JP6175939B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6175939B2
JP6175939B2 JP2013137736A JP2013137736A JP6175939B2 JP 6175939 B2 JP6175939 B2 JP 6175939B2 JP 2013137736 A JP2013137736 A JP 2013137736A JP 2013137736 A JP2013137736 A JP 2013137736A JP 6175939 B2 JP6175939 B2 JP 6175939B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exposure amount
region
image
exposure
white background
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013137736A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015011254A (ja
Inventor
繁喜 内貴
繁喜 内貴
統成 中野
統成 中野
酒井 哲也
哲也 酒井
裕紀 赤司
裕紀 赤司
佳名子 黍原
佳名子 黍原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2013137736A priority Critical patent/JP6175939B2/ja
Publication of JP2015011254A publication Critical patent/JP2015011254A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6175939B2 publication Critical patent/JP6175939B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、画像中の任意の領域内でかぶりマージンを変更して印刷精度を向上させる技術に関する。
近年、プリンター装置などの画像形成装置がバーコードを印刷する機会が増えており、更にバーの細線化が進むに伴い、バーコードの印刷精度の向上が強く要求されている。このため、例えば、インクの滲みを考慮して、本来の線幅よりも細くバーコードを印字し、インクが滲むことによって本来の線幅になるように、各線の線幅(ドット数)を決定する技術が開示されている(特許文献1を参照)。このようにすれば、バーコードを構成する黒太線や黒細線、白太線、白細線が適切な線幅で印刷される。
しかしながら、バーコードリーダーがバーコードを適切に読み取るためには、線幅だけではなく、黒線や白線が欠損なく適切な濃度で印刷されることも重要である。このため、現像ローラーに印加する交流電圧の周波数や直流電圧の大きさ、転写ローラーに供給する転写電流といった画像形成条件を制御する技術が提案されている。このようにすれば、バーコードの印刷精度を向上させることができる。
また、バーコード以外の画像については、バーコードと同じ画像形成条件を適用すると必ずしも良好な画像を得ることができないので、バーコードとは異なる画像形成条件が適用される。これによって、バーコード以外の画像についても優れた画質を実現することができる(特許文献2を参照)。
特許第3370711号公報 特開2009−193057号公報
上記の従来技術によれば、感光体ドラムを回転させながら画像形成条件を変更すれば、感光体ドラムの回転方向、すなわち画像の副走査方向に沿って画像形成条件を変更することができる。従って、バーコード以外の画像とバーコードとが副走査方向に並んでいる場合には、これらの画像のそれぞれに合った適切な画像形成条件を適用することができる。
しかしながら、現像ローラーや転写ローラーは主走査方向の全体に亘って感光体ドラムに対向しているので、主走査方向については、全体に亘って同一の画像形成条件が適用され、画像形成条件を変更することができない。このため、バーコード以外の画像とバーコードとが主走査方向に並んでいる場合に、一方の画質を向上させると、他方は十分な画質を得ることができない、という問題がある。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、バーコード以外の通常画像の品質劣化を低減しつつ、バーコードの画像品質を向上させることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、一様に帯電した感光体表面を露光して静電潜像を形成する電子写真方式の画像形成装置であって、所定の画像を検出することによって、主走査方向と副走査方向との何れにおいても境界を持ち得るように、印刷すべきページを複数の領域に区分する領域区分手段と、前記領域ごとに、含まれる画像の種類によって白地部に対する露光量が異なるように制御する露光量制御手段と、を含み、前記領域区分手段は、バーコード又は2次元コードを含むか、何れも含まないかを検出することによって前記印刷すべきページを複数の領域に区分し、前記露光量制御手段は、前記バーコード又は2次元コードを含む領域の白地部に対する露光量が、他の領域の白地部に対する露光量よりも少なくなり、かつ、何れの領域においても白地部に対する露光量がトナー像部に対する露光量よりも少なくなるように制御することを特徴とする。
一般に、感光体表面上の静電潜像を現像する際に本来トナーが付着すべきでない白地部にトナーが付着する地肌かぶりを防止するために、静電潜像における白地部の表面電位と現像剤担持体のバイアス電位(以下、単に「現像バイアス」という。)との間に電位差を設定しており、この電位差をかぶりマージンという。
かぶりマージンは、狭すぎると地肌かぶりを生じ、広すぎるとキャリア付着を生じるため、通常はこれらの兼ね合いによって最適化される。バーコード等においては、白地部のかぶりマージンを通常よりも広めにすることによって地肌かぶりを抑制し、画像を鮮明にすることができる。
また、露光量は画素ごとに調整することができるので、副走査方向のみならず主走査方向についてもバーコード等を含む領域と他の領域を区画することができる。したがって、バーコード等を含む領域と他の領域とをそれぞれ適切なかぶりマージンとなるように最適な露光量で露光するので、地肌かぶりやキャリア付着を防止して優れた画質を得ることができる。
この場合において、前記バーコード又は2次元コードを含む領域が、当該バーコード及び2次元コードの周辺画素を含めば、バーコードや2次元コードの内部のみならず、周囲の境界部分まで鮮明に印刷することができる。
また、前記領域区分手段は、所定の大きさ以下の文字を含むか否かによって前記領域を区分し、前記文字を含む領域は、当該文字の周辺画素を含み、前記露光量制御手段は、前記文字を含む領域の白地部に対する露光量が、他の領域の白地部に対する露光量よりも少なくなるように制御しても良い。このようにすれば、サイズの小さな文字を鮮明に印刷することができる。特に、文字サイズが7ポイント以下である場合に有効である。
また、前記領域の如何に関わらず、露光後の白地部の電位よりも絶対値が大きい電位に感光体表面を一様に帯電させる帯電制御手段を備え、前記露光量制御手段は、前記領域に如何に関わらず白地部が露光されるように露光量を制御すれば更に好適である。いわゆるバイアス露光を行えば、露光時間を短縮することができるからである。
この場合において、前記露光量制御手段は、一様に帯電した感光体表面のうち、まず、他の領域よりも白地部に対する露光量を多くする領域のみが露光され、次に、形成された静電潜像を維持したまま、更に、すべての領域が露光されるように露光量を制御しても良い。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の主要な構成を示す図である。 制御部110の主要な構成を示す図である。 領域判別部200aの動作を示すフローチャートである。 バーコードの主要な構造を例示する図である。 2次元コードの主要な構造を例示する図である。 本実施の形態と従来技術とで作像プロセスを比較する電位図である。 かぶりマージンMと現像画質との関係を示す図である。 本発明の変形例と従来技術とで作像プロセスを比較する電位図である。 本発明の別の変形例と従来技術とで作像プロセスを比較する電位図である。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[1]画像形成装置の構成
まず、本実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1に示されるように、画像形成装置1は、いわゆるモノクロプリンター装置であって、感光体ドラム100の外周に沿って、帯電装置101、露光装置102、現像装置103、転写ローラー104、剥離爪105、クリーニング装置106及び除電ランプ107を配設した構成となっており、これらは制御部110の制御の下、トナー像を形成する。
すなわち、感光体ドラム100が矢印A方向に回転駆動されている状態で、感光体ドラム100の外周面を、帯電装置101が均一に帯電させると、制御部110の制御下、露光装置102はレーザー光Lを照射して画像露光し、静電潜像を形成する。現像装置103は、感光体ドラム100に対向して配設された、現像バイアスを印加された現像ローラー103aを矢印B方向に回転させながら、トナーを供給して、静電潜像を顕像化する。
これと並行して、給紙カセット108に収容された記録シートPはピックアップローラー109によって1枚ずつ繰り出され、タイミングローラー対111に突き当たって停止する。感光体ドラム100には転写ローラー104が付勢された状態で当接しており、転写ニップを形成している。記録シートPは、トナー像が転写ニップに到達するタイミングに合わせて転写ニップへ搬送される。
転写ローラー104は、矢印C方向に回転しながら記録シートPを搬送する。また、転写ローラー104には転写バイアスが印可されており、感光体ドラム100が担持するトナー像は記録シートP上に静電吸着される。トナー像を静電転写された記録シートPは更に定着装置112まで搬送され、トナー像を熱定着される。その後、記録シートPは、排出ローラー対113によって排紙トレイ114上に排出される。
転写後、感光体ドラム100の外周面上に残留するトナーはクリーニング装置106が備えるクリーニングブレード106aによって掻き取られる。その後、感光体ドラム100は、除電ランプ107に露光されることによって、残留電荷を除電される。
制御部110は、操作パネル115を制御して、画像形成装置1のユーザーに対する情報提示を行ったり、ユーザーからの指示入力を受け付けたりする。また、制御部110は、LAN(Local Area Network)など不図示のネットワークを経由してPC(Personal Computer)等の外部装置からプリントジョブを受け付け、当該プリント指示に従って画像形成装置1の動作を制御する。
[2]制御部110の構成
次に、制御部110の構成について説明する。
図2に示されるように、制御部110は、CPU(Central Processing Unit)200、通信インターフェース(I/F)部201、ROM(Read Only Memory)202及びRAM(Random Access Memory)203を備えており、画像形成装置1に電源が投入されると、CPU200はROM202からブートプログラムを読み出して起動し、RAM203を作業用記憶領域として制御動作を実行する。
CPU200は、また、通信インターフェース部201によってネットワークを経由して外部装置210と相互に通信する。CPU200は、外部装置210からプリントジョブを受け付けると、当該プリントジョブに係る画像データを画像処理回路211に処理させる。画像処理回路211は圧縮された画像データの展開等の画像処理を高速に実行する。
また、CPU200は領域判別部200aにより後述のように画像中の領域判別を実行する。
帯電バイアス印加部204、露光量調整部205及び現像バイアス印加部206は何れもCPU200の制御下にあり、帯電バイアス印加部204は、帯電装置101が印可する帯電バイアスを調整する。
露光量調整部205は露光装置102が出射する露光用光源の光量を画素単位で調整する。露光量の調整は、トナー像部においては、ドット面積を拡大、縮小したり、PWM(Pulse Width Modulation)制御の場合にはパルス幅(デューティー比)を変更したりすることによって行われる。また、白地部においては、PWM制御の場合にはパルス幅の変更によって露光量が調整される。
現像バイアス印加部206は、現像装置103の現像ローラー103aに印加される現像バイアスを調整する。
[3]制御部110の動作
次に、制御部110の動作について説明する。
制御部110は、帯電バイアスの設定と露光量の設定とが何れも従来技術とは異なっているので、それぞれについて説明する。
(1)帯電バイアスの設定
制御部110は、帯電装置101が印可する帯電バイアスを制御することによって、感光体ドラム100の外周面の帯電電位の絶対値が、従来技術に係る帯電電位の絶対値よりも10〜50[V]だけ大きくなるようにしている。これは、キャリア付着が顕著にならない範囲内でかぶりマージンを大きくできる電圧範囲である。本実施の形態においては、負帯電のトナーを用いており、帯電電位が従来の帯電電位よりも30[V]だけ低くなっている。
(2)領域の判別
制御部110は、領域判別部200aにて、バーコード、2次元コード及び7ポイント以下の文字(以下、「小サイズ文字」といい、これらの画像を「所定の画像」という。)と当該所定の画像の24近傍の画素からなる領域(以下、「所定領域」という。)と、所定領域以外の領域(以下、「他の領域」という。)との何れに属するかを画素ごとに判別することによって、1ページを複数の領域に区分する。
なお、ある画素の24近傍とは、当該画素を中心とする縦横何れも5画素の正方領域に含まれる25個の画素のうち当該画素を除いた24個の画素をいう。また、ある領域の24近傍とは、当該領域に含まれる全画素の24近傍であって、当該全画素を除く領域をいう。
図3は、領域判別部200aの動作を示すフローチャートである。制御部110がプリントジョブを受け付けると、領域判別部200aは、まず、プリントジョブ中にバーコードや2次元コードの印刷位置をページ記述言語(PDL: Page Description Language)で記述したコマンドがあるか探索する。当該コマンドが検出された場合には(S301:YES)、当該バーコード等を印刷すべき範囲とその24近傍を所定領域に区分する(S302)。
また、プリントジョブ中にやはりページ記述言語にて文字データのポイント数が7ポイント以下に指定されている場合には(S303:YES)、当該小サイズ文字とその24近傍を所定領域に区分する(S304)。
次に、プリントジョブ中に、ビットマップデータやGIF(Graphics Interchange Format)等の圧縮データに代表される画像データが含まれている場合には(S305:YES)、まず、バーコードや2次元コードといったコードパターンが当該画像データに含まれていないか探索する(S306)。
図4は、バーコードを例示する図である。図4に示されるように、バーコードには何れも2本線からなるレフト―バー、センターバー、ライトバーが含まれている。これらが含まれている範囲を検出することによって、数字部分の範囲を特定すれば、バーコードの印刷範囲を特定することができる。本実施の形態においては、この印刷範囲の24近傍を含む領域400を所定領域とする。
図5は、2次元コードを例示する図である。図5に示されるように、2次元コードにはファインダーパターン500〜502が含まれており、これらファインダーパターン500〜502を用いて2次元コードの位置を検出することができる。また、2次元コードによっては、歪みを訂正するために、アライメントパターン503が追加されている場合もある。
これらによって、2次元コードの印刷範囲504が規定され、その内部にデータセル505が記録される。本実施の形態においては、2次元コードの印刷範囲504の24近傍を含む領域506を所定領域とする。
さて、図3に戻って、コードパターンが検出された場合には(S307:YES)、コードパターンとその24近傍の画素を所定領域とする(S308)。また、当該画像データ中で小サイズ文字を探索して(S309)、小サイズ文字が検出されたら(S310:YES)、当該小サイズ文字とその24近傍の画素を所定領域とする(S311)。
なお、本実施の形態においては、画素ごとに所定領域か否かを指定する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて、24近傍の画素を含む最小の矩形領域を所定領域にしても良い。このようにすれば、所定領域をより簡便に指定することができる。
なお、所定の画像はモノクロであっても良いし、カラーであっても良い。
また、本実施の形態においては、所定領域であるか否かを所定の画像の有無のみを基準として判別するので、所定の画像以外の画像が所定領域に含まれる場合がある。また、バーコードは、例えば、JAN(Japanese Article Code)、Code39、Code128等の規格にて規定されており、2次元コードには、QR(Quick Response)コードやPDF417、DataMatrix等がある。
(3)露光量の制御
制御部110は領域判別部200aによって、所定領域か他の領域かを判別すると、露光量調整部205に対して画素ごとに階調値と所定領域か他の領域かを指定して露光量を調整させる。図6は、露光の前後における帯電電位の遷移について本実施の形態と従来技術とを比較する図である。なお、図中、上部ほど電位が低く、下部ほど電位が高くなるように記載されている。
図6に示されるように、従来技術においては、帯電装置101によって感光体ドラム100の外周面が均一に負帯電され、表面電位が0[V]からV0[V]まで電圧降下する。次に、感光体ドラム100は、露光装置102によって露光を実施すると、白地部の電位はV0[V]のままだが、トナー像部の電位はV0[V]からVi[V]まで電圧上昇する。換言すると、帯電電位の絶対値が露光によって小さくなる。
このようにして、静電潜像が形成される。なお、白地部のかぶりマージンM0[V]は、帯電電位V0[V]と現像ローラー103aに印加される現像バイアスVdc[V]との電位差の絶対値である|V0−Vdc|[V]に等しい。
一方、本実施の形態においては、帯電装置101は感光体ドラム100を負帯電させて、表面電位をV0[V]よりも30[V]だけ低いV0´[V]まで電圧降下させる。更に、露光装置102は、所定領域と他の領域との何れにおいてもトナー像部の露光量を従来技術の場合よりも多くして、電位Vi[V]まで電圧上昇させる。
また、露光装置102は、他の領域においては、白地部も露光して電位V0[V]まで電圧上昇させることよって、従来技術と同様の帯電電圧の静電潜像を形成する。
一方、所定領域においては露光を行わないので、白地部の電位がV0´[V]と従来技術よりも30[V]低くなっている。これによって、所定領域におけるかぶりマージンM1[V]は、他の領域におけるかぶりマージンM0[V]よりも大きくなるので、従来技術に係るかぶりマージンM0[V]よりも30[V]だけ大きくなっている。
図7は、かぶりマージンMと現像画質との関係を示す図である。図7に示されるように、白地部の電位V0[V]と現像バイアスVdc[V]との電位差であるかぶりマージンM[V]が小さいと、白地部にトナーが付着してかぶりトナーとなる。一方、かぶりマージンMが大きすぎると、トナー像部の電位Vi[V]と現像バイアスVdc[V]との電位差が小さくなるので、トナー像部にトナーのみならずキャリアまでが付着してしまう。
一方、本実施の形態においては、所定領域におけるかぶりマージンM1[V]が従来技術におけるかぶりマージンM0[V]よりも30[V]だけ広くなっているので、キャリア付着が顕著にならない範囲内で地肌かぶりが抑制される。したがって、所定領域における黒線や白線が欠損なく適切な濃度で印刷される。また、他の領域においては、画素ごとに露光量が調整されるので、電位V0[V]、Vdc[V]及びVi[V]の間に十分な電位差をとって、優れた画質を実現することができる。
[4]変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1)上記実施の形態においては、所定領域における白地部に対して露光装置102が露光を行わない場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしても良い。
一般的に、露光装置102が用いる光源は、白地部からトナー像部へ移行する際に、消灯状態から点灯状態へ移行するよりも、点灯状態で小光量から大光量へ移行する方が、立ち上がりの応答時間が短い。このため、白地部についてもトナー像が形成されない光量(従って電位)で露光(以下、「バイアス露光」という。)することにより露光時間を短縮することができる。
図8は、バイアス露光を行う場合における従来技術と本変形例とを比較する電位図である。図8に示されるように、従来技術においては、帯電装置101にて感光体ドラム100の外周面を帯電電位V0[V]に帯電させた後、白地部の電位をバイアス露光によりV1[V]まで上昇させる。従って、かぶりマージンM0[V]は|V1−Vdc|[V]となる。また、トナー像部についてはVi[V]まで上昇させる。
一方、本変形例においては、帯電装置101は、感光体ドラム100の外周面を従来技術に係る帯電電位V0[V]よりも30[V]低い帯電電位V0´[V]に帯電させる。次に、露光装置102は、他の領域の白地部については、従来技術と同様に、バイアス露光によって帯電電位V1[V]まで電圧上昇させる。これによって、従来技術と同じかぶりマージンM0[V]を得る。
所定領域の白地部については、バイアス露光によって、帯電電位V1´[V]まで電圧上昇させる。所定領域の白地部の帯電電位V1´[V]は他の領域の白地部の帯電電位V1[V]よりも30[V]低くなっているので、所定領域の白地部のかぶりマージンM1(=|V1´−Vdc|)[V]は、他の領域の白地部のかぶりマージンM0[V]よりも30[V]大きい。
従って、所定領域においては他の領域よりも白地部に対する地肌かぶりが抑制される。また、トナー像部は他の領域と所定領域との何れにおいても、露光によって、電位Vi[V]まで電圧上昇する。これによって、キャリア付着も防止されるので、優れた画質を実現することができる。
なお、上においては、帯電装置101が感光体ドラム200の外周面を従来技術に係る帯電電位V0[V]よりも30[V]低い帯電電位V0´[V]に帯電させる場合について説明したが、これに代えて次のようにしても良い。すなわち、帯電装置101はまず感光体ドラム200の外周面を従来技術と同様に帯電電位V0[V]に帯電させた後、上記他の領域のみ画像露光する。
そして、現像もイレースもしないまま、感光体ドラム200を1周させて、更に帯電装置101にて帯電電位V0[V]と帯電電位V0´[V]との差分(本変形例においては30[V]。)だけ帯電電位を下降させる。換言すれば、帯電電位の絶対値を増大させる。そして、上記所定領域と他の領域との両方について露光装置102により画像露光を行う。このようにすれば、帯電装置101に印加する最大電圧を大きくすることなく、バイアス露光を行うことができる。
(2)上記実施の形態においては、所定領域の白地部における地肌かぶりを防止すること主目的として露光量を制御する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、露光量を以下のように制御しても良い。
従来技術においては、かぶりマージンを極力適正な値に設定しても、現像剤や感光体の特性によっては、1画素だけにトナーを付着させ、その周囲の画素が白地である孤立ドットや、線幅が1ドットであって0.1[mm]を下回る1ドット細線等の画像においては、露光による電位の減衰(電位の絶対値の減少)が不十分になり易く、その結果、画像の消失や欠損が発生して、可読性に影響を与える場合がある。
これに対して、図9に示されるように、本変形例においては、まず、従来技術と同様に、感光体ドラム100の外周面を帯電装置101によって帯電電位V0[V]に均一に帯電する。次に、露光により静電潜像を形成する際には、画像中の孤立ドットや1ドット細線等の強調すべき画像(以下、「所定の画像」という。)と、当該所定の画像の24近傍の画素からなる領域(以下、「所定領域」という。)と、当該所定領域以外の領域(以下、「他の領域」という。)との間で白地部の露光量を異ならせる。
すなわち、他の領域の白地部においては、従来技術と同様に露光処理を行うことによって帯電電位をV0[V]とし、かぶりマージンを従来技術によって適正化されたかぶりマージンM0[V]にする。一方、強調領域の白地部においては、露光量を増加させることによって、露光後の帯電電位を他の領域の白地部の帯電電位V0[V]よりも高いV1[V]とし、かぶりマージンをかぶりマージンM0[V]よりも小さいかぶりマージンM1[V]とする。
このようにすれば、孤立ドットや1ドット細線等のように画像の消失や欠損が発生し易い画像の周囲の白地部を意図的にかぶらせるので、当該画像を太らせて消失や欠損を防止し、可読性を向上させることができる。
また、上記実施の形態と同様に露光量を制御することによってかぶりマージンを調節するので、主走査方向と副走査方向との何れにおいてもかぶりマージンを切り替えることができる。
なお、上記所定の画像やその近傍の他、PC等の外部装置210や操作パネル115から所定領域の指定を受け付けても良い。このようにすれば、かぶりマージンを小さくして地肌かぶりが発生し易くなる領域を最小限に抑えることができる。
また、上記実施の形態においては、バーコード等を含む領域において白地部のかぶりマージンを大きくし、本実施の形態においては孤立ドット等を含む領域において白地部のかぶりマージンを小さくする。1ページ分の作像を行うに際して、これら両方の処理を行う場合には、Code39のバーコード中でもっとも線幅が狭いナローバー幅0.19[mm]であり、また、解像度が600dpiの場合における1ドット細線の線幅が0.042[mm]であることから、領域中に含まれる線幅が0.1[mm]以上であるか未満であるかによって、白地部におけるかぶりマージンを大きくするか小さくするかを決定しても良い。
また、外部装置210や操作パネル115からバーコードモードであるか1200dpiモード(登録商標)であるかの指定を受け付けて、かぶりマージンの増減を決定しても良い。更に、これらの領域が重複する場合には何れを優先するかを予め決定しておいても良い。
(3)上記実施の形態においては、所定領域が所定画像の24近傍を含む場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、所定領域は所定画像のみを含んでも良いし、24近傍以外の基準で定義された所定画像の近傍画素を含んでも良い。所定領域が常に主走査方向全体に亘るのでなければ、上記従来技術に勝る効果を奏することができる。
(4)上記実施の形態においては、特に言及しなかったが、前記所定の領域は矩形領域を画素単位で指定しても良いし、バーコードや小サイズ文字等の形状に合わせた不定形状の領域を画素単位で指定しても良い。また、画像全体を予め複数の領域(例えば、矩形領域や六角形領域。)に画素単位で分割しておき、バーコード等を含むか否かで、当該領域ごとに白地部の露光量を変更すれば、領域判別部200aの処理負荷を低減することができる。
(5)上記実施の形態においては、トナーとキャリアとを含む2成分系現像剤を用いる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、キャリアを含まない1成分系現像剤を用いる画像形成装置に対しても本発明を適用することによって同様の効果を得ることができる。
(6)上記実施の形態においては、負帯電のトナーを使用する場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、正帯電のトナーを使用しても、上記実施の形態と同様に帯電電位の絶対値を制御すれば、本発明の効果を得ることができる。
(7)上記実施の形態においては、モノクロプリンター装置を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えてカラープリンター装置に本発明を適用しても良い。また、プリンター装置の他、原稿読み取り装置を備えたコピー装置や、更に通信機能を備えたファクシミリ装置といった単機能機や、これらの機能を兼ね備えた複合機(MFP: Multi-Function Peripheral)に本発明を適用しても同様の効果を得ることができる。
本発明に係る画像形成装置は、画像中の任意の領域内でかぶりマージンを変更して印刷精度を向上させる装置として有用である。
1…………画像形成装置
100……感光体ドラム
101……帯電装置
102……露光装置
103……現像装置
103a…現像ローラー
110……制御部
115……操作パネル
200a…領域判別部
201……通信インターフェース部
204……帯電バイアス印加部
205……露光量調整部
206……現像バイアス印加部
210……外部装置
211……画像処理回路

Claims (6)

  1. 一様に帯電した感光体表面を露光して静電潜像を形成する電子写真方式の画像形成装置であって、
    所定の画像を検出することによって、主走査方向と副走査方向との何れにおいても境界を持ち得るように、印刷すべきページを複数の領域に区分する領域区分手段と、
    前記領域ごとに、含まれる画像の種類によって白地部に対する露光量が異なるように制御する露光量制御手段と、を含み、
    前記領域区分手段は、バーコード又は2次元コードを含むか、何れも含まないかを検出することによって、前記印刷すべきページを複数の領域に区分し、
    前記露光量制御手段は、前記バーコード又は2次元コードを含む領域の白地部に対する露光量が、他の領域の白地部に対する露光量よりも少なくなり、かつ、
    何れの領域においても白地部に対する露光量がトナー像部に対する露光量よりも少なくなるように制御する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記バーコード又は2次元コードを含む領域は、当該バーコード及び2次元コードの周辺画素を含む
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記領域区分手段は、所定の大きさ以下の文字を含むか否かによって前記領域を区分し、
    前記文字を含む領域は、当該文字の周辺画素を含み、
    前記露光量制御手段は、前記文字を含む領域の白地部に対する露光量が、他の領域の白地部に対する露光量よりも少なくなるように制御する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記所定の大きさは7ポイントである
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記領域の如何に関わらず、露光後の白地部の電位よりも絶対値が大きい電位に感光体表面を一様に帯電させる帯電制御手段を備え、
    前記露光量制御手段は、前記領域の如何に関わらず白地部が露光されるように露光量を制御する
    ことを特徴とする請求項1からの何れかに記載の画像形成装置。
  6. 前記露光量制御手段は、
    一様に帯電した感光体表面のうち、まず、他の領域よりも白地部に対する露光量を多くする領域のみが露光され、
    次に、形成された静電潜像を維持したまま、更に、すべての領域が露光されるように露光量を制御する
    ことを特徴とする請求項1からの何れかに記載の画像形成装置。
JP2013137736A 2013-07-01 2013-07-01 画像形成装置 Expired - Fee Related JP6175939B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013137736A JP6175939B2 (ja) 2013-07-01 2013-07-01 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013137736A JP6175939B2 (ja) 2013-07-01 2013-07-01 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015011254A JP2015011254A (ja) 2015-01-19
JP6175939B2 true JP6175939B2 (ja) 2017-08-09

Family

ID=52304437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013137736A Expired - Fee Related JP6175939B2 (ja) 2013-07-01 2013-07-01 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6175939B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6368864A (ja) * 1986-09-10 1988-03-28 Canon Inc 画像形成装置
JPH0962117A (ja) * 1995-08-29 1997-03-07 Minolta Co Ltd 画像形成装置
JP2004317716A (ja) * 2003-04-15 2004-11-11 Canon Inc 画像形成装置
JP2009020274A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 Canon Inc 画像形成装置
JP2010078725A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置、画像形成装置及びプログラム
JP2013037309A (ja) * 2011-08-11 2013-02-21 Canon Inc 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015011254A (ja) 2015-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4439994B2 (ja) 画像形成装置及びカートリッジ、カートリッジに搭載される記憶装置
CN102566351B (zh) 图像形成装置以及图像形成方法
JP2013084224A (ja) 画像処理装置
JP2009118378A (ja) 画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラム、及びこのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
US8331815B2 (en) Image forming apparatus, image forming system, and program
JP4649995B2 (ja) 画像形成装置
JP2007034234A (ja) 画像形成装置及び方法
CN110161816B (zh) 成像设备
JP2001080112A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP6175939B2 (ja) 画像形成装置
JP2009058765A (ja) 画像形成装置、画像処理手法、および記憶媒体
US20190004743A1 (en) Framework for reducing toner utilization by controlling toner intensity
JP4428009B2 (ja) 画像形成システム
JP6234888B2 (ja) 画像形成装置
JP2003233224A (ja) 画像処理装置及び画像処理装置の制御方法及び画像処理装置の制御プログラム及び記憶媒体
US20200333728A1 (en) Image forming apparatus and method of controlling the same
JP4131215B2 (ja) 画像形成装置
JP2009169727A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP6586869B2 (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP2005010679A (ja) 画像形成装置
US7746499B2 (en) Color image processing apparatus and method
US7422310B2 (en) Methods and apparatus for selecting image enhancement techniques
JP6595289B2 (ja) 画像形成装置
JP2012237916A (ja) 画像形成装置、情報処理装置、クリーニング制御方法、プログラム、及び記録媒体
JP2019036887A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170626

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6175939

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees