JP6172047B2 - 車両の前部構造 - Google Patents
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また、サイドメンバーに対して軸方向に加わる荷重と、荷重伝達部材を介してサイドメンバーの軸心に対して交差する方向に加わる荷重とを、クラッシュボックスの部分で調整できるようになる。
さらに、荷重伝達部材のブラケットの角部を介して衝突荷重が集中してサイドメンバーの外側面に加わるようになり、この部分がサイドメンバーの折れ曲がり起点となる。したがって、サイドメンバーの折れ曲がり起点が明確になる。
以下、図1から図8に基づいて本発明の実施形態1に係る車両の前部構造について説明する。ここで、図中の前後左右及び上下は、前記車両の前後左右及び上下に対応している。
車両10のボディ11の前部には、図1に示すように、エンジンルーム15が設けられている。エンジンルーム15の左右両側には、車両前後方向に延びる一対のフレームであるフロントサイドメンバー20が設けられている。そして、左右のフロントサイドメンバー20(以下、サイドメンバー20という)の前端には、それぞれクラッシュボックス30が取付けられている。クラッシュボックス30は、車両10の前方衝突時にフロントバンパー(図示省略)とサイドメンバー20間で潰れることにより、衝突荷重を吸収できるように構成されている。左右のクラッシュボックス30には、フロントバンパー(図示省略)のバンパーリインフォース17が連結されている。バンパーリインフォース17は、リインフォース本体部17zと、そのリインフォース本体部17zの左端と右端とにそれぞれ設けられたマウントブラケット17mとを備えている。また、クラッシュボックス30は、図2に示すように、サイドメンバー20に対して車幅方向外側に張り出した状態で設けられており、前記クラッシュボックス30の後端面とサイドメンバー20の外側面との角部に荷重伝達部材40(後記する)が配置されている。また、エンジンルーム15内には、車両駆動ユニットであるトランスアクスル18が左側のサイドメンバー20の内側に配置されている。
サイドメンバー20は、図4の縦断面図に示すように、断面略コ字形に形成されて車幅方向内側に配置されるメンバー本体部22と、車幅方向外側に配置されて、そのメンバー本体部22の側面開口を塞ぐ蓋状の帯板部24とから構成されている。そして、メンバー本体部22の上下に設けられたフランジ部22fと帯板部24の上下に設けられたフランジ部24fとが合わせられ、スポット溶接等により接合される。これにより、サイドメンバー20は角筒状に形成される。また、サイドメンバー20の前端位置には、前端フランジ部(図示省略)が設けられている。そして、サイドメンバー20の前端フランジ部に対して、図3に示すように、クラッシュボックス30の後端位置の設けられた連結板部32が連結される。これにより、クラッシュボックス30がサイドメンバー20の前端位置に取付けられる。
荷重伝達部材40は、車両10の前方衝突時にサイドメンバー20に対して、そのサイドメンバー20が車幅方向内側に折れ曲がるような荷重を加える部材である。荷重伝達部材40は、図3に示すように、クラッシュボックス30とサイドメンバー20との角部に配置される伝達部材本体部40mと、その伝達部材本体部40mの後端部に設けられたブラケット45とから構成されている。
車両10の走行中に車両10の左前部が、図2に示すように、衝突対象物Wに衝突すると、フロントバンパー、即ち、バンパーリインフォース17のリインフォース本体部17zとマウントブラケット17mとを介して加わった衝突荷重により左側のクラッシュボックス30が潰れる。そして、左側のクラッシュボックス30が潰れることで、バンパーリインフォース17の左側が後退し、バンパーリインフォース17は無傷の右側のクラッシュボックス30を中心にして左回りに回動するようになる。これにより、サイドメンバー20と荷重伝達部材40とには、図2に示すように、左側のクラッシュボックス30を介してバンパーリインフォース17の左回動方向に沿った衝突荷重F(矢印参照)が加わるようになる。
本実施形態に係る車両の前部構造によると、車両10が衝突荷重Fを受けると、荷重伝達部材40を介して加わった衝突荷重Fによりサイドメンバー20がトランスアクスル18(車両駆動ユニット)の前方で車幅方向内側に突出するように折れ曲がる。そして、衝突荷重Fにより折れ曲がったサイドメンバー20がトランスアクスル18の前面に当接するようになる。即ち、車両10が衝突荷重Fを受けてサイドメンバー20が折れ曲がっても、サイドメンバー20がトランスアクスル18の側面(横面)に当接することがない。このため、トランスアクスル18の側面に重要部分18yが存在する場合でも重要部分18yの破損を防止できるようになる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、クラッシュボックス30をサイドメンバー20に対して車幅方向外輪に張り出した状態で設け、クラッシュボックス30の後端面とサイドメンバー20の外側面との角部に荷重伝達部材40を配置する例を示した。しかし、クラッシュボックス30をサイドメンバー20の前面にのみ設け、荷重伝達部材40を直接的にバンパーリインフォース17(マウントブラケット17m)に連結する構成でも可能である。
17・・・・バンパーリインフォース
18・・・・トランスアクスル(車両駆動ユニット)
20・・・・サイドメンバー
30・・・・クラッシュボックス
40・・・・荷重伝達部材
45・・・・ブラケット
45y・・・横板部
45t・・・縦板部
P・・・・・角部
Claims (4)
- 車両の左右両側で前後方向に延びるサイドメンバーと、前記サイドメンバーの前端に取付けられており、バンパーと前記サイドメンバー間で衝突荷重を吸収するクラッシュボックスと、前記バンパーと前記クラッシュボックスとを介して受けた衝突荷重を前記サイドメンバーの軸心と交差する方向から前記サイドメンバーの外側面に伝える荷重伝達部材とを備え、前記荷重伝達部材を介して伝えられた衝突荷重を受けて前記サイドメンバーが車幅方向内側に突出するように折れ曲がる構成の車両の前部構造であって、
前記荷重伝達部材は、前記サイドメンバーが車両駆動ユニットの前方で折れ曲がるように、前記衝突荷重を前記サイドメンバーに伝達できる位置に設置されており、
前記サイドメンバーの折れ曲がり起点から車両駆動ユニットの前面までの距離は、前記衝突荷重により折れ曲がった前記サイドメンバーが前記車両駆動ユニットの前面に当接するような値に設定されており、
前記荷重伝達部材は、
略箱形に形成されており、前端位置で前記クラッシュボックスに接続される前面フランジ部と、前記サイドメンバーの外側面に接続される側面フランジ部とを備える伝達部材本体部と、
前記伝達部材本体部の後端面を構成する横板部と、その横板部に対して直角に設けられ、前記サイドメンバーの外側面に接続される縦板部とからなるブラケットとを有しており、
前記ブラケットの横板部と縦板部との角部により、サイドメンバーの外側面に衝突荷重が伝達される構成であることを特徴とする車両の前部構造。 - 請求項1に記載された車両の前部構造であって、
前記サイドメンバーは前記車両駆動ユニットの前面と側面との角部に当接するように構成されていることを特徴とする車両の前部構造。 - 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された車両の前部構造であって、
前記荷重伝達部材の前端の左右幅寸法は、後端の左右幅寸法よりも大きな値に設定されていることを特徴とする車両の前部構造。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載された車両の前部構造であって、
前記車両駆動ユニットは、トランスアクスルであることを特徴とする車両の前部構造。
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JP2014107848A JP6172047B2 (ja) | 2014-05-26 | 2014-05-26 | 車両の前部構造 |
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Family Applications (1)
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2014
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