JP6172712B2 - 廃棄物焼却設備の白煙防止方法及び装置 - Google Patents

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本発明は、廃棄物焼却炉、ボイラ、エコノマイザ、排ガス処理設備、煙突等を備える廃棄物焼却設備において、煙突からの白煙発生を防止する方法及び装置に関する。
従来、この種の廃棄物焼却設備において、排ガス中の水分の割合を下げる、或いは、排ガスの温度を上げる、若しくはそれらの両方を適用することにより、煙突からの白煙発生を防止している(例えば、特許文献1〜4等)。
図3は、従来の廃棄物焼却設備の白煙防止装置の一例を示している。図3において、焼却炉1から排出される高温(例えば850℃程度)の排ガスは、誘引通風機20により煙道内を誘引されるとともに、熱回収ボイラ3及びエコノマイザ4で熱回収されて減温され、さらに減温塔9で減温され、ろ過式集塵器13で除塵された後、誘引通風機20を通じて煙突21から放出される。
一般に、廃棄物焼却設備においては、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」により、ダイオキシン類の発生を抑制するために焼却炉1で発生する燃焼排ガスを概ね200℃以下に冷却し、ろ過式集塵器13を通過させて除塵しなければならない。また、ろ過式集塵器13において効率良くダイオキシン類を除去するためには、さらに排ガス温度を下げて、ろ過式集塵器13の入口又は出口の排ガス温度を一定温度(例えば160℃)に保つ必要がある。
ろ過式集塵器13の入口又は出口の排ガス温度を下げるために減温塔等で減温水を排ガスに噴霧した場合、排ガス中の水分含有率が増すことにより、煙突21の出口で白煙が発生しやすくなる。
そのため、図3に示す廃棄物焼却設備においては、熱回収ボイラ3から高温蒸気を抽出し、抽出した高温蒸気を白煙防止用空気加熱器30に送り、白煙防止用空気加熱器30において白煙防止ファン31から送風される空気を加熱し、加熱された空気を誘引通風機20と煙突21との間の煙道2gを通る排ガスに混合することで、排ガス中の水分含有率を減少させるとともに、煙突21から放出される排ガスの温度を上げることにより、白煙を防止している。このように、排ガスを冷却するために減温塔9で減温水を噴霧した場合、煙突出口で白煙が発生しやすくなるため、図3に示すような白煙防止用空気加熱器30、白煙防止ファン31等の白煙防止装置や、熱風炉や減湿装置等の他の白煙防止装置が必要となり、コストアップにつながるとともに、白煙防止用空気加熱器30での加熱を行うため、廃棄物焼却設備のエネルギー効率が低下する。
さらに、廃棄物焼却設備が設置されている廃棄物焼却施設(清掃工場)からは、ごみピット排水、プラント排水、排ガス洗浄水等の様々な排水が発生するが、廃棄物焼却施設で発生する全ての排水を適切に処理し、処理水は再利用し、残渣(汚泥)は焼却処分することで、排水をいっさい施設外に出さない排水クローズドシステム(完全クローズドシステムとも言う。)においては、水分含有率が高く発熱量の低い廃棄物(以下、「低質ごみ」という。)であっても、排水クローズドを達成するために、排水を処理してできる大量の処理水のうち再利用分を除いた余剰水の全てを減温塔9の減温水として消費できるようにする必要がある。このような排水クローズドシステムでは、一般に、排水の処理水を廃棄物焼却施設外に排出できる廃棄物焼却施設に比べて減温水の量が増す。減温塔9の下流側にはろ過式集塵器13があり、ろ過式集塵器13の入口の排ガス温度は160〜200℃にする制約があるため、大量の処理水を減温塔9で全て処理するためには、必然的に、減温塔9の入口の排ガス温度、即ち、エコノマイザ4の出口の排ガス温度を高めに設定しなければならない。エコノマイザ4の出口の排ガス温度を高めに設定するには、熱回収ボイラ3及びエコノマイザ4の少なくとも一方を小型のものにして熱回収量を少なくしなければならず、熱回収効率が低下する。また、焼却される廃棄物には様々な種類の廃棄物が混在しているが、エコノマイザ4の出口の排ガス温度を高めに設計してあると、熱回収ボイラ3及び/又はエコノマイザ4の熱回収効率が低いため、水分が低く発熱量の高い廃棄物(以下、「基準ごみ」と言う。)を燃焼させる際には、ろ過式集塵器13の入口の排ガス温度を所定の温度(160〜200℃)まで減温するために、排水処理水の水量を越える減温水が必要になり、必要な減温水を確保するために追加される水道使用量が増加し、コストアップにつながっていた。
図4は、減温塔を備えていない従来の廃棄物焼却設備の白煙防止装置の例を示している。減温塔を備えないため、エコノマイザ4から排出された排ガス(250℃)をろ過式集塵器13の適正温度(160〜200℃)に減温するため、集塵器13の上流側の排ガスに送風機15から冷空気(外気)を送って混合するように構成されている。送風機15から送られる冷空気は、風量調節ダンパ19によって流量が制御される。風量調節ダンパ19は、制御モータ18により駆動し、制御モータ18は第2温度制御装置12によって制御される。第4温度検出部17によりろ過式集塵器13の出口の排ガス温度が検出され、検出した排ガス温度が適正温度(160〜200℃)になるように、第2温度制御装置12が制御モータ18を制御して風量調節ダンパ19の開度を調整する。しかしながら、図4に示された例では、ろ過式集塵器13の運転温度が低下しすぎないよう、エコノマイザ4の出口での排ガス温度を高めに設計する必要があり、熱回収率の低下につながっていた。また、減温塔を省略しているため、排水クローズドシステムの制限がある廃棄物焼却施設では適用困難であった。
廃棄物焼却設備ではないが、ガスタービンや燃焼ボイラ等の燃焼機器からの排ガスの白煙防止装置として、排ガス系統のエコノマイザをバイパスするバイパス路を設け、該バイパス路の流量を制御して、排ガスの白煙を防止するように算出された設定温度以下に制御することにより、排ガスの白煙を防止する技術が開示されている(特許文献5,6等)。しかしながら、例えばエコノマイザをバイパスするバイパス路の流量を制御して単純に排ガス温度を上昇させるだけでは、廃棄物焼却設備の排ガス系統のようにエコノマイザの下流にろ過式集塵器を備える場合に、ろ過式集塵器入口の排ガス温度を所定温度(例えば200℃)以下にしなければならないという制約の下では、適切に白煙の発生を防止する制御ができない場合がある。
特開2000−297918号公報 特開2000−283449号公報 特開2003−056833号公報 特開1995−119951号公報 特開平11−81918号公報 特開2009−264663号公報
上記背景技術における種々の問題点に鑑み、本発明は、焼却炉、ボイラ、エコノマイザ及びろ過式集塵器を備える廃棄物焼却設備の白煙防止方法及び装置であって、ろ過式集塵器を通る排ガス温度を適正温度に保ちつつ白煙の発生を防止し、更に排ガスからの熱回収量を最大化することを可能にする、廃棄物焼却設備の白煙防止方法及び装置を提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、焼却炉、ボイラ、エコノマイザ、該エコノマイザをバイパスするバイパス煙道、ろ過式集塵器、及び、煙突を含む廃棄物焼却設備の白煙防止方法であって、前記バイパス煙道を通る排ガス流量を制御することにより、バイパス煙道を通過した排ガスと前記エコノマイザを通過した排ガスとの混合温度を、可変設定温度に保持するステップと、前記ろ過式集塵器の出口又は入口の排ガス温度を検出するとともに、検出した排ガス温度が所定の設定温度となるように、前記ろ過式集塵器の入口側の排ガスに送風機から外気を混合するステップと、前記煙突出口の排ガスの水分率が白煙防止限界水分率を越えない範囲で該白煙防止限界水分率に近付くように前記可変設定温度を調節するステップと、を含み、前記廃棄物焼却設備が排水クローズドシステムの廃棄物焼却施設内に設置されるとともに前記エコノマイザと前記ろ過式集塵器との間に水噴霧式減温塔を備え、該減温塔において前記廃棄物焼却施設外からの補給水を用いずに前記廃棄物焼却施設内の余剰水のみを減温水として噴射するように制御することを特徴とする。
本発明は、上記白煙防止方法において、煙突出口の排ガスの水分率及び温度を測定するステップと、煙突出口の外気の温度及び相対湿度を測定するステップと、前記煙突出口の排ガスの温度、外気温度、及び外気相対湿度の測定値から排ガスの白煙防止限界水分率を演算し、前記煙突出口の排ガスの水分率の測定値と前記白煙防止限界水分率とを比較し、前記煙突出口の排ガスの水分率を前記白煙防止限界水分率より低い値で該白煙防止限界水分率に近付けるように前記可変設定温度を調節するステップと、を含むことが好ましい。
或いは、本発明は、上記白煙防止方法において、煙突出口の排ガスの水分率及び温度を測定するステップと、前記煙突出口の排ガスの測定温度、及び、予め定められた外気の温度条件及び相対湿度条件から排ガスの白煙防止限界水分率を演算し、前記煙突出口の排ガスの水分率の測定値と前記白煙防止限界水分率とを比較し、前記煙突出口の排ガスの水分率を前記白煙防止限界水分率より低い値で該白煙防止限界水分率に近付けるように前記可変設定温度を調節するステップと、を含むことが好ましい。
或いは、本発明は、上記白煙防止方法において、煙突出口の排ガスの水分率を測定するステップと、煙突出口の外気の温度及び相対湿度を測定するステップと、前記ろ過式集塵器の入口又は出口の排ガスの温度、外気温度、及び外気相対湿度の測定値から排ガスの白煙防止限界水分率を演算し、前記煙突出口の排ガスの水分率の測定値と前記白煙防止限界水分率とを比較し、前記煙突出口の排ガスの水分率を前記白煙防止限界水分率より低い値で該白煙防止限界水分率に近付けるように前記可変設定温度を調節するステップと、を含むことが好ましい。
或いは、本発明は、上記白煙防止方法において、煙突出口の排ガスの水分率を測定するステップと、前記ろ過式集塵器の入口又は出口の排ガスの測定温度、及び、予め定められた外気の温度条件及び相対湿度条件から排ガスの白煙防止限界水分率を演算し、前記煙突出口の排ガスの水分率の測定値と前記白煙防止限界水分率とを比較し、前記煙突出口の排ガスの水分率を前記白煙防止限界水分率より低い値で該白煙防止限界水分率に近付けるように前記可変設定温度を調節するステップと、を含むことが好ましい。
また、本発明は、焼却炉、ボイラ、エコノマイザ、該エコノマイザをバイパスさせるバイパス煙道、ろ過式集塵器、及び煙突を含む廃棄物焼却設備の白煙防止装置であって、前記バイパス煙道を通過した排ガスとエコノマイザを通過した排ガスとの混合温度を検出するとともに、該混合温度が可変設定温度になるように前記バイパス煙道を通る排ガス流量を制御する第1温度検出制御装置と、前記ろ過式集塵器の出口又は入口の排ガス温度を検出するとともに、該排ガス温度が所定の設定温度となるように、前記ろ過式集塵器の入口側の排ガスに外気を混合するとともに該送風機からの送風量を制御する第2温度検出制御装置と、前記煙突出口の排ガス中の水分率を検出する水分率検出部と、前記煙突出口の排ガス温度を検出する第1温度検出部と、前記煙突出口の外気温度を検出する第2温度検出部と、前記煙突出口の外気の相対湿度を検出する湿度検出部と、前記第1温度検出部、第2温度検出部及び湿度検出部の検出値から排ガスの白煙防止限界水分率を演算し、前記水分率検出部の検出値と前記白煙防止限界水分率とを比較し、前記水分率検出部の検出値を前記白煙防止限界水分率より低い値で該白煙防止限界水分率に近付けるように前記可変設定温度を調節する水分率制御装置と、を更に備え、前記廃棄物焼却設備が、完全クローズドシステムの廃棄物焼却施設内に設置されるとともに前記エコノマイザと前記ろ過式集塵器との間に水噴霧式減温塔を備え、該減温塔において前記廃棄物焼却施設外からの補給水を用いずに前記廃棄物焼却施設内の余剰水のみを減温水として噴射するように制御されることを特徴とする。
また、本発明は、焼却炉、ボイラ、エコノマイザ、該エコノマイザをバイパスさせるバイパス煙道、ろ過式集塵器、及び煙突を含む廃棄物焼却設備の白煙防止装置であって、前記バイパス煙道を通過した排ガスとエコノマイザを通過した排ガスとの混合温度を検出するとともに、該混合温度が可変設定温度になるように前記バイパス煙道を通る排ガス流量を制御する第1温度検出制御装置と、前記ろ過式集塵器の出口又は入口の排ガス温度を検出するとともに、該排ガス温度が所定の設定温度となるように、前記ろ過式集塵器の入口側の排ガスに外気を混合するとともに該送風機からの送風量を制御する第2温度検出制御装置と、前記煙突出口の排ガス中の水分率を検出する水分率検出部と、前記煙突出口の排ガス温度を検出する第1温度検出部と、前記第1温度検出部の検出値、及び、予め定められた外気の温度条件及び相対湿度条件から排ガスの白煙防止限界水分率を演算し、前記水分率検出部の検出値と前記白煙防止限界水分率とを比較し、前記水分率検出部の検出値を前記白煙防止限界水分率より低い値で該白煙防止限界水分率に近付けるように前記可変設定温度を調節する水分率制御装置と、を更に備え、前記廃棄物焼却設備が、完全クローズドシステムの廃棄物焼却施設内に設置されるとともに前記エコノマイザと前記ろ過式集塵器との間に水噴霧式減温塔を備え、該減温塔において前記廃棄物焼却施設外からの補給水を用いずに前記廃棄物焼却施設内の余剰水のみを減温水として噴射するように制御されることを特徴とする。
また、本発明は、焼却炉、ボイラ、エコノマイザ、該エコノマイザをバイパスさせるバイパス煙道、ろ過式集塵器、及び煙突を含む廃棄物焼却設備の白煙防止装置であって、前記バイパス煙道を通過した排ガスとエコノマイザを通過した排ガスとの混合温度を検出するとともに、該混合温度が可変設定温度になるように前記バイパス煙道を通る排ガス流量を制御する第1温度検出制御装置と、前記ろ過式集塵器の出口又は入口の排ガス温度を検出するとともに、該排ガス温度が所定の設定温度となるように、前記ろ過式集塵器の入口側の排ガスに外気を混合するとともに該送風機からの送風量を制御する第2温度検出制御装置と、前記煙突出口の排ガス中の水分率を検出する水分率検出部と、前記煙突出口の外気温度を検出する第2温度検出部と、前記煙突出口の外気の相対湿度を検出する湿度検出部と、前記第2温度検出制御装置において検出した排ガス温度、前記第2温度検出部の検出値、及び前記湿度検出部の検出値から排ガスの白煙防止限界水分率を演算し、前記水分率検出部の検出値と前記白煙防止限界水分率とを比較し、前記水分率検出部の検出値を前記白煙防止限界水分率より低い値で該白煙防止限界水分率に近付けるように前記可変設定温度を調節する水分率制御装置と、を更に備え、前記廃棄物焼却設備が、完全クローズドシステムの廃棄物焼却施設内に設置されるとともに前記エコノマイザと前記ろ過式集塵器との間に水噴霧式減温塔を備え、該減温塔において前記廃棄物焼却施設外からの補給水を用いずに前記廃棄物焼却施設内の余剰水のみを減温水として噴射するように制御されることを特徴とする。
また、本発明は、焼却炉、ボイラ、エコノマイザ、該エコノマイザをバイパスさせるバイパス煙道、ろ過式集塵器、及び煙突を含む廃棄物焼却設備の白煙防止装置であって、前記バイパス煙道を通過した排ガスとエコノマイザを通過した排ガスとの混合温度を検出するとともに、該混合温度が可変設定温度になるように前記バイパス煙道を通る排ガス流量を制御する第1温度検出制御装置と、前記ろ過式集塵器の出口又は入口の排ガス温度を検出するとともに、該排ガス温度が所定の設定温度となるように、前記ろ過式集塵器の入口側の排ガスに外気を混合するとともに該送風機からの送風量を制御する第2温度検出制御装置と、前記煙突出口の排ガス中の水分率を検出する水分率検出部と、前記第2温度検出制御装置において検出した排ガス温度、及び、予め定められた外気の温度条件及び相対湿度条件から排ガスの白煙防止限界水分率を演算し、前記水分率検出部の検出値と前記白煙防止限界水分率とを比較し、前記水分率検出部の検出値を前記白煙防止限界水分率より低い値で該白煙防止限界水分率に近付けるように前記可変設定温度を調節する水分率制御装置と、を更に備え、前記廃棄物焼却設備が、完全クローズドシステムの廃棄物焼却施設内に設置されるとともに前記エコノマイザと前記ろ過式集塵器との間に水噴霧式減温塔を備え、該減温塔において前記廃棄物焼却施設外からの補給水を用いずに前記廃棄物焼却施設内の余剰水のみを減温水として噴射するように制御されることを特徴とする。
本発明によれば、ろ過式集塵器を通る排ガス温度を適正温度に保ちつつ白煙の発生を防止し、更に排ガスからの熱回収量を最大化することができる。
本発明に係る廃棄物焼却設備の白煙防止装置の一実施形態を示す概略システム図である 排ガスの温度と絶対湿度の関係を示すグラフである。 従来の廃棄物焼却設備の白煙防止装置の一例を示す概略システム図である。 従来の廃棄物焼却設備の白煙防止装置の他の例を示す概略システム図である。
本発明を実施するための形態について、以下に図1及び図2を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係る廃棄物焼却設備の白煙防止装置の一実施形態を示す概略システム図である。
図1において、焼却炉1において廃棄物を燃焼させ、燃焼により発生した排ガスは、煙道2aを通って排熱回収用のボイラ3に入り、ボイラ3を通過する際に排熱を回収されて冷却された後、煙道2bを通ってエコノマイザ4に入り、エコノマイザ4を通過する際にボイラ給水を加熱することにより更に熱回収されて冷却される。
エコノマイザ4をバイパスするバイパス煙道2cが煙道2b、2dに接続されている。バイパス煙道2cにはガス流量制御用ダンパ5が介在されている。第1温度検出制御装置6は、エコノマイザ4を通過した排ガスとバイパス煙道2cを通過した排ガスとの混合後の排ガス温度を、煙道2dに設けた第3温度検出部7により検出し、第3温度検出部7の検出温度が設定された可変設定温度(例えば200℃)となるように、制御モータ8を制御することによりガス流量制御用ダンパ5の開度を増減し、バイパス煙道2cを通る排ガスの流量(バイパス流量)を制御する。第1温度検出制御装置6の可変設定温度は、後述するように、煙突21から放出される排ガスの状態に応じて増減される。
エコノマイザ4で冷却された排ガスは、煙道2dから減温塔9に入り、減温塔9において減温水が噴霧されて減温される。廃棄物焼却設備10が排水クローズドの廃棄物焼却施設11内に設置されている場合、廃棄物焼却施設11内の余剰水のみを減温塔9で噴霧する。
減温塔9で減温された煙道2eを流れる排ガスは、第2温度検出制御装置12によって、ろ過式集塵器13に入る前に、ろ過式集塵器13に適した所定の設定温度(160〜200℃)に調整される。第2温度検出制御装置12は、ろ過式集塵器13の入口側の排ガスに、煙道2eに接続された送風管14を通じて外気を混合する送風機15と、ろ過式集塵器13の出口の排ガス温度を第4温度検出部17で検出するとともに検出した排ガス温度が予め設定した所定の設定温度となるように制御モータ18を制御して風量調節ダンパ19を制御することにより、送風機15から排ガスに混合する外気の送風量を制御する。なお、風量調整ダンパ19による風量制御に代えて送風機15をVVF制御しても良いし、第4温度検出部17をろ過式集塵器13の出口ではなく入口側に設けても良い。
ろ過式集塵器13で除塵された排ガスは、煙道2fから誘引通風機20を介し、煙道2gを経て煙突21から放出される。尚、図1は概略のシステム図であり、脱硝装置等の有害ガス処理装置等は図示省略されている。
煙突21から大気に放出される排ガスは、大気中で冷却されると、排ガス中の水分が凝集することにより白煙を生じる場合が有る。この白煙は、排ガスの温度及び水分率、煙突21出口付近の外気温度及び煙突21出口付近の外気の相対湿度が発生因子となって発生する。従って、煙突21出口の排ガス温度及び外気の温度、相対湿度から、白煙が生じない煙突21出口の排ガスの水分率の最大値(白煙防止限界水分率)を計算で求めることができる。
ここで、本発明における「水分率」とは、排ガス中の水分の割合、即ち水分含有率又は水分濃度のことである。水分率は、例えば、公知の水分計を用いて、ガス中に含まれる水分の体積分率として測定することができる。水分率(m /m )は、例えば、京都電子工業株式会社製の水分・塩化水素濃度計(DHL−36N)により測定することができる。
図2は温度と絶対湿度との関係を示すグラフであり、このグラフを参照すると、煙突から放出された排ガスAは、煙突出口周囲の大気と混合して温度と水蒸気分圧が下がり、外気と同じ温度Tと絶対湿度Bになる。この過程は図2のグラフに示すように直線L1で表すことができる。この直線L1が水分飽和線Cを越える範囲では白煙が発生するため、図1の直線Lの場合は白煙が発生する。
外気の温度Tと絶対湿度Bを通り、水分飽和線Cに接する点線で示す直線(白煙防止限界線)L2を越えなければ(即ち直線L2より傾きが大きくならなければ)白煙は発生しない。従って、白煙防止限界線L2上で排ガスAと同じ温度における水分率(D)が、白煙が発生しない煙突出口の排ガスの水分率の最大基準値(白煙防止限界水分率)となる。
例えば、9100kJ/kgの基準ごみについて白煙が発生しない条件を確認する。煙突出口における、排気ガスの温度を155℃、外気条件を気温5℃、相対湿度を50%とする。先ず、外気条件における絶対湿度を算出すると、絶対湿度は0.0043m /m となる。次に、図2を参照して、外気温度5℃、相対湿度50%の点を通る白煙防止限界線は、傾きa=0.00128、切片b=−0.002となるので、155℃における白煙防止限界水分率は、0.00128×155−0.002=0.1964m /m となる。基準ごみの煙突出口排ガス水分率の理論計算値は0.1938m /m (<0.1964m /m )であるので、白煙が発生しないことが確認できる。
本発明では、バイパス煙道2cのガス流量制御用ダンパ5の開度を増減することにより、排ガス中の水分率が白煙防止限界水分率を越えない範囲で白煙防止限界水分率にできるだけ近づけるように制御する。
そのため、図1に示す白煙防止装置は、煙突21出口の排ガス中の水分率を検出する水分率検出部22と、煙突21出口の排ガス温度を検出する第1温度検出部23と、煙突21出口の外気温度を検出する第2温度検出部24と、煙突21出口の外気の相対湿度を検出する湿度検出部25と、第1温度検出部23、第2温度検出部24及び湿度検出部25の検出値から排ガスの白煙防止限界水分率を演算し、水分率検出部22の検出値と前記白煙防止限界水分率とを比較し、水分率検出部22の検出値を白煙防止限界水分率より低い値で白煙防止限界水分率に近付けるように第1温度検出制御装置6の可変設定温度を増減する水分率制御装置26と、を備えている。
水分率制御装置26では、現在の外気の温度と相対湿度から、第1温度検出部23の指示値における白煙防止限界水分率を計算するか、或いは、予め定められた白煙防止設計条件(例えば、煙突出口における外気温度5℃以上、相対湿度50%以下において白煙を生じないこと。)から、第1温度検出部23の指示値における白煙防止限界水分率を計算する。従って、予め定められた白煙防止設計条件から白煙防止限界水分率を計算する場合は、第2温度検出部24と湿度検出部25とは省略することもできる。
水分率検出部22の指示値が白煙防止限界水分率以上の場合、水分率制御装置26からの指示により、白煙の発生を防ぐため、第1温度検出制御装置6の可変設定温度を所定温度(例えば230℃)まで上昇させる。第1温度検出制御装置6の可変設定温度が上昇すると、第1温度検出制御装置6は、バイパス煙道2cの排ガス流量を増加させる。バイパス煙道2cの排ガス流量が増加すると、第2温度検出制御装置12の第4温度検出部17で検出する排ガス温度が上昇するため、第2温度検出制御装置12は、第4温度検出部17の検出温度を予め定められた所定の設定温度に戻すために、風量調節ダンパ19の開度を増加させて排ガスに混合する冷却空気(外気)の空気量を増大させる。送風機15から排ガスに混合される冷却空気量が増大すると、排ガス中の水分率が相対的に低下するため、水分率検出部22で検出される水分率が低下する。
逆に、水分率検出部22の検出した水分率が白煙防止限界水分率より低い場合は、水分率制御装置26からの指示により、煙突21の出口の水分率を白煙防止限界水分率を越えない範囲で白煙防止限界水分率に近づけるため、第1温度検出制御装置6の可変設定温度を所定温度(例えば220℃)まで低下させる。第1温度検出制御装置6の可変設定温度が低下させると、第1温度検出制御装置6は、バイパス煙道2cの排ガス流量を減少させる。バイパス煙道2cの排ガス流量が減少すると、第2温度検出制御装置12の第4温度検出部17で検出する排ガス温度が低下するため、第2温度検出制御装置12は、第4温度検出部17の検出温度を予め定められた所定の設定温度に戻すために、風量調節ダンパ19の開度を減少させて排ガスに混合する冷却空気(外気)の空気量を減少させる。風量調節ダンパ19の開度を減少させることで送風機15から排ガスに混合される冷却空気量が減少すると、排ガス中の水分率が相対的に上昇するため、水分率検出部22で検出される水分率が上昇する。
上記のように、水分率検出部22で検出される水分率が白煙防止限界水分率以上の場合は第1温度検出制御装置6の可変設定温度を上昇させ、水分率検出部22で検出される水分率が白煙防止限界水分率より小さい場合は第1温度検出制御装置6の可変設定温度を減少させ、前記可変設定温度を調節することにより、白煙防止限界水分率より低い範囲で白煙防止限界水分率に近づくように自動制御される。斯かる制御により、可変設定温度を上昇させた場合はバイパス流量が増加するが、可変設定温度を減少させた場合はバイパス流量が減少するため、ろ過式集塵器13を通る排ガス温度をろ過式集塵器13に適した所望の温度範囲に制御しつつ、白煙が発生しない範囲で、バイパス煙道2cを通る排ガスの流量を最小化するため、排ガスからの熱回収量を最大化することができる。すなわち、上記実施形態では、排ガス中の水分率を、白煙の発生を防ぐぎりぎりの水分率に制御することで、エコノマイザ4での熱回収量を最大化する。
また、減温塔9では、減温塔9に供給する減温水を溜める減温水槽(図示せず。)の減温水レベルが一定の範囲内に収まるように減温水噴霧量を制御することにより、廃棄物焼却施設の余剰水のみを減温塔で噴霧する。これにより、従来では減温水噴霧量に対して廃棄物焼却施設の余剰水で不足する分を上水等で補給していたが、本発明では補給水をゼロにすることができる。
第2温度検出制御装置12によりろ過式集塵器13の出口又は入口の位置(第4温度検出部17)で排ガスの温度が所定の設定温度になるように制御しているため、第1温度検出部23の排ガス検出温度は途中経路の放熱等の影響を若干受けるものの、ほぼ一定の値となるので、第1温度検出部23を省略し、ろ過式集塵器13の出口又は入口の第4温度検出部17を、第1温度検出部23に代用することもできる。
さらに、水分率検出部22、第1温度検出部23、水分率制御装置26を省略し、運転員が目視或いはITV監視画像により白煙の有無を確認して、白煙が発生したら可変設定温度を手動で上げ、白煙が発生しなければ可変設定温度を手動で下げることにより、第1温度検出制御装置6の可変設定温度を手動で増減させ、白煙が発生しない範囲で前記バイパス煙道を通過する排ガス流量を最小化するように調整することもできる。
廃棄物焼却施設が排水クローズドでない場合は減温塔9を省略することができ、その場合、排熱回収用ボイラ3出口の排ガス温度を低く設計することができるので、排ガスからの回収熱量が増加する。
また、本発明と白煙防止のための各種装置を併用するプラントにおいては、白煙防止のための各種装置の設備容量を縮小できる。
76トン/日の廃棄物焼却炉について、図1に示す本発明の実施設備と、図3に示した従来の廃棄物焼却設備とで、排ガスからの熱回収量の差を表1に示す。
Figure 0006172712
従来の廃棄物焼却設備では、低質ごみにおいても排水クローズドの達成に必要な減温水量300kg/時を確保するため、低質ごみのエコノマイザ出口ガス温度が215℃となり、基準ごみのエコノマイザ出口ガス温度は225℃まで上昇する。しかし、本発明の実施設備では、低質ごみのエコノマイザ出口ガス温度は215℃から275℃まで上昇するが、基準ごみでは225℃から220℃まで下げることができるため、熱回収量が増加する。なお、表1は、低質ごみ及び基準ごみの低位発熱量をそれぞれ6400kJ/kg、9100kJ/kgと仮定した場合の基準ごみにおける算出結果である。
1 焼却炉
2a、2b、2d、2e、2f、2g 煙道
2c バイパス煙道
3 ボイラ
4 エコノマイザ
6 第1温度検出制御装置
9 減温塔
10 廃棄物焼却設備
11 廃棄物焼却施設
12 第2温度検出制御装置
13 ろ過式集塵器
20 誘引送風機
21 煙突
22 水分率検出部
23 第1温度検出部
24 第2温度検出部
25 湿度検出部
26 水分率制御装置

Claims (9)

  1. 焼却炉、ボイラ、エコノマイザ、該エコノマイザをバイパスするバイパス煙道、ろ過式集塵器、及び、煙突を含む廃棄物焼却設備の白煙防止方法であって、
    前記バイパス煙道を通る排ガス流量を制御することにより、バイパス煙道を通過した排ガスと前記エコノマイザを通過した排ガスとの混合温度を、可変設定温度に保持するステップと、
    前記ろ過式集塵器の出口又は入口の排ガス温度を検出するとともに、検出した排ガス温度が所定の設定温度となるように、前記ろ過式集塵器の入口側の排ガスに送風機から外気を混合するステップと、
    前記煙突出口の排ガスの水分率が白煙防止限界水分率を越えない範囲で該白煙防止限界水分率に近付くように前記可変設定温度を調節するステップと、
    を含み、
    前記廃棄物焼却設備が排水クローズドシステムの廃棄物焼却施設内に設置されるとともに前記エコノマイザと前記ろ過式集塵器との間に水噴霧式減温塔を備え、該減温塔において前記廃棄物焼却施設外からの補給水を用いずに前記廃棄物焼却施設内の余剰水のみを減温水として噴射するように制御することを特徴とする前記白煙防止方法。
  2. 煙突出口の排ガスの水分率及び温度を測定するステップと、
    煙突出口の外気の温度及び相対湿度を測定するステップと、
    前記煙突出口の排ガスの温度、外気温度、及び外気相対湿度の測定値から排ガスの白煙防止限界水分率を演算し、前記煙突出口の排ガスの水分率の測定値と前記白煙防止限界水分率とを比較し、前記煙突出口の排ガスの水分率を前記白煙防止限界水分率より低い値で該白煙防止限界水分率に近付けるように前記可変設定温度を調節するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の白煙防止方法。
  3. 煙突出口の排ガスの水分率及び温度を測定するステップと、
    前記煙突出口の排ガスの測定温度、及び、予め定められた外気の温度条件及び相対湿度条件から排ガスの白煙防止限界水分率を演算し、前記煙突出口の排ガスの水分率の測定値と前記白煙防止限界水分率とを比較し、前記煙突出口の排ガスの水分率を前記白煙防止限界水分率より低い値で該白煙防止限界水分率に近付けるように前記可変設定温度を調節するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の白煙防止方法。
  4. 煙突出口の排ガスの水分率を測定するステップと、
    煙突出口の外気の温度及び相対湿度を測定するステップと、
    前記ろ過式集塵器の入口又は出口の排ガスの温度、外気温度、及び外気相対湿度の測定値から排ガスの白煙防止限界水分率を演算し、前記煙突出口の排ガスの水分率の測定値と前記白煙防止限界水分率とを比較し、前記煙突出口の排ガスの水分率を前記白煙防止限界水分率より低い値で該白煙防止限界水分率に近付けるように前記可変設定温度を調節するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の白煙防止方法。
  5. 煙突出口の排ガスの水分率を測定するステップと、
    前記ろ過式集塵器の入口又は出口の排ガスの測定温度、及び、予め定められた外気の温度条件及び相対湿度条件から排ガスの白煙防止限界水分率を演算し、前記煙突出口の排ガスの水分率の測定値と前記白煙防止限界水分率とを比較し、前記煙突出口の排ガスの水分率を前記白煙防止限界水分率より低い値で該白煙防止限界水分率に近付けるように前記可変設定温度を調節するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の白煙防止方法。
  6. 焼却炉、ボイラ、エコノマイザ、該エコノマイザをバイパスさせるバイパス煙道、ろ過式集塵器、及び煙突を含む廃棄物焼却設備の白煙防止装置であって、
    前記バイパス煙道を通過した排ガスとエコノマイザを通過した排ガスとの混合温度を検出するとともに、該混合温度が可変設定温度になるように前記バイパス煙道を通る排ガス流量を制御する第1温度検出制御装置と、
    前記ろ過式集塵器の出口又は入口の排ガス温度を検出するとともに、該排ガス温度が所定の設定温度となるように、前記ろ過式集塵器の入口側の排ガスに外気を混合するとともに該送風機からの送風量を制御する第2温度検出制御装置と、
    前記煙突出口の排ガス中の水分率を検出する水分率検出部と、
    前記煙突出口の排ガス温度を検出する第1温度検出部と、
    前記煙突出口の外気温度を検出する第2温度検出部と、
    前記煙突出口の外気の相対湿度を検出する湿度検出部と、
    前記第1温度検出部、第2温度検出部及び湿度検出部の検出値から排ガスの白煙防止限界水分率を演算し、前記水分率検出部の検出値と前記白煙防止限界水分率とを比較し、前記水分率検出部の検出値を前記白煙防止限界水分率より低い値で該白煙防止限界水分率に近付けるように前記可変設定温度を調節する水分率制御装置と、を更に備え
    前記廃棄物焼却設備が、完全クローズドシステムの廃棄物焼却施設内に設置されるとともに前記エコノマイザと前記ろ過式集塵器との間に水噴霧式減温塔を備え、該減温塔において前記廃棄物焼却施設外からの補給水を用いずに前記廃棄物焼却施設内の余剰水のみを減温水として噴射するように制御されることを特徴とする、前記白煙防止装置。
  7. 焼却炉、ボイラ、エコノマイザ、該エコノマイザをバイパスさせるバイパス煙道、ろ過式集塵器、及び煙突を含む廃棄物焼却設備の白煙防止装置であって、
    前記バイパス煙道を通過した排ガスとエコノマイザを通過した排ガスとの混合温度を検出するとともに、該混合温度が可変設定温度になるように前記バイパス煙道を通る排ガス流量を制御する第1温度検出制御装置と、
    前記ろ過式集塵器の出口又は入口の排ガス温度を検出するとともに、該排ガス温度が所定の設定温度となるように、前記ろ過式集塵器の入口側の排ガスに外気を混合するとともに該送風機からの送風量を制御する第2温度検出制御装置と、
    前記煙突出口の排ガス中の水分率を検出する水分率検出部と、
    前記煙突出口の排ガス温度を検出する第1温度検出部と、
    前記第1温度検出部の検出値、及び、予め定められた外気の温度条件及び相対湿度条件から排ガスの白煙防止限界水分率を演算し、前記水分率検出部の検出値と前記白煙防止限界水分率とを比較し、前記水分率検出部の検出値を前記白煙防止限界水分率より低い値で該白煙防止限界水分率に近付けるように前記可変設定温度を調節する水分率制御装置と、を更に備え
    前記廃棄物焼却設備が、完全クローズドシステムの廃棄物焼却施設内に設置されるとともに前記エコノマイザと前記ろ過式集塵器との間に水噴霧式減温塔を備え、該減温塔において前記廃棄物焼却施設外からの補給水を用いずに前記廃棄物焼却施設内の余剰水のみを減温水として噴射するように制御されることを特徴とする、前記白煙防止装置。
  8. 焼却炉、ボイラ、エコノマイザ、該エコノマイザをバイパスさせるバイパス煙道、ろ過式集塵器、及び煙突を含む廃棄物焼却設備の白煙防止装置であって、
    前記バイパス煙道を通過した排ガスとエコノマイザを通過した排ガスとの混合温度を検出するとともに、該混合温度が可変設定温度になるように前記バイパス煙道を通る排ガス流量を制御する第1温度検出制御装置と、
    前記ろ過式集塵器の出口又は入口の排ガス温度を検出するとともに、該排ガス温度が所定の設定温度となるように、前記ろ過式集塵器の入口側の排ガスに外気を混合するとともに該送風機からの送風量を制御する第2温度検出制御装置と、
    前記煙突出口の排ガス中の水分率を検出する水分率検出部と、
    前記煙突出口の外気温度を検出する第2温度検出部と、
    前記煙突出口の外気の相対湿度を検出する湿度検出部と、
    前記第2温度検出制御装置において検出した排ガス温度、前記第2温度検出部の検出値、及び前記湿度検出部の検出値から排ガスの白煙防止限界水分率を演算し、前記水分率検出部の検出値と前記白煙防止限界水分率とを比較し、前記水分率検出部の検出値を前記白煙防止限界水分率より低い値で該白煙防止限界水分率に近付けるように前記可変設定温度を調節する水分率制御装置と、を更に備え、
    前記廃棄物焼却設備が、完全クローズドシステムの廃棄物焼却施設内に設置されるとともに前記エコノマイザと前記ろ過式集塵器との間に水噴霧式減温塔を備え、該減温塔において前記廃棄物焼却施設外からの補給水を用いずに前記廃棄物焼却施設内の余剰水のみを減温水として噴射するように制御されることを特徴とする、前記白煙防止装置。
  9. 焼却炉、ボイラ、エコノマイザ、該エコノマイザをバイパスさせるバイパス煙道、ろ過式集塵器、及び煙突を含む廃棄物焼却設備の白煙防止装置であって、
    前記バイパス煙道を通過した排ガスとエコノマイザを通過した排ガスとの混合温度を検出するとともに、該混合温度が可変設定温度になるように前記バイパス煙道を通る排ガス流量を制御する第1温度検出制御装置と、
    前記ろ過式集塵器の出口又は入口の排ガス温度を検出するとともに、該排ガス温度が所定の設定温度となるように、前記ろ過式集塵器の入口側の排ガスに外気を混合するとともに該送風機からの送風量を制御する第2温度検出制御装置と、
    前記煙突出口の排ガス中の水分率を検出する水分率検出部と、
    前記第2温度検出制御装置において検出した排ガス温度、及び、予め定められた外気の温度条件及び相対湿度条件から排ガスの白煙防止限界水分率を演算し、前記水分率検出部の検出値と前記白煙防止限界水分率とを比較し、前記水分率検出部の検出値を前記白煙防止限界水分率より低い値で該白煙防止限界水分率に近付けるように前記可変設定温度を調節する水分率制御装置と、を更に備え
    前記廃棄物焼却設備が、完全クローズドシステムの廃棄物焼却施設内に設置されるとともに前記エコノマイザと前記ろ過式集塵器との間に水噴霧式減温塔を備え、該減温塔において前記廃棄物焼却施設外からの補給水を用いずに前記廃棄物焼却施設内の余剰水のみを減温水として噴射するように制御されることを特徴とする、前記白煙防止装置。
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