JP6173335B2 - 除染の装置および方法 - Google Patents

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Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、それぞれ参照によりその全体が本明細書に組み込まれる2011年11月29日出願の米国仮出願第61/564840号および2012年2月5日出願の米国仮出願第61/595140号の権利を主張する。
本出願は、物品上の病原菌を低減するための方法および装置の全般に関する。より詳細には、実質的に無菌の環境で使用する物品を、消毒剤(disinfectant)に適切にさらすための方法および装置に関する。なお、消毒剤(disinfectant)は、任意で殺菌剤(sterilizing agent)とし得る。
最小の感染リスクで患者を治療するために、医療分野では無菌の、または、少なくとも実質的に無菌の環境が一般的である。このような環境での患者を感染性生物にさらすことを回避するために、このような環境で働く医療関係者は予防策を講じることが必要となっている。全ての関係者は、この環境に入る前に徹底的に洗浄し、かつ、除染した手術着などの衣料品を着用することが必要となっている。
医療設備など他の物品も感染性生物で汚染され得るうえ、この無菌環境にそのような感染性生物を持ち込む脅威を課し得るものである。無菌環境に持ち込まれる寝具類、医療機械、および、事実上全ての他の物品には、患者への感染リスクを最小に抑えるために殺菌処理を行わなければならない。なかでも、医薬品を識別するためのラベル、個人の所持品、組織サンプル、または、無菌環境内にある他のいずれの物品も、同様に除染処理を行わなければならないその他の物品に含まれる。つい最近、例えばタブレットコンピュータなどの携帯電子機器が、外科手術中に手術室などの無菌環境内で有用となっている。タブレットコンピュータは大量の電子画像および他のデータを保存可能であり、それらの画像やデータは、万が一様々な異なった画像のうちの1枚が必要となった際に、それらの画像のそれぞれの個別のハードコピーを必要とせずにタブレットコンピュータで再生が可能である。
従来、空白のラベルは、包装したラベルを病院または他のエンドユーザに流通させる前に、製造業者が殺菌して個々の包装材の中に密封していた。同様に、空白かつ殺菌済みのラベル上にラベル内容を手書きするために使用するペンも、包装および殺菌済みの空白ラベルとともに医療分野のユーザに流通させるために、製造業者が殺菌し、個々の包装材の中に密封している。使用の際、包装材内の空白ラベルは、包装されたペンとともにこのラベルを保管する容器から取り出される。ラベルおよびペンの双方を封入する包装材は、無菌環境内またはその近くで関係者が開封し、ラベルの内容は、殺菌済みのペンを使用して殺菌済みのラベル上に手書きする。しかし、医療分野において注文生産された無菌ラベルを提供するためのこの従来の方法およびシステムは、読みにくい手書き文字およびデータの欠落によって誤りをもたらす傾向がある。
コンピュータ用プリンタを使用したラベル上へのラベル内容の印刷は、読みにくい手書き文字およびデータの欠落が課す問題を軽減するうえで役立っている。しかし、コンピュータ用プリンタは、備蓄ラベルにラベル内容を印刷する。但し、備蓄ラベルは、ラベル内容を備蓄ラベルに印字する印刷工程が完了するとすぐに保健施設内で使用するには適切に無菌となっていない。
例えばタブレットコンピュータおよびノートパソコンなどの電子機器は、医療環境での使用について検討すると、さらに多くの問題を提示するものとなる。それらの機器の事例は、除染工程の一部として利用する消毒剤または殺菌剤から感染性生物が避難可能な開口部、継ぎ目、内部区画、および、様々な他の構造体を含む。したがって、そのような除染剤または殺菌剤に露出された時でさえ、電子機器のこのような場所に避難した感染性生物は、知られずに無菌環境内に運び込まれ得るものである。タブレットコンピュータなどの携帯電子機器を無菌環境内で使用するために適切に無菌にする、一般に認められた殺菌方法および殺菌装置はない。
したがって、当技術分野では、医学的用途で使用される、要求時対応(オンデマンド)で機械印刷した実質的に無菌のラベルを作成するための方法および装置が必要となっている。
一態様によれば、本願は、生物活性を有する汚染物質を物品から少なくとも部分的に除去することによって物品を消毒するための装置を含む。この装置は、物品の一部を消毒のために収容する消毒室を取り囲む筐体と、物品を装置内に導入する取り入れ開口部と、を含む。フィーダは、物品を全体的に消毒室に向けて取り入れ開口部に導入し、物品の消毒に続いて物品を排出する。紫外線光源は、物品上に存在する生物活性を持つ汚染物質の少なくとも一部を不活性化するために消毒室に導入した物品の一部に照射するための紫外線光を放射する。コントローラは、物品を実質的に無菌の、かつ、任意で医学的用途での使用に適切とするようなレベルの物品の消毒を達成するように、フィーダおよび紫外線ライトのうちの少なくとも一方の動作を制御する。
他の態様によれば、本願は医学的用途で使用されるラベルの作成方法を含む。この方法は、ユーザが指定した、ラベル表面に印字されるべきラベル内容を受信することを含む。機械作成した文字を含むラベル内容を、ラベル上に要求時対応で印刷し、ラベル内容を含むラベルを非無菌状態で計量分離(dispense)し、消毒用スリーブ内に定置し、消毒して、医学的用途での使用のために準備が整う。
他の態様によれば、機械作成した文字を含むラベル内容は、ラベル上に要求時対応で印刷し、ラベル内容を保持するラベルは非無菌状態で計量分離し、ラベルはその初期印刷用裏打ち基材から外し、消毒用キャリヤ上に搬送し、消毒用スリーブ内に定置し、消毒して、医学的用途での使用のために準備が整う。消毒用キャリヤは、紫外線C光に対して実質的に透過性である材料の剥離性表面を含むことが可能である。この実施形態によれば、ラベル内容を保持するラベルの露出表面およびラベルの粘着性裏打ちの双方とも、以下に検討するように消毒剤として使用する紫外線C光に同時に、または、並行してさらすことが可能である。
他の態様によれば、本願は、医学的用途で使用されるラベルを作成するためのプリンタと協働するプリンタ付属品を含む。このプリンタ付属品は、ラベルを医学的用途で使用する施設で要求時対応でラベル内容が印刷され、かつ、プリンタが計量分離したラベルを受け取るための受け器を含む。ラベル内容は機械作成した文字を含む。ラベル内容を含むラベルは、ラベルを少なくとも部分的に取り囲むためのパッケージに手作業で導入される。次いで、ラベルは消毒され、医学的用途での使用に適した実質的に無菌の状態で計量分離される。
本明細書で検討するシステムおよび/または方法のいくつかの態様の基本的な理解を提供するために、上記概要は簡略した概要を提示している。この概要は、本明細書で検討するシステムおよび/または方法の詳細な全体像ではない。鍵となる/重要な要素を識別すること、または、そのようなシステムおよび/または方法の範囲を詳述することは意図していない。上記概要の唯一の目的は、後述するさらに詳細な説明に対する序章としての簡略な形態でいくつかの概念を提示することである。
本発明は特定の部品および部品の配列において物理的形態を取ってよく、それらの実施形態は本明細書で以下に詳述し、かつ、本明細書の一部をなす添付の図面に示す。
殺菌器の例示的な実施形態を示す斜視図である。 殺菌器の取り入れ開口部の例示的な実施形態を示す図であり、向かい合うローラの周囲表面は、殺菌器の内部から周辺環境への光の放射を妨げるために、互いに当接している。 ラベルを実質的に殺菌するために、コンピュータで印刷したラベル内容を保持するラベルに、要求時対応で殺菌処理を行うための殺菌器の例示的な実施形態の部分断面を含む側面図である。 医療分野で使用されるラベルを実質的に殺菌する方法の実施形態を図式的(graphically)に例示するフロー図である。 コンピュータで印刷したラベル内容を保持するラベルを殺菌処理中に収容するスリーブの例示的な実施形態を示す図であり、スリーブは、ラベルの実質的無菌状態には実質的に影響を与えずに殺菌処理に続くラベルの取り扱いを可能にする。 殺菌器用のスリーブ内に配置したタブレットコンピュータの例示的な実施形態を示す図である。 殺菌器の例示的な実施形態の部分断面を含む側面図である。 スリーブの全幅にわたって延在するマーカ材料を設けたスリーブの図である。 積み重ねるためのスリーブのための交互の積み重ね配列を示す例示的な実施形態の図である。 モジュラ電気プラグを備えたカートリッジを含む殺菌器を示す例示的な実施形態の部分断面を含む側面図である。 直線11−11に沿って取った図10に示す殺菌器の上面断面図である。 複数のスリーブに包まれたタブレットコンピュータの斜視図である。 複数のスリーブに包まれたタブレットコンピュータの側面図である。 穴あき継ぎ目によって互いに連結されたスリーブの複数の組み立て済みユニットの斜視図である。 物品を殺菌器に導入し、殺菌器から排出する取り入れ開口部を備えた殺菌器を示す斜視図である。 殺菌器に設けたユーザ・インターフェースの平面図である。 物品を殺菌器に導入し、殺菌器から排出する取り入れ開口部を備えた殺菌器および殺菌器に設けたカートリッジの部分断面を含む側面図である。 図17Aの殺菌器に設けたカートリッジの拡大図である。 殺菌器に設けたカートリッジの部分断面を含む底面図であり、カートリッジは駆動ギアおよび中間ギアを支持する軸を含む。 基部に相対的に押圧されていない位置にある調整可能部を含むカートリッジの端面図である。 基部に相対的に高い位置に調整された調整可能部を備えた図19に示したカートリッジの端面図である。 タブレットコンピュータを殺菌器の内外に搬送するための代案フィーダ構成の例示的な実施形態を示す図である。 除染処理が完了したことを示す殺菌器からの通信の受信に対してタブレットコンピュータが示す応答の例示的な実施形態の図である。
特定の用語は、便宜のためにのみ、本明細書において使用するが、本発明を限定すると理解すべきではない。本明細書で使用する関連する文言は図面を参照して最もよく理解され、図面では、同様または類似の項目を識別するために同様の番号を使用する。さらに、図面では、ある特徴を幾分か概略的な形態で示すことがある。
本明細書で使用する場合、後ろに複数の部材が続く「の少なくとも1つ」という表現は、本明細書においては部材のうちの1つ、または部材の2つ以上の組み合わせを意味することにも注意されたい。例えば、表現「第1の装置および第2の装置の少なくとも1つ」は、本出願において、第1の装置、第2の装置、または、第1の装置および第2の装置を意味する。同様に、「第1の装置、第2の装置、および、第3の装置の少なくとも1つ」は、本出願において、第1の装置、第2の装置、第3の装置、第1の装置と第2の装置、第1の装置と第3の装置、第2の装置と第3の装置、または、第1の装置と第2の装置と第3の装置、を意味する。
図1は、ラベル12に殺菌処理を行うための殺菌器10の例示的な実施形態の斜視図である。殺菌処理は、医学的用途において物品または材料にラベル付けするために実質的に殺菌されたラベル12が必要となった際に、要求時対応で殺菌器10が実行する。殺菌器10を使用してラベル12を実質的に無菌にすることは、ラベル12が100%無菌となること、すなわち、どのような生命体も存在しないことを必ずしも必要としない。代わりに、実質的に無菌となるということは、殺菌処理の実行の前にラベル12上に存在した生きた病原菌よりも殺菌処理の実行の後にラベル12上に存在する生きた病原菌のレベルが低いことである。他の実施形態によれば、ラベル12は、外科手術中の手術室におけるなど無菌の場所での使用に特化した物品に対する米国食品医薬品局の要件に基づき許可されている閾値量よりも、生きているか、または、その他の生物活性を有する病原菌のレベルが低いことが必要となっている。他の実施形態によれば、殺菌処理は、殺菌処理の実行の直前にラベル12上に存在した生きているか、または、その他の生物活性を有する全ての病原菌の少なくとも99%を死滅させるか、または、排除する。さらに他の実施形態によれば、殺菌器10を利用して物品の高レベルの消毒を達成することは、感染性を持ったままである物品上の生物活性を有する病原菌の少なくとも1log10の低減を達成するためのそのような病原菌の適切な部分の不活性化を含み得る(すなわち、除染処理が完了した時点で、物品上の生物活性を有する病原菌の10分の1以下が活性のまままたは感染性を有したままである)。さらに他の実施形態によれば、殺菌器10を利用して物品の高レベルの消毒を達成することは物品上の生物活性を有する病原菌の少なくとも3log10の低減(すなわち、1,000分の1)を達成するためのそのような病原菌の適切な部分の不活性化を含み得る。さらに他の実施形態によれば、殺菌器10を利用して物品の高レベルの消毒を達成することは、物品上の生物活性を有する病原菌の少なくとも5log10の低減(すなわち、100,000分の1)を達成するためのそのような病原菌の適切な部分の不活性化を含み得る。
同様に、殺菌器10を利用した物品の消毒は、物品上の生物活性を有する病原菌の少なくとも6log10の低減(すなわち、1,000,000分の1)を達成するためのそのような病原菌の適切な部分の不活性化を含み得る。物品の殺菌を必要とするさらに他の実施形態は、除染処理が完了した時点で物品上の生存能力を有する生物の完全かつ全面的な消滅をもたらし得る。
したがって、便宜上、本明細書では「殺菌器」10と称するが、殺菌器10が、物品上に存在する生物活性を有する汚染物質の一部を不活性化する(例えば、死滅させるか、または、さもなければ感染性を失わせる)ために、本明細書では交換可能に殺菌剤とも称する消毒剤に物品をさらすことによって物品を少なくとも消毒し、かつ、任意で殺菌する除染処理を物品に行うことを理解されたい。除染処理が一旦完了すれば、物品は、外科出術中の手術室または他の保健関連の診療所などの無菌の場所での使用に適したものとなる。
ラベル12に殺菌器10を利用して除染処理を行うことは、ラベル12を物品に装着して医学的用途においてラベル付けする目的で使用する時点において、ラベル12を実質的に無菌にし、かつ、保健、医療、または、生命科学の用途(本明細書ではまとめて「医学的用途」と称する)での使用に適したものにするために、要求時対応でラベル12を実質的に殺菌する。例えば、ラベル12は、保健施設で実施する医学的用途で使用する医療機器にラベル付けし、医学的用途で遭遇するいかなる他の物品などもラベル付けするなどして、患者に投与すべき、例えば小瓶またはシリンジ内の薬剤を識別可能である。しかし、説明を簡潔にするために、ラベル12を除染するための殺菌器10および殺菌処理の実施形態は、患者に投与すべき薬剤などの医薬品にラベル付けするためにラベル12を消毒することとして説明する。さらに、ラベル12はラベル12上に印刷したラベル内容14を含む。ラベル内容は、コンピュータが支援せずに人間の目で読み取れる人間が読み取り可能な文字を使用して表されたラベル内容の少なくとも一部を符号化したバーコード16または他の機械読み取り可能なコードを含む。
図1に示した実施形態について、殺菌器10は、ラベル12を殺菌剤に露出させてラベル12を実質的に殺菌するために動作可能な各構成部品を収容するキャビネット18または筐体を含む。殺菌器の内部構成部品は図3に示し、同図を参照して説明する。キャビネット18は、その内部にある消毒室21(図3)にラベル12が進入する取り入れ開口部20を含む。消毒室21は、ラベル12を殺菌剤にさらす場所である。殺菌剤は、ラベル12を実質的に無菌とするためにラベル12の表面上のあらゆる生命体のかなりの部分を死滅させるいかなる物質、エネルギの形態、または、他の薬剤とすることもできる。適した殺菌剤の例は、紫外線光、液体または乾燥した化学消毒剤、水蒸気、放射線などを含むが、これらに限定しない。しかし、説明を簡潔にするために、本明細書では、殺菌剤が紫外線光であるとして説明する。
キャビネット18は、コンピュータプロセッサが送信した制御信号を受信するラベルプリンタと協働してラベル12上にラベル内容を機械印刷(手書きに相対するものとして)するように任意で構成可能である。このような実施形態について、取り入れ開口部20は、人間が介入せずにラベルプリンタから出力されたラベル12を、任意でラベル内容をラベル12に印字してラベル12をスリーブ24内に定置した後で、受け取るように構成する。したがって、ラベル内容が機械印刷されたラベル12に除染処理を行うことが可能であり、かつ、同じ動作の一部として医学的用途での使用に適した状態に置くことが可能である。
全般に「無菌ラベル12」と称し図1に破線で示す、殺菌剤に露出した後にキャビネット18から出る実質的に無菌のラベル12は、排出口または排出開口部29(図3)から出て、無菌ラベル12を医学的用途での使用のためにそこから取り出し可能な容器22が受け取って回収する。
図1のラベル12は、殺菌剤として使用する紫外線光に対して実質的に透過性のスリーブ24内に定置する。スリーブ24の実施形態は、スリーブ24を形成する材料の各部をスリーブ24に固定する接着剤を含むことが可能であり、これによって、図1に示すような3辺が閉じたポケットを形成する。殺菌処理の完了に続いて無菌ラベル12を取り出すために、ユーザは開放端26においてスリーブ24を形成する材料の向かい合う辺をつかんで、向かい合う辺を引き離すことが可能である。これは、スリーブ24からの取出しのために無菌ラベル12が露出するように、スリーブの縦方向の縁(すなわち、開放端26に向かうスリーブ24の各辺)に沿って、スリーブの材料を分離させる。
ラベル12は、その上に載せてラベル12を製造業者から入手した保管用剥離性ライナ(stock release liner)に接着されたスリーブ24内に任意に定置可能である。医学的用途での使用のために、保管用剥離性ライナおよび/またはラベル12には、任意で、除染処理を行うことが可能であり、エンドユーザに輸送する前に殺菌済みの状態で包装可能である。保管用剥離性ライナと協働する感圧性接着剤を備えたラベル12の表面は、保管用剥離性ライナからラベル12を剥離する前に周辺環境に露出されないので、殺菌器10が放射した紫外光が保管用剥離性ライナを透過せず、ラベル12のこの表面に達しない場合でも、ラベル12のその部分は実質的に除染された状態のままとなる。
代案実施形態によれば、エンドユーザに輸送する前に除染処理を行っていないラベル12は、殺菌器10が実行する除染処理を行う前にラベル12をそこに載せて入手した保管用剥離性ライナから除去可能である。保管用剥離性ライナから取り外したラベル12は、殺菌用キャリヤとして機能し、かつ、ラベル12が消毒室21内で殺菌剤に露出している間ラベル12を支持する基材の剥離性表面に装着可能である。殺菌用キャリヤの剥離性表面は、ラベル12を殺菌用キャリヤに剥離可能に粘着させ、続いて、ラベル12の表面に塗布した感圧性接着剤の接着性を大幅には劣化させずに実質的に除去することを可能にする。殺菌用キャリヤは、殺菌剤として使用する紫外線C光または他の光に対して実質的に透過性の材料から任意で形成可能である。したがって、本明細書で説明する殺菌処理の間、ラベル12の双方の主な平坦表面(すなわち、ラベル内容を保持する表面および接着剤を設けた反対側の表面)は、任意で並行して、または、少なくとも消毒室21の同じ通過の間に、殺菌剤として使用する紫外線C光もしくは他の光またはエネルギに露出可能である。
ラベルを支持するキャリヤに関係なく、ラベル12は、殺菌器10から分離可能な(例えば、医学的用途で使用するために殺菌器10から取出し可能な)独立した物品として、単独で殺菌器10に導入可能である。ラベル12は殺菌器10から分離可能であり、かつ、取り入れ開口部20を介して導入され、排出開口部29を介して外出すると殺菌器10から取り出される。したがって、スリーブ24内のラベル12は、例えばコンベヤベルトまたは他のそのような搬送表面上で静止するよりも、むしろ以下に説明するようにローラ30の回転によって殺菌器10を介して搬送可能である。ラベル12を消毒室21内で殺菌剤に露出させている間に、コンベヤベルトまたは他のキャリヤ上にラベル12を定置せずにスリーブ24内でラベル12を搬送することは、ラベル12の双方の主な平坦表面を、紫外線C光または他の殺菌剤に並行してさらすことを可能にする。ライト38に露出させている間コンベヤベルト上に静止している時に紫外線C光から遮蔽されていることになる主な平坦表面は、代わりに、以下に説明するようにライト38からの紫外線C光にさらす。除染処理が一旦完了し、無菌ラベル12が排出開口部29を出ると、無菌ラベル12は、殺菌器10から取り出され医学的用途での物品または材料のラベル付けに使用する。
スリーブ24は、ラベル12をスリーブ24の内部に導入する開放端26を含む。開放端26は、殺菌器10が実行する殺菌処理の実行中を通じて開いたままでいるために、任意で封止機構を省略可能である。例えば、スリーブ24は、殺菌器10が放射する紫外線光のかなりの部分(例えば、少なくとも60%、または、少なくとも80%、または、少なくとも90%、または、少なくとも95%)の透過を許容するための適した厚さの実質的に透明なポリプロピレンまたは他の適した材料で作成可能である。一実施形態によれば、スリーブ24を形成する材料は、任意で、厚さを約1.6ミル(すなわち、0.001インチ)とすることが可能であり、任意で、複数(すなわち、3つ)の辺に沿って材料の2つの単一シートを結合するが、開放端26においては分離したままにして形成可能である。
スリーブは、いずれの所望の寸法も有することが可能であり、ラベル12がスリーブ24内に完全に挿入されている間に開放端26に最も近いラベル12の部分から開放端26を分離する空間28を含むようにサイズを任意で決定可能である。空間28は、ラベル12の最も近い部分を殺菌器10の周辺環境から分離する一時的な無菌障壁として機能可能であり、それによって、スリーブを容器22から無菌の使用場所に搬送する間、スリーブ24内のラベル12への病原菌の導入を妨げる。以下に詳述するように、ラベル12は、医学的用途で使用する前に限られた時間の間だけ、殺菌処理に続いてスリーブ24内に残留し、空間28のサイズは、この限られた時間の間、病原菌の導入を妨げるために適したサイズとすることが可能である。例えば、空間28は、ラベル12をスリーブ24内に完全に挿入した時に、開放端26からラベル12の最も近い部分を分離する少なくとも1インチの距離Yを含むことが可能である。
図2は、複数のローラ30の例示的な配列を示す殺菌器10の取り入れ開口部20の図である。複数のローラ30は、キャビネット18内にラベル12を搬送し、殺菌剤へのラベル12の露出の持続時間を制御するフィーダとしてともに機能できる。図示したように、1つのローラ30の周囲表面32(図3)は、開口部20に隣接した向かい合うローラ30の周囲表面32と当接している。複数のローラ30の1つまたはそれぞれの周囲表面32は、例えば高分子材料などの実質的に弾性圧縮可能な材料から形成可能である。ローラ30の周囲表面32間の接触はそれらの周囲表面32の弾性的変形をもたらす。互いに当接する周囲表面32のこの変形は、紫外線光の少なくとも一部、または、任意で実質的に全てを遮蔽する「光シール」を確立し、これがない場合、紫外線光はローラ30が互いから離れていればローラ30間を透過し、開口部20を介してキャビネット18から漏れることになる。ローラ30は、図2および3の矢印34が示す方向で互いに逆に回転している。代案実施形態によれば、ローラは、任意で、例えば紫外線C光耐性を有するか、または、採用した殺菌剤への長時間の露出にそれ以外の方法で耐える金属または金属合金などの非弾性材料からも形成可能である。それらのローラの1つ、または、任意でそれぞれは、最適な小ささの開口部がそれらの間で作られることを可能にするような方法で任意で調整可能に搭載可能であり、ローラ間にさらに大きな摩擦をもたらすことを可能にする一方で、構成部品の適切な幾何学的位置合わせを介して必要な「光シール」をそれでも獲得する。例えば、1つまたはそれぞれのローラは可動に搭載可能であり、もう1つのローラに向かって全体的に圧迫可能であり、これによって、本明細書に説明するように、ローラ30の回転が、ラベル12を収容したスリーブ24の消毒室21への搬送を制御することを可能にするための十分な摩擦を備えたローラ間にスリーブ24内のラベル12を受け取る。
図3は、ラベル12に殺菌処理を行うための殺菌器10の例示的な実施形態の部分断面図であり、殺菌処理は、実行すると、ラベル12を実質的に無菌にして医学的用途での使用に適するようにするために、要求時対応でラベル12を実質的に殺菌する。図3に示したように、殺菌器10は、電気モータ36または他の原動機が駆動する互いに逆回転するローラ30を含む。ローラ30の周囲表面32は、殺菌剤によって殺菌するためのラベル12を収容したスリーブ24を受け取って挟み込む。ローラ30の回転はラベル12を収容したスリーブ24を消毒室21内に送り、消毒室21では、スリーブ24内のラベル12が、殺菌剤として紫外線C光を放射する例えば間隔を空けた紫外線Cライト38が放射する紫外線C光にさらす。図1および図3に示したように開放端26が上向きになった開口部20を介して導入したスリーブ24の開放端26がローラ30から解放されると、ラベル12を備えたスリーブは容器22に入る。殺菌器10のこのような垂直な向きは、殺菌済みラベル12が重力のもとで容器22内に落下することを可能にするが、殺菌器10の他の実施形態は水平の向き、または、他の向きを含むことが可能であり、この場合ラベル12は重力に支援されずに平面内を搬送される。
図3の実施形態について、殺菌器10は、スリーブ24およびスリーブ24内に収容しているラベル12に所望の量の紫外線C光を照射するための少なくとも1つ、および、代表的には複数の紫外線Cライト38を含む。上述のように、スリーブ24を形成する材料は、スリーブ24内に収容されたラベル12がライト38から放射されたまま実質的に減衰されていない紫外線C光を受光するように、紫外線C光に対して全体的に透過性を有する。少なくとも1つのライト38は、ラベル12が消毒室21を通過する際にラベル12の両主表面に当たる紫外線C光を並行して放射するように、ラベル12の両主表面それぞれの側に配列可能である。殺菌器10は、いずれのサイズのスリーブおよびラベルの組み合わせにも対応するように構成可能である。ライト38は、ライト38に相対的に最も近いスリーブの点において、少なくとも1つ、および、任意で双方のライト38の約1/2(0.5インチ)インチ以内を、または、少なくとも1つ、および、任意で双方のライト38の約1/4(0.25インチ)インチ以内をスリーブ24が通過するように、殺菌器10内に位置決め可能である。すなわち、(向かい合う1対のライト38について)スリーブ24に垂直な軸に沿って取られた、1つまたは双方のライト38からスリーブ24を分離している距離は、1/2(0.5インチ)インチ未満および任意で1/4(0.25インチ)インチ未満となる。
ライト38の例示的な実施形態は、全体的にU字型を有する単一の二管式殺菌性紫外線Cランプであり、U型の横つなぎ材に相当する中空管によって一端において接続された2つの平行管を含む。このようなライト38は、除染中のラベル12または他の物品が2つの平行管の間を通過できるように適した位置に設置可能である。このような実施形態について、ラベル12の互いに反対側の双方の主面の一部は、コンベヤベルトまたは他のそのような搬送機が支持していない間、並行して紫外線C光を照射可能である。しかし、ライト38の構成に関係なく、除染処理を受けている物品の一部の外周全体は、紫外線C光または他の殺菌剤に並行してさらすことが可能である。すなわち、物品の外周全体を横切って延在する環状領域を、物品を搬送する構造体またはライト38によって遮られずに、同時に紫外線C光にさらす。
消毒室21の内部に向いた反射表面42を含むシールド40は、紫外線Cライト38の1つまたは複数に隣接して位置決め可能である。反射表面42は、ラベル12を収容したスリーブ24がローラ30から容器22まで移動する通路44に実質的に向かう方向において、複数の紫外線Cライト38からの紫外線C光の少なくとも一部を反射する。例えば、反射表面42は紫外線C光の一部を、ライト38間で通路44に沿って移動するスリーブ24内のラベル12の反対向きの主面の少なくとも1つに概ね向けて反射可能である。
他の実施形態によれば、任意で、紫外線C光に直接露出させているシールド40の内向き表面42は、無反射材料もしくは任意で紫外線C吸収材料を設けるか、または、これから形成することが可能である。例えば、シールド40のこの内向き表面42には、つや消し黒仕上げを施すことが可能である。無反射材料または紫外線C吸収材料は、消毒室21内への紫外線C光の封じ込めを促進可能であり、それによって、殺菌器10からユーザの周辺環境内に漏れ出す紫外線C光をさらに妨げる。
ローラ30に相対的なライト38の位置も、紫外線C光の幾分かが取り入れ開口部20を介して殺菌器10から漏れ出すのを防止するうえで役立つ。図3(ならびに、図7、10、17A、および、17B)に示したように、各ライト38は、消毒室21を通ってラベル12または他の物品が移動する通路44からさらに離れて間隔を空けるために、ローラ30から相対的にずれている(オフセットしている)。各ローラ30の周囲表面32の最も近い部分を通路44から分離している通路44に垂直な距離は、各ライト38の最も近い部分を通路44から分離している通路44に垂直な距離よりも長い。このずれは、ローラ30または殺菌器10の他の部分が取り入れ開口部20を介したライト38への直接の視線を覆い隠すことを可能にする。
殺菌器10は、病院もしくは外科センタ、または、例えば、患者への感染のリスクを最小に抑えて物品もしくは材料にラベル付けするために実質的に無菌なラベル12が所望されるいずれかの場所などの保健施設に配置可能である。手術室、処置室、または、他の実質的に無菌の環境は、患者の治療が発生する実質的に無菌の環境の内部に、または、これに密接して所在する殺菌器10を有することが可能である。このような実施形態によれば、ラベル12は、実質的に無菌の環境内または少なくとも実質的に無菌の環境に非常に近接した位置内で、あるいは無菌ラベル12を使用する施設内のその他の場所で、以下に詳述するように任意で作成可能である。殺菌器10は、無菌ラベル12を容器22から取出し可能であり、感染性生物を有意なレベルで導入せずに無菌ラベル12を使用する実質的に無菌の場所にスリーブ24内で搬送可能な場所に位置決め可能である。
図3に示した殺菌器10の実施形態は、印刷済みラベル12を手作業で供給する独立型殺菌ターミナルとすることが可能な販売後サービス市場用の周辺機器、または、プリンタから殺菌器10に印刷済みラベル12を人間が搬送することを必要とせずに印刷済みラベル12を受け取るためにラベルプリンタに動作可能に連結した販売後サービス市場用の周辺機器である。他の実施形態によれば、殺菌器10は、電子化されたラベルプリンタデバイスに統合された一部として提供してよく、ラベルプリンタデバイスの出力は、殺菌器10への入力点となってもよい。すなわち、電子化されたラベルプリンタと協働するか、または、それの一部として統合して形成した殺菌器10の実施形態について、ラベルプリンタが出力した印刷済みラベル12は、ユーザへの接近を可能とする前に殺菌処理を行うために殺菌器10に導入される。
コントローラ46も図3に示したようにキャビネット18内に収容する。コントローラ46は、コンピュータ実行可能な指示をプログラムしたマイクロプロセッサもしくは他のコンピュータプロセッサ、特定用途向け集積回路(「ASIC」)、フィールドプログラマブル・ゲートアレー、または、他のいずれかの適したコンピュータおよび/もしくは電子ハードウェア、ならびに、任意で、非一時的でコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶したコンピュータ実行可能な命令を任意で含むことが可能である。
コントローラ46は、その構成とは関係なく、ローラ30が回転する角速度を制御するように構成したモータコントローラ構成部品48(図3,図7,図10ではモータドライバ48と記載)を含む。この角速度は不活性化するか、または、その他で防御すべきいずれの特定のタイプの感染性生物とも無関係に、モータコントローラ構成部品48によって確立可能である。このような実施形態によれば、以下に詳細に説明するように、ライト38の動作状態は維持可能であり(すなわち、コントローラ46による光出力への自動化された調整はない)、ローラ30の角速度は適したセンサ52が感知したライト38の出力に基づいて調整する。さらに、使用中、ライト38は、いつでもライト38がオンである時に、意図したように使用すると、最適もしくは最大の出力で、またはその近くで、あるいは、殺菌器10が遭遇することが合理的に予測されるほとんどの紫外線C光耐性を有する感染性生物さえも死滅させるために要求される出力よりも、少なくとも実質的に大きな出力で動作可能である。すなわち、モータコントローラ構成部品48は、不活性化しようとする特定の感染性生物を任意で考慮から排除する制御アルゴリズムに基づいてローラ30の角速度を制御可能である。
モータコントローラ構成部品48の代案実施形態は、パルス幅変調(「PWM」)制御回路および/またはコンピュータ実行可能な命令、ステップモータ・コントローラ、または、本明細書に説明するようなローラ30の少なくとも1つの、および、任意でそれぞれの角速度を変化させるための他のいずれかの適した制御構成部品を任意で含むことが可能である。任意の近接センサは、スリーブ24内のラベル12を殺菌器10に導入する開口部20に隣接した物品の存在を感知するために、殺菌器10に設けることが可能である。この近接センサは、モータコントローラ構成部品48を構成するモータドライバにローラ30の動作を初期化させ、それによって、ラベル12とともにスリーブ24を開口部20に近接して定置したことに応じて、殺菌器10の内部にスリーブ24内のラベル12を搬送させる信号を送信するために、コントローラ46に動作可能に接続する。したがって、殺菌器10の動作は自動化が可能であり、殺菌処理を実行するための動作コマンドの手作業による入力を必要とする代わりに、殺菌器10へのラベル12の導入に対して応答可能とすることが可能である。
さらに他の実施形態は、除染処理の間に物品を殺菌剤に少なくとも最小限の閾値でさらすことを確実にするのに適したローラ30の概ね固定された角速度を確立することを含むことが可能である。例えば、この固定角速度は、知られている最も回復力のある生命体を不活性化するために利用する殺菌剤の強さの最悪の事態の想定に基づいて確立可能である。殺菌剤のいかなる経時的劣化も考慮して(例えば、紫外線Cライト38の光強度の加速された50%の劣化を想定して)、固定角速度は、遭遇することが合理的に予測可能な最も回復力のある知られている感染性生物を死滅させるか、または、さもなければ不活性化するために要求されている時間長よりもX%長い時間長にわたって、除染処理を受けている物品を殺菌剤にさらすように確立可能である。Xの値は、20以上の、25以上の、30以上の、40以上の、または、50以上のいずれかの数とすることが可能である。代案実施形態によれば、固定角速度は、以下に詳述するように、物品を効果的に消毒または殺菌するために必要とされる最小殺菌係数(SF)を少なくとも達成するために確立可能である。
殺菌剤として紫外線C光を放射するための1つまたは複数の紫外線Cライト38を採用した実施形態について、紫外線Cライト38が放射する紫外線C光の光量、強度、または、その双方は経時的に劣化し得る。光学センサ52または他の適したデバイスは、紫外線Cライト38の殺菌効果を示すライト38が放射する紫外線C光の強度、出力、または、他の特性を感知するためにキャビネット18内に任意で設けることが可能である。光学センサ52は、ラベル12を収容したスリーブ24が移動する通路44に隣接した場所、または、反射表面42が反射した光の一部が光学センサ52に当たる場所などの、紫外線Cライト38が送出した紫外線C光に光学センサ52が露出するいずれの適した場所にも位置決め可能である。
コントローラ46は、光学センサ52が感知した特性の値を示す信号を任意で受信可能である。この信号に基づいて、コントローラ46、より詳細にはモータコントローラ構成部品48は、スリーブ24およびラベル12を紫外線C光が殺菌する領域を通過するスリーブ24およびラベル12の送り速度に影響を与えるローラ30の角速度または他の特性を調整可能である。したがって、ラベル12を伴ったスリーブ24の送り速度は可変であり、スリーブ24およびラベル12を殺菌するための紫外線Cライト38の有効性に応じて、アナログの形で任意で無限に可変である。紫外線Cライト38の殺菌有効性が低くなるほど、モータコントローラ構成部品48を構成するモータドライバが確立するスリーブ24およびラベル12の送り速度は遅くなることになる。
特定の例によれば、コントローラ46は、スリーブ24およびその収容するラベル12が、少なくとも知られている最短の時間長にわたって少なくとも知られている最小の紫外線C強度を常に受光することになるのを確実にするように動作可能である。病原菌は、紫外線C光の強度(I)にスリーブ24およびラベル12が紫外線C光に露出させられる時間(T)を乗じることによって不活性化するか、または、突然変異させる。この積は殺菌係数(すなわち、IT=SF)と称する。紫外線C光の強度(I)は、センサ回路52によって感知可能であり、コントローラ46に送信可能である。この感知した強度(I)に基づいて、コントローラ46、任意でモータコントローラ構成部品48は、紫外線Cライト38の出力が経時的に減少(例えば、強度劣化)する場合に、通路44に沿って搬送されているスリーブ24およびラベル12についての実質的に一定した殺菌係数(SF)を維持するために、スリーブ24および収容されたラベル12の送り速度が対応して低減されることを確実にするために、感知した強度(I)に対するスリーブ24およびラベル12の所望の送り速度を算出する。この実質的に一定した殺菌係数(SF)は、米国食品医薬品局または実質的に無菌の医学的用途への感染性生物の導入を制限する基準を統括もしくは確立している他の団体が義務付けている要件のような、無菌ラベル12の消毒要件、殺菌要件、またはその他の要件を満たすために必要とされる最低閾値よりも高く維持可能である。
等式で強度(I)を低減することは時間(T)を増加させなければならないことを意味し、この時間の増加は、モータコントローラ構成部品48が適切な制御信号をモータ36、電源54、または、ローラ30の角速度を制御する他の機構に送信することによってローラ30の角速度を低下させることで達成する。バランスが取れたままで存続する、および/または、少なくとも最小の殺菌係数(SF)を達成するための等式に基づいて、ローラ30の角速度が所定の値を下回るか、または、最小の殺菌係数(SF)を達成するために必要な時間が上限を超えた場合、コントローラ46は、ローラ30を停止させるために殺菌器10またはその一部(例えば、モータ36)を動作不能にすることが可能であり、ユーザにエラーメッセージを発行することが可能である。加えて、モータコントローラ構成部品48を構成するモータドライバが検出したように適切な速度よりも速く動作しているモータも、バランスの崩れた均衡または低いSFを創出し、その結果、コントローラ46が殺菌器10またはその一部を動作不能とし、エラーメッセージを発行する。
光学センサ52が感知した感知値が所定の最小許容値を下回った場合、コントローラ46は殺菌器10の少なくとも1つの機構を動作不能とする信号を送信可能である。例えば、紫外線C光の強度が新しい紫外線Cライト38が放射する本来の光強度から50%低下した場合、コントローラ46は、任意で、物品が消毒室21内に搬送されることを防止するためにモータ36、および紫外線Cライト38の少なくとも1つを動作不能にすることが可能である。動作不能にされた機構は、殺菌剤を更新する、交換する、補充する、または、それ以外の方法で本明細書に説明するような少なくとも最低必要レベルの消毒または殺菌を達成するために適するようになるまで動作不能のまま存続可能である。
代案実施形態によれば、コントローラ46は、リセット可能なタイマまたは時計を含むことができる。このタイマまたは時計は、経時的に劣化しやすい殺菌剤がどのくらいの期間使用されているかをモニタする。例えば、紫外線Cライト38は限られた動作寿命を有することがあり、これが放射する紫外線C光は経時的に劣化する。コントローラ46は、誤差の所定の幅を含めて、紫外線Cライト38がいつ動作寿命の終了に達するかを決定可能である。紫外線Cライト38を交換するまで除染処理を実行するための殺菌器の継続的使用を防止するために、コントローラ46は、紫外線Cライト38、モータ36、他の機構、または、それらの組み合わせを動作不能にする信号を送信可能である。この信号の送信は、紫外線Cライト38を変えるためのユーザへの聴覚的、視覚的、または、聴覚的および視覚的の双方での再警告の発行も可能である。
コントローラ46は、紫外線Cライト38の動作を制御するライトドライバ構成部品50(図3,図7,図10ではライトドライバ50と記載)も含む。ライトドライバ構成部品50は、適切な時に紫外線Cライト38を点灯し、使用していない時に光紫外線Cライト38を消灯するためのいずれかの適した制御構成部品(例えば、ハードウェアおよび/またはコンピュータ実行可能な命令)を含むことができる。例えば、ライトドライバ構成部品50は、ラベル12を収容するスリーブ24に殺菌処理を行うために殺菌器10に導入する時まで紫外線Cライト38の通電を任意で制限可能である。このような実施形態について、任意で、開口部20を介したキャビネット18へのラベル12を収容するスリーブ24の導入を検出可能なセンサまたは他のデバイスの存在が可能である。スリーブ24の検出に応じて、ライトドライバ構成部品50を構成するライトコントローラは、任意で、殺菌処理のために紫外線Cライト38に通電可能である。
動作において、一旦殺菌器10が通電されれば、ライトドライバ構成部品50はライト38を動作状態に維持可能である。紫外線Cライト38は、その最適な強度および出力に達するために通電時から時間(例えば、3分間)を必要としてよい。一旦殺菌器10が通電されれば、ライトドライバ構成部品50はライトを通電可能であり、ライトを殺菌処理の間、および、殺菌処理が完了した後でさえ所定の時間にわたり連続して通電状態に維持可能である。ライト38を連続的に動作させることによって、定常状態での連続動作に基づくライト38の予想寿命からライト38の予想寿命を短縮し得るストロボ光効果を回避することが可能となる。さらに、紫外線Cライト38への連続的な露出は、ラベルがライト38の直接放射に露出させられる紫外線C光照射域を1回通過するだけで、ラベル12および他の物品のその場での殺菌を可能にする。ライト38の最低定格出力は、特定の無菌領域または殺菌器10の使用を意図する他の特定の領域においてラベル12上での遭遇が合理的に予測される紫外線C光に最も高い耐性を有する感染性生物を死滅させるために必要な殺菌係数(SF)よりも少なくとも20%高い殺菌係数(SF)を達成するように任意で選択可能である。
前段の殺菌処理の完了に続く所定の時間(例えば、30分間)中に、後段の殺菌処理が開始されない場合、ライトドライバ構成部品50はライト38を消してもよい。
電源54も、紫外線Cライト38、モータ36、コントローラ46(モータコントローラ構成部品48、および、ライトドライバ構成部品50を含めて)、または、それらの組み合わせの動作に必要な電気エネルギを供給するために殺菌器10に設けられる。電源54は、電池、燃料電池などの内蔵電源を任意で含むことができる。これは、殺菌器10を携帯可能とし、かつ、例えば電力会社が供給する交流壁面主電源コンセントに接続せずに殺菌器10が使用可能な様々な場所に容易に搬送することを可能にする。電源54は出力調整回路を含むことができる。これは電力会社が供給する従来の壁コンセントまたは他の外部電気エネルギ源から電気エネルギを受け取り、受け取った電気エネルギを殺菌器10の動作に適した形態および大きさに変換する。
ラベルを殺菌する方法の例示的な実施形態を図4に図式的に示す。ステップ100において、看護師、麻酔専門医、または、他のユーザは保健施設において電子化されたラベルプリンタを使用して所望のラベル内容を印刷することによってラベル12を作成可能であり、ラベル12をスリーブ24に挿入可能である。スリーブ24に収容されたラベル12は、殺菌器10のキャビネット18内の開口部20に搬送される。開口部20を介してキャビネット18に導入された時点で、スリーブ24の一部は、ユーザが手作業で通電可能、および/または、ラベルの存在を示す信号の受信に応じてコントローラ46が自動的に通電可能な互いに逆回転するローラ30間に受け取られる。これによって、ステップ105において、ラベル12が収容されたスリーブ24をキャビネット18内に引き込む。ステップ110において、ライトドライバ構成部品50は、本実施形態の紫外線Cライト38を点灯し、殺菌剤としての紫外線C光を放射させる。
ステップ115において、センサ52は紫外線Cライト38の有効性を示す質および/または量を感知し、コントローラ46が受信する有効性信号を送信する。有効性信号に基づいて、モータコントローラ構成部品48は、紫外線Cライト38の感知した有効性に対する適切な送り速度を確立するのに適したローラ30の角速度を決定する。決定した角速度でローラ30を駆動するために、モータコントローラ構成部品48は、ステップ120においてローラ30を駆動するモータ36の動作制御用の制御信号を出力する。この角速度でローラ30を動作させることは、ラベル12を使用する特定の医学的用途について義務付けられた閾値最小値を上回る最小殺菌係数(SF)の達成を確実にする。
ステップ125において、スリーブ24およびラベル12の主平坦表面は、ローラ30の動作によって確立された送り速度に対応した持続時間にわたって紫外線C光にさらす。スリーブ24およびラベル12の両面側に設けられた紫外線Cライト38は、スリーブの材料を介してラベル12に当たる紫外線C光を放射する。この配置構成は、スリーブ24およびラベル12の互いに反対側の面の実質的な殺菌を並行して可能にする。
ステップ130において、一旦スリーブ24および無菌ラベル12が容器22に入れられると、スリーブ24および無菌ラベル12は取り出され、一旦ラベル12とともにスリーブ24が無菌環境に搬送されると、スリーブ24の開放端26が引き裂かれる。スリーブ24から取り出された無菌ラベル12はラベル付けする物品に装着可能である。
殺菌器10が実行した殺菌処理が所望の程度までラベル12を殺菌した(すなわち、少なくとも最小殺菌係数(SF)を確立した)か否かについての視覚的表示を提供するために、スリーブには図5に示したマーカ56を設けることが可能である。マーカには、殺菌器10の特定の実施形態が採用する殺菌剤に対して感応性を持たせることが可能である。殺菌剤として紫外線C光を放射する紫外線Cライト38を使用した本明細書に説明する例示的な実施形態について、マーカ56は、任意で紫外線Cへの露出に対して感応性を持たせることが可能である。このような実施形態について、マーカ56は、紫外線C光にさらす前に人間の目には黄色の外観を呈する光発色性材料を含むことが可能である。黄色の外観は、スリーブ24、および、したがってその中のラベル12も、殺菌処理中に紫外線C光にはまだ露出していないことを示している。殺菌中に本明細書に説明するように紫外線C光に露出された時点で、マーカ56の外観は黄色から緑色に変化する。選択したマーカ56は、黄色から緑色への遷移が開始可能となる前に少なくとも閾値最小紫外線C光にさらすことが任意で必要となり得る。したがって、ラベル12を収容したスリーブ24を容器22から取り出した時に、ユーザは、少なくとも最小殺菌係数(SF)を確立するためにスリーブ24およびラベル12を紫外線C光に適切に露出させたか否かを示す迅速な視覚的表示を得ることが可能である。本発明の実施形態によれば、殺菌の程度または最小殺菌係数(SF)は、統括団体が確立した値とすることが可能である。ここでの統括団体とは、外科手術を行う手術室などの無菌環境での物品の使用についての殺菌の所定の程度を義務付けた殺菌基準を確立している統括団体が確立した値とすることが可能である。
代案実施形態によれば、マーカ56は限られた記憶力を任意で有することが可能であり、これは、一旦紫外線C光への露出を終了すれば、マーカ56が最大の時間長まで緑色の外観を保持することになることを意味する。上述したように、スリーブ24の開放端26に最も近いラベル12の部分を分離する空間28は、限られた時間長だけの無菌障壁として機能する。マーカ56は、空間28が無菌障壁として効果的に機能可能な限られた時間長以下、および、任意で僅かにこれを下回る時間長の記憶力を有するように構成可能である。したがって、殺菌処理の実行中に殺菌器10からユーザが呼ばれて離れた場合、ユーザは容器22からスリーブ24内の無菌ラベル12を取り出すために殺菌器10に戻ることが可能である。ラベル12を収容したスリーブ24を取り出した時点で、ユーザは、無菌ラベル12の無菌性が時間の経過によって損なわれたか否かを判定するためにマーカ56を視覚的に検査することが可能である。マーカ56の外観が未だに緑色であれば、ユーザは、無菌ラベル12が少なくとも最小殺菌係数(SF)を未だに維持しており、医学的用途での使用に適している、と結論を出すうえでマーカ56に依存可能である。反対に、マーカ56が黄色の外観または緑色以外のいずれかの外観を有していれば、ユーザは、医学的用途でラベル12を利用する前に、ラベル12を収容するスリーブ24に殺菌器10を使用した殺菌処理を再び行わなければならない、と判定する。
上述の図5に示したマーカ56の実施形態は、スリーブ24の外部表面に粘着させた全体的に長方形のステッカである。図8に示す他の実施形態によれば、マーカ56の一部として含まれる光発色性材料は、任意で、スリーブ材料の辺を結合する接着剤と組み合わせるかまたはこれに設けるか、あるいは、さもなければスリーブ24の1つの、複数の、または、任意で3つもしくは全ての辺に隣接して設けることが可能である。接着剤に光発色性材料が添加された実施形態について、接着剤は任意で剥離可能な接着剤とすることが可能であり、2つの辺縁部19を互いから分離することによってラベル12の挿入および除去を容易にするためにスリーブ24が書籍のように単一の縁に沿って開くことを可能にする。
マーカ56の少なくとも横方向区画17は、スリーブ24が殺菌器10を移動する方向に実質的に垂直な方向(図8の実施形態の幅方向)において、スリーブ24を横切る距離の実質的に全体にわたるように設けることが可能である。マーカ56は、スリーブの複数の縁に、任意で全ての3つの閉じた縁に、任意で延在することが可能であり、開放端26にマーカ56がないことを可能にする。他の実施形態によれば、開放端26自体にもマーカ56を設けることが可能である。したがって、以下に説明するライト38の1つの上の物品などの障害物がある場合、障害物が紫外線C光から遮蔽する横方向区画17の一部は、障害物が紫外線C光から遮蔽していない横方向区画17の周辺領域の反応と同じ反応は提示しない。図8の実施形態について、紫外線C感応性材料の横方向区画17は、スリーブ24が殺菌器10を移動する方向に実質的に垂直である。横方向区画17は、スリーブ24の長さに沿って開放端26の反対側の閉鎖端25においてスリーブ24の境界に沿って配列されている。しかし、他の実施形態によれば、(図8に破線で示す)横方向区画17bは移動の方向に垂直ではない角度で延在可能である。しかし、このような実施形態によれば、それでも横方向区画17bは、ライト38のいずれかの部分が放射する紫外線C光の妨害を目視で見定められるように、移動の方向に垂直な寸法全体にわたって延伸している。このような状況下で、ユーザは、紫外線C光に対する横方向区画部分の反応の欠如を観察可能であり、スリーブ24内のラベル12の一部も殺菌剤に適切に露出させていない可能性があることを判定可能である。マーカ56を、殺菌される物品に直接ではなくスリーブ24に装着することは、一旦殺菌された物品からマーカを後で除去することを不要にする。
マーカ56は光発色性材料を含むとして上述したが、紫外線C光への露出または選択した特定の殺菌剤への露出に応じて視覚的反応を呈するいずれの物質も含むことができる。さらに、マーカ材料は殺菌剤への露出に応じて一方向性の、または、実質的に永続的な反応を呈する(すなわち、変色するが、殺菌剤から取り出した後でもかなりの期間にわたって元の色に復帰しない)ことが可能である。他の実施形態によれば、マーカ材料は、無菌ラベル12が無菌環境での使用に適する所定の期間にわたってマーカ材料を殺菌剤から取り出した後に、その本来の外観(すなわち、殺菌剤にさらす前の外観)に最終的に戻ることが可能である。
バーコード、RFIDタグに記憶されたコードなどの機械読み取り可能なコードは、殺菌器10とともに使用するスリーブ24の入手先を確認するためにスリーブ24に任意で設けることが可能である。このような実施形態について、RFIDタグはマーカ56も支持する基材に連結可能である。マーカ56は、スリーブ上のマーカ/RFIDタグの専有面積を最小に抑えて、紫外線C光からラベル12の一部を潜在的に遮ることを回避するためにRFIDタグ上に装着してもよい。マーカ/RFIDタグの組み合わせは、紫外線C光からスリーブ24内のラベル12のいずれかの部分を遮ることを回避するために、空間28に対応する場所においてスリーブ24上に位置決め可能である。殺菌器10は、RFIDタグを調べてRFIDタグが記憶するコードを読み取るために、スリーブ24が消毒室21を通過する通路44に隣接したコントローラ46と通信するように動作可能に接続したアンテナ57(図3)を任意で含むことが可能である。アンテナはコードを示す信号をコントローラ46に送信し、コントローラ46は殺菌器10の販売者、または、殺菌器10に使用可能な品物の入手先として認可済みの第三者とすることが可能な認可済み入手先がスリーブ24を供給したか否かを判定するためにコードを解釈する。
加えて、スリーブ24は、その4つの縁のうちの3つを封止し、ラベル12を収容するために開放端26を開放するとして上述したが、スリーブ24を開放端26以外の端部において折り返した切れ目のない材料の単一のシートで形成した場合などに、縁の封止は任意で気密に封止可能である。他の実施形態によるスリーブ24の各縁は、任意で非気密に封止可能である。他の実施形態によれば、スリーブ24は、一旦ラベル12が収容されれば開放端26を閉じ、かつ、任意で(場合によって気密に)封止するフラップまたは他のカバーを含むことが可能である。
単一のスリーブ24を図5および図8に示す。しかし、このようなスリーブ24は、全般にZ字型積み重ね配列で互いの上に積まれた複数の交互のスリーブ24を含む集合体として供給可能である。Z字型積み重ね配列において、スリーブ24は、図9に示したように、弱い接着剤で交互に反対側の端部27において結合されている。弱い接着剤はスリーブ24を一体に保持するのに十分な粘着性を有するが、最も上にあるスリーブ24の自由な端部に手で僅かな引っ張り力を加えることによってスリーブ24が容易に分離可能である点で、剥離可能である。
殺菌器10の実施形態はラベル12に除染処理を実行するとして上述した。しかし、殺菌器10がラベル12以外の物品に除染処理を実行するように構成可能であることを理解されたい。図6は、殺菌器10を使用した除染処理を行うことが可能な物品の他の例としてスリーブ72内に配置した、例えばApple,Inc.からのipad(登録商標)などのタブレットコンピュータ70の形態での携帯電子デバイスの例示的な実施形態を示す。上述のスリーブ24と同じく、本実施形態のスリーブ72は、タブレットコンピュータ70を含めてスリーブ72内の空間を実質的に殺菌するためにスリーブ72を透過する紫外線C光または他の殺菌剤に対して実質的に透過性の材料で形成する。タブレットコンピュータ70は、所望のレベルの殺菌を達成するため、または、タブレットコンピュータ70を完全に殺菌するために、紫外線Cライト38が放射する紫外線C光または他の殺菌剤に直接に、または、その他で露出されない可能性のある窪みをその外部筐体、開口部、内部構成部品および構成部品、ならびに、他の領域に含む可能性がある。したがって、本実施形態のスリーブ72は、タブレットコンピュータ70をスリーブ72内の空間にそこを通して挿入するスリーブ72の開放端にわたって延在可能なフラップ部74(図7)または他の適した構造体を含むことが可能である。したがって、開放端26を含み、スリーブ24内のラベル12の周囲の環境からの分離を空間28に依存する図1に示し、かつ図1を参照して説明したスリーブ24とは異なり、図6および図7のスリーブ72はタブレットコンピュータ70の周囲に実質的に気密の容器を形成している。したがって、図7に示したようにスリーブ72を紫外線C光または他の殺菌剤に露出することは、スリーブ72の外周を殺菌する。スリーブ72を形成する材料をスリーブ72内の空間まで透過可能な紫外線C光または他の殺菌剤を利用した実施形態について、紫外線C光は、紫外線C光または他の透過する殺菌剤に露出させたタブレットコンピュータ70の表面を含めてスリーブ72内の空間も実質的に殺菌可能である。
代案実施形態によれば、図12に示すように、タブレットコンピュータ70は第1のスリーブ72内に挿入可能であり、第1のスリーブ72内のタブレットコンピュータ70は第2の外部スリーブ71内に挿入可能である。各スリーブ72、71は、明確さのためにタブレットコンピュータ70を緩く取り囲むとして図12に例示したが、スリーブ72、71はぴったりフィットするように形成可能であり、これは、これらが大きな張り出し部分なしにタブレットコンピュータ70の寸法に実質的に合っていることを意味する。したがって、マーカ56、機械読み取り可能コード、および、スリーブ24の他の特性の上記の説明は、スリーブ72、71にも同じく適用可能である。
図13のスリーブ72、71の側面部分断面図に示すように、フラップ部74には、タブレットコンピュータ70を収容したスリーブ72の一部にフラップ部74を固定するための接着剤を設けることが可能である。この接着剤は、スリーブ72の他の部分に対して押圧する場所においてフラップ部の横方向に実質的に全体を横切って任意で延在可能である。このように、接着剤はフラップ部74を閉じた状態に維持し、この状態で、フラップ部は、タブレットコンピュータ70をスリーブ72内に挿入する開口部77(図14)を覆い隠し、それによって、タブレットコンピュータ70の周囲に実質的に気密の容器を形成する。スリーブ72および任意のフラップ部74を形成する材料のように、接着剤も、紫外線C光に対して実質的に透過性を有することができ、スリーブ72に当たる紫外線C光のスリーブ72内の空間への透過に対する妨害を最小に抑える。
内部にあるスリーブ72および外部にあるスリーブ71(以下、外部スリーブ71、または単にスリーブ71という)内にあるタブレットコンピュータ70を殺菌器10が収容する実施形態について、スリーブ71にもフラップ部75を任意で設けることが可能であり、フラップ部75はスリーブ71の他の部分にフラップ部75を固定するための接着剤を任意で含むことが可能であるか、または、フラップ部75および/もしくは接着剤を有さないことが可能である。したがって、フラップ部75はスリーブ71に存在しないことが可能であるか、または、接着剤を使用してもしなくても含まれることが可能であり、接着剤が含まれる場合、接着剤はスリーブ71の他の部分に対して押圧される場所において横方向にフラップ部75を実質的に全体的に横切って延在可能である。このように、接着剤はフラップ部75を閉じた状態に維持し、この状態で、フラップ部はスリーブ72内のタブレットコンピュータ70をスリーブ71内に挿入する開口部79(図14)を覆い隠し、それによって、タブレットコンピュータ70およびスリーブ72の周囲に実質的に気密の容器を形成する。再び、接着剤は、紫外線C光に対して実質的に透過性を有することが可能であり、スリーブ71に当たる紫外線C光のスリーブ71内の空間への透過に対する妨害を最小に抑える。
除染処理を行うためにスリーブ72内のタブレットコンピュータ70を外部スリーブ71に挿入することは、除染処理の完了に続いて殺菌器10からこれらの全体を取り出し、無菌環境に持ち込むことを可能にする。一旦無菌環境に置かれれば、外部スリーブ71のフラップ部75は、スリーブ72内のタブレットコンピュータ70を露出させて利用に供するために開封可能である。その後無菌環境内の受け手は、外部スリーブ71内に手を延ばし、スリーブ72内のタブレットコンピュータ70を引き出す。スリーブ72、71が紫外線C光に対して実質的に透過性を有するため、本明細書で説明したように紫外線Cライト38が放射した紫外線C光は、スリーブ72内に配置したタブレットコンピュータ70の各部を含めて紫外線C光に露出させたスリーブ72およびスリーブ72内の空間を消毒(または、任意で殺菌)する。このようにして、スリーブ72は、無菌環境での使用のために適切に消毒または殺菌される。紫外線C光に露出させたスリーブ72内のタブレットコンピュータ70のほとんどの部分も消毒または殺菌されている。接着剤によって確立されたフラップ部74とスリーブ72の他の部分との間の封止は、除染処理中に紫外線C光から遮蔽されていた可能性のあるスリーブ72内に残存するいずれの生存能力のある生物の逃走も妨害する。
スリーブ72、71は、計量分離器での使用に適したロールまたは他の構成で任意にエンドユーザに供給可能であり、エンドユーザによって受領可能である。例えば、図14に示すように、スリーブ72は組み立て済みユニット81として外部スリーブ71内に広げることが可能である。これらの組み立て済みユニット81は穴開き継ぎ目85によって互いに接続可能であり、末端の組み立て済みユニット81がすぐ隣の組み立て済みユニット81から継ぎ目85において引き裂かれることを可能にする。使用においては、使用中の組み立て済みユニット81がすぐ隣の組み立て済みユニット81、および、フラップ部74を閉じることによって封止したスリーブ72にまだ連結されている間に、タブレットコンピュータ70を任意でスリーブ72内に挿入可能である。外部スリーブ71に設けたフラップ部75は、穴開き継ぎ目85に沿ってすぐ隣の組み立て済みユニット81から引き裂かれた外部スリーブ71およびタブレットコンピュータ70を備えた組み立て済みユニット81を封止するために、閉じることが可能である。スリーブ72内のタブレットコンピュータ70を外部スリーブ71に挿入し、続いて、スリーブ72内のタブレットコンピュータ70を無菌環境で外部スリーブ71から取り出すことを別にすれば、単一のスリーブ72内のタブレットコンピュータ70に実行する除染処理の以下の説明は、外部スリーブ71も含む実施形態に同じく適用可能である。
図7を再び参照すると、殺菌器10は、人間の患者に外科手術を行う手術室などの無菌環境での使用に適する程度までいずれの物品をも消毒または実質的に殺菌するために、その物品を殺菌剤にさらすために使用可能である。スリーブ72内に封入したタブレットコンピュータ70を殺菌するとして図7に示し、以下に詳細に説明するが、殺菌器10は殺菌するいずれの物品をも殺菌剤にさらすために利用可能である。しかし、図示したように、ユーザはタブレットコンピュータ70をスリーブ72内に定置し、フラップ部74に設けた接着剤を初めは保護している剥離フィルムを取り除く。フラップ部74は、ユーザがスリーブ72の他の部分に対して折り畳み、これによって、スリーブ72内の空間につながる開口部を閉じ、タブレットコンピュータ70の周囲に実質的に気密の容器を形成する。スリーブ72は実質的に気密な容器を形成するとして本明細書で説明したが、スリーブ72が形成した閉じた状態の容器は、これが密封封止を形成するという意味においては必ずしも気密である必要はない。むしろ、閉じた状態のスリーブ72は、外科手術を実施するために必要な時間長にわたってスリーブ72内から汚染物質が逃走することを最小に抑える適切な封止を形成しなければならない。
一般に、図7の殺菌器10は、スリーブ72内のタブレットコンピュータ70などの物品を載せて殺菌器10内に案内可能である取り入れトレー80を含む。一旦取り入れトレー80上に置かれれば、スリーブ72内のタブレットコンピュータ70は、それぞれが協働する周囲表面32を備えた向かい合う1対のローラ30によって挟み込むことが可能である。スリーブ72内のタブレットコンピュータ70が取り入れトレー80に隣接した第1の対のローラ30によって挟み込まれると、コントローラ46に設けたモータコントローラ構成部品48としてのモータドライバの制御に基づいたモータ36によるローラの回転がスリーブ72内のタブレットコンピュータ70を殺菌器10内に引き込む。スリーブ72内のタブレットコンピュータ70は、センサ52を使用して感知したライト38の強度に少なくとも部分的に基づいた速度で、複数の紫外線Cライト38を通り過ぎて搬送可能である。なお、複数の紫外線Cライト38は、その間を通過するタブレットコンピュータによってもう1つの紫外線Cライト38から分離された少なくとも1つの紫外線Cライト38を任意で含む。上記した速度は、所望の消毒または殺菌の程度に少なくとも部分的に基づいて、任意で変化可能である。ローラ30を駆動するモータ36の動作の制御に加えて、コントローラ46は、ライトドライバ構成部品50を介して紫外線Cライト38の通電または他の殺菌剤の放射も任意で制御可能である。例えば、エネルギ消費量は、スリーブ72内のタブレットコンピュータ70または他の物品を殺菌剤にさらす領域に導入した時のみ紫外線Cライト38に通電することによって最小に抑えることが可能である。
1つもしくは複数のローラ82または他の適した支持体は、通路84に沿って紫外線Cライト38を通り過ぎて搬送され殺菌されているスリーブ72内のタブレットコンピュータ70または他の物品を支持するために任意で設けることが可能である。第2の対のローラ30は、第1の対のローラ30の反対側の紫外線Cライト38の側に任意で設けることが可能である。第2の対のローラ30は、スリーブ72内のタブレットコンピュータ70または他の物品が、タブレットコンピュータ70およびスリーブ72を紫外線C光にそこでさらす紫外線Cライト38間の空間から出てきた時に、これを挟み込むために回転可能である。続いて、第2の対のローラ30は、スリーブ72内のタブレットコンピュータ70または他の物品を、殺菌器10の外に、かつ、それらを実質的に無菌の状態でそこから取出すことが可能な排出トレー86の上に押し出すことが可能である。
図10は殺菌器10の他の例示的な実施形態を示す。図示するように、ライト38、センサ52、ローラ30および82、モータ36は、交換可能なカートリッジ89の一部として全てが含まれている。カートリッジ89の一部として含まれている構成部品は、単一のユニットとしてまとめて取り除き、一緒に交換する。すなわち、ライト38およびセンサ52などの機構は、別個にではなく、むしろカートリッジ89の一部として一緒に交換する。カートリッジ89は、これが、任意でスナップ式固定の摩擦嵌合コネクタ、ネジ、ボルトなどとすることが可能な1つもしくは複数、または、複数の開放可能ファスナ91によってキャビネット18に取り外し可能に連結されている点でモジュール化されている。ファスナ91は繰り返して、かつ、動作不能になる程度には損傷を受けずに、カートリッジ89をキャビネット18内の所定の位置に固定し、調整されるとカートリッジ89を解放し、かつ、取り除いたカートリッジ89の代わりに交換用カートリッジ89を固定することができる。カートリッジ89、ならびに、したがって、ライト38と、センサ52と、ローラ30および82と、モータ36とは、キャビネット18に設けた点検用ドア(図示せず)を介して取り除くか、さもなければ殺菌器10の動作によって経時的に摩耗する品目を交換するためにキャビネット18を部分的に分解して交換用カートリッジ89に交換する際に取り除くことが可能である。このような品目は、ライト38、ローラ30および82、ならびに、モータ36の少なくとも1つを含む。
モジュラコネクタ95は、モジュラコネクタ95と嵌め込みコネクタ97との間の電気的接続を確立するために、嵌め込みコネクタ97をカートリッジ89の外部に連結可能な接合部分を確立するために、カートリッジ89上の位置に任意で設けることが可能である。コネクタ95はピン、受け口、または、他の電気端末を含むことが可能であり、内部供給回線99に電気的に接続が可能であり、カートリッジ89の一部として設置した電動構成部品のそれぞれに電気エネルギを供給するための導電性経路を確立する。本例において、電動構成部品は、1つもしくは複数のモータ36、1つもしくは複数のライト38、または、それらの組み合わせを含むことが可能である。さらに、コネクタ95は、センサ52およびカートリッジ89の一部として設置した他の制御デバイスと、コネクタ95と協働する嵌め込みコネクタ97との間で制御信号を伝導するために、センサ52およびカートリッジ89の一部として設置したいずれかの他のそのようなデバイスと通信するワイヤまたは他の導電体とともに導電性経路の一部となる電気的接続も含むことが可能である。このように、単一の接続を形成するためにコネクタ95、97を互いに嵌合することは、カートリッジ89の一部として設置した電気デバイスのそれぞれと、電源54およびコントローラ46などのカートリッジ89の外部のそれらのそれぞれの対応部分との間に導電性経路を確立する。
代案実施形態によれば、嵌め込みコネクタ95、97は、カートリッジ89がキャビネット18内に完全に設置されている間は人間の手では触れることができないキャビネット18内の位置に(破線で示す)接続101を形成するために、任意で協働可能である。例えば、キャビネット18に設けられ、キャビネット18内の殺菌器10の電気構成部品の端末接続を形成するが、カートリッジ89の一部としては設置されていない電気コネクタ97は、キャビネット18の底部で床に永続的に固定可能である。バネで押圧したカバーを設けることが可能であり、バネで押圧したカバーを、電気コネクタ97の端末を覆い隠す、またはバネで押圧したカバーを利用のための向きに調整しないと電気コネクタ97の端末に接近できないようにする保護する向きにすることが可能である。嵌め込みコネクタ95は、床にあるコネクタ97に対応するカートリッジ89の一部に沿った位置に設けることが可能である。嵌め込みコネクタ95の一部またはカートリッジ89の一部は、カートリッジ89の設置に加えて、バネで押圧したカバーを調整するための独立したステップを任意で必要とせずに、カートリッジ89をキャビネット18内に設置する際にバネで押圧したカバーを利用のための向きに調整するために、バネで押圧したカバーと協働可能である。カートリッジ89が設置されると、電気コネクタ95、97は再び導電性経路を確立し、これらの経路は、コネクタ95を手作業で別個に嵌合するための設置器具を必要とせずに確立され、それによって設置器具をコネクタ95、97の端末に露出させることから保護する。
認証デバイスは、設置したカートリッジ89がカートリッジの認可済み入手先からのものであるか、または、少なくとも本来の設備製造業者が確立した所定の基準を満たすことを確認するために、キャビネット18の一部に任意で連結可能である。例えば、電気コネクタ97は、独占権で守られた嵌め込みコネクタ95と物理的互換性を持つように任意で構成可能であり、それの使用は、本来の設備製造業者からの許可または認可を必要とする。代案実施形態によれば、RFアンテナ、バーコードスキャナ、または、他の機械読み取り可能コードリーダ107はキャビネット18に設けることが可能であり、コントローラ46と通信するために動作可能に接続可能である。リーダ107は、カートリッジ89に連結した機械読み取り可能コードを備えたバッジ111を調べるか、または、その他で解釈するために設置可能である。バッジ111の例は、機械読み取り可能なコードを電子的に記憶するRFIDタグ、バーコードが印刷されたラベルなどを含む。カートリッジ89が設置されると、リーダ107はバッジ111に設けた機械読み取り可能なコードを解釈し、その機械読み取り可能なコードを示す信号をコントローラ46に送信する。コントローラ46は、認可済み入手先からの純正カートリッジ89に設けられたものとして機械読み取り可能なコードを認証するためのコンピュータ実行可能な指示を実行可能であるか、または、設置されたカートリッジ89が純正品ではないか、もしくは、認可のない入手先から供給したものである、という判定に応じて、警告信号を送信可能である。この警告信号の送信は、結果的に殺菌器10を少なくとも部分的に、または、任意で完全に動作不能にすることが任意で可能である。例えば、コントローラ46は、任意でモータ36を動作不能にすることが可能であり、これによって、物品が消毒室21内に搬送されることを防止する。代案実施形態によれば、コントローラ46は、無認可カートリッジ89に設けられたライト38の点灯を任意で防止可能である。聴覚的、視覚的、または、視聴覚的な警報も、無認可カートリッジ89が設置されたことをユーザに知らせるための警告信号の送信に応じて殺菌器10が任意で発行可能である。コントローラ46のさらに他の実施形態は、通信ネットワークを介したコントローラ46と他のコンピュータ端末との間の通信を促進するネットワークアダプタを含むことが可能であり、このネットワークは、殺菌器10が物理的に所在する保健施設で展開されているローカルエリア・ネットワーク(「LAN」)、インターネットなどのワイドエリア・ネットワーク(「WAN」)、または、LANとWANの組み合わせとすることが可能である。
認証デバイスは、上述したように光学センサ52が所定の最小許容値を下回る値を感知し、殺菌器10の少なくとも1つの機構を動作不能にした後に、認可済みカートリッジ89の設置の感知に応じて殺菌器10の完全な動作を復帰させることも可能である。例えば、新しいカートリッジ89は、新しい紫外線Cライト38が放射する本来の光強度から50%を超えて強度が劣化した紫外線Cライト38を持つ現行のカートリッジを交換可能である。認証デバイスは、新しいカートリッジ89が純正であるか、または、少なくとも使用のために認可済みであるかを検証可能であり、紫外線C光強度の劣化に応じて動作不能にしたいずれの機構をも動作可能にすることが可能である。
同様に、認証デバイスは、新しいカートリッジ89が動作寿命の終了に達した紫外線Cライト38を有する現行のカートリッジを交換したことの感知に応じて、コントローラ46に設けたタイマまたは時計をリセット可能である。紫外線Cライト38を変えるためのユーザへの聴覚的かつ/または視覚的な再警告も、タイマまたは時計をリセットした時に取り消しまたは停止が可能である。
設置の簡略化に加えて、カートリッジ89は紫外線C光の閉じ込めも促進可能であり、これによって、そのような殺菌剤への露出をカートリッジ89とともに交換可能なそれらの品目に制限する。加えて、カートリッジ89が閉じ込めを強化したことによって、オゾンの形成も促進する紫外線Cライト38を選択可能である。オゾンと高強度紫外線C光の組み合わせは強力な抗菌剤であるが、この組み合わせは、紫外線C光のみで露出させた時にカートリッジ89内の構成部品に発生する摩耗に比べて、それらに発生した摩耗を増加させる。しかし、カートリッジ89が容易に交換可能であるために、この摩耗の増加が殺菌器10の有用な動作を大きく妨害することはない。
同様に、シールド40の範囲内にセンサ52を位置決めすることは、センサ52が定常状態の形にあるライト38の強度を直接モニタすることを可能にする。このような連続的なフィードバックは、リアルタイムでコントローラ46にコネクタ95、97を介して通信される。コントローラ46は、センサ52の出力に基づいてモータ36への出力を調整することによって、上記に詳述したようにローラ30の角速度を増加するかまたは低減するかを決定可能である。例えば、光ファイバまたは反射を介した間接的な露出の代わりに高強度の紫外線C光にセンサ52を直接さらすことは、実質的に連続的(すなわち、30分間ごとに1回などでサンプルを取る代わりにアナログ式の方法で)かつ正確なフィードバックを可能にする。しかし、センサ52を直接紫外線C光にさらすことはセンサ52に重大な摩耗も引き起こす。しかし、再び、センサ52は上述したようにカートリッジ89とともに交換可能であり、センサ52とコントローラ46との間の通信はコネクタ95、97の協働を介して確立可能である。
図10および図11にも示した実施形態は、カートリッジ89の横方向に対向するそれぞれの側に配列した任意のサイドライト108を含む。サイドライト108も、嵌め込みコネクタ97がコネクタ95と協働した時に電源54などの外部構成部品およびコントローラ46のライトドライバ構成部品50と通信するために、コネクタ95に電気的にも接続されている。
高さセンサ109はカートリッジ89の一部としても任意に設置可能である。高さセンサ109は物品の高さを検出するために動作可能であり、この高さは、物品110が殺菌器10を移動する際にライト38間に物品が延在する距離として図10で「H」として示す。高さセンサ109の例は、レーザまたは他の光源、容量デバイス、超音波デバイス、または、開口部20を介して殺菌器10に進入する(スリーブ内に封入されたタブレットコンピュータとして図10および図11に110で示す)物品の高さを評価可能かつ検出高さを示す信号を応答として送信可能な他のいずれかのタイプの無接触センサを含むが、これらに限定しない。他の実施形態によれば、物品が殺菌器10に進入する開口部20に隣接したローラ30は、調整可能な懸架装置に任意で連結可能である。開口部20を介して殺菌器10に進入する物品は、開口部20に隣接したローラ30を互いから分離させてその間での物品の通過を可能にする。分離のこの程度に基づいて、ローラ30の相対位置をモニタするセンサは、コネクタ95を介してコントローラ46に送られる信号を送信する。
高さセンサ109は、その構成に関係なく、タブレットコンピュータ、ノートパソコンなどの物品が殺菌器10に進入する開口部20に隣接して配置可能である。カートリッジ89内の他の電気構成部品と同じく、高さセンサ109はコネクタ95と有線接続可能であるか、または、その他で通信できる状態に置くことが可能である。嵌め込みコネクタ97をコネクタ95に設置すると、高さセンサ109が送信した信号を協働するコネクタ95、97を介してコントローラ46に送ることが可能となる。
物品110は、側面112の中央領域への紫外線C光の入射角がその紫外線C光の殺菌有効性を損なうのに十分に大きいほど十分に高い高さHを有する可能性がある。例えば、一方の側面112に相対的に60°未満または任意で45°未満の入射角を有する、この側面112の中央領域に当たるライト38が放射した紫外線C光は、十分なレベルの殺菌を達成するためにこの側面112の中央領域を紫外線C光に露出させなければならない第1の露出時間を必要とする。第1の露出時間は、同レベルの殺菌を達成するために入射角がそれぞれ60°または45°より大きい場合に必要となる第2の露出時間よりも長い。したがって、高さセンサ109は、物品110が殺菌器10に進入する時の物品110の高さHを評価可能であり、感知した高さHを示す信号を送信可能である。高さセンサ109が送信した信号に基づいて、コントローラ46は物品110の高さHが所定の高さよりも高いか否かを判定可能であり、高い場合は、少なくとも最小殺菌係数の達成を確実にするために、物品110が殺菌器10を移動する速度を下げるためにローラ30の角速度を低下させるか、サイドライト108に通電するか、または、それらを組み合わせて実行する。コントローラ46が行う調整は、ライト38の強度を調整せずに、かつ、任意でサイドライト108に通電する以外にはサイドライト108の強度を調整せずに、任意で実行可能である。したがって、背の高い物品110の側面112も無菌環境での使用のために十分に殺菌可能である。
図11に示す代案実施形態によれば、カートリッジ89がサイドライト108を含むか否かに関係なく、コントローラ46は、ライト38の縦方向の長さに相対的な物品110の幅W(図11)に少なくとも部分的に基づいた所望の殺菌係数を達成するために、ローラ30の角速度、サイドライト108が存在すればその動作を任意で調整可能であり、殺菌器10またはその一部の動作に影響を及ぼす他の制御信号を送信可能である。このような実施形態について、高さセンサ109は、物品110が殺菌器10に進入する際の物品110の幅Wも任意で検出可能であり、この幅Wを示す信号もコントローラ46に任意で送信可能である。ライト38のアーク長はコントローラ46にとって既知である。この情報は、例えばコントローラ46に設けたコンピュータ読み取り可能なメモリに記憶可能である。高さセンサからの信号およびライト38の既知のアーク長に少なくとも部分的に基づいて、コントローラ46は、ライト38が物品110の両側面112を越えて少なくとも所定の距離Xだけ延在しているか否かを判定可能である。ライト38が放射した紫外線C光が、例えば45°などの所定の最小角度未満の入射角で物品110の側面112に当たらないことを確実にするために、コントローラ46は、所定の距離Xを物品110の高さHの1/2(X=0.5H)となるように確立可能である。
このような実施形態について、ライト38が少なくとも所定の距離Xだけ物品110の各側面112を越えて延在していない場合、コントローラ46は、少なくとも最小の所望の殺菌係数(SF)の達成を確実にするために、カートリッジ89内の構成部品の1つまたは複数を制御するための制御信号を送信可能である。例えば、本例においてコントローラ46が送信した制御信号は、殺菌器10内での殺菌中におけるライトからの紫外線C光への側面112の露出時間を増加させるためのローラ30の角速度の調整か、存在すればサイドライト108の動作状態(例えば、通電する)か、または、それらの組み合わせをもたらす。再び、コントローラ46が開始したこのような調整は、ライト38の強度は調整せずに任意で実行可能である。すなわち、コントローラ46が開始した調整が物品110の高さH、幅W、または、高さHと幅Wの双方に少なくとも部分的に基づいて行われた場合でさえ、ライト38の強度は殺菌処理に対して実質的に一定に維持可能である。
一方、ライト38が物品110の側面112を越えて所定の距離Xより長く延在している場合、縦方向の面112の十分な殺菌を確実にするためのローラ30の角速度、および/または、サイドライト108の動作状態の上記の調整は省略可能である。
センサ109による幅Wおよび/または高さHを有する物品の一貫性のある認識を促進するために、任意のガイド115は、物品110が殺菌のためにカートリッジ89に進入する場所に隣接してカートリッジ89に設けるか、または、これに連結することが可能である。図11に示す例について、ガイド115は、物品110がカートリッジ89に進入する狭まった出口端部122につながる広がった入口端部120を備えた側方部材117を含む。広がった入口端部120を有するとして図示したが、任意で、側方部材117は実質的に平坦であってもよく、かつ、物品110が殺菌器10を移動する方向(矢印125で示す)と実質的に平行に配列することが可能である。側方部材117はこれらを分離する距離Dを変化させるように任意で調整可能であり、かつ、側方部材117の1つに対する横方向の調整がライト38の実質的に中央の領域間に延在する中央線通路に沿ってこの対を実質的に中央で分離するようにもう一方の側方部材117の調整ももたらすように任意で機械的または電気的に互いに連結可能である。
殺菌器10の実施形態を、ラベル12に除染処理を実行する「通過用デバイス」として上述した。ラベル12は、このような通過用デバイスに対して、キャビネット18の第1の面における取り入れ開口部20に導入し、キャビネット18の反対側の面にある排出開口部29を介して外出する。除染処理は、消毒室21を通るラベル12の単一の一方向通過の間に実行する。しかし、殺菌器10がラベル12以外の物品にも除染処理を実行するように構成可能であり、取り入れおよび排出の双方のための開口部として機能する共通の開口部を任意で介して、共通の側面で消毒または殺菌する物品を受け取りおよび排出可能であることを理解されたい。上述の機構に加えて、このような実施形態は、物品をキャビネット18の中に、および、外に、ならびに、任意で消毒室を複数の異なった方向に搬送することによる消毒室21の中への、および、外への物品の挿入およびその後の取出しを含むことが可能である。
図15は、除染するタブレットコンピュータ70または他の物品を消毒室21への途中でキャビネット18の内部に導入する取り入れ開口部20を有する殺菌器10の例示的な実施形態を示す。図15に示す実施形態は、消毒または殺菌した品目の使用が必要となる保健施設内に一般に見出されるラベルプリンタ、コンピュータモニタ、または、他の品目などの他の物品が載る実質的に平坦な上部表面140を有するキャビネット18を含む。図16にさらに詳細に示すユーザ・インターフェース142は、警告、殺菌器10を使用するためのステップごとの指示、ならびに、殺菌器10およびその使用に関する他の情報をユーザに視覚的に提示可能なLCD画面144を含む。入力部146(図15)は、以下に詳述するように殺菌器10の動作を制御するためのコマンドまたは他の所望の入力をユーザが入力することを可能にするタッチスクリーン・ディスプレー、1つもしくは複数のボタン、または、他の入力デバイスを含むことが可能である。
図17Aは、図15に示した殺菌器10の実施形態の部分断面側面図を示す。図示したように、殺菌器10は、基部160と、調整可能部162と、を含む(明確さのために図17Bに分離拡大した)カートリッジ89を含む。調整可能部162は、基部160から調整可能部162を分離する距離が除染処理を受けている物品の高さに基づいて変化することを可能にする方法で、基部160に調整可能に連結されている。例えば、この調整可能な連結は、基部160に相対的に調整可能部162の調整の通路を規定する1つまたは複数のガイド164を含む。調整可能部162はガイド164に固定して取り付け、ガイド164は基部160に相対的に調整可能部162を調整する際に基部160に挿入し、かつ、これから延ばす。代案実施形態は、基部160に固定して取り付けたガイド164を含み、調整可能部162と基部160との間の距離の調整中に調整可能部がガイド164に相対的に移動することを可能にする。
調整可能部162および基部160のそれぞれは少なくとも1つの紫外線Cライト38、および、少なくとも1つまたは任意で複数のローラ30を支持する。上述したように、基部160および調整可能部162に設けた向かい合うローラ30の周囲表面32(図3)は、取り入れ開口部20を介したカートリッジ89からの紫外線C光の放射を妨げるために、互いに接するか、または、少なくとも互いに隣接して配列する。図17Aおよび17Bに示した実施形態について、向かい合うローラ30の追加の1組を、紫外線Cライト38によって取り入れ開口部20から分離されたカートリッジ89の遠方端部166に隣接して基部160および調整可能部162に設ける。向かい合うローラ30の追加の1組は、物品の先頭端部が向かい合う紫外線ライト38を配列した平面を通過した後に消毒室21に導入された先頭端部を支持する。
カートリッジの基部160が支持するローラ30のみが、本実施形態によればカートリッジ89から分離してキャビネット18の一部として設置した共通モータ36(図3)によって能動的に駆動されている。したがって、カートリッジ89を交換するとき、モータ36はキャビネット18とともに残る。調整可能部162が支持するローラ30は自由回転が可能である。このローラ30は、モータ36が駆動する基部160が支持する回転するローラ30と接している時に回転可能であるか、または、殺菌器10に進入/外出するタブレットコンピュータ70または他の物品の上を回転可能であるが、ギアの系または他の駆動系を介してモータ36によって駆動されるようには連結されていない。すなわち、殺菌器10に進入/外出する物品がなく、モータ36が通電されている時に調整可能部162を基部160から手作業で分離した場合、基部160が支持するローラ30は回転するが、調整可能部162が支持するローラ30は回転しない。
コントローラ46のコマンドに基づいて通電されると、モータ36は図17Aおよび18に示した第1ギア168を駆動する。例えば、矢印170で大まかに示す方向にて消毒室21にタブレットコンピュータ70を搬送するために、モータ36は図17Aの矢印172の方向に第1ギア168を回転させることが可能である。続いて、第1ギア168は基部160が回転可能に支持する駆動ギア174と噛み合うか、または、その他で協働する一方、カートリッジ89は適切に設置され、図17Aの矢印176が示す方向に駆動ギア174を回転させる。駆動ギア174は、回転すると基部160が支持するローラ30を回転させるローラギア177と噛み合うか、または、その他で協働する。基部160が支持するローラ30は、押圧されない位置(例えば、除染処理を受けている物品がない)において調整可能部162が支持するローラ30に載っている(接している)ため、基部160が支持するローラ30の回転は、調整可能部162が支持するローラ30の回転ももたらす。駆動ギア174のこの回転は、取り入れ開口部20に導入したタブレットコンピュータ70を矢印170が示す方向において消毒室21内に引き込むローラ30の矢印178が示す方向への回転をもたらす。
第1ギアは駆動ギア174と直接協働するとして図17Aに示したが、第1ギア168は駆動ギア174に間接的に連結可能である。例えば、図18は、カートリッジ89の一部を切り取らなければ部分的に隠れている可能性のある構成部品を露出させるために同部を切り取ったカートリッジ89の底面図を示す。中間ギア180は、回転すると駆動ギア174の回転をもたらす軸182に連結している。本実施形態のカートリッジ89が完全に設置されている間、モータ36が駆動する第1ギア168は中間ギア180と噛み合うか、または、その他で協働し、中間ギア180を回転させ、続いて、駆動ギア174を回転させる。中間ギア180の使用は、モータ36および第1ギア168の位置決めにおいてある程度の柔軟性を提供する。
図19および図20は、タブレットコンピュータ70の受け取りに応じた基部160および調整可能部162を分離する距離の調整を示す。図19において、調整可能部162は押圧されていない位置にあり、この位置で、調整可能部162が支持するローラ30は、基部160が支持するローラ30に載っている。取り入れ開口部20に導入したタブレットコンピュータ70または他の物品が殺菌器10内に引き込まれると、向かい合うローラ30の間へのタブレットコンピュータ70または他の物品の挿入は、図20に示すようにタブレットコンピュータ70または他の物品の高さにほぼ等しい距離だけ調整可能部162を基部160から上昇させる。調整可能部162が支持するローラ30は、タブレットコンピュータ70によって、基部160が支持するそのそれぞれの向かい合うローラ30から分離される。示した実施形態によれば、調整可能部162が取り付けられたガイド164は基部160から延伸している。このように構成したカートリッジ89は、調整可能部162を、ライト38の間を搬送中のいずれかの物品の互いに反対側の表面に、物品の高さに関係なく、近接して紫外線Cライト38を位置決めする高さに調整可能にする。この近接は、紫外線Cライト38の最も近い表面と物品の露出表面を分離する4インチ以下、2インチ以下、1インチ以下、1/2インチ以下、または、1/4インチ以下とすることが任意で可能であり、基部160および調整可能部162のそれぞれのローラ30とそれらの個々のライト38との間に適したずれを作ることによって確立可能である。
除染処理中のタブレットコンピュータ70の搬送を制御するためのモータ36の動作は、取り入れ開口部20に隣接して配列した近接センサ184(図17Aおよび17B)から受信した信号に基づいて制御可能である。タブレットコンピュータ70または他の物品が取り入れ開口部20に導入される時、殺菌器10は、ユーザ・インターフェース142の一部として含まれる「OK」ボタン154(図16)の手作業による選択によって(もしまだ活性モードでなければ)活性モードにすることが可能である。「OK」ボタン154の選択に応じてコントローラ46が受信した信号は、ライト38を、まだ点灯していなければ点灯可能である(ライト38は中断時間の終了後に消灯可能だが、前の使用に続いて30分間または他の適した時間にわたり点灯したままとすることが可能である)。このような選択は、ローラ30の回転を開始させるようにモータ36に通電可能であり、除染処理の開始を示すことが可能である。
取り入れ開口部20におけるタブレットコンピュータの存在を示すためのコントローラ46が受信する信号を近接センサ184が送信する取り入れ開口部20に、タブレットコンピュータ70が導入される。モータ36がローラ30を回転させると、タブレットコンピュータ70の先頭端部は、基部160および調整可能部162が支持する第1の組のローラ30の間に受け取られる。これによって、タブレットコンピュータ70を取り入れ開口部20から、タブレットコンピュータ70をライト38が放射する紫外線C光にさらす場所である消毒室21に引き込む。この方向でのモータ36の動作は、近接センサ184とコントローラ46との間の通信が、タブレットコンピュータ70の存在を近接センサ184が最早検出しないことを示すまで継続する。このような信号の受信に続く所定の遅延は、紫外線C光にタブレットコンピュータ70の後面端部をさらすために適した程度までタブレットコンピュータ70を消毒室21に挿入することを確実にするために、近接センサ184の既知の位置およびローラ30の角速度に基づいてコントローラ46が実行可能である。この遅延に続いて、モータ36は、コントローラ46によって通電を停止可能であり、タブレットコンピュータ70を殺菌器10から排出することになる取り入れ開口部20に向けて戻るように、タブレットコンピュータ70を反対方向に搬送するために反転可能である。
再び、近接センサ184は、取り入れ開口部20において反対方向にあるタブレットコンピュータ70の存在を検出可能であり、コントローラ46が受信する信号を送信可能である。受信した信号に基づいて、コントローラ46はすぐに、または、所定の遅延の後に、タブレットコンピュータ70の小さな部分のみを取り入れ開口部20に出現させるためにモータ36の動作を停止可能である。続いて、ユーザは、除染処理を完了させて、殺菌器10からタブレットコンピュータ70を完全に排出させるためにモータ36に再通電するためにLCD画面144が指示するように「OK」ボタン154を手作業で作動させることが必要となり得る。したがって、タブレットコンピュータ70は取り入れ開口部20に導入可能であり、これから排出可能である。除染処理の完了に続いて、殺菌器10は「STOP」ボタン148を手作業で押すことによって停止可能である。タブレットコンピュータ70の手作業による挿入および取出しは、それぞれ「IN」ボタン150および「OUT」ボタン152を介して適切な命令を入力することによって実行可能である。
タブレットコンピュータ70は、殺菌器10のコントローラ46または他の部分と通信するためのコンピュータ実行可能な命令を実行するように構成したコンピュータプロセッサを含む。例えば、ipad(登録商標)の形のタブレットコンピュータ70は、コントローラ46と通信するために動作可能に接続された互換性のある短距離無線通信(例えば、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11)用アンテナ151(図7)との通信のために信号の送受信が可能な短距離無線通信(例えば、Bluetooth(登録商標))アンテナを含むことが可能である。殺菌器10は、除染処理の一部としてアンテナ151を介してタブレットコンピュータ70とのインターフェースを任意で行うことが可能である。代案実施形態において、タブレットコンピュータ70は、除染処理の状況を示す情報をコード化した信号を受け取るセンサ(例えば、カメラ)を含むことが可能である。例えば、この信号は、露出の長さについての情報を除染処理に提供してもよい。
例えばソフトウェアアプリケーションなどのコンピュータ実行可能な命令は、アンテナ151が送信した、または、除染処理の一部としてセンサが提供した信号を受信するためにタブレットコンピュータ70によって実行可能である。例えば、上述のように除染処理を完了させて殺菌器10からタブレットコンピュータ70を完全に排出させるために、ユーザが「OK」ボタン154を作動させると、コントローラ46が命令したように完了信号がアンテナ151によって送信可能となる。代案として、センサは同様の表示を提供してもよい。完了信号は、タブレットコンピュータ70に対して実行した除染処理が完了したことをタブレットコンピュータ70に示す。完了信号の受信に基づいて、タブレットコンピュータ70は、その除染状況に関した応答を提示可能である。
この応答の例は、タブレットコンピュータ70に提供する、それぞれスピーカおよび/またはディスプレー画面を介した聴覚的かつ/または視覚的な提示を含む。図22に示すように、タイマ157はディスプレー画面159が表示し、開始時刻から逆に計数し、任意で、ゼロで終了するか、または、逆計数の終了からどのくらい経過したかの表示を観察者に提供するためにゼロを超えて逆計数を続ける。開始時刻は、タブレットコンピュータ70が、スリーブ72内に残留中に、タイマ157をリセットすることになる他の除染処理を再び受けなければならなくなる前に医学的用途での使用に適した消毒または殺菌を受けたと考えることが可能である時間長を提示可能である。開始時刻は、タブレットコンピュータ70が、完了信号の一部として含まれる情報に任意で基づいて確立可能であるか、または、殺菌器10が指定し、完了信号内でタブレットコンピュータ70に送信可能である。タイマ157の実施形態は、タイマ157がゼロに相対的に所定の時刻まで逆計数した時に聴覚的かつ/または視覚的な警報を(例えば、1分間警告)、および、任意でタイマ157がゼロに達した時に異なった聴覚的かつ/または視覚的な警報を、含むことが可能である。
前述の実施形態はタイマ157を逆計数タイマとして説明したが、タイマ157の他の実施形態は、任意で順方向に計数可能である。さらに、図22では、タイマ157はディスプレー画面159が表示しているが、タイマ157に無関係の内容を表示することによるユーザの持つタブレットコンピュータ70を利用する能力への妨害を回避するために、タイマ157はディスプレー画面159上で隠すか、または、最小に縮小することが可能である。加えて、タブレットコンピュータ上のソフトウェアアプリケーションは、除染デバイス、除染の場所、除染からの時間、除染の状況、除染処理の数、および、除染処理を実行するユーザを含むがこれらに限定しない除染処理に関した情報の記録、送信、または、表示が可能である。
本発明の他の実施形態において、除染デバイスは、除染源の状況(例えば、電球の寿命および紫外線C光源の強度)、搬送機構の状況、囲いの状況(例えば、温度またはカバーの開放)、除染デバイスの主な構成部品の製造番号、完了した除染サイクル、失敗または中断した除染サイクル、除染した品目の記録、および、デバイスからの診断結果を含むがこれらに限定しない除染デバイスの動作状況を示す情報をタブレットコンピュータに送信可能である。
本発明の他の実施形態において、タブレットコンピュータは、除染デバイスのためのソフトウェアの更新、日付と時刻、除染デバイスへの診断ソフトウェアのローディングと実行、および、除染デバイスの構成情報を含むがこれらに限定しない情報を除染デバイスに送信可能である。
上述の実施形態は、ラベル12、タブレットコンピュータ70、または、他の物品をライト38を通り過ぎて搬送するために何組かの向かい合うローラを利用し、そのため、それらの物品の各一部は、ライト38または他の殺菌剤に露出させている間、少なくとも一時的に支持のない状態になる。物品をこのように搬送するためのフィーダの他の実施形態を図21に示す。図21に示すように、紫外線Cライト38は、複数のローラ188も支持しているライト組立体186、187にそれぞれ含まれている。下部ライト組立体167は固定可能であり、これに設けたローラ188が、取り入れ開口部20とほぼ同じ垂直での高さにある最高点を有するように位置決め可能である。タブレットコンピュータ70を取り入れ開口部20に導入すると、タブレットコンピュータ70の先頭端部はライト組立体187のローラの上を転がり、第1のライト組立体187から全体が離れるようにもう1つのライト組立体186を上向きに押し付ける。ライト組立体186は、このライト組立体186に設けたローラ188が、タブレットコンピュータ70がキャビネット18に挿入されている間、タブレットコンピュータ70の上で転がるように矢印189が示す方向に調整可能とすることが可能である。
タブレットコンピュータ70は、連続したベルト196から離れるように延伸するピラー192の上に支持されたコンタクト表面190をそれぞれが含む複数の突起191が搬送する。タブレットコンピュータ70は、完全挿入点に到達すると、プランジャ200に接触し、これは、コントローラ46(図3)が受信する信号の送信をもたらし、続いて、ベルト196を駆動するモータ36(図3)の動作を停止させる。ライト組立体186、187は、タブレットコンピュータ70の全体を紫外線C光にさらすために、タブレットコンピュータ70の主平坦表面に実質的に平行な平面において調整可能である。ライト組立体187がタブレットコンピュータ70の下方を通過する間、ライト組立体187は突起と接触可能であり、タブレットコンピュータ70の下面の遮蔽を回避するための突起の弾性的な再位置決めをもたらす。この時、モータ36が反転し、ベルトを反対方向に駆動し、タブレットコンピュータ70を取り入れ開口部20に向けて戻す。本実施形態によれば、ライト38を通り過ぎるタブレットコンピュータ70の各部分は、紫外線C光からのタブレットコンピュータ70の各部の遮蔽を回避するために支持のない状態のままとなる。
全般に、本明細書に説明する殺菌器10の各実施形態は、詳細に説明した物品(例えば、ラベル、タブレットコンピュータなど)のみを殺菌することには限定されない。さらに、フィーダはラベル12およびタブレットコンピュータ70を搬送するとして詳細に説明したが、代案実施形態は、紫外線C光または他の殺菌剤に物品の全体をさらすために、除染処理を受けさせる物品を任意で受け取り可能であり、ライト38、物品、または、双方の位置を互いに対して相対的に任意で調整可能である。このような実施形態について、物品は、除染処理の間、任意で再位置決めまたはその他で調整可能である。殺菌器10の代案実施形態は、紫外線C光に実質的に透過性のガラスまたは他の支持体上の固定位置に物品を受け取り可能である。適切に配列した紫外線Cライトは、ガラスまたは他の支持体上に置かれた物品の全体を紫外線C光で照らすことが可能であり、紫外線C光の一部は、物品の全ての表面を紫外線C光にさらすために物品を搬送またはその他で再位置決めすることを必要とせずに、ガラスまたは他の適した支持体を介して透過する。
例示的な実施形態を上記に説明した。当業者には、上記のデバイスおよび方法に本発明の全般的範囲から逸脱せずに改変および変形を組み込んでよいことが明らかであろう。全てのそのような変形および変更を本発明の範囲内に含めることが意図されている。さらに、詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかで用語「含める(includes)」が使用されている場合、この用語は、用語「含む(comprising)」が請求項において移行句として使用されるときに解釈されるのと同様に包括的であることが意図されている。

Claims (20)

  1. 生物活性を有する汚染物質を、物品から少なくとも部分的に除去することによって前記物品を消毒するための装置であって、
    前記物品の少なくとも一部を受容し消毒する消毒室を囲む筐体と、
    前記物品を前記装置に導入する取り入れ開口部と、
    前記取り入れ開口部に導入された前記物品を全体的に前記消毒室に向けて搬送し、前記物品の消毒の後に前記物品を排出するフィーダと、
    前記物品上に存在する前記生物活性を有する前記汚染物質の少なくとも一部を不活性化するために、前記消毒室に導入した前記物品の前記一部に照射するための紫外線光を放射する紫外線光源と、
    前記物品を実質的に無菌の用途での使用に適するような前記物品の消毒レベルを達成するために、前記フィーダおよび前記紫外線光の少なくとも一方の動作を制御するコントローラと、を含む装置であって、
    前記紫外線光源は、第1の紫外線ライトと第2の紫外線ライトと、を含み、
    前記第1の紫外線ライトおよび前記第2の紫外線ライトは互いに間隔を隔てて、前記物品が前記紫外線光にさらされながら移動する通路の向かい合う両側に配列される
    装置。
  2. 前記フィーダは複数のローラを含み、
    前記ローラの少なくとも1つは、前記筐体から前記装置の周辺環境への紫外線光の放射を妨害するために、向かい合うローラの周囲表面に当接する弾性圧縮可能な材料から形成した周囲表面を含む、請求項1に記載の装置。
  3. 前記紫外線光の強度は経時的に低下し、前記消毒室は放射中の前記紫外線光に前記物品をさらす場所であり、
    前記コントローラは、前記複数のローラの少なくとも1つの角速度を変化させて、前記消毒室での前記物品の滞在時間を調整する、請求項2に記載の装置。
  4. 生物活性を有する汚染物質を、物品から少なくとも部分的に除去することによって前記物品を消毒するための装置であって、
    前記物品の少なくとも一部を受容し消毒する消毒室を囲む筐体と、
    前記物品を前記装置に導入する取り入れ開口部と、
    前記取り入れ開口部に導入された前記物品を全体的に前記消毒室に向けて搬送し、前記物品の消毒の後に前記物品を排出するフィーダと、
    前記物品上に存在する前記生物活性を有する前記汚染物質の少なくとも一部を不活性化するために、前記消毒室に導入した前記物品の前記一部に照射するための紫外線光を放射する紫外線光源と、
    前記物品を実質的に無菌の用途での使用に適するような前記物品の消毒レベルを達成するために、前記フィーダおよび前記紫外線光源の少なくとも一方の動作を制御するコントローラと、を含む装置であって、
    前記フィーダは複数のローラを含み、
    前記ローラの少なくとも1つは、前記筐体から前記装置の周辺環境への紫外線光の放射を妨害するために、向かい合うローラの周囲表面に当接する弾性圧縮可能な材料から形成した周囲表面を含む、装置。
  5. 前記第1の紫外線ライトの位置は、前記第2の紫外線ライトの位置に対して相対的に調整可能である、請求項に記載の装置。
  6. 前記第1の紫外線ライトは、前記紫外線光にさらされている前記物品の表面から約1インチまたは1インチ以下の距離に位置決めされる、請求項に記載の装置。
  7. 前記筐体の内向き表面は、前記光源が点灯中に前記筐体から漏れ出す前記紫外線光を最小限に抑える無反射部分を含む、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の装置。
  8. 前記消毒室の内向き表面は反射部分を有し、
    前記反射部分は、前記物品が前記消毒室内にある間、前記物品の互いに反対側の平坦面の少なくとも1つに向けた方向に複数の紫外線ライトからの前記紫外線光の少なくとも一部を反射する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の装置。
  9. 生物活性を有する汚染物質を、物品から少なくとも部分的に除去することによって前記物品を消毒するための装置であって、
    前記物品の少なくとも一部を受容し消毒する消毒室を囲む筐体と、
    前記物品を前記装置に導入する取り入れ開口部と、
    前記取り入れ開口部に導入された前記物品を全体的に前記消毒室に向けて搬送し、前記物品の消毒の後に前記物品を排出するフィーダと、
    前記物品上に存在する前記生物活性を有する前記汚染物質の少なくとも一部を不活性化するために、前記消毒室に導入した前記物品の前記一部に照射するための紫外線光を放射する紫外線光源と、
    前記物品を実質的に無菌の用途での使用に適するような前記物品の消毒レベルを達成するために、前記フィーダおよび前記紫外線光源の少なくとも一方の動作を制御するコントローラと、を含む装置であって、
    前記フィーダは前記物品を前記取り入れ開口部から前記消毒室に向けて搬送し、かつ、
    前記紫外線光に前記物品をさらした後に、前記取り入れ開口部に前記物品を戻して前記装置から排出する、装置。
  10. 前記フィーダは、スリーブ内で前記紫外線光にさらされる前記物品を搬送するとともに、
    前記スリーブは、紫外線光に対して実質的に透過性の材料からなる、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の装置。
  11. 前記物品を、前記紫外線光にさらした後に前記装置から排出する排出開口部をさらに含み、
    前記排出開口部は前記消毒室によって前記取り入れ開口部から分離されている、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の装置。
  12. 生物活性を有する汚染物質を、物品から少なくとも部分的に除去することによって前記物品を消毒するための装置であって、
    前記物品の少なくとも一部を受容し消毒する消毒室を囲む筐体と、
    前記物品を前記装置に導入する取り入れ開口部と、
    前記取り入れ開口部に導入された前記物品を全体的に前記消毒室に向けて搬送し、前記物品の消毒の後に前記物品を排出するフィーダと、
    前記物品上に存在する前記生物活性を有する前記汚染物質の少なくとも一部を不活性化するために、前記消毒室に導入した前記物品の前記一部に照射するための紫外線光を放射する紫外線光源と、
    前記物品を実質的に無菌の用途での使用に適するような前記物品の消毒レベルを達成するために、前記フィーダおよび前記紫外線光源の少なくとも一方の動作を制御するコントローラと、を含む装置であって、
    前記フィーダは複数のローラを含み、
    前記複数のローラは、前記物品が前記光源に最も近くなる位置では前記物品が支持されていない状態になるように、前記物品を前記消毒室内に搬送する、装置。
  13. 前記コントローラは、前記物品を前記紫外線光へさらすのに先立って、前記物品上の前記生物活性を有する汚染物質の量を1log10 またはそれ以下に設定するように前記フィーダおよび前記紫外線光の少なくとも一方の動作を制御する、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の装置。
  14. 前記コントローラは、前記物品を前記紫外線光へさらすのに先立って、前記物品上の前記生物活性を有する汚染物質の量を6log10 またはそれ以下に設定するように前記フィーダおよび前記紫外線光の少なくとも一方の動作を制御する、請求項13に記載の装置。
  15. 生物活性を有する汚染物質を、物品から少なくとも部分的に除去することによって前記物品を消毒するための装置であって、
    前記物品の少なくとも一部を受容し消毒する消毒室を囲む筐体と、
    前記物品を前記装置に導入する取り入れ開口部と、
    前記取り入れ開口部に導入された前記物品を全体的に前記消毒室に向けて搬送し、前記物品の消毒の後に前記物品を排出するフィーダと、
    前記物品上に存在する前記生物活性を有する前記汚染物質の少なくとも一部を不活性化するために、前記消毒室に導入した前記物品の前記一部に照射するための紫外線光を放射する紫外線光源と、
    前記物品を実質的に無菌の用途での使用に適するような前記物品の消毒レベルを達成するために、前記フィーダおよび前記紫外線光源の少なくとも一方の動作を制御するコントローラと、を含む装置であって、
    前記フィーダの少なくとも一部および前記光源の一部は、前記筐体からユニットとして取り外し可能であるモジュラカートリッジの一部として含まれている、装置。
  16. 前記カートリッジは、
    前記カートリッジの外部から接触可能であり、かつ前記カートリッジの一部と外部デバイスとの間の電気接続を確立するために相手側コネクタと協働するコネクタを含む、請求項15に記載の装置。
  17. 前記外部デバイスは、前記コントローラおよび電源の少なくとも一方である請求項16に記載の装置。
  18. 前記カートリッジは、前記物品を前記紫外線光に露出する最小露出時間を確立して前記物品を前記実質的に無菌の用途での使用に適するようにするレベルの消毒を達成するために、前記光源が放射する前記紫外線光の強度を感知し、前記コントローラが受信する前記強度を示す信号を送信するためのセンサを含む請求項15に記載の装置。
  19. 前記フィーダは、それぞれが共通のモータによって駆動される複数のローラを含む、請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の装置。
  20. 無線信号を送信するための無線アンテナをさらに含み、
    前記無線アンテナは、前記コントローラと通信するように構成されており、
    前記無線信号は、前記物品に設けた互換性のあるアンテナによって受信される、請求項1から請求項19のいずれか1項に記載の装置。
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