JP6174913B2 - ポンプユニット - Google Patents

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Description

本発明はポンプユニットに関する。
例えば、燃料供給装置に搭載されるポンプユニットは、地下タンクに貯蔵された液体燃料をポンプ駆動により汲み上げて、流量計に連通された給液配管に吐出している(例えば、特許文献1参照)。また、ポンプユニットは、液体燃料を汲み上げるポンプと、ポンプから吐出される液体に含まれる気体富化液を分離させるための気液分離室と、気体富化液から気体を分離させる気体分離室とを有する。さらに、気液分離室と気体分離室との間を仕切る隔壁には、気液分離室と気体分離室との間を連通する連通孔が設けられている。
この連通孔は、一端が気液分離室の内壁に開口する流出口であり、他端が気体分離室の内壁に開口する流入口である。また、連通孔は水平方向に延在形成されており、流出口と流入口は、ほぼ同じ高さ位置に設けられている。
特開2012−145080号公報
ポンプユニットにおいては、ポンプ運転中のときはポンプの吐出口から吐出された液体が気液分離室に供給されるので、気体分離室の気体がサイクロン室(気液分離室)に逆流することはない。しかしながら、ポンプ停止時においては、流入口から気体がサイクロン室内へ流入することで、サイクロン室内に空気溜まりを発生させ、その空気溜まりにより流量計が誤計測してしまうという問題があった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決したポンプユニットの提供を目的とする。
本発明の一実施形態に係るポンプユニットは、
ケーシング内に設けられ、吸込み口から液体を吸込み吐出口から吐出するポンプと、
該ポンプから吐出された液体から気化富化液を分離させるサイクロン室と、
前記気化富化液から気体を分離させる気体分離室と、
前記サイクロン室の内壁に設けられ、前記サイクロン室の前記気化富化液を前記気体分離室に流出させる流出口と、
前記気体分離室の内壁に設けられ、前記サイクロン室から排出された前記気化富化液を前記気体分離室に流入させる流入口と、
前記サイクロン室へ液体が流入するサイクロン室流入口と、
前記流出口と前記流入口との間を連通する連通孔とを備えたポンプユニットにおいて、
前記気体分離室の気体が前記連通孔を通過して前記サイクロン室に逆流することを防止する気体逆流防止手段を有し、
前記サイクロン室流入口を形成する下端縁部は、前記流出口の高さ位置よりも高い位置に設けられてなり、
前記気体逆流防止手段は、前記流出口を前記サイクロン室の液体により封止する液溜まり部であることを特徴とする。
また、本発明の他の実施形態に係るポンプユニットは、
ケーシング内に設けられ、吸込み口から液体を吸込み吐出口から吐出するポンプと、
該ポンプから吐出された液体から気化富化液を分離させるサイクロン室と、
前記気化富化液から気体を分離させる気体分離室と、
前記サイクロン室の内壁に設けられ、前記サイクロン室の前記気化富化液を前記気体分離室に流出させる流出口と、
前記気体分離室の内壁に設けられ、前記サイクロン室から排出された前記気化富化液を前記気体分離室に流入させる流入口と、
前記サイクロン室へ液体が流入するサイクロン室流入口と、
前記流出口と前記流入口との間を連通する連通孔とを備えたポンプユニットであって、
前記気体分離室の気体が前記連通孔を通過して前記サイクロン室に逆流することを防止する気体逆流防止手段を有し、
前記気体逆流防止手段は、前記気体分離室と前記サイクロン室との圧力差に応じて開閉する逆流防止弁であることを特徴とする。
本発明によれば、気体分離室の気体がサイクロン室に逆流せず、ポンプ起動時にサイクロン室に溜まった気体が発生することがなく、下流の流量計においても気泡混入による計測誤差も防止できる。
本発明によるポンプユニットの実施形態1を模式的に示す図である。 ポンプユニットにおける液体の流れを順に示す図である。 サイクロン室の構成を示す縦断面図である。 図3中III−III線に沿う縦断面図である。 ポンプ停止時のサイクロン室の内部に液が溜められた状態を示す縦断面図である。 図5中V−V線に沿う縦断面図である。 本発明によるポンプユニットの実施形態2を模式的に示す図である。 本発明によるポンプユニットの実施形態3を模式的に示す図である。 本発明によるポンプユニットの実施形態4を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
〔実施形態1〕
図1は本発明によるポンプユニットの実施形態1を模式的に示す図である。図2はポンプユニットにおける液体の流れを順に示す図である。尚、図1は、ポンプ駆動時の液体の流れを矢印で示している。
図1及び図2に示されるように、ポンプユニット10は、例えば、ガソリンや軽油などの液体燃料(以下「液体」という)を供給する燃料供給装置に搭載され、地下タンク12に貯蔵された燃料を汲み上げると共に、液体に含まれる気泡を分離させて流量計20へ送液するように設けられている。尚、流量計20で計測された液体燃料は、燃料供給装置のホース、ノズルを介して車両の燃料タンクに供給される。
ポンプユニット10は、同一のケーシング30の内部に流入室31、ロータ室32、サイクロン室(気液分離室)33、流出経路34、気体分離室36が形成されている。流入室31には、ケーシング30の底部に開口する流入口37に連通されたストレーナ取付室38と、ストレーナ取付室38の下流側(流出側)に隣接された逆止弁取付室39とが設けられている。さらに、ストレーナ取付室38の流出側と逆止弁取付室39の流入側との間は、弁座45の開口を介して連通されている。
ストレーナ取付室38には、ストレーナ44が収納されている。また、ストレーナ44は、流入口37から流入された液体に含まれる異物を捕獲する金網からなり、円筒形状に形成されている。
ポンプ駆動により流入口37から吸引された液体は、ストレーナ44により濾過された後、弁座45を通過して逆止弁取付室39に流入する。
逆止弁取付室39には、流入側逆止弁40が開閉動作可能に設けられている。また、逆止弁取付室39の上部には、ギヤポンプ48のロータ室32へ液体を供給するための流路41が設けられている。
流入側逆止弁40は、コイルバネ42のバネ力により弁座45を閉弁する方向に付勢されており、ポンプ駆動時のポンプ吸込み圧力(負圧)により開弁し、ポンプ停止時はポンプ吸込み圧力がなくなると閉止する。従って、流入側逆止弁40が開弁動作すると、液体燃料が上方に配された流路41を通ってロータ室32へ吸込み側流路46に流出される。
ロータ室32には、ギヤポンプ48が設けられている。ギヤポンプ48は、モータの回転駆動力を伝達されて回転するアウターロータ50と、アウターロータ50により回転駆動されるインナーロータ52とを有する。
アウターロータ50は、ロータ室32の内径に対応した円盤形状に形成されており、円盤状の平面には半円形状の係合部50aが回転方向(周方向)に所定のピッチ(間隔)で複数個設けられている。また、インナーロータ52は、インナー回転軸53により回転可能に支持されており、外周にはアウターロータ50の係合部50aに対応する半円形状の凹部52aが所定のピッチ(間隔)で複数個設けられている。
また、アウターロータ50の回転中心とインナーロータ52の回転中心とは、上下方向に偏心している。インナーロータ52の外周とアウターロータ50の内周との間には、偏心量に応じた三日月形状の仕切り部51が設けられている。仕切り部51の内周面51aは、インナーロータ52の外周が摺接するピニオン摺接面であり、仕切り部51の外周面51bは、アウターロータ50の係合部50aが摺接するロータ摺接面である。
係合部50aがインナーロータ52の凹部52aに係合することにより、アウターロータ50がモータにより回転駆動されると共に、インナーロータ52も同一方向に回転駆動される。そして、ロータ室32の負圧発生により流入側逆止弁40が開弁し、ストレーナ44を通過した液体がロータ室32の吸込み口32cに吸引される。ギヤポンプ48においては、アウターロータ50及びインナーロータ52が反時計方向に回転駆動すると共に、吸込み側流路46から吸引された液体は、インナーロータ52の凹部52a及びアウターロータ50の係合部50a間に流入し、ロータ室32の吐出口32dに連通された吐出側流路47へ吐出される。
また、インナーロータ52は、回転中心がアウターロータの50回転中心より下方に設けられ、且つ仕切り部51は、インナーロータ52と外接し、アウターロータ50とは内接するようアウターロータ50の回転中心より上方に設けられている。
さらに、ギヤポンプ48から吐出された液体は、吐出側流路47の下流に配されたサイクロン室(気液分離室)33へ流入される。サイクロン室33は円筒形状で形成されており、下流側がフィルタ54を有するフィルタ室55に連通され、側壁には気体を含んだ気体富化液を気体分離室36に回収するための連通孔58が設けられている。連通孔58は、サイクロン室33の内壁に設けられた流出口58aと、気体分離室36の内壁に設けられた流入口58bとを連通する通路である。
そして、流出口58aは、気化富化液を気体分離室36に排出するための開口であり、流入口58bは、サイクロン室33から排出された気化富化液を気体分離室36に流入させるための開口である。サイクロン室33内に流入した液体は、サイクロン室33内にて旋回し、液体から分離された気体富化液は流入口58bと流出口58aを経てサイクロン室33へ流出され、気体富化液が分離された液体はフィルタ室55へ流入することになる。尚、連通孔58は、図1において、模式的に短い通路として描かれているが、実際のポンプユニットの内部構成が複雑な構成であるため、複雑な経路構成になっている。
気体分離室36の底部には、液体をギヤポンプ48のロータ室32に戻す戻し孔60が設けられ、天井には大気開放孔62が設けられている。また、気体分離室36には、戻し孔60を開閉するフロート弁70が設けられている。
フロート弁70は、気体分離室36内の気体富化液を含む液体の液面高さが所定高さ以上の場合に戻し孔60を開弁する弁部を有する。
気体分離室36において、液体に含まれる気泡(気体)は上部空間に浮上し、大気開放孔62から大気中に放出される。また、気泡が分離された液体は、液面高さが所定高さに達したときフロート弁70の開弁により戻し孔60を通過して吸込み側流路46に戻される。
また、サイクロン室33において、気体富化液が分離された液体は、フィルタ54により濾過された後に流出経路34を通過して流量計20に供給される。尚、流出経路34に設けられた流出側逆止弁64は、ギヤポンプ48によって送出された液体の圧力により開弁する。
さらに、サイクロン室33は、ギヤポンプ48の各ロータ50、52が停止した場合に気体分離室36の気体が連通孔58を通過してサイクロン室33に逆流することを防止する気体逆流防止手段90が設けられている。この気体逆流防止手段90は、連通孔58の流出口58a又は流入口58bを液体によって封止する液溜まりを有する構成であり、ポンプ停止時に気体分離室36からサイクロン室33内への気体の逆流を防止することで、サイクロン室33内の気相領域の発生を防止することができる。
また、吐出側流路47には、リリーフ弁80が設けられている。吐出側流路47の液圧が必要以上に高まった場合、吐出側流路47の液体の一部は、リリーフ弁80を開弁させてギヤポンプ48のロータ室32に戻される。リリーフ弁80は、コイルバネ82のばね力により閉弁方向に付勢されており、吐出側流路47の吐出圧力と、コイルバネ82のばね力にロータ室32の吸込み圧力を加えた合力との差に応じて開閉する。
〔気体逆流防止手段90について〕
図3は気液分離室の構成を示す縦断面図である。図4は図3中III−III線に沿う縦断面図である。尚、図3及び図4は、実際の製品の一部を断面で示しており、模式的に簡略化した図1の気体逆流防止手段90の構成が細部で異なる。
図3及び図4に示されるように、気体逆流防止手段90は、サイクロン室33の円筒形状の内壁からなり流出口58aを液体により封止する第1の液溜まり92と、流入口58bを液体により封止する第2の液溜まり94とを有する。また、吐出側流路47からの液体がサイクロン室33へ流入するサイクロン室流入口96の下端縁部98は、連通孔58の高さ位置よりも高い位置に設けられている。そのサイクロン室33は水平方向に延在する円筒状隔壁98により形成され一端(図3中左端)が連通孔58の流出口58aの周囲を囲むように形成され、他端(図3中右端)が軸方向に延在してフィルタ54が設けられたフィルタ室55に連通される。
また、第2の液溜まり94は、蓋部材100により形成されており、蓋部材100の内側に形成された凹部102が気体富化液が流れる通路を形成している。また、蓋部材100の凹部102は、連通孔58の流入口58bを囲むと共に、気体分離室36に連通する通路104も覆うように形成されている。
ここで、ポンプ停止時の第1の液溜まり92及び第2の液溜まり94の封止状態について説明する。
図5はポンプ停止時の気液分離室の内部に液が溜められた状態を示す縦断面図である。図6は図5中V−V線に沿う縦断面図である。尚、図5及び図6は、上記図3及び図4と同様に、実際の製品の一部を断面で示しており、模式的に簡略化した図1の気体逆流防止手段90の構成が細部で異なる。
図5及び図6に示されるように、ギヤポンプ48の各ロータ50、52が停止すると、吐出側流路47からサイクロン室流入口96への液体の流入が停止する。そのため、サイクロン室33及び気体分離室36における液体の流れが停止する。
この場合、サイクロン室33内は液体により充満されているが、第1の液溜まり92及び第2の液溜まり94においては、図5、図6中に示すようにサイクロン室流入口96の下端縁部が連通孔58よりも上方に位置しているために液溜まり部92に滞留した液体の液位(液面高さ位置)は、連通孔58とサイクロン室流入口96の下端縁部との間に位置する。つまり、サイクロン室33においては、液面が筒状隔壁98の上縁部(サイクロン室流入口96の下端縁部)よりも低い位置に下がらない。そのため、連通孔58の流出口58a及び流入口58bは、サイクロン室33の液面より低い位置にあり、連通孔58の流出口58a及び流入口58bは液体による封止状態が常に維持されている。よって、連通孔58を介して気体分離室36の空気がサイクロン室33に逆流することが防止される。
すなわち、ギヤポンプ48を停止した場合にサイクロン室33内に空気溜まりが発生するため、次回のポンプ起動時に空気が混入した液体が流量計20に供給されて計測誤差を生じるといった問題を解消することができる。
〔実施形態2〕
図7は本発明によるポンプユニットの実施形態2を模式的に示す図である。図7において、上記実施形態1と同一部分については、同一符号を付して説明を省略する。また、図7はポンプ停止時の各室の液面高さを示している。
図7に示されるように、実施形態2のポンプユニット10Aにおける気体逆流防止手段90Aは、前述した実施形態1の液溜まり部92と、液溜まり部94Bを備えている。液溜まり部94Bは、逆U字形状の通路により形成されており、連通孔58における流出口58aと、気体分離室36に開口する気体富化液の流入口58bと、流出口58a及び流入口58bの高さよりも高い位置にある段差部58cとを有する。そして、流出口58aと段差部58cとの高さ位置の差により、逆U字形状の通路内に液体が溜まる。
したがって、ギヤポンプ48のロータ50、52が停止した場合には、液溜まり部94Bにおける流入口58bと段差部58cとの間の通路内に溜まった液体により、連通孔58を介した気体の流通が遮断され、封止状態となる。すなわち、連通孔58における流出口58aと流入口58bとの間は、通路内部に残留する気体で満たされる。このように、ポンプ停止中の液溜まり部94Bにおいては、連通孔58を介して気体分離室36の空気がサイクロン室33に逆流することが防止される。
また、このように連通孔58内の段差部58cは、流出口58a及び流出口58aの高さよりも高い位置に設けられているので、流入口58bの高さ位置に係らずギヤポンプ48のロータ50、52が停止した場合には、流出口58aは液体で封止され、連通孔58を介して気体分離室36の空気がサイクロン室33に逆流することが防止される。従って、流入口58bの高さ位置は、液溜まりに関係なく、流出口58aに対する段差部58cの高さ位置を確保すれば良い。
すなわち、ギヤポンプ48を停止した場合に連通孔58内に空気溜まりが発生するため、次回のポンプ起動時に空気が混入した液体が流量計20に供給されて計測誤差を生じるといった問題を解消することができる。
〔実施形態3〕
図8は本発明によるポンプユニットの実施形態3を模式的に示す図である。尚、図8において、上記実施形態1と同一部分については、同一符号を付して説明を省略する。また、図8は、ポンプ停止時の各室の液面高さを示している。
図8に示されるように、実施形態3のポンプユニット10Bは、連通孔58の流出口58aを液位により封止する気体逆流防止手段90Bを有する。この気体逆流防止手段90Bは、連通孔58が水平方向に対して所定の角度で傾斜しており、気体分離室36に開口する流入口58bの高さ位置がサイクロン室33に開口する流出口58aの高さ位置より高く設定されている。また、流入口58bの高さ位置は、フロート弁70が開弁する高さよりも高い位置に設けられている。つまり、流入口58bの開口高さ位置は、連通孔58の流出口58aの開口高さ位置よりも高い位置にあるため、連通孔58内にはサイクロン室33の液体が流入した状態である。
従って、サイクロン室33に開口する流出口58aは、常に連通孔58内に溜まった液体により封止されている。そのため、ポンプ停止時においても、通孔58内に溜まった液体により気体分離室36の空気がサイクロン室33に逆流することが防止される。すなわち、ポンプ起動時に空気が混入した液体が流量計20に供給されて計測誤差を生じるといった問題を解消することができる。
つまり、本実施形態2の気体逆流防止手段90Bは、本実施形態1の液溜まり部94を要せず簡素な構成により気体分離室36の気体がサイクロン室33へ逆流することを防止できるので、ポンプユニット10Bのコンパクト化が図られる。
尚、実際のポンプユニットの構造は、多数の部材が複雑に組み合わせているため、サイクロン室33と気体分離室36との間には複雑な迷路のように形成されている。そのため、上記連通孔58は、一定の傾斜角度を有していなくても気体分離室36に開口する流入口58bの高さ位置が流出口58aの高さ位置より高く設定されていれば、内部に液溜まりが形成されることになり、液体の存在により気体逆流を防止することが可能になる。
すなわち、ギヤポンプ48が停止した場合に連通孔58内に空気溜まりが発生するため、次回のポンプ起動時に空気が混入した液体が流量計20に供給されて計測誤差を生じるといった問題を解消することができる。
〔実施形態4〕
図9本発明によるポンプユニットの実施形態4を模式的に示す図である。尚、図9において、上記実施形態1〜3と同一部分については、同一符号を付して説明を省略する。また、図9は、ポンプ駆動時の液体の流れを矢印で示している。
図9に示されるように、実施形態4の気体逆流防止手段90Cは、連通孔58の流出口58aの圧力(サイクロン室33の圧力)と流入口58bの圧力(気体分離室36の圧力)との圧力差により開閉する逆流防止弁200からなる。また、逆流防止弁200は、連通孔58の流入口58bに連通された弁座202と、弁座202に離着座するボール弁204と、ボール弁204を閉弁方向に付勢するコイルバネ(付勢手段)206とより構成されている。
この逆流防止弁200は、ポンプ起動時の圧力により気体富化液が連通孔58の流出口58aから流出した場合にボール弁204が開弁して気体富化液を気体分離室36に供給する。また、ポンプ停止時は、気体富化液の供給圧が弱くなり、連通孔58の流出口58aの圧力と流入口58bの圧力との圧力差が減少するので、相対的にボール弁204を閉弁方向に付勢するコイルバネ206のバネ力が強くなってボール弁204が閉弁状態を維持する。
そのため、ポンプ停止に伴い、気体分離室36の気体がサイクロン室33内に逆流しようとしても逆流防止弁200が閉弁しているので、連通孔58を介して気体分離室36の空気がサイクロン室33に逆流することが防止される。これにより、サイクロン室33内の液体に空気溜まりを発生することをより確実に防止することが出来る。
なお、本実施例においては、ギヤポンプを用いて説明したが、これに限らずベーン(羽根)型のポンプでも本発明が適用されるのは勿論のことである。
また、本実施例においては、サイクロン室33は水平方向に設置される構成となっているが、これに限らず垂直方向に設置される構成でも、本発明が適用されるのは勿論である。
10、10A、10B、10C ポンプユニット
12 地下タンク
20 流量計
30 ケーシング
31 流入室
32 ロータ室
33 サイクロン室(気液分離室)
34 流出経路
36 気体分離室
46 吸込み側流路
47 吐出側流路
48 ギヤポンプ
50 アウターロータ
52 インナーロータ
53 インナー回転軸
54 フィルタ
55 フィルタ室
58 連通孔
58a 流出口
58b 流入口
58c 段差部
60 戻し孔
70 フロート弁
80 リリーフ弁
90、90A、90B、90C 気体逆流防止手段
92 第1の液溜まり
94 第2の液溜まり
96 サイクロン室流入口
98 筒状隔壁
100 蓋部材
102 凹部
104 通路
200 逆流防止弁
202 弁座
204 ボール弁
206 コイルバネ(付勢手段)

Claims (3)

  1. ケーシング内に設けられ、吸込み口から液体を吸込み吐出口から吐出するポンプと、
    該ポンプから吐出された液体から気化富化液を分離させるサイクロン室と、
    前記気化富化液から気体を分離させる気体分離室と、
    前記サイクロン室の内壁に設けられ、前記サイクロン室の前記気化富化液を前記気体分離室に流出させる流出口と、
    前記気体分離室の内壁に設けられ、前記サイクロン室から排出された前記気化富化液を前記気体分離室に流入させる流入口と、
    前記サイクロン室へ液体が流入するサイクロン室流入口と、
    前記流出口と前記流入口との間を連通する連通孔とを備えたポンプユニットであって、
    前記気体分離室の気体が前記連通孔を通過して前記サイクロン室に逆流することを防止する気体逆流防止手段を有し、
    前記サイクロン室流入口を形成する下端縁部は、前記流出口の高さ位置よりも高い位置に設けられてなり、
    前記気体逆流防止手段は、前記流出口を前記サイクロン室の液体により封止する液溜まり部であることを特徴とするポンプユニット。
  2. 前記連通孔は、前記連通孔の内部の液体により封止されることを特徴とする請求項に記載のポンプユニット。
  3. ケーシング内に設けられ、吸込み口から液体を吸込み吐出口から吐出するポンプと、
    該ポンプから吐出された液体から気化富化液を分離させるサイクロン室と、
    前記気化富化液から気体を分離させる気体分離室と、
    前記サイクロン室の内壁に設けられ、前記サイクロン室の前記気化富化液を前記気体分離室に流出させる流出口と、
    前記気体分離室の内壁に設けられ、前記サイクロン室から排出された前記気化富化液を前記気体分離室に流入させる流入口と、
    前記サイクロン室へ液体が流入するサイクロン室流入口と、
    前記流出口と前記流入口との間を連通する連通孔とを備えたポンプユニットであって、
    前記気体分離室の気体が前記連通孔を通過して前記サイクロン室に逆流することを防止する気体逆流防止手段を有し、
    前記気体逆流防止手段は、前記気体分離室と前記サイクロン室との圧力差に応じて開閉する逆流防止弁であることを特徴とするポンプユニット。
JP2013116131A 2013-05-31 2013-05-31 ポンプユニット Active JP6174913B2 (ja)

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