JP6171940B2 - X線分析方法及びx線分析装置 - Google Patents

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本発明は、X線分析方法及びX線分析装置に関するものである。
基板の上に形成されたカーボンナノチューブ(CNT:Carbon nanotube)や有機膜等のような密度の低い膜の厚さや密度を測定する方法としては、様々な分析方法が存在している。
例えば、半導体・磁性デバイスに用いられるような半導体や金属を主とした薄膜と比べて非常に膜厚が厚く、低密度なカーボンナノチューブ等の膜を分析する手法としては、電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)等がある。SEMを用いた分析方法では、膜の状態を直接観察することができるという利点がある。しかしながら、この分析方法においては、分析対象となる試料を破壊することが必要となり、膜厚や密度の測定については、目視により行なわれるため、定量測定を行なうことが困難であり、測定精度も低い。
また、他の分析方法としては、レーザ顕微鏡等におけるレーザ光を用いて3次元形状を測定する分析方法がある。この分析方法では、基板に成膜された膜の3次元形状を測定することにより、試料を破壊することなく、成膜された膜の膜厚の測定を定量的に行なうことができる。しかしながら、測定対象が光が透過する試料に限定されるため、密度の測定を行なうことができない。
更に、他の分析方法としては、X線を用いたX線反射率法がある。X線反射率法では、X線の透過能が高いため、試料に成膜されている膜の膜厚と密度の双方を試料を破壊することなく定量的に測定することができる。しかしながら、測定に用いられるX線の可干渉距離の上限が1μm程度であるため、膜厚の厚い膜が成膜されている試料、例えば、膜厚が10μm以上の膜が成膜されている試料については、膜厚の分析を行なうことができない。密度に関しては、ある物質の全反射臨界角θは物質の密度に関係するので、X線反射率法で全反射臨界角θが正確に評価できれば、膜厚が厚くとも密度を決定することができる。しかしながら、上記のCNTや有機膜のような低密度の膜では、臨界角が実際の測定で正確に評価するのが困難なほど低角度である(0度に近い)うえに、膜表面に数10mm以上の凹凸がある場合も多く、その場合には、全反射臨界角がぼやけてしまい臨界角の位置が判別できず正確には評価できない。
また、上述したX線反射率法以外にも、X線を用いた分析方法として、様々な方法が開示されている(例えば、特許文献1、2)。
特開2000−88776号公報 特開2000−131248号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている方法では、膜が成膜されている基板が結晶基板等に限定され、またX線反射率法と同様に測定可能な膜厚に上限があるため、厚い膜については分析を行なうことができない。また、特許文献2に開示されている方法では、測定に蛍光X線が用いられるため、膜が軽元素により形成されている場合には、膜の膜厚や密度を定量的に評価することは困難である。
よって、試料に成膜されている膜の膜厚が厚く、密度が低い場合において、測定対象となる試料を破壊することなく、成膜されている膜の膜厚と密度の双方を測定することのできるX線分析方法が求められている。
本実施の形態の一観点によれば、基板の上に膜が成膜されている試料に、X線源より出射されたX線を前記試料の表面に対し角度θで入射させるX線入射工程と、前記試料を前記試料の表面に対し垂直方向に移動させながら、第1の検出器により、前記試料に入射したX線のうち前記試料において反射されたX線の強度を測定する第1の測定工程と、前記試料を前記試料の表面に対し垂直方向に移動させながら、第2の検出器により、前記試料に入射したX線のうち前記試料において回折されたX線を強度を測定する第2の測定工程と、前記第2の検出器において測定された前記回折されたX線の強度の微分信号が最大となる前記試料の第1の高さ位置Zを検出する第1の高さ位置検出工程と、前記第1の検出器において測定された前記反射されたX線の強度が最大となる前記試料の第2の高さ位置Zを検出する第2の高さ位置検出工程と、前記第1の高さ位置Zと前記第2の高さ位置Zより、前記試料に成膜されている膜の膜厚dをd=Z−Zより算出する膜厚算出工程と、前記算出された前記試料に成膜されている膜の膜厚dと、前記第2の高さ位置Zにおける前記第1の検出器において検出されたX線の強度に基づき、前記試料における膜の密度を算出する密度算出工程と、を有し、前記基板におけるX線全反射臨界角度をθsubとし、前記膜におけるX線全反射臨界角度をθfilmとした場合に、前記角度θは、θfilm<θ<θsubであることを特徴とする。
開示のX線分析方法によれば、試料に成膜されている膜の膜厚が厚く、密度が低い場合においても、測定対象となる試料を破壊することなく、成膜されている膜の膜厚と密度の双方を測定することができる。
第1の実施の形態におけるX線分析装置の構造図 分析対象となる試料の説明図 第1の半導体装置におけるX線分析装置の説明図 第1の実施の形態において試料における膜の膜厚を測定する場合の説明図(1) 第1の実施の形態において試料における膜の膜厚を測定する場合の説明図(2) 第1の実施の形態において試料における膜の密度を測定する場合の説明図 角度θと検出される反射X線の強度及び透過率との相関図(1) 第1の実施の形態におけるX線分析方法のフローチャート 第2の実施の形態におけるX線分析方法のフローチャート 角度θと検出される反射X線の強度及び透過率との相関図(2)
実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。
〔第1の実施の形態〕
最初に、本実施の形態におけるX線分析方法において、分析の対象となる試料に成膜されているカーボンナノチューブについて説明する。カーボンナノチューブは、半導体材料や燃料電池等の他に、TIM(thermal interface material:熱界面材料)用途等に用いることができる。カーボンナノチューブをTIM用途に用いる場合には、カーボンナノチューブにより形成される膜を、例えば、膜厚が10μm以上等となるように、厚く成膜することが求められる。このように、成膜のなされたカーボンナノチューブ膜については、所望の膜厚で成膜されているか否か、また、所望の密度で成膜されているか否かについて、非破壊で分析する方法が求められている。即ち、密度が低く、膜厚が10μm以上の厚い膜について、試料を破壊することなく、膜の膜厚及び密度を測定することのできる分析方法が求められている。尚、試料を非破壊で検査することが求められている理由は、製造工程の途中において、膜厚や密度を検査することが必要とされているからである。
(X線分析装置)
次に、第1の実施の形態におけるX線分析装置について説明する。本実施の形態におけるX線分析装置は、図1に示されるように、測定対象となる試料10が設置されるステージ20、X線源30、第1の検出器40、第2の検出器50、処理制御部60、表示部61等を有している。
ステージ20の上には試料10が設置されており、ステージ制御部21による制御により、試料10の高さ位置を上下方向に移動させることができる。尚、この場合における上下方向に移動させる高さ位置の方向とは、試料10の表面に対し垂直方向である。
X線源30からは、試料10に入射する入射X線X1が出射される。X線源30にはX線源制御部33が接続されており、X線源制御部33により、X線源30より出射される入射X線X1の出射等の制御がなされる。
X線源30より出射された入射X線X1は、スリット板31、32に各々設けられたスリットを通り、ステージ20の上の試料10に入射する。試料10に入射した入射X線X1のうち、一部は試料10において反射されて反射X線X2となり、また、他の一部は試料10において回折されて回折X線X3となる。
反射X線X2は、スリット板41のスリットを介し第1の検出器40に入射する。第1の検出器40は、検出器制御部42により制御がなされており、第1の検出器40において検出された反射X線X2の強度は、第1の検出器40に接続されている検出信号処理部43を介して処理制御部60に送信される。また、回折X線X3は、スリット板51のスリットを介し第2の検出器50に入射する。第2の検出器50は、検出器制御部52により制御がなされており、第2の検出器50において検出された回折X線X3の強度は、第2の検出器50に接続されている検出信号処理部53を介して処理制御部60に送信される。
処理制御部60では、本実施の形態におけるX線分析装置における各種制御及び処理が行なわれ、処理等のなされた結果等は、処理制御部60に接続されている表示部61に表示される。尚、スリット板31、32、41、51は、処理制御部60に接続されているスリット制御部34による制御により、スリット板31、32、41、51の位置やスリット幅の調整等が行なわれる。また、ステージ制御部21及びX線源制御部33は、処理制御部60に接続されている。
次に、試料10について説明する。本実施の形態におけるX線分析装置において分析のなされる試料10は、図2に示されるように、基板11の表面に膜12が成膜されている。尚、本実施の形態においては、基板11を形成している材料は、密度が2.0〜2.3g/cmのシリコンやガラス等であり、膜12を形成を形成している材料は、密度が約1g/cmのカーボンナノチューブや有機材料である。従って、本実施の形態におけるX線分析装置において分析の対象となる試料10は、基板11を形成している材料よりも、膜12を形成している材料の密度が低いものである。
次に、図3に基づき、本実施の形態におけるX線分析装置のX線源30、第1の検出器40、第2の検出器50の位置について詳細に説明する。尚、試料10は表面がXY面となるようにステージ20の上に設置されており、これにより、試料10の表面に対し垂直となる方向がZ軸方向となる。X線源30は、試料10の表面、即ち、XY面に対し角度θで入射X線X1が入射する位置に設置されている。
第1の検出器40は、試料10の表面に入射した入射X線X1のうち、試料10の表面において反射された反射X線X2を検出することのできる位置、即ち、XY面に対し角度θとなる位置に設置されている。尚、本実施の形態においては、ZX面が入射X線X1における入射面となっているため、例えば、入射X線X1は、X軸の負の方向に対し角度θとなる位置に設置されており、反射X線X2は、X軸の正の方向に対し角度θとなる位置に設置されている。即ち、入射X線X1と反射X線X2は、同じZX面にあって、Z軸を挟み相互に反対側となっている。
また、第2の検出器50は、試料10の表面に入射した入射X線X1のうち、試料10の膜の表面において回折された回折X線X3を検出することができる位置に設置されている。即ち、XY面においてX軸となす角が2θであって、かつ、XY面に対し角度θとなる位置に設置されている。
本実施の形態では、試料10において、基板11におけるX線全反射臨界角度をθsubとし、膜12におけるX線全反射臨界角度をθfilmとした場合、入射X線X1が基板11の表面に入射する角度θは、下記の(1)に示す関係にある。尚、本実施の形態においては、X線全反射臨界角度とは、試料10の表面に対する角度を意味するものとする。

θfilm<θ<θsub・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
(膜厚)
次に、本実施の形態におけるX線分析装置を用いて、試料10における膜12の膜厚を測定する方法について説明する。本実施の形態において、試料10における膜12の膜厚を測定する際には、試料10をステージ20により試料10の高さ方向となるZ軸方向に移動させながら、第1の検出器40及び第2の検出器50の双方を用いて行なう。
具体的には、図4(a)に示されるように、試料10をZ軸方向に移動させ、試料10が第1の高さ位置Zとなった場合には、第2の検出器50において検出される試料10の膜12において回折された回折X線X3の強度IXRD変化が最大となる。即ち、試料10のZ軸方向における高さ位置が第1の高さ位置Zにある場合には、第2の検出器50により検出される回折X線X3の強度IXRDの微分信号dIXRD/dZの値が最大となるピークが検出される。図5(a)は、第2の検出器50において検出される回折X線X3の強度IXRDを破線で示し、回折X線X3の強度IXRDの微分信号dIXRD/dZを実線で示す。図5(a)に示す場合では、第1の高さ位置Zが約70μmの位置において、回折X線X3の強度IXRDの微分信号dIXRD/dZの値が最大となりピークが検出される。尚、第2の検出器50において検出される回折X線X3は、入射X線X1が試料10に入射し、試料10における膜12の表面において回折されることにより生じたX線である。
この後、ステージ20を駆動し、試料10を上昇させる。これにより、図4(b)に示されるように、試料10が第2の高さ位置Zとなったところで、第1の検出器反射X線X2の40により検出される反射X線X2の強度Iが最大となり、ピークとなる強度IRmaxの反射X線X2が検出される。具体的には、図5(b)に示す場合では、第2の高さ位置Zが約120μmの位置において、第1の検出器40において検出される反射X線X2の強度Iが最大となり、ピークとなる強度IRmaxの反射X線X2が検出される。尚、第1の検出器40において検出される反射X線X2は、入射X線X1が試料10に入射し、試料10における基板11面において反射されたX線である。
以上より、第1の高さ位置Zと第2の高さ位置Zの差より、試料10における膜12の膜厚を算出することができる。即ち、試料10における膜12の膜厚dは、下記の(2)に示す式より、第1の高さ位置Zと第2の高さ位置Zの差から算出することができる。具体的には、図5に示す場合では、試料10における膜12の膜厚dは、約50μmと算出される。

d=Z−Z・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2)
(密度)
次に、本実施の形態におけるX線分析装置を用いて、試料10における膜12の密度を算出する方法について説明する。本実施の形態において、試料10における膜12の密度を算出する際には、ステージ20を駆動し、試料10の高さ位置を第2の高さ位置Zとなる状態に移動させた後、第1の検出器40を用いて行なう。
試料10における膜12の密度の分析方法は、最初に、図6(a)に示すように、膜が成膜されていない基板11に入射X線X1を入射させ、基板11の表面において反射される反射X線X2の強度IR0を測定する。この後、図6(b)に示すように、膜12が成膜されている試料10に入射X線X1を入射させ、基板11の表面において反射される反射X線X2の強度IRmaxを測定する。反射X線X2の強度IRmaxは、反射X線X2の強度IR0に対し、膜12においてX線が吸収されている分だけ、第1の検出器40において検出される反射X線X2の強度が弱くなる。従って、試料10を測定することにより得られる反射X線X2の強度IRmaxより、X線の強度の低下量を算出し、これにより得られたX強度の低下量と試料10における膜12の膜厚より、試料10における膜12の密度を算出することができる。
具体的には、反射X線X2の強度IR0に対する反射X線X2の強度IRmaxは、数1に示される式の関係にある。尚、μは膜12におけるX線の線吸収係数(1/cm)であり、μは膜12におけるX線の質量吸収係数(cm/g)であり、ρは膜12における密度(g/cm)であり、Lは膜12中をX線が通過した距離である。尚、密度を算出する際に、基板11におけるX線の全反射を用いているのは、X線全反射臨界角度よりも大きな角度の場合(全反射ではない場合)では、全反射の場合よりも反射光の強度が弱くなる。これにより、第1の検出器40において検出される反射X線X2の強度IRmaxが弱くなるため、膜12の密度を算出する際に生じる誤差も大きくなる。従って、より正確に膜12の密度を算出するためには、角度θは基板11におけるX線全反射臨界角度θsub未満であることが好ましい。
Figure 0006171940
ここで、試料10の膜12中をX線が通過した距離Lは、角度θと試料10における膜12の膜厚dより、数2に示される式となる。
Figure 0006171940
よって、数1に示される式と数2に示される式より、数3に示されるように、試料10における膜12の密度ρを算出する式を得ることができる。
Figure 0006171940
尚、図6(a)に示すように、膜が成膜されていない基板11に入射X線X1を入射させ、基板11の表面において反射される反射X線X2の強度IR0を測定する工程は、一度行うだけであってもよい。この場合、測定された反射X線X2の強度IR0を処理制御部60における不図示の記憶部等に記憶しておき、この後、図6(b)に示すように、試料10における測定を行なってもよい。また、基板11の表面において反射される反射X線X2の強度IR0の値が既知である場合には、図6(a)に示す工程を行なうことなく、試料10における膜12の密度ρを算出してもよい。この場合、膜が成膜されていない基板11に入射X線X1を入射させ、図6(a)に示す工程を行なうことなく、既知である強度IR0と試料10を測定することにより得られた反射X線X2の強度IRmaxとを用いて試料10における膜12の密度ρを算出する。
図7は、角度θを変化させた場合において、入射X線X1を入射させた際の基板11のみ(膜が成膜されていない基板11)の反射X線X2の強度IR0、試料10における反射X線X2の強度IRmax、膜12の透過率(IRmax/IR0)の値を示す。尚、図7においては、試料10に成膜されている膜12は、厚さdが50μm、密度ρが0.08g/cmであり、入射X線X1の波長は、1.54056Å(CuKα1)であるものとする。また、基板11を形成している材料のX線全反射臨界角度θsubは約0.21°であり、膜12を形成している材料のX線全反射臨界角度θfilmは約0.045°である。角度θは、上述した(1)に示される範囲内において設定されるため、0.045°<θ<0.21°の範囲の値、例えば、図7に示す場合では、破線で示されるようにθが0.1°となるように設定してもよい。
(X線分析方法)
次に、本実施の形態におけるX線分析方法について図8に基づき説明する。
最初に、ステップ102(S102)において、角度θの位置にX線源30、第1の検出器40、第2の検出器50を設置する。具体的には、X線源30を試料10の表面に対し角度θの位置に設置する。これにより、X線源30より出射された入射X線X1は、試料10の表面に対し角度θで入射させることができる。
また、第1の検出器40を試料10の表面に対し角度θの位置に設置する。これにより、試料10が第2の高さ位置Zとなった場合に、X線源30より出射された入射X線X1が、試料10等の表面において反射され、反射X線X2となって第1の検出器40に入射する。具体的には、試料10の表面における法線方向をZ軸方向とした場合、入射X線X1及び反射X線X2がZX面に含まれるように設置してもよい。これにより、入射X線X1は、X軸の負の方向に対し角度θで試料10に入射し、反射X線X2は、X軸の正の方向に対し角度θで反射される。
また、第2の検出器50は、XY面において、X軸の正の方向に対し角度2θであって、かつ、試料10の表面に対し角度θとなる位置に設置する。これにより、試料10が所定の高さ位置になった場合に、X線源30より出射された入射X線X1が、試料10において回折され、回折X線X3となって第2の検出器50に入射する。
次に、ステップ104(S104)において、膜の成膜されていない基板11をステージ20に設置する。この後、ステージ20を駆動することにより、膜の成膜されていない基板11をZ軸の負の方向、即ち、下に移動(降下)させる。
次に、ステップ106(S106)において、膜の成膜されていない基板11に入射X線X1を入射させて、基板11の表面において反射される反射X線X2の強度IR0を測定する。具体的には、ステージ20を駆動し膜の成膜されていない基板11をZ軸の正の方向、即ち、上に移動(上昇)させながら、第2の検出器50においてX線強度の検出を行ない、ピークとなる反射X線X2の強度IR0を測定する。尚、ステップ104及びステップ106は、一度行えばよく、また、予め反射X線X2の強度IR0の値が解っている場合には、ステップ104及びステップ106は、行なわなくともよい。測定等により得られた反射X線X2の強度IR0の値は、処理制御部60における不図示の記憶部に記憶させておいてもよい。
次に、ステップ108(S108)において、ステージ20に試料10を設置する。尚、ステージ20に膜の成膜されていない基板11が設置されている場合には、膜が成膜されていない基板11を取り除いた後に、試料10をステージ20に設置する。この後、ステージ20を駆動することにより、試料10をZ軸の負の方向、即ち、下に移動(降下)させる。
次に、ステップ110(S110)において、ステージ20を駆動し試料10をZ軸の正の方向、即ち、上に移動(上昇)させながら、第1の検出器40及び第2の検出器50においてX線強度の検出を行なう。検出されたX線強度は、試料10の高さ位置Zの値に対応した値として、処理制御部60における不図示の記憶部に記憶される。
次に、ステップ112(S112)において、ステップ110において得られた情報に基づき、試料10の第1の高さ位置Z、第2の高さ位置Z、試料10の第2の高さ位置Zにおける反射X線X2の強度IRmaxを検出する。具体的には、第1の高さ位置Zは、第2の検出器50において検出された散乱X線X3の強度IXRDの微分信号dIXRD/dZがピークとなる高さ位置Zが試料10の第1の高さ位置Zとして検出される。また、第2の高さ位置Zは、第1の検出器40において検出された反射X線X2の強度Iが最大となるピークとなる強度IRmaxの高さ位置Zが試料10の第2の高さ位置Zとして検出される。この際、反射X線X2の強度IRmaxも同時に検出される。
次に、ステップ114(S114)において、試料10における膜12の膜厚を算出する。具体的には、ステップ112において得られた試料10における第1の高さ位置Z及び第2の高さ位置Zより、上述した(1)に示される式に基づき、試料10における膜12の膜厚dをZ−Zより算出する。
次に、ステップ116(S116)において、試料10における膜12の密度ρを算出する。具体的には、ステップ114において得られた試料10における膜12の膜厚d、ステップ112において得られた反射X線X2の強度IRmaxの値、ステップ106において得られた反射X線X2の強度IR0等に基づき密度ρを算出する。この際、上記数3に示される式に基づき密度ρを算出する。
以上により、本実施の形態におけるX線分析方法により、試料10における膜12の膜厚dと密度ρを算出することができる。
本実施の形態において、X線源30に、CuKα1(波長λ:1.54056Å、エネルギE:8.04kEv)を用い、スリット幅が10μmのスリット板31、32によりコリメートされた入射X線X1を、角度θ=0.1°で試料10に入射させた。これにより、試料10においてカーボンナノチューブにより形成されている膜12の(002)回折強度のZ軸方向のプロファイルを得た。この結果、測定された試料10における膜12の膜厚dは50μm、密度が0.08g/cmであった。尚、CuKα1におけるC(炭素)の質量吸収係数μmを4.176とした。また、試料10における基板11がシリコン基板であり、膜12がカーボンナノチューブである場合、シリコン基板におけるX線全反射臨界角度θsubは約0.21°であり、カーボンナノチューブにおけるX線全反射臨界角度θfilmは約0.05°である。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態におけるX線分析方法について図9に基づき説明する。
最初に、ステップ202(S202)において、n=1に設定する。
次に、ステップ204(S204)において、角度θの位置、即ち、角度θの位置にX線源30、第1の検出器40、第2の検出器50を設置する。具体的には、X線源30を試料10の表面に対し角度θの位置に設置する。これにより、X線源30より出射された入射X線X1は、試料10の表面に対し角度θで入射させることができる。
また、第1の検出器40を試料10の表面に対し角度θの位置に設置する。これにより、試料10が第2の高さ位置Zとなった場合に、X線源30より出射された入射X線X1が、試料10等の表面において反射され、反射X線X2となって第1の検出器40に入射する。具体的には、試料10の表面における法線方向をZ軸方向とした場合、入射X線X1及び反射X線X2がZX面に含まれるように設置してもよい。これにより、入射X線X1は、X軸の負の方向に対し角度θで試料10に入射し、反射X線X2は、X軸の正の方向に対し角度θで反射される。
また、第2の検出器50は、XY面において、X軸の正の方向に対し角度2θであって、かつ、試料10の表面に対し角度θとなる位置に設置する。これにより、試料10が所定の高さ位置になった場合に、X線源30より出射された入射X線X1が、試料10において回折され、回折X線X3となって第2の検出器50に入射する。
次に、ステップ206(S206)において、試料10をステージ20に設置し、ステージ20を駆動することにより、試料10をZ軸の負の方向、即ち、下に移動させる。
次に、ステップ208(S208)において、ステージ20を駆動し試料10をZ軸の正の方向、即ち、上に移動させながら、第1の検出器40及び第2の検出器50においてX線強度の検出を行なう。検出されたX線強度は、試料10の高さ位置Zの値に対応して、処理制御部60における不図示の記憶部に記憶される。
次に、ステップ210(S210)において、ステップ208において得られた情報に基づき、試料10の第1の高さ位置Z、第2の高さ位置Z、試料10の第2の高さ位置Zにおける反射X線X2の強度IRmaxを検出する。具体的には、第1の高さ位置Zは、第2の検出器50において検出された散乱X線X3の強度IXRDの微分信号dIXRD/dZが最大となるピークとなる高さ位置Zが試料10の第1の高さ位置Zとして検出される。また、第2の高さ位置Zは、第1の検出器40において検出された反射X線X2の強度Iがピークとなる強度IRmaxの高さ位置Zが試料10の第2の高さ位置Zとして検出される。この際、反射X線X2の強度IRmaxも同時に検出される。
次に、ステップ212(S212)において、試料10における膜12の膜厚を算出する。具体的には、ステップ210において得られた試料10における第1の高さ位置Z及び第2の高さ位置Zより、上述した(1)に示される式に基づき、試料10における膜12の膜厚dをZ−Zより算出する。
次に、ステップ214(S214)において、ステージ20を駆動することにより、試料10を第2の高さ位置Zまで移動させる。
次に、ステップ216(S216)において、現在のnに1を加算し、新なたnを設定する。
次に、ステップ218(S218)において、角度θ位置にX線源30、第1の検出器40を設置する。具体的には、X線源30を試料10の表面に対し角度θの位置に設置する。これにより、X線源30より出射された入射X線X1は、試料10の表面に対し角度θで入射させることができる。
また、第1の検出器40を試料10の表面に対し角度θの位置に設置する。これにより、X線源30より出射された入射X線X1が、試料10等の表面において反射され、反射X線X2となって第1の検出器40に入射する。具体的には、入射X線X1及び反射X線X2がZX面に含まれるように設置してもよい。これにより、入射X線X1は、X軸の負の方向に対し角度θで試料10に入射し、反射X線X2は、X軸の正の方向に対し角度θで反射される。
次に、ステップ220(S220)において、角度θにおける反射X線X2の強度IRmaxを検出する。これにより検出される反射X線X2の強度IRmaxは、試料10が第2の高さ位置Zであって、角度θである場合におけるピークとなる強度である。検出された反射X線X2の強度IRmaxの値は、処理制御部60における不図示の記憶部に記憶させておいてもよい。
次に、ステップ222(S222)において、nがN以上であるか否かが判断される。nがN以上である場合には、ステップ224に移行する。nがN以上ではない場合には、ステップ216に移行する。
次に、ステップ224(S224)において、試料10における膜12の密度ρを算出する。具体的には、ステップ212において得られた試料10における膜12の膜厚d、ステップ210及びステップ220において得られた反射X線X2の強度IRmaxの値に基づき、上記数3に示される式より得ることのできる複数の式に基づき、密度ρを算出する。
以上により、本実施の形態におけるX線分析方法により、試料10における膜12の膜厚dと密度ρを算出することができる。尚、上述した角度θ〜θの値は、θfilm<θ〜θ<θsubの関係にある。
本実施の形態においては、反射X線X2の強度IRmaxの値を角度を変えて複数回測定(角度θ〜θにおいて測定)しているため、試料10における膜12の密度の精度をより一層高めることができる。
尚、本実施の形態においては、膜が成膜されていない基板11について、角度θ〜θにおける反射X線X2の強度IR0を予め測定または記憶させていてもよい。この際、角度θ〜θにおける基板11の反射X線X2の強度IR0、ステップ212において得られた試料10における膜12の膜厚d、ステップ210及びステップ220において得られた反射X線X2の強度IRmaxの値に基づき、密度ρを算出する。この場合、上記数3に示される式より密度ρを算出することができる。また、角度θ〜θにおける基板11の反射X線X2の強度IR0は、予め測定しておいてもよく、また既知の場合には、予め処理制御部60における不図示の記憶部に記憶させて置いてもよい。
図10には、角度θ〜θ等と角度θを変化させた場合において、入射X線X1を入射させた際の基板11のみの反射X線X2の強度IR0、試料10における反射X線X2の強度IRmax、透過率(IRmax/IR0)の値を示す。尚、図10は、入射X線X1における波長は、1.54056Å(CuKα1)である。この結果、試料10に成膜されている膜12は、厚さdが50μm、密度ρが0.079±0.004g/cmであった。
尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
以上、実施の形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
上記の説明に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
基板の上に膜が成膜されている試料に、X線源より出射されたX線を前記試料の表面に対し角度θで入射させるX線入射工程と、
前記試料を前記試料の表面に対し垂直方向に移動させながら、第1の検出器により、前記試料に入射したX線のうち前記試料において反射されたX線の強度を測定する第1の測定工程と、
前記試料を前記試料の表面に対し垂直方向に移動させながら、第2の検出器により、前記試料に入射したX線のうち前記試料において回折されたX線を強度を測定する第2の測定工程と、
前記第2の検出器において測定された前記回折されたX線の強度の微分信号が最大となる前記試料の第1の高さ位置Zを検出する第1の高さ位置検出工程と、
前記第1の検出器において測定された前記反射されたX線の強度が最大となる前記試料の第2の高さ位置Zを検出する第2の高さ位置検出工程と、
前記第1の高さ位置Zと前記第2の高さ位置Zより、前記試料に成膜されている膜の膜厚dをd=Z−Zより算出する膜厚算出工程と、
前記算出された前記試料に成膜されている膜の膜厚dと、前記第2の高さ位置Zにおける前記第1の検出器において検出されたX線の強度に基づき、前記試料における膜の密度を算出する密度算出工程と、
を有し、
前記基板におけるX線全反射臨界角度をθsubとし、前記膜におけるX線全反射臨界角度をθfilmとした場合に、前記角度θは、θfilm<θ<θsubであることを特徴とするX線分析方法。
(付記2)
前記第1の測定工程と前記第2の測定工程は、前記試料を前記試料の表面に対し垂直方向に移動させながら、同時に行なうことを特徴とする付記1に記載のX線分析方法。
(付記3)
前記試料における前記膜は、前記基板よりも密度が低いことを特徴とする付記1または2に記載のX線分析方法。
(付記4)
前記試料における前記膜は、カーボンナノチューブを含む材料により形成されていることを特徴とする付記1から3のいずれかに記載のX線分析方法。
(付記5)
前記試料における前記膜の厚さは、10μm以上であること特徴とする付記1から4のいずれかに記載のX線分析方法。
(付記6)
膜が成膜されていない基板に、前記X線源より出射されたX線を前記基板の表面に対し角度θで入射させ、前記第1の検出器により、前記基板に入射したX線のうち前記基板において反射されたX線の強度を測定する第3の測定工程を有し、
前記密度算出工程において、前記第3の測定工程において検出された前記反射されたX線の強度が最大となる強度と、前記第2の高さ位置Zにおける前記第1の検出器において検出されたX線の強度との差より、前記膜により吸収されたX線の吸収量を算出し、
算出された前記X線の吸収量と前記試料に成膜されている膜の膜厚dとに基づき、前記試料における膜の密度を算出することを特徴とする付記1から5のいずれかに記載のX線分析方法。
(付記7)
前記試料を前記第2の高さ位置Zに設置し、角度θとは異なる角度θにおいて、前記第1の検出器により、前記試料に入射したX線のうち前記試料において反射されたX線の強度の測定を行なう工程を有することを特徴とする付記1から6のいずれかに記載のX線分析方法。
(付記8)
前記角度θは複数の異なる角度であって、前記異なる角度において、各々前記試料において反射されたX線の強度の測定を行なうことを特徴とする付記7に記載のX線分析方法。
(付記9)
基板の上に膜が成膜されている試料を設置し、前記試料を前記試料の表面に垂直に移動させるステージと、
前記試料に入射させるX線を出射するX線源と、
前記試料に入射したX線のうち、前記試料において反射されたX線を検出する第1の検出器と、
前記試料に入射したX線のうち、前記試料において回折されたX線を検出する第2の検出器と、
を有し、
前記X線源は、前記X線源より出射されたX線が、前記試料の表面に対し角度θで入射する位置に設置されており、
前記第1の検出器は、前記試料の表面に対し角度θで反射されたX線を検出する位置に設置されており、
前記第2の検出器は、前記試料において回折されたX線を前記試料の表面に対し角度θの位置で検出する位置に設置されており、
前記基板におけるX線全反射臨界角度をθsubとし、前記膜におけるX線全反射臨界角度をθfilmとした場合に、前記角度θは、θfilm<θ<θsubであることを特徴とするX線分析装置。
(付記10)
前記膜は、前記基板よりも密度が低いことを特徴とする付記9に記載のX線分析装置。
(付記11)
前記第2の検出器により検出された回折されたX線の強度が微分信号が最大となる前記試料の第1の高さ位置と、前記第1の検出器により検出された反射されたX線の強度が最大となる前記試料の第2の高さ位置とにより、前記膜の膜厚を算出し、
前記第2の高さ位置において前記第1の検出器により検出される前記試料において反射されたX線の強度の値と前記膜の膜厚より、前記膜の密度を算出する処理制御部を有することを特徴とする付記9または10に記載のX線分析装置。
10 試料
11 基板
12 膜
20 ステージ
21 ステージ制御部
30 X線源
31 スリット板
32 スリット板
33 X線源制御部
34 スリット制御部
40 第1の検出器
41 スリット板
42 検出器制御部
43 検出信号処理部
50 第2の検出器
51 スリット板
52 検出器制御部
53 検出信号処理部
60 処理制御部
61 表示部

Claims (8)

  1. 基板の上に膜が成膜されている試料に、X線源より出射されたX線を前記試料の表面に対し角度θで入射させるX線入射工程と、
    前記試料を前記試料の表面に対し垂直方向に移動させながら、第1の検出器により、前記試料に入射したX線のうち前記試料において反射されたX線の強度を測定する第1の測定工程と、
    前記試料を前記試料の表面に対し垂直方向に移動させながら、第2の検出器により、前記試料に入射したX線のうち前記試料において回折されたX線を強度を測定する第2の測定工程と、
    前記第2の検出器において測定された前記回折されたX線の強度の微分信号が最大となる前記試料の第1の高さ位置Zを検出する第1の高さ位置検出工程と、
    前記第1の検出器において測定された前記反射されたX線の強度が最大となる前記試料の第2の高さ位置Zを検出する第2の高さ位置検出工程と、
    前記第1の高さ位置Zと前記第2の高さ位置Zより、前記試料に成膜されている膜の膜厚dをd=Z−Zより算出する膜厚算出工程と、
    前記算出された前記試料に成膜されている膜の膜厚dと、前記第2の高さ位置Zにおける前記第1の検出器において検出されたX線の強度に基づき、前記試料における膜の密度を算出する密度算出工程と、
    を有し、
    前記基板におけるX線全反射臨界角度をθsubとし、前記膜におけるX線全反射臨界角度をθfilmとした場合に、前記角度θは、θfilm<θ<θsubであることを特徴とするX線分析方法。
  2. 前記第1の測定工程と前記第2の測定工程は、前記試料を前記試料の表面に対し垂直方向に移動させながら、同時に行なうことを特徴とする請求項1に記載のX線分析方法。
  3. 前記試料における前記膜は、前記基板よりも密度が低いことを特徴とする請求項1または2に記載のX線分析方法。
  4. 前記試料における前記膜は、カーボンナノチューブを含む材料により形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のX線分析方法。
  5. 前記試料における前記膜の厚さは、10μm以上であること特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のX線分析方法。
  6. 膜が成膜されていない基板に、前記X線源より出射されたX線を前記基板の表面に対し角度θで入射させ、前記第1の検出器により、前記基板に入射したX線のうち前記基板において反射されたX線の強度を測定する第3の測定工程を有し、
    前記密度算出工程において、前記第3の測定工程において検出された前記反射されたX線の強度が最大となる強度と、前記第2の高さ位置Zにおける前記第1の検出器において検出されたX線の強度との差より、前記膜により吸収されたX線の吸収量を算出し、
    算出された前記X線の吸収量と前記試料に成膜されている膜の膜厚dとに基づき、前記試料における膜の密度を算出することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のX線分析方法。
  7. 前記試料を前記第2の高さ位置Zに設置し、角度θとは異なる角度θにおいて、前記第1の検出器により、前記試料に入射したX線のうち前記試料において反射されたX線の強度の測定を行なう工程を有することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のX線分析方法。
  8. 基板の上に膜が成膜されている試料を設置し、前記試料を前記試料の表面に垂直に移動させるステージと、
    前記試料に入射させるX線を出射するX線源と、
    前記試料に入射したX線のうち、前記試料において反射されたX線を検出する第1の検出器と、
    前記試料に入射したX線のうち、前記試料において回折されたX線を検出する第2の検出器と、
    を有し、
    前記X線源は、前記X線源より出射されたX線が、前記試料の表面に対し角度θで入射する位置に設置されており、
    前記第1の検出器は、前記試料の表面に対し角度θで反射されたX線を検出する位置に設置されており、
    前記第2の検出器は、前記試料において回折されたX線を前記試料の表面に対し角度θの位置で検出する位置に設置されており、
    前記基板におけるX線全反射臨界角度をθsubとし、前記膜におけるX線全反射臨界角度をθfilmとした場合に、前記角度θは、θfilm<θ<θsubであることを特徴とするX線分析装置。
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