JP6174333B2 - 避難誘導システム - Google Patents

避難誘導システム Download PDF

Info

Publication number
JP6174333B2
JP6174333B2 JP2013031816A JP2013031816A JP6174333B2 JP 6174333 B2 JP6174333 B2 JP 6174333B2 JP 2013031816 A JP2013031816 A JP 2013031816A JP 2013031816 A JP2013031816 A JP 2013031816A JP 6174333 B2 JP6174333 B2 JP 6174333B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
broadcast
evacuation
evacuation guidance
directional speaker
guidance system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013031816A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013211003A (ja
Inventor
賢昭 外村
賢昭 外村
誠良 増田
誠良 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hochiki Corp filed Critical Hochiki Corp
Priority to JP2013031816A priority Critical patent/JP6174333B2/ja
Publication of JP2013211003A publication Critical patent/JP2013211003A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6174333B2 publication Critical patent/JP6174333B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fire Alarms (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)

Description

本発明は、避難誘導放送により避難者を安全な避難口等に避難誘導する避難誘導システムに関する。
従来、火災報知設備と共に設置される一般的な避難誘導装置としては、常時点灯して避難を誘導する消防法で決められた誘導灯の他に、非常放送設備や光走行式避難誘導システムが知られている。
非常放送設備は、自動火災報知設備と連動し、火災が発生した場合に、建物内の廊下などに設置したスピーカから避難誘導のガイダンスを含む一斉非常放送を流し、速やかな避難を促すようにしている。
また光走行式避難誘導システムは、通路の床面あるいは壁面下部に連続的に光源を配列して逐次点滅を行い、あたかも光が走行しているように視認させて、その光の進む方向に沿って避難すれば避難口に至ることができるようにしている。
特開2004−310629号公報 特開2002−253688号公報
しかしながら、従来の非常放送設備は、無指向性のスピーカを使用し、館内一斉に非常放送として避難誘導を行うために大音量で流しており、場所によっては最短距離にある避難口へのガイダンス機能が十分に果たせない恐れもある。
また光走行式避難誘導システムにあっては、通路の床面に配列した光源を逐次点滅して、光が走行しているように視認させているが、見る位置や人によっては単に点滅しているとしか見えないこともあり、避難口の方向を示していることが、火災の発生により混乱した中では十分に把握されない問題がある。光源の避難誘導システムを認識している人は良いが、初めて利用する人には避難誘導システムが活かされない可能性もある。また火災時に発生する煙の層によって光源を見失う可能性もある。
本発明は、避難誘導放送により避難口に向かう避難者に避難口の方向や避難口までの距離などの情報を適確に伝えて迅速且つ安全な避難行動を可能とする避難誘導システムを提供することを目的とする。
(避難誘導システム)
本発明は、避難誘導システムに於いて、
避難場所に至る経路に、当該経路と交差する方向に指向方向を設定して配置した指向性スピーカと、
非常時に、避難場所へ誘導する所定の避難誘導放送を指向性スピーカから出力させる放送装置と、
を備え
指向性スピーカは、避難誘導放送を、経路と交差する方向の限られた範囲に伝播させて、避難者が当該範囲を横切る場合にのみ明瞭に聞こえるような音量で出力することを特徴とする。
(指向性スピーカの複数配置)
指向性スピーカを避難場所に至る経路に所定間隔で複数設置する。
(平面波スピーカ)
指向性スピーカは、音響振動を平面波として出力する平面波スピーカである。
(避難口まで距離と方向)
放送装置は、指向性スピーカから避難場所までの距離及び又は方向を示す避難誘導放送を繰り返し出力する。
(避難誘導放送の内容)
放送装置は、廊下部分に設置した指向性スピーカから、避難口又は避難階段の言葉を含む避難場所までの距離及び又は方向を示す避難誘導放送を出力し、非常階段に設置した指向性スピーカから、避難階の言葉を含む避難場所までの距離及び又は方向を示す避難誘導放送を出力する。
(複数の避難場所の選択)
放送装置は、複数の避難場所に通じる経路に設置した指向性スピーカについて、各避難場所に対応した放送情報を準備し、必要に応じて複数の避難場所から選択した所定の避難場所に対応した放送情報を選択して指向性スピーカから避難誘導放送を出力させる。
(エレベータの使用禁止)
放送装置は、非常時に、エレベータに向う通路に配置した指向性スピーカからエレベータの使用禁止を示す避難誘導放送を出力させる。
(火災発生場所への通行禁止)
放送装置は、非常時に、当該火災の発生場所に向う避難誘導経路に配置した指向性スピーカから通行禁止を示す避難誘導放送を出力させる。
(救助隊の誘導)
放送装置は、避難誘導の完了を確認した場合、指向性スピーカから救助隊を非常発生場所へ案内する案内放送を出力させる。この場合、放送装置は、指向性スピーカから非常発生場所までの距離及び又は方向を示す案内放送を出力させる。
(避難誘導訓練放送)
放送装置は、指向性スピーカから避難場所へ誘導する所定の避難誘導訓練放送を出力させる。
(放送装置の構成)
放送装置は、
指向性スピーカ毎に設けられ、当該指向性スピーカの設置場所に対応した所定の避難誘導放送情報を記憶し、外部からの制御信号により前記記憶した避難誘導放送情報の再生出力と再生停止を行う放送再生装置と、
放送再生装置に通信接続して制御する放送制御装置と、
を備える。
(防災機器位置への誘導)
放送装置は、非常時に、指向性スピーカから防災機器の設置位置を含む誘導放送を出力させる。
(非常放送設備との連携)
放送装置は、非常放送設備から女声メッセージによる感知器発報放送を示す放送移報信号を受信した場合、指向性スピーカから男声メッセージによる避難誘導放送を出力し、非常放送設備から男声メッセージによる火災放送を示す放送移報信号を受信した場合、指向性スピーカから女声メッセージによる避難誘導放送を出力する。
(基本的な効果)
本発明の避難誘導システムによれば、指向性スピーカを、避難口などの避難場所に至る経路(通路)に、当該経路を横切る方向に指向方向を設定して配置し、火災等の非常発生時に、放送装置により避難場所へ誘導する所定の避難誘導放送を指向性スピーカから出力させるようにしたため、指向性スピーカの前を通過する際に、避難口などの避難場所へ誘導する放送を聞き、例えば現在位置から避難口までの距離或いは距離と方向を知ることができ、非常発生により混乱した状況にあっても、避難場所が確認できることで、落ち着いた避難行動を可能とする。避難空間に煙層などがあって視界が悪い場合でも、避難誘導放送を聞くことができるため避難行動を可能とする。
(平面波スピーカによる効果)
また指向性スピーカは、音響振動を平面波として出力する平面波スピーカを使用しており、放送音は従来のスピーカによる球面波のように拡散せずに、通路を横切る方向の限られた範囲に伝播し、そこを横切る場合に明瞭に放送音を聞くことができ、通路に沿って所定間隔で指向性スピーカを配置していても、相互に干渉することなく、内容の異なる放送音を明瞭に聞くことができる。また音波が拡散せずに直進するため、従来の避難誘導放送のように音量を大きくしなくとも、周囲の騒音にも影響されることなく、放送音を明瞭に聞くことができる。
(避難誘導放送による効果)
また放送装置は、指向性スピーカから避難場所までの距離或いは距離とその方向を示す避難誘導放送を繰り返し出力するため、避難口へ向かう通路に所定間隔で指向性スピーカを配置しておくことで、指向性スピーカの前を通過する際に、避難口までの距離或いは距離とその方向を知って確認できると共に、残り距離がわかることで、避難口に近づいていることが確認でき、避難者に安心感を与え、落ち着いた避難行動を可能とする。
(避難誘導放送の内容による効果)
また、放送装置は、廊下部分に設置した指向性スピーカからの避難誘導放送に、「避難口」又は「避難階段」の言葉を必ず含ませることで、避難口又は避難階段の近くに到達しつつあることを避難者に明快に理解させることができる。
また、放送装置は、非常階段に設置した指向性スピーカからの避難誘導放送に、「避難階」の言葉を必ず含ませることで、避難口の近くに到達したことを避難者に明快に理解させることができる。
(避難場所の選択による効果)
また放送装置は、複数の避難場所に通じる経路に設置した指向性スピーカについて、各避難場所に対応した放送情報を準備し、非常発生した場合あるいは災害が拡大した場合などに、必要に応じて、複数の避難場所から選択した所定の避難場所、例えば最短の避難口あるいは避難者が集中しないように決定した避難口に対応した放送情報を選択して指向性スピーカから避難誘導放送を出力させるため、迅速且つ効率的な避難誘導を可能とし、また火災の進展状況に対応して最適な避難経路による避難誘導を可能とする。
(エレベータの使用禁止による効果)
また放送装置は、非常発生した場合に、エレベータに向う通路に配置した指向性スピーカからエレベータの使用禁止を示す避難誘導放送を出力させることで、使用できないエレベータに避難者が集中して起きる混乱を未然に防止できる。
(火災発生場所への通行禁止による効果)
また放送装置は、非常発生場所に向う避難誘導経路に配置した指向性スピーカから通行禁止を示す避難誘導放送を出力させることで、非常発生場所を通って避難口に向かうような危険な避難行動を未然に防止することが可能となる。
(救助隊の誘導による効果)
また放送装置は、避難誘導の完了を確認した場合、指向性スピーカから救助隊を非常発生場所へ誘導するため、例えば指向性スピーカから非常発生場所までの距離と方向を示す案内放送を出力させ、これにより火災発生階などに入った救助隊を非常発生現場へ案内可能とし、救助隊による消火や救助活動を支援できる。
(避難誘導訓練放送による効果)
また放送装置は、指向性スピーカから避難誘導訓練放送を、例えば所定の月日の所定の時刻毎に所定時間にわたり指向性スピーカから出力させることで、避難誘導訓練放送を聞いた人は、日常的に、その避難口までの距離や方向を知る訓練ができ、万一、火災が発生した場合にも、訓練放送を聞いている人がいることで、大きな混乱を起こすとなく、落ち着いた避難行動を効率良くとることが期待できる。
(放送装置の構成による効果)
放送装置は、指向性スピーカ毎に放送再生装置を設けて、そこに当該指向性スピーカの設置場所に対応した所定の避難誘導放送情報を予め記憶し、監視センタなどに設置した放送制御装置からの制御信号により、各放送再生装置に記憶した避難誘導放送情報に読み出して指向性スピーカから避難誘導放送の再生出力し、また再生を停止する制御を行うようにしたため、センタ側から指向性スピーカ毎に異なる放送信号を送信して再生する必要がなく、指向性スピーカからの避難誘導放送の出力や放送内容の切替などを、簡単且つ高速に行うことを可能とする。
(非常放送設備との連携)
放送装置は、非常放送設備から女声メッセージによる感知器発報放送を示す放送移報信号を受信した場合、指向性スピーカから男声メッセージによる避難誘導放送を出力し、非常放送設備から男声メッセージによる火災放送を示す放送移報信号を受信した場合、指向性スピーカから女声メッセージによる避難誘導放送を出力するようにしたため、非常放送設備から女声による感知器発報放送が行われている場合は、指向性スピーカから男声による避難誘導放送が行われ、また非常放送設備から男声による感知器発報放送が行われている場合は、指向性スピーカから女声による避難誘導放送が行われ、非常放送設備により感知器発報放送または火災放送が行われていても、避難者は指向性スピーカからの避難誘導放送を明瞭に聞き分けることができる。
本発明による避難誘導システムの概略構成を示した説明図 センタ側に設置する放送制御装置の概略構成を示したブロック図 指向性スピーカ毎に設置する放送再生装置の概略構成を示したブロック図 基本的な避難誘導放送制御の例を示した説明図 複数の避難口をもつ通路の避難誘導放送制御の例を示した説明図 避難口を切り替えた場合の避難誘導放送制御の例を示した説明図 エレベータの使用禁止を含む避難誘導放送制御の例を示した説明図 火災発生場所への通行禁止を含む避難誘導放送制御の例を示した説明図 消防隊を火災現場に誘導する放送制御の例を示した説明図 指向性スピーカを天井面に設置した例を示した説明図 指向性スピーカを他の設置例を示した説明図 指向性スピーカを避難階段に設置した例を示した説明図 非常放送設備と連携する本発明による避難誘導システムの他の実施形態を示した説明図
[避難誘導システムの構成]
図1は本発明による避難誘導システムの概略構成を示した説明図である。図1において、本発明の避難誘導システムは、放送制御装置10、放送再生装置12、指向性スピーカ14で構成する。なお、請求項の放送装置は放送制御装置10と放送再生装置12で構成している。
放送制御装置10は防災センタなどに設置する。放送制御装置10には伝送路15により自動火災報知設備16の受信機などと接続し、火災信号を受信する。放送制御装置10からは伝送路11が引き出され、伝送路11に避難誘導対象となる例えばビルの各階の避難経路となる通路側に配置した複数の放送再生装置12を接続し、通信接続により信号を送受信可能としている。放送再生装置12は固有のアドレスを設定している。また放送再生装置12には指向性スピーカ14を接続する。指向性スピーカ14は避難経路となる通路に沿って所定の間隔で配置し、その指向方向を、通路を横切る方向に設定している。
[指向性スピーカの構成]
指向性スピーカ14は、音響振動を平面波として出力する平面波スピーカであり、スピーカ本体の厚みが10ミリメートル程度のフラットパネルスピーカとして知られている。平面波スピーカは例えばフラットな振動板の背後に複数のボイスコイルを配置して音響信号により駆動することで、振動板を平行移動し、平面波振動を発生して前方へ向けて高い指向性により音を伝播する。
このような平面波スピーカを用いた指向性スピーカ14を避難経路となる通路を横切る方向に、その指向方向を向けて配置して避難誘導放送を出力することで、指向性スピーカ14の前を横切る場合に、その放送内容を明瞭に聞くことができる。隣接している指向性スピーカからの音は、それぞれの指向性が高いことから、相互に聞こえることはなく、通過する位置の指向性スピーカ14からの放送のみを明瞭に聞きとることができる。
また指向性スピーカ14の高い指向性により、避難行動に伴い騒音が高くなっている状況でも、騒音に影響されることなく、明瞭に放送内容を聞きとることができる。
[放送制御装置の構成]
図2はセンタ側に配置する放送制御装置概略構成を示したブロック図である。
図2において、放送制御装置10は、制御部18、操作部19、表示部20、マイク21、及び通信部22を備え、図示しない予備電源付きの電源部から直流電源の供給を受けて動作する。制御部18は、CPU、メモリ、各種の入出力ポート等をそなえたコンピュータ装置を使用する。
通信部22は伝送路15を介して図1に示した自動火災報知設備と通信接続し、火災発生日時や場所を示す火災信号を受信する。また通信部22は伝送路11を介して図1に示した複数の放送再生装置12に通信接続してその間で信号を送受信する。
制御部18は、自動火災報知設備16から火災信号の受信を検知した場合、または操作部19による放送開始操作の受け付けを検知した場合、放送再生装置12の全アドレスを指定を意味する共通アドレス、放送開始コマンドを含む制御信号を送信する制御を行い、放送再生装置12に予め登録している音声データを読み出して避難誘導放送信号を再生し、指向性スピーカ14からの避難誘導放送を出力させる。
また制御部18は、自動火災報知設備16から火災復旧信号の受信を検知した場合、又は操作部19による放送停止操作を検知した場合、放送再生装置12の共通アドレスを含む放送終了制御信号を送信する制御を行い、放送再生装置12による避難誘導放送の指向性スピーカ14からの再生出力を停止させる。
また制御部18は、避難誘導の放送中に、特定の通路に対し避難先となる避難口を切替える操作部19による切替操作を検知した場合、変更した避難口に対応する通路に配置している放送再生装置12のアドレスを宛先に指定した放送切替制御信号を送信する制御を行い、宛先指定した放送再生装置12を変更した避難口に誘導する避難誘導放送に切り替えて指向性スピーカ14から出力させる。このような避難口の切替操作は、火災が拡大した場合や、特定の避難口に避難者が集中した場合の情報などに基づき行う。
また制御部18は、操作部19による避難誘導完了操作を検知した場合、自動火災報知設備16からの火災信号に基づき特定している火災発生区画等へ救助隊を誘導するための放送情報(音声データ)を、対象区域に設置している指向性スピーカ14毎に生成し、対応する放送再生装置12のアドレスを宛先に指定して送信する制御を行い、火災発生区画に向かう通路に配置している放送再生装置12で受信再生して、その指向性スピーカ14から火災現場へ救助隊を誘導する放送を出力させる。
また制御部18は、定期的に避難誘導訓練放送の制御を行う。制御部18は、例えば予め設定した月日の時刻に共通アドレスを指定した訓練放送制御信号を放送再生装置12へ送信する制御を行い、放送再生装置12に予め記憶している音声データに基づき避難誘導訓練放送を指向性スピーカ14から出力させる。この避難誘導訓練放送の時期は、例えば毎月の第1月曜日の正午から15分間というように設定しておき、月毎に繰り返す。
[放送再生装置の構成]
図3は避難経路の一例となる通路側に配置する放送再生装置の概略構成を示したブロック図である。図3において、放送再生装置12は、再生制御部24、通信部26、音声記憶部28、再生増幅部30を備え、図示しない予備電源(バッテリー)付きの電源部からの直流電源の供給を受けて動作する。再生制御部24はCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路またはワイヤードロジック回路等を使用する。
通信部26は、再生制御部24の指示を受け、センタ側に配置した放送制御装置10との間で信号を送受信する。音声記憶部28には、対応する指向性スピーカ14の設置場所に対応した避難誘導放送の音声データを予め記憶している。この音声データは例えば避難口までの距離とその方向を示す放送内容の音声データとなる。基本的な音声データは次(1)〜(3)のようになる。
(1) 「避難口は直進してXXメートルです」
(2) 「避難口は右折してXXメートルです」
(3) 「避難口は左折してXXメートルです」
なお、「XX」は、指向性スピーカ14の設置位置から避難先となる避難口までの距離であり、スピーカ設置位置に対応した固有の距離を予め設定している。
また、廊下部分に設置した指向性スピーカ14から出力する避難誘導放送の音声メッセージには、「避難口」又は「避難階段」との言葉を必ず含むようにし、避難者に避難口又は避難階段の近くに到達しつつあることを明快に理解させることができるようにする。
またエレベータの使用禁止や火災発生場所への侵入禁止のための音声データは次の(4)(5)のようになる。
(4) 「避難口は直進してXXメートルです エレベータは使用できません」
(5) 「火災が発生しています 通行を禁止します」
また、避難誘導訓練放送の音声データとしては次の(6)〜(8)のようになる。
(6) 「訓練放送です 避難口は直進してXXメートルです」
(7) 「訓練放送です 避難口は右折してXXメートルです」
(8) 「訓練放送です 避難口は左折してXXメートルです」
また救助隊を火災現場に誘導する音声データは、センタ側の放送制御装置10からリアルタイムに送信されてくる音声データであり、音声記憶部28に一時的に記憶して再生する。この音声データは次の(9)〜(11)のようになる。
(9) 「火災現場は直進したXXメートル先です」
(10) 「火災現場は右折したXXメートル先です」
(11) 「火災現場は左折したXXメートル先です」
なお、上記の音声データによる放送内容は一例であり、必要に応じて適宜の放送内容とすることができる。
ここで、指向性スピーカ14からの音が明瞭に聞こえる範囲は、スピーカが通路を横切る中心線に対し進行方向に向かい概ね前後1メートルとなる2メートル程度の範囲となる。この範囲を通過する時間は、移動速度を例えば4〜8メートル/秒程度とすると、概ね1〜2秒程度であり、その間に、聞き取れる内容となるように、音声データを決める。このためには音声データは可能な限り短くする必要があり、避難口の方向は含めず、避難口までの距離を示す「避難口までXXメートル」とする音声データとしても良い。但し、訓練放送の音声データは、それより長い時間としても差し支えない。
再生増幅部30は、再生制御部24により音声記憶部28の音声データから生成した避難誘導放送信号を入力して増幅し、指向性スピーカ14から出力させる。
再生制御部24は例えばCPUによるプログラムの実行で実現する機能である。再生制御部24は、通信部26を介して放送制御装置10からの制御信号の有効受信を検知した場合、制御信号の制御内容に基づき、避難誘導放送の再生開始と再生停止の制御、避難口の変更に伴う避難誘導放送の切替え制御、救助隊の誘導放送の再生開始と再生停止の制御、または訓練用の避難誘導放送の再生開始と再生停止の制御を行う。
なお、「制御信号の有効受信」とは、受信した信号に含まれる共通アドレスを認識するか、または受信した信号に含まれる宛先アドレスがメモリに予め登録した自己アドレスに一致することを認識し、更に、信号内容としても異状が無いことを認識したことを意味する。以下、このような有効受信を含め、単に受信ということがある。
以下、放送再生装置12の再生制御部24による放送制御を具体的に説明すると次のようになる。
[避難誘導放送制御]
(基本的な避難誘導放送制御)
図4は基本的な避難誘導の放送制御の例を示した説明図である。図4は避難誘導対象領域としてビルのフロアの一部を示しており、避難口32に向かってL字型に曲がった避難経路となる通路Lがあり、通路Lに沿って例えば5メートル間隔で指向性スピーカ14−1〜14−4を配置している。以下、指向性スピーカ14−1〜14−4をそれぞれ区別せず総称する場合は指向性スピーカ14という。
なお、指向性スピーカ14−1〜14−4には図3のように放送再生装置12を接続するが、これは省略している。また破線の矢印は指向性スピーカ14の指向方向を示す。
火災が発生した場合、通路Lに沿って配置した指向性スピーカ14からは避難口32の方向とそこまで距離を示す避難誘導放送を図示の吹き出しに示すように出力する。
このため避難口に向かう避難者は指向性スピーカ14−1〜14−4の前を通過する毎に、
「避難口は右折して20メートルです」
「避難口は右折して15メートルです」
「避難口は直進して10メートルです」
「避難口は直進して5メートルです」
となる避難誘導放送を順番に聞くことができ、避難口32の方向とそこまでの距離を知りながら避難することができる。
特に照明が消えて非常灯に切り替わって暗くなっている状況や、煙により視界が効きにくい状況であっても、避難口32の方向とそこまでの距離が分かることで、パニックに陥ることなく冷静さを保った避難行動が可能となる。
(複数の避難口への避難誘導制御)
図5は複数の避難口をもつ通路の避難誘導放送制御の例を示した説明図である。図5において、通路L1〜L3は直進して通路L4に繋がり、通路L4の両側に避難口32a,32bがある。
火災が発生した場合には、通路L1の指向性スピーカ14−11,14−12、通路L2の指向性スピーカ14−21,14−22、及び通路L2が交差する通路L4の左側の指向性スピーカ14−41〜14−43は、左側の避難口32aへ誘導するための方向とそこでの距離を示す避難誘導放送を図示の吹き出しに示すように出力する。
一方、通路L3の指向性スピーカ14−31,14−32、及び通路L3が交差する通路L4の右側の指向性スピーカ14−45、14−46は、右側の避難口32bへ誘導するための方向とそこまでの距離を示す避難誘導放送を図示の吹き出しに示すように出力する。
このように通路に対応して異なる避難口32a、32bに誘導することで、特定の避難口に避難者が集中して混乱することを防止する。
(避難口を切り替える避難誘導制御)
図6は、避難誘導放送の途中で避難口を切り替えた場合の避難誘導放送制御の説明図である。このような避難口の切り替えは、火災の拡大或いは特定の避難口への避難者の集中を判断したセンタ側の操作に基づく放送制御装置10からの放送切替制御信号に基づいて行う。
図6にあっては、図5に示したように、最初、避難口32bへ誘導する避難誘導放送を行っていた通路L2の指向性スピーカ14−21,14−22について、途中で誘導先を避難口32bから避難口32aに切り替える操作を行っている。これに伴い指向性スピーカ14−21,14−22からの避難誘導放送の内容は、切り替えた避難口32aの方向とそこまでの距離を示す放送内容に変更して吹き出しに示すように出力している。
(エレベータを使用禁止とする避難誘導放送制御)
図7はエレベータの使用を禁止する避難誘導放送制御を示した説明図である。図7にあっては、通路L2の途中にエレベータ34を設置している。これに対応して通路L2に配置している指向性スピーカ14−21,14−22から例えば「エレベータは使用できません」を含む避難誘導放送を出力する。このため火災が発生した場合に運転を停止しているエレベータ34に避難者が殺到して混乱を起こすことを未然に防止可能とする。
(火災発生場所の通行を禁止する避難誘導放送制御)
図8は火災発生場所を通る避難行動を禁止する避難誘導放送制御を示した説明図である。図8にあっては、通路L2と通路L4が交差する近くで火災Fが発生している。そこで、火災Fが発生した場所の近くを通る通路L2の指向性スピーカ14−21,14−22、及び通路L4の中央部の指向性スピーカ14−42〜14−45から「このさき火災が発生しています 通行を禁止します」といった避難誘導放送を出力する。このため火災Fの発生場所またはその近くを通るような危険を伴う避難行動を未然に防止し、安全な経路を通って避難口へ案内することを可能とする。
(救助隊を誘導する放送制御)
図9は避難対象領域からの避難完了を確認した後に、必要に応じて行う救助隊の誘導放送制御を示した説明図である。図9において、火災Fの発生場所に通じる通路L1〜L4に設置した指向性スピーカ14−11〜14−46からは、火災現場の方向とそこまでの距離を示す誘導放送を出力する。例えば避難口32から入った救助隊は、最初にある指向性スピーカ14−41による例えば「火災現場は直進した10メートル先です」とする誘導放送を聞き、火災現場の方向とそこまでの距離を知り、適確な消防・救助活動を安全に行うことを可能とする。
このように火災現場に近い場所では、火災による煙が充満して視界はほとんど効かず、また救助隊員は空気ボンベや耐火服を装備して行動しており、指向性スピーカ14による誘導放送があることで、現場の状況を適確に判断した行動を可能とする。
(避難誘導訓練放送の制御)
図5を例にとると、例えば毎月の第1月曜日の正午から例えば15分間、指向性スピーカ14から間欠的に避難誘導訓練放送を出力する。
これにより例えば避難誘導対象領域がオフィスビルのフロアであれば、昼休みに通路の指向性スピーカ14−11〜14−46の前を通る場合に、避難誘導訓練放送を聞くことで、現在位置に対する避難口の方向とそこまでの距離を知り、これが火災が発生した場合に避難行動をとるための訓練となる。
また特定の月日の特定の時間帯で行う避難誘導訓練放送は、避難誘導対象領域に出入りする全ての人が聞くことにはならないが、その中の一部の人であっても避難誘導訓練放送を聞いていれば、火災が発生した場合に指導的な立場で率先して適切な避難行動を行うことを可能とし、避難誘導訓練放送による成果を十分生かすことが可能となる。
[天井面への設置]
図10は本発明の他の実施形態であり、避難経路となる通路Lの天井面に沿って指向性スピーカ14−1〜14−6を所定間隔で配置したことを特徴とする。なお、天井面には火災感知器35も設置されている。
ここで指向性スピーカ14−1〜14−6の設置間隔を例えば2メートルとすると、火災が発生した場合、例えば次の避難誘導放送が行われる。
14−1:避難口まで10メートルです。
14−2:避難口まで8メートルです。
14−3:避難口まで6メートルです。
14−4:避難口まで4メートルです。
14−5:避難口まで2メートルです。
14−6:避難口です。
このように天井面に指向性スピーカを設置した場合には、指向性スピーカ14〜14−6の設置スペースに十分な余裕があり、また指向性スピーカ14−1〜14−6に対する配線が天井裏からできるため設置工事も容易になる。
[指向性スピーカの他の配置]
図11は通路に対する指向性スピーカの他の配置を示した説明図である。図11(A)は避難経路となる通路Lの床面に指向性スピーカ14を設置しており、その指向方向は破線の矢印で示すように、下から上になる。
図11(B)は指向性スピーカ14を通路Lの壁面上部の両側に配置し、それぞれの指向方向を斜め下向きとし、通路空間をクロスするようにしている。なお、この場合、2台の指向性スピーカ14に対し同じ放送再生装置の出力を接続し、同じ避難誘導放送を流すようにする。もちろん、両側に設けるのではなく、片側に指向性スピーカ14を設けて、反対の壁面方向へ斜め下向きに避難誘導放送を流すようにしてもよい。
図11(C)は一方の壁面下側に指向性スピーカ14を取り付け、指向性スピーカ14から水平方向及び斜め上方向の複数方向に避難誘導放送を行う複数の指向性を備えるスピーカの例である。複数の指向性スピーカを方向が重ならないよう連続して配置している。指向性のあるスピーカを複数設けることで、避難者が通過する通路の断面全体をカバーする構成とすることで、通路を通過する全ての人が、天井に滞留する煙を避けるために姿勢を低くして避難する場合など、どのような姿勢で通過しても確実に避難誘導放送を聞こえるように複数方向の指向性を備える指向性スピーカ14を設ける。壁面上部にスピーカを設置して、複数の斜め下方向の指向性を有するスピーカにより通路断面全体をカバーする様にしてもよい。
このような指向性スピーカ14の配置により、通路Lの中央、左右いずれの位置を通る場合にも明瞭に避難誘導放送を聞くことができるようにする。また本発明における指向性スピーカ14の設置による指向方向は、避難経路となる通路と交差するものであれば、上記の配置に限定されず、適宜の配置とすることができる。
[避難階段への設置]
(避難階段の避難誘導放送)
図12は避難階段に本発明の避難誘導システムを設置した場合の説明図である。図12において、避難階段36は例えば建物の4階から避難階となる屋上に出ることができ、避難階段36を上りきった位置には避難階となる屋上に通じる避難口32となる避難扉を設置している。この避難経路となる避難階段36の側壁には所定間隔で指向性スピーカ14−1〜14−3を設置している。
火災が発生した場合、指向性スピーカ14−1〜14−3からは図示の吹き出しに示す内容の避難誘導放送が行われ、この避難誘導放送を聞くことで、避難階段36を通って屋上に安全に避難することを可能とする。
この場合の避難誘導放送の内容は、指向性スピーカ14−1から例えば「火災が発生しています 避難階は8段上です ここは4階です」としており、現在位置と避難階までの距離を階段の段数「8段」で示し、方向は「上」で示している。このように避難階までの距離と方向は、指向性スピーカ14の設置場所に合わせ、避難者にとって分かりやすい適宜の内容とする。
また、図12は避難階となる屋上への避難階段を例にとっているが、避難階となる1階の避難口に通じる避難階段については、この避難階までの距離と方向を示す避難誘導放送の内容とすれば良い。
更に、非常階段に設置した指向性スピーカ14から出力する避難誘導放送の音声メッセージには、「避難階」の言葉を必ず含むようにし、避難者が避難口の近くに到達したことを理解できるようにする。
(避難階段に固有な音声内容)
図12のように、避難階段に指向性スピーカ14を設けて避難誘導放送を行う場合、隣接する階のメッセージに使用する音声は、主な周波数成分を変えるか、或いは、母音が同じ発音となる隣接する階については、何れか一方または両方の階を示す音声を出力しないようにする。
例えば「ここは1階です 避難階は5階です」と「ここは2階です 避難階は5階です」の場合、「1階」と「2階」の母音は「―いー」階と発音が類似している。そこで、階を示す放送部分は、例えば偶数階だけとし、避難者が明瞭に聞き分けることができるようにする。即ち、2階(偶数階)の放送内容は「ここは2階です 避難階は5階です」とし、1階(奇数階)の放送内容は「避難階は5階です」とする。
[非常放送設備との連携]
図13は本発明による避難誘導システムの他の実施形態の概略構成を示した説明図であり、非常放送設備と連携したことを特徴とする。
図13において、本実施形態の避難誘導システムは、図1の実施形態と同様に、放送制御装置10、放送再生装置12、指向性スピーカ14で構成し、放送制御装置10には伝送路15により自動火災報知設備16の受信機などを接続して火災信号を受信する。
これに加え本実施形態にあっては、放送制御装置10には伝送路101により非常放送設備100を接続し、放送移報信号を受信する。
非常放送設備100においては、その技術基準により、火災感知器が発報した場合又はこれに準ずる情報を入手した場合に行う感知器発報放送のメッセージは女声によるものとしている。感知器発報放送のメッセージの内容としては、例えば「ただいま 2階の火災感知器が作動しました 係員が確認しておりますので 次の放送にご注意ください」とする。
また、非常放送設備100の技術基準では、火災の発生が確認された場合又はこれに準ずる情報を入手した場合に行う火災放送のメッセージは男声によるものとしている。火災放送のメッセージの内容としては、例えば「火事です 火事です 2階で火災が発生しました 落ち着いて避難してください」とする。実際の感知器発報放送および火災放送においては、それぞれのメッセージを、シグナル音やスイープ音と組み合わせて放送する。
このような非常放送設備100による感知器発報放送および火災放送は、本発明の避難誘導システムの指向性スピーカ14を配置した避難誘導対象となる例えばビルの各階の避難経路となる廊下や階段に対しても行われ、指向性スピーカ14からの避難誘導放送と重複し、避難誘導放送が聞き分けづらくなる場合がある。
そこで本実施形態にあっては、放送制御装置10は、例えば操作部による放送開始操作の受け付けを検知したときに、非常放送設備100から伝送路101により女声メッセージによる感知器発報放送を示す放送移報信号を受信していた場合、放送再生装置12の全アドレス指定を意味する共通アドレス、放送開始コマンド、男声メッセージを指定する男声コマンドを含む制御信号を送信する制御を行い、放送再生装置12に予め登録している男声の音声データを読み出して避難誘導放送信号を再生し、指向性スピーカ14からの男声の避難誘導放送を出力させる。
また、放送制御装置10は、避難誘導放送中に、非常放送設備100が感知器発報放送から火災放送に切り替わり、伝送路101を介して男声メッセージによる火災放送を示す放送移報信号を受信した場合、放送再生装置12の全アドレス指定を意味する共通アドレス、放送開始コマンド、女声メッセージを指定する女声コマンドを含む制御信号を送信する制御を行い、放送再生装置12に予め登録している女声の音声データを読み出して避難誘導放送信号を再生し、指向性スピーカ14からの女声の避難誘導放送を出力させる。
このため、非常放送設備100から女声による感知器発報放送が行われている場合は、指向性スピーカ14から男声による避難誘導放送が行われ、また非常放送設備100から男声による火災放送が行われている場合は、指向性スピーカ14から女声による避難誘導放送が行われ、避難者は指向性スピーカ14からの避難誘導放送を明瞭に聞き分けることができる。ここで、男声の周波数帯域は500Hz付近となり、一方、女声の周波数帯域は例えば800Hz付近となり、周波数的にも両者を明瞭に聞き分けることができる。
[本発明の変形例]
(センタからの一斉非常放送)
上記の実施形態では、指向性スピーカ毎に設けた放送再生装置をセンタ側の放送制御装置により制御し、各指向性スピーカから避難口までの距離或いは避難口の方向とそこまでの距離を示す避難誘導放送を出力しているが、これに併せてセンタ側から一斉非常放送を放送再生装置へ送信し、音声記憶部から読み出した避難誘導放送と交互に指向性スピーカから出力するようにしても良い。このセンタ側からの一斉非常放送には、マイクを使用した音声放送も含む。
(指向性スピーカの配置間隔)
避難口に向かう通路に対する指向性スピーカの配置間隔は、所定距離ごとに等間隔に配置してもよいし、避難口に近づくほど配置間隔を短くするなど適宜の間隔で配置することを妨げない。
(反対方向への避難の抑止)
また避難誘導放送の対象領域に不慣れな人にあっては、火災が発生した場合に、避難口の方向とは反対方向に避難する可能性があり、この場合、指向性スピーカの前を通って避難誘導放送を聞いても避難口の方向とそこまでの距離を誤って認識する可能性がある。
例えば「避難口は直進して20メートルです」という避難誘導放送では反対方向へ避難していることが不明である。このため現在位置や周辺の状況を合わせた放送内容とする。例えば「避難口は右側のトイレの前を直進した20メートル先です。避難方向を間違えないように注意してください」といった内容とする。
また上記の実施形態では、指向性スピーカを単独で設置しているが、指向性スピーカに表示灯を組み合わせて表示灯兼用指向性スピーカとし、例えば避難口の方向を表示し、これにより避難方向を誤ることを防止可能とする。
(誘導灯)
また、避難口に設置している誘導灯にスピーカを設け、自動火災報知設備と連動して音声と光点点滅で避難方向を知らせるようにしている場合については、この誘導灯のスピーカを、指向性スピーカとしても良い。この場合、誘導灯の指向性スピーカからは例えば「避難口はこちらです」といった音声メッセージを、シグナル音やスイープ音と組み合わせて繰り返し出力する。
(火災以外の避難誘導)
上記の実施形態は、火災が発生した場合の避難誘導放送を例にとるものであったが、これ以外に地震などの非常災害が発生した場合の避難誘導放送についても同様に適用できる。
(建物以外の用途)
また避難誘導システムはビルや集合住宅などの建物に限定されず、多くの人の出入りする適宜の施設や場所に適用できる。
(その他)
避難誘導放送は、火災発生場所に応じて、避難する優先度が高い区域の指向性スピーカからのみ避難誘導放送を行い、火災の拡大状況に応じて避難誘導放送を行う地区を変化させるようにしてもよい。
また、避難誘導放送に合わせて、非常時に使用する消火器、消火栓や発信機の防災機器の付近あるいは機器と一体に指向性スピーカ14を設置して、避難誘導放送、防災機器の設置位置を示す放送や防災機器の使用方法を放送するようにしてもよい。
また本発明はその目的と利点を損なうことにない適宜の変形を含み、また上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:放送制御装置
12:放送再生装置
14,14−1〜14−6,14−11〜14−46:指向性スピーカ
16:自動火災報知設備
18:制御部
19:操作部
20:表示部
21:マイク
22,26:通信部
24:再生制御部
28:音声記憶部
30:再生増幅部
32,32a,32b:避難口
36:避難階段
100:非常放送設備

Claims (14)

  1. 避難場所に至る経路に、当該経路と交差する方向に指向方向を設定して配置した指向性スピーカと、
    非常時に、前記避難場所へ誘導する所定の避難誘導放送を前記指向性スピーカから出力させる放送装置と、
    を備え
    前記指向性スピーカは、前記避難誘導放送を、前記経路と交差する方向の限られた範囲に伝播させて、避難者が当該範囲を横切る場合にのみ明瞭に聞こえるような音量で出力することを特徴とする避難誘導システム。
  2. 請求項1記載の避難誘導システムに於いて、前記指向性スピーカを避難場所に至る経路に所定間隔で複数設置したことを特徴とする避難誘導システム。
  3. 請求項1記載の避難誘導システムに於いて、前記指向性スピーカは、音響振動を平面波として出力する平面波スピーカであることを特徴とする避難誘導システム。
  4. 請求項1記載の避難誘導システムに於いて、前記放送装置は、前記指向性スピーカから前記避難場所までの距離及び又は方向を示す避難誘導放送を繰り返し出力することを特徴とする避難誘導システム。
  5. 請求項4記載の避難誘導システムに於いて、前記放送装置は、廊下部分に設置した前記指向性スピーカから、避難口又は避難階段の言葉を含む前記避難場所までの距離及び又は方向を示す避難誘導放送を出力し、非常階段に設置した前記指向性スピーカから、避難階の言葉を含む前記避難場所までの距離及び又は方向を示す避難誘導放送を出力することを特徴とする避難誘導システム。
  6. 請求項1記載の避難誘導システムに於いて、
    前記放送装置は、複数の避難場所に通じる経路に設置した指向性スピーカについて、各避難場所に対応した放送情報を準備し、必要に応じて複数の避難場所から選択した所定の避難場所に対応した放送情報を選択して前記指向性スピーカから避難誘導放送を出力させることを特徴とする避難誘導システム。
  7. 請求項1記載の避難誘導システムに於いて、
    前記放送装置は、非常時に、エレベータに向う通路に配置した指向性スピーカから前記エレベータの使用禁止を示す避難誘導放送を出力させることを特徴とする避難誘導システム。
  8. 請求項1記載の避難誘導システムに於いて、
    前記放送装置は、非常時に、当該非常発生場所に向う避難誘導経路に配置した指向性スピーカから通行禁止を示す避難誘導放送を出力させることを特徴とする避難誘導システム。
  9. 請求項1記載の避難誘導システムに於いて、
    前記放送装置は、前記指向性スピーカから救助隊を非常発生場所へ案内する案内放送を出力させることを特徴とする避難誘導システム。
  10. 請求項9記載の避難誘導システムに於いて、
    前記放送装置は、前記指向性スピーカから火災発生場所までの距離及び又は方向を示す案内放送を出力させることを特徴とする避難誘導システム。
  11. 請求項1記載の避難誘導システムに於いて、
    前記放送装置は、前記指向性スピーカから前記避難場所へ誘導する所定の避難誘導訓練放送を出力させることを特徴とする避難誘導システム。
  12. 請求項1記載の避難誘導システムに於いて、
    前記放送装置は、前記指向性スピーカ毎に設けられ、当該指向性スピーカの設置場所に対応した所定の避難誘導放送情報を記憶し、外部からの制御信号により前記記憶した避難誘導放送情報の再生出力と再生停止を行う放送再生装置と、
    前記放送再生装置に通信接続して制御する放送制御装置と、
    を備えたことを特徴とする避難誘導システム。
  13. 請求項1記載の避難誘導システムに於いて、
    前記放送装置は、非常時に、指向性スピーカから防災機器の設置位置を含む誘導放送を出力させることを特徴とする避難誘導システム。
  14. 請求項1記載の避難誘導システムに於いて、前記放送装置は、非常放送設備から女声メッセージによる感知器発報放送を示す放送移報信号を受信した場合、前記指向性スピーカから男声メッセージによる前記避難誘導放送を出力し、前記非常放送設備から男声メッセージによる火災放送を示す放送移報信号を受信した場合、前記指向性スピーカから女声メッセージによる前記避難誘導放送を出力することを特徴とする避難誘導システム。
JP2013031816A 2012-02-27 2013-02-21 避難誘導システム Expired - Fee Related JP6174333B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013031816A JP6174333B2 (ja) 2012-02-27 2013-02-21 避難誘導システム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012039836 2012-02-27
JP2012039836 2012-02-27
JP2013031816A JP6174333B2 (ja) 2012-02-27 2013-02-21 避難誘導システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013211003A JP2013211003A (ja) 2013-10-10
JP6174333B2 true JP6174333B2 (ja) 2017-08-02

Family

ID=49528723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013031816A Expired - Fee Related JP6174333B2 (ja) 2012-02-27 2013-02-21 避難誘導システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6174333B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105180941B (zh) * 2015-09-09 2019-01-08 百度在线网络技术(北京)有限公司 一种导航方法和装置
CN106295910A (zh) * 2016-08-27 2017-01-04 重庆九洲星熠导航设备有限公司 一种实时态势感知的室内火灾疏散路径动态优化方法
JP7232038B2 (ja) * 2018-12-26 2023-03-02 ナブテスコ株式会社 誘導装置、プラットホームドア装置
CN109754184A (zh) * 2018-12-31 2019-05-14 合肥高科科技股份有限公司 一种钣金车间应急疏散流程

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS538240Y2 (ja) * 1972-09-12 1978-03-03
JPS5523569A (en) * 1978-08-08 1980-02-20 Hideo Nagano Sound type refuge guide device
JPH0665993U (ja) * 1993-02-02 1994-09-16 オンキヨー株式会社 誘導灯
JPH103582A (ja) * 1996-06-18 1998-01-06 Toushina Seiki:Kk 誘導装置
JP2000194977A (ja) * 1998-12-24 2000-07-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 避難誘導装置
JP2002342849A (ja) * 2001-05-18 2002-11-29 Takumi:Kk 誘導灯、スピーカシステム、および、誘導システム
JP3098576U (ja) * 2003-06-16 2004-03-04 ミタカ商事株式会社 避難誘導情報提供装置
JP2008052627A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Matsushita Electric Works Ltd 集合住宅用インターホンシステム
US8229131B2 (en) * 2007-10-04 2012-07-24 Honeywell International Inc. Systems and methods for delivering directional audio and personalized emergency alerts via addressable speakers
JP2011248805A (ja) * 2010-05-31 2011-12-08 Toyota Home Kk 集合住宅の移動経路報知システム
US20130147599A1 (en) * 2011-12-12 2013-06-13 Utc Fire & Security Americas Corporation, Inc. Wireless control of emergency notification devices

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013211003A (ja) 2013-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6485994B2 (ja) 避難誘導システム
JP6174333B2 (ja) 避難誘導システム
KR101185405B1 (ko) 대피 경로 안내 시스템 및 방법
JP6963904B2 (ja) 防災システム
KR101325485B1 (ko) 일체형 재난감지 스피커
AU2022100030A4 (en) Safety corridor arrangement
JP6117560B2 (ja) 避難誘導システム
KR101237414B1 (ko) 영상 정보와 위치 정보를 이용한 디지털 비상방송 시스템 및 방법
JP2008310586A (ja) 警報処理装置及び警報処理システム
KR102505979B1 (ko) 실시간 상황별 멀티섹션 방송이 가능한 네트웍 멀티미디어 이중화 시스템
JP6710119B2 (ja) トンネル非常用設備
JP2010205104A (ja) 避難誘導システム
JPH039499A (ja) 避難誘導システム
TWM578855U (zh) Indoor emergency evacuation navigation system
FI120896B (fi) Menetelmä ja järjestelmä ohjaamiseksi, opastamiseksi ja varoittamiseksi
US10991216B1 (en) Auditory and visual guidance system for emergency evacuation
JPH08299475A (ja) 非常口誘導システム
CN210325046U (zh) 一种声光振动三位一体闭环消防逃生疏散低位照明系统
KR101286619B1 (ko) 자가 알림기능을 갖는 화재 경보시스템
JPS60230293A (ja) 避難誘導装置
KR20180063807A (ko) 피난 유도 장치
JPH05205164A (ja) 避難誘導装置
JP7246208B2 (ja) 避難誘導システム
TWI570713B (zh) Sound guidance system, method and guide device
JPH0935149A (ja) 避難指示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6174333

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees