JP6176265B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明はショベル等の旋回式の建設機械であって、旋回ピニオンとリングギヤの噛み合い部分を潤滑するためのグリスバスのシール構造を改良した建設機械に関するものである。
ショベルを例にとって背景技術を説明する。
ショベルは、図5に示すようにクローラ式の下部走行体1上に上部旋回体2が旋回軸受3を介して地面に対して垂直となる軸Oのまわりに旋回自在に搭載され、この上部旋回体2に、ブーム4、アーム5、バケット6を備えたフロントアタッチメント7が取付けられて構成される。
図6はこのショベルの旋回駆動系の構成を示す。
図示のように下部走行体1のフレーム(走行フレーム)8の上面に旋回軸受3の内輪3a、上部旋回体2のベースとなるアッパーフレーム9の下面に旋回軸受3の外輪3bが互いの間にボール3cが介装された状態でそれぞれ取付けられ、アッパーフレーム9が旋回駆動装置10によって旋回駆動される。
旋回駆動装置10は、減速機付きの旋回モータ(油圧モータまたは電動機)11と、この旋回モータ11の出力軸(減速出力軸)に取付けられた旋回ピニオン12を備え、この旋回ピニオン12と、旋回軸受3の内輪3aに設けられたリングギヤ(旋回歯車)13とが歯合してモータ出力がアッパーフレーム9に旋回駆動力として伝えられる。
ここで、旋回軸受3の内周に、旋回ピニオン12とリングギヤ13の噛み合い部分を潤滑するためのグリスGを貯留するグリスバス14が設けられる。
このグリスバス14は、旋回軸受3の内輪3aが取付けられた旋回台座15の内周に、外周側が凹んだ板状のグリスバス部材16が溶接等で取付けられることによって形成され、外周凹み部分に旋回ピニオン12及びグリスGが収容される。
また、アッパーフレーム9及びグリスバス部材16の中央部に、スイベルジョイント17を設置するための中央開口部18,19が設けられるとともに、土砂や水等の異物がこの中央開口部18,19からグリスバス14に侵入することを防止するグリスバスシール装置が設けられる。
従来、このグリスバスシール装置として、図示のように中央開口部18,19よりも外周位置においてグリスバス部材16の中央部上面とアッパーフレーム下面の間にシール部材20を介装する技術が公知である(特許文献1参照)。
シール部材20はグリスバス部材16に固定され、アッパーフレーム下面にこれをシール面として摺接する構成となっている。
特開2004−3592号公報
上記のようにアッパーフレーム9の下面をシール面としてこれにシール部材20を摺接させる公知技術によると、旋回モータ11やスイベルジョイント17及びこれらの関連部分といった周辺構造物との位置関係によってシール面の一部にボルト先端やボルト穴等のシール障害物が位置して適正なシール面を確保できず、シール機能が低下したりシール障害物との接触によってシール部材が損傷したりするおそれがある。
そこで本発明は、周辺構造物との位置関係にかかわらず適正なシール面を確保し、グリスバスへの異物の侵入を確実に防止することができる建設機械を提供するものである。
上記課題を解決する手段として、本発明においては、下部走行体と、この下部走行体上に旋回軸受を介して旋回自在に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体を旋回駆動する旋回駆動装置を具備し、上記旋回駆動装置は、旋回駆動源としての旋回モータと、上記旋回軸受の内輪の内周に設けられたリングギヤと、このリングギヤに歯合する状態で上記旋回モータの出力軸に取付けられた旋回ピニオンを備え、かつ、上記旋回軸受の内周に、上記旋回ピニオンとリングギヤの噛み合い部分を潤滑するためのグリスを貯留するグリスバスが設けられるとともに、上記上部旋回体のベースとなるアッパーフレームの中央部にスイベルジョイントが設置される中央開口部が設けられ、上記グリスバスへの異物の侵入を防止するグリスバスシール装置が上記中央開口部よりも外周位置で上記グリスバスの内周部に設けられる建設機械において、上記アッパーフレームの下面における上記旋回ピニオンよりも内周側の位置に、上記グリスバスの底壁から立ち上がる円筒状のシール壁を設け、このシール壁の上端部にシール部材を取付ける一方、上記アッパーフレームの下面における上記シール部材と対向する部位に環状部材を設け、この環状部材に、上記シール部材が摺接するシール面を設けて上記グリスバスシール装置を構成し、上記アッパーフレームには、上記旋回モータ及び上記スイベルジョイントを含む周辺構造物を上記アッパーフレームに取り付けるためのボルトやボルト穴といったシール障害物が設けられ、上記シール面は、平面視において上記シール障害物に重なる位置に設けられているものである。
この構成によれば、独立部品であるシール面付きの環状部材をアッパーフレームに取付ける構成であるため、周辺構造物との位置関係にかかわらず適正なシール面を確保することができる。
すなわち、シール障害物によってシール機能が低下したりシール部材が損傷したりするおそれがなく、グリスバスへの水、土砂等の異物の侵入を確実に防止することができる。
本発明において、上記環状部材の外周側と内周側のいずれか一方に上記アッパーフレームに着脱自在にボルト止めされる取付部、他方に、下面に上記シール面を有するシール部をそれぞれ設けるのが望ましい(請求項2〜)。
環状部材をアッパーフレームに溶接で取付けるとすると、溶接熱によるシール面の歪みが発生するため、シール面の加工は溶接後にしなければならない。
これに対し請求項2の構成によると、環状部材をボルト止めするため、シール面を機械加工した後にアッパーフレームに取付ける手順をとることができる。このため、シール面の加工が容易となる。
また、取付部とシール部が内、外周に分かれているため、スイベルジョイントの回り止め取付ボルト等の周辺構造物との干渉の可能性がある場合、取付部を一部切り欠くこと等によって干渉を容易に回避することができる。
さらに、シール面の損傷等が発生した場合に、アッパーフレームそのものにシール面を形成する場合と比べて、環状部材のみを取外して補修し、あるいは交換すればよいため、復旧が容易となる。
この場合、上記環状部材の内周側に上記取付部、外周側に上記シール部をそれぞれ設けるのが望ましい(請求項)。
こうすれば、取付部がアッパーフレームの中央開口部に近い側(開口縁部)に位置するため、外周側に取付部を位置させる場合と比べて、環状部材を中央開口部を利用して容易に取付けることができる。
また、本発明においては、下部走行体と、この下部走行体上に旋回軸受を介して旋回自在に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体を旋回駆動する旋回駆動装置を具備し、上記旋回駆動装置は、旋回駆動源としての旋回モータと、上記旋回軸受の内輪の内周に設けられたリングギヤと、このリングギヤに歯合する状態で上記旋回モータの出力軸に取付けられた旋回ピニオンを備え、かつ、上記旋回軸受の内周に、上記旋回ピニオンとリングギヤの噛み合い部分を潤滑するためのグリスを貯留するグリスバスが設けられるとともに、上記上部旋回体のベースとなるアッパーフレームの中央部にスイベルジョイントが設置される中央開口部が設けられ、上記グリスバスへの異物の侵入を防止するグリスバスシール装置が上記中央開口部よりも外周位置で上記グリスバスの内周部に設けられる建設機械において、上記アッパーフレームの下面における上記旋回ピニオンよりも内周側の位置に、上記グリスバスの底壁から立ち上がる円筒状のシール壁を設け、このシール壁の上端部にシール部材を取付ける一方、上記アッパーフレームの下面における上記シール部材と対向する部位に環状部材を設け、この環状部材に、上記シール部材が摺接するシール面を設けて上記グリスバスシール装置を構成し、上記環状部材の内周側に上記アッパーフレームに着脱自在にボルト止めされる取付部、外周側に下面に上記シール面を有するシール部をそれぞれ設け、上記環状部材の取付部とシール部を、シール部上面が取付部上面よりも低くなるように段差を持って形成し、上記シール部の上面と上記アッパーフレーム下面との間に上記段差に基づく隙間を形成したものである。
この構成によれば、独立部品であるシール面付きの環状部材をアッパーフレームに取付ける構成であるため、周辺構造物との位置関係にかかわらず適正なシール面を確保することができる。
すなわち、シール障害物によってシール機能が低下したりシール部材が損傷したりするおそれがなく、グリスバスへの水、土砂等の異物の侵入を確実に防止することができる。
また、環状部材をアッパーフレームに溶接で取付けるとすると、溶接熱によるシール面の歪みが発生するため、シール面の加工は溶接後にしなければならない。
これに対し本発明の構成によると、環状部材をボルト止めするため、シール面を機械加工した後にアッパーフレームに取付ける手順をとることができる。このため、シール面の加工が容易となる。
また、取付部とシール部が内、外周に分かれているため、スイベルジョイントの回り止め取付ボルト等の周辺構造物との干渉の可能性がある場合、取付部を一部切り欠くこと等によって干渉を容易に回避することができる。
さらに、シール面の損傷等が発生した場合に、アッパーフレームそのものにシール面を形成する場合と比べて、環状部材のみを取外して補修し、あるいは交換すればよいため、復旧が容易となる。
また、取付部がアッパーフレームの中央開口部に近い側(開口縁部)に位置するため、外周側に取付部を位置させる場合と比べて、環状部材を中央開口部を利用して容易に取付けることができる。
さらに、上記構成によると、製缶や組立の公差により旋回モータやスイベルジョイントの回り止め等を取付けた状態で、アッパーフレームを貫通した取付用のボルト先端がシール部上面に向かってアッパーフレーム下方に飛び出したとしても、その飛び出し分を上記隙間で吸収した状態で組立を完遂することができる。
また、隙間が外周側に位置するため、つまり、中央開口部側に開口しないため、隙間に水が浸入して錆びたり土砂が詰まったりするおそれがない。
さらに、本発明においては、下部走行体と、この下部走行体上に旋回軸受を介して旋回自在に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体を旋回駆動する旋回駆動装置を具備し、上記旋回駆動装置は、旋回駆動源としての旋回モータと、上記旋回軸受の内輪の内周に設けられたリングギヤと、このリングギヤに歯合する状態で上記旋回モータの出力軸に取付けられた旋回ピニオンを備え、かつ、上記旋回軸受の内周に、上記旋回ピニオンとリングギヤの噛み合い部分を潤滑するためのグリスを貯留するグリスバスが設けられるとともに、上記上部旋回体のベースとなるアッパーフレームの中央部にスイベルジョイントが設置される中央開口部が設けられ、上記グリスバスへの異物の侵入を防止するグリスバスシール装置が上記中央開口部よりも外周位置で上記グリスバスの内周部に設けられる建設機械において、上記アッパーフレームの下面における上記旋回ピニオンよりも内周側の位置に、上記グリスバスの底壁から立ち上がる円筒状のシール壁を設け、このシール壁の上端部にシール部材を取付ける一方、上記アッパーフレームの下面における上記シール部材と対向する部位に環状部材を設け、この環状部材に、上記シール部材が摺接するシール面を設けて上記グリスバスシール装置を構成し、上記環状部材の内周側に上記アッパーフレームに着脱自在にボルト止めされる取付部、外周側に下面に上記シール面を有するシール部をそれぞれ設け、上記環状部材の取付部とシール部を、取付部下面が上記シール面よりも高位に位置するように段差を持って形成したものである
この構成によれば、独立部品であるシール面付きの環状部材をアッパーフレームに取付ける構成であるため、周辺構造物との位置関係にかかわらず適正なシール面を確保することができる。
すなわち、シール障害物によってシール機能が低下したりシール部材が損傷したりするおそれがなく、グリスバスへの水、土砂等の異物の侵入を確実に防止することができる。
また、環状部材をアッパーフレームに溶接で取付けるとすると、溶接熱によるシール面の歪みが発生するため、シール面の加工は溶接後にしなければならない。
これに対し本発明の構成によると、環状部材をボルト止めするため、シール面を機械加工した後にアッパーフレームに取付ける手順をとることができる。このため、シール面の加工が容易となる。
また、取付部とシール部が内、外周に分かれているため、スイベルジョイントの回り止め取付ボルト等の周辺構造物との干渉の可能性がある場合、取付部を一部切り欠くこと等によって干渉を容易に回避することができる。
さらに、シール面の損傷等が発生した場合に、アッパーフレームそのものにシール面を形成する場合と比べて、環状部材のみを取外して補修し、あるいは交換すればよいため、復旧が容易となる。
また、取付部がアッパーフレームの中央開口部に近い側(開口縁部)に位置するため、外周側に取付部を位置させる場合と比べて、環状部材を中央開口部を利用して容易に取付けることができる。
さらに、上記構成によれば、環状部材の取付部を、スイベルジョイントに接続された配管、とくに環状部材に近い高位の配管との干渉を避けながらできるだけ旋回中心側に位置させることができる。これにより、グリスバスを内周側に広げることができるため、必要なグリスバス容積を確保し易くなる。
本発明によると、周辺構造物との位置関係にかかわらず適正なシール面を確保し、グリスバスへの異物の侵入を確実に防止することができる。
本発明の実施形態を示すショベルの旋回駆動部分の垂直断面図である。 図1のA部の拡大図である。 図1のB部の拡大図である。 環状部材の一部切欠斜視図である。 本発明の適用対象であるショベルの概略側面図である。 グリスバスシール構造に関する公知技術を示すショベルの旋回駆動部分の垂直断面図である。
実施形態はショベルを適用対象としている。
実施形態において、次の点は図6に示す公知技術と同じである。
(i) 図1に示すように、下部走行体を構成する走行フレーム21の上面に旋回軸受22の内輪22a、上部旋回体のベースとなるアッパーフレーム23の下面に旋回軸受22の外輪22bが互いの間にボール22cが介装された状態でそれぞれ取付けられ、アッパーフレーム23(上部旋回体)が旋回駆動装置24によって旋回駆動される点。
(ii) 旋回駆動装置24は、減速機付きの旋回モータ(油圧モータまたは電動機)25と、この旋回モータ25の出力軸(減速出力軸)に取付けられた旋回ピニオン26を備え、この旋回ピニオン26と、旋回軸受22の内輪22aに設けられたリングギヤ(旋回歯車)27とが歯合してモータ出力がアッパーフレーム23に旋回駆動力として伝えられる点。
(iii) 旋回軸受22の内周に、旋回ピニオン26とリングギヤ27の噛み合い部分を潤滑するためのグリスGを貯留するグリスバス28が設けられる点。
(iv) このグリスバス28は、旋回軸受22の内輪22aが取付けられた旋回台座29の内周にグリスバス部材29が溶接等で取付けられることによって形成される点。
(v) アッパーフレーム23及びグリスバス部材29の中央部に、スイベルジョイント30を設置するための中央開口部31,32が設けられるとともに、土砂や水等の異物がこの中央開口部18,19からグリスバス28に侵入することを防止するグリスバスシール装置が設けられる点。
グリスバス部材29は、中央開口部32を有するリング板状の底壁29aと、この底壁29aの開口縁部上面から短円筒状に立ち上がるシール壁29bから成り、シール壁29bの上端部全周に亘ってシール部材33が取付けられている。
シール部材33はほぼ断面V字形に形成され、V字の基部がシール壁29bの上端部に嵌合した状態で取付けられている。
一方、アッパーフレーム23の下面におけるシール部材33と対向する部位に、アッパーフレーム23の中央開口部31とほぼ同じ内径寸法を持ったリング状の板体として形成された環状部材34が設けられている。
この環状部材34は、内周側の取付部35と、外周側のシール部36が一体に成形されて成り、図2,3に拡大して示すように、シール部36の下面に形成されたシール面36aにシール部材33の上端が摺接する状態で、取付部35がアッパーフレーム23の下面に円周方向の複数個所で環状部材取付ボルト37によって着脱自在に取付けられる。
シール面36aは、シール部材33と接触してシール機能を果たし得る十分平滑な面として形成されている。
また、取付部35とシール部36は、図3に示すようにシール部上面が取付部上面よりも低くなるように段差を持って形成され、シール部36の上面とアッパーフレーム下面との間に上記段差に基づく隙間cが形成されている。
さらに、取付部35とシール部36は、図2,3に示すように取付部下面がシール部下面(シール面36a)よりも高位に位置するように段差を持って形成されている。
こうして、環状部材34と、この環状部材34のシール面36aに摺接するシール部材33によってグリスバスシール装置が構成され、このグリスバスシール装置によってグリスバス28への異物の侵入が防止される。
図1,2中、38は旋回モータ25をアッパーフレーム上面に取付けるための旋回モータ取付ボルト、図1,3中、39はスイベルジョイント30の回転を阻止する状態でアッパーフレーム23の上面に取付ボルト40によって取付けられた回り止め部材である。
この構成によると、次の効果を得ることができる。
1) 図2,3に示すように旋回モータ用の取付ボルト38やスイベルジョイント用回り止め部材39の取付ボルト40がアッパーフレーム23を貫通するため、アッパーフレーム23の下面にシール面を形成する場合はこのボルト先端やボルト穴といった周辺構造物がシール面に存在することでシール障害となる可能性がある。
これに対し、独立部品であるシール面36a付きの環状部材34をアッパーフレーム23に取付ける構成であるため、周辺構造物との位置関係にかかわらず適正なシール面を確保することができる。
すなわち、シール障害物によってシール機能が低下したりシール部材が損傷したりするおそれがなく、グリスバスへの水、土砂等の異物の侵入を確実に防止することができる。
2) 環状部材34を内周側の取付部35と外周側のシール部36によって構成し、取付部35をアッパーフレーム23にボルト止めするため、シール面36aを機械加工した後にアッパーフレーム23に取付ける手順をとることができる。このため、シール面36aの加工が容易となる。
3) 取付部35とシール部36が内、外周に分かれているため、スイベルジョイント用回り止め部材39の取付ボルト40等の周辺構造物との干渉の可能性がある場合、図4に示すように取付部35を一部切り欠くこと(図4中、41はその切欠部である)等によって干渉を容易に回避することができる。
4) シール面36aの損傷等が発生した場合に、アッパーフレーム23そのものにシール面を形成する場合と比べて、環状部材34のみを取外して補修し、あるいは交換すればよいため、復旧が容易となる。
この場合、取付部35が環状部材34の内周側、つまりアッパーフレーム23の中央開口部31に近い側(開口縁部)に位置するため、外周側に取付部35を位置させる場合と比べて、環状部材34を中央開口部31を利用して容易に取付けることができる。
5) 環状部材34の取付部35とシール部36を、シール部上面が取付部上面よりも低くなるように段差を持って形成し、シール部36の上面とアッパーフレーム下面との間に上記段差に基づく隙間cを形成しているため、製缶や組立の公差により旋回モータ25やスイベルジョイント用回り止め部材39等を取付けた状態で、図3に示すようにアッパーフレーム23を貫通したボルト先端がシール部36の上面に向かってアッパーフレーム下方に飛び出したとしても、その飛び出し分を上記隙間cで吸収した状態で組立を完遂することができる。
6) 隙間cが外周側に位置するため、つまり、中央開口部側31に開口しないため、隙間cに水が浸入して錆びたり土砂が詰まったりするおそれがない。
7) 環状部材34の取付部35とシール部36を、取付部下面がシール面36aよりも高位に位置するように段差を持って形成しているため、図1に示すように、取付部35を、スイベルジョイント30に接続された配管(とくに環状部材34に近い高位の配管)42との干渉を避けながらできるだけ旋回中心側に位置させることができる。これにより、グリスバス28を内周側に広げることができるため、必要なグリスバス容積を確保し易くなる。
他の実施形態
環状部材34において、上記実施形態とは逆に、取付部35を外周側、シール部36を内周側に設けてもよい。
また、取付部35とシール部36の間の上面側及び下面側の段差は、必要に応じて設ければよく、一方または双方の段差を省略してもよい。
一方、グリスバス28(グリスバス部材29)及びシール部材33の形状や、グリスバス部材29に対するシール部材33の取付構造は、上記実施形態以外に種々変更することができる。
1 下部走行体
2 上部旋回体
21 走行フレーム
22 旋回軸受
22a 旋回軸受の内輪
22b 同、外輪
22c 同、ボール
23 アッパーフレーム
24 旋回駆動装置
25 旋回モータ
26 旋回ピニオン
27 リングギヤ
28 グリスバス
29 グリスバス部材
29a グリスバス部材の底壁
29b 同、シール壁
30 スイベルジョイント
33 シール部材
34 環状部材
35 環状部材の取付部
36 同、シール部
36a シール面
37 環状部材取付用のボルト
c 隙間

Claims (5)

  1. 下部走行体と、この下部走行体上に旋回軸受を介して旋回自在に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体を旋回駆動する旋回駆動装置を具備し、上記旋回駆動装置は、旋回駆動源としての旋回モータと、上記旋回軸受の内輪の内周に設けられたリングギヤと、このリングギヤに歯合する状態で上記旋回モータの出力軸に取付けられた旋回ピニオンを備え、かつ、上記旋回軸受の内周に、上記旋回ピニオンとリングギヤの噛み合い部分を潤滑するためのグリスを貯留するグリスバスが設けられるとともに、上記上部旋回体のベースとなるアッパーフレームの中央部にスイベルジョイントが設置される中央開口部が設けられ、上記グリスバスへの異物の侵入を防止するグリスバスシール装置が上記中央開口部よりも外周位置で上記グリスバスの内周部に設けられる建設機械において、上記アッパーフレームの下面における上記旋回ピニオンよりも内周側の位置に、上記グリスバスの底壁から立ち上がる円筒状のシール壁を設け、このシール壁の上端部にシール部材を取付ける一方、上記アッパーフレームの下面における上記シール部材と対向する部位に環状部材を設け、この環状部材に、上記シール部材が摺接するシール面を設けて上記グリスバスシール装置を構成し
    上記アッパーフレームには、上記旋回モータ及び上記スイベルジョイントを含む周辺構造物を上記アッパーフレームに取り付けるためのボルトやボルト穴といったシール障害物が設けられ、
    上記シール面は、平面視において上記シール障害物に重なる位置に設けられていることを特徴とする建設機械。
  2. 上記環状部材の外周側と内周側のいずれか一方に上記アッパーフレームに着脱自在にボルト止めされる取付部、他方に、下面に上記シール面を有するシール部をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1記載の建設機械。
  3. 上記環状部材の内周側に上記取付部、外周側に上記シール部をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項2記載の建設機械。
  4. 下部走行体と、この下部走行体上に旋回軸受を介して旋回自在に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体を旋回駆動する旋回駆動装置を具備し、上記旋回駆動装置は、旋回駆動源としての旋回モータと、上記旋回軸受の内輪の内周に設けられたリングギヤと、このリングギヤに歯合する状態で上記旋回モータの出力軸に取付けられた旋回ピニオンを備え、かつ、上記旋回軸受の内周に、上記旋回ピニオンとリングギヤの噛み合い部分を潤滑するためのグリスを貯留するグリスバスが設けられるとともに、上記上部旋回体のベースとなるアッパーフレームの中央部にスイベルジョイントが設置される中央開口部が設けられ、上記グリスバスへの異物の侵入を防止するグリスバスシール装置が上記中央開口部よりも外周位置で上記グリスバスの内周部に設けられる建設機械において、上記アッパーフレームの下面における上記旋回ピニオンよりも内周側の位置に、上記グリスバスの底壁から立ち上がる円筒状のシール壁を設け、このシール壁の上端部にシール部材を取付ける一方、上記アッパーフレームの下面における上記シール部材と対向する部位に環状部材を設け、この環状部材に、上記シール部材が摺接するシール面を設けて上記グリスバスシール装置を構成し、
    上記環状部材の内周側に上記アッパーフレームに着脱自在にボルト止めされる取付部、外周側に下面に上記シール面を有するシール部をそれぞれ設け、
    上記環状部材の取付部とシール部を、シール部上面が取付部上面よりも低くなるように段差を持って形成し、上記シール部の上面と上記アッパーフレーム下面との間に上記段差に基づく隙間を形成したことを特徴とする設機械。
  5. 下部走行体と、この下部走行体上に旋回軸受を介して旋回自在に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体を旋回駆動する旋回駆動装置を具備し、上記旋回駆動装置は、旋回駆動源としての旋回モータと、上記旋回軸受の内輪の内周に設けられたリングギヤと、このリングギヤに歯合する状態で上記旋回モータの出力軸に取付けられた旋回ピニオンを備え、かつ、上記旋回軸受の内周に、上記旋回ピニオンとリングギヤの噛み合い部分を潤滑するためのグリスを貯留するグリスバスが設けられるとともに、上記上部旋回体のベースとなるアッパーフレームの中央部にスイベルジョイントが設置される中央開口部が設けられ、上記グリスバスへの異物の侵入を防止するグリスバスシール装置が上記中央開口部よりも外周位置で上記グリスバスの内周部に設けられる建設機械において、上記アッパーフレームの下面における上記旋回ピニオンよりも内周側の位置に、上記グリスバスの底壁から立ち上がる円筒状のシール壁を設け、このシール壁の上端部にシール部材を取付ける一方、上記アッパーフレームの下面における上記シール部材と対向する部位に環状部材を設け、この環状部材に、上記シール部材が摺接するシール面を設けて上記グリスバスシール装置を構成し、
    上記環状部材の内周側に上記アッパーフレームに着脱自在にボルト止めされる取付部、外周側に下面に上記シール面を有するシール部をそれぞれ設け、
    上記環状部材の取付部とシール部を、取付部下面が上記シール面よりも高位に位置するように段差を持って形成したことを特徴とする設機械。
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