JP6171862B2 - 津波波力計測方法及び装置 - Google Patents

津波波力計測方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6171862B2
JP6171862B2 JP2013231664A JP2013231664A JP6171862B2 JP 6171862 B2 JP6171862 B2 JP 6171862B2 JP 2013231664 A JP2013231664 A JP 2013231664A JP 2013231664 A JP2013231664 A JP 2013231664A JP 6171862 B2 JP6171862 B2 JP 6171862B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tsunami
model
water
wave
structure model
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013231664A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015092142A (ja
Inventor
邦博 山内
邦博 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2013231664A priority Critical patent/JP6171862B2/ja
Publication of JP2015092142A publication Critical patent/JP2015092142A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6171862B2 publication Critical patent/JP6171862B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Description

本発明は、構造物に対して作用する津波の波力を、該構造物の模型を用いた試験により計測する津波波力計測方法及び装置に関するものである。
構造物に作用する津波の波力を計測することは、過去の大地震に伴う津波により構造物に生じた被害について検証するため、あるいは、設計する構造物に対する津波の影響を予測するために必要とされている。
そこで、従来では、構造物模型を用いた水槽試験による津波の波力計測手法が行われてきている。
前記津波の波力計測手法の一つとしては、試験水槽(水路)の途中位置に、津波より受ける波力の評価を望む構造物の模型(以下、構造物模型と云う)を配置して保持手段により固定し、この状態で、前記試験水槽の一方の端部に設けた造波装置により、津波をモデル化した波を発生させるようにする手法がある。この手法によれば、前記構造物模型に対しては、前記津波をモデル化した波が作用(衝突)するようになることから、そのときに該構造物模型が受ける力を計測し、その結果を基に、前記構造物模型の縮尺に応じた演算を行うことで、実際の構造物が受ける力を求めるようにしてある。
前記試験水槽に設けられる造波装置としては、造波板を往復動させることで波を発生させる形式のものが、従来広く用いられている(たとえば、特許文献1参照)。
又、別の造波装置としては、試験水槽の一端寄りにゲートを設けて、該ゲートにより仕切られた前記水路の一端部に水を溜め、その後、前記ゲートを急速に開放させることで、段波状の先端部を有する波を発生させるようにしたゲート急開形式のものが、従来提案されている(たとえば、非特許文献1参照)。
更に別の造波装置としては、試験水槽の一端寄り部分を仕切る仕切り板にポンプを設けて、該ポンプにより水流を発生させることで水面に波を発生させるようにしたポンプ式の造波装置が従来提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
又、津波の波力計測手法の別のものとしては、回流水槽における定常流発生区間に、構造物模型である橋桁模型を水没させた状態に配置するようにした手法がある。この手法によれば、津波による水位上昇により水没した橋桁に対し、津波が定常流として作用するときの波力が計測できるとされている(たとえば、非特許文献2参照)。
なお、船舶の模型を用いて航行時に生じる抵抗を計測するための試験装置としては、曳航水槽や回流水槽が広く用いられている。
特開平10−160622号公報 特開2002−332621号公報
中尾、外3名、「上部構造の断面特性が津波によって橋に生じる作用に及ぼす影響」、土木学会論文集A1、Vol.69,No4、2013年6月、I_42−I_45 田中、外4名、「波形状に着目した桁への作用力評価」、第16回性能に基づく橋梁等の耐震設計に関するシンポジウム講演論文集、土木学会、2013年7月、p.281−p.288
ところが、津波は、周期が数十分から1時間程度というように非常に長周期である。又、たとえば、2011年に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う津波では、或る河川を遡上した津波に関して、該津波の段波状の先端部を除く部分での水位の上昇速度は毎分1m〜2m、速度(波速)は秒速6m〜8mであったという知見が得られている。
そのために、前述したような構造物模型を用いた水槽試験による津波の波力計測手法では、津波をモデル化した波の実際の津波に対するフルードの相似則が重要になる。
しかし、前記特許文献1に示された造波板を用いる形式の造波装置では、周期が1秒程度の波しか発生させることができないために、前記津波の特徴である長周期という点を再現する波を発生させることが難しい。
又、前記非特許文献1に示されたゲート急開形式の造波装置では、津波の先端部を模した段波状の先端部を有する波を発生させることができ、又、周期を数秒程度まで伸ばすことはできるが、波の水位(波高)と速度(波速)の制御が困難である。
前記特許文献2に示されたポンプ式の造波装置は、120秒程度の長周期の造波が可能であるが、該ポンプ式の造波装置を装備した試験水槽は、専用の装置として設ける必要が生じる。
更に、前記各造波装置は、水を移動させて波を発生させるものであるために、波高を正確に制御することは難しく、よって、津波の水位変化の再現性をあまり高めることができない。
前記非特許文献2に示されたものは、津波による水位の上昇により構造物である橋桁が完全に水没した状態をモデル化したものであるために、津波の水位変化を再現するものではなく、実際の構造物に津波が作用した直後の波力は計測することができないというのが実状である。
そこで、本発明は、構造物模型を用いて水槽試験による津波の波力計測を行う際に、実際の構造物に津波が作用した直後の波力から、津波による水位上昇に伴って該実際の構造物が水没した状態となった後までの波力を計測することができ、更に、実際の構造物に作用する津波の水位変化に関する再現性を高いものとすることができる津波波力計測方法及び装置を提供しようとするものである。
本発明は、前記課題を解決するために、請求項1に対応して、試験水槽にて、或る構造物の構造物模型に対する相対的な水の流れを、津波を前記構造物模型の縮尺に応じてモデル化した波の流速に一致した流速で発生させ、この状態で、前記構造物模型を、前記試験水槽の水面よりも上方位置から、該水面に接する位置まで下降させ、更に、前記構造物模型を、前記津波をモデル化した波の時系列変化する水位の値の反数に応じた位置制御量で、前記水面下に没する位置まで下降させるようにし、且つ前記構造物模型が水面に接した時点以降に受ける荷重を計測して、その計測結果を基に、前記或る構造物に津波が作用するときに該或る構造物が受ける波力を求めるようにする津波波力計測方法とする。
又、請求項2に対応して、前記請求項1に対応する構成において、試験水槽として曳航水槽を用いて、昇降できるようにした或る構造物の構造物模型を前記曳航水槽に沿い移動できるようにし、前記構造物模型に対する相対的な水の流れを、前記構造物模型の移動で形成させるようにする。
更に、請求項3に対応して、前記請求項1又は2に対応する構成において、構造物模型として橋桁模型を用いるようにする。
又、請求項4に対応して、或る構造物模型と、前記構造物模型に対して相対的な水の流れを発生させるための試験水槽と、前記試験水槽内にて前記構造物模型を水面よりも上方位置から、水没する位置まで昇降させるための昇降駆動装置と、前記構造物模型を前記水面に接触させた時点以降に該構造物模型に作用する荷重を計測するための荷重計測手段と、制御器を備え、該制御器は、前記試験水槽にて発生させる前記構造物模型に対して相対的な水の流れの流速を、津波を前記構造物模型の縮尺に応じてモデル化した波の流速に一致した流速に制御する波速制御部と、前記昇降駆動装置に対し、前記構造物模型を、前記試験水槽の水面よりも上方位置から、前記水面に接する位置まで下降させ、更に、該構造物模型を、前記津波をモデル化した波の時系列変化する水位の値の反数に応じた位置制御量で、前記水面下に没する位置まで下降させるよう指令を与える相対水位制御部とを備える構成を有する津波波力計測装置とする。
本発明によれば、以下のような優れた効果を発揮する。
(1)請求項1に示した構成を有する津波波力計測方法では、構造物模型を用いて水槽試験による津波の波力計測を行う際に、前記構造物模型が水面に接した直後から水没するまでに該構造物模型に作用する荷重を連続的に計測できるため、実際の構造物に津波が作用した直後から、津波による水位上昇に伴って該構造物が水没した状態となった後までの波力を計測することができる。
(2)更に、前記構造物模型に対する相対的な水位の制御は、位置が一定の水面に対し、該構造物模型の昇降方向の移動量の制御により実施するようにしてあるため、高い制御性を得ることができる。したがって、本発明の津波波力計測方法では、実際の構造物に作用する津波の水位変化に関する再現性を高いものとした条件の下で、前記構造物に作用する津波の波力を計測することができる。
(3)請求項4に示した構成を有する津波波力計測装置では、前記(1)(2)と同様の効果を得ることができる。
本発明の津波波力計測方法及び装置の実施の一形態を示す概要図である。 図1の装置の制御器における昇降装置の制御則の導出を説明するための図であり、(a)は橋桁模型に対応する実際の橋桁が設置された高さ位置と、津波の波形との関係を示す図、(b)は制御器による橋桁模型の位置制御量を示す図である。 図1の装置を用いて津波波力の計測を行う状態を示すもので、(a)は操作開始時点の状態を示す概略側面図、(b)は構造物模型が水面に接触した状態を示す概略側面図、(c)は構造物模型が水面下の所定の深さ位置まで没水した状態を示す概略側面図である。 本発明の実施の他の形態として、図1の装置の制御器における昇降装置の別の制御則の導出を説明するための図であり、(a)は構造物模型に対応する実際の構造物が設置された高さ位置と津波の波形との関係を示す図、(b)は制御器による構造物模型の位置制御量を示す図である。 本発明の実施の更に他の形態として、構造物模型として地形模型付きの構造物模型を用いる例を示すもので、(a)は操作開始時点の状態を示す概略側面図、(b)は地面模型が水面に没入した状態を示す概略側面図、(c)は構造物模型に水が接するようになった状態を示す概略側面図、(d)は構造物模型が水面下の所定の深さ位置まで没水した状態を示す概略側面図である。 本発明の実施の更に他の形態を示す概要図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3(a)(b)(c)は本発明の津波波力計測方法及び装置の実施の一形態を示すものである。
ここで、先ず、本発明の津波波力計測方法の実施に用いる津波波力計測装置の構成について説明する。
本発明の津波波力計測装置は、図1に示すように、構造物模型に対し相対的な水の流れを発生させるための試験水槽として、たとえば、一軸方向に延びる水槽本体2と、該水槽本体2の上部に長手方向に沿って配置されたレール等のガイド3と、走行駆動装置5により前記ガイド3に沿って走行可能な台車4とを備えた曳航水槽1を備えている。
前記台車4には、上下方向に延びる架台6が取り付けてある。
前記架台6には、前記水槽本体2に貯留された水7の水面7aの上方に張り出すように配置した昇降台8が、上下方向に延びる図示しないガイドを介して上下方向に移動可能に取り付けられている。更に、前記架台6と昇降台8との間には、昇降駆動装置としての上下方向に延びるボールねじ機構9が取り付けられている。
前記昇降台8の下方には、荷重計測手段としてのロードセル10と、上下に延びる棒状の連結部材11を介して、構造物模型としての橋桁模型12が取り付けられている。
これにより、前記ボールねじ機構9を駆動モータ9aにより作動させると、前記昇降台8は昇降動作を行い、これに伴って、前記橋桁模型12は、前記水槽本体2の内側で昇降動作させられるようになっている。
なお、前記ボールねじ機構9は、前記橋桁模型12を、前記水槽本体2に貯留された水7の水面7aよりも上方に配置させた状態から、該橋桁模型12全体が水面7a下の或る深さ位置まで完全に没水するよう配置した状態までの間で昇降動作させることができる昇降ストロークを有しているものとする。
又、前記ロードセル10は、前記橋桁模型12に作用する前記台車4の走行方向に沿う水平方向、すなわち、前記水槽本体2に貯留された水7に対して相対的に移動する方向と、それに直交する水平方向と、上下方向の少なくとも3軸方向の荷重を計測できるようにしてあるものとする。
更に、本発明の津波波力計測装置は、前記ボールねじ機構9の駆動モータ9aと、前記台車4の走行駆動装置5に指令を与える制御器13を備える。
ここで、図2(a)(b)を用いて前記制御器13における制御則について説明する。
先ず、図2(a)に示すように、前記橋桁模型12に対応する実際の構造物である橋桁14と、該橋桁14に作用する津波15の波形について考える。
橋桁14は、道路構造令により建築限界が定められており、通常、桁下空間として4.5mの地上高が確保されている。
これに対し、津波15の波形は、たとえば、津波先端部の段波状部分15aで2m〜3mの急な水位の増加が生じ、その後は、水位が毎分1m〜2mの上昇速度で上昇する部分15bになるものとする。
この場合、前記津波15の段波状部分15aは、前記橋桁14の下方を通過するため、該橋桁14には、前記津波15の水位が毎分1m〜2mの上昇速度で上昇する部分15bのみが作用するようになる。
そこで、先ず、図2(a)に示す如き前記津波15の波形については、前記橋桁14への作用が開始される点、すなわち、前記橋桁14の下端の高さ位置と水位が同一となる点sを求め、該点s以降の津波15の波形について、該点sでの水位を基準(H0)とする水位Hの時系列変化を求める。
次に、前記のようにして求められた橋桁14に作用する津波15の水位Hの時系列変化は、前記橋桁模型12の実際の橋桁14に対する縮尺に対応したフルードの相似則が得られるように寸法及び時間を縮小させる計算処理を行って、津波をモデル化した波について、図2(b)に二点鎖線で示すように、該橋桁模型12に対応させた水位hの時系列変化を有する波形とさせる。
ところで、本発明の津波波力計測装置では、前記水槽本体2に貯留された水7の水位は一定である。よって、前記橋桁模型12の位置を下降させれば、相対的な水位は上昇し、前記橋桁模型12の位置を上昇させれば、相対的な水位は下降することになる。
そこで、前記制御器13では、図2(b)に二点鎖線で示された前記水位hの値の反数として求められる値を、図2(b)に実線で示す如き前記橋桁模型12の位置制御量xの時系列変化として設定するようにしてある。なお、該位置制御量xは、基準高さ位置(x=0)が、前記橋桁模型12の下端が、前記水槽本体2に貯留された水7の水面7aに接する高さ位置であり、マイナスの値は前記高さ基準よりも下方を意味し、プラスの値は前記基準高さ位置よりも上方を意味している。
よって、前記制御器13は、相対水位制御部13aより、時間の経過と共に、前記位置制御量xの時系列変化に関する指令を、前記ボールねじ機構9の駆動モータ9aへ順次与えるようにしてある。これにより、前記橋桁模型12の高さ位置が制御されて、該橋桁模型12に対する相対的な水位の変化が生じるようにしてある。なお、前述したように、前記位置制御量xがゼロの状態では、前記橋桁模型12の下端が水面7aに接した状態である。そのため、前記制御器13は、後述する橋桁模型12を用いた津波波力計測を行う場合に、該橋桁模型12を水面7aよりも上方に或る寸法離れた状態から該橋桁模型12の移動を開始させることができるようにするために、前記位置制御量xについて、図2(b)に一点鎖線で示すように、前記位置制御量xがゼロとなる時点tよりも以前に、前記位置制御量xをプラス側の或る値からゼロへと変化させる制御を行うようにしてある。なお、この前記時点tよりも以前の期間における前記位置制御量xの変化率(図2(b)における傾き)は、前記時点tの直後の位置制御量xの変化率(傾き)に近似させるようにしておけばよい。
更に、前記制御器13は、前記津波15の速度(波速)について、前記橋桁模型12の実際の橋桁14に対する縮尺に対応したフルードの相似則が得られるようにするための計算処理を行って得られる該津波15をモデル化した波の速度vの値を、波速制御部13bより、前記台車4の走行駆動装置5へ、指令として与えるようにしてある。これにより、前記台車4の走行に伴って、前記橋桁模型12は、前記水槽本体2に貯留された水7に対して前記速度vに一致した相対速度で移動させることができるようにしてある。
以上の構成としてある本発明の津波波力計測装置を用いて津波波力の計測を行う場合は、前記台車4に設けた架台6に昇降台8とロードセル10と連結部材11を介して保持させてある前記橋桁模型12を、ボールねじ機構9により、図3(a)に示すように、前記図2(b)における位置制御量xの開始点に対応する水面7a上の所定の高さ位置に予め配置させる。
この状態で、前記制御器13は、先ず、波速制御部13bより、前記台車4の走行駆動装置5へ指令を与えて、前記台車4の前記速度vに一致した速度での走行を開始させる。
次いで、前記制御器13は、相対水位制御部13aより、前記ボールねじ機構9の駆動モータ9aへ、前記図2(b)に示した橋桁模型12の位置制御量xの指令を与えるようにする。
これにより、前記橋桁模型12は、前記図2(b)に示した所定の時点tで、図3(b)に示すように、該橋桁模型12の下端が前記速度vに一致した速度で相対移動する水面7aに接触する。
その後、前記橋桁模型12は、前記制御器13による図2(b)に示した如き位置制御量xの時系列変化に応じて位置を下降させる制御が連続的に行われることにより、次第に水面7aに没入させられ、前記位置制御量xの値が、該橋桁模型12の高さ寸法を越えると、図3(c)に示すように、水面7a下に完全に没水させられるようになる。
前記のように橋桁模型12が水面7aに接した時点から、水面7a下に没水する過程で、該橋桁模型12には、相対的に、前記津波15をモデル化した波の速度vで、該波の水位変化に応じた相対的な水位変化が生じるようになり、該橋桁模型12は、前記水位変化に応じた水7の抵抗による荷重を受けるようになる。
この過程で、前記ロードセル10は、前記橋桁模型12に作用する荷重を計測するようにする。なお、前記のように橋桁模型12を上下動させる際、及び、台車4の走行に伴って移動させる際には、前記ロードセル10により、模型重量分の慣性力も計測されてしまう。よって、前記ロードセル10の計測結果については、予め水7のない状態で前記橋桁模型12を上下動、及び、台車4の走行に伴う移動を行わせる際に計測された荷重を差し引くことで、前記模型重量分の慣性力を打ち消す補正を行うようにする。
その後、前記ロードセル10による前記橋桁模型12に作用した荷重の計測結果を基に、該橋桁模型12の縮尺に応じた解析を行うことで、実際の橋桁14に津波15が作用するときに(図2(a)参照)、該橋桁14が受ける荷重を算出することができるようになる。
このように、本発明の津波波力計測方法及び装置によれば、構造物模型としての前記橋桁模型12を用いて水槽試験による津波の波力計測を行う際に、前記橋桁模型12が水面7aに接した直後から水没するまでに該橋桁模型12に作用した荷重を連続的に計測できる。このため、本発明の津波波力計測方法及び装置では、実際の橋桁14に津波15が作用した直後から、津波15による水位上昇に伴って該橋桁14が水没した状態となった後までの波力を計測することができる。
更に、前記橋桁模型12に対する相対的な水位の制御は、該橋桁模型12の昇降方向の移動量の制御により実施するようにしてあるため、高い制御性を得ることができる。又、橋桁模型12の水7(水面7a)に対する相対的な速度は、台車4の走行速度の制御により実施するようにしてあるために、高い制御性を得ることができる。
したがって、本発明の津波波力計測方法及び装置では、実際の橋桁14に作用する津波15の周期、水位、速度に関する再現性を高いものとした条件の下で、前記橋桁14に作用する津波15の波力を計測することができる。
しかも、本発明の津波波力計測方法及び装置は、従来、船舶の模型を用いて航行時に生じる抵抗を計測するための試験装置として広く用いられている曳航水槽1を利用して、容易に実現することができる。
更に、本発明の津波波力計測方法及び装置では、前記曳航水槽1の台車4の走行速度を変更させることにより、津波15(図2(a)参照)の波速を変更した条件での計測を容易に行うことができる。更には、前記台車4の走行方向を反転させることにより、前記橋桁模型12には、当初の台車4走行方向とは逆方向から水圧を作用させることができるため、該方向からの水圧を作用させながら前記橋桁模型12を徐々に引き上げる操作を行うことにより、津波15の引き波が橋桁14に作用するときに該橋桁14が受ける荷重(波力)の計測も実施することが可能になる。
次に、図4(a)(b)は本発明の実施の他の形態として、図1乃至図3(a)(b)(c)の実施の形態の変形例を示すもので、構造物模型として、橋桁模型12に代えて、地上に直接建設される構造物16の構造物模型17を用いるようにしたものである。
したがって、本実施の形態の津波波力計測装置は、図示してないが、図1と同様の構成において、昇降台8の下方に、ロードセル10と、上下に延びる棒状の連結部材11を介して、橋桁模型12を取り付けた構成に代えて、前記昇降台8の下方に、前記と同様のロードセル10と連結部材11を介して前記構造物模型17が取り付けられた構成としてある。
更に、本実施の形態では、制御器13における制御則について、前記構造物模型17に対応した変更を加えるようにしてある。
すなわち、図4(a)に示すように、前記構造物16は、地上に直接建設されたものであるため、該構造物16には、図2(a)に示したと同様の津波15の先端部の段波状部分15aが作用するようになる。
そこで、先ず、図4(a)に示した前記津波15の波形については、前記構造物16への作用が開始される点が、該津波15の先端部に一致しているので、該津波15の波形について、地上面を基準(H0)とする水位Hの時系列変化を求める。
次に、前記のようにして求められた構造物16に作用する津波15の水位Hの時系列変化は、前記構造物模型17の実際の構造物16に対する縮尺に対応したフルードの相似則が得られるように寸法及び時間を縮小させる計算処理を行って、津波15をモデル化した波について、図4(b)に二点鎖線で示すように、該構造物模型17に対応させた水位hの時系列変化を有する波形とさせる。
更に、前記制御器13では、図2(b)で説明した手順と同様に、図4(b)に二点鎖線で示された前記水位hの値の反数として求められる値を、図4(b)に実線で示す如き前記構造物模型17の位置制御量xの時系列変化として設定するようにしてある。又、図2(b)と同様に、前記位置制御量xがゼロとなる時点tよりも以前に、前記位置制御量xをプラス側の或る値からゼロへと変化させる制御を行うための設定を行うようにしてある。この前記時点tよりも以前の期間における前記位置制御量xの変化率(図4(b)における傾き)は、前記時点tの直後の位置制御量xの変化率に近似させるようにしておけばよい。
その他の構成は図1乃至図3(a)(b)(c)に示したものと同様であり、同一のものには同一の符号が付してある。
以上の構成としてある本実施の形態によれば、前記図1乃至図3(a)(b)(c)の実施の形態と同様の処理により、構造物模型17に作用する荷重を計測することにより、前記地上に直接建設された実際の構造物16に作用する津波15の周期、水位、速度に関する再現性を高めた状態で、該構造物16に津波15が作用するときに、該構造物16が受ける荷重を算出することができて、前記図1乃至図3(a)(b)(c)の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
次いで、図5(a)(b)(c)(d)は、本発明の実施の更に他の形態として、図4(a)(b)の実施の形態の応用例を示すもので、構造物模型17として、地形模型18付きの構造物模型17を用いるようにしたものである。
この場合、前記地形模型18が受ける水7の抵抗が、本来の計測目的である構造物模型17に作用する荷重の計測結果に影響しないようにする必要がある。
よって、前記地形模型18は、前記構造物模型17とは切り離した状態としてあり、図示してないが、昇降台8(図1参照)の下側に、別の連結部材19を介して取り付けた構成とすればよい。
その他の構成は図4の実施の形態と同様としてある。
本実施の形態によれば、図5(a)に示したように、構造物模型17及び地形模型18を水面7aよりも上方に配置させた状態から、下降を開始させると、図5(b)に示すように、前記地形模型18が水面に没入を開始した時点で、該地形模型18に対する水7の遡上が開始される。
更に、前記構造物模型17及び地形模型18を下降させると、前記地形模型18を遡上した水7が、前記構造物模型17に最初に衝突するようになる。
その後は、図5(d)に示すように、前記構造物模型17がすべて没水した配置となるまで、前記構造物模型17及び地形模型18を下降させるようにする。
これにより、本実施の形態では、前記構造物模型17に作用した荷重の計測結果を基に、前記地形模型18に対応する実際の地形を遡上する津波15が実際の構造物16(図4(a)参照)に作用するときに該構造物16が受ける荷重を計測することができる。
図6は本発明の実施の更に他の形態を示すもので、図1乃至図3(a)(b)(c)の実施の形態と同様の構成において、構造物模型に対し相対的な水の流れを発生させるための試験水槽として、曳航水槽1を用いる構成に代えて、回流水槽20を用いる構成としたものである。
前記回流水槽20は、水路形状の水槽本体21の両端部に、水7を循環させるためのポンプ23付きの循環流路22を接続した構成としてある。
前記水槽本体21の上側には、図1に示した架台6と同様の架台6が支持部材24を介して取り付けてあり、該架台6には、図1に示したものと同様に、ボールねじ機構9により昇降させる昇降台8が取り付けられ、該昇降台8の下側に、ロードセル10と連結部材11を介して、構造物模型としての橋桁模型12が取り付けられている。
更に、本実施の形態では、前記橋桁模型12に対する相対的な水の流れは、前記ポンプ23の運転により前記水槽本体21に水7を循環流通させることにより生じる。
この点に鑑みて、本実施の形態では、制御器13の波速制御部13bは、図1乃至図3(a)(b)(c)の実施の形態と同様の処理により求めた津波15をモデル化した波の速度vの値を、前記回流水槽20のポンプ23へ、指令として与えるようにしてある。これにより、前記ポンプ23の運転の制御により、前記水槽本体21に、前記橋桁模型12に対して前記速度vに一致した相対速度で移動する水7の流れを発生させることができるようにしてある。
その他の構成は図1乃至図3(a)(b)(c)に示したものと同様であり、同一のものには同一の符号が付してある。
以上の構成としてある本実施の形態の津波波力計測装置を用いる場合は、先ず、橋桁模型12を前記水槽本体2における水面よりも上方に配置させた状態で、前記ポンプ23の運転により、前記水槽本体2に、前記所定の流速の水7の流れ(定常流)を形成させる。
その後は、図1乃至図3の実施の形態と同様に、前記制御器13の相対水位制御部13aより、前記ボールねじ機構9の駆動モータ9aへ橋桁模型12の位置制御量xの指令を与えるようにする。
これにより、本実施の形態によっても、図1乃至図3(a)(b)(c)の実施の形態と同様に、実際の橋桁14に津波15が作用するときに該橋桁14が受ける波力を計測することができて、同様の効果を得ることができる。
しかも、本実施の形態の津波波力計測方法及び装置は、従来、船舶の模型を用いて航行時に生じる抵抗を計測するための試験装置として広く用いられている回流水槽20を利用して容易に実現することができる。
なお、本発明は、前記実施の形態にのみ限定されるものではなく、橋桁模型12や構造物模型17を、所定の昇降ストロークで昇降動作させることができるようにしてあれば、架台6、昇降台8、ロードセル10及び連結部材11のサイズや形状は自在に変更してよく、又、昇降駆動装置は、ボールねじ機構9以外の任意の形式の昇降駆動装置を採用してもよい。
本発明の津波波力計測方法及び装置は、津波が作用する可能性がある構造物であって、その津波の影響の評価が望まれる任意の構造物の模型に適用してよい。更に、本発明の津波波力計測方法及び装置は、陸上の構造物のみではなく、海上に杭で支持された状態で設置される滑走路や、アンカーにより上下動が制限される半潜水式プラットフォームや、その他の海上の構造物に作用する津波波力の計測に適用してもよい。
橋桁模型12や構造物模型17に作用する荷重を計測することができれば、荷重計測手段は、ロードセル10以外の任意の形式の荷重計測手段を採用するようにしてもよい。又、該荷重計測手段の形式に応じて設置個所は適宜変更してもよい。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
1 曳航水槽(試験水槽)、7 水、7a 水面、9 ボールねじ機構(昇降駆動装置)、10 ロードセル(荷重計測手段)、12 橋桁模型(構造物模型)、13 制御器、13a 相対水位制御部、13b 波速制御部、15 津波、16構造物、17 構造物模型、20 回流水槽(試験水槽)、x 位置制御量

Claims (4)

  1. 試験水槽にて、或る構造物の構造物模型に対する相対的な水の流れを、津波を前記構造物模型の縮尺に応じてモデル化した波の流速に一致した流速で発生させ、
    この状態で、前記構造物模型を、前記試験水槽の水面よりも上方位置から、該水面に接する位置まで下降させ、
    更に、前記構造物模型を、前記津波をモデル化した波の時系列変化する水位の値の反数に応じた位置制御量で、前記水面下に没する位置まで下降させるようにし、
    且つ前記構造物模型が水面に接した時点以降に受ける荷重を計測して、その計測結果を基に、前記或る構造物に津波が作用するときに該或る構造物が受ける波力を求めるようにすること
    を特徴とする津波波力計測方法。
  2. 試験水槽として曳航水槽を用いて、昇降できるようにした或る構造物の構造物模型を前記曳航水槽に沿い移動できるようにし、前記構造物模型に対する相対的な水の流れを、前記構造物模型の移動で形成させるようにする
    請求項1記載の津波波力計測方法。
  3. 構造物模型として橋桁模型を用いるようにする
    請求項1又は2記載の津波波力計測方法。
  4. 或る構造物模型と、
    前記構造物模型に対して相対的な水の流れを発生させるための試験水槽と、
    前記試験水槽内にて前記構造物模型を水面よりも上方位置から、水没する位置まで昇降させるための昇降駆動装置と、
    前記構造物模型を前記水面に接触させた時点以降に該構造物模型に作用する荷重を計測するための荷重計測手段と、
    制御器を備え、
    該制御器は、前記試験水槽にて発生させる前記構造物模型に対して相対的な水の流れの流速を、津波を前記構造物模型の縮尺に応じてモデル化した波の流速に一致した流速に制御する波速制御部と、
    前記昇降駆動装置に対し、前記構造物模型を、前記試験水槽の水面よりも上方位置から、前記水面に接する位置まで下降させ、更に、該構造物模型を、前記津波をモデル化した波の時系列変化する水位の値の反数に応じた位置制御量で、前記水面下に没する位置まで下降させるよう指令を与える相対水位制御部とを備える構成としたこと
    を特徴とする津波波力計測装置。
JP2013231664A 2013-11-08 2013-11-08 津波波力計測方法及び装置 Expired - Fee Related JP6171862B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013231664A JP6171862B2 (ja) 2013-11-08 2013-11-08 津波波力計測方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013231664A JP6171862B2 (ja) 2013-11-08 2013-11-08 津波波力計測方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015092142A JP2015092142A (ja) 2015-05-14
JP6171862B2 true JP6171862B2 (ja) 2017-08-02

Family

ID=53195379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013231664A Expired - Fee Related JP6171862B2 (ja) 2013-11-08 2013-11-08 津波波力計測方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6171862B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6379834B2 (ja) * 2014-08-08 2018-08-29 株式会社Ihi 津波波力計測方法及び装置
CN106768834B (zh) * 2016-11-30 2019-04-12 无锡明珠增压器制造有限公司 风叶调节装置
CN106768833B (zh) * 2016-11-30 2019-04-12 无锡明珠增压器制造有限公司 波浪测量机的风叶调节装置
CN106768835B (zh) * 2016-11-30 2019-06-07 无锡明珠增压器制造有限公司 用于波浪测量的风叶调节装置
KR102003838B1 (ko) * 2017-12-12 2019-07-25 유원산업(주) 파력발전 에너지 변환장치용 시험벤치
CN108120584A (zh) * 2017-12-26 2018-06-05 浙江省水利河口研究院 波流力测量试验装置及方法
CN109537521B (zh) * 2018-11-25 2023-11-24 中国船舶重工集团公司第七一九研究所 一种可实现大范围位移补偿的可拆式过道
CN112362375B (zh) * 2020-12-09 2022-07-01 中国工程物理研究院总体工程研究所 自发热装置热冲击入水事故场景模拟试验装置及试验方法
CN114166464B (zh) * 2021-11-12 2023-10-27 浙江省水利河口研究院(浙江省海洋规划设计研究院) 一种风浪流力测量装置及方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3051332B2 (ja) * 1996-03-06 2000-06-12 東海旅客鉄道株式会社 鉄道車両の模型試験方法および装置
JP3337387B2 (ja) * 1996-12-02 2002-10-21 三菱重工業株式会社 造波機
US5782204A (en) * 1997-04-03 1998-07-21 Tidaltronics Inc. Wavemaker for living aquariums
JP2000249623A (ja) * 1999-02-26 2000-09-14 Hitachi Zosen Corp 風と波の実験装置
JP4083393B2 (ja) * 2001-05-08 2008-04-30 鹿島建設株式会社 津波実験装置
JP6442898B2 (ja) * 2013-07-25 2018-12-26 株式会社Ihi 橋梁

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015092142A (ja) 2015-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6171862B2 (ja) 津波波力計測方法及び装置
JP6816975B2 (ja) 造波装置および造波方法
CN102786001B (zh) 起重机控制方法及使用该起重机控制方法的船
Zhu et al. The morphodynamics of a swash event on an erodible beach
CN109778718A (zh) 一种大跨度连续钢箱梁主跨纯悬臂拼装跨中合龙的施工方法
CN110441028B (zh) 一种可模拟海底砂土液化导致的滑坡和冲击的实验装置
CN105203421B (zh) 一种电磁驱动的道路材料冲刷试验装置
Ata Amini et al. A local scour prediction method for pile caps in complex piers
CN107182271B (zh) 并联绳索驱动系统拉力和位移自适应控制方法
CN107525727A (zh) 一种吸力式桶形基础循环往复作用加载试验装置及方法
JP6379834B2 (ja) 津波波力計測方法及び装置
JP2019007816A (ja) 造波実験装置および方法
CN108983803A (zh) 浅海移动式平台的自动调平系统及调平方法
JP7053379B2 (ja) 造波実験方法
CN110889245B (zh) 水力式升船机塔柱结构耦联体系流固耦合地震动响应分析方法
Bunnik et al. Deterministic simulation of breaking wave impact and flexible response of a fixed offshore wind turbine
CN113218621A (zh) 固体运移与波流耦合下悬浮隧道动力响应试验装置及方法
CN106012950A (zh) 一种搭载实时动态监测系统的伺服造波装置及方法
CN202735062U (zh) 摆式气弹模型
CN109238888B (zh) 一种可移动海上自升式平台桩靴模型加载测试装置及方法
CN206223155U (zh) 一种用于节水环保中的水文水资源监测装置
CN111460563B (zh) 一种计算跨海桥梁箱型上部结构所受波流力的方法
RU2612073C1 (ru) Способ проведения испытаний на всплытие модели морского инженерного погруженного сооружения в ледовом опытовом бассейне и устройство для испытаний на всплытие модели
JP2015186980A (ja) ブイおよびブイの海上据付方法
Pogorelova et al. The effect of an ice cover on the trimming moment of submarines

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170619

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6171862

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees