JP7246208B2 - 避難誘導システム - Google Patents

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本発明は、避難誘導システムに関する。
従来、建物内で火災が発生した場合に在館者の避難を支援するための避難誘導システムが知られている。例えば、特許文献1には、火災報知設備と連動して非常放送を行う非常放送設備が記載されている。この非常放送設備は、建物内の感知器が発報すると感知器発報放送を行い、その後、火災が確認されると火災放送を行い、非火災が確認されると非火災放送を行う。
特開2015-231185号公報
感知器の発報は、感知器の誤作動が原因で行われる場合がある。そのため、防火対象物によっては、感知器発報の段階では非常放送を行わず、実際に火災が確認されてから非常放送を行いたいという要請がある。例えば、劇場を有する防火対象物では、感知器発報放送により劇場公演を中断させたくないという事情がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、客を収容するエリアで感知器発報放送を行わない避難誘導システムを提供する。
上記の課題を解決するため、本発明に係る避難誘導システムは、客を収容する客エリアと、当該客エリアの管理人が執務する管理人エリアとを含む防火対象物のための避難誘導システムであって、前記防火対象物の各所に設置される感知器と、前記防火対象物の各所に設置される発信機と、前記防火対象物の各所に設置されるスピーカと、前記感知器が作動すると又は前記発信機が操作されると、移報信号を出力する受信部と、前記スピーカを通じて非常放送を行う放送設備制御部とを備え、前記放送設備制御部は、前記受信部から感知器発報信号を受信すると、前記管理人エリアに設置されたスピーカを通じて感知器発報放送を行う一方で、前記客エリアに設置されたスピーカを通じては感知器発報放送を行わず、前記放送設備制御部は、前記受信部から火災確定信号を受信すると、前記管理人エリアに設置されたスピーカを通じて火災放送を行うとともに、前記客エリアに設置されたスピーカを通じて火災放送を行うことを特徴とする。
好ましい態様において、前記客エリアは劇場エリアであり、前記管理人エリアは劇場事務室である。
さらに好ましい態様において、前記放送設備制御部は、非火災放送スイッチが操作されると、前記管理人エリアに設置されたスピーカを通じて非火災放送を行う一方で、前記客エリアに設置されたスピーカを通じては非火災放送を行わない。
さらに好ましい態様において、前記避難誘導システムは、前記客エリアの各所に設置される誘導灯と、前記誘導灯の点灯を制御する誘導灯信号装置とをさらに備え、前記誘導灯信号装置は、前記誘導灯が消灯時に前記受信部から火災確定信号を受信すると、前記誘導灯を点灯させる。
さらに好ましい態様において、前記避難誘導システムは、前記客エリアに設置される表示装置であって、火災放送時に前記誘導灯を点灯させることを通知するメッセージを表示する表示装置をさらに備える。
本発明に係る避難誘導システムによれば、客を収容するエリアで感知器発報放送を行わない。
防火対象物の一例を示す図 ホール棟B2のフロアマップの一例を示す図 避難誘導システムの主な構成の一例を示すブロック図 避難誘導システムの動作例を示すシーケンス図
1.実施形態
本発明の一実施形態に係る避難誘導システムについて、図面を参照して説明する。
1-1.構成
図1は、本避難誘導システムの防火対象物の一例を示す図である。同図に示す防火対象物は、オフィス・ホテル棟B1とホール棟B2を有する複合用途の建物である。この防火対象物が有するオフィス・ホテル棟B1は、事務所、ホテル、店舗、防災センタ等を含む建物である。一方、ホール棟B2は劇場である。ここで劇場とは、演劇、映画、舞踊等を観客に見せるための建物である。オフィス・ホテル棟B1とホール棟B2は、廊下Pで接続されている。
図2は、ホール棟B2のフロアマップの一例を示す図である。同図に示すホール棟B2は、劇場事務室A1(太枠で囲まれたエリア)と、劇場事務室を除くエリアである劇場エリアA2(太枠で囲まれたエリアを除くすべてのエリア)を有する建物である。このホール棟B2が有する劇場事務室A1は、劇場エリアA2の従業員が執務する部屋である。一方、劇場エリアA2は、舞台、観客席、楽屋、ホワイエ、廊下等を含むエリアである。
図3は、避難誘導システムの主な構成の一例を示すブロック図である。同図は特に、ホール棟B2と防災センタに設置される機器について示している。同図に示す避難誘導システムは、大略、火災監視システム1、非常放送システム2、誘導灯制御システム3、通話システム4及び案内通知システム5を有する。
火災監視システム1は、煙感知器11、発信機12、R型の火災受信機13、総合操作盤14及びメッセージ表示機15を有する。煙感知器11は、回線を介して火災受信機13と接続され、周囲の煙濃度を測定して火災受信機13に出力する。煙感知器11は、劇場エリアA2を含む防火対象物の各所に設置される。発信機12は、回線を介して火災受信機13と接続され、操作されると発信機信号を火災受信機13に出力する。発信機12は、劇場エリアA2を含む防火対象物の各所に設置される。火災受信機13は、煙感知器11が作動すると又は発信機12が操作されると、イベントが発生した警戒区域を表示しつつ、発生イベントの内容とその発生場所を通知する移報信号を、総合操作盤14、メッセージ表示機15、非常放送システム2及び誘導灯制御システム3に対して出力する。具体的には、煙感知器11により測定された煙濃度が閾値を超えると感知器発報信号を出力し、発信機12から発信機信号を受信すると又は火災受信機13の火災断定スイッチが操作されると火災確定信号を出力する。この火災受信機13は防災センタに設置される。総合操作盤14は、回線を介して火災受信機13と接続され、火災受信機13から移報信号を受信すると、イベントが発生した警戒区域と各防災設備の作動状況を表示する。この総合操作盤14は防災センタに設置される。メッセージ表示機15は、回線を介して火災受信機13と接続され、火災受信機13から移報信号を受信すると、イベントが発生した警戒区域を表示する。このメッセージ表示機15は劇場事務室A1に設置され、劇場事務室A1で執務する従業員は、このメッセージ表示機15を見ることで、発生したイベントの内容とその発生場所を知ることができる。
次に、非常放送システム2は、スピーカ21、放送設備制御盤22及び放送設備遠隔操作器23を有する。スピーカ21は、回線を介して放送設備制御盤22と接続され、劇場事務室A1と劇場エリアA2を含む防火対象物の各所に設置される。放送設備制御盤22は、回線を介して火災受信機13と接続され、スピーカ21を通じて非常放送を行う。具体的には、煙感知器11が作動したことを通知する感知器発報放送と、火災が発生したことを通知する火災放送と、火災の発生が確認されなかったことを通知する非火災放送を行う。
これらの非常放送のうち感知器発報放送は、火災受信機13から第1報の感知器発報信号が受信されると行われる。その際、煙感知器11が作動した場所がオフィス・ホテル棟B1の地階又は2階以上である場合には、イベント発生階及び直上階で感知器発報放送が行われる。一方、煙感知器11が作動した場所がオフィス・ホテル棟B1の1階又はホール棟B2である場合には、オフィス・ホテル棟B1の地階から2階及びホール棟B2で感知器発報放送が行われる。ただし、ホール棟B2のうち、劇場事務室A1では感知器発報放送が行われるが、劇場エリアA2では感知器発報放送は行われない。これは、感知器発報放送により劇場公演を中断させないためである。
次に、火災放送は、以下の3つの条件のうちのいずれか1つが満たされると行われる。
(1)火災受信機13から火災確定信号を受信する。
(2)火災受信機13から第1報の感知器発報信号を受信した後に第2報の感知器発報信号を受信する。
(3)火災受信機13から第1報の感知器発報信号を受信した後に一定時間が経過する。
火災放送を行うにあたり、オフィス・ホテル棟B1の地階又は2階以上で火災が発生した場合には、まず出火階及び直上階で区分放送を行い、その後一定時間経過後にオフィス・ホテル棟B1全体で一斉放送を行う。ここで、ホール棟B2で火災放送を行わない理由は、オフィス・ホテル棟B1とホール棟B2は防火区画されているからである。一方、オフィス・ホテル棟B1の1階又はホール棟B2で火災が発生した場合には、まずオフィス・ホテル棟B1の地階から2階及びホール棟B2で区分放送を行い、その後一定時間経過後にオフィス・ホテル棟B1及びホール棟B2全体で一斉放送を行う。なお、火災放送については、ホール棟B2の劇場事務室A1と劇場エリアA2の両方で行われる。
次に、非火災放送は、放送設備制御盤22の非火災放送スイッチが操作されると行われる。その際、煙感知器11が作動した場所がオフィス・ホテル棟B1の地階又は2階以上であった場合には、イベント発生階及び直上階で非火災放送が行われる。一方、煙感知器11が作動した場所がオフィス・ホテル棟B1の1階又はホール棟B2であった場合には、オフィス・ホテル棟B1の地階から2階及びホール棟B2で非火災放送が行われる。ただし、ホール棟B2のうち、劇場事務室A1では非火災放送が行われるが、劇場エリアA2では非火災放送は行われない。これは、非火災放送により劇場公演を中断させないためである。
放送設備制御盤22は防災センタに設置される。
放送設備遠隔操作器23は、回線を介して放送設備制御盤22に接続され、劇場事務室A1に設置される。劇場事務室A1で執務する従業員は、この放送設備遠隔操作器23を用いて、放送設備制御盤22を遠隔操作することができる。
次に、誘導灯制御システム3は、誘導灯31、誘導灯信号装置32及び遠隔制御スイッチ33を有する。誘導灯31は、回線を介して誘導灯信号装置32に接続され、劇場エリアA2を含む防火対象物の各所に設置される。誘導灯31は、具体的には、避難口誘導灯、通路誘導灯及び客席誘導灯である。誘導灯信号装置32は、回線を介して火災受信機13と接続され、誘導灯31の点灯を制御する。特に、劇場エリアA2に設置された誘導灯31については、消灯時に火災受信機13から火災確定信号を受信すると、点灯させる。これは、劇場エリアA2にいる観客の避難を支援するためである。その一方で、感知器発報時には誘導灯31を点灯させない。これは、誘導灯31を点灯させることで公演の妨げになるのを防ぐためである。遠隔制御スイッチ33は、回線を介して誘導灯信号装置32に接続され、劇場エリアA2内に設置される。劇場エリアA2の従業員は、この遠隔制御スイッチ33を用いて、誘導灯信号装置32を遠隔操作することができる。例えば、劇場公演中に公演の妨げにならないように、この遠隔制御スイッチ33を用いて、劇場エリアA2に設置された誘導灯31を消灯させる。
次に、通話システム4は、互いに回線で接続される同時通話装置41及び42を有する。同時通話装置41及び42はインターホンであり、同時通話装置41は防災センタに設置され、同時通話装置42は劇場事務室A1に設置される。防災センタの勤務員と劇場事務室A1の従業員は、この同時通話装置41及び42を用いて、情報交換を行うことができる。
次に、案内通知システム5は、スピーカ51、業務放送設備52、表示装置53及び遠隔制御スイッチ54を有する。スピーカ51は、回線を介して業務放送設備52と接続され、劇場エリアA2の各所に設置される。業務放送設備52は、劇場エリアA2内の業務放送を行うための放送設備である。この業務放送設備52は特に、開演前に防災メッセージを放送するために使用される。ここで防災メッセージとは、劇場公演中は劇場エリアA2内の誘導灯31を消灯し、火災発生時には点灯させることと、劇場エリアA2では感知器発報放送と非火災放送を省略し、火災放送のみを行うことを通知するメッセージである。劇場エリアA2の従業員は、この業務放送設備52を操作して、開演前に防災メッセージを放送する。この業務放送設備52は劇場エリアA2内に設置される。表示装置53は、上記の防災メッセージを表示するための表示装置である。具体的には例えば、LED表示器や液晶表示器である。この表示装置53は劇場エリアA2の各所(例えば、劇場内の壁面)に設置される。遠隔制御スイッチ54は、回線を介して表示装置53に接続され、劇場エリアA2内に設置される。劇場エリアA2の従業員は、この遠隔制御スイッチ54を用いて、表示装置53を遠隔操作することができる。例えば、公演前に、この遠隔制御スイッチ54を用いて、防災メッセージを表示させる。防災メッセージは公演前継続的に表示される。
1-2.動作
以上説明した避難誘導システムの動作例について、図4に示すシーケンス図を参照して説明する。以下では特に、ホール棟B2と防災センタに設置された主な機器の動作例について説明する。
ホール棟B2の劇場エリアA2では、開演前に従業員が業務放送設備52を操作して上記の防災メッセージを放送させる。また、従業員は遠隔制御スイッチ54を操作して表示装置53に上記の防災メッセージを表示させる。このように防災メッセージを放送及び表示することで、劇場公演中は劇場エリアA2内の誘導灯31を消灯し、火災発生時には点灯させることと、劇場エリアA2では感知器発報放送と非火災放送を省略し、火災放送のみを行うことを観客に周知させる。そして、開演すると、従業員は遠隔制御スイッチ33を操作して、劇場エリアA2に設置された誘導灯31を消灯させる。
その後、公演中にホール棟B2で煙感知器11が作動したと仮定すると(ステップS1)、火災受信機13は感知器発報信号を放送設備制御盤22に出力する(ステップS2)。感知器発報信号を受信した放送設備制御盤22は、煙感知器11が作動した場所がホール棟B2であるため、ホール棟B2で感知器発報放送を行う。ただし、ホール棟B2のうち、劇場事務室A1では感知器発報放送が行う一方で、劇場エリアA2では感知器発報放送を行わない(ステップS3)。これは、感知器発報放送により劇場公演を中断させないためである。
この感知器発報放送を聞いた又はメッセージ表示機15で感知器発報を知った劇場事務室A1の従業員は、現場に駆け付けて火災発生の有無を確認する。確認の結果、火災が発生していた場合には、ホール棟B2内の発信機12を操作するか、または劇場事務室A1の同時通話装置42を通じて防災センタの勤務員に対して火災の発生を連絡する。火災発生の連絡を受けた勤務員は、火災受信機13の火災断定スイッチを操作する。一方、火災が確認できなかった場合には、同時通話装置42を操作して防災センタの勤務員に対して火災の不発生を連絡する。火災不発生の連絡を受けた勤務員は、放送設備制御盤22の非火災放送スイッチを操作する。また、防災センタの勤務員も、火災受信機13で感知器発報を知ると、現場に駆け付けて火災発生の有無を確認する。確認の結果、火災が発生していた場合には、ホール棟B2内の発信機12を操作するか、または携帯無線機を通じて防災センタ内の勤務員に対して火災の発生を連絡する。火災発生の連絡を受けた勤務員は、火災受信機13の火災断定スイッチを操作する。一方、火災が確認できなかった場合には、携帯無線機を通じて防災センタ内の勤務員に対して火災の不発生を連絡する。火災不発生の連絡を受けた勤務員は、放送設備制御盤22の非火災放送スイッチを操作する。
従業員及び勤務員の確認の結果、火災が確認できなかったと仮定した場合、放送設備制御盤22の非火災放送スイッチが操作されて(ステップS4)、放送設備制御盤22は、感知器発報放送を行ったホール棟B2で非火災放送を行う。ただし、ホール棟B2のうち、劇場事務室A1では非火災放送が行う一方で、劇場エリアA2では非火災放送を行わない(ステップS5)。これは、非火災放送により劇場公演を中断させないためである。
一方、従業員及び勤務員の確認の結果、火災が発生していた場合と仮定した場合、ホール棟B2内の発信機12が操作されるか又は火災断定スイッチが操作されることで(ステップS6)、火災受信機13は火災確定信号を放送設備制御盤22と誘導灯信号装置32に出力する(ステップS7)。火災確定信号を受信した放送設備制御盤22は、感知器発報放送を行ったホール棟B2で火災放送を行う。なお、火災放送については、ホール棟B2の劇場事務室A1と劇場エリアA2の両方で行う(ステップS8)。この火災放送を聞いた観客は、従業員による誘導の下、直ちに避難を開始する。一方、火災確定信号を受信した誘導灯信号装置32は、劇場エリアA2内の誘導灯31を点灯させる(ステップS9)。これは、劇場エリアA2にいる観客の避難を支援するためである。
以上が、避難誘導システムの動作例についての説明である。
なお、上記の動作例では、火災受信機13から火災確定信号を受信することを契機として放送設備制御盤22は火災放送を行っているが、放送設備制御盤22は、火災受信機13から第1報の感知器発報信号を受信した後に第2報の感知器発報信号を受信するか、または火災受信機13から第1報の感知器発報信号を受信した後に一定時間が経過することを契機として火災放送を行ってもよい。
また、上記の動作例では、ホール棟B2で煙感知器11が作動したことを契機として放送設備制御盤22はホール棟B2で感知器発報放送を行っているが、放送設備制御盤22は、オフィス・ホテル棟B1の1階で煙感知器11が作動したことを契機として感知器発報放送を行ってもよい。
以上説明した避難誘導システムによれば、劇場エリアA2では感知器発報放送と非火災放送が行われない。そのため、これらの放送により劇場公演を中断させることがない。また、劇場エリアA2内の誘導灯31は感知器発報時には点灯しない。そのため、誘導灯31の灯りが公演の妨げになることがない。また、開演前に上記の防災メッセージを放送及び表示することで、劇場公演中は誘導灯31を消灯し、感知器発報放送を省略すること等を観客に周知させることができる。なお、感知器発報放送を省略する代わりに「感知器作動中」の表示を劇場エリアA2内で行うという方法も考えられるが、このような表示は却って観客を不安にさせる可能性がある。その点、上記の防災メッセージを開演前に放送及び表示する方法には、そのような心配がない。
2.変形例
上記の実施形態は、下記のように変形してもよい。下記の変形例は互いに組み合わせてもよい。
2-1.変形例1
劇場エリアA2以外の、客を収容する客エリアにおいても、感知器発報放送と非火災放送を省略するようにしてもよい。例えば、博物館や美術館の展示エリアや、宿泊施設の客室エリアや、百貨店の売り場や、飲食店のホール等で、感知器発報放送と非火災放送を省略するようにしてもよい。その場合も、客エリアの管理人が執務する管理人エリアでは感知器発報放送と非火災放送を行う。
2-2.変形例2
煙感知器11はアナログ式に限られず、感度固定の煙感知器であってもよい。また、避難誘導システムを構成する感知器の種類は煙感知器に限られず、熱感知器や炎感知器であってもよい。また、火災受信機13はR型に限られず、P型であってもよい。
2-3.変形例3
放送設備制御盤22は、常に劇場エリアA2内の感知器発報放送と非火災放送を省略するのではなく、公演中のみこれらの放送を省略するようにしてもよい。例えば、放送設備制御盤22を、感知器発報放送と非火災放送を省略する日時と場所を設定可能な装置としてもよい。
2-4.変形例4
業務放送設備52は、業務放送用のスピーカ51に代えて、非常放送用のスピーカ21を通じて防災メッセージを放送してもよい。すなわち、非常放送システム2と案内通知システムとでスピーカを共用してもよい。
2-5.変形例5
放送設備制御盤22の機能を火災受信機13に備えさせてもよい。すなわち、放送設備制御盤22と火災受信機13を一体型の装置としてもよい。
1…火災監視システム、2…非常放送システム、3…誘導灯制御システム、4…通話システム、5…案内通知システム、11…煙感知器、12…発信機、13…火災受信機、14…総合操作盤、15…メッセージ表示機、21…スピーカ、22…放送設備制御盤、23…放送設備遠隔操作器、31…誘導灯、32…誘導灯信号装置、33…遠隔制御スイッチ、41、42…同時通話装置、51…スピーカ、52…業務放送設備、53…表示装置、54…遠隔制御スイッチ、A1…劇場事務室、A2…劇場エリア、B1…オフィス・ホテル棟、B2…ホール棟、P…廊下

Claims (5)

  1. 客を収容する客エリアと、当該客エリアの管理人が執務する管理人エリアとを含む防火対象物のための避難誘導システムであって、
    前記防火対象物の各所に設置される感知器と、
    前記防火対象物の各所に設置される発信機と、
    前記防火対象物の各所に設置されるスピーカと、
    前記感知器が作動すると又は前記発信機が操作されると、移報信号を出力する受信部と、
    前記スピーカを通じて非常放送を行う放送設備制御部と
    を備え、
    前記放送設備制御部は、前記受信部から感知器発報信号を受信すると、前記管理人エリアに設置されたスピーカを通じて感知器発報放送を行う一方で、前記客エリアに設置されたスピーカを通じては感知器発報放送を行わず、
    前記放送設備制御部は、前記受信部から火災確定信号を受信すると、前記管理人エリアに設置されたスピーカを通じて火災放送を行うとともに、前記客エリアに設置されたスピーカを通じて火災放送を行う
    ことを特徴とする避難誘導システム。
  2. 前記客エリアは劇場エリアであり、
    前記管理人エリアは劇場事務室である
    ことを特徴とする請求項1に記載の避難誘導システム。
  3. 前記放送設備制御部は、非火災放送スイッチが操作されると、前記管理人エリアに設置されたスピーカを通じて非火災放送を行う一方で、前記客エリアに設置されたスピーカを通じては非火災放送を行わないことを特徴とする請求項1又は2に記載の避難誘導システム。
  4. 前記客エリアの各所に設置される誘導灯と、
    前記誘導灯の点灯を制御する誘導灯信号装置と
    をさらに備え、
    前記誘導灯信号装置は、前記誘導灯が消灯時に前記受信部から火災確定信号を受信すると、前記誘導灯を点灯させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の避難誘導システム。
  5. 前記客エリアに設置される表示装置であって、火災放送時に前記誘導灯を点灯させることを通知するメッセージを表示する表示装置をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の避難誘導システム。
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