JP6177169B2 - 挿入装置,内視鏡 - Google Patents

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Description

この発明は、細長の可撓管部を備えた挿入部を有し、操作部の操作によって挿入部の湾曲操作を行ない得るように構成されてなる挿入装置,内視鏡に関するものである。
近年、被検体内に挿入される挿入装置、例えば内視鏡は医療分野及び工業用分野において広く利用されている。医療分野において用いられる医療用内視鏡は、細長い挿入部を被検体となる体腔内に挿入することによって、体腔内の臓器を観察したり、必要に応じて内視鏡が具備する処置具の挿通チャンネル内に挿入した処置具を用いて各種の処置を施すことができるように構成されている。また、工業分野において用いられる工業用内視鏡は、内視鏡の細長い挿入部を被検体となるジェットエンジン内部や、工場配管等の内部に挿入することによって、被検体内における被検部位の傷及び腐蝕等の観察や各種処置等の検査を行なうことができるように構成されている。
近年、この種の内視鏡等の挿入装置においては、高機能化に伴う部品点数の増加や、内視鏡観察画像を生成するための撮像素子の多画素化等に伴う撮像ケーブルの太径化等、各種さまざまな事情に起因して、各種構成部材等を収納配置するための空間確保が問題化している。
例えば、従来一般的な構成の内視鏡等においては、例えば上述の撮像ケーブル等の各種構成部材を、主に操作部内に収納配置するのが一般である。したがって、部品点数が増加したり、太径化した撮像ケーブルを挿通させるためには、従来のものに比べて大型化してしまう傾向がある。
一方、従来構成の内視鏡における操作部は、複数の操作部材等をその外面に配置し、使用者(ユーザ)が手指を用いて把持し、内視鏡全体を保持する部分としても機能している。このことから、内視鏡の操作部を大型化することはできるだけ避けたいという強い要望がある。
他方、従来の内視鏡等の挿入装置においては、操作部内に収納される各種の構成部材等を配置するための平面部を備えた板状支持部材と、当該板状支持部材を固定保持するための口金部材と、からなる操作部骨格部品を、当該操作部の内部に配設して構成されているのが一般である。
このような構成を備えた従来の内視鏡等においては、当該内視鏡の操作部内に配置される骨格部材のうち上記板状支持部材は、例えばアルミダイカスト等の成型部品によって構成されているのが普通である。そして、上記板状支持部材は、操作部内において、例えば円筒形状からなる口金部材に対してビス止め固定等の手段を用いて両者を接続する構成となっている。
例えば、特開平10−234654号公報等によって開示されている挿入装置である内視鏡においては、各種構成部材を配設するための固定基板である板状支持部材は、アルミニウムを射出成形するダイカストにより形成されている。この板状支持部材の挿入部側端部には、当該板状支持部材の長手方向に対して略平行で、その基板平面に対して略垂直方向に突出した一対の固定部が設けられている。この固定部の外側面は、当該一対の固定部の間の中点を中心点とする円弧形状に沿うR面を有して形成されている。そして、上記固定部には、その外周円径と略同じ内径寸法を有する筒状基盤である口金部材が外装され、この口金部材は、固定部に対して略垂直方向にネジ固定されている。
特開平10−234654号公報
ところが、上記特開平10−234654号公報等によって開示されている従来の挿入装置においては、板状支持部材をダイカスト成形品によって構成していることから、板状支持部材と口金部材とを固定する固定部位が肉厚になってしまうことになる。そのために、口金部材の内部空間に各種の構成部材を挿通配置するのに際し、構成部材の増加や大型化に対応するためには限界が生じているという問題点がある。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、挿入装置,内視鏡の操作部内における操作部骨格部品である支持板部材と口金部材との接続部位において、必要な強度を確保しながら両者間の接続部位の薄型化を実現し、操作部の大型化を抑えながら内部に収納する各種構成物のために必要な内部空間を確保し得る構成の挿入装置,内視鏡を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様の挿入装置は、挿入装置を操作するための操作部と、前記操作部内に設けられ、前記操作部内に収納される内蔵物を配置するための平面部を有して形成されプレス成形品からなる平板状の支持板部材と、前記支持板部材に接続され、内部に前記内蔵物を挿通させるための中空部を有して形成された筒状の口金部材と、を備え、前記支持板部材は、さらに、前記平面部から折曲部を介して連続的に形成され、前記折曲部から前記口金部材の内周面又は外周面に沿う第1の方向に延設されて、前記口金部材の内周面又は外周面に当接する当接面を有する第1固定部と、前記第1固定部における前記折曲部以外の領域で連続的に形成され、前記第1の方向に対して前記口金部材の内周面又は外周面に沿う逆方向の第2の方向に延設されて、前記口金部材の内周面又は外周面に当接する当接面を有する第2固定部と、を具備する。
本発明によれば、挿入装置,内視鏡の操作部内における操作部骨格部品である支持板部材と口金部材との接続部位において、必要な強度を確保しながら両者間の接続部位の薄型化を実現し、操作部の大型化を抑えながら内部に収納する各種構成物のために必要な内部空間を確保し得る構成の挿入装置,内視鏡を提供することができる。
本発明の一実施形態の挿入装置である内視鏡の主要部を示す要部概略構成図 図1の挿入装置(内視鏡)における内部構成の一部(図1の符号[2]で示す部位)を拡大して示す要部拡大図 図2の[3]−[3]線に沿う断面を拡大して示す要部拡大断面図 図2の矢印[4]方向から見た要部拡大側面図 図1の挿入装置(内視鏡)における支持板部材のみを取り出して示す外観斜視図 図5の矢印[6]方向から見た平面図 本発明の一実施形態の挿入装置における支持板部材の変形例を示し、図5の矢印[6]に相当する方向から見た支持部材の平面図
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。以下の説明に用いる各図面においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各構成要素毎に縮尺を異ならせて示している場合がある。したがって、本発明は、これらの図面に記載された構成要素の数量,構成要素の形状,構成要素の大きさの比率及び各構成要素の相対的な位置関係は、図示の形態のみに限定されるものではない。なお、以下に説明する本発明の一実施形態においては、本発明を適用する挿入装置として内視鏡を例に挙げて説明する。
図1は、本発明の一実施形態の挿入装置である内視鏡の主要部を示す要部概略構成図である。まず、本実施形態の挿入装置である内視鏡の全体的な概略構成について、図1を用いて以下に簡単に説明する。
図1に示すように、本実施形態の内視鏡1は、細長形状に形成され体腔内に挿入される挿入部13と、この挿入部13の基端側に連設され内部に各種構成部材を収納配置し当該挿入装置1を操作するための操作部11と、この操作部11の先端側と上記挿入部13の基端側との連結部位に配設され上記挿入部13の急激な折れ曲がりを抑止する折止部12と、上記操作部11の一側面に一端が連結され外部に向けて延出するユニバーサルケーブル14等によって主に構成されている。
ユニバーサルケーブル14の先端部には、不図示のコネクタ部が配設されている。本内視鏡1は、上記ユニバーサルケーブル14及びコネクタ部を介して不図示の光源装置,ビデオプロセッサ等の制御装置と連結され、これにより内視鏡システムとして稼動するように構成される。
挿入部13は、基端側から順に、可撓性を有する細長形状の可撓管部、湾曲部、先端硬質部が互いに連結して構成され、全体として可撓性を有する細長形状の構成部である。図示を省略しているが上記湾曲部は、操作部11の外面に設けられる操作部材(不図示)を操作することによって、当該操作部11の内部に設けられる湾曲操作機構(不図示)を介して湾曲操作させ得るように構成される構成部である。なお、先端硬質部の外面及び内部構成については、従来の一般的な形態の内視鏡と同様のものを備えているものとして、その詳細な説明及び図示を省略する。
操作部11は、内部に各種の構成部材(内蔵物)を収納配置するための空間を形成し外部に対して水密的に形成される筐体部材である外装筐体11aと、この外装筐体11aによって形成される内部空間に固設され上記各種の構成部材(内蔵物)を配置するための操作部骨格部品(支持板部材21,口金部材22)とによって主に構成されている。
操作部11の外装筐体11aの一端には挿入部13の基端側が連設されている。この場合において、外装筐体11aと挿入部13とを連結する連結部位には、挿入部13の可撓管部が急激に屈曲することを抑止するために、例えば弾性ゴム部材等によって形成される折止部12が設けられている。
操作部11の外装筐体11aの外面上には、各種の操作部材、例えばビデオプロセッサ等の周辺機器を遠隔操作するためのスイッチ類15等が複数設けられていると共に、図示を省略しているが挿入部13の湾曲部を湾曲操作するための複数の湾曲操作部材が街道自在に配設されている。これら複数の湾曲操作部材は、操作部11における外装筐体11aの内部に配設される湾曲操作機構(不図示)に対して機械的に接続されて湾曲部の湾曲操作を行ない得るように構成されている。
また、操作部11の外装筐体11aの一端寄りの部位には、不図示の処置具等を導入するための処置具導入口16が形成されている。この処置具導入口16は、当該内視鏡1の内部に形成される処置具チャンネルに連通している。処置具チャンネルは挿入部13の内部を先端硬質部の処置具チャンネル開口まで挿通している管状の挿通路である。
次に、本実施形態の挿入装置である内視鏡における操作部の内部構成について、本発明に関する部位の詳細構成を以下に説明する。
図2は、図1の挿入装置(内視鏡)における内部構成の一部(図1の符号[2]で示す部位)を拡大して示す要部拡大図である。ここで、図2においては、操作部11の外装筐体11aを省いて図示することにより操作部11の内部構成のうち、操作部骨格部品を構成する支持板部材21と口金部材22との接続部位を拡大して示している。図3は、図2の[3]−[3]線に沿う断面を拡大して示す要部拡大断面図である。図4は、図2の矢印[4]方向から見た要部拡大側面図である。そして、図5は、図1の挿入装置(内視鏡)における支持板部材のみを取り出して示す外観斜視図である。図6は、図5の矢印[6]方向から見た平面図である。
上述したように、操作部11の内部には、各種の構成部材(内蔵物)が収納配置されている。これら各種の構成部材(内蔵物)は、操作部骨格部品の一部を構成する平板状の支持板部材21に固定配置されている。また、この支持板部材21は、図2等に示すように、同操作部骨格部品の他の一部を構成する筒状の口金部材22に接続固定されている。この口金部材22は、内部に各種の構成部材(内蔵物)を挿通配置させるための中空部を有し、例えば略円筒形状に形成された筒状部材である。
ここで、口金部材22の内部空間は、できるだけ広く確保したいという要望がある。一方、支持板部材21と口金部材22との接続部位は、必要な強度を確保するために肉厚になってしまう傾向がある。この部分が肉厚になると口金部材22の内部空間を圧迫してしまうことになる。このことから、口金部材22の内部空間をより広く確保するためには、当該接続部位をできるだけ薄肉化したいという要望がある。
そこで、従来の内視鏡等の挿入装置においては、アルミニウム等のダイカスト成形部品で形成していた支持板部材について、本実施形態においては、より高い強度の鉄系材料、例えばステンレス鋼等を適用したプレス成形品によって支持板部材21を形成している。
詳しくは、支持板部材21は、図5に示すように、全体として平板形状からなる平板状部材を、例えばプレス成形により形成された構成部材である。この支持板部材21は、操作部11内に収納される各種構成部材(内蔵物)を配置するための平面部21gと、この平面部21gの長軸方向における一端部位に形成され、上記支持板部材21を口金部材22に接続固定するための接続部位となる一対の固定部(21a,21b)とを有して形成されている。つまり、上記一対の固定部(21a,21b)は支持板部材21における一端に形成され、この場合において、当該支持板部材21が上記操作部11内の所定の位置に配設されるとき、口金部材22が配設されている側に向けて突出するように形成されている。
ここで、支持板部材21と口金部材22との接続は、例えば固定用ビス31a,31bを用いたビス止め固定によって行なわれる。そのために、口金部材22には、固定用ビス31a,31bを挿通配置する複数(本実施形態においては4つ)の貫通孔22aが形成されている。また、この複数の貫通孔22aに対応させて、一対の固定部(21a,21b)のそれぞれには複数(本実施形態においては各2つずつ)のビス孔21dが形成されている。
支持板部材21の一対の固定部(21a,21b)は、その外面が口金部材22の内周面に沿って当接し得るような形状、即ち口金部材22の内周面と略同様の曲面(R面)となるように形成されている。これにより、上記支持板部材21の一対の固定部(21a,21b)のそれぞれは、図3等に示すように、口金部材22の内周面に対して周方向における所定の範囲及び所定の面積にて当接するように形成されている。そして、上記支持板部材21と上記口金部材22とを接続するときには、支持板部材21の一対の固定部(21a,21b)に形成される各ビス孔21dと、口金部材22の複数の貫通孔22aとを一致するように配置する。これにより、支持板部材21と口金部材22とは、固定用ビス31a,31bを用いて接続固定される。
支持板部材21の一対の固定部(21a,21b)のうち一方の固定部21aは、図3の符号CS1で示す周方向の範囲において口金部材22の内周面に当接するように形成されている。また、他方の固定部21bは、その一部である第1固定部21baが図3の符号CS2で示す周方向の範囲において、他の一部である第2固定部21bbが図3の符号CS3で示す周方向の範囲において、それぞれ口金部材22の内周面に当接するように形成されている。
ここで、支持板部材21の平面部21gの平面について、その一方の平面をA面とよび、他方の平面をB面とよぶものとする(図3,図5,図6参照)。また、上記第1固定部21baが口金部材22の内周面に沿って延設される方向を第1の方向(図3の矢印Ex1参照)とする。また、上記第2固定部21bbが口金部材22の内周面に沿って延設される方向を第2の方向(図3の矢印Ex2参照)とする。
この場合において、固定部21aは、平面部21gの一部が所定の形状に切り欠かれた形態に形成され、所定の曲面(口金部材22の内周面と同じ曲率の曲面)を有するように形成されている。そして、固定部21aは、図6の符号21a′にある状態からA面側を谷として外縁側から内縁側に向けて図6の矢印R1方向に折り曲げられている。これにより、固定部21aにおいて、上記口金部材22の内周面に当接する当接曲面(図6の符号CS1a参照)は、上記平面部21gにおけるB面側の延長面となっている。また、この場合、固定部21aの折曲部位21ah(図5,図6参照)は、支持板部材21の平面部21gの長軸方向に沿う外側縁部にある。
これに対して、固定部21bは、同様に平面部21gの一部が所定の形状に切り欠かれた形態に形成され、所定の曲面(口金部材22の内周面と同じ曲率の曲面)を有するように形成されている。そして、固定部21bは、図6の符号21b′にある状態からA面側を谷として内縁側が外縁側に向けて図6の矢印R2方向に折り曲げられている。
平面部21gに対して、このようにして折り曲げられた固定部21bは、図3〜図6等において示すように、平面部21gの長軸方向の外側縁部よりも内側寄りの部位に形成配置されることになる。換言すると、固定部21bの折曲部21bh(図5参照)は、支持板部材21の平面部21gの長軸方向に沿う外側縁部よりも内側に位置し、かつ平面部21gの一部(図5の符号21f)が支持板部材21の長軸方向に対して直交する方向において外方に突出して形成されている。そして、この突出部21fは、上記支持板部材21を口金部材22に接続固定する際には、図4に示すように、上記口金部材22の一端縁部を切り欠いて溝状に形成される切欠溝部22bに対し嵌合配置されている。
また、固定部21bは、図6等に示すように上記平面部21gに直交する方向において一方に突出する第1固定部21baと、同様に上記平面部21gに直交する方向であって上記第1固定部21baとは反対方向に突出する第2固定部21bbとを有している。
即ち、第1固定部21baは、支持板部材21の平面部21gから折曲部21bhを介して一体的に連設されている部位である。この第1固定部21baは、折曲部21bhから口金部材22の内周面に沿う第1の方向(図3の矢印Ex1)に延設されて、口金部材22の内周面に当接する当接曲面CS2a(図6参照)を有している。
第2固定部21bbは、第1固定部21baにおける折曲部21bh以外の領域で一体的に設けられている部位である。この第2固定部21bbは、上記第1の方向(図3の矢印Ex1)に対して口金部材22の内周面又は外周面に沿う逆方向の第2の方向(図3の矢印Ex2)に延設されて、口金部材22の内周面に当接する当接曲面CS3a(図6参照)を有している。
なお、上記第1固定部21baの外周面は、図3の符号CS2で示す周方向の範囲において口金部材22の内周面に当接する当接曲面CS2a(図6参照)である。また、上記第2固定部21bbの外周面は、図3の符号CS3で示す周方向の範囲において口金部材22の内周面に当接する当接曲面CS3a(図6参照)である。ここで、図6の当接曲面CS2a(図3の範囲CS2に相当)と、図6の当接曲面CS3a(図3の範囲CS3に相当)とは連続した曲面で形成されているものである。
このように構成した支持板部材21を口金部材22の内周側に配置し、両者を接続固定するには、まず、口金部材22の内側空間に支持板部材21の一対の固定部21a,21bを挿入する。これら一対の固定部21a,21bは、口金部材22の内周面に沿う曲面を有して形成されている。このとき、例えば口金部材22の内周面に対して、固定部21a,21bの曲面にズレ等が生じる等に起因して、口金部材22の内周面に対し固定部21a,21bの各当接曲面が当接しないような場合が考えられる。
プレス加工品は、曲げ加工したときに施した曲げ変形が元に戻る現象、いわゆるスプリングバックが生じることがあることから、一般的には、部材を曲げ加工によって所望の角度に形成することが困難である。しかしながら、本実施形態においては、固定部21a,21bに当接曲面を形成する工程と、各固定部21a,21bを平面部21gに対して折り曲げる工程とによって、固定部21a,21bを口金部材22に対応させるように形成している。したがって、本実施形態においては、固定部21a,21bの各折曲部位21ah,21bhの曲げ具合を調整するのみで、固定部21a,21bの口金部材22の内周面に対する位置調整を比較的容易に行うことが可能である。
次いで、固定部21a,21bを口金部材22の内側空間に挿入しつつ、支持板部材21の平面部21gの突出部21fが口金部材22の切欠溝部22bに嵌合させ、支持板部材21が、その長軸方向において、それ以上挿入できなくなる位置、即ち支持板部材21の突出部21fの再先端部が切欠溝部22bの底部に当接するまで押し入れる。これによって、支持板部材21は、口金部材22に対して所定の位置に位置決めされる。この状態になることによって、支持板部材21は口金部材22に対して接続固定される。
以上説明したように上記第1の実施形態によれば、支持板部材21をより強度の高いプレス成形品で構成したので、部品製造コストの低減化及び部品品質の向上に寄与することができる。また、プレス成形品とすることで、支持板部材21と口金部材22との接続部位の強度を落とすことなく薄肉化を実現することができるので、部品の小型化及び軽量化を実現すると共に、安定した接続固定状態を維持することができる。さらに、支持板部材21と口金部材22との接続部位の薄肉化によって、内部空間をより広く確保することができ、よって内視鏡1(の操作部11)自体の大型化を抑えながら、操作部11の内部に収納する各種の構成部材(内蔵物)の増加若しくは個々の構成部材の大型化等に対応することができる。
口金部材22に切欠溝部22bを設けたので、当該口金部材22に対して支持板部材21を接続固定させる組み立て工程において、両部材の位置関係を即座に判断することができると共に、切欠溝部22bに対し支持板部材21の平面部21gの所定の部位(突出部21f)を嵌合させることで、口金部材22に対する支持板部材21の位置決めを容易に行うことができる。したがって、当該内視鏡1の製造工程における組み立て性の向上に寄与することができる。
固定部21bの折り曲げ加工後の形状を、平面部21gに直交する方向において、平面部21gを挟んで一方に突出する第1固定部21baと、上記第1固定部21baとは反対方向に突出する他の第2固定部21bbとを有するように構成したので、口金部材22と支持板部材21とを接続した状態において、固定部21aの一端と固定部21bの一端との間の口金部材22の周方向における間隙G(図3参照)を広く取る(開ける)ことができると共に、支持板部材21の各固定部(21a,21b)の各当接面と口金部材22の内周面との当接面積をより広く取ることができる。
上述の一実施形態においては、支持板部材21の固定部(21a,21b)は、口金部材22の内周面に当接させるように構成したが、このような形態に限られることはない。例えば、支持板部材21の固定部(21a,21b)を、口金部材22の外周面に当接させる形態で構成することも可能である。
例えば、図7は、上記一実施形態の挿入装置における支持板部材の変形例を示す図であって、例えば当変形例の支持部材を図5の矢印[6]方向に相当する方向から見た平面図である。図7に示すように、支持板部材21Aは、上述の一実施形態と同様に、一対の固定部(21a,21b)と平面部21gを有して構成されるプレス成形品である。本変形例の支持板部材21Aにおいては、固定部21bの第1固定部21ba及び第2固定部21bbの内側面が、口金部材22の外周面に当接するように構成されている。その他の構成は上記一実施形態と同様である。
このような構成からなる上記変形例の支持板部材21Aにおいても、上述の一実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用を実施し得ることが可能であることは勿論である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせによって、種々の発明が抽出され得る。例えば、上記一実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題が解決でき、発明の効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明は、医療分野の内視鏡制御装置だけでなく、工業分野の内視鏡制御装置にも適用することができる。
1……内視鏡,
11……操作部,
11a……外装筐体,
12……折止部,
13……挿入部,
14……ユニバーサルケーブル,
15……スイッチ類,
16……処置具導入口,
21,21A……支持板部材,
21a,21b……固定部,
21ah,21bh……折曲部位,
21ba……第1固定部,
21bb……第2固定部,
21d……ビス孔,
21f……突出部,
21g……平面部,
22……口金部材,
22a……貫通孔,
22b……切欠溝部,
31a,31b……固定用ビス,

Claims (5)

  1. 挿入装置を操作するための操作部と、
    前記操作部内に設けられ、前記操作部内に収納される内蔵物を配置するための平面部を有して形成されプレス成形品からなる平板状の支持板部材と、
    前記支持板部材に接続され、内部に前記内蔵物を挿通させるための中空部を有して形成された筒状の口金部材と、
    を備え、
    前記支持板部材は、さらに、前記平面部から折曲部を介して連続的に形成され、前記折曲部から前記口金部材の内周面又は外周面に沿う第1の方向に延設されて、前記口金部材の内周面又は外周面に当接する当接面を有する第1固定部と、
    前記第1固定部における前記折曲部以外の領域で連続的に形成され、前記第1の方向に対して前記口金部材の内周面又は外周面に沿う逆方向の第2の方向に延設されて、前記口金部材の内周面又は外周面に当接する当接面を有する第2固定部と、
    を具備することを特徴とする挿入装置。
  2. 前記口金部材は、円筒状に形成されており、
    前記第1固定部及び前記第2固定部は、前記口金部材の前記内周面又は外周面に沿う円
    周面を有して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の挿入装置。
  3. 前記第1固定部及び前記第2固定部は、前記口金部材の前記外周面に当接することを特
    徴とする請求項2に記載の挿入装置。
  4. 入装置は、内視鏡であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の挿入装置。
  5. 前記支持板部材は、鉄系材料を適用したプレス成形品からなることを特徴とする請求項1に記載の挿入装置。
JP2014056877A 2014-03-19 2014-03-19 挿入装置,内視鏡 Active JP6177169B2 (ja)

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