JP2010121464A - 斜板式ピストンポンプ - Google Patents

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利和 林
Atsushi Yushimo
篤 湯下
Kazunobu Nakahara
一暢 中原
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Abstract

【課題】制御ピストンの変位検出手段の形成を、簡単で且つ高精度に実施できるようにした斜板式ピストンポンプの変位検出装置を提供する。
【解決手段】制御弁により作動する制御ピストンによって斜板の傾斜角を変化させて複数のピストンの往復動を制御するとともに、前記制御ピストンの変位を変位検出装置により検出し該変位検出値を前記制御弁にフィードバック入力して該変位検出値を用いて制御ピストンの出力を制御するように構成された斜板式ピストンポンプにおいて、
前記変位検出装置は、前記制御ピストンの内部に磁歪式変位センサを設置し、前記制御ピストンの移動量に従い変化する磁気歪を前記磁歪式変位センサで検出し、前記磁歪式変位センサの変位検出信号を前記制御装置を介して前記制御弁に入力して制御ピストンの前記変位検出値とするように構成されたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、制御弁により作動する制御ピストンによって斜板の傾斜角を変化させて複数のピストンの往復動を制御するとともに、前記制御ピストンの変位を変位検出装置により検出し該変位検出値を前記制御弁にフィードバック入力して該変位検出値を用いて制御ピストンの出力を制御するように構成された斜板式ピストンポンプに関し、特に、前記制御ピストンの変位を検出する変位検出装置に関するものである。
図5(A)は、特許文献1(特開2004−11530号公報)に示された斜板式ピストンポンプの概要を示す軸方向断面図、(B)は(A)のZ部拡大図である。
図5において、ポンプ軸01は、軸受018及び軸受019にて支持され、エンジン、電動モータ等により駆動される。
ケーシング011は、両端部にベースプレート013及びエンドプレート012が固定されている。前記ポンプ軸01には、スプライン017を介してシリンダブロック04が嵌合されている。該シリンダブロック04は、該ポンプ軸01と同期して回転駆動される。
前記シリンダブロック04には、円周方向等間隔に複数のシリンダ03が穿孔されている。複数のシリンダ03には、ブッシュ02が固挿され、該ブッシュ02の内周には複数のピストン06が往復動可能に嵌合されている。前記各ピストン06の球状部06bとスリッパ016の凹部とが摺動可能に嵌合されており、また前記スリッパ016の表面にローラ軸受025を介して配設されたスラストプレート015を備えている。
前記ピストン06は、吸入通路09及び吐出通路010に、交互に連通される。
前記ベースプレート013には、斜板014が取り付けられ、斜板角調整機構080によりその斜板角を変化可能に構成されている。
前記斜板角調整機構080は、図5(B)に示すように、シリンダ08内を往復動する制御ピストン08cによりレバー08aを回動させ、該レバー08aの端部に固定された斜板軸08をU矢のように回動させることにより、斜板角を変化させるようになっている。
前記斜板角調整機構080には、図示を省略するが、前記制御ピストン08cの変位が検出されてフィードバックされている。
前記フィードバックによる斜板角調整機構の制御ピストンの変位検出手段の1つとして、特許文献2(特開2007−298011号公報)が開示されている。
該特許文献2の技術においては、制御ピストンの位置検出用の間隙検出センサは、制御ピストンの左側端部に形成された筒状凹部にほぼ直角に対向して設置され、該筒状凹部の外周面は図の左側に行くに従いその径が大きくなるように漸増形成されている。
従って制御ピストンが軸心と平行に移動すると、間隙検出センサの先端検出部と筒状凹部との間隙が変化するので、その間隙変化を制御ピストンの変位として電気信号で検出している。
特開2004−11530号公報 特開2007−298011号公報
フィードバックによる制御ピストンの変位検出手段として提案されている特許文献2(特開2007−298011号公報)においては、前記のように、間隙検出センサは制御ピストンに形成された筒状凹部にほぼ直角に対向して設置され、該筒状凹部の外周面は一方側に行くに従いその径が大きくなるように漸増形成され、制御ピストンが軸心と平行に移動すると、間隙検出センサの先端検出部と筒状凹部との間隙が変化しその間隙変化を制御ピストンの変位として電気信号により検出している。
しかしながら、かかる従来技術にあっては、外周面の径が大きくなるように漸増形成された筒状凹部と間隙検出センサの先端検出部との間隙を変化させその間隙変化を制御ピストンの変位として検出しているため、外周面の径が大きくなるように漸増形成するという筒状凹部の形成が高精度を要する上に、間隙部が多いため製作上いわゆる「ガタ」が発生し易い。
また、かかる筒状凹部に、ほぼ直角に対向して間隙検出センサを配置して筒状凹部との間隙変化を制御ピストンの変位と検出することから、筒状凹部と間隙検出センサとの組合せにも高精度を要する。
上記のことから、前記筒状凹部の形成加工に時間を要しまた「ガタ」が発生し易く、また筒状凹部と間隙検出センサとの設定にも時間を要する。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、制御ピストンの変位検出手段の形成を、簡単で且つ高精度に実施できるようにした斜板式ピストンポンプの変位検出装置を提供することを目的とする。
本発明はかかる目的を達成するもので、制御弁により作動する制御ピストンによって斜板の傾斜角を変化させて複数のピストンの往復動を制御するとともに、前記制御ピストンの変位を変位検出装置により検出し変位検出値を前記制御弁にフィードバック入力して該変位検出値を用いて制御ピストンの出力を制御するように構成された斜板式ピストンポンプにおいて、
前記変位検出装置は、前記制御ピストンの内部に磁歪式変位センサを設置し、前記制御ピストンの移動量に従い変化する磁気歪を前記磁歪式変位センサで検出し、前記磁歪式変位センサの変位検出信号を前記制御装置を介して前記制御弁に入力して制御ピストンの前記変位検出値とするように構成されたことを特徴とする。
また、かかる発明において、好ましくは、前記変位検出装置は、前記制御ピストンの中心部に軸線方向に穿孔した変位センサ取付孔に前記磁歪式変位センサを、前記制御ピストン用カバーを介して前記制御ピストンの一方向から出し入れ可能に挿入する。
また、本発明は、前記斜板式ピストンポンプにおいて、
前記変位検出装置は、前記制御ピストンを磁性体で構成し、該制御ピストンの外周にコイルを複数巻きにて巻装して構成されるとともに、前記制御ピストンの移動による前記コイルに流れる電流量を計測して前記変位検出値とする制御装置を備えたことを特徴とする。
また、かかる発明において、好ましくは、前記変位検出装置は、磁性体からなる制御ピストンの外周の、軸方向内側に前記コイルを複数巻きにして配置し、軸方向外側に前記コイルを複数巻きにして配置して構成され、前記制御装置は前記制御ピストンの移動による前記軸方向内側コイルと前記軸方向外側コイルとに流れる電流量をそれぞれ計測して該計測値により前記変位検出値を算出する。
また、本発明は、前記斜板式ピストンポンプにおいて、前記変位検出装置は、前記制御ピストンを磁性体で構成し該制御ピストンの内周に設けられた孔に金属製のコアを固定するとともに、前記孔に両端を支持した軸を装通するとともに該軸を前記コアに対峙して設け、前記制御ピストンの移動量に従い変化する前記コアの磁気歪を前記軸で検出し、前記軸の変位検出信号を制御装置に入力して構成されてなり、前記変位検出信号を制御装置を介して前記制御弁に入力して制御ピストンの前記変位検出値とするように構成されたことを特徴とする。
本発明によれば、制御ピストンの変位を変位検出装置により検出し、変位検出値を前記制御弁にフィードバック入力して該変位検出値を用いて斜板の傾斜角制御用の制御ピストンの出力を制御するように構成された斜板式ピストンポンプにおいて、前記変位検出装置は、制御ピストンの移動量に従い変化する磁気歪を磁歪式変位センサで検出し、該磁歪式変位センサの変位検出信号を前記制御装置を介して前記制御弁に入力して制御ピストンの前記変位検出値とするように構成したので、
磁歪式変位センサにて、制御ピストンの移動量を検出し、前記制御弁に入力して制御ピストンの前記変位検出値としたことにより、制御ピストンの移動量を磁気歪として直接検出するため、従来のようなリンク類は一切使用しないので、変位検出手段に「ガタ」等の発生がなく、高精度での変位検出が可能となる。
また、磁歪式変位センサを制御ピストンに取り付ければよいので、従来のようなリンク類の組立てが一切無くなり、組立てが簡単で磁歪式変位センサの取り付け時間及び磁歪式変位センサの設定も簡単で設定時間を短縮できる。これにより、制御ピストンの変位検出のコストが安くなる。
また、かかる発明において、前記変位検出装置は、前記制御ピストンの中心部に軸線方向に穿孔した変位センサ取付孔に前記磁歪式変位センサを、前記制御ピストン用カバーを介して前記制御ピストンの一方向から出し入れ可能に挿入するように構成すれば、磁歪式変位センサを制御ピストンの中心部に軸線方向に穿孔した変位センサ取付孔に挿入し、前記制御ピストンの一方向から出し入れ可能に構成したので、磁歪式変位センサの組立て分解が制御ピストンの一方向から簡単にできて、装置の組立、分解性が良好である。
また、本発明においては、前記変位検出装置は、前記制御ピストンを磁性体で構成し、該制御ピストンの外周にコイルを複数巻きにて巻装して構成されるとともに、前記制御ピストンの移動による前記コイルに流れる電流量を計測して前記変位検出値とする制御装置を備えたので、磁性体で構成した制御ピストンの外周にコイルを複数巻きにて巻装し、該制御ピストンの移動による前記コイルに流れる電流量を計測して前記変位検出値とすることにより、制御ピストンの移動によって変化してコイルに流れる電流量を計測することのみで、制御ピストンの変位を検出できるので、非接触で制御ピストンの変位を検出でき、従来のようなリンク類は一切使用しないので、変位検出手段に「ガタ」等の発生がなくその分高精度であり、またリンク類の組立てが一切無くなり、組立てが簡単である。
また、かかる発明において、前記変位検出装置は、磁性体からなる制御ピストンの外周の、軸方向内側および軸方向外側に前記コイルをそれぞれ複数巻きにして配置し、前記制御装置は前記制御ピストンの移動による前記軸方向内側コイルと前記軸方向外側コイルとに流れる電流量をそれぞれ計測して該計測値により前記変位検出値を算出するように構成すれば、
磁性体からなる制御ピストンの外周の軸方向内側および軸方向外側にそれぞれコイルを複数巻きにして配置したので、軸方向内側コイルと前記軸方向外側コイルの2つのコイルでの電流量を計測して前記変位検出値とすることにより、制御ピストンの移動距離を長く取れ、2つのコイルの巻き数を調整することにより安定的に変位検出ができる。
また、本発明においては、前記変位検出装置は、制御ピストンを磁性体で構成し該制御ピストンの内周に設けられた孔に金属製のコアを固定するとともに、前記孔に両端を支持した軸を装通するとともに該軸をコアに対峙して設け、制御ピストンの移動量に従い変化するコアの磁気歪を軸で検出し、前記軸の変位検出信号を制御装置に入力して構成されてなり、前記変位検出信号を制御装置を介して前記制御弁に入力して制御ピストンの前記変位検出値とするように構成すれば、
変位検出部の摺動部は、コアの磁気歪を軸で直接検出するので、変位検出部の誤差がなく高精度の変位検出信号が得られる。
また、コアの磁気歪を軸で直接検出するので、検出リンク部の組み立て工程が無くなり組立性が向上して、検出装置の製作コストを低下できる。
また、両端支持の軸を検出棒としているので、検出棒の振れが無くなり変位検出信号の検出精度が向上し、また組立性のが向上が得られる。
以下、本発明を図に示した実施の形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
(実施例1)
図1は本発明の第1実施例を示す斜板式ピストンポンプの変位検出装置の制御ピストン中心の断面図である(図2のA−A断面図)。図2は前記斜板式ピストンポンプの変位検出装置の正面図である。
この図は、図5(A)(B)に示される斜板式ピストンポンプの、制御ピストンの変位が検出されてフィードバックされる変位検出装置に関するものである。
図1及び図2において、斜板式ピストンポンプの制御弁9により設定された油圧は、制御ピストン装置100の制御シリンダ2内に形成された油圧通路7及び油圧通路8を通り、制御ピストン1の前後に形成された油室3及び油室4に導かれる。前記油室3及び油室4はカバー10s及び10tにて密封されている。
前記制御ピストン1は、ポンプ本体13に支持された制御シリンダ2内に往復動自在に嵌合され、前記油室3及び油室4の圧力によって、図の左右に移動する。前記制御ピストン1の下部には斜板連結部10が固定され、該斜板連結部10は、図5(A)、(B)のように、ピン11が斜板軸08に連結され該斜板軸08を介して斜板014の角度を変化させる。
前記制御ピストン1の、該制御ピストンの中心部1bに軸線方向に穿孔した変位センサ取付孔1aに磁歪式変位センサ5を取り付けている。前記磁歪式変位センサ5の出力端は止めナット5aを介して外部に送り出され、変換装置6aに接続されている。また、出力端は前記制御ピストン1の一方向X矢方向から出し入れ可能となっている。
前記磁歪式変位センサ5は、周知のように、磁歪線(変位センサ5)にX矢方向にパルスを与えると磁歪線5の周囲に磁場が生じ、磁歪線上に制御ピストン1の変位が生じると斜めの合成磁場が生じ、この影響で磁歪線に局部的なねじり歪を発生する。このねじり歪を、前記変換装置6aに入力する。
前記変換装置6aにおいては、磁歪線からのねじり歪信号を直状変位信号に変換し、制御装置6に入力する。制御装置6で検出された前記変位検出信号は、リード線12により制御弁9に入力され、該制御弁9では、前記のようにフィードバックされた変位検出信号により、油圧を調整して前記油圧通路7及び油圧通路8を通して、制御ピストン1の前後に形成された油室3及び油室4に導かれる。
かかる第1実施例によれば、変位検出手段は、制御ピストン1の移動量に従い変化する磁気歪を磁歪式変位センサ5で検出し、該磁歪式変位センサ5の変位検出信号を前記制御装置6を介して前記制御弁9に入力して制御ピストン1の前記変位検出値とするように構成したので、磁歪式変位センサ5にて、制御ピストン1の移動量を検出し、前記制御弁9に入力して制御ピストン1の前記変位検出値としたことにより、制御ピストン1の移動量を磁気歪として直接検出するため、従来のようなリンク類は一切使用しないので、変位検出手段に「ガタ」等の発生がなく、高精度での変位検出が可能となる。
また、磁歪式変位センサ5を制御ピストン1に取り付ければよいので、従来のようなリンク類の組立てが一切無くなり、組立てが簡単で磁歪式変位センサ5の取り付け時間及び磁歪式変位センサ5の設定も簡単で設定時間を短縮できる。これにより、制御ピストン1の変位検出のコストが安くなる。
また、かかる第1実施例において、前記変位検出手段は、前記制御ピストン1の中心部に軸線方向に穿孔した変位センサ取付孔1aに前記磁歪式変位センサ5を、前記制御ピストン1用にカバー10tを介して前記制御ピストン1の一方向から出し入れ可能に構成したので、磁歪式変位センサ5を制御ピストン1の中心部に軸線方向に穿孔した変位センサ取付孔1aに挿入し、前記制御ピストン1の一方向から出し入れ可能に構成したので、磁歪式変位センサ5の組立て分解が制御ピストン1の一方向から簡単にできて、装置の組立、分解性が良好となる。
(実施例2)
図3は本発明の第2実施例を示す斜板式ピストンポンプの変位検出装置の第2例を示す制御ピストン中心の断面図である。
図3において、斜板式ピストンポンプの制御弁9により設定された油圧は、制御ピストン装置100の制御シリンダ2内に形成された油圧通路7及び油圧通路8を通り、制御ピストン1の前後に形成された油室3及び油室4に導かれる。前記油室3及び油室4はカバー10s及び10tにて密封されている。
前記制御ピストン1は、ポンプ本体13(図1参照)に支持された制御シリンダ2内に往復動自在に嵌合され、前記油室3及び油室4の圧力によって、図の左右に移動する。
前記制御ピストン1の下部には斜板連結部10が固定され、該斜板連結部10は、図5(A)、(B)のように、ピン11が斜板軸08に連結され該斜板軸08を介して斜板014の角度を変化させる。
前記制御ピストン1は磁性体で構成され、該制御ピストン1をコアとして、シリンダ部の外周にコイル23,24を複数巻きにて巻装する。前記コイルは、軸方向内側のコイル23および軸方向外側のコイル24が、軸方向空間を介して軸方向に2箇所、それぞれ複数巻きにして配置されている。
そして、前記制御ピストン1が前記油室3及び油室4の圧力によって移動すると、該制御ピストン1によって、切られる前記軸方向内側のコイル23および軸方向外側のコイル24のコイル数が変化する。この制御ピストン1の移動により前記軸方向内側のコイル23あるいは軸方向外側のコイル24に流れる電流量をそれぞれ計測して、前記軸方向内側のコイル23あるいは軸方向外側のコイル24の変位検出値として前記制御装置6に入力する。
制御装置6で検出された前記変位検出信号は、リード線12により制御弁9に入力され、該制御弁9では、前記のようにフィードバックされた変位検出信号により油圧を調整して、調整された油圧は、前記油圧通路7及び油圧通路8を通して、制御ピストン1の前後に形成された油室3及び油室4に導かれる。
かかる第2実施例によれば、変位検出手段は、磁性体で構成した制御ピストン1の外周にコイル23,24を複数巻きにて巻装し、該制御ピストン1の移動による前記コイル23,24に流れる電流量を計測して前記変位検出値とするので、制御ピストン1の移動によって変化するコイル23,24に流れる電流量を計測するのみで、制御ピストン1の変位を検出できることとなる。
従ってかかる第2実施例によれば、非接触で制御ピストン1の変位を検出でき、従来のようなリンク類は一切使用しないので、変位検出手段に「ガタ」等の発生がなくその分高精度であり、またリンク類の組立てが一切無くなり、組立てが簡単となる。
また、かかる第2実施例によれば、磁性体からなる制御ピストン1の外周の軸方向内側および軸方向外側にそれぞれコイル23,24を複数巻きにして配置したので、軸方向内側コイル23と前記軸方向外側コイル24の2つのコイルの双方あるいは片方で電流量を計測して前記変位検出値とすることにより、制御ピストン1の移動距離を長く取れ、2つのコイルの巻き数を調整することにより安定的に変位検出ができる。
(実施例3)
図4は本発明の第3実施例を示す斜板式ピストンポンプの変位検出装置の第3例を示す制御ピストン中心の断面図である。
図4において、斜板式ピストンポンプの制御弁9により設定された油圧は、制御ピストン装置100の制御シリンダ2内に形成された油圧通路7及び油圧通路8を通り、制御ピストン1の前後に形成された油室3及び油室4に導かれる。前記油室3及び油室4はカバー10s及び10tにて密封されている。
前記制御ピストン1は、ポンプ本体13に支持された制御シリンダ2内に往復動自在に嵌合され、前記油室3及び油室4の圧力によって、図の左右に移動する。
前記制御ピストン1の下部には斜板連結部10が固定され、該斜板連結部10は、図5(A)、(B)のように、ピン11が斜板軸08に連結され該斜板軸08を介して斜板014の角度を変化させる。
また、前記制御ピストン1は、中心孔1sを有する中空に形成され、該中心孔1sには軸40が軸方向に延びて収納されている。前記軸40は、一端側を前記カバー10sに支持され、他端側を前記カバー10tに支持されている。また、前記軸40を、ナット34で該カバー10tに固定する。
また、制御ピストン1の両端部には、該制御ピストン1に対しては固定されるようにしてフランジ36及びフランジ37で締め付けており、該フランジ36及びフランジ37の内周は、前記軸40の外周と相対回転自在となっている。
かかる第3実施例においては、制御ピストン1を磁性体で構成し該制御ピストン1の内周に設けられた中心孔1sに金属製のコア35を固定している。また、前記中心孔1sに、前記のようにカバー10s及びカバー10tに両端を支持された軸40を、装通するとともに、該軸40をコア35に対峙して設けている。
そして、前記制御ピストン1の移動量に従い変化するコア35との磁気歪を軸40で検出し、前記軸40の変位検出信号を入力部40sを介して制御装置6に入力している。
そして、該制御装置6で検出された前記変位検出信号は、リード線12により制御弁9に入力され、該制御弁9では、前記のようにしてフィードバックされた変位検出信号により、油圧を調整して前記油圧通路7及び油圧通路8を通して、制御ピストン1の前後に形成された油室3及び油室4に導く。
以上のように、かかる第3実施例によれば、変位検出部の摺動部は、コア35の磁気歪を軸40で直接検出するので、変位検出部の誤差がなく高精度の変位検出信号が得られる。
また、コア35の磁気歪を軸40で直接検出するので、検出リンク部の組み立て工程が無くなり組立性が向上して、検出装置の製作コストを低下できる。
また、両端支持の軸40を検出棒としているので、検出棒の振れが無くなり変位検出信号の検出精度が向上し、また組立性のが向上が得られる。
本発明によれば、制御ピストンの変位検出手段の形成を、簡単で且つ高精度に実施できるようにした斜板式ピストンポンプの変位検出装置を提供できる。
本発明の第1実施例を示す斜板式ピストンポンプの変位検出装置の制御ピストン中心の断面図である(図2のA−A断面図)。 前記第1実施例における斜板式ピストンポンプの変位検出装置の正面図である 本発明の第2実施例を示す斜板式ピストンポンプの変位検出装置の第2例を示す制御ピストン中心の断面図である。 本発明の第3実施例を示す斜板式ピストンポンプの変位検出装置の第3例を示す制御ピストン中心の断面図である。 (A)は、従来技術に示された斜板式ピストンポンプの概要を示す軸方向断面図、(B)は(A)のZ部拡大図である。
符号の説明
1 制御ピストン
1a 変位センサ取付孔
1s 中心孔
2 制御シリンダ
3,4 油室
5 磁歪式変位センサ(磁歪線)
6 制御装置
6a 変換装置
7、8 油圧通路
9 制御弁
10 斜板連結部
10s、10t カバー
11 ピン
23、24 コイル
35 コア
36,37 フランジ
40 軸
100 制御ピストン装置

Claims (5)

  1. 制御弁により作動する制御ピストンによって斜板の傾斜角を変化させて複数のピストンの往復動を制御するとともに、前記制御ピストンの変位を変位検出装置により検出し変位検出値を前記制御弁にフィードバック入力して該変位検出値を用いて制御ピストンの出力を制御するように構成された斜板式ピストンポンプにおいて、
    前記変位検出装置は、前記制御ピストンの内部に磁歪式変位センサを設置し、前記制御ピストンの移動量に従い変化する磁気歪を前記磁歪式変位センサで検出し、前記磁歪式変位センサの変位検出信号を制御装置を介して前記制御弁に入力して制御ピストンの前記変位検出値とするように構成されたことを特徴とする斜板式ピストンポンプ。
  2. 前記変位検出装置は、前記制御ピストンの中心部に軸線方向に穿孔した変位センサ取付孔に前記磁歪式変位センサを、前記制御ピストン用カバーを介して前記制御ピストンの一方向から出し入れ可能に挿入したことを特徴とする請求項1に記載の斜板式ピストンポンプ。
  3. 制御弁により作動する制御ピストンによって斜板の傾斜角を変化させて複数のピストンの往復動を制御するとともに、前記制御ピストンの変位を変位検出装置により検出し変位検出値を前記制御弁にフィードバック入力して該変位検出値を用いて制御ピストンの出力を制御するように構成された斜板式ピストンポンプにおいて、
    前記変位検出装置は、前記制御ピストンを磁性体で構成し、該制御ピストンの外周にコイルを複数巻きにて巻装して構成されるとともに、前記制御ピストンの移動による前記コイルに流れる電流量を計測して前記変位検出値とする制御装置を備えたことを特徴とする斜板式ピストンポンプ。
  4. 前記変位検出装置は、磁性体からなる制御ピストンの外周の、軸方向内側に前記コイルを複数巻きにして配置し、軸方向外側に前記コイルを複数巻きにして配置して構成され、
    前記制御装置は前記制御ピストンの移動による前記軸方向内側コイルと前記軸方向外側コイルとに流れる電流量をそれぞれ計測して該計測値により前記変位検出値を算出することを特徴とする請求項3に記載の斜板式ピストンポンプ。
  5. 制御弁により作動する制御ピストンによって斜板の傾斜角を変化させて複数のピストンの往復動を制御するとともに、前記制御ピストンの変位を変位検出装置により検出し変位検出値を前記制御弁にフィードバック入力して該変位検出値を用いて制御ピストンの出力を制御するように構成された斜板式ピストンポンプにおいて、
    前記変位検出装置は、前記制御ピストンを磁性体で構成し該制御ピストンの内周に設けられた孔に金属製のコアを固定するとともに、前記孔に両端を支持した軸を装通するとともに該軸を前記コアに対峙して設け、前記制御ピストンの移動量に従い変化する前記コアの磁気歪を前記軸で検出し、前記軸の変位検出信号を制御装置に入力して構成されてなり、前記変位検出信号を制御装置を介して前記制御弁に入力して制御ピストンの前記変位検出値とするように構成されたことを特徴とする斜板式ピストンポンプ。
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