JP6176983B2 - 給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、給湯先に給湯する機能を備えた給湯装置に関するものである。
従来、様々な給湯装置が用いられており(例えば特許文献1〜3、参照)、図7には、給湯装置としての給湯器のシステム構成例が示されている。給湯器27は、一般に建物の外に配置されており、例えば給湯機能と、一般には屋内に配置されている浴槽26への自動湯張り機能と、追い焚き機能と、足し湯機能と、ぬる湯機能とを具備する。これらの機能を制御する制御装置3が給湯器27には設けられ、制御装置3には風呂リモコン装置1と台所リモコン装置2が接続されている。制御装置3には図示されていない燃焼制御手段等の適宜の制御構成が設けられている。
また、給湯器27は給湯熱交換器7と追い焚き熱交換器15とを有し、給湯熱交換器7の入側には給水通路5が接続されて、給湯熱交換器7の出側には給湯通路11が接続されている。給水通路5には、給湯流量検出手段としての流量センサ4と、入水温度センサ6とが設けられており、給湯熱交換器7の出側には給湯温度センサ8が設けられている。また、給湯通路11には給湯流量を制御するための水量制御弁29が設けられており、水量制御弁29は、例えばギアモータ等により弁を進退移動させることにより開弁量を調節するといった周知の構成を有している。給湯熱交換器7の下部側には、給水通路5を通して給湯熱交換器7に通水される水を加熱する加熱手段10としての給湯バーナ10が設けられており、給湯バーナ10には燃料ガスを供給するガス管9が接続されている。
なお、給湯通路11には、給湯通路11を通して送水される湯を給湯先に導く管路が接続され、給湯先に設けられている給湯栓が開かれたときに給湯器27の給湯通路11と前記管路とを通して給湯が開始される構成と成している。
前記追い焚き熱交換器15の下部側には、追い焚きバーナ16が設けられており、追い焚きバーナ15には燃料ガス供給するガス管17が接続されている。追い焚き熱交換器15の入側には管路19と戻り管23が接続され、出側には往管24が接続され、これら追い焚き熱交換器15と管路19と戻り管23と往管24とを有して追い焚き循環路25が形成されている。追い焚き循環路25が前記浴槽26に配管接続されており、追い焚き循環路25には、風呂温度センサ18と循環ポンプ21と流水スイッチ22が設けられている。また、追い焚き循環路25は、注湯通路14を介して前記給湯通路11に接続されており、注湯通路14には流量センサ12と注湯電磁弁13と水位センサ20とが設けられている。
この給湯器27においては、運転がオンの状態で前記の如く給湯栓(図示せず)が利用者等の操作によって開かれると、給湯機能の動作が開始されるが、この動作は、入水温度センサ6により検出される入水温と、流量センサ4により検出される給湯量に基づき、給湯温度センサ8により検出される給湯温(出湯温)が給湯設定温度となるように、給湯バーナ10を燃焼し、給湯熱交換器7を通る水を加熱して湯を作成して、給湯通路11を通して台所や浴室等の給湯先へ湯を供給する。
また、給湯器27には、例えば湯張り機能の動作、追い焚き機能の動作、保温機能の動作を連続的に行う自動運転機能が設けられており、この自動運転時には、注湯電磁弁13が開かれ、前記給湯機能の動作と同様に給湯熱交換器7を通って加熱された湯が、給湯通路11から注湯路14に入り、戻り管23と往管24を有して構成される追い焚き循環路25を通して浴槽26へ落とし込まれる。そして、湯張りが完了したときに注湯電磁弁13が閉じられ、風呂温度センサ18によって検出される検出温度が湯張り設定温度(風呂設定温度)よりも低いときには、循環ポンプ21の駆動により浴槽26の湯水を追い焚き循環路25を通して循環しながら追い焚きバーナ16の燃焼を行うことによる追い焚き機能の動作が行われる。
特開2002−340407号公報 特開2012−241946号公報 特許5090478号公報
ところで、従来から省エネや節水に関する関心が高まってはいるものの、給湯流量を給湯装置の最低作動流量(最低作動水量)の近く(例えば5リットル/分)まで小さくしてしまうと、以下のようなことが起きるため、利用者が給湯流量を積極的に小さくすることは行われておらず、給湯流量を小さくして節水を行うことは難しかった。
つまり、例えば利用者により給湯栓開度が決定された後、ある一定時間が経過した後に給湯栓に湯が届くことによって、給湯栓を開いた直後には蛇口から水が出ていてもその水が湯に変わるが、この水温変化で例えば蛇口の「コマ」(コマ・パッキン)が膨張することで給湯流量(水量)が減少することから、前記の如く、給湯流量を給湯装置の最低作動流量近くよりも小さくしてしまうと、前記コマの膨張時の給湯流量減少によって給湯装置の最低作動流量(例えば3リットル/分)を割り込むことで火が消えてしまうため、利用者が給湯流量を積極的に小さくすることは行われていなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、利用者が不具合を感じずに湯の使用を節約できる省エネ型の給湯装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、次の構成をもって課題を解決する手段としている。すなわち、第1の発明は、通路を通して通水される水を加熱する加熱手段と、該加熱手段により加熱されて形成される湯を送水する給湯通路と、該給湯通路を通して給湯される湯の流量を検出する給湯流量検出手段とを有する給湯装置であって、該給湯装置の前記給湯通路には該給湯通路を通して送水される湯を給湯先に導く管路が接続されて、前記給湯先に設けられている給湯栓が開かれたときに前記給湯装置の給湯通路と前記管路とを通して給湯が開始される構成と成しており、給湯が開始されてから前記給湯流量検出手段によって給湯流量の絞り制御動作がされていない状態で給湯流量の低下が検出されたときには、該給湯流量低下検出時から予め定められている設定時間が経過したときに前記給湯流量を絞り始めて予め定められている設定流量だけ前記給湯流量を小さくする給湯流量絞り調節手段を有する構成をもって課題を解決するための手段としている。
また、第2の発明は、前記第1の発明の構成に加え、前記給湯が開始されてから給湯流量検出手段により給湯流量の低下が検出された後、設定時間が経過する前に前記給湯流量検出手段によって前記給湯流量の上昇が検出されたときには、給湯流量絞り調節手段は、給湯流量低下検出時から設定時間経過後に給湯流量を絞り始める代わりに前記給湯流量上昇検出時から設定時間経過したときに給湯流量を絞り始めることを特徴とする。
さらに、第3の発明は、前記第1の発明の構成に加え、ホットスタートの給湯が開始されてから予め定められている設定基準時間が経過しても給湯流量検出手段により給湯流量の低下が検出されないときには、給湯流量絞り調節手段は前記設定基準時間が経過したときに給湯流量を絞り始めて該給湯流量を設定流量だけ小さくすることを特徴とする。
さらに、第4の発明は、通路を通して通水される水を加熱する加熱手段と、該加熱手段により加熱されて形成される湯を送水する給湯通路と、該給湯通路を通して給湯される湯の流量を検出する給湯流量検出手段とを有する給湯装置であって、該給湯装置の前記給湯通路には該給湯通路を通して送水される湯を給湯先に導く管路が接続されて、前記給湯先に設けられているワックスサーモ適用の給湯栓が開かれたときに前記給湯装置の給湯通路と前記管路とを通しての湯の給湯が開始される構成と成しており、給湯が開始されてから給湯温度が給湯設定温度近傍まで上昇したときに前記ワックスサーモの機能によって給湯流量を絞り始めるときに、該ワックスサーモの機能による給湯流量の絞り量よりも予め定められている設定流量だけ前記給湯流量の絞り量を大きくして給湯流量を小さくする給湯流量絞り調節手段を有する構成をもって課題を解決するための手段としている。
さらに、第5の発明は、前記第1乃至第4のいずれか一つの発明の構成に加え、前記給湯流量絞り調節手段は、給湯流量を絞ることにより給湯流量が給湯装置の最低作動流量未満になる場合には給湯流量を絞る動作を行わないことを特徴とする。
さらに、第6の発明は、前記第1乃至第5のいずれか一つの発明の構成に加え、前記給湯流量絞り調節手段は、給湯流量を絞った後に給湯流量が給湯装置の最低作動流量未満になりそうな場合には給湯流量の絞り量を小さくするまたはゼロにすることによって給湯流量が前記給湯装置の最低作動流量以上になるようにすることを特徴とする。
本発明によれば、給湯先に設けられている給湯栓が開かれたときに、給湯装置の給湯通路と該給湯通路に接続される管路とを通して給湯が開始されるが、一般に、利用者は、まず、給湯栓を大きめに開いた後に給湯流量を少し低下させることが多く、その後、例えば台所にて食器等を洗うために食器側に目を向ける等して給湯されている湯から少し目を離す傾向にある。
このように、給湯が開始されてから前記給湯流量検出手段によって給湯流量の低下が検出されたときには、前記のように利用者が給湯されている湯から目を離す可能性が高いため、本発明においては、給湯流量絞り調節手段が、前記給湯流量低下検出時から予め定められている設定時間が経過したときに前記給湯流量を絞り始めて予め定められている設定流量だけ前記給湯流量を小さくする。そのため、給湯流量が小さくされたことを利用者に気づかせることなく、つまり、利用者にとって使い勝手の変化を感じさせることなく湯を節約することができる。
なお、前記設定時間は、特に限定されるものではないが、例えば3〜5秒であり、また、前記設定流量は、その設定流量だけ給湯流量を小さくしても給湯装置の最低作動流量よりも大きい給湯流量が維持できる範囲に設定され、かつ、利用者が給湯流量の変化を感じにくい値(例えば給湯流量変化前の10〜20%程度)に設定される。
また、利用者は、給湯栓を大きめに開いた後に給湯流量を少し低下させた後、少し低下させすぎたと感じて、給湯栓の開度を増加させて給湯流量を増加させることもある。そこで、給湯が開始されてから給湯流量検出手段により給湯流量の低下が検出された後、設定時間が経過する前に前記給湯流量検出手段によって前記給湯流量の上昇が検出されたときには、給湯流量絞り調節手段は、給湯流量低下検出時から設定時間経過後に給湯流量を絞り始める代わりに前記給湯流量上昇検出時から設定時間経過したときに給湯流量を絞り始めることにより、利用者によって、このような使い方が行われた場合でも、利用者が給湯されている湯から少し目を離したときに給湯流量を絞り始めるようにして、前記と同様の効果を奏することができる。
さらに、利用者は、給湯栓を大きめに開いた後に給湯流量を低下させることなく、給湯栓の開度を維持する場合もあるので、給湯開始直後からほぼ給湯設定温度の湯を供給可能なホットスタートの給湯が開始されてから予め定められている設定基準時間が経過しても給湯流量検出手段により給湯流量の低下が検出されないときには、給湯流量絞り調節手段は前記設定基準時間が経過したときに給湯流量を絞り始めて該給湯流量を設定流量だけ小さくすることにより、利用者によって、このような使い方が行われた場合でも、利用者が給湯されている湯から少し目を離したときに給湯流量を絞り始めるようにして、前記と同様の効果を奏することができる。
さらに、給湯栓としてワックスサーモ適用の給湯栓が用いられている場合には、その給湯栓が開かれて給湯が開始されてから給湯温度が給湯設定温度近傍まで上昇するときに、ワックスサーモの機能によって給湯流量を絞り始めることが知られている。このことは、利用者にとっても周知のことであるため、給湯流量絞り調節手段が、ワックスサーモの機能による給湯流量の絞り時に、その絞り量よりも予め定められている設定流量だけ前記給湯流量の絞り量を大きくして給湯流量を小さくすることにより、前記と同様に、給湯流量が小さくされたことを利用者に気づかせることなく、利用者にとって使い勝手の変化を感じさせることなく湯を節約することができる。
さらに、給湯流量絞り調節手段は、給湯流量を絞ることにより給湯流量が給湯装置の最低作動流量未満になる場合には給湯流量を絞る動作を行わないことにより、給湯装置に適用されている加熱手段が例えば燃料の燃焼により加熱するバーナ装置の場合に、給湯流量を絞ることにより給湯流量が給湯装置の最低作動流量未満になってバーナ装置の火が消えてしまうといった不具合が生じることを防ぐことができる。
さらに、給湯流量絞り調節手段が、給湯流量を絞った後に給湯流量が給湯装置の最低作動流量未満になりそうな場合には給湯流量の絞り量を小さくするまたはゼロにすることによって給湯流量が前記給湯装置の最低作動流量以上になるようにすることによって、以下のような現象が生じても、給湯装置の使い勝手が悪くなることや水の無駄が生じることを防ぐことができる。
つまり、例えば給湯栓開度が決定された後、ある一定時間が経過した後に給湯栓に湯が届くことによって、給湯栓を開いた直後には蛇口から水が出ていてもその水が湯に変わり、この水温変化で例えば蛇口の「コマ」が膨張することで給湯流量(水量)が減少すると、場合によっては、給湯流量が給湯装置の最低作動流量(例えば3リットル/分)を割り込むことで火が消えてしまう現象が生じるが、給湯流量を絞った後に給湯流量が給湯装置の最低作動流量未満になりそうな場合には、給湯流量絞り調節手段が給湯流量の絞り量を小さくするまたはゼロにすることによって、給湯流量が前記給湯装置の最低作動流量以上になるようにするので、給湯流量が給湯装置の最低作動流量未満となって火が消えてしまうといったことを防ぐことができる。したがって、給湯使用途中で火が消えて、火が消えてから所定時間後に利用者が気づくことで発生する時間の無駄や、利用価値のない水が給湯器から蛇口間に満たされることを防止できる。
本発明に係る給湯装置の一実施例の制御構成を示すブロック図である。 実施例の給湯装置の動作例を従来例の動作例と比較して示すグラフである。 実施例の給湯装置の別の動作例を従来例の動作例と比較して示すグラフである。 実施例の給湯装置のさらに別の動作例を従来例の動作例と比較して示すグラフである。 実施例の給湯装置のさらにまた別の動作例を従来例の動作例と比較して示すグラフである。 別の実施例の給湯装置の動作例を従来例の動作例と比較して示すグラフである。 給湯装置の別のシステム構成例を模式的に示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、本実施例の説明およびその参照図面において、これまでの説明の構成要素と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略または簡略化する。
本実施例の給湯器27は、図7に示した給湯器27と同様のシステム構成を有しており、図1には、本発明に係る給湯装置の一実施例の制御構成がブロック図により示されている。同図に示されるように、給湯器27の制御手段3には、時計機構30と、給湯流量絞り調節手段31と、メモリ部32とが設けられている。また、制御装置3には、図示されていない燃焼制御手段が設けられ、制御装置3は、風呂リモコン装置1と台所リモコン装置2とに接続されている。風呂リモコン装置1と台所リモコン装置2の少なくとも一方(ここでは台所リモコン装置2)には、給湯流量節約用の設定流量入力操作手段33が設けられている。
給湯流量絞り調節手段31は、時計機構30から時間情報を取り込み、また、流量センサ4からの流量検出情報と給湯温度センサ8からの給湯温度検出情報とを取り込み、以下のような給湯流量の制御を行う。つまり、給湯が開始されると、流量センサ4の検出流量から給湯が開始されたことを検知し、また、給湯温度センサ8の検出温度に基づき、給湯がホットスタートかコールドスタートかを判断する。そして、流量センサ4によって、給湯開始から給湯流量の低下が検出されたときには、給湯流量低下検出時から予め定められている設定時間が経過したときに前記給湯流量を絞り始めて予め定められている設定流量だけ前記給湯流量を小さくする。なお、前記設定時間はメモリ部32に格納されており、例えば3〜5秒に設定されている。
例えば、図2および後述する説明にて参照する図3〜図5において、(a)の特性線aには給湯温度の時間的変化が示され、(b)の特性線bには各実施例における給湯流量の時間的変化が示され、(c)の特性線cには、特性線bに対する比較のための従来例における給湯流量の時間的変化が示されているが、例えば給湯栓がワックスサーモ適用の給湯栓でない場合に、図2(a)の特性線aに示されるように、給湯開始直後からほぼ給湯設定温度(Ts)の湯を供給可能なホットスタート時には、利用者は、例えば図2(b)の特性線bあるいは図2(c)の特性線cに示されるように、給湯栓を大きめに開いた後に給湯流量を少し低下させることが多い(図のt1、参照)。そして、このようにして給湯流量を決定した後、利用者は、例えば台所にて食器等を洗うために食器側に目を向ける等して給湯されている湯から少し目を離す傾向にある。
そこで、本実施例では、図2(b)の特性線bに示されるように、給湯流量絞り調節手段31が、給湯が開始されてから流量センサ4により給湯流量の低下が検出されたとき(t1)を起点として設定時間(Δt)が経過したときに(t2)、水量制御弁29を制御して給湯流量を絞り始め、給湯流量を徐々に絞っていって予め定められている設定流量(ΔQ)だけ給湯流量を小さくする(時点t3、参照)。その後、この絞った給湯流量で維持する。
なお、設定流量(ΔQ)は、設定流量だけ給湯流量を小さくしても給湯装置の最低作動流量よりも大きい給湯流量が維持できる範囲に設定されるものであり、例えば時点t1における給湯流量の10%としたり、20%としたりできるものである。この設定流量の値は、給湯流量節約用の設定流量入力操作手段33の操作によって入力し、メモリ部32に格納することができる。なお、この設定流量入力操作手段33の操作は、給湯器27の生産時に予め行うこともできるし、施工業者によって給湯器27の施工時に行うこともできるし、給湯器27の利用者によって行うようにする、あるいは、予め入力されている値を変更できるようにする、といった様々な対応がとれるものである。
また、給湯流量絞り調節手段31は、給湯流量を絞ることにより給湯流量が給湯器27の最低作動流量未満になる場合には、給湯流量を絞る動作を行わないようにする。
さらに、給湯流量絞り調節手段31は、給湯流量を絞った後に、例えば前記の如く、コマパッキン使用の給湯栓等における構造に起因して発生する給湯流量減少によって給湯流量が給湯装置の最低作動流量未満になりそうな場合には、給湯流量の絞り量を小さくする、またはゼロにすることによって(つまり、前記の如く、絞った給湯流量で維持せずに、給湯流量を増やして)、給湯流量が給湯器27の最低作動流量以上になるようにする。
本実施例では、このような給湯流量絞り調節手段31の動作により、図2(b)の特性線bと図2(c)の特性線cとを比較すると明らかなように、利用者の使い勝手を悪くすることなく、給湯流量を小さくすることができ、湯を節約することができ、かつ、この給湯流量の絞りによって給湯器27の最低作動流量未満になることにより、給湯バーナ10の燃焼が停止してしまうといった不具合が生じることもない。
なお、水量制御弁29の構成は特に限定されるものでなく、適宜設定されるものであるが、例えばギアモータ等により弁を進退移動させて開弁量を調節する構成等を有し、給湯流量自動絞り調節手段31によって給湯流量を絞る動作時には、開弁量が小さくなる方向に制御される。そして、給湯栓が閉じられて給湯が終了(停止)されたときには、給湯流量自動絞り調節手段31は、水量制御弁29の開弁量を元の位置に戻すようにしている。
次に、給湯開始時の給湯流量変化およびその変化に応じた給湯流量制御の別の例について説明する。なお、以下に述べる別の各例においても、図2を参照して説明した例と同様の構成や制御についての説明は省略または簡略化する。図3に示す例は、図3(a)の特性線aに示されるように、ホットスタート時に、図3(b)の特性線bおよび図3(c)の特性線cに示されるように、給湯開始から流量センサ4によって給湯流量の低下が検出されてから(図のt1)前記設定時間(Δt)が経過する前に、流量センサ4によって給湯流量の上昇が検出されたときに行われる給湯流量制御の例である。
この場合、給湯流量絞り調節手段31は、給湯流量低下検出時(t1)から設定時間が経過した後に給湯流量を絞り始める代わりに、図3(b)の特性線bに示されるように、給湯流量上昇検出時(t2)から設定時間(Δt)が経過したとき(t3)に給湯流量を絞り始めて給湯流量を設定流量だけ小さくする(t4、参照)。つまり、利用者が給湯栓を大きめに開いた後に給湯流量を少し低下させた後、少し低下させすぎたと感じて給湯栓の開度を増加させて給湯流量を増加させることもあるので、その場合に対応させて、図3(b)の特性線bに示されるような制御を行う。
さらに、図4(a)の特性線aに示されるように、ホットスタートの給湯が開始されてから予め定められている、例えば3〜5秒の設定基準時間(Δt’)が経過しても流量センサ4により給湯流量の低下が検出されないときには、給湯流量絞り調節手段31は、設定基準時間(Δt’)が経過したとき(t1)に給湯流量を絞り始めて該給湯流量を設定流量だけ小さくする(t2、参照)。つまり、利用者が給湯開始時の給湯栓の開度のまま維持し、給湯流量を絞らないこともあるので、その場合に対応させて、図4(b)の特性線bに示されるような制御を行う。
次に、コールドスタート時の制御について説明する。図5(a)の特性線aに示されるように、給湯熱交換器7等が冷えている状態で給湯が開始されるコールドスタート時には、給湯が開始されてから例えば30秒〜2分といった時間が経過してから給湯温度が給湯設定温度に達するので(時点t0、参照)、その後、例えば図5(b)の特性線bに示されるように、流量センサ4により給湯流量の低下が検出されたとき(t1)を起点として設定時間(Δt)が経過したときに(t2)、給湯流量絞り調節手段31が水量制御弁29を制御して給湯流量を絞り始め、給湯流量を徐々に絞っていって予め定められている設定流量(ΔQ)だけ給湯流量を小さくし(時点t3、参照)、その後、この絞った給湯流量で維持する。
さらに、給湯栓にワックスサーモが適用されている場合には、給湯のコールドスタートにおいて、図6(a)の特性線a’に示されるような、混合栓の混合部位への入側温度の時間的変化に対し、特性線aに示されるような給湯温度(出側温度)の時間的変化が生じ、ある一定の時間(例えば、台所は45秒、浴室は80秒、洗面所は65秒といったような時間)が経過した後に急激に温度が上昇して給湯設定温度に達すると共に、この急激な温度上昇の途中で(時点tA)、給湯流量が図6(c)の特性線cに示されるように、ワックスサーモの機能によって、給湯流量を絞り始めることが従来から行われている。
そこで、本実施例では、図6(b)の特性線bに示されるように、ワックスサーモの機能による給湯流量の絞り量よりも予め定められている設定流量だけ、給湯流量絞り調節手段31が給湯流量の絞り量を大きくして給湯流量を小さくする。なお、図6(b)の破線で示されている特性線cは、本実施例の動作を従来例と比較するために、従来の給湯流量の時間的変化を示したものである。
給湯栓がワックスサーモ適用の給湯栓かどうかは、その情報を、例えば給湯器27の設置時に制御装置3に入力することもできるが、利用者が途中で給湯栓のタイプを変更する場合もあるため、以下のような動作を行うようにしてもよい。
つまり、給湯流量絞り調節手段31は、給湯使用時に、給湯栓が開かれてから例えば30秒〜90秒といった時間の経過後に、給湯温度の上昇とほぼ同時に給湯流量が絞られることが1回以上の設定回数行われたときには、ワックスサーモ適用の給湯栓であると判断し、この判断以降に前記のような動作を行うようにしてもよい。
また、給湯流量絞り調節手段31は、ワックスサーモの機能によって給湯流量が絞られることを検出して、そのときに給湯流量を絞るのではなく、給湯開始からワックスサーモの機能により給湯流量が絞られるまでの湯の積算流量を予め求めておき、この積算流量(例えば6〜7リットル)の湯の給湯後に給湯流量を絞り始めるようにしてもよい。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものでなく、適宜設定されるものである。例えば、前記実施例では、給湯器27はガスを燃料とした給湯器としたが、給湯器等の熱源装置の熱源は、ガス、石油、電気を問わず、また、貯湯式のものでも構わない。
また、前記実施例では、給湯器27は、給湯機能、湯張り機能、保温機能、追い焚き機能、足し湯機能、ぬる湯機能を具備していたが、これらの全ての機能を具備していなくても、少なくとも給湯機能を有していればよく、また、暖房機能や太陽熱集熱機能等の他の機能を具備していてもよい。
さらに、前記実施例における給湯流量自動絞り調節手段31の機能のうち、例えばホットスタートにおいて給湯流量の低下が検出されないときに給湯流量を絞る動作を省略する等、適宜の動作の省略は可能であるが、前記実施例のような各機能を設けることにより、効率的に湯の節約を行うことができる。
本発明の給湯装置は、利用者が不具合を感じずに湯の使用を節約できる省エネ型の給湯装置を提供することができるので、例えば家庭用やオフィス用の給湯装置として利用できる。
1 風呂リモコン装置
2 台所リモコン装置
3 制御装置
4 流量センサ
5 給水通路
7 給湯交換器
8 給湯温度センサ
29 水量制御弁
31 給湯流量絞り調節手段
33 設定流量入力操作手段

Claims (6)

  1. 通路を通して通水される水を加熱する加熱手段と、該加熱手段により加熱されて形成される湯を送水する給湯通路と、該給湯通路を通して給湯される湯の流量を検出する給湯流量検出手段とを有する給湯装置であって、該給湯装置の前記給湯通路には該給湯通路を通して送水される湯を給湯先に導く管路が接続されて、前記給湯先に設けられている給湯栓が開かれたときに前記給湯装置の給湯通路と前記管路とを通して給湯が開始される構成と成しており、給湯が開始されてから前記給湯流量検出手段によって給湯流量の絞り制御動作がされていない状態で給湯流量の低下が検出されたときには、該給湯流量低下検出時から予め定められている設定時間が経過したときに前記給湯流量を絞り始めて予め定められている設定流量だけ前記給湯流量を小さくする給湯流量絞り調節手段を有することを特徴とする給湯装置。
  2. 給湯が開始されてから給湯流量検出手段により給湯流量の低下が検出された後、設定時間が経過する前に前記給湯流量検出手段によって前記給湯流量の上昇が検出されたときには、給湯流量絞り調節手段は、給湯流量低下検出時から設定時間経過後に給湯流量を絞り始める代わりに前記給湯流量上昇検出時から設定時間経過したときに給湯流量を絞り始めることを特徴とする請求項1記載の給湯装置。
  3. ホットスタートの給湯が開始されてから予め定められている設定基準時間が経過しても給湯流量検出手段により給湯流量の低下が検出されないときには、給湯流量絞り調節手段は前記設定基準時間が経過したときに給湯流量を絞り始めて該給湯流量を設定流量だけ小さくすることを特徴とする請求項1記載の給湯装置。
  4. 通路を通して通水される水を加熱する加熱手段と、該加熱手段により加熱されて形成される湯を送水する給湯通路と、該給湯通路を通して給湯される湯の流量を検出する給湯流量検出手段とを有する給湯装置であって、該給湯装置の前記給湯通路には該給湯通路を通して送水される湯を給湯先に導く管路が接続されて、前記給湯先に設けられているワックスサーモ適用の給湯栓が開かれたときに前記給湯装置の給湯通路と前記管路とを通しての湯の給湯が開始される構成と成しており、給湯が開始されてから給湯温度が給湯設定温度近傍まで上昇したときに前記ワックスサーモの機能によって給湯流量を絞り始めるときに、該ワックスサーモの機能による給湯流量の絞り量よりも予め定められている設定流量だけ前記給湯流量の絞り量を大きくして給湯流量を小さくする給湯流量絞り調節手段を有することを特徴とする給湯装置。
  5. 給湯流量絞り調節手段は、給湯流量を絞ることにより給湯流量が給湯装置の最低作動流量未満になる場合には給湯流量を絞る動作を行わないことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の給湯装置。
  6. 給湯流量絞り調節手段は、給湯流量を絞った後に給湯流量が給湯装置の最低作動流量未満になりそうな場合には給湯流量の絞り量を小さくするまたはゼロにすることによって給湯流量が前記給湯装置の最低作動流量以上になるようにすることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の給湯装置。
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