JP6175839B2 - 暖房便座装置および暖房便座装置の製造方法 - Google Patents
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Description
また、金属体が空隙部を有するため、熱による成形時に基材部の樹脂材料が直に表層部の樹脂材料と接触する面領域を確保することができる。また、磁界の影響を受ける加熱導電体の上には、外界への磁界の放出を抑制する金属体が設けられている。そのため、漏れ磁界の量を最小限に抑えることができる。
また、加熱導電体の位置をより確実に固定し、金属体でより確実に固定することができる。そのため、暖房便座装置の使用時の影響(例えば暖房便座装置の使用時の温度変化による接着力の低下などの影響)を抑えることができる。また、隣り合う加熱導電体同士の間の距離を略一定に保つことができる。これにより、暖房便座装置の全体の漏れ磁界の量を最小限に抑えることができる。
また、金属体と基材部との間に接着層を設けるため、金属体と基材部との間の相対的な位置がインジェクション成形時に変化すること(例えば剥がれ)を抑えることできる。そのため、金属体と基材部との間の距離が変化することを抑え、漏れ磁界を略一定に保つことができる。また、隣り合う加熱導電体同士の間の距離を略一定にした状態で、表層部を形成することができる。すなわち、隣り合う加熱導電体が、表層部の形成時に互いに近づいたり、離れたりすることを抑えることができる。そのため、便座の着座面全体における漏れ磁界の量を略一定にすることができる。これにより、漏れ磁界の偏りを抑え、暖房便座装置の全体の漏れ磁界の量を最小限に抑えることができる。
また、加熱導電体の位置をより確実に固定し、金属体でより確実に固定することができる。そのため、表層部の成形時の影響(例えばインジェクション成形時の圧力あるいは熱による接着力の低下などの影響)を抑えることができる。また、隣り合う加熱導電体同士の間の距離を略一定に保つことができる。これにより、暖房便座装置の全体の漏れ磁界の量を最小限に抑えることができる。
図1は、本発明の実施の形態にかかる暖房便座装置を備えたトイレ装置を例示する模式的斜視図である。
図3は、図2に表した切断面A−Aにおける模式的断面図である。
なお、説明の便宜上、図2に表した便座200では巻き数が5回の加熱導電体230を例示し、図3に表した便座200では巻き数が3回の加熱導電体230を例示している。但し、加熱導電体230の巻き数は、これだけに限定されるわけではない。
基材部210は、例えばポリプロピレン(PP:polypropylene)などの樹脂により形成されている。
表層部220は、便座200が閉じた状態において基材部210の上に設けられ、着座面221を形成する。表層部220は、形状追随性を有する樹脂により形成されている。表層部220は、例えばポリプロピレンなどの樹脂成分とゴム成分とを含むエラストマーなどにより形成されている。ゴム成分の配合率は、例えば約60パーセント(%)程度である。
図4は、図2に表した切断面B−Bにおける模式的断面図である。
図5(a)は、凸部が凹部の側面のうちの片側の面に接続された例を例示する模式的斜視図である。図5(b)は、凸部が凹部の側面のうちの両側の面に接続された例を例示する模式的斜視図である。
図5(a)に表した具体例では、凹部211の上部に、凸部213aが設けられている。図5(a)では、1つの凸部213aが表されているが、本具体例では、複数の凸部213aが凹部211の略全体にわたって設けられ互いに離隔している。凸部213aは、凹部211の側面のうちの片側の面に接続されている。凸部213aの上面は、基材部210の上面と略同じ高さに形成されている。図5(a)に表した凹部211の幅D1は、加熱導電体230の直径よりも大きい。図5(a)に表した凹部の深さD2は、加熱導電体230の直径よりも大きい。
また、金属体240が空隙部241を有するため、熱による成形時に基材部210の樹脂材料が直に表層部220の樹脂材料と接触する面領域を確保することができる。また、磁界の影響を受ける加熱導電体230の上には、外界への磁界の放出を抑制する金属体240が設けられている。そのため、漏れ磁界の量を最小限に抑えることができる。
図6は、本実施形態の加熱導電体の設置形態の変形例を表す模式的斜視図である。
図6(a)は、本変形例にかかる便座の全体を表す模式的斜視図である。図6(b)は、図6(a)に表した領域A1の模式的拡大図である。
これによれば、便座200に着座する使用者のおしりの後方部に当たる箇所の加熱導電体230の設置を、左右対称でかつ均一の間隔にすることができる。そのため、使用者が温度ムラを感じることがほとんどない。
図8は、本実施形態の加熱導電体の変形例を表す模式的斜視図である。
図8(a)は、加熱導電体の変形例として金だわし230aを例示する模式的斜視図である。図8(b)は、加熱導電体の変形例としてアルミカールたわし230bを例示する模式的斜視図である。
図9は、本実施形態にかかる暖房便座装置の製造方法を例示するフローチャート図である。
続いて、加熱導電体230を基材部210の凹部211に固定する(ステップS103)。加熱導電体230は、例えば、図1〜図7に関して前述したステンレスの金属糸、図8(a)に表した金だわし230a、および図8(b)に表したアルミカールたわし230bなどである。つまり、加熱導電体230は、金属が繊維状に形成された集合体を含み、構造全体として伸縮性を有する。
続いて、接着層250を介して金属体240を基材部210の上面に接着固定する(ステップS107)。金属体240としては、例えばアルミニウムや銅などの非磁性体が用いられる。
なお、表層部220は、フィルムラミネート法により形成されていてもよい。この場合には、表層部220としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethylene terephthalate)やポリプロピレンなどが用いられる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
Claims (7)
- 誘導加熱方式により便座を昇温可能な暖房便座装置であって、
樹脂により形成された基材部と、
前記基材部の上に設けられ磁界により誘導加熱される磁性体の加熱導電体と、
前記加熱導電体の上に設けられ前記便座の着座面を形成する表層部と、
前記加熱導電体と前記表層部との間に設けられた非磁性体の金属体と、
を備え、
前記金属体は、空隙部を有し、
前記表層部のうちの少なくとも一部は、前記空隙部を通して前記基材部と接触したことを特徴とする暖房便座装置。 - 前記基材部と、前記金属体と、の間に設けられた接着層をさらに備えたことを特徴する請求項1記載の暖房便座装置。
- 前記加熱導電体は、金属が繊維状に形成された集合体を含み構造全体として伸縮性を有し、
前記基材部は、前記加熱導電体を固定する凹部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の暖房便座装置。 - 誘導加熱方式により便座を昇温可能な暖房便座装置であって、
樹脂により形成された基材部と、
前記基材部の上に設けられ磁界により誘導加熱される磁性体の加熱導電体と、
前記加熱導電体の上に設けられ前記便座の着座面を形成する表層部と、
前記加熱導電体と前記表層部との間に設けられた非磁性体の金属体と、
を備え、
前記加熱導電体は、金属が繊維状に形成された集合体を含み構造全体として伸縮性を有し、
前記基材部は、前記加熱導電体を固定する凹部を有することを特徴とする暖房便座装置。 - 前記基材部と、前記金属体と、の間に設けられた接着層をさらに備えたことを特徴する請求項4記載の暖房便座装置。
- 前記凹部の幅および深さは、前記集合体の径よりも大きいことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1つに記載の暖房便座装置。
- 誘導加熱方式により便座を昇温可能な暖房便座装置の製造方法であって、
樹脂により基材部を形成し、
磁界により誘導加熱される磁性体の加熱導電体であって、金属が繊維状に形成された集合体を含み構造全体として伸縮性を有する加熱導電体を前記基材部の上に固定し、
前記基材部の上面に、または非磁性体の金属体の前記基材部との接触面に接着層を形成し、
前記接着層を介して前記金属体を前記基材部の上面に接着固定し、
前記便座の着座面を形成する表層部を前記加熱導電体の上に形成し、
前記基材部の形成時に、前記加熱導電体を固定する凹部を前記基材部に形成することを特徴とする暖房便座装置の製造方法。
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