JP6172820B2 - キャンピングカーまたは移動住宅内のトイレ構造 - Google Patents

Description

本発明は、ハウストレイラーまたはキャンピングカー内のトイレ構造に関し、このトイレ構造は、ハウストレイラー／キャンピングカーの全床面のわずかな部分を構成する床面と、トイレの座部壁と、前記床面の上と前記トイレの座部壁とに配されたトイレ座部を含むモジュールユニットを含んでいる。

ハウストレイラーとキャンピングカー内のトイレ構造については、ハウストレイラーとキャンピングカーのそれぞれが従う特殊な事情が考慮されるという要件がある。さらに、空間的な視点と経済的な視点（とりわけ、燃費）の両方から見て、トイレ構造をできるだけコンパクトにすることに対する普遍的な関心がある。トイレ構造は可動式であるため、例えば、急ブレーキ、傾斜、ガタツキなどの多くの様々な変化する応力や環境に晒されており、すなわち、そのようなトイレ構造によって非常に特殊な要件が満たさなければならないことを示唆している。

特許文献１と特許文献２によって、ハウストレイラーとキャンピングカー内の異なるタイプのトイレ構造がそれぞれ以前から知られているが、そのような構造は少なくともいくつかの本質的な欠点を抱えている。

ドイツ特許第４０１８２３４号 イタリア特許第１１４９３４３号

本発明の目的は、従来からの改良、好ましくは今日の代替物に関しての多くの視点を含むトイレ構造を提供することであり、これは請求項１に係るトイレ構造で達成される。

本発明に係るトイレ構造のおかげで、非常にコンパクトかつ効果的な排泄物の処理が達成され得ると同時に、本質的な衛生問題が有効に解決される。加えて、本発明に係るトイレ構造は、今日の代替物のほとんどに関して本質的な環境改善を含む。

本発明は同封の図面を参照してより詳細に以下に記載される。
本発明に係るトイレ構造の想像できる限りの好ましい実施形態の上からの斜視図である。 図１と同じ構造であるが、後ろから見た側面図を示す。 本発明にしたがって使用される基本原理に従ったトイレ構造を示す。 上から、後から斜めに見た斜視図の図１および２のトイレを示す。 後ろから斜めに見た、本発明に係るトイレ構造の代替的な実施形態を示す。

図１では、ハウストレイラーまたはキャンピングカーのモジュール部分であるように意図されたトイレ構造（１）が示されている。トイレ構造は、床（３）を備えた空間を含み、床（３）の上には本発明に係るトイレ（２）が配されている。床には密封式の突出した縁部が設けられているため、トイレ（２）のそばの床空間をシャワーにも利用してよい。さらに、洗面器などの取り付け器具がトイレ構造に含まれているが、多種多様なものが本発明の範囲内で可能であるとみなされているため、より詳細には記載していない。トイレ（２）は、その後壁で、トイレ空間（１）の壁部（４）と接して配されている。トイレ（２）は外部のハウジング（１０）とカバー（１４）を含み、ハウジング（１０）の後壁は後部（１０Ｂ）として指定されてもよい。

図２では、後ろから見た図が示されており、壁部（４）には長方形の凹部（４１）の形状をした開口部があり、これに対してトイレ（２）が配され、トイレ（２）に属するボックス（１０Ａ）はこの壁部（４）を通って突出している。煙道ガスの排出口（５２）は好ましくはこのボックス（１０Ａ）の上部に配される。これらの煙道ガスはさらに排気管（５）を通って煙突（６）に送られ、煙突は通常の方法で粘着性のガス／空気を放出するが、湿気が入るのを防ぐ。煙突（６）は、キャンピングカー（またはハウストレイラー）の屋根（２００）を通って突出しており、密封するように、好ましくは屋根（２００）の上部に当接する密封フランジ（６７）を介して、出口で屋根（２００）に固定される。

好ましい実施形態によれば、排気管（５）は、垂直に延びている部分（５８）の本質的な部分がキャンピングカー／ハウストレイラーの角領域（３）の制限された空間（３００）に伸びるように、配される。これは、排出口（５２）との密閉接続部（図示せず）から横方向に斜め上に延びる第１の下方部分（５７および５９）を有する排気管（５）によって達成される。角度の付いた下方部分（５９）は空間（３００）の方へ斜め上に延びており、これは、角領域のそれぞれの側に配された垂直な「隔壁」（７、８）によってその境界が定められている。第２の角の付いた部分（５５）は、角領域（３００）の垂直部分（５８）の上部にあり、この部分は排気管（５）をハウストレイラー／キャンピングカーの中央に向かって戻す。最後に、煙突（６）が配された垂直な末端部（５５）がある。煙突（６）の位置は、屋根が本質的に平らになるハウストレイラー／キャンピングカーの屋根の点で選択され、しっかりとした固定が保障され得ることを暗に意味している。

さらに、ハウストレイラー／キャンピングカーの床（１００）の下には、トイレ（２）に燃焼用空気を供給するための空気取入管（７４）を設けるために、トイレの下に開口部（３１）がある。この空気の取り入れは、好ましくは外部から別途取りこまれ、すなわち、トレーラーの内部の空気からは取りこまれず、燃焼容器（３４）に至るそれ自体の密封された経路で行われる。好ましい実施形態によれば、空気取入管（７４）による下向きの吹き込み（ｄｏｗｎｄｒａｕｇｈｔ）を防ぐために、空気取入管（７４）には熱生成装置（７６）がある。好ましい実施形態によれば、熱生成装置（７６）は、熱伝導に優れた環状の金属の装置であり、加熱手段（７８）を設けるための凹部を有している。好ましい実施形態では、加熱手段（７８）は、適切な温水ループ形式のハウストレイラー／キャンピングカーに属する床下暖房装置の一部である。好ましくは、暖房装置（７６）は、床（１００）よりも低い高さにあり、トイレの床面（３）の裏面に向かって上方で接触しており、その結果、床（１００）の暖房装置（７６）の下に隔絶した空間の可能性が生じる。

代替的な実施形態（図示せず）によれば、従来のラジエーターが暖房装置（７６）として使用され、大型の開口部（例えば、長方形）が空気取入装置（７４）として使用され、暖房装置（７６）はその代りに空気取入装置（７４）の内部に置かれ、ラジエーター（例えば、フランジを備えたパイプ式ラジエーター）が開口部にほほ正確に装入するような方法でラジエーターに対応しており、その結果、空気はラジエーターの加熱面を流れるようになり、ゆえに、様々な種類の燃焼の原理について、例えばガスの代わりにディーゼル燃料または電気を使用するために、例えば、取り込まれる空気の温度を柔軟に合わせることができるように、燃焼室（３４）に供給される前に加熱される。

図３は本発明の原理に従ったトイレ構造（２）を示しており、これは任意の適切な断熱材料のハウジング（１０）を含んでいる。ハウジングはトイレの座部に快適に座れる高さにある。その上部には、カバー（１４）が、第１の上方開口部（１６）にわたって、カバーの後縁部でヒンジ接続可能に（ｈｉｎｇａｂｌｙ）に配されている。第１の上方開口部（１６）の下で、上方のボウル（１８）が、上方開口部（１６）の縁のまわりでハウジングの上側の内部に配されている。ボウル（１８）は、線に沿って交差する内側に傾斜した前壁と後壁、および、内側に傾斜した側壁を備えて形成されている。後壁（２２）には、後壁の上方で距離を置いて結合部のまわりで回転可能なようにヒンジ接続され得る部分が設けられている。ヒンジ接続可能な部分は、上方のボウルの側壁と同じように傾斜した側壁に配される。燃焼容器（３２）は上方のボウル（１８）の下に配される。

燃焼容器（３２）には燃焼室（３４）がある。燃焼室（３４）は実質的に球形の形状をしている。燃焼容器（３２）は下方部分と上方部分を含む２つのピースである。上方部分の上部には、円形の上方の第２の開口部（３６）がある。この第２の開口部（３６）にはカバーが設けられ、このカバーは、密封リングによって、カバーの閉鎖位置で燃焼室（３４）を閉じる。カバー（３８）は耐熱性の材料、好ましくはセラミックスからなる。燃焼室（３４）を含む燃焼容器（３２）は上方のボウル（１８）に対して位置付けられ、その結果、上方のボウルの前壁（２０）の下方端部は、燃焼室（３４）の上方開口部（３６）の前縁の上に、および、前縁に配される。ヒンジ構造（４０）は、上方のボウル（１８）のヒンジで接続された部分（２６）に部分的に、燃焼容器（３２）のカバー（３８）に部分的に配される。側縁を備えたトラフ形状のこぼしシェルター（ｓｐｉｌｌａｇｅ ｆｉｌｔｅｒ）（４２）は、燃焼容器（３２）およびその円形の上方開口部（３６）に配される。

吸気管（４８）は燃焼室（３４）から上方部分の壁を通って延びている。吸気管（４８）では、触媒（５０）が燃焼室（３４）に隣接して配される。その後、吸気管（４８）はさらに煙道ガス空間まで延びており、排出口（５２）は、ハウジングの裏側で６面体形状の背面部分（１０Ａ）を通って上に向かって終わっている。ファン（５３）は、燃焼室（３４）から、排気管（５）に接続された排出口（５２）を通って煙道ガスを吹き出すように配される。燃焼容器（３２）にはハンドル（５６）が設けられている。土台（６０）は、燃焼容器（３２）とハウジングの底部の間に配される。ガスバーナー（６８）は、土台（６０）の開口部（６３）の下の空間に配される。代替的に、ガスバーナー（６８）は、ちょうど開口部（６３）に配されるか、あるいは、開口部に達してもよい。ガス用の接続管（７２）はバーナー（６８）まで及ぶ。空気管（７４）により、空気はガスバーナー（６８）に流入する。ハウジングの正面は、その下方部分にドア（６６）が設けられている。燃焼容器（３２）は少なくとも下方部分に二重壁を有しており、その結果、内壁と外壁の間にボウル形の空間（８２）が形成される。燃焼容器（３２）の外壁の底部には、円形の開口部（６５）があり、これは、燃焼容器（３２）がその機能位置にあるとき、土台（６０）の開口部（６３）と同じくらい大きくなり、同心である。内壁と外部の壁の間の空間は、開口部（６５）と連通する。この燃焼式トイレの機能性は、スウェーデン特許第５２８８２１号に詳細に記載されており、当該文献はこの記載の一部として本明細書に組み込まれる。

図４は、図１および２に係るトイレ構造の背後から斜めに見た斜視図を示す。

図５は、本発明にかかるトイレ構造の代替的な実施形態を示す。本質的には前述の図に従って記載されたように、正確に同じタイプの部品が使用されており、したがって、それらはこの図には詳細に記載されていない。この実施形態に係る本質的な違いは、前述の図と比較して、モジュールとしてのトイレ構造（１）の異なる位置である。この実施形態によれば、トイレ構造（１）は、共通したやり方、すなわち、ホイールハウジング（４００）の近くで、ハウストレイラー／キャンピングカーの内部でより中心に位置づけられる。同様にこの実施形態では、本発明によれば、角のついた下方の管部分（５７および５９）を備え、燃費および／または快適さを改善するために排気管（５）からの熱が放出される空間（３００）の内部に、垂直部分を延ばすことから利益を得ることができる。

本発明は上に記載された実施例に限定されないが、添付の請求項の範囲内で変動することもある。例えば、排気管（５）は様々な異なる材料で製造されてもよく、本発明に係る基本的な機能を依然として果たすこともあるが、多くの用途の中では、可撓管部品、とりわけ、密封された接合部に相互に作用する部品、および／または、斜角にする部品を用いることが利点となることもある。さらに、特定の用途では、熱の放出がとりわけ望ましい空間（３００）の内部で熱伝導に優れた材料（好ましくは、金属、例えば、熱排出を増加させるステンレススチールまたはアルミニウム）の垂直な管部分を構築することが有利なこともあることが理解されよう。排気後にすべて燃焼させるのに約１時間かかるため、本発明に係るトイレ（２）はかなり多くの熱を放射し、燃焼の温度は約５００−６００°Ｃであり、このことは、排気管（５）内の煙道ガスが少なくとも５０°Ｃ、環境大気を十分に超える温度を通常有していることを示唆しており、これにより、（部屋の空気を暖めるために別のハウストレイラーの空間で導入される、および／または、局所的な加熱が望ましいハウストレイラーの位置に送られることもある）環境大気との効率的な熱交換が可能となるか、あるいは、熱媒体（例えば、水）は排気管（５）の外部と接触してそれ自体で循環して配され、このとき、前記循環で受け取った熱は、（優先される必要性に依存して）さまざまな方法で、例えば、洗浄／シャワーのために水を加熱する形態で、または、（例えば電気を作り出すための）いくつかのエネルギー回収装置の形態で、使用されてもよい。さらに、明白な改良は、排気管（５）をトレーラーの片側面で終わらせることであることが理解されよう。別の明白な改良は、変化する形状を有するがそれでも所望の機能性を果たし得るボックス（１０Ａ）の形態、例えば、長方形の代わりに円形の断面形状である。

Claims (9)

1. ハウストレイラーまたはキャンピングカー内のトイレ構造であって、
   トイレ構造（１）は、ハウストレイラー／キャンピングカーの全床面のわずかな部分を構成する床面（３）と、トイレの座部壁（４）と、前記床面（３）の上と前記トイレの座部壁（４）とに配されたトイレ座部（２）を含むモジュールユニットを備え、
   前記トイレ座部（２）が、燃焼容器（３２）を備えた燃焼式トイレからなり、前記トイレの座部壁（４）の内側に固定された後部（１０Ｂ）と、後部から突出するとともに煙道ガス排出口（５２）が設けられた部分（１０Ａ）を備えて配され、前記部分は、前記トイレの座部壁（４）の開口部（４１）を通って延び、同様に、前記煙道ガス排出口（５２）は排気管（５）に接続され、ハウストレイラー／キャンピングカーの屋根の上部の煙突（６）で終端をなし、あるいは、ハウストレイラー／キャンピングカーの側壁の出口開口部に接続され、
   燃焼用空気を供給するための空気取入管（７４）を設けるためにトイレの下に開口部（３１）を有し、
   暖房装置（７６、７８）は前記空気取入管（７４）に設けられ、
   前記空気取入管（７４）は、ハウストレイラー／キャンピングカーの床板（１００）の下で下方に延び、前記暖房装置（７６、７８）は、空気取入管（７４）の周りに配された、かつ、空気取入管（７４）に接触した熱伝導物体（７６）を含む、
   ことを特徴とする、トイレ構造。
2. 前記排気管（５）は、屋根（２００）の本質的に平らな部分に前記煙突（６）を位置づけるために、少なくとも１つの傾斜した管部分（５４、５５；５７、５９）を備えることを特徴とする、請求項１に記載のトイレ構造。
3. 前記少なくとも１つの傾斜した管部分（５４、５５；５７、５９）は、前記排気管（５）の実質的に垂直な部分（５８）が、前記排気管（５）からの熱の放出によって利益を得るように配された空間（３００）に延びるように、方向づけられる、ことを特徴とする、請求項２に記載のトイレ構造。
4. 前記床面は、前記ハウストレイラー／キャンピングカーの角領域に配され、および、前記空間（３００）は、垂直に延びる前記ハウストレイラー／キャンピングカーの角の一部を構成する、ことを特徴とする、請求項３に記載のトイレ構造。
5. 前記暖房装置（７６、７８）は、前記空気取入装置（７４）内部の流路に配されたラジエーターを備える、ことを特徴とする、請求項１に記載のトイレ構造。
6. 前記暖房装置（７８）は、ハウストレイラー／キャンピングカーの他の加熱システム、水を熱媒体とした床暖房システムに接続される、ことを特徴とする、請求項１又は５に記載のトイレ構造。
7. ハウストレイラーまたはキャンピングカー内のトイレ構造を提供するための方法であって、
   トイレ構造（１）は、ハウストレイラー／キャンピングカーの全床面のわずかな部分を構成する床面（３）と、トイレの座部壁（４）と、前記床面（３）の上と前記トイレの座部壁（４）とに配されたトイレ座部（２）を含むモジュールユニットを提供する工程を含み、
   前記トイレ座部（２）が、燃焼容器（３２）を備えた燃焼式トイレの形態で配され、前記トイレ座部（２）には前記トイレの座部壁（４）の内側に固定された後部（１０Ｂ）が設けられ、部分（１０Ａ）は煙道ガス排出口（５２）の後部から突出するように設けられ、前記トイレの座部壁（４）の開口部（４１）を通って延び、および、前記煙道ガス排出口（５２）は、排気管（５）に接続され、ハウストレイラー／キャンピングカーの屋根の上部の煙突（６）で終端をなし、
   燃焼用空気を供給するための空気取入管（７４）を設けるためにトイレの下に開口部（３１）を有し、
   暖房装置（７６、７８）は前記空気取入管（７４）に設けられ、
   前記空気取入管は、ハウストレイラー／キャンピングカーの床板（１００）の下で下方に延びる空気取入管（７４）の形状であり、前記暖房装置（７６、７８）は、空気取入管（７４）の周りに配された、かつ、空気取入管（７４）に接触した熱伝導物体（７６）を含む、ことを特徴とする、方法。
8. 前記排気管（５）は、ハウストレイラー／キャンピングカーに対するエネルギーを回復させるために、媒体と熱交換接触して配される、ことを特徴とする、請求項７に記載の
   方法。
9. 前記排気管（５）には、屋根（２００）の本質的に平らな部分に前記煙突（６）を位置
   づけるために、少なくとも１つの傾斜した管部分（５４、５５；５７、５９）が設けられ
   る、ことを特徴とする、請求項７または８に記載の方法。

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