JP6176794B2 - プリエンファシス回路、及び出力バッファ回路 - Google Patents

プリエンファシス回路、及び出力バッファ回路 Download PDF

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Description

本発明は、プリエンファシス回路、及び出力バッファ回路に関する。
アナログ高速信号伝送において、ケーブル、ボード上配線等の伝送線路が寄生抵抗、寄生容量を持つために、信号の高周波成分が途中で減衰し、信号の立上り及び立下りが鈍って波形劣化が生じることが広く知られている。近年、この波形劣化を避けるために、送信回路の出力信号の高周波成分を予め強調するプリエンファシス回路を用いる技術が知られている(例えば、非特許文献1及び非特許文献2)。
Zhenyu Zhao, Jianjun Wang, Shaoqing Li, Jihua Chen、"A 2.5-Gb/s 0.13-μm CMOS Current Mode Logic Transceiver with Pre-emphasis and Equalization",ASICON '07 (The IEEE 7th International Conference on ASIC),22-25 Oct.2007,pp368-371 田中友規、桂井宏明、井上洋、岸根桂路、野河正史、稲葉博美、「25Gbit/s 動作に向けたプリエンファシス機能付き65nm-CMOS出力バッファ回路の検討」、電子情報通信学会総合大会、2014年3月、C−12−5、p69
ところで、使用する伝送線路の特性により減衰する高周波成分の特性が異なるために、上述のようなプリエンファシス回路は、強調する高周波成分の特性を制御できることが望まれる。非特許文献1では、可変遅延回路を用いて強調する高周波成分の特性を制御している。しかしながら、可変遅延回路は、一般に回路規模が大きいため、非特許文献1では、回路規模が大きくなるという問題があった。
また、非特許文献2では、強調する高周波成分の特性を制御することが困難であった。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、強調する高周波成分の特性を、より簡易な回路構成により制御することができるプリエンファシス回路、及び出力バッファ回路を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、入力された差動入力信号に基づいて差動出力信号を出力する主経路回路部と、前記差動入力信号の高周波成分を抽出した強調信号であって、前記差動出力信号に重畳させる強調信号を生成する強調回路部とを備え、前記強調回路部は、制御端子に供給される電圧に基づいて、前記強調信号を生成する生成トランジスタと、コンデンサと抵抗とを有し、前記差動入力信号の高周波成分を抽出した信号を、電源電圧を所定の抵抗比により抵抗分圧した基準電圧が供給されている前記生成トランジスタの制御端子に出力するとともに、供給された制御電圧に基づいて、重畳させる前記強調信号の特性を変更するように、前記生成トランジスタを流れる電流の特性を制御可能なハイパスフィルタとを備えることを特徴とするプリエンファシス回路である。
また、本発明の一態様は、上記のプリエンファシス回路において、前記強調信号の特性には、前記強調信号の強調量が含まれ、前記ハイパスフィルタは、前記強調信号の強調量を制御する第1の制御電圧が前記電源電圧として供給され、前記第1の制御電圧を前記所定の抵抗比により抵抗分圧した電圧を前記基準電圧として前記生成トランジスタの制御端子に供給することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記のプリエンファシス回路において、前記強調信号の特性には、前記高周波成分の周波数特性が含まれ、前記ハイパスフィルタは、前記所定の抵抗比により前記電源電圧を抵抗分圧した中間電圧を生成する第1の抵抗及び第2の抵抗と、前記第1の抵抗及び前記第2の抵抗により生成された前記中間電圧が供給されるノードと、前記生成トランジスタの制御端子との間に接続され、前記周波数特性を制御する第2の制御電圧が制御端子に供給される周波数制御トランジスタとを備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記のプリエンファシス回路において、抽出する高周波成分の周波数特性が異なる複数の前記強調回路部を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記のプリエンファシス回路において、前記差動入力信号は、第1の入力信号と、前記第1の入力信号の極性を反転させた第2の入力信号との組信号であり、前記生成トランジスタには、第1の生成トランジスタと、第2の生成トランジスタとが含まれ、前記ハイパスフィルタには、第1のハイパスフィルタと、第2のハイパスフィルタとが含まれ、前記第1の生成トランジスタは、前記第1の入力信号に対して、前記強調信号を生成し、前記第2の生成トランジスタは、前記第2の入力信号に対して、前記強調信号を生成し、前記第1のハイパスフィルタは、前記第1の入力信号の高周波成分を抽出した信号を前記第1の生成トランジスタの制御端子に出力するとともに、前記制御電圧に基づいて前記第1の生成トランジスタを流れる電流の特性を制御し、前記第2のハイパスフィルタは、前記第2の入力信号の高周波成分を抽出した信号を前記第2の生成トランジスタの制御端子に出力するとともに、前記制御電圧に基づいて前記第2の生成トランジスタを流れる電流の特性を制御することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記のプリエンファシス回路において、前記強調信号の特性に応じて変更可能な前記制御電圧を生成する電圧生成部を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記のプリエンファシス回路と、前記差動出力信号に前記強調信号を重畳させた差動信号を出力する出力回路部とを備えることを特徴とする出力バッファ回路である。
本発明によれば、強調する高周波成分の特性を、より簡易な回路構成により制御することができる。
第1の実施形態による出力バッファ回路及びプリエンファシス回路の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態によるプリエンファシス回路の一例を示す回路図である。 第1の実施形態によるプリエンファシス回路の動作を示す図である。 第2の実施形態によるプリエンファシス回路の一例を示す回路図である。 第2の実施形態によるプリエンファシス回路の動作を示す図である。 第3の実施形態によるプリエンファシス回路の一例を示す回路図である。 第4の実施形態による出力バッファ回路及びプリエンファシス回路の一例を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施形態による出力バッファ回路及びプリエンファシス回路について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態による出力バッファ回路1及びプリエンファシス回路10の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、出力バッファ回路1は、プリエンファシス回路10と、差動バッファ11〜13とを備えている。
本実施形態における出力バッファ回路1では、差動入力信号をメインパス(主経路)と、エンファシスパス(強調経路)とに分離し、エンファシスパスにおいてハイパスフィルタを利用して差動入力信号の高周波成分を抽出した信号(強調信号)を、メインパスを通過した差動出力信号に加算(重畳)させた差動信号を出力する。
差動バッファ11は、差動入力信号をメインパスとエンファシスパスとの2系統に分岐させるためのバッファ回路である。差動バッファ11は、後述するプリエンファシス回路10のメインパス部20に差動入力信号を出力するとともに、差動バッファ12に差動入力信号を出力する。
差動バッファ12は、差動バッファ11から出力された差動入力信号を中継して、後述するプリエンファシス回路10のエンファシスパス部30に出力する中継バッファ回路である。
差動バッファ13(出力回路部の一例)は、差動出力信号に強調信号を重畳させた差動信号を出力する出力段のバッファ回路である。差動バッファ13は、例えば、プリエンファシス回路10によって、所定の高周波成分が強調された差動入力信号を差動出力信号として受信し、当該差動出力信号を中継した差動信号を伝送線路TRに出力する。
プリエンファシス回路10は、メインパス部20と、エンファシスパス部30と、制御電圧生成部40とを備えている。
メインパス部20(主経路回路部の一例)は、入力された差動入力信号に基づいて差動出力信号を出力する。メインパス部20は、例えば、メインパスとして差動バッファ11から出力された差動入力信号を受信して、差動出力信号として出力する。また、メインパス部20は、後述する制御電圧生成部40が生成する制御電圧(VCS)により、差動出力信号の特性(例えば、振幅)を調整可能である。なお、メインパス部20の詳細な構成については、図2を参照して後述する。
エンファシスパス部30(強調回路部の一例)は、差動入力信号の高周波成分を抽出した強調信号であって、差動出力信号に重畳させる強調信号を生成する。エンファシスパス部30は、例えば、エンファシスパスとして差動バッファ12によって中継された差動入力信号を受信して、差動入力信号の高周波成分を抽出した強調信号である差動信号を出力する。また、エンファシスパス部30は、後述する制御電圧生成部40が生成する制御電圧(VDDA)により、強調する高周波成分の特性を調整可能である。なお、強調する高周波成分の特性には、強調信号のエンファシス量(強調量)が含まれ、本実施形態では、エンファシスパス部30が、このエンファシス量を調整可能な構成である場合の一例について説明する。また、エンファシスパス部30の詳細な構成については、図2を参照して後述する。
制御電圧生成部40(電圧生成部の一例)は、メインパス部20出力信号である差動出力信号の特性(例えば、振幅)を変更可能な制御電圧(VCS)を生成する。また、制御電圧生成部40は、エンファシスパス部30の出力である強調信号(高周波成分)の特性(例えば、エンファシス量)を変更可能な制御電圧(例えば、VDDA)を生成する。制御電圧生成部40は、例えば、不図示のDAC(Digital to Analog Converter)及びボルテージフォロワ接続のアンプなどを備え、外部からの制御電圧を設定する設定情報に応じて、所定の制御電圧を出力する。
次に、図2を参照して、本実施形態によるプリエンファシス回路10の構成について説明する。
図2は、本実施形態によるプリエンファシス回路10の一例を示す回路図である。
この図に示すように、プリエンファシス回路10は、CML回路(Current Mode Logic回路)により構成され、メインパス部20と、エンファシスパス部30と、制御電圧生成部40とを備えている。
メインパス部20は、抵抗(21、22)と、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ23〜25とを備えている。
抵抗21は、一端(第1端子)がVDD電源線L1に接続され、他端(第2端子)が差動出力信号のP極の信号線であるOUTP信号線SL1に接続されている。なお、以下の説明において、差動出力信号のP極の信号は、OUTP信号として説明する。
抵抗22は、一端がVDD電源線L2に接続され、他端が差動出力信号のN極の信号線であるOUTN信号線SL2に接続されている。なお、以下の説明において、差動出力信号のN極の信号は、OUTN信号として説明する。ここで、OUTP信号とOUTN信号とは、互いに極性の反転した信号である。
MOSトランジスタ23〜25は、例えば、N型チャネル金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(NMOSトランジスタ)である。
MOSトランジスタ23は、例えば、抵抗21と直列に接続され、OUTP信号線SL1とノードN1との間に接続される。また、MOSトランジスタ23は、制御端子が、差動入力信号のN極の信号であるINN信号の信号線に接続されている。すなわち、MOSトランジスタ23は、ソース端子がノードN1に、ドレイン端子がOUTP信号線SL1に、ゲート端子(制御端子)がINN信号の信号線に、それぞれ接続されている。
MOSトランジスタ24は、例えば、抵抗22と直列に接続され、OUTN信号線SL2とノードN1との間に接続される。また、MOSトランジスタ24は、制御端子が、差動入力信号のP極の信号であるINP信号の信号線に接続されている。すなわち、MOSトランジスタ24は、ソース端子がノードN1に、ドレイン端子がOUTN信号線SL2に、ゲート端子(制御端子)がINP信号の信号線に、それぞれ接続されている。
ここで、差動入力信号は、INN信号(第1の入力信号)と、INN信号の極性を反転させたINP信号(第2の入力信号)との組信号である。
MOSトランジスタ25は、ノードN1とGND電源線L2との間に接続される。また、MOSトランジスタ25は、制御端子が、制御電圧生成部40によって設定情報に応じて生成された制御電圧(VCS)の信号線に接続されている。すなわち、MOSトランジスタ25は、ソース端子がGND電源線L2に、ドレイン端子がノードN1に、ゲート端子(制御端子)が制御電圧(VCS)の信号線に、それぞれ接続される。つまり、MOSトランジスタ25のゲート端子には、差動出力信号の振幅を変更可能な制御電圧(VCS)が供給され、MOSトランジスタ25に流れる電流が制御される。
エンファシスパス部30は、MOSトランジスタ(31、32)と、ハイパスフィルタ(33、34)とを備えている。
MOSトランジスタ(31、32)は、例えば、N型チャネル金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(NMOSトランジスタ)であり、制御端子に供給される電圧に基づいて、強調信号を生成する生成トランジスタである。
ここで、生成トランジスタには、MOSトランジスタ31(第1の生成トランジスタ)と、MOSトランジスタ32(第2の生成トランジスタ)とが含まれる。
MOSトランジスタ31は、INN信号に対して強調信号を生成する。MOSトランジスタ31は、例えば、INN信号が上述した差動バッファ12を介して中継されたAINN信号に対して、強調信号を生成する。MOSトランジスタ31は、例えば、OUTP信号線SL1と、GND電源線L2との間に接続され、制御端子がノードN2に接続されている。すなわち、MOSトランジスタ31は、ソース端子がGND電源線L2に、ドレイン端子がOUTP信号線SL1に、ゲート端子がノードN2にそれぞれ接続されている。
MOSトランジスタ32は、INP信号に対して強調信号を生成する。MOSトランジスタ32は、例えば、INP信号が上述した差動バッファ12を介して中継されたAINP信号に対して、強調信号を生成する。MOSトランジスタ32は、例えば、OUTN信号線SL2と、GND電源線L2との間に接続され、制御端子がノードN3に接続されている。すなわち、MOSトランジスタ32は、ソース端子がGND電源線L2に、ドレイン端子がOUTN信号線SL2に、ゲート端子がノードN3にそれぞれ接続されている。
ハイパスフィルタ(33、34)は、コンデンサ(333、343)と抵抗(331、332、341、342)とを有している。ハイパスフィルタ(33、34)は、差動入力信号(AINN信号、AINP信号)の高周波成分を抽出した信号を、電源電圧を所定の抵抗比により抵抗分圧した基準電圧が供給されているMOSトランジスタ(31、32)の制御端子に出力する。なお、本実施形態では、電源電圧は、強調信号のエンファシス量を変更する制御電圧(VDDA、第1の制御電圧)である。また、所定の抵抗比とは、抵抗331と抵抗332との抵抗比、及び抵抗341と抵抗342との抵抗比である。ハイパスフィルタ(33、34)は、強調信号のエンファシス量を制御する制御電圧(VDDA)が電源電圧として供給され、制御電圧(VDDA)を所定の抵抗比により抵抗分圧した電圧を基準電圧としてMOSトランジスタ(31、32)の制御端子に供給する。ハイパスフィルタ(33、34)は、制御電圧生成部40から供給された制御電圧(VDDA)に基づいて、抽出する高周波成分の特性(例えば、エンファシス量)を変更するように、MOSトランジスタ(31、32)を流れる電流の特性を制御可能である。
ハイパスフィルタ33(第1のハイパスフィルタ)は、AINN信号の高周波成分を抽出した信号をMOSトランジスタ31の制御端子に出力するとともに、制御電圧(VDDA)に基づいてMOSトランジスタ31を流れる電流の特性を制御する。また、ハイパスフィルタ33は、抵抗(331、332)と、コンデンサ333とを備えている。
抵抗331は、制御電圧(VDDA)が供給されるVDDA電源線L3に一端が接続され、他端がノードN2に接続されている。
抵抗332は、一端がノードN2に接続され、他端がGND電源線L2に接続されている。なお、ノードN2は、抵抗331の抵抗値R1と、抵抗332の抵抗値R2との抵抗比により抵抗分圧された基準電圧(DCバイアス)が供給される。なお、抵抗値R1と抵抗値R2とは、例えば、等しい値である。
コンデンサ333は、一端がAINN信号の信号線に接続され、他端がノードN2に接続されている。なお、ハイパスフィルタ33の特性(周波数特性)は、例えば、コンデンサ333の静電容量C1と抵抗値R2(又は抵抗値R1)との時定数により決定される。
ハイパスフィルタ34(第2のハイパスフィルタ)は、AINP信号の高周波成分を抽出した信号をMOSトランジスタ32の制御端子に出力するとともに、制御電圧(VDDA)に基づいてMOSトランジスタ32を流れる電流の特性を制御する。また、ハイパスフィルタ34は、抵抗(341、342)と、コンデンサ343とを備えている。
抵抗341は、制御電圧(VDDA)が供給されるVDDA電源線L3に一端が接続され、他端がノードN3に接続されている。
抵抗342は、一端がノードN3に接続され、他端がGND電源線L2に接続されている。なお、ノードN3は、抵抗341の抵抗値R3と、抵抗342の抵抗値R4との抵抗比により抵抗分圧された基準電圧(DCバイアス)が供給される。なお、抵抗値R3と抵抗値R4とは、例えば、等しい値である。また、抵抗331と抵抗332との抵抗比(R1:R2)と、抵抗341と抵抗342との抵抗比(R3:R4)とは、例えば、等しく、さらに、抵抗値R1と、抵抗値R2と、抵抗値R3と、抵抗値R4とは、例えば、等しい値である。
コンデンサ343は、一端がAINP信号の信号線に接続され、他端がノードN3に接続されている。なお、ハイパスフィルタ34の特性(周波数特性)は、例えば、コンデンサ343の静電容量C2と抵抗値R4(又は抵抗値R3)との時定数により決定される。
次に、本実施形態による出力バッファ回路1及びプリエンファシス回路10の動作について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態による出力バッファ回路1では、まず、入力された差動入力信号を、差動バッファ11が、メインパスとエンファシスパスとの2系統に分岐させて、メインパス部20と、差動バッファ12とに出力する。
次に、メインパス部20は、メインパスとして差動バッファ11から出力された差動入力信号(INN信号、INP信号)を受信して、差動出力信号(OUTP信号、OUTN信号)として出力する。メインパス部20では、図2に示すように、差動入力信号のINN信号が、MOSトランジスタ23のゲート端子に供給される。MOSトランジスタ23は、INN信号の電圧により、VDD電源線L1から抵抗21を介してGND電源線L2に流れる電流を制御し、OUTP信号線SL1に、INN信号を反転(逆相)した信号をメインパスとして出力する。
また、メインパス部20では、同様に、差動入力信号のINP信号が、MOSトランジスタ24のゲート端子に供給される。MOSトランジスタ23は、INP信号の電圧により、VDD電源線L1から抵抗22を介してGND電源線L2に流れる電流を制御し、OUTN信号線SL2に、INP信号を反転(逆相)した信号をメインパスとして出力する。
なお、MOSトランジスタ25には、制御電圧生成部40が生成した制御電圧(VCS)が、ゲート端子に供給されている。MOSトランジスタ25は、メインパスに流れる全体の電流(例えば、MOSトランジスタ23及びMOSトランジスタ24に流れる電流)を制御電圧(VCS)により制御して、メインパスの出力特性(例えば、振幅)を制御する。
図1の説明に戻り、差動バッファ12は、差動バッファ11から出力された差動入力信号(INN信号、INP信号)を中継して、プリエンファシス回路10のエンファシスパス部30に差動信号(AINN信号、ANNP信号)として出力する。
次に、エンファシスパス部30は、エンファシスパスとして差動バッファ12によって中継された差動信号(AINN信号、ANNP信号)を差動入力信号として受信して、差動入力信号の高周波成分を抽出した強調信号である差動信号を出力する。エンファシスパス部30では、図2に示すように、AINN信号が、コンデンサ333を介して、MOSトランジスタ31のゲート端子に供給される。なお、MOSトランジスタ31のゲート端子(ノードN2)の基準電圧(DCバイアス)は、制御電圧生成部40が生成した制御電圧(VDDA)と、抵抗331の抵抗値R1と抵抗332の抵抗値R2とによって決定される。ハイパスフィルタ33は、AINN信号がコンデンサ333の一端に入力された場合に、AINN信号の高周波成分を抽出して、MOSトランジスタ31のゲート端子(ノードN2)に出力する(後述する図3(b)参照)。MOSトランジスタ31は、ハイパスフィルタ33がゲート端子(ノードN2)に出力した電圧に基づいて、OUTP信号線SL1とGND電源線L2との間に流れる電流を制御する。これにより、エンファシスパス部30は、AINN信号の高周波成分である強調信号を生成するとともに、OUTP信号に強調信号を加算(重畳)させる。
また、エンファシスパス部30では、図2に示すように、AINP信号が、コンデンサ333を介して、MOSトランジスタ32のゲート端子に供給される。なお、MOSトランジスタ32のゲート端子(ノードN3)の基準電圧(DCバイアス)は、制御電圧生成部40が生成した制御電圧(VDDA)と、抵抗341の抵抗値R3と抵抗342の抵抗値R4とによって決定される。ハイパスフィルタ34は、AINP信号がコンデンサ343の一端に入力された場合に、AINP信号の高周波成分を抽出して、MOSトランジスタ32のゲート端子(ノードN3)に出力する(後述する図3(c)参照)。MOSトランジスタ32は、ハイパスフィルタ34がゲート端子(ノードN3)に出力した電圧に基づいて、OUTN信号線SL2とGND電源線L2との間に流れる電流を制御する。これにより、エンファシスパス部30は、AINP信号の高周波成分である強調信号を生成するとともに、OUTN信号に強調信号を加算(重畳)させる。
次に、差動バッファ13は、プリエンファシス回路10によって、所定の高周波成分が強調された差動入力信号を差動出力信号(OUTP信号、OUTN信号)として受信し、当該差動出力信号(OUTP信号、OUTN信号)を中継した差動信号を伝送線路TRに出力する。
ここで、図3を参照して、本実施形態によるプリエンファシス回路10の動作について詳細に説明する。
図3は、本実施形態によるプリエンファシス回路10の動作を示す図である。
この図において、各グラフは、上から順に、(a)差動入力信号(INP信号、INN信号、又はAINP信号、AINN信号)、(b)ノードN2の電圧、(c)ノードN3の電圧、及び(d)差動出力信号(OUTN信号、OUTP信号)の波形を示している。また、各グラフの縦軸は、電圧を示し、各グラフの横軸は、時間を示している。
図3(a)において、波形W1は、INP信号(AINP信号)の波形を示し、波形W2は、INN信号(AINN信号)の波形を示している。また、図3(d)において、波形W9は、OUTN信号の波形を示し、波形W12は、OUTP信号の波形を示している。
例えば、制御電圧(VDDA)が所定の電圧VDDA0である場合のノードN2の基準電圧が電圧V0であるとする。この場合に、図3(a)の波形W2のようなAINN信号が、コンデンサ333の一端に入力されると、ハイパスフィルタ33は、図3(b)に示すように、AINN信号の高周波成分を抽出した波形W3のような電圧をノードN2に出力する。
また、MOSトランジスタ31のゲート端子(ノードN2)の電圧が波形W3のように変化することにより、MOSトランジスタ31に流れる電流が変化して、プリエンファシス回路10は、図3(d)の波形W12のようなOUTP信号を出力する。
また、例えば、制御電圧(VDDA)が所定の電圧VDDA0より電圧の高い電圧VDDAHである場合のノードN2の基準電圧が電圧V0Hであるとする。この場合に、図3(a)の波形W2のようなAINN信号が、コンデンサ333の一端に入力されると、ハイパスフィルタ33は、図3(b)に示すように、AINN信号の高周波成分を抽出した波形W4のような電圧をノードN2に出力する。この場合、ハイパスフィルタ33は、電圧V0よりも高い電圧V0Hを基準電圧として、波形W3よりも電圧の高い波形W4をノードN2に出力する。
また、MOSトランジスタ31のゲート端子(ノードN2)の電圧が波形W4のように変化した場合、ゲート端子(ノードN2)の電圧が波形W3のように変化した場合に比べてMOSトランジスタ31に流れる電流の変動幅が大きくなる。そのため、プリエンファシス回路10は、この場合、図3(d)の波形W13のようなOUTP信号を出力する。すなわち、プリエンファシス回路10は、制御電圧(VDDA)が所定の電圧VDDA0より電圧の高い電圧VDDAHである場合に、図3(d)の波形W13のように、波形W12よりもエンファシス量が大きいOUTP信号を出力する。
また、例えば、制御電圧(VDDA)が所定の電圧VDDA0より電圧の低い電圧VDDALである場合のノードN2の基準電圧が電圧V0Lであるとする。この場合に、図3(a)の波形W2のようなAINN信号が、コンデンサ333の一端に入力されると、ハイパスフィルタ33は、図3(b)に示すように、AINN信号の高周波成分を抽出した波形W5のような電圧をノードN2に出力する。この場合、ハイパスフィルタ33は、電圧V0よりも低い電圧V0Lを基準電圧として、波形W3よりも電圧の低い波形W5をノードN2に出力する。
また、MOSトランジスタ31のゲート端子(ノードN2)の電圧が波形W5のように変化した場合、ゲート端子(ノードN2)の電圧が波形W3のように変化した場合に比べてMOSトランジスタ31に流れる電流の変動幅が小さくなる。そのため、プリエンファシス回路10は、この場合、図3(d)の波形W14のようなOUTP信号を出力する。すなわち、プリエンファシス回路10は、制御電圧(VDDA)が所定の電圧VDDA0より電圧の低い電圧VDDALである場合に、図3(d)の波形W14のように、波形W12よりもエンファシス量が小さいOUTP信号を出力する。
例えば、制御電圧(VDDA)が所定の電圧VDDA0である場合のノードN3の基準電圧が電圧V0であるとする。この場合に、図3(a)の波形W1のようなAINP信号が、コンデンサ343の一端に入力されると、ハイパスフィルタ34は、図3(c)に示すように、AINP信号の高周波成分を抽出した波形W6のような電圧をノードN3に出力する。
また、MOSトランジスタ32のゲート端子(ノードN3)の電圧が波形W6のように変化することにより、MOSトランジスタ32に流れる電流が変化して、プリエンファシス回路10は、図3(d)の波形W9のようなOUTN信号を出力する。
また、例えば、制御電圧(VDDA)が所定の電圧VDDA0より電圧の高い電圧VDDAHである場合のノードN3の基準電圧が電圧V0Hであるとする。この場合に、図3(a)の波形W1のようなAINP信号が、コンデンサ343の一端に入力されると、ハイパスフィルタ34は、図3(c)に示すように、AINP信号の高周波成分を抽出した波形W7のような電圧をノードN3に出力する。この場合、ハイパスフィルタ34は、電圧V0よりも高い電圧V0Hを基準電圧として、波形W6よりも電圧の高い波形W7をノードN3に出力する。
また、MOSトランジスタ32のゲート端子(ノードN3)の電圧が波形W7のように変化した場合、ゲート端子(ノードN3)の電圧が波形W6のように変化した場合に比べてMOSトランジスタ32に流れる電流の変動幅が大きくなる。そのため、プリエンファシス回路10は、この場合、図3(d)の波形W10のようなOUTN信号を出力する。すなわち、プリエンファシス回路10は、制御電圧(VDDA)が所定の電圧VDDA0より電圧の高い電圧VDDAHである場合に、図3(d)の波形W10のように、波形W9よりもエンファシス量が大きいOUTN信号を出力する。
また、例えば、制御電圧(VDDA)が所定の電圧VDDA0より電圧の低い電圧VDDALである場合のノードN3の基準電圧が電圧V0Lであるとする。この場合に、図3(a)の波形W1のようなAINP信号が、コンデンサ343の一端に入力されると、ハイパスフィルタ34は、図3(c)に示すように、AINP信号の高周波成分を抽出した波形W8のような電圧をノードN3に出力する。この場合、ハイパスフィルタ34は、電圧V0よりも低い電圧V0Lを基準電圧として、波形W6よりも電圧の低い波形W8をノードN3に出力する。
また、MOSトランジスタ32のゲート端子(ノードN3)の電圧が波形W8のように変化した場合、ゲート端子(ノードN3)の電圧が波形W6のように変化した場合に比べてMOSトランジスタ32に流れる電流の変動幅が小さくなる。そのため、プリエンファシス回路10は、この場合、図3(d)の波形W11のようなOUTN信号を出力する。すなわち、プリエンファシス回路10は、制御電圧(VDDA)が所定の電圧VDDA0より電圧の低い電圧VDDALである場合に、図3(d)の波形W11のように、波形W9よりもエンファシス量が小さいOUTN信号を出力する。
このように、プリエンファシス回路10は、制御電圧(VDDA)を変化させることにより、ハイパスフィルタ(33、34)の周波数特性を変化させずに、MOSトランジスタ(31、32)に流れる電流量を変化させる。そのため、プリエンファシス回路10は、制御電圧(VDDA)を変化させることにより、エンファシス量を制御することができる。
以上説明したように、本実施形態によるプリエンファシス回路10は、メインパス部20(主経路回路部)と、エンファシスパス部30(強調回路部)とを備えている。メインパス部20は、入力された差動入力信号(例えば、INP信号、INN信号)に基づいて差動出力信号(例えば、OUTN信号、OUTP信号)を出力する。エンファシスパス部30は、差動入力信号の高周波成分を抽出した強調信号であって、差動出力信号に重畳させる強調信号を生成する。なお、エンファシスパス部30は、MOSトランジスタ(31、32、生成トランジスタ)と、ハイパスフィルタ(33、34)とを備えている。MOSトランジスタ(31、32)は、ゲート端子(制御端子)に供給される電圧に基づいて、強調信号を生成する。ハイパスフィルタ(33、34)は、コンデンサと抵抗とを有し、差動入力信号の高周波成分を抽出した信号を、電源電圧(VDDA)を所定の抵抗比により抵抗分圧した基準電圧が供給されているMOSトランジスタ(31、32)のゲート端子に出力する。また、ハイパスフィルタ(33、34)は、供給された制御電圧(例えば、VDDA)に基づいて、強調する高周波成分の特性を示す強調信号の特性(例えば、エンファシス量)を変更するように、MOSトランジスタ(31、32)を流れる電流の特性を制御可能である。
これにより、本実施形態によるプリエンファシス回路10は、簡易な回路構成であるハイパスフィルタ(33、34)を利用して、制御電圧(例えば、VDDA)により、強調信号の特性(例えば、エンファシス量)を変更するように、MOSトランジスタ(31、32)を流れる電流の特性を制御する。よって、本実施形態によるプリエンファシス回路10は、強調する高周波成分の特性を、より簡易な回路構成により制御することができる。したがって、本実施形態によるプリエンファシス回路10は、使用する伝送線路TRの特性に応じて適切に調整した差動出力信号を伝送線路TRに送信することができ、信頼性の高い高速信号の通信が可能になる。
また、本実施形態では、強調信号の特性には、強調信号のエンファシス量(強調量)が含まれ、ハイパスフィルタ(33、34)は、強調信号のエンファシス量を制御する制御電圧(VDDA、第1の制御電圧)が電源電圧として供給され、制御電圧(VDDA)を所定の抵抗比(例えば、R1:R2)により抵抗分圧した電圧を基準電圧(V0)としてMOSトランジスタ(31、32)のゲート端子に供給する。
これにより、本実施形態によるプリエンファシス回路10は、制御電圧(VDDA)を変更することにより、基準電圧(V0)を変更することにより、MOSトランジスタ(31、32)に流れる電流を調整することができる。そのため、本実施形態によるプリエンファシス回路10は、強調する高周波成分の特性であるエンファシス量を調整することができる。なお、本実施形態によるプリエンファシス回路10は、ハイパスフィルタ(33、34)の基準電圧を変更することでエンファシス量を変更するので、ハイパスフィルタ(33、34)の周波数特性に影響を与えずにエンファシス量を独立して調整することができる。
また、本実施形態では、差動入力信号は、INN信号(第1の入力信号)と、INN信号の極性を反転させたINP信号(第2の入力信号)との組信号である。上述の生成トランジスタには、MOSトランジスタ31(第1の生成トランジスタ)と、MOSトランジスタ32(第2の生成トランジスタ)とが含まれる。上述のハイパスフィルタには、ハイパスフィルタ33(第1のハイパスフィルタ)と、ハイパスフィルタ34(第2のハイパスフィルタ)とが含まれる。MOSトランジスタ31は、INN信号に対して、強調信号を生成し、MOSトランジスタ32は、INP信号に対して、強調信号を生成する。ハイパスフィルタ33は、INN信号(AINN信号)の高周波成分を抽出した信号をMOSトランジスタ31のゲート端子に出力するとともに、制御電圧(例えば、VDDA)に基づいてMOSトランジスタ31を流れる電流の特性を制御する。そして、ハイパスフィルタ34は、INP信号(AINP信号)の高周波成分を抽出した信号をMOSトランジスタ32のゲート端子に出力するとともに、制御電圧(例えば、VDDA)に基づいてMOSトランジスタ32を流れる電流の特性を制御する。
これにより、本実施形態によるプリエンファシス回路10は、強調する高周波成分の特性を適切に調整した差動出力信号を生成することができる。
また、本実施形態によるプリエンファシス回路10は、強調信号の特性に応じて変更可能な制御電圧(例えば、VDDA)を生成する制御電圧生成部40(電圧生成部)を備えている。
これにより、本実施形態によるプリエンファシス回路10は、制御電圧生成部40を利用して制御電圧(例えば、VDDA)を変更することにより、容易に強調する高周波成分の特性を調整することができる。
また、本実施形態による出力バッファ回路1は、プリエンファシス回路10と、差動出力信号に強調信号を重畳させた差動信号を出力する差動バッファ13(出力回路部)とを備えている。
これにより、本実施形態による出力バッファ回路1は、プリエンファシス回路10と同様に、強調する高周波成分の特性を、より簡易な回路構成により制御することができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態による出力バッファ回路1a及びプリエンファシス回路10aについて、図面を参照して説明する。
本実施形態では、制御電圧(VCSR)により、強調する高周波成分の周波数特性を変更する場合の一例を説明する。
なお、本実施形態による出力バッファ回路1aは、プリエンファシス回路10の代わりに、プリエンファシス回路10aを備える点を除いて、図1に示す出力バッファ回路1と同様であるので、ここではその説明を省略する。
図4は、第2の実施形態によるプリエンファシス回路10aの一例を示す回路図である。
図4に示すように、プリエンファシス回路10aは、CML回路により構成され、メインパス部20と、エンファシスパス部30aと、制御電圧生成部40aとを備えている。
なお、この図において、図2に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
制御電圧生成部40a(電圧生成部の一例)は、メインメインパス部20出力信号である差動出力信号の特性(例えば、振幅)を変更可能な制御電圧(VCS)を生成する。また、制御電圧生成部40aは、エンファシスパス部30aの出力である強調信号(高周波成分)の特性(例えば、周波数特性)を変更可能な制御電圧(例えば、VCSR)を生成する。制御電圧生成部40aは、例えば、不図示のDAC及びボルテージフォロワ接続のアンプなどを備え、外部からの制御電圧を設定する設定情報に応じて、所定の制御電圧を出力する。
エンファシスパス部30aは、例えば、エンファシスパスとして差動バッファ12によって中継された差動入力信号を受信して、差動入力信号の高周波成分を抽出した強調信号である差動信号を出力する。また、エンファシスパス部30aは、制御電圧生成部40aが生成する制御電圧(VCSR)により、強調する高周波成分の特性を調整可能である。なお、強調する高周波成分の特性には、高周波成分の周波数特性が含まれ、本実施形態によるエンファシスパス部30aは、この高周波成分の周波数特性を調整可能な構成である。
また、エンファシスパス部30aは、MOSトランジスタ(31、32)と、ハイパスフィルタ(33a、34a)とを備えている。
ハイパスフィルタ(33a、34a)は、コンデンサ(333、343)と、抵抗(331、332、334、335、341、342、344、345)と、MOSトランジスタ(336、346)とを有している。ハイパスフィルタ(33a、34a)は、差動入力信号(AINN信号、AINP信号)の高周波成分を抽出した信号を、電源電圧を所定の抵抗比により抵抗分圧した基準電圧が供給されているMOSトランジスタ(31、32)の制御端子に出力する。なお、本実施形態では、ハイパスフィルタ(33a、34a)の電源電圧は、VDD電源線L1に供給される電源電圧VDDである。
なお、本実施形態のエンファシスパス部30aでは、ハイパスフィルタ(33a、34a)の電源電圧が電源電圧VDDである点が、図2に示すエンファシスパス部30と異なる。また、本実施形態のエンファシスパス部30aでは、ハイパスフィルタ33aが、抵抗(334、335)及びMOSトランジスタ336を備える点と、ハイパスフィルタ34aが、抵抗(344、345)及びMOSトランジスタ346を備える点とが、図2に示すエンファシスパス部30と異なる。
ハイパスフィルタ33aは、所定の抵抗比により電源電圧(VDD)を抵抗分圧した中間電圧を生成する抵抗334(第1の抵抗)及び抵抗335(第2の抵抗)と、MOSトランジスタ336(周波数制御トランジスタ)とを備えている。ここで、所定の抵抗比は、抵抗331と抵抗332との抵抗比と等しい抵抗比である。
なお、本実施形態では、抵抗331は、電源電圧(VDD)が供給されるVDD電源線L1に一端が接続され、他端がノードN2に接続されている。また、抵抗332は、一端がノードN2に接続され、他端がGND電源線L2に接続されている。
抵抗334は、一端がVDD電源線L1に接続され、他端がノードN4に接続されている。また、抵抗335は、一端がノードN4に接続され、他端がGND電源線L2に接続されている。なお、ノードN4は、抵抗334の抵抗値R5と、抵抗335の抵抗値R6との抵抗比により抵抗分圧された中間電圧(DCバイアス)が供給される。なお、抵抗値R5と抵抗値R6とは、例えば、等しい値である。
MOSトランジスタ336(周波数制御トランジスタ)は、抵抗334及び抵抗335により生成された中間電圧が供給されるノードN4と、MOSトランジスタ31のゲート端子(ノードN2)との間に接続されている。また、MOSトランジスタ336は、制御電圧生成部40aが生成した制御電圧(VCSR)がゲート端子に接続されている。
ハイパスフィルタ34aは、所定の抵抗比により電源電圧(VDD)を抵抗分圧した中間電圧を生成する抵抗344(第1の抵抗)及び抵抗345(第2の抵抗)と、MOSトランジスタ346(周波数制御トランジスタ)とを備えている。ここで、所定の抵抗比は、抵抗341と抵抗342との抵抗比と等しい抵抗比である。
なお、本実施形態では、抵抗341は、電源電圧(VDD)が供給されるVDD電源線L1に一端が接続され、他端がノードN3に接続されている。また、抵抗342は、一端がノードN3に接続され、他端がGND電源線L2に接続されている。
抵抗344は、一端がVDD電源線L1に接続され、他端がノードN5に接続されている。また、抵抗345は、一端がノードN5に接続され、他端がGND電源線L2に接続されている。なお、ノードN5は、抵抗344の抵抗値R7と、抵抗345の抵抗値R8との抵抗比により抵抗分圧された中間電圧(DCバイアス)が供給される。なお、抵抗値R7と抵抗値R8とは、例えば、等しい値である。
MOSトランジスタ346(周波数制御トランジスタ)は、抵抗344及び抵抗345により生成された中間電圧が供給されるノードN5と、MOSトランジスタ32のゲート端子(ノードN3)との間に接続されている。また、MOSトランジスタ346は、制御電圧生成部40aが生成した制御電圧(VCSR)がゲート端子に接続されている。
次に、本実施形態による出力バッファ回路1a及びプリエンファシス回路10aの動作について、図面を参照して説明する。
本実施形態による出力バッファ回路1a及びプリエンファシス回路10aの基本動作は、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。ここでは、プリエンファシス回路10aが、強調する高周波成分の周波数特性を変更する動作について詳細に説明する。
プリエンファシス回路10aは、制御電圧生成部40aが生成する制御電圧(VCSR)を変更することにより、MOSトランジスタ(336、346)に流れる電流が変更されて、ハイパスフィルタ(33a、34a)の周波数特性を変更する。
ここで、図5を参照して、本実施形態によるプリエンファシス回路10aの動作について詳細に説明する。
図5は、本実施形態によるプリエンファシス回路10aの動作を示す図である。
この図において、各グラフは、上から順に、(a)差動入力信号(INP信号、INN信号、又はAINP信号、AINN信号)、(b)ノードN2の電圧、(c)ノードN3の電圧、及び(d)差動出力信号(OUTN信号、OUTP信号)の波形を示している。また、各グラフの縦軸は、電圧を示し、各グラフの横軸は、時間を示している。
図5(a)において、波形W21は、INP信号(AINP信号)の波形を示し、波形W22は、INN信号(AINN信号)の波形を示している。また、図5(d)において、波形W29は、OUTN信号の波形を示し、波形W32は、OUTP信号の波形を示している。
例えば、ノードN2の基準電圧が電圧V0であり、制御電圧(VCSR)が所定の電圧VCSR0である場合を考える。この場合に、図5(a)の波形W22のようなAINN信号が、コンデンサ333の一端に入力されると、ハイパスフィルタ33aは、図5(b)に示すように、AINN信号の高周波成分を抽出した波形W23のような電圧をノードN2に出力する。
また、MOSトランジスタ31のゲート端子(ノードN2)の電圧が波形W23のように変化することにより、MOSトランジスタ31に流れる電流が変化して、プリエンファシス回路10aは、図5(d)の波形W32のようなOUTP信号を出力する。
また、例えば、制御電圧(VCSR)が所定の電圧VCSR0より電圧の高い電圧VCSRHである場合を考える。この場合に、MOSトランジスタ336のゲート電圧が電圧VCSR0より高い電圧VCSRHになるので、MOSトランジスタ336を流れる電流が増加する。その結果、図5(a)の波形W22のようなAINN信号が、コンデンサ333の一端に入力されると、ハイパスフィルタ33aは、図5(b)に示すように、AINN信号の高周波成分を抽出した波形W24のような電圧をノードN2に出力する。この場合、ハイパスフィルタ33aは、電圧VCSR0の場合よりも高いカットオフ周波数となる周波数特性になる。
また、MOSトランジスタ31のゲート端子(ノードN2)の電圧が波形W24のように変化した場合、図5(d)の波形W33のようなOUTP信号を出力する。
また、例えば、制御電圧(VCSR)が所定の電圧VCSR0より電圧の低い電圧VCSRLである場合を考える。この場合に、MOSトランジスタ336のゲート電圧が電圧VCSR0より低い電圧VCSRLになるので、MOSトランジスタ336を流れる電流が減少する。その結果、図5(a)の波形W22のようなAINN信号が、コンデンサ333の一端に入力されると、ハイパスフィルタ33aは、図5(b)に示すように、AINN信号の高周波成分を抽出した波形W25のような電圧をノードN2に出力する。この場合、ハイパスフィルタ33aは、電圧VCSR0の場合よりも低いカットオフ周波数となる周波数特性になる。
また、MOSトランジスタ31のゲート端子(ノードN2)の電圧が波形W25のように変化した場合、図5(d)の波形W34のようなOUTP信号を出力する。
例えば、ノードN3の基準電圧が電圧V0であり、制御電圧(VCSR)が所定の電圧VCSR0である場合を考える。この場合に、図5(a)の波形W21のようなAINP信号が、コンデンサ343の一端に入力されると、ハイパスフィルタ34aは、図5(c)に示すように、AINP信号の高周波成分を抽出した波形W26のような電圧をノードN3に出力する。
また、MOSトランジスタ32のゲート端子(ノードN3)の電圧が波形W26のように変化することにより、MOSトランジスタ32に流れる電流が変化して、プリエンファシス回路10aは、図5(d)の波形W29のようなOUTN信号を出力する。
また、例えば、制御電圧(VCSR)が所定の電圧VCSR0より電圧の高い電圧VCSRHである場合を考える。この場合に、MOSトランジスタ346のゲート電圧が電圧VCSR0より高い電圧VCSRHになるので、MOSトランジスタ346を流れる電流が増加する。その結果、図5(a)の波形W21のようなAINP信号が、コンデンサ343の一端に入力されると、ハイパスフィルタ34aは、図5(c)に示すように、AINP信号の高周波成分を抽出した波形W27のような電圧をノードN3に出力する。この場合、ハイパスフィルタ34aは、電圧VCSR0の場合よりも高いカットオフ周波数となる周波数特性になる。
また、MOSトランジスタ32のゲート端子(ノードN3)の電圧が波形W27のように変化した場合、図5(d)の波形W30のようなOUTN信号を出力する。
また、例えば、制御電圧(VCSR)が所定の電圧VCSR0より電圧の低い電圧VCSRLである場合を考える。この場合に、MOSトランジスタ346のゲート電圧が電圧VCSR0より低い電圧VCSRLになるので、MOSトランジスタ346を流れる電流が減少する。その結果、図5(a)の波形W21のようなAINP信号が、コンデンサ343の一端に入力されると、ハイパスフィルタ34aは、図5(c)に示すように、AINP信号の高周波成分を抽出した波形W28のような電圧をノードN3に出力する。この場合、ハイパスフィルタ34aは、電圧VCSR0の場合よりも低いカットオフ周波数となる周波数特性になる。
また、MOSトランジスタ32のゲート端子(ノードN3)の電圧が波形W28のように変化した場合、図5(d)の波形W31のようなOUTN信号を出力する。
このように、プリエンファシス回路10aは、制御電圧(VCSR)を変化させることにより、ハイパスフィルタ(33a、34a)のエンファシス量を変化させずに、強調する周波数特性を変化させる。そのため、プリエンファシス回路10aは、制御電圧(VCSR)を変化させることにより、強調する高周波成分の周波数特性を制御することができる。
以上説明したように、本実施形態によるプリエンファシス回路10aは、メインパス部20(主経路回路部)と、エンファシスパス部30a(強調回路部)とを備えている。エンファシスパス部30aは、MOSトランジスタ(31、32、生成トランジスタ)と、ハイパスフィルタ(33a、34a)とを備えている。MOSトランジスタ(31、32)は、ゲート端子(制御端子)に供給される電圧に基づいて、強調信号を生成する。ハイパスフィルタ(33、34)は、コンデンサと抵抗とを有し、差動入力信号の高周波成分を抽出した信号を、電源電圧(VDD)を所定の抵抗比により抵抗分圧した基準電圧が供給されているMOSトランジスタ(31、32)のゲート端子に出力する。また、ハイパスフィルタ(33a、34a)は、供給された制御電圧(例えば、VCSR)に基づいて、強調する高周波成分の特性を示す強調信号の特性(例えば、周波数特性)を変更するように、MOSトランジスタ(31、32)を流れる電流の特性を制御可能である。
これにより、本実施形態によるプリエンファシス回路10aは、第1の実施形態と同様に、強調する高周波成分の特性を、より簡易な回路構成により制御することができる。
また、本実施形態によれば、強調信号の特性には、高周波成分の周波数特性が含まれ、ハイパスフィルタ33a(34a)は、所定の抵抗比により電源電圧(VDD)を抵抗分圧した中間電圧を生成する抵抗334(344)及び抵抗335(345)と、MOSトランジスタ336(346)とを備えている。MOSトランジスタ336(346)は、生成された中間電圧が供給されるノードN4(ノードN5)と、MOSトランジスタ31(32)のゲート端子との間に接続され、周波数特性を制御する制御電圧(VCSR、第2の制御電圧)がゲート端子に供給される。
これにより、本実施形態によるプリエンファシス回路10aは、制御電圧(VCSR)を変更することにより、MOSトランジスタ(336、346)に流れる電流を調整することができる。そのため、本実施形態によるプリエンファシス回路10aは、強調する高周波成分の特性であるハイパスフィルタ(33a、34a)の周波数特性を調整することができる。なお、本実施形態によるプリエンファシス回路10aは、制御電圧(VCSR)を変更するので、基準電圧(動作バイアス)を変更しない。よって、本実施形態によるプリエンファシス回路10aは、エンファシス量に影響を与えずに強調する高周波特性の周波数特性を独立して調整することができる。
また、本実施形態による出力バッファ回路1aは、プリエンファシス回路10aと同様に、より簡易な回路構成により制御することができる。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態による出力バッファ回路1b及びプリエンファシス回路10bについて、図面を参照して説明する。
本実施形態では、上述した第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせた場合の一例について説明する。
なお、本実施形態による出力バッファ回路1bは、プリエンファシス回路10の代わりに、プリエンファシス回路10bを備える点を除いて、図1に示す出力バッファ回路1と同様であるので、ここではその説明を省略する。
図6は、第3の実施形態によるプリエンファシス回路10bの一例を示す回路図である。
図6に示すように、プリエンファシス回路10bは、CML回路により構成され、メインパス部20と、エンファシスパス部30bと、制御電圧生成部40bとを備えている。
なお、この図において、図2に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、制御電圧生成部40bが、制御電圧(VCS)、制御電圧(VDDA)、及び制御電圧(VCSR)を生成する点と、エンファシスパス部30bの電源電圧として、制御電圧(VDDA)が供給される点が、第2の実施形態と異なる。
エンファシスパス部30bは、制御電圧(VDDA)を変更することにより、基準電圧(V0)を変更することにより、MOSトランジスタ(31、32)に流れる電流を調整することができる。そのため、本実施形態によるプリエンファシス回路10bは、強調する高周波成分の特性であるエンファシス量を調整することができる。
また、エンファシスパス部30bは、制御電圧(VCSR)を変更することにより、MOSトランジスタ(336、346)に流れる電流を調整することができる。そのため、本実施形態によるプリエンファシス回路10bは、強調する高周波成分の特性であるハイパスフィルタ(33b、34b)の周波数特性を調整することができる。
このように、本実施形態によるプリエンファシス回路10bは、エンファシス量と、強調する高周波成分の周波数特性とを、それぞれ独立して変更(調整)することができる。よって、本実施形態によるプリエンファシス回路10bは、使用する伝送線路TRの特性に応じてエンファシス量と、強調する高周波成分の周波数特性とを適切に調整した差動出力信号を伝送線路TRに送信することができ、さらに信頼性の高い高速信号の通信が可能になる。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態による出力バッファ回路1c及びプリエンファシス回路10cについて、図面を参照して説明する。
本実施形態では、上述した第2の実施形態におけるエンファシスパス部30aを複数備えて、強調する周波数帯をより複雑に制御する場合の一例について説明する。
図7は、第4の実施形態による出力バッファ回路1c及びプリエンファシス回路10cの一例を示すブロック図である。
図7に示すように、出力バッファ回路1cは、プリエンファシス回路10cと、差動バッファ11〜14とを備えている。また、プリエンファシス回路10cは、メインパス部20と、複数のエンファシスパス部30a(30a−1、30a−2)と、制御電圧生成部40cとを備えている。

なお、この図において、図1に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態における差動バッファ11は、プリエンファシス回路10cのメインパス部20に差動入力信号を出力するとともに、差動バッファ12及び差動バッファ14に差動入力信号を出力する。
差動バッファ12は、差動バッファ11から出力された差動入力信号を中継して、プリエンファシス回路10cのエンファシスパス部30a−1に出力する中継バッファ回路である。
差動バッファ14は、差動バッファ11から出力された差動入力信号を中継して、プリエンファシス回路10cのエンファシスパス部30a−2に出力する中継バッファ回路である。
ここで、エンファシスパス部30a−1及びエンファシスパス部30a−2は、第2の実施形態におけるエンファシスパス部30aと同一の構成である。エンファシスパス部30a−1及びエンファシスパス部30a−2は、供給される制御電圧(VCSR)が異なる。
制御電圧生成部40c(電圧生成部の一例)は、メインメインパス部20出力信号である差動出力信号の特性(例えば、振幅)を変更可能な制御電圧(VCS)を生成する。また、制御電圧生成部40cは、エンファシスパス部30a−1の周波数特性を変更可能な制御電圧(VCSR1)と、エンファシスパス部30a−2の周波数特性を変更可能な制御電圧(VCSR2)とを生成する。
以上説明したように、本実施形態によるプリエンファシス回路10cは、抽出する高周波成分の周波数特性が異なる複数(例えば、2つ)のエンファシスパス部30a(例えば、エンファシスパス部30a−1、エンファシスパス部30a−2)を備えている。
これにより、本実施形態によるプリエンファシス回路10cは、複数のエンファシスパス部30aにより、異なる周波数成分を強調することができる。そのため、本実施形態によるプリエンファシス回路10cは、例えば、広い周波数帯域の周波数成分を強調するなど、強調する周波数帯をより複雑に制御することができる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記の各実施形態において、制御電圧生成部40(40a、40b、40c)は、プリエンファシス回路10(10a、10b、10c)が備えている例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、制御電圧生成部40(40a、40b、40c)は、プリエンファシス回路10(10a、10b、10c)の外部、又は出力バッファ回路1(1a、1b、1c)の外部に備えて、プリエンファシス回路10(10a、10b、10c)は、外部から制御電圧が供給されるようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、メインパス部20が、制御電圧(VCS)により、差動信号の振幅を調整するMOSトランジスタ25を備える例を説明したが、MOSトランジスタ25の代わりに、所定の電流を流す抵抗であってもよい。また、MOSトランジスタ25は、ゲート電圧に制御電圧(VCS)の代わりに所定の固定電圧が供給されるようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、MOSトランジスタ(31、32)のソース端子は、直接GND電源線L2に接続される例を説明したが、抵抗を介してGND電源線L2に接続されてもよい。
また、上記の第4の実施形態において、プリエンファシス回路10cは、複数のエンファシスパス部30aを備える一例として2つのエンファシスパス部30aを備える場合について説明したが、これに限定されるものではない。プリエンファシス回路10cは、3つ以上のエンファシスパス部30aを備える構成としてもよい。
また、プリエンファシス回路10cは、複数のエンファシスパス部30aを備える一例について説明したが、第3の実施形態のエンファシスパス部30bを複数備えるようにしてもよいし、第1の実施形態のエンファシスパス部30を複数備えるようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、MOSトランジスタとして、NMOSトランジスタを用いる例を説明したが、P型チャネル金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(PMOSトランジスタ)を用いる構成にしてもよい。また、プリエンファシス回路10(10a、10b、10c)は、MOSトランジスタを用いる構成にしたが、他の電界効果トランジスタを用いる構成にしてもよい。
また、上述した機能の一部又は全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1、1a、1b、1c 出力バッファ回路
10、10a、10b、10c プリエンファシス回路
11、12、13、14 差動バッファ
20 メインパス部
21、22、331、332、334、335、341、342、344、345 抵抗
23、24、25、31、32、336、346 MOSトランジスタ
30、30a、30b、30a−1、30a−2 エンファシスパス部
33、33a、33b、34、34a、34b ハイパスフィルタ
40、40a、40b、40c 制御電圧生成部
333、343 コンデンサ

Claims (7)

  1. 入力された差動入力信号に基づいて差動出力信号を出力する主経路回路部と、
    前記差動入力信号の高周波成分を抽出した強調信号であって、前記差動出力信号に重畳させる強調信号を生成する強調回路部と
    を備え、
    前記強調回路部は、
    制御端子に供給される電圧に基づいて、前記強調信号を生成する生成トランジスタと、
    コンデンサと抵抗とを有し、前記差動入力信号の高周波成分を抽出した信号を、電源電圧を所定の抵抗比により抵抗分圧した基準電圧が供給されている前記生成トランジスタの制御端子に出力するとともに、供給された制御電圧に基づいて、重畳させる前記強調信号の特性を変更するように、前記生成トランジスタを流れる電流の特性を制御可能なハイパスフィルタと
    を備えることを特徴とするプリエンファシス回路。
  2. 前記強調信号の特性には、前記強調信号の強調量が含まれ、
    前記ハイパスフィルタは、
    前記強調信号の強調量を制御する第1の制御電圧が前記電源電圧として供給され、前記第1の制御電圧を前記所定の抵抗比により抵抗分圧した電圧を前記基準電圧として前記生成トランジスタの制御端子に供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載のプリエンファシス回路。
  3. 前記強調信号の特性には、前記高周波成分の周波数特性が含まれ、
    前記ハイパスフィルタは、
    前記所定の抵抗比により前記電源電圧を抵抗分圧した中間電圧を生成する第1の抵抗及び第2の抵抗と、
    前記第1の抵抗及び前記第2の抵抗により生成された前記中間電圧が供給されるノードと、前記生成トランジスタの制御端子との間に接続され、前記周波数特性を制御する第2の制御電圧が制御端子に供給される周波数制御トランジスタと
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプリエンファシス回路。
  4. 抽出する高周波成分の周波数特性が異なる複数の前記強調回路部を備える
    ことを特徴とする請求項3に記載のプリエンファシス回路。
  5. 前記差動入力信号は、第1の入力信号と、前記第1の入力信号の極性を反転させた第2の入力信号との組信号であり、
    前記生成トランジスタには、第1の生成トランジスタと、第2の生成トランジスタとが含まれ、
    前記ハイパスフィルタには、第1のハイパスフィルタと、第2のハイパスフィルタとが含まれ、
    前記第1の生成トランジスタは、前記第1の入力信号に対して、前記強調信号を生成し、
    前記第2の生成トランジスタは、前記第2の入力信号に対して、前記強調信号を生成し、
    前記第1のハイパスフィルタは、前記第1の入力信号の高周波成分を抽出した信号を前記第1の生成トランジスタの制御端子に出力するとともに、前記制御電圧に基づいて前記第1の生成トランジスタを流れる電流の特性を制御し、
    前記第2のハイパスフィルタは、前記第2の入力信号の高周波成分を抽出した信号を前記第2の生成トランジスタの制御端子に出力するとともに、前記制御電圧に基づいて前記第2の生成トランジスタを流れる電流の特性を制御する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプリエンファシス回路。
  6. 前記強調信号の特性に応じて変更可能な前記制御電圧を生成する電圧生成部を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプリエンファシス回路。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のプリエンファシス回路と、
    前記差動出力信号に前記強調信号を重畳させた差動信号を出力する出力回路部と
    を備えることを特徴とする出力バッファ回路。
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