JP6174399B2 - 印刷装置及び印刷装置のマーク検出方法 - Google Patents

印刷装置及び印刷装置のマーク検出方法 Download PDF

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本発明は、印刷装置及び印刷装置のマーク検出方法に関する。
用紙上のマークを検出し、用紙の位置決めを行うサーマルプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなサーマルプリンタでは、マーク検出用の閾値が初期設定として不揮発性メモリに登録され、設定された閾値をセンサレベルの出力値と比較することにより、用紙上のマーク検出が実行されている。
特開2002−182362号公報
しかしながら、上記のマーク検出方法では、使用されるフォトセンサによって出力レベルに差があるため、各サーマルプリンタに対し適正な閾値設定が必要であり、初期設定分の工数がかかる。また、閾値を適正な値に設定しても、温度ドリフトによる時間的変化などにより、フォトセンサの出力レベルが変化した場合には、正常にマークの検出ができなくなるおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、センサの出力レベルが変化する場合や出力レベルに差があるセンサが使用される場合でも、確実にマーク検出を行うことができる印刷装置及び印刷装置のマーク検出方法を提供することを目的とする。
本明細書に記載の印刷装置は、用紙を読み取るセンサと、前記センサの出力レベルが、前記用紙の非マーク領域を読み取ったセンサの出力レベルである白レベルの所定の割合を下回ったときの用紙上の位置をマークの先端として決定する第1決定手段と、前記センサの出力レベルが前記白レベルの所定の割合を下回ったときにマーク幅の算出を開始する算出手段と、前記センサの出力レベルが、前記白レベルと、現在のセンサの出力レベルが前回のセンサの出力レベルを上回ったときの前記出力レベルの最小値であるマークレベルの最小値との中間値以上であり、且つ前記算出手段で算出されたマーク幅が第1閾値以上第2閾値以下である場合に、前記センサの出力レベルが前記中間値を上回ったときの用紙上の位置を前記マークの後端として決定する第2決定手段と、を備えることを特徴とする。かかる構成によれば、センサの出力レベルが変化する場合や出力レベルに差があるセンサが使用される場合でも、確実にマーク検出を行うことができる。
好ましくは、前記第2決定手段は、前記センサの出力レベルが前記中間値未満であり、且つ前記算出手段で算出されたマーク幅が前記第2閾値以上である場合に、用紙なしであると決定することを特徴とする。かかる構成によれば、用紙の有無の検出を行うことができる。
好ましくは、前記第2決定手段は、前記センサの出力レベルが前記中間値以上であり、且つ前記算出手段で算出されたマーク幅が前記第1閾値未満である場合に、ノイズを検出したと決定することを特徴とする。かかる構成によれば、ノイズ検出を行うことができる。
好ましくは、印刷装置は、前記マークの後端の決定後、マーク頭出し量だけ用紙を搬送する搬送手段と、記憶手段に予め記憶されたマークの終端位置に対応する基準中間値と、前記センサの出力レベルから求まる中間値との差分を検出し、その差分に応じて前記マーク頭出し量を補正する補正手段とを備えることを特徴とする。かかる構成によれば、マーク検出後の用紙の停止位置が正しい用紙の停止位置からずれることを防止することができる。
好ましくは、前記第2決定手段が用紙なしであると決定した場合、前記印刷装置の状態が変化したかの判定を行う処理において、マークの読み取り状態及び用紙なし状態の判定に使用される閾値は、前記マークの後端が決定された場合の中間値であることを特徴とする。かかる構成によれば、印刷装置の状態が変化したかの判定を行う処理において、用紙なしの誤検出の発生を抑えることができる。
好ましくは、前記印刷装置の状態が変化したかの判定を行う処理において、前記マークの読み取り状態及び用紙なし状態の判定に使用される閾値が存在しない場合には、予め記憶手段に記録されている用紙なしを検出するための閾値を使用することを特徴とする。かかる構成によれば、電源投入直後のように、マークの読み取り状態及び用紙なし状態の判定に使用される閾値が存在しない場合でも、用紙なしの誤検出の発生を抑えることができる。
本明細書に記載の印刷装置は、用紙を読み取るセンサと、前記用紙の非マーク領域を読み取ったセンサの出力レベルである白レベルを記憶する記憶部と、前記センサの出力レベルが、前記記憶部に記憶された白レベルの所定の割合を下回ったときの用紙上の位置をマークの先端として決定する第1決定手段と、前記センサの出力レベルが前記記憶部に記憶された白レベルの所定の割合を下回ったときにマーク幅の算出を開始する算出手段と、前記第1決定手段が前記マークの先端を決定した後の前記センサの出力レベルが前記所定の割合以上であり、且つ前記算出手段で算出されたマーク幅が第1閾値以上第2閾値以下である場合に、前記センサの出力レベルが前記所定の割合を上回ったときの用紙上の位置を前記マークの後端として決定する第2決定手段と、を備えることを特徴とする。かかる構成によれば、センサの出力レベルが変化する場合や出力レベルに差があるセンサが使用される場合でも、確実にマーク検出を行うことができる。
本明細書に記載の印刷装置は、用紙を読み取るセンサと、前記センサの出力レベルが、前記用紙の非マーク領域を読み取ったセンサの出力レベルである白レベルの所定の割合を下回ったときの用紙上の位置をマークの先端として決定する第1決定手段と、前記センサの出力レベルが前記白レベルの所定の割合を下回ったときにマーク幅の算出を開始する算出手段と、前記第1決定手段が前記マークの先端を決定した後の前記センサの出力レベルが前記所定の割合以上であり、且つ前記算出手段で算出されたマーク幅が第1閾値以上第2閾値以下である場合に、前記センサの出力レベルが前記所定の割合を上回ったときの用紙上の位置を前記マークの後端として決定する第2決定手段と、を備え、前記第2決定手段は、前記センサの出力レベルが前記所定の割合未満であり、且つ前記算出手段で算出されたマーク幅が前記第2閾値以上である場合に、用紙なしであると決定することを特徴とする。かかる構成によれば、センサの出力レベルが変化する場合や出力レベルに差があるセンサが使用される場合でも、確実にマーク検出を行うことができる。また、用紙の有無の検出を行うことができる。
好ましくは、前記第2決定手段は、前記センサの出力レベルが前記所定の割合以上であり、且つ前記算出手段で算出されたマーク幅が前記第1閾値未満である場合に、ノイズを検出したと決定することを特徴とする。かかる構成によれば、ノイズ検出を行うことができる。
本明細書に記載の印刷装置のマーク検出方法は、センサの出力レベルが用紙の非マーク領域を読み取ったセンサの出力レベルである白レベルの所定の割合を下回ったときの用紙上の位置をマークの先端として決定し、前記センサの出力レベルが前記白レベルの所定の割合を下回ったときにマーク幅の算出を開始し、前記センサの出力レベルが、前記白レベルと、現在のセンサの出力レベルが前回のセンサの出力レベルを上回ったときの前記出力レベルの最小値であるマークレベルの最小値との中間値以上であり、且つ前記マーク幅が第1閾値以上第2閾値以下である場合に、前記センサの出力レベルが前記中間値を上回ったときの用紙上の位置を前記マークの後端として決定する、ことを特徴とする。かかる構成によれば、センサの出力レベルが変化する場合や出力レベルに差があるセンサが使用される場合でも、確実にマーク検出を行うことができる。
本明細書に記載の印刷装置のマーク検出方法は、用紙の非マーク領域を読み取ったセンサの出力レベルである白レベルをメモリに記憶し、前記センサの出力レベルが、前記メモリに記憶された白レベルの所定の割合を下回ったときの用紙上の位置をマークの先端として決定し、前記センサの出力レベルが前記メモリに記憶された白レベルの所定の割合を下回ったときにマーク幅の算出を開始し、前記マークの先端が決定された後の前記センサの出力レベルが前記所定の割合以上であり、且つ前記マーク幅が第1閾値以上第2閾値以下である場合に、前記センサの出力レベルが前記所定の割合を上回ったときの用紙上の位置を前記マークの後端として決定する、ことを特徴とする。かかる構成によれば、センサの出力レベルが変化する場合や出力レベルに差があるセンサが使用される場合でも、確実にマーク検出を行うことができる。
本発明によれば、センサの出力レベルが変化する場合や出力レベルに差があるセンサが使用される場合でも、確実にマーク検出を行うことができる。
本実施の形態に係る印刷装置と情報処理装置との接続関係を示す図である。 サーマルプリンタの構成を示すブロック図である。 MCUで実行されるメインルーチンの処理の一例を示すフローチャートである。 図3のプリンタ状態遷移判定処理に関するエラー状態検出用の割り込み処理を示すフローチャートである。 フォトセンサの出力レベルの一例を示す図である。 図3のコマンド解析処理を示すフローチャートである。 図3の印字起動処理を示すフローチャートである。 図6のマーク検出処理を示すフローチャートである。 フォトセンサの出力レベルの一例を示す図である。 フォトセンサの複数の出力レベルの例を示す図である。 マーク検出処理の変形例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例について図面を参照し説明する。
図1は、本実施の形態に係る印刷装置と情報処理装置との接続関係を示す図である。本実施の形態に係る印刷装置は、例えば、サーマルプリンタ1である。尚、本実施の形態に係る印刷装置は、用紙(例えば、感熱紙)上のマークを読み取ることによって、用紙の位置決めを行う装置であればよく、サーマルプリンタに限定されるものではない。用紙の位置決めを行うためのマークは用紙の片面に印刷されていてもよいし、両面に印刷されていてもよい。また、本実施の形態において、マークは、所定の間隔(例えば10cm)で用紙に印刷されている。マークの幅方向は、用紙の搬送方向と平行である。
情報処理装置は、図1の例ではコンピュータ2であるが、例えば、携帯電話又はタブレット端末などでもよい。コンピュータ2は、サーマルプリンタ1とデータ通信を行う。例えば、コンピュータ2は、サーマルプリンタ1に印字データを送信し、サーマルプリンタ1は印字データを記録用紙に印刷する。
図2は、サーマルプリンタの構成を示すブロック図である。図2に示すように、サーマルプリンタ1は、オペレーションパネル10、メカユニット20、制御回路ユニット30及びバッテリ60により構成されている。
また、制御回路ユニット30内には、電源制御回路33及びMCU(Micro Control Unit)36が設けられている。MCU36は、第1決定手段、算出手段、第2決定手段及び補正手段として機能する。電源制御回路33は、MCU36と接続されており、バッテリ60から制御回路ユニット30に供給される電力を制御する。MCU36は、サーマルプリンタの全体の制御を行う。バッテリ60は、本実施の形態に用いられるサーマルプリンタの電源の供給源である。
オペレーションパネル10は、電源スイッチ11、用紙送りスイッチ12及びLED(Light Emitting Diode)13により構成されている。電源スイッチ11は、ユーザにより操作されて、電源をオン、オフするための制御信号を制御回路ユニット内の電源制御回路33に伝え、電源のオン、オフの制御を行う。この電源スイッチ11としては、押しボタンスイッチ等が用いられる。
用紙送りスイッチ12は、ユーザによる用紙送り操作のためのスイッチである。用紙送りスイッチ12はオペレーションパネル制御回路35を介して用紙送り用のコマンドをMCU36に送信する。LED13は、オペレーションパネル制御回路35を介してMCU36からの指示に応じて発光する。
メカユニット20は、サーマルヘッド21、用紙送りモータ22、ヘッド温度検出サーミスタ23、カバーオープン検出センサ24及びフォトセンサ25により構成されている。
サーマルヘッド21は、直線的に並んだ発熱抵抗体に選択的に電位を与えて発熱させ、この熱により反応する感熱紙等の用紙に文字やイメージデータを印刷する。搬送手段としての用紙送りモータ22は、ステッピングモータにより構成されており、用紙を搬送するために使用される。ヘッド温度検出サーミスタ23は、サーマルヘッド21の温度を検出する。カバーオープン検出センサ24はメカユニット20を覆うカバーの開閉状態を検出する。フォトセンサ25は、マークや用紙の有無の検出のために使用される光学式読取センサであり、発光素子及び受光素子を有する。発光素子は光を用紙に照射し、受光素子は用紙からの反射光を受信し、反射光をアナログ信号としてA/D変換回路42に出力する。尚、マークが用紙の両面に印刷されている場合に対処するため、メカユニット20は複数のフォトセンサ25を有してもよい。この場合、フォトセンサ25は用紙のおもて面と裏面にそれぞれ対向するように配置される。
制御回路ユニット30は、電源制御回路33及びMCU36のほか、サーマルヘッド駆動回路31、モータ駆動回路32、センサ検出回路34、オペレーションパネル制御回路35、発振器37、インターフェース(I/F)回路38、リセット回路39、RAM(Random Access Memory)40、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)41及びA/D変換回路42を備えている。RAM40及びEEPROM41の各々は、第1記憶手段及び第2記憶手段として機能する。
サーマルヘッド駆動回路31は、MCU36からの指示に応じて、サーマルヘッド21を駆動する。モータ駆動回路32は、MCU36からの指示に応じて、用紙送りモータ22へ駆動電流を供給する。センサ検出回路34は、カバーオープン検出センサ24で検出された信号をMCU36に出力する。オペレーションパネル制御回路35は、MCU36からの指示に応じてLED13のオン・オフを制御するとともに、用紙送りスイッチ12からの制御信号をMCU36へ出力する。
発振器37は、所定周波数のクロック信号をMCU36に供給する。インターフェース(I/F)回路38は、コンピュータ2から印字データやコマンドを受信すると共に、コンピュータ2からのコマンドに対する応答信号をコンピュータ2に返信する。リセット回路39は、サーマルプリンタ1の電源がオフになると、MCU36にリセット要求信号を出力してサーマルプリンタ1を初期状態にする。
RAM40は、揮発性メモリであり、コンピュータ2から入力された受信データを一時的に記憶したり、処理途中のデータを一時的に記憶する。EEPROM41は不揮発性メモリであり、MCU36が実行するためのソフトウエア等を内蔵しており、MCU36からの要求に応じて読み出される。A/D変換回路42は、フォトセンサ25からのアナログ信号をデジタル信号に変換し、変換したデジタル信号をMCU36に出力する。つまり、MCU36は、A/D変換回路42を介してフォトセンサ25からの出力値(レベル)を受信する。
図3は、MCU36で実行されるメインルーチンの処理の一例を示すフローチャートである。
まず、電源スイッチ11の操作によりプリンタ電源がオンされると(ステップS1)、初期化処理を実行する(ステップS2)。初期化処理では、サーマルプリンタ1の動作に必要な各種情報をMCU36の内部RAMに設定する。尚、サーマルプリンタ1の動作に応じて、内部RAMに設定した各種情報の値は変化する。
次いで、MCU36は、リセット回路39からリセット要求があるか否かを判断し(ステップS3)、リセット要求がある場合には、手順はステップS2に戻る。リセット要求がない場合には、MCU36は、プリンタ状態遷移判定処理を実行する(ステップS4)。具体的には、MCU36は、サーマルプリンタ1の状態が変化したかの判定を行い、サーマルプリンタ1の状態が変化した場合には、コンピュータ2へサーマルプリンタ1の状態を通知する。
次いで、MCU36は、サーマルプリンタ1がエラー状態であるか否かを判断する(ステップS5)。サーマルプリンタ1のエラー状態は、後述するタイマ割込処理ルーチンにおいて検出される。サーマルプリンタ1がエラー状態である場合には(ステップS5でYES)、手順はステップS3に戻る。
サーマルプリンタ1がエラー状態でない場合には(ステップS5でNO)、コンピュータ2からの受信データがあれば、MCU36は、この受信データから印刷に関する各コマンドを抽出して実行するためのコマンド解析処理を行う(ステップS6)。尚、コンピュータ2からの受信データは、タイマ割込処理によって受信されて、所定の領域に格納されるが、この処理の説明は省略する。
次いで、MCU36は、コンピュータ2からの受信データに印字データが含まれているか否かを判断する(ステップS7)。印字データが含まれていない場合には(ステップS7でNO)、手順はステップS3に戻る。印字データが含まれている場合には(ステップS7でYES)、MCU36は、印字起動処理を実行し、印字処理を開始する(ステップS8)。具体的には、印字データをサーマルヘッド21に転送し、印字ステップ数を設定し、タイマ割込処理により用紙送りモータ22のステップ数と同期させて印字を実行する。
図4は、図3のプリンタ状態遷移判定処理に関するエラー状態検出用の割り込み処理を示すフローチャートである。
最初に、この割り込み処理が実行されると、不図示のタスクカウンタが更新される(ステップS11)。このタスクカウンタは、MCU36内に設けられている。
次に、MCU36は、タスクカウンタが電源スイッチ状態検出タスクであるか否かを判別する(ステップS12)。タスクカウンタが電源スイッチ状態検出タスクである場合には(ステップS12でYES)、MCU36は電源オフ判定処理を行う(ステップS13)。この処理では、MCU36は電源スイッチ11が押下されているか否かの判定を行う。そして、電源スイッチ11が押下されている場合には、MCU36は、サーマルプリンタ1の電源がオフ状態であることをコンピュータ2へ通知する。その後、割り込み処理を終了する。電源スイッチ11が押下されていない場合には、MCU36は、そのまま割り込み処理を終了する。
次に、タスクカウンタが電源スイッチ状態検出タスクでない場合には(ステップS12でNO)、MCU36は、タスクカウンタがマーク逃げ検出タスクであるか否かを判別する(ステップS14)。マーク逃げとは、フォトセンサ25の出力レベルが、マークの読み取り状態を示すのか、用紙がない状態を示すのかを判断することである。タスクカウンタがマーク逃げ検出タスクである場合には(ステップS14でYES)、MCU36は、マーク逃げ判定処理を行う(ステップS15)。マーク逃げ判定処理は、例えば、用紙が無くなり、用紙を交換した場合のように、サーマルプリンタ1の状態が変化したか否かを判定するために実行される。
図5は、フォトセンサの出力レベルの一例を示す図である。図5の実線は、マークを読み取った場合のフォトセンサ25の出力レベルを示す。図5の破線は、用紙がない場合のフォトセンサ25の出力レベルを示す。
フォトセンサ25が非マーク領域を読み取っている場合、即ち、用紙の白色領域を読み取っている場合、フォトセンサ25の出力レベルは約1.8Vである。この出力レベルを白レベル(LW)という。そして、マークが読み取られている場合には、用紙の搬送に応じてフォトセンサ25の出力レベルは徐々に低下する。又、用紙がない場合にも、フォトセンサ25の出力レベルは低下する。これは、マーク上又は用紙搬送路上では光の反射率が低下するためである。マークが読み取られている場合のフォトセンサ25の出力レベルの最小値をLMとする。
図5に示すように、マークを読み取り中のフォトセンサ25の出力レベルは低下するが、マーク読み取り後は、フォトセンサ25の出力レベルは、元の出力レベル(即ち白レベル)に戻る。一方、用紙がない場合には、フォトセンサ25の出力レベルは、元の出力レベル(即ち白レベル)に戻らない。
このため、マーク逃げ判定処理において、フォトセンサ25の出力が低下し白レベルに対して所定の割合(例えば87.5%)以下になった場合には、MCU36は、用紙送りモータ22で用紙をマークの幅を超える所定量(例えばマークの幅の2倍の長さ)だけ搬送し、フォトセンサ25の出力レベルを検出する。そして、MCU36は、検出された出力レベルが白レベル(LW)と最小値(LM)との中間値(LMTH)を超えるか否かを判別する。検出された出力レベルが中間値(LMTH)を超える場合には、MCU36は、サーマルプリンタ1がマークの読み取り状態であると判断する。一方、検出された出力レベルが中間値(LMTH)を超えない場合には、MCU36は、サーマルプリンタ1が用紙がない状態であると判断する。
尚、上記中間値(LMTH)は、後述するマーク検出処理で算出されるため、電源投入直後のマーク逃げ判定処理では、MCU36は、予めサーマルプリンタ1のEEPROM41に登録されている用紙なし検出閾値を利用する。
サーマルプリンタ1が用紙がない状態である場合は、MCU36は、サーマルプリンタ1が用紙なし状態であることをコンピュータ2へ通知する。その後、割り込み処理を終了する。サーマルプリンタ1がマークの読み取り状態である場合は、MCU36は、そのまま割り込み処理を終了する。
図4に戻り、タスクカウンタがマーク逃げ検出タスクでない場合には(ステップS14でNO)、タスクカウンタに応じたエラーチェックが実行される(ステップS16)。エラーが検出された場合には、MCU36は、サーマルプリンタ1のエラーをコンピュータ2へ通知する。その後、割り込み処理を終了する。
図6は、図3のコマンド解析処理を示すフローチャートである。
MCU36は、コンピュータ2から受信したコマンドデータを解析する(ステップS21)。MCU36は、当該コマンドデータが印字データであるか否かを判別する(ステップS22)。当該コマンドデータが印字データである場合には(ステップS22でYES)、MCU36は、コマンドデータをサーマルヘッド21で利用可能な印字データに変換する印字データ展開処理を実行し(ステップS23)、本処理を終了する。
当該コマンドデータが印字データでない場合には(ステップS22でNO)、MCU36は、当該コマンドデータが状態通知要求であるか否かを判別する(ステップS24)。当該コマンドデータが状態通知要求である場合には(ステップS24でYES)、MCU36は、コンピュータ2へサーマルプリンタ1の状態を通知する状態通知処理を実行し(ステップS25)、本処理を終了する。
当該コマンドデータが状態通知要求でない場合には(ステップS24でNO)、MCU36は、当該コマンドデータがマーク検出要求であるか否かを判別する(ステップS26)。当該コマンドデータがマーク検出要求である場合には(ステップS26でYES)、MCU36は、後述するマーク検出処理を実行し(ステップS27)、本処理を終了する。当該コマンドデータがマーク検出要求でない場合には(ステップS26でNO)、MCU36は、各コマンド内容に応じたコマンド解析処理を実行し(ステップS28)、本処理を終了する。
図7は、図3の印字起動処理を示すフローチャートである。
印字起動処理が開始されると、MCU36は、ヘッド駆動回路31にサーマルヘッド21を駆動させ、モータ駆動回路32に用紙送りモータ22を駆動させる(ステップS31)。具体的には、MCU36は、モータステップ数をカウントするカウンタを備え、ステップ毎にモータ駆動用制御信号をモータ駆動回路32に送信し、モータ駆動回路32はステップ毎にモータ相を用紙送りモータ22に出力する。また、MCU36は、同時にヘッド駆動回路31に印字データを送信し、ヘッド駆動回路31は印字データに基づいてサーマルヘッド21を駆動する。MCU36は、設定された用紙送り量の処理が完了するまで、モータステップ数をカウントダウンしながら、ヘッド駆動回路31及びモータ駆動回路32への上記処理を継続する。モータステップ数が0になると、本処理は終了する。
図8は、図6のマーク検出処理を示すフローチャートである。図9は、フォトセンサの出力レベルの一例を示す図である。ここでは、マーク幅が5mmの用紙を使用している。なお、図9において「マーク幅」とは、フォトセンサ出力が白レベルに対して87.5%となった位置から、白レベルと最小値との中央値となった位置までの距離を言う。また、例えば、用紙送りモータ22の1ステップ当たり用紙が0.125mm搬送され、マーク幅カウンタが1増加する。
まず、MCU36は、A/D変換回路42を介してフォトセンサ25の出力レベルを受信し、この出力レベルを予めEEPROM41に登録されている用紙なし検出閾値と比較し、サーマルプリンタ1に用紙があることを確認する(ステップS41)。
次に、MCU36は、用紙送りモータ22が停止している状態で、非マーク領域(即ち、用紙の白色領域)のフォトセンサ25の出力レベル(即ち、白レベル)をRAM40又はEEPROM41に記憶する(ステップS42)。ここでは、図9の白レベル(LW)の値がRAM40又はEEPROM41に記憶される。
次いで、MCU36は、モータ駆動回路32を介して用紙送りモータ22の駆動を開始すると共にフォトセンサ25の出力レベルを継続的に受信する(ステップS43)。MCU36は、マーク先端を検出したか否かの判定のために、フォトセンサ25の出力レベルが白レベルの87.5%以下となったか否かを判別する(ステップS44)。尚、マークの先端を判定するための出力レベルは、白レベルの87.5%に限定されない。しかし、マークの先端を判定するための出力レベルをシフト演算で高速に決定したり、ノイズの影響を排除するために、マークの先端を判定するための出力レベルは、白レベルの87.5%に設定されるのが好ましい。
フォトセンサ25の出力レベルが白レベルの87.5%以下でない場合(ステップS44でNO)、手順はステップS43に戻る。一方、フォトセンサ25の出力レベルが白レベルの87.5%以下である場合(ステップS44でYES)、MCU36は、フォトセンサ25の出力レベルが白レベルの87.5%になった用紙上の位置(具体的には、フォトセンサ25の出力レベルが白レベルの87.5%になったモータステップ数)をマークの先端と判定し、マーク幅カウンタのカウントを開始し、検出された出力レベルをフォトセンサ25の出力レベルの最小値としてRAM40又はEEPROM41に記憶する(ステップS45)。マーク幅を計測するためのマーク幅カウンタは、MCU36に設けられる。
そして、MCU36は、フォトセンサ25の現在の出力レベルと前回検出した出力レベルとを比較し、現在の出力レベルが前回の出力レベル以上であるか否かを判別する(ステップS46)。フォトセンサ25の現在の出力レベルが前回の出力レベル未満である場合(ステップS46でNO)、MCU36は、マーク幅カウンタを1インクリメントし、RAM40又はEEPROM41に記憶された出力レベルの最小値を現在の出力レベルに書き換え(ステップS47)、ステップS46に戻る。ステップS46及びステップS47の処理は、用紙が搬送されながら(即ち、モータステップ数及びマーク幅カウンタが増加しながら)実行される。
一方、フォトセンサ25の現在の出力レベルが前回の出力レベル以上となった場合(ステップS46でYES)、MCU36は、前回の出力レベル以上になった現在の出力レベルをマークレベルの最小値LMとしてRAM40又はEEPROM41に記憶し(ステップS48)、マーク幅カウンタを1インクリメントする(ステップS49)。尚、マークレベルの最小値LMを決める方法は、ステップS48の処理に限定されない。例えば、現在の出力レベルが前回の出力レベル以上となった場合、MCU36は、前回の出力レベルをマークレベルの最小値LMと決定してもよい。
MCU36は、現在の出力レベルが、RAM40又はEEPROM41に記憶された白レベルLWと最小値LMとの中間値LMTH以上であるか否かを判別する(ステップS50)。中間値LMTHは、(LM+LW)/2で表される。また、MCU36は、算出した中間値LMTHをRAM40又はEEPROM41に記憶する。
現在の出力レベルが中間値LMTH未満である場合(ステップS50でNO)、MCU36は、マーク幅カウンタを参照してマーク幅が8mmを超えているか否かを判別する(ステップS51)。尚、マーク幅は、マーク幅カウンタのカウント値に1カウントあたりの用紙搬送量(例えば0.125mm)を乗算することで求められる。また、8mmの値は、読み取り誤差などを考慮して、5mmのマーク幅に3mmのマージンを加えた値である。
マーク幅が8mmを超えていない場合(ステップS51でNO)、手順はステップS49に戻る。マーク幅が8mmを超えている場合(ステップS51でNO)、MCU36は、現在の状態を用紙なしと判定し、中間値LMTHの値をクリアする、即ち、中間値LMTHの値を0にする(ステップS52)、本処理を終了する。このように、マーク検出中に用紙なしとなった場合、用紙がない状態におけるフォトセンサ出力レベルが最小値となり、マークを読み取った場合のマークレベルの最小値LMよりも低くなる。これにより、用紙セット後のカバークローズ時に、外乱光によって用紙なしの誤検出が発生する可能性がある。このため、上述したマーク逃げ判定処理において、マークの読み取り状態及び用紙なし状態の判定に使用される中間値LMTHとして、前回マークが検出された時の中間値LMTHが使用される。つまり、マーク幅が8mmを超えた場合の最小値に基づいて算出できる中間値LMTHは使用しない。マークが正常に検出された時の中間値LMTHは、RAM40又はEEPROM41に記憶される。尚、ステップS52で、MCU36は、中間値LMTHの値をクリアするのは、用紙なしと判定された場合の中間値LMTHの値がマーク逃げ判定処理において使用されるのを避けるためである。
現在の出力レベルが中間値LMTH以上であると判定された場合(ステップS50でYES)、MCU36はマーク幅カウンタを参照して、マーク幅が2mm以上8mm以下であるか否かを判別する(ステップS53)。第1閾値としての2mm及び第2閾値としての8mmは、マーク幅が適切であるか否かを判断するための下限値及び上限値であり、読み取り誤差などを考慮して、5mmのマーク幅に±3mmのマージンを加えた値である。このマージンは、±3mmに限定されるものではない。
マーク幅が2mm以上8mm以下である場合(ステップS53でYES)、MCU36は、マークが検出されたものとして、フォトセンサ25の出力レベルが中間値LMTHになった用紙上の位置(具体的には、フォトセンサ25の出力レベルが中間値LMTHになったモータステップ数)をマークの終端と判定する(ステップS54)。ステップS41〜ステップ54のルートを通る処理により、MCU36は、マークの位置を判定する。この場合、マークの位置は正確に検出されている。その後、MCU36は、次のマークを検出するため、用紙送りモータ22に所定のマーク頭出し量だけ紙送りさせて(ステップS55)、本処理を終了する。「マーク頭出し量」とは、マーク検出後次のマーク位置まで用紙を搬送する際の搬送量を指す。一方、マーク幅が2mm未満である場合(ステップS53でNO)、MCU36は、マーク以外のノイズを検出したと判定し、マーク幅カウンタをクリアする(ステップS56)。その後、手順はステップS44に戻る。また、マーク幅が8mmを超える場合、用紙なしと判定し、マーク幅カウンタをクリアする(ステップS56)。
図10は、フォトセンサの複数の出力レベルの例を示す図である。図10では、中間値LMTHは補正が不要な場合のマークの終端位置に対応する出力レベルであるものとする。
上記マーク検出処理では、MCU36は、出力レベルの最小値を検出した後に判別される、フォトセンサ25の出力レベルが中間値LMTHになった用紙上の位置をマークの終端と判定し、その後、用紙送りモータ22に所定のマーク頭出し量だけ紙送りさせて、次のマークを検出している。
図10に示すように、マークを読み取ったときのマークレベルの最小値LM2が中間値LMTHに対応するマークレベルの最小値LMよりも低くなると、中間値LMTH2も中間値LMTHより低くなる。この結果、判別されるマークの終端位置が実際のマーク終端位置よりも負方向にずれ、マーク検出後にマーク頭出し量だけ紙送りした際の用紙の停止位置も正しい用紙の停止位置からずれる。
一方、マークを読み取ったときのマークレベルの最小値LM3が中間値LMTHに対応するマークレベルの最小値LMよりも高くなると、中間値LMTH3も中間値LMTHより高くなる。この結果、判別されるマークの終端位置が実際のマーク終端位置よりも正方向にずれ、マーク検出後にマーク頭出し量だけ紙送りした際の用紙の停止位置も正しい用紙の停止位置からずれる。
そこで、MCU36は、マークの終端位置に対応する基準値となる中間値LMTHを予めRAM40又はEEPROM41に記憶し、マーク読み取り時に検出された白レベルと最小値とから求められる中間値LMTH2又は中間値LMTH3と中間値LMTHとの差分を検出し、その差分に対応する距離だけマーク頭出し量を補正する。これにより、マーク検出後の用紙の停止位置が正確な用紙の停止位置からずれることを防止する。特に、サーマルプリンタ1の仕様に含まれない反射率を有するマークを使用する場合、フォトセンサ25の経年変化が生じている場合、又はフォトセンサ25の出力レベルが著しく変化する場合にこの補正は有効である。
例えば、中間値LMTH2では、マークの終端位置が0.25mmだけ負方向にずれる場合、MCU36は、マーク頭出し量に0.25mmを加算した値を新たなマーク頭出し量に設定する。一方、中間値LMTH3では、マークの終端位置が0.25mmだけ正方向にずれる場合、MCU36は、マーク頭出し量から0.25mmを減算した値を新たなマーク頭出し量に設定する。
尚、中間値LMTH2又は中間値LMTH3と中間値LMTHとの差分に対応する距離は、中間値LMTHのマーク幅カウンタの値と中間値LMTH2又は中間値LMTH3のマーク幅カウンタの値との差分に基づいて、例えばこの差分値に1カウントあたりの用紙搬送量を乗算することで求められる。
図11は、マーク検出処理の変形例を示すフローチャートである。本処理は、マークレベルの最小値を検出しない点で図8のマーク検出処理と異なる。尚、図8のステップと同一のステップは、同一のステップ番号で表し、その説明は省略する。
フォトセンサ25の出力レベルが白レベルの87.5%以下である場合(ステップS44でYES)、MCU36は、フォトセンサ25の出力レベルが白レベルの87.5%になった用紙上の位置(具体的には、フォトセンサ25の出力レベルが白レベルの87.5%になったモータステップ数)をマークの先端と判定し、マーク幅カウンタのカウントを開始する(ステップS61)。マーク幅を計測するためのマーク幅カウンタは、MCU36に設けられる。
次に、MCU36は、フォトセンサ25の出力レベルが白レベルの87.5%以上となったか否かを判別する(ステップS62)。ステップS62では、出力レベルが白レベルの87.5%以上となったことを判別することによって、マークの終端を検出している。尚、マークの終端を判定するための出力レベルは、白レベルの87.5%に限定されない。しかし、マークの終端を判定するための出力レベルをシフト演算で高速に決定したり、ノイズの影響を排除するために、マークの終端を判定するための出力レベルは、白レベルの87.5%に設定されるのが好ましい。
フォトセンサ25の出力レベルが白レベルの87.5%以上となったと判別した場合には(ステップS62でYES)、手順はステップS53に進む。一方、フォトセンサ25の出力レベルが白レベルの87.5%未満である場合には(ステップS62でNO)、MCU36は、マーク幅カウンタを1インクリメントする(ステップS63)。その後、MCU36は、マーク幅が8mmを超えているか否かを判別する(ステップS64)。マーク幅が8mmを超えていない場合(ステップS64でNO)、手順はステップS62に戻る。マーク幅が8mmを超えている場合(ステップS64でYES)、手順はステップS52に進む。
ステップS53の後に実行されるステップS54では、MCU36は、フォトセンサ25の出力レベルが白レベルの87.5%を超えた時点の用紙上の位置(具体的には、フォトセンサ25の出力レベルが白レベルの87.5%を超えた時点のモータステップ数)をマークの終端と判定する。
本処理は、マーク幅が小さい場合や、マーク濃度が薄く、フォトセンサ25の出力レベルの変化が小さい場合に、特に有効である。マーク幅が小さい場合や出力レベルの変化が小さい場合に、マークレベルの最小値や中間値を使用すると、マークの終端の算出に誤差が生じやすいからである。
以上説明したように、本実施の形態によれば、RAM40又はEEPROM41が、用紙の非マーク領域を読み取ったフォトセンサ25の出力レベルを白レベルとして記憶する(ステップS42)。MCU36は、フォトセンサ25の出力レベルが白レベルの所定の割合(例えば87.5%)を下回った時点の用紙上の位置をマークの先端として決定し(ステップS45)、フォトセンサ25の出力レベルが白レベルの所定の割合を下回った時点でマーク幅の算出を開始する(ステップS45)。そして、RAM40又はEEPROM41が、用紙の搬送に伴い、現在のフォトセンサ25の出力レベルが前回のフォトセンサ25の出力レベルを上回ったとき、その時点の出力レベルの最小値をマークレベルの最小値として記憶する(ステップS48)。MCU36は、フォトセンサ25の出力レベルが白レベルとマークレベルの最小値との中間値以上であり、且つマーク幅が第1閾値(例えば2mm)以上第2閾値(例えば8mm)以下である場合に、フォトセンサ25の出力レベルが中間値を上回った時点の用紙上の位置をマークの後端として決定する(ステップS50でYES、ステップS53でYES、ステップS54)。よって、フォトセンサの出力レベルが変化する場合や出力レベルに差があるフォトセンサが使用される場合でも、確実にマーク検出を行うことができる。
また、本実施の形態によれば、RAM40又はEEPROM41が、用紙の非マーク領域を読み取ったフォトセンサ25の出力レベルを白レベルとして記憶する(ステップS42)。MCU36は、フォトセンサ25の出力レベルが白レベルの所定の割合(例えば87.5%)を下回った時点の用紙上の位置をマークの先端として決定し(ステップS61)、フォトセンサ25の出力レベルが白レベルの所定の割合を下回った時点でマーク幅の算出を開始する(ステップS61)。さらに、MCU36は、フォトセンサ25の出力レベルが白レベルに対して所定の割合以上であり、且つマーク幅が第1閾値(例えば2mm)以上第2閾値(例えば8mm)以下である場合に、フォトセンサ25の出力レベルが上記所定の割合で白レベルを上回った時点の用紙上の位置をマークの後端として決定する(ステップS62でYES、ステップS53でYES、ステップ54)。よって、フォトセンサの出力レベルが変化する場合や出力レベルに差があるフォトセンサが使用される場合でも、確実にマーク検出を行うことができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 サーマルプリンタ
2 コンピュータ
10 オペレーションパネル
20 メカユニット
30 制御回路ユニット
11 電源スイッチ
12 用紙送りスイッチ
13 LED
21 サーマルヘッド
22 用紙送りモータ
25 フォトセンサ
36 MCU
40 RAM
41 EEPROM
42 A/D変換回路

Claims (11)

  1. 用紙を読み取るセンサと、
    前記センサの出力レベルが、前記用紙の非マーク領域を読み取ったセンサの出力レベルである白レベルの所定の割合を下回ったときの用紙上の位置をマークの先端として決定する第1決定手段と、
    前記センサの出力レベルが前記白レベルの所定の割合を下回ったときにマーク幅の算出を開始する算出手段と、
    前記センサの出力レベルが、前記白レベルと、現在のセンサの出力レベルが前回のセンサの出力レベルを上回ったときの前記出力レベルの最小値であるマークレベルの最小値との中間値以上であり、且つ前記算出手段で算出されたマーク幅が第1閾値以上第2閾値以下である場合に、前記センサの出力レベルが前記中間値を上回ったときの用紙上の位置を前記マークの後端として決定する第2決定手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記第2決定手段は、前記センサの出力レベルが前記中間値未満であり、且つ前記算出手段で算出されたマーク幅が前記第2閾値以上である場合に、用紙なしであると決定することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記第2決定手段は、前記センサの出力レベルが前記中間値以上であり、且つ前記算出手段で算出されたマーク幅が前記第1閾値未満である場合に、ノイズを検出したと決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記マークの後端の決定後、マーク頭出し量だけ用紙を搬送する搬送手段と、
    記憶手段に予め記憶されたマークの終端位置に対応する基準中間値と、前記センサの出力レベルから求まる中間値との差分を検出し、その差分に応じて前記マーク頭出し量を補正する補正手段と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記第2決定手段が用紙なしであると決定した場合、前記印刷装置の状態が変化したかの判定を行う処理において、マークの読み取り状態及び用紙なし状態の判定に使用される閾値は、前記マークの後端が決定された場合の中間値であることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  6. 前記印刷装置の状態が変化したかの判定を行う処理において、前記マークの読み取り状態及び用紙なし状態の判定に使用される閾値が存在しない場合には、予め記憶手段に記録されている用紙なしを検出するための閾値を使用することを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  7. 用紙を読み取るセンサと、
    前記用紙の非マーク領域を読み取ったセンサの出力レベルである白レベルを記憶する記憶部と、
    前記センサの出力レベルが、前記記憶部に記憶された白レベルの所定の割合を下回ったときの用紙上の位置をマークの先端として決定する第1決定手段と、
    前記センサの出力レベルが前記記憶部に記憶された白レベルの所定の割合を下回ったときにマーク幅の算出を開始する算出手段と、
    前記第1決定手段が前記マークの先端を決定した後の前記センサの出力レベルが前記所定の割合以上であり、且つ前記算出手段で算出されたマーク幅が第1閾値以上第2閾値以下である場合に、前記センサの出力レベルが前記所定の割合を上回ったときの用紙上の位置を前記マークの後端として決定する第2決定手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  8. 用紙を読み取るセンサと、
    前記センサの出力レベルが、前記用紙の非マーク領域を読み取ったセンサの出力レベルである白レベルの所定の割合を下回ったときの用紙上の位置をマークの先端として決定する第1決定手段と、
    前記センサの出力レベルが前記白レベルの所定の割合を下回ったときにマーク幅の算出を開始する算出手段と、
    前記第1決定手段が前記マークの先端を決定した後の前記センサの出力レベルが前記所定の割合以上であり、且つ前記算出手段で算出されたマーク幅が第1閾値以上第2閾値以下である場合に、前記センサの出力レベルが前記所定の割合を上回ったときの用紙上の位置を前記マークの後端として決定する第2決定手段と、を備え、
    前記第2決定手段は、前記センサの出力レベルが前記所定の割合未満であり、且つ前記算出手段で算出されたマーク幅が前記第2閾値以上である場合に、用紙なしであると決定することを特徴とする印刷装置。
  9. 前記第2決定手段は、前記センサの出力レベルが前記所定の割合以上であり、且つ前記算出手段で算出されたマーク幅が前記第1閾値未満である場合に、ノイズを検出したと決定することを特徴とする請求項7又は8に記載の印刷装置。
  10. センサの出力レベルが用紙の非マーク領域を読み取ったセンサの出力レベルである白レベルの所定の割合を下回ったときの用紙上の位置をマークの先端として決定し、
    前記センサの出力レベルが前記白レベルの所定の割合を下回ったときにマーク幅の算出を開始し、
    前記センサの出力レベルが、前記白レベルと、現在のセンサの出力レベルが前回のセンサの出力レベルを上回ったときの前記出力レベルの最小値であるマークレベルの最小値との中間値以上であり、且つ前記マーク幅が第1閾値以上第2閾値以下である場合に、前記センサの出力レベルが前記中間値を上回ったときの用紙上の位置を前記マークの後端として決定する、
    ことを特徴とする印刷装置のマーク検出方法。
  11. 用紙の非マーク領域を読み取ったセンサの出力レベルである白レベルをメモリに記憶し、
    前記センサの出力レベルが、前記メモリに記憶された白レベルの所定の割合を下回ったときの用紙上の位置をマークの先端として決定し、
    前記センサの出力レベルが前記メモリに記憶された白レベルの所定の割合を下回ったときにマーク幅の算出を開始し、
    前記マークの先端が決定された後の前記センサの出力レベルが前記所定の割合以上であり、且つ前記マーク幅が第1閾値以上第2閾値以下である場合に、前記センサの出力レベルが前記所定の割合を上回ったときの用紙上の位置を前記マークの後端として決定する、
    ことを特徴とする印刷装置のマーク検出方法。
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