JP6175939B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、現像ローラーや転写ローラーは主走査方向の全体に亘って感光体ドラムに対向しているので、主走査方向については、全体に亘って同一の画像形成条件が適用され、画像形成条件を変更することができない。このため、バーコード以外の画像とバーコードとが主走査方向に並んでいる場合に、一方の画質を向上させると、他方は十分な画質を得ることができない、という問題がある。
かぶりマージンは、狭すぎると地肌かぶりを生じ、広すぎるとキャリア付着を生じるため、通常はこれらの兼ね合いによって最適化される。バーコード等においては、白地部のかぶりマージンを通常よりも広めにすることによって地肌かぶりを抑制し、画像を鮮明にすることができる。
この場合において、前記露光量制御手段は、一様に帯電した感光体表面のうち、まず、他の領域よりも白地部に対する露光量を多くする領域のみが露光され、次に、形成された静電潜像を維持したまま、更に、すべての領域が露光されるように露光量を制御しても良い。
[1]画像形成装置の構成
まず、本実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1に示されるように、画像形成装置1は、いわゆるモノクロプリンター装置であって、感光体ドラム100の外周に沿って、帯電装置101、露光装置102、現像装置103、転写ローラー104、剥離爪105、クリーニング装置106及び除電ランプ107を配設した構成となっており、これらは制御部110の制御の下、トナー像を形成する。
制御部110は、操作パネル115を制御して、画像形成装置1のユーザーに対する情報提示を行ったり、ユーザーからの指示入力を受け付けたりする。また、制御部110は、LAN(Local Area Network)など不図示のネットワークを経由してPC(Personal Computer)等の外部装置からプリントジョブを受け付け、当該プリント指示に従って画像形成装置1の動作を制御する。
次に、制御部110の構成について説明する。
図2に示されるように、制御部110は、CPU(Central Processing Unit)200、通信インターフェース(I/F)部201、ROM(Read Only Memory)202及びRAM(Random Access Memory)203を備えており、画像形成装置1に電源が投入されると、CPU200はROM202からブートプログラムを読み出して起動し、RAM203を作業用記憶領域として制御動作を実行する。
帯電バイアス印加部204、露光量調整部205及び現像バイアス印加部206は何れもCPU200の制御下にあり、帯電バイアス印加部204は、帯電装置101が印可する帯電バイアスを調整する。
[3]制御部110の動作
次に、制御部110の動作について説明する。
制御部110は、帯電バイアスの設定と露光量の設定とが何れも従来技術とは異なっているので、それぞれについて説明する。
制御部110は、帯電装置101が印可する帯電バイアスを制御することによって、感光体ドラム100の外周面の帯電電位の絶対値が、従来技術に係る帯電電位の絶対値よりも10〜50[V]だけ大きくなるようにしている。これは、キャリア付着が顕著にならない範囲内でかぶりマージンを大きくできる電圧範囲である。本実施の形態においては、負帯電のトナーを用いており、帯電電位が従来の帯電電位よりも30[V]だけ低くなっている。
制御部110は、領域判別部200aにて、バーコード、2次元コード及び7ポイント以下の文字(以下、「小サイズ文字」といい、これらの画像を「所定の画像」という。)と当該所定の画像の24近傍の画素からなる領域(以下、「所定領域」という。)と、所定領域以外の領域(以下、「他の領域」という。)との何れに属するかを画素ごとに判別することによって、1ページを複数の領域に区分する。
図3は、領域判別部200aの動作を示すフローチャートである。制御部110がプリントジョブを受け付けると、領域判別部200aは、まず、プリントジョブ中にバーコードや2次元コードの印刷位置をページ記述言語(PDL: Page Description Language)で記述したコマンドがあるか探索する。当該コマンドが検出された場合には(S301:YES)、当該バーコード等を印刷すべき範囲とその24近傍を所定領域に区分する(S302)。
次に、プリントジョブ中に、ビットマップデータやGIF(Graphics Interchange Format)等の圧縮データに代表される画像データが含まれている場合には(S305:YES)、まず、バーコードや2次元コードといったコードパターンが当該画像データに含まれていないか探索する(S306)。
さて、図3に戻って、コードパターンが検出された場合には(S307:YES)、コードパターンとその24近傍の画素を所定領域とする(S308)。また、当該画像データ中で小サイズ文字を探索して(S309)、小サイズ文字が検出されたら(S310:YES)、当該小サイズ文字とその24近傍の画素を所定領域とする(S311)。
なお、所定の画像はモノクロであっても良いし、カラーであっても良い。
制御部110は領域判別部200aによって、所定領域か他の領域かを判別すると、露光量調整部205に対して画素ごとに階調値と所定領域か他の領域かを指定して露光量を調整させる。図6は、露光の前後における帯電電位の遷移について本実施の形態と従来技術とを比較する図である。なお、図中、上部ほど電位が低く、下部ほど電位が高くなるように記載されている。
一方、本実施の形態においては、帯電装置101は感光体ドラム100を負帯電させて、表面電位をV0[V]よりも30[V]だけ低いV0´[V]まで電圧降下させる。更に、露光装置102は、所定領域と他の領域との何れにおいてもトナー像部の露光量を従来技術の場合よりも多くして、電位Vi[V]まで電圧上昇させる。
一方、所定領域においては露光を行わないので、白地部の電位がV0´[V]と従来技術よりも30[V]低くなっている。これによって、所定領域におけるかぶりマージンM1[V]は、他の領域におけるかぶりマージンM0[V]よりも大きくなるので、従来技術に係るかぶりマージンM0[V]よりも30[V]だけ大きくなっている。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1)上記実施の形態においては、所定領域における白地部に対して露光装置102が露光を行わない場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしても良い。
なお、上においては、帯電装置101が感光体ドラム200の外周面を従来技術に係る帯電電位V0[V]よりも30[V]低い帯電電位V0´[V]に帯電させる場合について説明したが、これに代えて次のようにしても良い。すなわち、帯電装置101はまず感光体ドラム200の外周面を従来技術と同様に帯電電位V0[V]に帯電させた後、上記他の領域のみ画像露光する。
従来技術においては、かぶりマージンを極力適正な値に設定しても、現像剤や感光体の特性によっては、1画素だけにトナーを付着させ、その周囲の画素が白地である孤立ドットや、線幅が1ドットであって0.1[mm]を下回る1ドット細線等の画像においては、露光による電位の減衰(電位の絶対値の減少)が不十分になり易く、その結果、画像の消失や欠損が発生して、可読性に影響を与える場合がある。
また、上記実施の形態と同様に露光量を制御することによってかぶりマージンを調節するので、主走査方向と副走査方向との何れにおいてもかぶりマージンを切り替えることができる。
また、上記実施の形態においては、バーコード等を含む領域において白地部のかぶりマージンを大きくし、本実施の形態においては孤立ドット等を含む領域において白地部のかぶりマージンを小さくする。1ページ分の作像を行うに際して、これら両方の処理を行う場合には、Code39のバーコード中でもっとも線幅が狭いナローバー幅0.19[mm]であり、また、解像度が600dpiの場合における1ドット細線の線幅が0.042[mm]であることから、領域中に含まれる線幅が0.1[mm]以上であるか未満であるかによって、白地部におけるかぶりマージンを大きくするか小さくするかを決定しても良い。
(3)上記実施の形態においては、所定領域が所定画像の24近傍を含む場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、所定領域は所定画像のみを含んでも良いし、24近傍以外の基準で定義された所定画像の近傍画素を含んでも良い。所定領域が常に主走査方向全体に亘るのでなければ、上記従来技術に勝る効果を奏することができる。
(6)上記実施の形態においては、負帯電のトナーを使用する場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、正帯電のトナーを使用しても、上記実施の形態と同様に帯電電位の絶対値を制御すれば、本発明の効果を得ることができる。
100……感光体ドラム
101……帯電装置
102……露光装置
103……現像装置
103a…現像ローラー
110……制御部
115……操作パネル
200a…領域判別部
201……通信インターフェース部
204……帯電バイアス印加部
205……露光量調整部
206……現像バイアス印加部
210……外部装置
211……画像処理回路
Claims (6)
- 一様に帯電した感光体表面を露光して静電潜像を形成する電子写真方式の画像形成装置であって、
所定の画像を検出することによって、主走査方向と副走査方向との何れにおいても境界を持ち得るように、印刷すべきページを複数の領域に区分する領域区分手段と、
前記領域ごとに、含まれる画像の種類によって白地部に対する露光量が異なるように制御する露光量制御手段と、を含み、
前記領域区分手段は、バーコード又は2次元コードを含むか、何れも含まないかを検出することによって、前記印刷すべきページを複数の領域に区分し、
前記露光量制御手段は、前記バーコード又は2次元コードを含む領域の白地部に対する露光量が、他の領域の白地部に対する露光量よりも少なくなり、かつ、
何れの領域においても白地部に対する露光量がトナー像部に対する露光量よりも少なくなるように制御する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記バーコード又は2次元コードを含む領域は、当該バーコード及び2次元コードの周辺画素を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記領域区分手段は、所定の大きさ以下の文字を含むか否かによって前記領域を区分し、
前記文字を含む領域は、当該文字の周辺画素を含み、
前記露光量制御手段は、前記文字を含む領域の白地部に対する露光量が、他の領域の白地部に対する露光量よりも少なくなるように制御する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記所定の大きさは7ポイントである
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記領域の如何に関わらず、露光後の白地部の電位よりも絶対値が大きい電位に感光体表面を一様に帯電させる帯電制御手段を備え、
前記露光量制御手段は、前記領域の如何に関わらず白地部が露光されるように露光量を制御する
ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の画像形成装置。 - 前記露光量制御手段は、
一様に帯電した感光体表面のうち、まず、他の領域よりも白地部に対する露光量を多くする領域のみが露光され、
次に、形成された静電潜像を維持したまま、更に、すべての領域が露光されるように露光量を制御する
ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の画像形成装置。
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