JP2009118378A - 画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラム、及びこのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラム、及びこのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 画像処理速度を低下させたり、メモリを増設したりすることなく、エッジ効果を抑制し得る、画像形成技術を提供すること。
【解決手段】 LSU制御装置28は、画像データ処理装置によって変換された出力画像データを露光信号に変換する。このとき、LSU制御装置28側では、エッジ検出部120が上記出力画像データのエッジ部の検出を行ない、エッジ補正部122がエッジ検出部120によって検出されたエッジ部のデータに対して濃度補正を行なう。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電子写真方式を採用した、画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラム、及びこのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
一般に、電子写真方式を採用した画像形成装置において感光体に画像露光する際、正転現像方式の場合には感光体上にトナーを担持させない部分を露光し、一方反転現像方式の場合にはトナーを担持させる部分を露光して顕像化している。
ところが、露光光源が半導体レーザ及びLED(発光ダイオード)等の発光素子から構成され、画像形成する画像データに応じて、画素単位で露光するデジタル複写機等に代表される画像形成装置においては、例えば、目標画像濃度が、いわゆるId濃度(反射率の逆数の10を底とした対数。以下、単に「濃度」と称する。)で1.0、1辺が20mmの正方形の画像を像露光するとき、画像全域に対して均一な露光光量で照射している。
このような態様で、感光体上の静電潜像を現像装置で可視像化(顕像化)したときには、図10に示すように、エッジ効果により、正方形の周辺部(両端部)において50〜80μmの長さの範囲でその濃度が中央部より高くなる、という不均一な濃度の画像となる場合がある。
ここに、「エッジ効果」とは、潜像端部のエッジ電界強調により、画像領域のエッジ部(両端部)に現像剤としてのトナーが集中し易くなり、その結果として形成された画像の濃度が不均一になる現象をいう。
かかるエッジ効果に対して、例えば、特許文献1には、所定の濃度及び面積を有する画像パターンにおいて、1次微分回路又は2次微分回路を用いて画像のエッジ部を検出し、エッジを含むエッジ部近傍のレーザ光量を変調することによって、エッジ効果の補正を行なう、画像処理方式が開示されている。
特開2005−303882号公報(段落0046)
しかしながら、特許文献1にて開示された画像処理方式のように、エッジ部の検出を1次微分回路又は2次微分回路を用いて行なうと、画像データ処理装置全体の処理速度が低下したり、画像データ処理装置においてメモリを増設したりする必要がある。
これは、市場では高速かつ安価な画像形成装置が強く求められている現状下においては、装置を設計する上で看過できない大きな問題と云える。
本発明は、上記技術的課題に鑑みなされたもので、画像処理速度を低下させたり、メモリを増設したりすることなく、エッジ効果を抑制し得る、画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラム、及びこのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体の提供を目的とする。
本発明の第1の観点に係る画像形成装置は、入力画像データを所定の階調を有する出力画像データに変換する画像データ処理装置と、画像データ処理装置によって変換された出力画像データを露光信号に変換する露光ユニット制御装置とを備える画像形成装置であって、露光ユニット制御装置は、出力画像データのエッジ部を検出するためのエッジ検出手段、及びエッジ検出手段によって検出されたエッジ部のデータに対して濃度補正を行なうためのエッジ補正手段を含むものである。
ここに、「露光ユニット制御装置」としては、半導体レーザ等を含むレーザスキャンユニット(LSU)を制御するLSU制御装置等を例示することができる。
上記構成において、画像データ入力装置は、入力画像データを所定の階調を有する出力画像データに変換し、露光ユニット制御装置は、画像データ処理装置によって変換された出力画像データを露光信号に変換する。このとき、露光ユニット制御装置側では、エッジ検出手段が出力画像データのエッジ部の検出を行ない、エッジ補正手段がエッジ検出手段によって検出されたエッジ部のデータに対して濃度補正を行なう。このように、露光ユニット制御装置において、ビットマップデータとしての出力画像データのエッジ部を検出し補正するため、画像データ処理装置においては、大量のデータを記憶するためのメモリを増設したり、画像処理スピードを遅らせたりすることなく、エッジ効果を抑えた画像を形成することができる。また、プリンタとしての画像形成時のみならず、複写機としての画像形成時においても、エッジ効果を低減できる。そのため、プリンタ及び複写機の両方の機能を兼ね備える複合機においては、複写時の画像処理において、エッジ効果を低減するための処理を省くことができる。
ある態様では、エッジ検出手段は、下記(式1)に基づいて算出された、注目画素とこれに隣接する複数の画素との濃度差総和DAを、予め定められたしきい値Aと比較し、その比較結果に基づいて注目画素がエッジ部であるか否かを判定するための手段を含む。
(式1)
DA=α1(D−D1)+α2(D−D2)+・・・+αn(D−Dn)
(但し、(式1)において、Dは注目画素の濃度値を示し、D1〜Dnは注目画素に隣接する画素の濃度値を示し、α1〜αnは予め定められた係数を示す。)
上記構成においては、ビットマップデータ(出力画像データ)のまま、数行の画素の濃度値を用いてエッジ検出が行なわれるため、露光ユニット制御装置の記憶部として大量のデータを記憶するためのメモリを増設したり、画像形成スピードを遅らせたりすることなく、エッジ効果を抑えた画像形成が可能となる。
ある態様に係る画像形成装置において、エッジ補正手段は、エッジ検出手段によって注目画素がエッジ部として判定された場合には、注目画素の濃度値を所定量下げるための手段を含む。
上記構成によれば、高濃度画像のエッジ周辺部に生じる中濃度画像のいわゆる白抜けを低減できる。
また、ある態様に係る画像形成装置は、互いに異なる色の像を形成する複数の画像形成ユニットをさらに備え、しきい値Aは、色毎に設定されている。
上記構成では、各色の画像形成ユニットのエッジ効果の強弱に合わせてしきい値Aを設定すれば、エッジ効果の過度の補正及び補正不足を防止できる。
他の態様では、エッジ検出手段は、下記(式1)に基づいて算出された、注目画素とこれに隣接する複数の画素との濃度差総和DAを、予め定めたしきい値Aと比較するための第1の手段と、第1の手段により濃度差総和DAがしきい値Aよりも大であると判定された場合には、下記(式2)に基づいて算出された、注目画素とこれに隣接する複数の画素との濃度総和DBを、予め定めた下限しきい値B1及び上限しきい値B2と比較し、その比較結果に基づいて注目画素がエッジ部であるか否かを判定するための第2の手段とを含む。
(式1)
DA=α1(D−D1)+α2(D−D2)+・・・+αn(D−Dn)
(但し、(式1)において、Dは注目画素の濃度値を示し、D1〜Dnは注目画素に隣接する画素の濃度値を示し、α1〜αnは予め定められた係数を示す。)
(式2)
DB=D+D1+D2+D3+・・・+Dn
(但し、(式2)において、Dは注目画素の濃度値を示し、D1〜Dnは注目画素に隣接する画素の濃度値を示す。)
上記構成においては、ビットマップデータ(出力画像データ)のまま、数行の画素の濃度値を用いてエッジ検出が行なわれるため、露光ユニット制御装置の記憶部として大量のデータを記憶するためのメモリを増設したり、画像形成スピードを遅らせたりすることなく、エッジ効果を抑えた画像形成が可能となる。特に、下限しきい値B1及び上限しきい値B2の比較結果もエッジ検出の条件に加え、白地上の細線、及びいわゆるベタ画像に近い高濃度画像についてはエッジ補正を行なわないようにしているため、微小ドット及び細線のかすれが防止され、それによって高濃度画像の階調性を高めることができる。
他の態様に係る画像形成装置において、エッジ補正手段は、エッジ検出手段によって注目画素がエッジ部として判定された場合には、注目画素の濃度値を所定量下げると共に、注目画素に隣接する画素の濃度値を所定量上げるための手段を含む。
上記構成によれば、特に、高濃度画像のエッジ周辺部に生じる中濃度画像の白抜けを低減できる。
他の態様に係る画像形成装置は、互いに異なる色の像を形成する複数の画像形成ユニットをさらに備え、しきい値A並びに下限しきい値B1及び上限しきい値B2は、それぞれ、色毎に設定されている。
上記構成では、各色の画像形成ユニットのエッジ効果の強弱に合わせて各しきい値A,B1及びB2を設定すれば、微小ドット及び細線のかすれを防止し、高濃度画像の階調性を高めることができる。
本発明の第2の観点に係る画像形成方法は、入力画像データを所定の階調を有する出力画像データに変換する画像データ処理と、画像データ処理によって変換された出力画像データを露光信号に変換する露光ユニット制御処理とを備える画像形成方法であって、露光ユニット制御処理は、出力画像データのエッジ部を検出するエッジ検出ステップ、及びエッジ検出ステップにおいて検出されたエッジ部のデータに対して濃度補正を行なうエッジ補正ステップを含むものである。
上記構成によると、露光ユニット制御処理において、ビットマップデータとしての出力画像データのエッジ部を検出し補正するため、画像データ処理においては、大量のデータを記憶するためのメモリを増設したり、画像処理スピードを遅らせたりすることなく、エッジ効果を抑えた画像を形成することができる。また、プリンタとしての画像形成時のみならず、複写機としての画像形成時においても、エッジ効果を低減できる。そのため、プリンタ及び複写機の両方の機能を兼ね備える複合機においては、複写時の画像処理において、エッジ効果を低減するための処理を省くことができる。
本発明の第3の観点に係る画像形成プログラムは、入力画像データを所定の階調を有する出力画像データに変換する画像データ処理と、画像データ処理によって変換された出力画像データを露光信号に変換する露光ユニット制御処理とを実行する、コンピュータを、露光ユニット制御処理実行時に、出力画像データのエッジ部を検出するためのエッジ検出手段、及びエッジ検出手段によって検出されたエッジ部のデータに対して濃度補正を行なうためのエッジ補正手段として機能させるものである。
上記構成によると、露光ユニット制御処理実行時に、ビットマップデータとしての出力画像データのエッジ部の検出及びその補正が行なわれる。そのため、画像データ処理実行に際しては、大量データを記憶するためのメモリを増設したり、画像処理スピードを遅らせたりすることなく、エッジ効果を抑えた画像を形成することができる。また、プリンタとしての画像形成時のみならず、複写機としての画像形成時においても、エッジ効果を低減できる。そのため、プリンタ及び複写機の両方の機能を兼ね備える複合機においては、複写時の画像処理において、エッジ効果を低減するための処理を省くことができる。
本発明の第4の観点に係るコンピュータ読取可能な記録媒体は、入力画像データを所定の階調を有する出力画像データに変換する画像データ処理と、画像データ処理によって変換された出力画像データを露光信号に変換する露光ユニット制御処理とを実行する、コンピュータを、露光ユニット制御処理実行時に、出力画像データのエッジ部を検出するためのエッジ検出手段、及びエッジ検出手段によって検出されたエッジ部のデータに対して濃度補正を行なうためのエッジ補正手段として機能させる、画像形成プログラムを記録したものである。
上記構成によると、露光ユニット制御処理実行時に、ビットマップデータとしての出力画像データのエッジ部の検出及びその補正が行なわれるため、画像データ処理実行に際しては、大量データを記憶するためのメモリを増設したり、画像処理スピードを遅らせたりすることなく、エッジ効果を抑えた画像を形成することができる。また、プリンタとしての画像形成時のみならず、複写機としての画像形成時においても、エッジ効果を低減できるため、プリンタ及び複写機の両方の機能を兼ね備える複合機においては、複写時の画像処理において、エッジ効果を低減するための処理を省くことができる。
なお、上記記録媒体としては、例えば、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等のCPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)で処理が行なわれるためのメモリそのものが記録媒体であってもよい。また、コンピュータの外部記憶装置としてプログラム読取装置が設けられ、この装置に挿入することで読取可能な記録媒体であってもよい。何れの場合においても、記録されている画像形成プログラムは、CPU又はMPUが記録媒体にアクセスすることで実行される。また、CPU又はMPUが記録媒体から画像形成プログラムを読出し、この読出された画像形成プログラムをプログラム記憶エリアに複写して実行するようにしてもよい。CPU又はMPUは、インストールされた画像形成用プログラムに従って所定の画像形成を行なうようにコンピュータの各部を統括的に制御する。
さらに、プログラム読取装置で読取可能な記録媒体としては、(1)磁気テープ、(2)カセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスク(FD)、ハードディスク(HDD)等の磁気ディスク、又はCD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、MO(Magneto Optical Disk)、MD(Mini Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)等の光ディスクといったディスク系、(3)メモリカードを含むIC(Integrated Circuit)カード、光カード等のカード系、及び(4)マスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリを含めた固定的にプログラムを記録する媒体等を例示することができる。
さらにまた、コンピュータを、インターネットを含む通信ネットワークに接続可能な構成とし、通信ネットワークから画像形成プログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。このように通信ネットワークから画像形成プログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予めコンピュータに格納しておけばよい。また、他の記録媒体からインストールされてもよい。
上記の記録媒体から読取った画像形成プログラムを実行するコンピュータシステムの一例としては、(1)フラットベッドスキャナ、フィルムスキャナ及びデジタルカメラ等の画像読取装置と、(2)各種プログラムを実行することにより上記の画像形成方法を含めた様々な処理を行なうコンピュータと、(3)コンピュータの処理結果等を表示するCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ等の画像表示装置と、(4)コンピュータの処理結果を紙等に出力するプリンタ等の画像出力装置とが互いに接続されて構成されるシステムを挙げることができる。さらに、このコンピュータシステムには、通信ネットワークを介してサーバ等に接続し、画像形成プログラムを含む各種プログラム及び画像情報等の各種の情報を送受信するための、ネットワークインターフェース又はモデム等が備えられていていることが好ましい。
本発明によると、画像処理速度を低下させたり、メモリを増設したりすることなく、エッジ効果を抑制することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。なお、以下の説明及び本明細書に添付の図面では、同一の機能部品については同一の符号を付している。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さないことにする。
[第1の実施の形態]
<全体構成>
図1は本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置20の全体構成を示す図である。
図1を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置20は、4つの画像形成ユニット22K,22C,22M,22Yを備える、タンデム方式のカラー画像形成装置である。
第1の画像形成ユニット22Kは、黒トナー像を形成するための画像形成ユニットであり、第2の画像形成ユニット22Cは、シアントナー像を形成するための画像形成ユニットであり、第3の画像形成ユニット22Mは、マゼンタトナー像を形成するための画像形成ユニットであり、第4の画像形成ユニット22Yは、イエロートナー像を形成するための画像形成ユニットである。なお、これら画像形成ユニット22K,22C,22M,22Yの詳細な構成については後述する。
4つの画像形成ユニット22K,22C,22M,22Yの下方には、LSU24が配設されている。このLSU24は、レーザ発振部26、及びこのレーザ発振部26を制御するLSU制御装置28を備え、各画像形成ユニット22K,22C,22M,22Yに対して、レーザ発光信号に応じたレーザ走査による露光を行なう。
上記4つの画像形成ユニット22K,22C,22M,22Yの上方には、無端ベルト状の中間転写ベルト30が配設されている。この中間転写ベルト30は、左右に間隔を隔てて設けられた2つの支持ローラ32に巻き掛けられ、図1において矢印Rにて示すように反時計方向に回転するようになっている。この中間転写ベルト30の材料としては、ポリイミド又はポリアミド等の樹脂に電子伝導性導電材を適当量含有させたものが使用可能である。以下の説明において、中間転写ベルト30の回転方向に対し、一方の支持ローラ32(図1において右側)を挟んで対をなす2次転写ローラ34が配置されている、2次転写位置を基準として、上流及び下流を表現する。
中間転写ベルト30の回転方向Rの上流側から下流側に向かって、黒トナー像形成用の第1の画像形成ユニット22K、シアントナー像形成用の第2の画像形成ユニット22C、マゼンダトナー像形成用の第3の画像形成ユニット22M、及びイエロートナー像形成用の第4の画像形成ユニット22Yがこの順に配置されている。
中間転写ベルト30の上方には、シーケンス制御装置36及び画像データ処理装置38が設けられている。なお、シーケンス制御装置36及び画像データ処理装置38の詳細な構成については後述する。
中間転写ベルト30の内側には、各画像形成ユニット22K,22C,22M,22Yで形成された単色トナー像を中間転写ベルト30上に転写する1次転写ローラ40が、各画像形成ユニット22K,22C,22M,22Yに対向するように各々設けられている。各画像形成ユニット22K,22C,22M,22Yで形成された単色トナー像は、中間転写ベルト30上に重ね合うように転写され、1つのカラー画像を形成する。
イエロートナー像を形成する第4の画像形成ユニット22Yよりも中間転写ベルト30の回転方向Rの下流側には、中間転写ベルト30上に形成されたカラー画像を用紙に転写する上記の2次転写ローラ34が配設されている。この2次転写ローラ34よりも中間転写ベルト30の回転方向Rの下流側には、中間転写ベルト30の表面をクリーニングするためのベルトクリーニングユニット42が設けられている。
ベルトクリーニングユニット42は、中間転写ベルト30に接触する、ベルトクリーニングブラシ44及びベルトクリーニングブレード46を有している。このベルトクリーニングブレード46は、ベルトクリーニングブラシ44より中間転写ベルト30の回転方向Rの下流側に配置される。
LSU24の下方には、用紙を収容するトレー48が配設されている。このトレー48内の用紙は、複数組(本実施の形態においては4組)の給紙ローラ対54にて2次転写ローラ34が中間転写ベルト30と対向する2次転写位置まで搬送される。なお、図1においては、用紙の搬送方向を矢印Fで示す。
2次転写ローラ34の用紙搬送方向Fの下流側には、用紙に転写されたカラー画像を用紙上に定着するための定着ユニット50が設けられている。この定着ユニット50の更に用紙搬送方向Fの下流側には、カラー画像が定着された用紙を画像形成装置20から排出する排紙ローラ52が設けられている。
上記のような構成の画像形成装置20において、各画像形成ユニット22K,22C,22M,22Yで形成された各単色トナー像は、中間転写ベルト30上へ順次転写されて、中間転写ベルト30上にカラー画像が形成される。中間転写ベルト30上のカラー画像は、2次転写位置において、複数組の給紙ローラ対54にて搬送される用紙へと2次転写され、その後、定着ユニット50にて用紙に定着される。カラー画像が定着された用紙は、排紙ローラ52にて画像形成装置20から排出される。一方、2次転写後、用紙に転写されないまま中間転写ベルト30上に残ったトナーは、ベルトクリーニングユニット42にて取り除かれる。
なお、以下の説明において、画像形成ユニット22K,22C,22M,22Yを総称するときは「画像形成ユニット22」と称する。
<画像形成ユニット22の構成>
図2は画像形成ユニット22の構成を簡略化して示す図である。
図2を参照して、画像形成ユニット22は、感光体ドラム60を含む。この感光体ドラム60の周囲には、感光体ドラム60を帯電する帯電器62、感光体ドラム60上の静電潜像を可視化する現像装置64、1次転写後に感光体ドラム60上に残留するトナーを含む残留物を除去する感光体ドラムクリーナ66が感光体ドラム60の回転方向Rdに沿ってこの順で配置されている。
帯電器62は、例えば、スコロトロン帯電器からなり、感光体ドラム60に対しコロナ放電を行なって感光体ドラム60を所定の電位に帯電させる。なお、帯電器62としては、コロトロン帯電器、又は帯電ローラ若しくは帯電ブラシを用いた接触型帯電器を適用することもできる。この帯電器62にて所定の電位に帯電された感光体ドラム60の外周面上には、LSU24からのレーザ走査による露光が行われ静電潜像が形成される。
現像装置64は、2成分現像剤が収容される現像槽68を備えており、この現像槽68には、感光体ドラム60の外周面に臨む位置に開口部70が設けられている。現像槽68内部であってその開口部70に臨む位置には、現像ローラ72及び規制ブレード74が設けられている。
現像ローラ72は、その外周面に現像剤を担持して搬送することで感光体ドラム60に2成分現像剤を供給し、上記の静電潜像を現像する。この現像ローラ72は、感光体ドラム60の外周面に対し所定間隙を隔てて配置されている。
規制ブレード74は、現像ローラ72の表面に担持して搬送される2成分現像剤の層厚を規制するための部材であって、現像ローラ72の表面に対して所定間隙を隔てて配置されている。
なお、現像槽68内に収容された2成分現像剤はアジテータ76により攪拌される。このアジテータ76は、現像槽68内において回転自在に支持されている。
感光体ドラムクリーナ66は、クリーニングブレード78、クリーナハウジング80及びシール82を備えている。クリーニングブレード78は、そのエッジ部84を感光体ドラム60の表面(外周面)に感光体ドラムの回転方向Rdに対して逆向きに圧接させて配置することにより、当該エッジ部84にて感光体ドラム60表面の残留物を掻き取るための部材である。このクリーニングブレード78は、そのエッジ部84が感光体ドラム60の回転運動の方向が下向きとなる位置において感光体ドラム60の回転方向Rdに対してカウンタ方向(感光体ドラム60の回転に逆らう方向)に圧接するように、クリーナハウジング80内に配置されている。
<ハードウェア構成>
図3は画像形成装置20のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3を参照して、シーケンス制御装置36は、何れも図示しないCPU、ROM、RAM及びHDD(Hard Disk Drive)等を含むコンピュータであって、本画像形成装置20全体をシーケンス制御する。それゆえ、このシーケンス制御装置36からは、共通BUSライン90が延びている。このBUSライン90には、上述した各画像形成ユニット22K,22C,22M,22Y、LSU制御装置28及び画像データ処理装置38の他に、入力画像データ生成装置92が接続されている。
シーケンス制御装置36のCPUは、本実施の形態の画像形成処理を実現するためのコンピュータプログラムを実行することにより、図4に示す画像データ処理装置38の各部の機能、及び図5に示すLSU制御装置28の各部の機能を実現する。このCPUが実行するプログラムは、シーケンス制御装置36内のROM又はHDDに記憶されている。
シーケンス制御装置36のROM又はHDDに記憶されたプログラムは、実行時には当該ROM又はHDDから読出されてシーケンス制御装置36内のRAMに格納され、プログラムカウンタと称される、CPU内のレジスタにより示されるRAM内でのアドレスから読出され、CPUにより解釈・実行される。実行に必要なデータは、CPU内の上記のレジスタ、RAM又はHDDの命令によって指定されるアドレスから読出される。実行の結果も、これと同様に、CPU内の上記のレジスタ、RAM又はHDDの命令により指定されるアドレスに記憶される。
また、共通BUSライン90には、パーソナルコンピュータ(PC)、ワードプロセッサ及び図形描画ツール等のアプリケーションプログラムを使用する他の機器と接続される、LAN(Local Area Network)回線94とインターフェースをとるNIC(Network Inteface Card)96も接続されている。それゆえ、シーケンス制御装置36のCPUは、入力画像データ生成装置92、画像データ処理装置38、LSU制御装置28及び各画像形成ユニット22K,22C,22M,22Y並びにNIC96を制御して、画像入力、画像出力及び他の機器との通信等の所望の動作を実行させ、シーケンス制御装置36のRAM又はHDD、入力画像データ生成装置92、画像データ処理装置38及びLSU制御装置28等にデータを格納したり、そこから読出したりする。
本実施の形態に係る画像形成プログラムは、LAN回線94及びNIC96を介して外部の装置からシーケンス制御装置36に送信され、その内部のRAM又はHDDに記憶される。
(画像処理系の構成)
図4は画像形成装置20の画像処理系における画像データの流れをブロックダイアグラム形式で示す図である。
図4を参照して、本画像形成装置20においては、入力画像データ生成装置92、画像データ処理装置38及びLSU制御装置28を、画像データを処理するための画像処理系として機能させるように構成されている。
入力画像データ生成装置92では、PC、ワードプロセッサ及び図形描画ツール等のアプリケーションプログラムを使用する他の機器のキーボード等の操作信号に基づいて、文字データ及び図形データ等を含む入力画像データが生成される。この入力画像データ生成装置92は、図示しないプリンタドライバ等を含むコンピュータで構成され、プリンタドライバは、入力画像データをプリンタ記述言語に変換する。このプリンタ記述言語に変換された入力画像データには、テキスト、ベクター及びラスターの3種のオブジェクトデータが混在している。入力画像データ生成装置92で生成された入力画像データは、画像データ処理装置38に出力される。
画像データ処理装置38は、何れも図示しないMPU、ROM、RAM及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を含むコンピュータで構成され、入力画像データ生成装置92から入力された入力画像データをスクリーン処理によって所定の階調の画像データに変換して出力するための装置である。この画像データ処理装置38には、通信ポート100、ラスタライズ部102、入力階調補正部104、色変換部106、出力階調補正部108、中間調生成部110、制御部112及び記憶部114が含まれる。
通信ポート100は、入力画像データ生成装置92と本画像データ処理装置38とのインターフェースの役割を果たす。
ラスタライズ部102は、入力画像データを階調データに変換する。このように、入力画像データをラスタライズ部102で階調データに変換するのは、上記入力画像データ生成装置92によりプリンタ記述言語に変換された入力画像データにおいて、テキストデータは文字コードを含んだデータであり、ベクターデータは線分を座標表示してコード化したデータであり、ラスターデータはドットで表されたデータであるからである。このラスタライズ部102では、入力画像データを画素毎に各色8ビットの階調データに変換する。したがって、変換された階調データは、各画素「0」から「255」までの階調値を有することになる。ラスタライズ部102で変換される階調データは、RGB(R:赤、G:緑、B:青)のカラーデータであるので、ラスタライズ部102は、24ビットの階調データに変換する。
入力階調補正部104及び色変換部106は、ラスタライズ部102で変換されたRGBの階調データをYMCK(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒)の階調データに変換する。
出力階調補正部108及び中間調生成部110は、入力画像データを所定階調の出力画像データに変換処理し、この変換処理された出力画像データを後段のLSU制御装置28に出力する。
制御部112は、共通BUSライン90を介してシーケンス制御装置36に接続されている。それゆえ、制御部112は、シーケンス制御装置36内のROM又はHDDに記憶されているプログラムを、BUSライン90を通じて読出し、この読出したプログラムに基づいて、上記のラスタライズ部102、入力階調補正部104、色変換部106、出力階調補正部108及び中間調生成部110を統括的に制御して各種の処理を実行させる。
記憶部114は、制御部112が実行させる各種の処理のワーキングメモリとして機能する。この記憶部114には、処理中及び処理後の各種のデータが保存される。
(LSU制御装置28の構成)
図5はLSU制御装置28の機能ブロック図である。
図5を参照して、LSU制御装置28は、何れも図示しないMPU、ROM、RAM及びASIC等を含むコンピュータで構成され、画像データ処理装置38から入力された出力画像データを記憶する機能、及び画像データ処理装置38から入力された出力画像データに対する演算処理を行なう機能等、LSU24内のレーザ発振部26の制御に必要な各種の機能を有している。このLSU制御装置28には、エッジ検出部120、エッジ補正部122、データ・信号変換部124、制御部126及び記憶部128が含まれている。
エッジ検出部120は、画像データ処理装置38から入力されたビットマップデータである出力画像データのエッジ部を検出する。
エッジ補正部122は、エッジ検出部120で検出された出力画像データのエッジ部のデータを補正する。
データ・信号変換部124は、エッジ補正部122でエッジ補正された出力画像データをレーザ発光信号に変換し、この変換されたレーザ発光信号をレーザ発振部26に出力する。
制御部126は、共通BUSライン90を介してシーケンス制御装置36に接続されている。それゆえ、制御部126は、シーケンス制御装置36内のROM又はHDDに記憶されているプログラムを、BUSライン90を通じて読出し、この読出したプログラムに基づいて、上記のエッジ検出部120、エッジ補正部122及びデータ・信号変換部124を統括的に制御して各種の処理を実行させる。
記憶部128は、制御部126が実行させる各種の処理のワーキングメモリとして機能し、処理中及び処理後の各種のデータを保存するためのセクションである。この記憶部128には、特に、出力画像データのエッジ部の検出が行なわれる際に、制御部126によって参照されるデータを格納するための2つの記憶領域130,132が形成されている。第1の記憶領域130には、エッジ検出を行なうに当たって、注目画素とこれに隣接する複数の画素との濃度差総和DAを求める際に必要な(式1)が格納されている。他方、第2の記憶領域132には、注目画素がエッジ部か否かを判定する際に、上記濃度差総和DAとの比較対象となるしきい値Aが格納されている。なお、(式1)の内容については後述する。
<ソフトウェア構成>
本実施の形態では、LSU制御装置28でビットマップデータとしての出力画像データのエッジ部の検出及び補正が行なわれるようにプログラミングされている。
このプログラムは、上述したように、本画像形成装置20のシーケンス制御装置36内のROM又はHDDに記憶されており、次に説明するLSU制御装置28の機能を実現する。この機能の実現は、上記の実質的にコンピュータであるLSU制御装置28内の制御部126がシーケンス制御装置36のCPUからの命令に従って当該シーケンス制御装置36のROM又はHDDに記憶されている上記プログラムを実行することによって達成される。
図6は画像形成装置20の画像形成プログラムの構成をフローチャート形式で示す図である。
図6を参照して、まず、制御部126は、エッジ検出部120に画像データ処理装置38から出力画像データが入力されるのを待つ(ステップS100)。エッジ検出部120に画像データ処理装置38から出力画像データが入力されると、制御部126は、制御をステップS102に進める。
制御がステップS102に進むと、制御部126は、記憶部128の第1の記憶領域130から下記(式1)を読出し、この読出した(式1)に基づき注目画素とこれに隣接する複数の画素との濃度差総和DAをエッジ検出部120に算出させる。
(式1)
DA=α1(D−D1)+α2(D−D2)+・・・+αn(D−Dn)
(但し、(式1)において、Dは注目画素の濃度値を示し、D1〜Dnは注目画素に隣接する画素の濃度値を示し、α1〜αnは予め定められた係数を示す。)
本実施の形態では、図7に示すように、3×3の正方形のマトリックスにおいて、その中央の画素Px0を注目画素とし、この注目画素Px0の周囲を取り囲む画素Px1,Px2,Px3,Px4,Px5,Px6,Px7,Px8の計8画素を注目画素Px0に隣接する複数の画素として、上記の濃度差総和DAが求められる。このとき、係数α1〜α8=1とし、1つの注目画素Px0の濃度Dに対して、全ての隣接する画素Px1〜Px8の濃度D1〜D8との差を足し合わせ、それによって濃度差総和DAが求められる。この濃度差総和DAが算出されると、制御部126は、制御をステップS104に進める。
制御がステップS104に進むと、制御部126は、記憶部128の第2の記憶領域132からしきい値A(例えば、600)を読出し、この読出したしきい値AとステップS102で求めた濃度差総和DAとの比較をエッジ検出部120に行なわせる。濃度差総和DAがしきい値Aよりも大きい場合には、エッジ検出部120は、注目画素がエッジ部と判定し、その旨を示すデータを制御部126に出力する(ステップS106)。そうすると、制御部126は、制御をステップS108に進める。他方、濃度差総和DAがしきい値A以下である場合には、制御部126は、制御をステップS110にジャンプさせる。
制御がステップS108に進むと、制御部126は、エッジ補正部122に対して、エッジ部として検出された注目画素の濃度値を所定量下げる旨の命令を出力し、この命令に従ったエッジ補正をエッジ補正部122に行なわせる。エッジ補正が終了すると、制御部126は、制御をステップS110に進める。
制御がステップS110に進むと、制御部126は、出力画像データのレーザ発光信号への変換をデータ・信号変換部124に行なわせる。出力画像データのレーザ発光信号への変換が終了すると、データ・信号変換部124は、その旨を示すデータを制御部126に出力する。そうすると、制御部126は、制御をステップS112に進める。
制御がステップS112に進むと、制御部126は、レーザ発振部26に対するレーザ発光信号の出力をデータ・信号変換部124に行なわせる。
<動作>
本画像形成装置20では、画像データ処理装置38により入力画像データが所定の階調を有する出力画像データに変換され、この変換された出力画像データがLSU制御装置28によりレーザ発光信号に変換される。このとき、LSU制御装置28では、エッジ検出部120が出力画像データのエッジ部の検出を行ない、エッジ補正部122がエッジ検出部120によって検出されたエッジ部のデータに対して濃度補正を行なう。
具体的には、エッジ検出部120は、上記の(式1)に基づいて算出された、注目画素とこれに隣接する複数の画素との濃度差総和DAを、予め定めたしきい値Aと比較し、その比較結果に基づいて当該注目画素がエッジ部であるか否かを判定する。このしきい値Aに関しては、本画像形成装置20がカラー画像形成装置であることから、各画像形成ユニット22K,22C,22M,22Yにて形成されるトナー像の色毎に設定されている。
上記濃度差総和DAがしきい値Aよりも大きくて、注目画素がエッジ部であるとエッジ検出部120によって判定されると、エッジ補正部122は、エッジ検出部120によってエッジ部として検出された注目画素の濃度値を所定量下げる、エッジ補正を行なう。
上記のようにしてLSU制御装置28においてエッジ部が補正された出力画像データは、レーザ発光信号に変換されてレーザ発振部26に送られる。
レーザ発振部26は、各画像形成ユニット22K,22C,22M,22Yに対して、レーザ発光信号に応じたレーザ走査による露光を行ない、静電潜像を感光体ドラム60上に形成する。
静電潜像は、トナーを含む2成分現像剤の貯溜された現像装置64で可視化され、現像されたトナーは、中間転写ベルト30を介して用紙に転写・定着される。
LSU24が感光体ドラム60にレーザ光を書込む解像度としては、例えば、400dpi(doot per inch)である。露光光源には、半導体レーザを用いているので、半導体レーザのレーザパワーをPWM(Pulse Width Modulation)による制御で32段階に変化させることができる。ここで、レーザパワーの変更可能範囲は0.20mW〜0.60mWとしており、標準レーザパワーは、感光体ドラム60上で0.30mWになるように調整されている。このように、標準レーザパワーは、線画像を印字することを前提にして定められている。
また、PWM制御でレーザの点灯時間(以下、「DUTY」という。)を256段階に変化させて、明るさを変化させるようにしている。例えば、DUTY=0では1画素に対する点灯時間が「0」で印字しない状態を意味し、DUTY=255は1画素相当分の時間全てを点灯することを意味する。なお、感光体ドラム60は、帯電器62により一様に帯電されるが、基準となる表面電位は−600Vに設定されている。
現像方式は、平均粒径6.5μmのトナーと平均粒径45μmのフェライトキャリアとからなる2成分現像剤を用いる2成分現像方式である。
感光体ドラム60との最近接点では感光体ドラム60と現像剤を保持する現像装置64内の現像スリーブとは、同じ方向に回転する。
2成分現像剤中のトナー濃度は、6%を基準として調整している。現像バイアス電圧は、−450Vに設定している。この電位の設定は、周辺環境及びプロセス条件の変化、並びに感光体ドラム60及び現像剤等の経時変化が発生しても、常に初期時の画像濃度を維持安定させるために、プロセスコントロール処理が実行され、これにより、表面電位と現像バイアスとの差を150Vに保ちながら変動する。
<作用・効果>
本実施の形態によると、以下の作用・効果を奏する。
(1)画像データ処理装置38は、入力画像データを所定の階調を有する出力画像データに変換し、LSU制御装置28は、画像データ処理装置38によって変換された出力画像データを露光信号に変換する。このとき、LSU制御装置28側では、出力画像データのエッジ部の検出が行なわれ、検出されたエッジ部のデータに対して濃度補正が行なわれる。このように、LSU制御装置28において、ビットマップデータとしての出力画像データのエッジ部を検出し補正するため、画像データ処理装置38においては、大量のデータを記憶するためのメモリを増設したり、画像処理スピードを遅らせたりすることなく、エッジ効果を抑えた画像を形成することができる。また、プリンタとしての画像形成時のみならず、複写機としての画像形成時においても、エッジ効果を低減できる。そのため、プリンタ及び複写機の両方の機能を兼ね備える複合機においては、複写時の画像処理において、エッジ効果を低減するための処理を省くことができる。
(2)エッジ検出を行なう際に、注目画素とこれに隣接する複数の画素との濃度差総和DAを算出し、これと予め定めたしきい値Aと比較し、その比較結果に基づいて注目画素がエッジ部であるか否かが判定される。このように、ビットマップデータ(出力画像データ)のまま、数行の画素の濃度値を用いてエッジ検出が行なわれるため、LSU制御装置28の記憶部128として大量のデータを記憶するためのメモリを増設したり、画像形成スピードを遅らせたりすることなく、エッジ効果を抑えた画像形成が可能となる。
(3)上記濃度差総和DAが上記しきい値Aよりも大きくて、注目画素がエッジ部として判定された場合には、当該注目画素の濃度値を所定量下げる、エッジ補正が行われる。そのため、高濃度画像のエッジ周辺部に生じる中濃度画像の白抜けを低減できる。また、エッジ補正に関しても、ビットマップデータ(出力画像データ)のままエッジ補正が行えるため、この点においても、LSU制御装置28の記憶部128において大量のデータを記憶するためのメモリを増設したり、画像形成スピードを遅らせたりすることなく、エッジ効果を抑えた画像形成ができる。
(4)各色の現像剤においては、トナーの帯電性及び電気抵抗等の特性が異なる場合があり、それに伴って各画像形成ユニット22K,22C,22M,22Yによってエッジ効果の発生程度が異なることがあるが、上記のしきい値Aを各画像形成ユニット22K,22C,22M,22Yで形成されるトナー像の色毎に設定している(換言すると、各色の画像形成ユニット22K,22C,22M,22Yのエッジ効果の強弱に合わせてしきい値Aを設定している)ので、エッジ効果の過度の補正及び補正不足を防止できる。
[第2の実施の形態]
本実施の形態の特徴は、(1)出力画像データのエッジ検出を行なうに当たって、注目画素とこれに隣接する複数の画素との濃度差総和DAを求め、これとしきい値Aとの比較を行ない、この比較の結果、濃度差総和DAがしきい値Aよりも大の場合には、注目画素とこれに隣接する複数の画素との濃度総和DBを求め、これと下限しきい値B1及び上限しきい値B2との比較を行なう点、及び(2)出力画像データのエッジ補正を行なうに当たって、注目画素の濃度値を所定量下げると共に、注目画素に隣接する画素の濃度値を所定量上げる点にあり、その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
<LSU制御装置28の構成>
図8は本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置20に適用されるLSU制御装置28の機能ブロック図である。
図8を参照して、制御部126のワーキングメモリとして機能する記憶部140には、出力画像データのエッジ部の検出が行なわれる際に参照されるデータを格納するための5つの記憶領域142,144,146,148,150が形成されている。第1の記憶領域142には、上記濃度差総和DAを求めるのに必要な(式1)が格納されている。第2の記憶領域144には、上記濃度総和DBを求めるのに必要な(式2)が格納されている。第3の記憶領域146には、上記しきい値Aが格納されている。第4の記憶領域148には、上記下限しきい値B1が格納されている。第5の記憶領域150には、上記上限しきい値B2が格納されている。なお、上記(式1)及び(式2)の各内容については後述する。
<ソフトウェア構成>
本実施の形態では、(1)出力画像データのエッジ部の検出を行なうに際しては、注目画素とこれに隣接する複数の画素との濃度差総和DAを求め、これとしきい値Aとの比較を行ない、この比較の結果、濃度差総和DAがしきい値Aよりも大の場合には、注目画素とこれに隣接する複数の画素との濃度総和DBを求め、これと下限しきい値B1及び上限しきい値B2との比較を行ない、この比較結果に基づいてエッジ部を検出し、(2)出力画像データのエッジ部のデータ補正を行なうに際しては、注目画素の濃度値を所定量下げると共に、注目画素に隣接する画素の濃度値を所定量上げるようにプログラミングされている。
このプログラムは、本画像形成装置20のシーケンス制御装置36内のROM又はHDDに記憶されており、次に説明するLSU制御装置28の機能を実現する。この機能の実現は、上記の実質的にコンピュータであるLSU制御装置28内の制御部126がシーケンス制御装置36のCPUからの命令に従って当該シーケンス制御装置36のROM又はHDDに記憶されている上記プログラムを実行することによって達成される。
図9は画像形成装置20の画像形成プログラムの構成をフローチャート形式で示す図である。
図9を参照して、まず、制御部126は、エッジ検出部120に画像データ処理装置38から出力画像データが入力されるのを待つ(ステップS200)。エッジ検出部120に画像データ処理装置38から出力画像データが入力されると、制御部126は、制御をステップS202に進める。
制御がステップS202に進むと、制御部126は、記憶部140の第1の記憶領域142から下記(式1)を読出し、この読出した(式1)に基づき注目画素とこれに隣接する複数の画素との濃度差総和DAをエッジ検出部120に算出させる。
(式1)
DA=α1(D−D1)+α2(D−D2)+・・・+αn(D−Dn)
(但し、(式1)において、Dは注目画素の濃度値を示し、D1〜Dnは注目画素に隣接する画素の濃度値を示し、α1〜αnは予め定められた係数を示す。)
本実施の形態においても、濃度差総和DAに関しては第1の実施の形態と同様にして算出される。すなわち、図7に示すように、3×3の正方形のマトリックスにおいて、その中央の画素Px0を注目画素とし、この注目画素Px0の周囲を取り囲む画素Px1〜Px8の計8画素を注目画素Px0に隣接する複数の画素として、上記の濃度差総和DAが求められる。このとき、係数α1〜α8=1とし、1つの注目画素Px0の濃度Dに対して、全ての隣接する画素Px1〜Px8の濃度D1〜D8との差を足し合わせて濃度差総和DAが求められる。この濃度差総和DAが算出されると、制御部126は、制御をステップS204に進める。
制御がステップS204に進むと、制御部126は、記憶部140の第3の記憶領域146からしきい値A(例えば、600)を読出し、この読出したしきい値AとステップS202で求めた濃度差総和DAとの比較をエッジ検出部120に行なわせる。濃度差総和DAがしきい値Aよりも大きい場合には、エッジ検出部120は、注目画素がエッジ部と判定し、その旨を示すデータを制御部126に出力する。そうすると、制御部126は、制御をステップS206に進める。他方、濃度差総和DAがしきい値A以下である場合には、制御部126は、制御をステップS214にジャンプさせる。
制御がステップS206に進むと、制御部126は、記憶部140の第2の記憶領域144から下記(式2)を読出し、この読出した(式2)に基づき注目画素とこれに隣接する複数の画素との濃度総和DBをエッジ検出部120に算出させる。
(式2)
DB=D+D1+D2+D3+・・・+Dn
(但し、(式2)において、Dは注目画素の濃度値を示し、D1〜Dnは注目画素に隣接する画素の濃度値を示す。)
濃度総和DBに関しても、本実施の形態では、濃度差総和DAと同様に、3×3の正方形のマトリックスにおいて、その中央の画素Px0を注目画素とし、この注目画素Px0の周囲を取り囲む画素Px1〜Px8の計8画素を注目画素Px0に隣接する複数の画素として、上記の濃度総和DBが求められる(図7参照)。この濃度総和DBが算出されると、制御部126は、制御をステップS208に進める。
制御がステップS208に進むと、制御部126は、記憶部140の第4の記憶領域148及び第5の記憶領域150の各々から下限しきい値B1及び上限しきい値B2を読出し、これら読出した下限しきい値B1及び上限しきい値B2とステップS206で求めた濃度総和DBとの比較をエッジ検出部120に行なわせる。濃度総和DBが下限しきい値B1より大きく、かつ上限しきい値B2よりも小さい(本実施の形態では、1つの注目画素Px0の濃度Dと全ての隣接する画素Px1〜Px8の濃度D1〜D8とを足し合わせた濃度総和DBが下限しきいB1(例えば、400)より大きく、かつ上限しきい値B2(例えば、2000)より小さい)場合には、エッジ検出部120は、注目画素がエッジ部であると判定し、その旨を示すデータを制御部126に出力する(ステップS210)。そうすると、制御部126は、制御をステップS212に進める。上記の条件を満たさない場合は、制御部126は、制御をステップS214にジャンプさせる。
制御がステップS212に進むと、制御部126は、エッジ補正部122に対して、エッジ部として判定・検出された注目画素の濃度値を所定量下げると共に、注目画素に隣接する全ての画素の濃度値を所定量上げる旨の命令を出力し、この命令に従ったエッジ補正をエッジ補正部122に行なわせる。エッジ補正が終了すると、制御部126は、制御をステップS214に進める。
制御がステップS214に進むと、制御部126は、出力画像データのレーザ発光信号への変換をデータ・信号変換部124に行なわせる。出力画像データのレーザ発光信号への変換が終了すると、データ・信号変換部124は、その旨を示すデータを制御部126に出力する。そうすると、制御部126は、制御をステップS216に進める。
制御がステップS216に進むと、制御部126は、レーザ発振部26に対するレーザ発光信号の出力をデータ・信号変換部124に行なわせる。
<動作>
本画像形成装置20では、画像データ処理装置38により入力画像データが所定の階調を有する出力画像データに変換され、この変換された出力画像データがLSU制御装置28によりレーザ発光信号に変換される。このとき、LSU制御装置28では、エッジ検出部120が出力画像データのエッジ部の検出を行ない、エッジ補正部122がエッジ検出部120によって検出されたエッジ部のデータに対して濃度補正を行なう。
具体的には、エッジ検出部120は、上記の(式1)に基づいて算出された、注目画素とこれに隣接する複数の画素との濃度差総和DAを、予め定めたしきい値Aと比較する。このしきい値Aに関しては、第1の実施の形態と同様に、各画像形成ユニット22K,22C,22M,22Yにて形成されるトナー像の色毎に設定されている。
上記濃度差総和DAがしきい値Aよりも大きく注目画素がエッジ部であるとエッジ検出部120によって判定されると、エッジ検出部120は、更に上記の(式2)に基づいて算出された、注目画素とこれに隣接する複数の画素との濃度総和DBを、予め定めた下限しきい値B1及び上限しきい値B2と比較する。これら下限しきい値B1及び上限しきい値B2に関しては、本画像形成装置20がカラー画像形成装置であることから、各画像形成ユニット22K,22C,22M,22Yにて形成されるトナー像の色毎に設定されている。
上記濃度総和DBが下限しきい値B1より大きく、かつ上限しきい値B2よりも小さくて、注目画素がエッジ部であるとエッジ検出部120によって判定されると、エッジ補正部122は、エッジ検出部120によってエッジ部として検出された注目画素の濃度値を所定量下げると共に、注目画素に隣接する画素の濃度値を所定量上げる、エッジ補正を行なう。
上記のようにしてLSU制御装置28においてエッジ部が補正された出力画像データは、レーザ発光信号に変換されてレーザ発振部26に送られる。
<作用・効果>
本実施の形態によると、第1の実施の形態の(1)の作用・効果に加えて、以下の作用・効果を奏する。
(1)出力画像データのエッジ検出を行なう際には、注目画素とこれに隣接する複数の画素との濃度差総和DAを、予め定めたしきい値Aと比較し、この比較の結果、濃度差総和DAがしきい値Aより大きい場合には、更に注目画素とこれに隣接する複数の画素との濃度総和DBを、予め定めた下限しきい値B1及び上限しきい値B2と比較し、その比較結果に基づいて注目画素がエッジ部であるか否かが判定される。このように、ビットマップデータである出力画像データのまま、数行の画素の濃度値を用いてエッジ検出が行なわれるため、LSU制御装置28の記憶部140として大量のデータを記憶するためのメモリを増設したり、画像形成スピードを遅らせたりすることなく、エッジ効果を抑えた画像形成が可能となる。特に、下限しきい値B1及び上限しきい値B2の比較結果もエッジ検出の条件に加え、白地上の細線、及びベタ画像に近い高濃度画像についてはエッジ補正を行なわないようにしているため、微小ドット及び細線のかすれが防止され、それによって高濃度画像の階調性を高めることができる。
(2)濃度総和DBが下限しきい値B1より大きく、かつ上限しきい値B2よりも小さくて、注目画素がエッジ部として判定・検出された場合には、注目画素の濃度値を所定量下げると共に、注目画素に隣接する画素の濃度値を所定量上げる、エッジ補正が行なわれる。そのため、特に、高濃度画像のエッジ周辺部に生じる中濃度画像の白抜けを低減できる。また、エッジ補正に関しても、ビットマップデータ(出力画像データ)のままエッジ補正が行えるため、この点においても、LSU制御装置28の記憶部140において大量のデータを記憶するためのメモリを増設したり、画像形成スピードを遅らせたりすることなく、エッジ効果を抑えた画像形成ができる。
(3)各色の現像剤においては、トナーの帯電性及び電気抵抗等の特性が異なる場合があり、それに伴って各画像形成ユニット22K,22C,22M,22Yによってエッジ効果の発生程度が異なることがあるが、上記のしきい値Aと共に上記の下限しきい値B1及び上限しきい値B2を各画像形成ユニット22K,22C,22M,22Yで形成されるトナー像の色毎に設定している(換言すると、各色の画像形成ユニット22K,22C,22M,22Yのエッジ効果の強弱に合わせてしきい値A並びにB1及びB2を設定している)ので、微小ドット及び細線のかすれを防止し、高濃度画像の階調性を高めることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態においては、出力画像データのエッジ検出を行なう際に、3×3の正方形のマトリックスで行う方法を採用した例について記載した。しかし、本発明は、そのような構成に限定されない。すなわち、マトリックスサイズには、特に限定はなく、マトリックスの形状についても、正方形に制限されず、画像形成ユニットに適したマトリックス形状で行なうことができる。また、上記実施の形態においては、露光ユニットとしてLSUを採用した例について記載した。しかし、本発明は、そのような構成に限定されない。LSUに代えて、EL(Electro Luminescence)又はLED書込ヘッド等の発光素子をアレイ状に並べたものを用いても、本発明の目的は十分に達成し得る。さらに、上記実施の形態では、画像形成プログラムがLAN回線及びNICを介して他の装置からシーケンス制御装置のROM又はHDDに記録される例について記載した。しかし、本発明は、そのような構成には限定されない。例えば、NICに代えて、DVDドライブ、CD―ROMドライブ及びFDドライブ等のディスク系ドライブ、メモリーポート等を設け、それによって外部の記録媒体に記録された画像形成プログラムを画像形成装置内に導入するようにしてもよい。その他、本明細書に添付の特許請求の範囲内での種々の設計変更及び修正を加え得ることは勿論である。
すなわち、本明細書で開示した実施の形態は単に例示であって、本明細書が上述した実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、本明細書の記載内容を参酌した上で、別紙の特許請求の範囲における請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す図である。 画像形成ユニットの構成を簡略化して示す図である。 同画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 同画像形成装置の画像処理系における画像データの流れをブロックダイアグラム形式で示す図である。 LSU制御装置の機能ブロック図である。 同画像形成装置の画像形成プログラムの構成をフローチャート形式で示す図である。 出力画像データのエッジ検出方法を図解的に示す図である。 第2の実施の形態に係る画像形成装置に適用されるLSU制御装置の機能ブロック図である。 同は画像形成装置の画像形成プログラムの構成をフローチャート形式で示す図である。 エッジ効果を図解的に示す図である。
符号の説明
20 画像形成装置
28 LSU制御装置
38 画像データ処理装置
120 エッジ検出部
122 エッジ補正部
124 データ・信号変換部
126 制御部
128,140 記憶部

Claims (10)

  1. 入力画像データを所定の階調を有する出力画像データに変換する画像データ処理装置と、前記画像データ処理装置によって変換された出力画像データを露光信号に変換する露光ユニット制御装置とを備える画像形成装置であって、
    前記露光ユニット制御装置は、
    前記出力画像データのエッジ部を検出するためのエッジ検出手段、及び
    前記エッジ検出手段によって検出されたエッジ部のデータに対して濃度補正を行なうためのエッジ補正手段を含む、画像形成装置。
  2. 前記エッジ検出手段は、
    下記(式1)に基づいて算出された、注目画素とこれに隣接する複数の画素との濃度差総和DAを、予め定めたしきい値Aと比較し、その比較結果に基づいて注目画素がエッジ部であるか否かを判定するための手段を含む、請求項1に記載の画像形成装置。
    (式1)
    DA=α1(D−D1)+α2(D−D2)+・・・+αn(D−Dn)
    (但し、(式1)において、Dは注目画素の濃度値を示し、D1〜Dnは注目画素に隣接する画素の濃度値を示し、α1〜αnは予め定められた係数を示す。)
  3. 前記エッジ補正手段は、
    前記エッジ検出手段によって注目画素がエッジ部として判定された場合には、注目画素の濃度値を所定量下げるための手段を含む、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 互いに異なる色の像を形成する複数の画像形成ユニットをさらに備え、
    前記しきい値Aは、色毎に設定されている、請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記エッジ検出手段は、
    下記(式1)に基づいて算出された、注目画素とこれに隣接する複数の画素との濃度差総和DAを、予め定めたしきい値Aと比較するための第1の手段と、
    前記第1の手段により前記濃度差総和DAが前記しきい値Aよりも大であると判定された場合には、下記(式2)に基づいて算出された、注目画素とこれに隣接する複数の画素との濃度総和DBを、予め定めた下限しきい値B1及び上限しきい値B2と比較し、その比較結果に基づいて当該注目画素がエッジ部であるか否かを判定するための第2の手段とを含む、請求項1に記載の画像形成装置。
    (式1)
    DA=α1(D−D1)+α2(D−D2)+・・・+αn(D−Dn)
    (但し、(式1)において、Dは注目画素の濃度値を示し、D1〜Dnは注目画素に隣接する画素の濃度値を示し、α1〜αnは予め定められた係数を示す。)
    (式2)
    DB=D+D1+D2+D3+・・・+Dn
    (但し、(式2)において、Dは注目画素の濃度値を示し、D1〜Dnは注目画素に隣接する画素の濃度値を示す。)
  6. 前記エッジ補正手段は、
    前記エッジ検出手段によって注目画素がエッジ部として判定された場合には、注目画素の濃度値を所定量下げると共に、注目画素に隣接する画素の濃度値を所定量上げるための手段を含む、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 互いに異なる色の像を形成する複数の画像形成ユニットをさらに備え、
    前記しきい値A並びに前記下限しきい値B1及び前記上限しきい値B2は、それぞれ、色毎に設定されている、請求項5又は請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 入力画像データを所定の階調を有する出力画像データに変換する画像データ処理と、前記画像データ処理によって変換された出力画像データを露光信号に変換する露光ユニット制御処理とを備える画像形成方法であって、
    前記露光ユニット制御処理は、
    前記出力画像データのエッジ部を検出するエッジ検出ステップ、及び
    前記エッジ検出ステップにおいて検出されたエッジ部のデータに対して濃度補正を行なうエッジ補正ステップを含む、画像形成方法。
  9. 入力画像データを所定の階調を有する出力画像データに変換する画像データ処理と、前記画像データ処理によって変換された出力画像データを露光信号に変換する露光ユニット制御処理とを実行する、コンピュータを、
    前記露光ユニット制御処理実行時に、
    前記出力画像データのエッジ部を検出するためのエッジ検出手段、及び
    前記エッジ検出手段によって検出されたエッジ部のデータに対して濃度補正を行なうためのエッジ補正手段として機能させる、画像形成プログラム。
  10. 入力画像データを所定の階調を有する出力画像データに変換する画像データ処理と、前記画像データ処理によって変換された出力画像データを露光信号に変換する露光ユニット制御処理とを実行する、コンピュータを、
    前記露光ユニット制御処理実行時に、
    前記出力画像データのエッジ部を検出するためのエッジ検出手段、及び
    前記エッジ検出手段によって検出されたエッジ部のデータに対して濃度補正を行なうためのエッジ補正手段として機能させる、画像形成プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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