JP6173940B2 - 制御ピストン位置検出装置の製造方法 - Google Patents

制御ピストン位置検出装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、制御ピストン位置検出装置の製造方法に関するものである。
斜板式可変容量型油圧装置の一種である斜板式可変容量型油圧ポンプは、各ピストンに軸方向変位を与える斜板の傾転角を制御することによって、圧油の吐出量を連続的に変化させることができる。この斜板の傾転角の制御は、斜板を傾動させるアクチュエータと、斜板の傾転角またはアクチュエータの変位量を検出する検出装置を備えた制御装置によって行われる。このような制御装置は、下記特許文献1及び2に記載されているように、ポンプに一体に具備されている。
特許文献1には、斜板を駆動するアクチュエータとしての制御ピストンの変位を渦電流式の間隙センサを用いて非接触にて計測する斜板式可変容量油圧ポンプが開示されている。
特許文献2には、斜板を駆動するアクチュエータとしての制御ピストンに環状の永久磁石を装着し、磁歪式によって制御用ピストンの変位を非接触にて計測する斜板式可変容量油圧ポンプが開示されている。
特開2007−298011号公報 特開2009−197709号公報
しかし、特許文献1及び2では、いずれも制御ピストンに対して加工を施す必要があり、従前の形状のピストンをそのまま利用できないという問題がある。
図9及び図10には、斜板(ソリッドカム)を駆動するアクチュエータとしての制御ピストン101の軸方向位置をリニア式のポテンショメータによって検出する検出装置を備えたサーボ弁が示されている。
制御ピストン101は、シリンダブロック103のシリンダ内に挿入されており軸方向(図において左右方向)に往復動されるようになっている。制御油が右側のシリンダ室105に供給されると制御ピストン101が左に移動し、制御油が左側のシリンダ室107に供給されると制御ピストン101が右に移動するようになっている。
制御ピストン101の中央には連結部109が固定されている。この連結部109に図示しないリンクを介して斜板が接続されている。したがって、制御ピストン101が軸方向に往復動することにより、斜板の傾転角が変更されるようになっている。
制御ピストン101の一端には、位置検出ロッド110が固定されている。位置検出ロッド110は、シリンダ室105の外まで突出している。位置検出ロッド110の突出端110aには、図10に示されているように、ポテンショメータ112の摺動子112aの先端が係止されている。このポテンショメータ112によって、制御ピストン101の軸方向位置が検出される。
しかし、ポテンショメータ112を用いた制御ピストン101の位置検出では,以下の問題がある。
先ず、ポテンショメータ112(軸方向位置を検出する検出部)は、位置検出ロッド110と接触する接触式であるため半消耗品とされ、定期的な整備や交換が必要となる。
また、ポテンショメータ112は接触式であるため、巻線抵抗やブラシ(摺動子)の摩耗によって特性が変化してしまう。
また、ポテンショメータ112には半田付けを行う箇所が複数あり、半田付け不良があると動作が不安定になるおそれがある。
また、ポテンショメータ112は電圧出力であるので、外乱ノイズの影響を受けやすい。
以上から、ポテンショメータ112に代えて非接触である他の検出装置が望まれている。また、従前の構造に対して大きな変化を施すことなく非接触式センサへと変更することが望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、従前の構造に対して大きな変更を加えることなく非接触式センサを取り付けることができる制御ピストン位置検出装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の制御ピストン位置検出装置の製造方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の参考例にかかる制御ピストン位置検出装置は、シリンダブロック内に収容され、軸方向に往復動可能に挿入された制御ピストンと、前記制御ピストンの端部に取り付けられて該制御ピストンとともに軸方向に往復動し、軸方向に孔部が形成されたロッドと、一端が前記ロッドの前記孔部内に挿入されるとともに他端が前記ロッドに対して相対的に位置変更可能に固定される金属製のスリーブと、一端が前記スリーブの内部に挿入されるとともに、内部に磁界を発生するコイルを備えたプローブと、前記スリーブと前記プローブとの軸方向変位に応じたインダクタンス変化によって前記制御ピストンの軸方向位置を検出する検出部とを備えていることを特徴とする。
制御用ピストンの変位は、金属製スリーブとスリーブの内部に挿入されるプローブとを備えたスリーブセンサによって検出する。スリーブセンサは、プローブ内のコイルによって発生する磁界における金属製スリーブとのインダクタンス変化によって位置を検出するものであり、制御用ピストンの変位をスリーブとプローブとを接触させることなく検出する、すなわち軸方向位置を検出する検出部と位置検出ロッドが接触しない非接触式にて構成することができる。
本発明では、スリーブセンサのスリーブを制御ピストンの端部に取り付けられたロッドの孔部に挿入して固定するという簡便な構成にてスリーブセンサを構成することができる。このように、制御ピストンを加工したり変更したりする必要がないので、従前の構造を大きく変更することなく非接触センサであるスリーブセンサを取り付けることができる。
特に、制御ピストンの端部に検出軸としてのロッドを備え、ポテンショメータにてロッドの変位を検出する方式が多く存在するので、このロッドと同じ外径を有するロッドに孔部を形成し、その孔部内にスリーブを挿入して固定することによりスリーブセンサを構成することとすれば、ポテンショメータを用いた接触式からスリーブセンサを用いた非接触式へと検出装置を変更することができる。
本発明の参考例にかかる制御ピストン位置検出装置では、前記孔部が形成された前記ロッドの端部の外周面には、ロッド側雄ネジ部が形成され、前記スリーブの前記他端の外周面には、スリーブ側雄ネジ部が形成され、前記ロッド側雄ネジ部および前記スリーブ側雄ネジ部に結合する雌ネジ部が内周面に形成された軸方向位置調整ナットが設けられていることを特徴とする。
ロッドとスリーブとは軸方向位置調整ナットにねじ結合することによって固定されている。そして、ロッドとスリーブとは軸方向位置調整ナットに対して回転することにより軸方向への移動が可能になっているため、これらロッドとスリーブとの相対位置の変更が可能となる。これにより、スリーブセンサのゼロ点位置の調整が容易となる。
また、本発明の参考例にかかる斜板式可変容量型油圧装置は、回転軸線を中心に回転するシリンダバレルと、該シリンダバレルの周方向に所定間隔をもって複数形成された軸方向シリンダと、各前記軸方向シリンダ内に往復動可能に挿入された複数の軸方向ピストンと、各前記軸方向ピストンの端部に接しかつ摺動して各前記軸方向ピストンの軸方向変位を決める斜板と、を有する斜板式可変容量油圧装置本体と、上記のいずれかに記載された制御ピストン位置検出装置を有する制御装置と、を備えていることを特徴とする。
上記のいずれかの制御ピストン位置検出装置を備えているので、非接触式のスリーブセンサを備えた斜板式可変容量型油圧装置を提供することができる。
なお、斜板式可変容量型油圧装置としては、典型的には、斜板式可変容量型油圧ポンプや斜板式可変容量型油圧モータが挙げられる。
また、本発明の制御ピストン位置検出装置の製造方法は、回転軸線を中心に回転するシリンダバレルと、該シリンダバレルの周方向に所定間隔をもって複数形成された軸方向シリンダと、各前記軸方向シリンダ内に往復動可能に挿入されたピストンと、各前記ピストンの端部に接しかつ摺動して各前記ピストンの軸方向変位を決める斜板とを備えた斜板式可変容量型油圧装置に用いられ、前記斜板の傾転角を決める制御ピストンの軸方向位置を検出する制御ピストン位置検出装置の製造方法であって、ロッドの軸方向に孔部を形成するロッド孔部形成工程と、前記制御ピストンとともに軸方向に往復動するように該制御ピストンの一端部に前記ロッドを取り付けるロッド取付工程と、一端を前記ロッドの前記孔部内に挿入するとともに他端を前記ロッドに対して金属製のスリーブを固定するスリーブ取付工程と、内部に磁界を発生するコイルを備えたプローブの一端を前記スリーブの内部に挿入し、該スリーブに対して相対移動可能に設置するプローブ取付工程と、前記スリーブと前記プローブとの軸方向変位に応じたインダクタンス変化によって前記制御ピストンの軸方向位置を検出する検出部を取り付ける検出部取付工程とを備えていることを特徴とする。
スリーブセンサのスリーブを制御ピストンの端部に取り付けられたロッドの孔部に挿入して固定するという簡便な工程にてスリーブセンサを構成することができる。
特に、制御ピストンの端部に検出軸としてのロッドを備え、ポテンショメータにてロッドの変位を検出する方式が多く存在するので、このロッドと同じ外径を有するロッドに孔部を形成し、その孔部内にスリーブを挿入して固定することによりスリーブセンサを構成することとすれば、ポテンショメータを用いた接触式からスリーブセンサを用いた非接触式へと検出装置を変更することができる。
さらに、本発明の制御ピストン位置検出装置の製造方法では、前記制御ピストンの一端部に係止爪を取り付ける係止爪取付工程と、前記係止爪に係止される首部を前記ロッドの先端に形成する首部形成工程と、前記首部を埋めるように取り付けて前記ロッドの外径に連なる外径面を形成するロッド挿入用治具を取り付けるロッド挿入用治具取付工程と、前記制御ピストンが往復動するシリンダに開口する孔部にOリングを取り付けるOリング取付工程と、前記孔部に対して前記ロッドを挿入するロッド挿入工程と、前記ロッド挿入用治具を取り外すロッド挿入用治具取り外し工程とを備えていることを特徴とする。
ロッドの一端に形成された首部が制御ピストンに取り付けられた係止爪に係止されることによってロッドが制御ピストンに対して固定される。このロッドを制御ピストンが往復動するシリンダ内に挿入する際に、シリンダの開口部に挿入する必要がある。しかし、シリンダの開口部にはシールのためのOリングが設けられているため、ロッドに形成した首部の角部がOリングに接触してOリングを傷つけたり切断したりしてしまうおそれがある。そこで、本発明では、開口部に挿入する前にロッドの首部を埋めてロッドの外径に連なる外径面を形成するロッド挿入用治具を取り付けることとした。これにより、開口部にロッドを挿入する際に角部が当たりOリングを損傷させることがない。
また、上記の斜板式可変容量型油圧装置の制御方法は、前記斜板の傾転角を前記制御ピストンの軸方向位置として検出する傾転角検出工程と、該傾転角検出工程によって得られた傾転角を用い、所望の傾転角となるように前記制御ピストンの軸方向位置を制御するフィードバック制御を行うフィードバック制御工程と、を有していることを特徴とする。
上記の斜板式可変容量型油圧装置を用いて制御を行うこととしたので、非接触式センサを用いて制御ピストンの軸方向位置を得ることができ、精度良く斜板の傾転角をフィードバック制御することができる。
スリーブセンサのスリーブを制御ピストンの端部に取り付けられたロッドの孔部に挿入して固定するという簡便な構成にてスリーブセンサを構成することができるので、従前の構造に対して大きな変更を加えることなく非接触式センサであるスリーブセンサを取り付けることができる。
本発明の一実施形態に係る斜板式可変容量型油圧ポンプの制御装置の要部を示した縦断面図である。 図1の位置検出ロッド周りを拡大して示した縦断面図である。 図1の位置検出ロッドの先端の固定構造を示し、(a)は位置検出ロッドおよび係止部材を示した側面図、(b)は係止部材を係止部から見た正面図である。 図1の位置検出ロッド、スリーブ及びプローブとの関係を模式的に示した縦断面図である。 スリーブ及びプローブを備えたスリーブセンサを示し、(a)はプローブの大部分がスリーブ内に収納されている状態を示した側面図であり、(b)はプローブの先端がスリーブ内に収納されている状態を示した側面図である。 図1に示した制御装置を用いて行う油圧ポンプの制御を示した制御ブロック図である。 位置検出ロッドの先端をフランジの孔部に挿入する際の組立方法を示し、(a)は位置検出ロッドの先端の首部にリング体を嵌めて挿入を行う状態を示した側面図、(b)は2分割されたリング体を示した正面図である。 本発明の一実施形態に係る斜板式可変容量型油圧ポンプを示した縦断面図である。 ポテンショメータによる位置検出を行うサーボ弁を示した縦断面図である。 図9のA−A断面図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態にかかる斜板式可変容量型油圧ポンプ(以下、単に「油圧ポンプ」という。)は、例えば、ケーブル敷設船に搭載され、海底ケーブルの敷設や巻き取りに使用されるケーブルエンジンに用いられる。この油圧ポンプによって吐出される圧油によって、海底ケーブルの巻き上げや繰り出しを行うドラムが回転される。
図8には、油圧ポンプの全体を示した縦断面図が示されている。油圧ポンプは、制御装置1と油圧ポンプ本体2とで構成されている。
油圧ポンプ本体2は、ケーシング6の内部に配置されたシリンダバレル8、斜板(ソリッドカム)12、バルブプレート14、ケーシング6の外部に固定された補助ポンプ18などで構成されている。
シリンダバレル8は、ケーシング6を貫通する軸受孔にベアリング22,22を介して回動自在に支持された回転軸20にスプラインを介して支持され、回転軸20の端部に連結される図示しない駆動源(電動機や内燃機関など)により回転軸20と共に駆動回転される。シリンダバレル8には、周方向に等間隔で複数の軸方向シリンダ60が穿設され、各軸方向シリンダ60には、それぞれピストン(軸方向ピストン)61が往復動可能に嵌挿されている。
各ピストン61の基端部はボールジョイント62をなしてシュー63に連結されている。各シュー63は、シリンダバレル8に外嵌されかつスプリング66で付勢されているボールリテーナ64とリテーナ65により、斜板12に対して接しかつ摺動する状態に保持され、これにより、斜板12の傾斜角とシリンダバレル8の回転角位相に応じた軸方向変位が各ピストン61に与えられる。
斜板12は、中央に回転軸20を貫通した状態で、回転軸20の両側に形成された円弧状の被案内面74が、ケーシング6に形成された内円弧状の案内面24に係合し接しかつ摺動できるように支持されており、図8の紙面に垂直となる傾動軸67を中心に傾動可能となっている。斜板12の制御装置1側の端部には連結部71が延設されており、この連結部71には、リンク72の一端がピン73で回動自在に連結され、さらに、リンク72の他端は、後述する制御ピストン3(図1参照)の連結部13にピン43で回動自在に連結されている。
一方、シリンダバレル8の斜板12と反対側の端面は、スプリング66の付勢によりバルブプレート14に圧接されている。バルブプレート14には、2つの円弧状のポート81,82が設けられており、一方のポート81は油を吸入する吸入ポート(図示せず)に連通し、他のポート82は油を吐出する吐出ポート(図示せず)に連通している。
また、シリンダバレル8の各軸方向シリンダ60は、バルブプレート14に圧接された端面に個別の通路を介して連通されており、シリンダバレル8の回転に伴い、それぞれの角位置に応じて各ポート81,82に順次連通され、各ポート81,82の間では一度完全に閉鎖されてからポートが切り換わるようになっている。
補助ポンプ18は、ギヤポンプなどの固定容量型ポンプで構成され、その回転軸91がカップリング26を介して油圧ポンプ本体2の回転軸20に連結されている。補助ポンプ18によって、サーボ弁4に制御油を供給する。
図1には、斜板12(図8参照)を傾転させるための制御装置1が示されている。制御装置1は、図8に示したように、油圧ポンプ本体2に対して一体的に接続されている。制御装置1は、制御ピストン3と、制御ピストン3へ供給する油路を切り換える電気油圧式のサーボ弁4と、制御ピストン3を収容するシリンダブロック5とを備えている。
制御ピストン3は、シリンダブロック5に形成されたシリンダ内に挿入されており軸方向(図において左右方向)に往復動されるようになっている。制御ピストン3の左側には、左フランジ7aによって仕切られた左シリンダ室9aが形成されており、制御ピストン3の右側には、右フランジ7bによって仕切られた右シリンダ室9bが形成されている。左シリンダ室9aには、制御油が給排出される左油路11aが接続されており、右シリンダ室9bには、制御油が給排出される右油路11bが接続されている。サーボ弁4の切り換えによって、制御油が左シリンダ室9aに供給されると制御ピストン3が右に移動し、制御油が右シリンダ室9bに供給されると制御ピストン3が右に移動するようになっている。
制御ピストン3の中央には連結部13が固定されている。この連結部3にリンク72(図8参照)を介して斜板12(図8参照)が接続されている。これにより、制御ピストン3が軸方向に往復動することにより、斜板12の傾転角が変更されるようになっている。
図2に示されているように、制御ピストン3の一端(図において右側)には、位置検出ロッド15の一端(図において左側)15aが固定されている。具体的には、制御ピストン3の一端にねじ結合された係止部材16によって位置検出ロッド15の固定が行われる。
図3には、位置検出ロッドの一端15a部分と係止部材16の拡大図が示されている。係止部材16は、一端(図において左側)には雄ねじ部16eが形成されており、他端(図において右側)には係止部16aが設けられている。係止部16aは、軸線に直交する方向に貫通するとともに底部を有する第1凹所16bと、両側の係止爪16cによって挟まれた第2凹所16dとを備えている。第2凹所16dは、図3(b)に示されているように、一端から中途位置まで延在するように形成されている。
一方、位置検出ロッド15の一端15aには、先端に頭部15dを残して小径となるように形成された首部15eが設けられている。係止部材16の第1凹所16bが位置検出ロッド15の頭部15dに対応し、係止部材16の第2凹所16dが位置検出ロッド15の首部15eに対応するように嵌め込むことによって、位置検出ロッド15の先端が係止爪16cによって係止される。
図2に示されているように、位置検出ロッド15の他端(図において右側)15bは、右フランジ7bを貫通して右シリンダ室9bの外まで突出している。すなわち、位置検出ロッド15の他端15bは、右フランジ7bの右側に取り付けられたハウジング31内の空間まで突出している。
位置検出ロッド15が挿通される右フランジ7bの孔部には、制御油をシールするためのOリング17が設けられている。
位置検出ロッド15には、軸方向に沿って孔部15cが形成されている。この孔部15c内に、金属製とされたスリーブ19の一端(図において左端)19aが挿入されている。スリーブ19の他端19bは、原点調整ナット(軸方向位置調整ナット)21を介して、位置検出ロッド15の他端(図において右端)15bに固定されている。具体的には、図4に示されているように、位置検出ロッド15の他端15bに形成された雄ねじ部と、スリーブ19の他端19b側に形成された雄ねじ部とにねじ結合する原点調整ナット21によって、位置検出ロッド15に対してスリーブ19が固定されている。この原点調整ナット21は、位置検出ロッド15とスリーブ19との軸方向における相対位置を調整するものであり、この相対位置を調整することにより、後述するスリーブセンサの原点(ゼロ点)を調整する。ゼロ点の調整は、例えば、油圧ポンプによって駆動されるドラムが停止している状態、すなわち油圧ポンプからの圧油の吐出が無い状態で、スリーブセンサの出力がゼロとなるように、位置検出ロッド15とスリーブ19との相対位置を原点調整ナット21によって調整する。
原点調整ナット21と、位置検出ロッド15及びスリーブ19との固定は、原点調整ナット21に形成された径方向のねじ溝に対して螺合される位置決ビス23,23によって行われる。一方の位置決めビス23の先端が位置検出ロッド15の雄ねじ部に当接することによって位置検出ロッド15と原点調整ナット21との固定がなされ、他方の位置決めビス23の先端がスリーブ19の雄ねじ部に当接することによってスリーブ19と原点調整ナット21との固定がなされる。
また、さらに原点調整ナット21の位置を確実に固定するために、ハードロックナット(登録商標)等のロックナット25によって原点調整ナット21の回り止めが行われる。
図1,図2及び図4に示されているように、スリーブ19の内孔にはプローブ27が挿入される。具体的には、スリーブ19の他端19b側からプローブ27の先端27aが挿入されるようになっており、スリーブ19とプローブ27とは径方向に所定の隙間が空けられており、非接触となっている。プローブ27は、細長い棒形状とされており、その内部には磁界を発生するコイル(図示せず)が設けられている。プローブ27の基端部27bは、プローブ27からの出力信号を得て制御ピストン3の位置を検出する検出部29に固定されている。検出部29は、制御装置1の本体に接続されたハウジング31の内部にブラケット33を介して固定されている。また、プローブ27の内部の磁界は、1kHz以上の高周波の磁界を用いるのが好適である。高周波の磁界を用いることで、変位検出の精度がさらに向上するからである。
図5に示すように、スリーブ19と、プローブ27と、検出部29とによってスリーブセンサが構成されている。スリーブセンサは、プローブ27内のコイルによって発生する磁界における金属製のスリーブ19とのインダクタンス変化によって軸方向位置を検出する。すなわち、プローブ27とスリーブ19との相対位置が、図5(a)から図5(b)まで軸方向に変化する位置に応じて、異なる出力が得られるようになっている。なお、出力としては、外乱ノイズに対して耐性を有する電流出力を用いることが好ましい。すなわち、電圧信号の伝送ラインにノイズ電圧が乗ると受信電圧としては、電圧信号にノイズで圧が乗った形で現れる。例えば0-10Vの伝送ラインに10Vのノイズ電圧が乗ると受信電圧は20V(Max)となる。電流信号の場合は、回路のインピーダンスが低く、電流出力形変換器の出力端子から見た変換器の抵抗は通常1MΩ以上である。つまり、ノイズ電圧10Vによって回路に流れる電流値は、オームの法則(V=IR)より、I=10/10^6=10^-5=0.01mAとなる。つまりノイズは信号20mAの1/2000以下となり信号に対して測定上全く問題とならなくなる。
このように、制御ピストン3に固定された位置検出ロッド15と、上記スリーブセンサ(スリーブ19、プローブ27及び検出部29)によって制御ピストン位置検出装置が構成されている。
図6には、上述した制御装置1を用いて油圧ポンプの制御を行う制御ブロック図が示されている。
まず、油圧ポンプで回転するドラムの設定速度に応じた吐出量が操作卓にて入力信号として入力される。その入力信号は、サーボアンプ35にて増幅されてサーボ弁4に入力される。サーボ弁4には制御油が供給されており、サーボアンプ35からの入力信号に応じて所定の油路11a,11b(図1参照)を介して制御ピストン3へと制御油が供給される。これにより制御ピストン3が軸方向に変位すると、これに応じて連結部13(図1参照)に接続された斜板12の傾転角が変化し、油圧ポンプからの吐出量が変化する。制御ピストン3の軸方向位置は、上述したスリーブセンサ19,27,29によって計測されており、この検出出力がサーボアンプ35への入力信号へフィードバックする。サーブアンプ35への入力信号とスリーブセンサ19,27,29の検出出力との偏差がゼロになるまでフィードバック制御が行われる。
次に、図7を用いて、位置検出ロッド15を、右シリンダ室9bを仕切る右フランジ7bの孔部へ挿入する際の組立方法を説明する。
既に図1及び図2を用いて説明したように、右フランジ7bの孔部には、制御油をシールするためのOリング17が設けられている。一方、位置検出ロッド15の一端15aには、図3を用いて説明したように、首部15eが形成されることによって角部が設けられている。この首部15eに対して、図7(a)に示すように、リング体(ロッド挿入用治具)40を嵌める。リング体40は、図7(b)に示されているように、2分割されており、これらを組み合わせることによって円環形状が形成されるようになっている。このリング体40を位置検出ロッド15の首部15eに嵌め込むことによって、首部15eによって形成された凹所を埋めて、位置検出ロッド15の外径に連なる外径面を形成するようにする。この状態で位置検出ロッド15の一端15aを右フランジ7bの孔部に挿入することで、Oリングを傷つけないようにする。位置検出ロッド15を右フランジ7bの孔部に挿入した後に、リング体40を取り外す。その後、位置検出ロッド15の首部15eは図3に示したように係止部材16の係止爪16cに係止される。
以上の通り、本実施形態の油圧ポンプによれば、以下の作用効果を奏する。
制御ピストン3の端部に取り付けられた位置検出ロッド15の孔部15cにスリーブ19を挿入して固定するという簡便な構成にてスリーブセンサを構成することができる。このように、制御ピストン3を加工したり変更したりする必要がないので、従前の構造を大きく変更することなく非接触センサであるスリーブセンサを取り付けることができる。
特に、制御ピストン3の端部に位置検出ロッドを備え、ポテンショメータにて位置検出ロッドの変位を検出する方式が多く存在する(図9及び図10参照)ので、この位置検出ロッドと同じ外径を有する位置検出ロッドに孔部を形成し、その孔部内にスリーブを挿入して固定することによりスリーブセンサを構成することとすれば、ポテンショメータを用いた接触式からスリーブセンサを用いた非接触式へと検出装置を簡便に変更することができる。
位置検出ロッド15とスリーブ19とを原点調整ナット21にねじ結合することによって固定することとした。そして、位置検出ロッド15とスリーブ19とは原点調整ナット21に対して回転することにより軸方向への移動が可能になっているため、これら原点位置ロッド15とスリーブ19との相対位置の変更が可能となる。これにより、スリーブセンサのゼロ点位置の調整が容易となる。
右フランジ7bの孔部に位置検出ロッド15を挿入する前に、首部15eを埋めて位置検出ロッド15の外径に連なる外径面を形成するリング体40を取り付けることとしたので、右フランジ7bの孔部に位置検出ロッド15を挿入する際に首部15eによって形成された角部が当たりOリングを損傷させることがない。
なお、本実施形態では油圧ポンプへの適用を前提として説明したが、油圧モータに対して適用できることはもちろんである。
また、ケーブルエンジンのドラムを駆動する用途として説明したが、この用途に限定されるものではなく、他の用途であってもよい。
1 制御装置
3 制御ピストン
4 サーボ弁
5 シリンダブロック
6 ケーシング
8 シリンダバレル
12 斜板
14 バルブプレート
15 位置検出ロッド(ロッド)
16 係止部材
17 Oリング
18 補助ポンプ
19 スリーブ
20 回転軸
21 原点調整ナット(軸方向位置調整ナット)
27 プローブ
29 検出部
31 ハウジング
40 リング体(ロッド挿入用治具)
61 ピストン(軸方向ピストン)

Claims (1)

  1. 回転軸線を中心に回転するシリンダバレルと、該シリンダバレルの周方向に所定間隔をもって複数形成された軸方向シリンダと、各前記軸方向シリンダ内に往復動可能に挿入されたピストンと、各前記ピストンの端部に接しかつ摺動して各前記ピストンの軸方向変位を決める斜板とを備えた斜板式可変容量型油圧装置に用いられ、前記斜板の傾転角を決める制御ピストンの軸方向位置を検出する制御ピストン位置検出装置の製造方法であって、
    ロッドの軸方向に孔部を形成するロッド孔部形成工程と、
    前記制御ピストンとともに軸方向に往復動するように該制御ピストンの一端部に前記ロッドを取り付けるロッド取付工程と、
    一端を前記ロッドの前記孔部内に挿入するとともに他端を前記ロッドに対して金属製のスリーブを固定するスリーブ取付工程と、
    内部に磁界を発生するコイルを備えたプローブの一端を前記スリーブの内部に挿入し、該スリーブに対して相対移動可能に設置するプローブ取付工程と、
    前記スリーブと前記プローブとの軸方向変位に応じたインダクタンス変化によって前記制御ピストンの軸方向位置を検出する検出部を取り付ける検出部取付工程と、
    前記制御ピストンの一端部に係止爪を取り付ける係止爪取付工程と、
    前記係止爪に係止される首部を前記ロッドの先端に形成する首部形成工程と、
    前記首部を埋めるように取り付けて前記ロッドの外径に連なる外径面を形成するロッド挿入用治具を取り付けるロッド挿入用治具取付工程と、
    前記制御ピストンが往復動するシリンダに開口する孔部にOリングを取り付けるOリング取付工程と、
    前記孔部に対して前記ロッドを挿入するロッド挿入工程と、
    前記ロッド挿入用治具を取り外すロッド挿入用治具取り外し工程と、
    を備えていることを特徴とする制御ピストン位置検出装置の製造方法。
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