以下、図面を参照して、本発明の設備機器及び設備機器管理システムの実施の形態について説明する。
<本実施の形態の設備機器及び設備機器管理システムの構成例>
図1は、本実施の形態の設備機器の一例を示す浴室暖房換気乾燥装置の機能ブロック図、図2は、本実施の形態の設備機器管理システムの一例を示す構成図である。
本実施の形態の設備機器としての浴室暖房換気乾燥装置1は、ホームエネルギーマネージメントシステム(HEMS)と称される設備機器管理システム100に接続されて使用される。
設備機器管理システム100は、住宅200に宅内ネットワーク101が構成される。設備機器管理システム100は、ホームゲートウエイと称される主制御機器102が住宅200に設置され、主制御機器102が宅内ネットワーク101に接続される。
また、設備機器管理システム100は、主制御機器102で取得、生成された情報等、各種情報が表示される表示機器103が住宅200に設置され、表示機器103が宅内ネットワーク101に接続される。
本実施の形態の浴室暖房換気乾燥装置1は、宅内ネットワーク101に接続されることで、設備機器管理システム100に組み込まれ、宅内ネットワーク101に接続された主制御機器102との通信機能を備える。
設備機器管理システム100は、浴室暖房換気乾燥装置1以外の設備機器として、例えば、床暖房装置、熱交換型換気装置等の換気装置等が、宅内ネットワーク101に接続される。更に、設備機器としては、エアコンディショナー、洗濯機等の家電機器2、太陽光発電装置等のエネルギー機器3等が宅内ネットワーク101に接続され、各設備機器が、宅内ネットワーク101に接続された主制御機器102との通信機能を備える。
設備機器管理システム100は、公衆回線網等の外部ネットワーク104と接続される。設備機器管理システム100は、宅内ネットワーク101に接続される主制御機器102、浴室暖房換気乾燥装置1、家電機器2及びエネルギー機器3等が、外部ネットワーク104に接続されるスマートフォン等の外部端末装置105、サーバ等の外部システム106等との通信機能を備える。
設備機器管理システム100は、外部端末装置105を設備機器管理システム100に接続して使用するアプリケーションが外部端末装置105にインストールされる。
設備機器管理システム100は、外部端末装置105にインストールされたアプリケーションにより、浴室暖房換気乾燥装置1、家電機器2及びエネルギー機器3等の設備機器の所定の操作が、外部端末装置105で行われる。
すなわち、設備機器管理システム100は、外部端末装置105が操作されることで、所定の指示情報D1が、外部端末装置105から設備機器管理システム100に送信される。
また、設備機器管理システム100は、外部端末装置105での操作で浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器の運転を行う場合、所定の通知情報D2が、操作の対象とされた設備機器、あるいは、設備機器と接続された主制御機器102から外部端末装置105に送信される。
更に、設備機器管理システム100は、通知情報D2に対して外部端末装置105が操作されることで、所定の確認情報D3が、外部端末装置105から設備機器管理システム100に送信される。
設備機器管理システム100は、外部端末装置105から送信される所定の指示情報D1として、浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器を操作する指示情報D10が、操作の対象とされた設備機器、あるいは、設備機器と接続された主制御機器102で受信される。
設備機器管理システム100は、外部端末装置105から受信した指示情報D10に対して、所定の通知情報D2が設備機器あるいは主制御機器102から外部端末装置105に送信される。
本例では、設備機器管理システム100は、設備機器あるいは主制御機器102から送信される所定の通知情報D2として、指示情報D10で指示された運転の開始、運転の停止、設定の変更等、外部端末装置105での操作の内容を確認させて、操作に応じた処理の実行の有無を選択させる通知情報D20aが、外部端末装置105に送信される。
また、設備機器管理システム100は、設備機器あるいは主制御機器102から送信される所定の通知情報D2として、設備機器が設置された場所の状態等に応じて、外部端末装置105での操作の制限の有無を通知すると共に、操作の制限の有無に基づき、指示情報D10で指示された外部端末装置105での操作に応じた処理の実行の有無を選択させる通知情報D20bが、外部端末装置105に送信される。
設備機器管理システム100は、浴室暖房換気乾燥装置1等から送信された各種通知情報D2が、外部端末装置105にインストールされたアプリケーションにより、外部端末装置105で目視可能かつ所定の操作が可能な情報として出力される。
設備機器管理システム100は、外部端末装置105から送信される所定の確認情報D3として、通知情報D20aあるいは通知情報D20bに対する外部端末装置105の操作で、操作に応じた処理の実行の有無を選択した確認情報D30が、操作の対象とされた設備機器、あるいは、設備機器と接続された主制御機器102に送信される。
設備機器管理システム100は、外部端末装置105から送信された確認情報D30が、操作の対象とされた設備機器、あるいは、設備機器と接続された主制御機器102で受信される。
設備機器管理システム100は、外部端末装置105から受信した確認情報D30で処理の実行が選択されていると、操作の対象とされた設備機器では、指示情報D10で指示された外部端末装置105での操作に応じた処理が実行される。
また、設備機器管理システム100は、外部端末装置105から受信した確認情報D30で処理の非実行が選択されていると、操作の対象とされた設備機器では、指示情報D10で指示された外部端末装置105での操作に応じた処理が実行されない。
設備機器管理システム100は、浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器の運転に関連する運転情報が主制御機器102に入力され、浴室暖房換気乾燥装置1等の運転情報が主制御機器102から外部端末装置105に出力される。設備機器管理システム100は、設備機器の運転情報として、例えば浴室暖房換気乾燥装置1では、実行中の運転モード、運転モードにおける風量の設定、消費電力等の情報が、主制御機器102から外部端末装置105に出力される。
そして、設備機器管理システム100は、浴室暖房換気乾燥装置1等の運転情報が、外部端末装置105にインストールされたアプリケーションにより、外部端末装置105で例えば目視可能な情報として出力される。
また、設備機器管理システム100は、外部端末装置105に設けられた近接無線通信機能等を利用して、浴室暖房換気乾燥装置1等の運転情報が浴室暖房換気乾燥装置1等から外部端末装置105に出力され、浴室暖房換気乾燥装置1等の運転情報が外部端末装置105で目視可能な情報として出力される。
設備機器管理システム100は、設置された浴室暖房換気乾燥装置1等の保守、管理を行う機器メーカのサーバ等の外部システム106に接続される構成としても良い。
設備機器管理システム100は、浴室暖房換気乾燥装置1等の保守、管理に必要な管理情報が主制御機器102に入力され、浴室暖房換気乾燥装置1等の管理情報が主制御機器102から外部システム106に出力される。また、浴室暖房換気乾燥装置1等の運転に伴う運転管理情報が主制御機器102から外部システム106に出力される。
設備機器管理システム100は、設備機器の管理情報として、例えば浴室暖房換気乾燥装置1では、浴室暖房換気乾燥装置1を特定する機器情報、浴室暖房換気乾燥装置1の使用者情報等が、所定の操作で外部システム106に出力される。また、設備機器管理システム100は、設備機器の運転管理情報として、例えば浴室暖房換気乾燥装置1では、浴室暖房換気乾燥装置1の電源投入時等の所定の起算日、起算日からの運用時間、運用時間に伴う点検時期等が外部システム106に出力される。
次に、本実施の形態の浴室暖房換気乾燥装置1の機能について説明する。本実施の形態の浴室暖房換気乾燥装置1は、宅内ネットワーク101及び宅内ネットワーク101を介して外部ネットワーク104と接続される通信制御部10を備え、設備機器管理システム100に接続されて使用される。
浴室暖房換気乾燥装置1は、住宅200の浴室201に設置され、浴室201及び他室の換気、浴室201の暖房、浴室201内にある被乾燥物の乾燥等を行う機能を備える。
浴室暖房換気乾燥装置1は、上述した機能を実現するため、本例では、浴室201の空気を吸い込んで、屋外に排気する換気ファン11と、浴室201から空気を吸い込み、浴室201から吸い込んだ空気を循環させて浴室201に吹き出す循環ファン12と、循環ファン12で吹き出される空気を加熱するヒータ13を備える。
また、浴室暖房換気乾燥装置1は、運転モードの選択、運転の停止等の利用者の操作を受け、利用者の操作に基づく制御情報を出力する操作部14と、浴室201に関連した所定の状態を検出し、浴室201に関連した関連情報を出力するセンサ15を備える。
更に、浴室暖房換気乾燥装置1は、操作部14から入力された制御情報及びセンサ15から入力された関連情報に基づき、換気ファン11、循環ファン12及びヒータ13等を制御する制御部16を備える。
通信制御部10は、設備機器管理システム100を構成する宅内ネットワーク101に接続された浴室暖房換気乾燥装置1と主制御機器102との通信機能、浴室暖房換気乾燥装置1と、外部ネットワーク104に接続された外部端末装置105及び外部システム106との通信機能を実現する通信手段の一例である。
通信制御部10は、宅内ネットワーク101に接続された主制御機器102等から送信された各種情報を受信する。また、通信制御部10は、宅内ネットワーク101に接続された主制御機器102に各種情報を送信する。通信制御部10は、浴室暖房換気乾燥装置1から主制御機器102へ、浴室暖房換気乾燥装置1の運転情報、管理情報及び運転管理情報等の各種情報を送信する。
更に、通信制御部10は、宅内ネットワーク101と外部ネットワーク104が接続されることで、外部端末装置105から送信された指示情報D1、確認情報D3等の各種情報を受信する。また、通信制御部10は、通知情報D2等の各種情報を外部端末装置105に送信する。
また、通信制御部10は、宅内ネットワーク101と外部ネットワーク104が接続されることで、浴室暖房換気乾燥装置1から外部端末装置105あるいは外部システム106等の外部機器へ、浴室暖房換気乾燥装置1の運転情報、管理情報及び運転管理情報等の各種情報を送信する。
ここで、通信制御部10は、浴室暖房換気乾燥装置1に予め実装されている装置であっても良いし、浴室暖房換気乾燥装置1とは独立した装置を、着脱可能に設ける構成としても良い。
換気ファン11、循環ファン12及びヒータ13は、制御部16に制御される被制御手段の一例で、換気ファン11及び循環ファン12は、図示しない羽根車を回転させるモータの駆動の有無、回転数等が制御される。また、ヒータ13は、駆動の有無、出力等が制御される。
操作部14は操作手段の一例で、専用線を介して浴室暖房換気乾燥装置1と接続され、浴室201への入口となる洗面脱衣所等、浴室暖房換気乾燥装置1の設置場所の近傍に設置される。
センサ15は検出手段の一例で、浴室201に関連した関連情報として、例えば、浴室暖房換気乾燥装置1に吸い込まれる空気の温度から、浴室201の温度を検出する温度検出センサを備える。センサ15としては、浴室201内に人が居るか否か、浴室201内での人の動きを検出するため、浴室201内での人の動きを検出する人感センサを備えても良い。また、浴室201の照明スイッチの状態を検出するセンサを備えても良い。更に、浴室201の湿度を検出するセンサを備えてもよい。また、浴槽内の湯量、浴槽内の湯温、シャワーの使用状況、シャワーの湯温等を検出するセンサを備えてもよい。更に、浴室201の窓、扉の開閉を検出するセンサを備えてもよい。また、浴室暖房換気乾燥装置1以外の設備機器では、設置された場所の温度、湿度、照明の明るさ、音等を検出するセンサを備えても良い。
制御部16は制御手段の一例で、操作部14での操作及び外部端末装置105での操作で選択された運転モードで運転を実行する指示情報、運転を停止させる指示情報、運転モードにおける設定を変更する指示情報等に基づき、換気ファン11、循環ファン12及びヒータ13を制御する。
制御部16は、予め設定された所定のプログラムに従って実行される運転モードとして、換気ファン11を駆動することで、所定の換気風量で常時の換気運転を行う24時間換気運転モードを備える。
また、制御部16は、循環ファン12とヒータ13を駆動することで、浴室201に温風を吹き出す暖房運転を行う暖房運転モードと、換気ファン11を駆動することで、24時間換気運転モードでの換気風量より多い所定の換気風量で主に浴室201の換気運転を行う換気運転モードを備える。
更に、制御部16は、循環ファン12とヒータ13と換気ファン11を駆動して、浴室201内の換気動作を行いながら、浴室内に温風を吹き出して乾燥運転を行う乾燥運転モードと、循環ファン12を駆動して、浴室201内に浴室201の温度に応じて風を吹き出す涼風運転を行う涼風運転モードを備える。
制御部16は、通信制御部10が宅内ネットワーク101と接続され、宅内ネットワーク101が外部ネットワーク104と接続されて情報が入出力されることで、外部端末装置105から送信された指示情報D10を受信する。
制御部16は、外部端末装置105から受信した指示情報D10に対し、指示情報D10で指示された外部端末装置105での操作に応じた処理の実行の有無を選択させる通知情報D20aを生成して、外部端末装置105に送信する。
また、制御部16は、外部端末装置105での操作の制限の有無を通知すると共に、操作の制限の有無に基づき、外部端末装置105での操作に応じた処理の実行の有無を選択させる通知情報D20bを生成して、外部端末装置105に送信する。
制御部16は、外部端末装置105から受信した指示情報D10に対し、設備機器が設置された場所の環境情報等に応じて、外部端末装置105での操作による状態の変更の可否、例えば、設備機器の運転の可否、設定の変更の可否等を判断し、外部端末装置105での操作の制限の有無を通知情報D20bで通知する。
設備機器が浴室暖房換気乾燥装置1であれば、制御部16は、センサ15で検出された浴室201の温度、湿度等に応じて、運転の可否、設定の変更の可否等を判断する。
また、制御部16は、外部端末装置105から受信した指示情報D10に対し、外部端末装置105を識別する端末識別情報に基づき、外部端末装置105での操作による状態の変更の可否を判断する。
更に、制御部16は、外部端末装置105から受信した指示情報D10に対し、外部端末装置105を操作する操作者を識別する操作者識別情報に基づき、外部端末装置105での操作による状態の変更の可否を判断する。
また、制御部16は、外部端末装置105から受信した指示情報D10に対し、外部端末装置105での操作履歴情報に基づき、外部端末装置105での操作による状態の変更の可否を判断する。
そして、運転あるいは設定の変更が不可であれば、外部端末装置105での操作が制限されることを通知し、浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器の運転を制限する。
制御部16は、通知情報D20aあるいは通知情報D20bに対して外部端末装置105から送信された確認情報D30を受信する。制御部16は、外部端末装置105から受信した確認情報D30で処理の実行が選択されていると、指示情報D10で指示された外部端末装置105での操作に応じて、換気ファン11、循環ファン12及びヒータ13を制御する。
また、制御部16は、外部端末装置105から受信した確認情報D30で処理の非実行が選択されていると、指示情報D10で指示された外部端末装置105での操作に応じた制御を実行せず、浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器の運転を制限する。
制御部16は、宅内ネットワーク101で接続された通信制御部10と主制御機器102との間で情報が入出力されることで、浴室暖房換気乾燥装置1で実行中の運転モードの種別、風量等、浴室暖房換気乾燥装置1の各種状態を示す運転情報、浴室暖房換気乾燥装置1の管理情報あるいは運転管理情報等を主制御機器102に出力する。
例えば、制御部16は、主制御機器102からの要求に基づき、浴室暖房換気乾燥装置1の運転情報、管理情報あるいは運転管理情報等を主制御機器102に出力する。また、制御部16は、操作部14での操作に基づき、浴室暖房換気乾燥装置1の運転情報、管理情報あるいは運転管理情報等を主制御機器102に出力する。
更に、制御部16は、宅内ネットワーク101で接続された通信制御部10と主制御機器102との間で情報が入出力されることで、浴室暖房換気乾燥装置1の運転情報、管理情報あるいは運転管理情報等を、外部端末装置105あるいは外部システム106等の外部機器に出力する。
例えば、制御部16は、外部ネットワーク104から宅内ネットワーク101に接続された外部端末装置105あるいは外部システム106からの要求に基づき、浴室暖房換気乾燥装置1の運転情報、管理情報あるいは運転管理情報等を、外部端末装置105あるいは外部システム106に出力する。
また、制御部16は、操作部14での操作に基づき、浴室暖房換気乾燥装置1の運転情報、管理情報あるいは運転管理情報等を、外部端末装置105あるいは外部システム106に出力する。
<操作部の構成例>
図3は、操作部の一例を示す正面図である。操作部14は、運転モードを選択する運転モード選択ボタン14aと、運転を停止する停止ボタン14bと、運転時間を設定する運転時間設定ボタン14cを備える。
また、操作部14は、運転モード選択ボタン14aで選択された運転モード、及び、各運転モードでの設定等を目視可能に出力する運転状態ランプ14dを備える。更に、操作部14は、障害の発生等を通知する通知ランプ14eを備える。
操作部14は、運転モード選択ボタン14aが押されると、選択された運転モードに対応する運転状態ランプ14dが点灯する。また、選択された運転モードに対応する制御情報が制御部16に出力される。
<外部端末装置の構成例>
図4は、外部端末装置の画面表示例を示す正面図である。外部端末装置105は、タッチパネル等と称される入力装置を有した表示部105aを備える。外部端末装置105は、浴室暖房換気乾燥装置1を操作する運転操作画面105bとして、運転モードを選択する運転モード選択ボタン105cが表示される。外部端末装置105は、運転モード選択ボタン105cの部位に触れられると、選択された運転モードに対応する所定の指示情報D1が出力される。
<本実施の形態の設備機器及び設備機器管理システムの動作例>
図5は、外部端末装置での操作による設備機器の制御を制限する動作の一例を示すフローチャート、図6は、外部端末装置と設備機器との間で送受される情報の流れを示す説明図、図7は、外部端末装置での表示例を示す説明図である。次に、各図を参照して、外部端末装置105での操作による浴室暖房換気乾燥装置1の制御を制限する動作の一例について説明する。
図5のステップSA1では、外部端末装置105での操作で送信された指示情報D10が、浴室暖房換気乾燥装置1で受信される。すなわち、外部端末装置105で所望の運転モード選択ボタン105cに触れられて運転モードが選択されると、選択された運転モードに対応する指示情報D10が、外部ネットワーク104から宅内ネットワーク101に接続された主制御機器102に送信される。
主制御機器102は、外部端末装置105から受信した指示情報D10を、操作の対象とされた設備機器である浴室暖房換気乾燥装置1に送信する。なお、外部端末装置105から送信された指示情報D10が、主制御機器102を経由せずに宅内ネットワーク101を介して設備機器で受信できるようにしても良い。
浴室暖房換気乾燥装置1では、外部端末装置105から送信された指示情報D10を受信すると、図5のステップSA2で、浴室暖房換気乾燥装置1の制御部16が、指示情報D10で指示された外部端末装置105での操作に応じた処理の実行の有無を選択させる通知情報D20aを生成して、外部端末装置105に送信する。
外部端末装置105は、浴室暖房換気乾燥装置1から送信された通知情報D20aを受信すると、図5のステップSA3で、通知情報D20aに基づき図7に示す運転確認画面105dを表示して、外部端末装置105での操作に応じた処理の実行の有無を選択させる。
図7に示す運転確認画面105dでは、選択された操作、本例では選択された運転モードの確認を促す文言や図等の確認誘導画像105eと、選択された運転モードを実行するか否かを選択させる確認ボタン105fが表示される。
例えば、外部端末装置105での操作で暖房運転が選択された場合、運転確認画面105dでは、図7に示すように、選択された運転モードが暖房運転であることを確認誘導画像105eで通知すると共に、暖房運転を実行するか否かを選択させる確認ボタン105fが表示される。
ここで、外部端末装置105で表示される各種運転確認画面は、外部端末装置105にインストールされたアプリケーションで行うこととしても良いし、浴室暖房換気乾燥装置1から受信した各種通知情報に画面表示のプログラムを組み込んで行うこととしても良い。
外部端末装置105は、通知情報D20aに対応して表示した運転確認画面105dで、確認ボタン105fが操作されると、操作に応じた処理の実行の有無を選択した確認情報D30を送信する。
浴室暖房換気乾燥装置1は、通知情報D20aに対応した運転確認画面105dでの操作で外部端末装置105から送信された確認情報D30を受信する。浴室暖房換気乾燥装置1は、確認情報D30で処理の実行が選択されている場合、図5のステップSA4で、指示情報D10で指示された外部端末装置105での操作に応じて、換気ファン11、循環ファン12及びヒータ13を制御する。
これに対し、浴室暖房換気乾燥装置1は、確認情報D30で処理の非実行が選択されていると、図5のステップSA5で、指示情報D10で指示された外部端末装置105での操作を無効とし、指示情報D10で指示された外部端末装置105での操作に応じた制御を実行しない。
外部端末装置105での操作で浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器の運転を行う場合、設備機器の操作者は、外出先から設備機器の遠隔操作が可能であり、例えば、帰宅時に居室や浴室201等を所望の状態にしておくことが可能になる。
一方、外部端末装置105で遠隔操作をする操作者は、設備機器の近くにいないため、外部端末装置105での操作による機器の動作状態を認識できない。このため、操作者が外部端末装置105で意図しない操作を行った場合に、意図しない操作に基づく制御が設備機器で行われると、操作者は、設備機器が意図しない動作状態となっていることを認識できない。
これにより、操作者が意図した運転と異なる運転が設備機器で行われて、設備機器の設置場所で室温が上がる、あるいは室温が下がる等、設備機器の設置場所が不快な環境になったり、暖房の必要がない状態で暖房を行う等、無駄な電力消費が発生する虞があった。
そこで、上述したように、外部端末装置105から受信した浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器を制御する指示情報D10に対し、外部端末装置105での操作の内容を通知する通知情報D20aを外部端末装置105に送信して、外部端末装置105での操作に応じた処理の実行の有無を確認させる。
そして、外部端末装置105での操作の内容が確認されて、操作が承認された確認情報D30を受信すると、外部端末装置105での操作に応じて浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器が運転される。これに対し、外部端末装置105での操作の内容が確認されて、操作が非承認された確認情報D30を受信すると、外部端末装置105での操作を無効とし、浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器の運転が制限される。
このように、操作内容を確認させる通知を、外部端末装置105を操作した操作者に対して外部端末装置105を用いて行い、操作者の承認の有無で運転等の可否を判断するので、設備機器では、操作者が意図した運転等を行うことができる。
これにより、外部端末装置105で遠隔操作をする操作者が、設備機器の近くにおらず、外部端末装置105での操作による機器の動作状態を認識できない場合であっても、操作者が意図しない運転が行われることが抑制され、設備機器の設置場所を、遠隔操作で操作者の所望する環境にすることができる。また、設備機器の無駄な運転が抑制され、消費電力を抑制することができる。
なお、外部端末装置105での操作で浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器の運転を行う構成では、外部端末装置105での操作対象とした全ての設備機器、あるいは、外部端末装置105で操作し得る項目の全てについて、外部端末装置105での操作に応じた処理の実行の有無を選択させて、操作内容の確認を行うようにしても良い。
これに対し、外部端末装置105での操作対象とした設備機器毎、あるいは、外部端末装置105で操作し得る項目毎に、操作の内容の確認の有無を設定できるようにしても良い。
例えば、浴室暖房換気乾燥装置1では、運転モード毎に操作の内容の確認の有無を設定できるようにしても良く、ヒータを使用する運転モード、例えば、暖房運転モードでは操作の内容の確認を要求し、ヒータを使用しない運転モード、例えば、換気運転モードでは操作の内容の確認を非要求とする設定としても良い。
上述した操作の内容の確認の有無の設定は、各設備機器に予め設定されていても良い。また、主制御機器102で設定されてもよい。更に、設備機器の利用者、設置者等が設定できるようにしても良い。更に、運転が継続するような操作では、操作の内容の確認を行わずに、運転を継続しても良い。
操作の内容の確認の有無の設定は、浴室暖房換気乾燥装置1であれば、操作部14に設定スイッチを設けて行えるようにしてもよい。また、運転モード選択ボタン14a等の押下の組み合わせ、押下の順番で操作の内容の確認の有無の設定を行えるようにしても良い。更に、マイクを設けて音声で行えるようにしてもよい。また、外部端末装置105から行えるようにしても良い。
図8は、外部端末装置での操作による設備機器の制御を制限する動作の他の例を示すフローチャート、図9は、外部端末装置と設備機器との間で送受される情報の流れを示す説明図、図10及び図11は、外部端末装置での表示例を示す説明図である。次に、各図を参照して、外部端末装置105での操作による浴室暖房換気乾燥装置1の制御を制限する動作の他の例について説明する。
図8のステップSB1では、外部端末装置105での操作で送信された指示情報D10が、浴室暖房換気乾燥装置1で受信される。浴室暖房換気乾燥装置1では、外部端末装置105から送信された指示情報D10を受信すると、図8のステップSB2で、浴室暖房換気乾燥装置1が設置された浴室201の所定の状態を検出し、浴室暖房換気乾燥装置1の設置場所である浴室201の環境情報を取得する。
浴室暖房換気乾燥装置1は、図8のステップSB3で、浴室201の環境情報を、予め設定された運転条件情報と照合して、運転の可否を判断する。図12は、運転条件情報の一例を示すデータテーブルである。
運転条件情報は、設備機器毎、設備機器で実行される運転モード毎等に、運転の可否を判断する条件が設定されている。例えば、浴室暖房換気乾燥装置1であれば、運転モード毎に、浴室201の温度または湿度、あるいは、温度と湿度の組み合わせから、運転を可能とする条件が設定されている。
浴室暖房換気乾燥装置1は、図8のステップSB3で、浴室201の環境情報と運転条件情報から、運転が不可であると判断すると、運転が不可であることを通知する通知情報D20bを生成して、外部端末装置105に送信する。
外部端末装置105は、浴室暖房換気乾燥装置1から送信された通知情報D20bを受信すると、図8のステップSB4で、通知情報D20bに基づき図10に示す運転確認画面105gを表示して、外部端末装置105での操作が無効であることを通知する。
浴室暖房換気乾燥装置1は、図8のステップSB3で、浴室201の環境情報と運転条件情報から、運転が可能であると判断すると、図8のステップSB5で、運転が可能であることを通知すると共に、指示情報D10で指示された外部端末装置105での操作に応じた処理の実行の有無を選択させる通知情報D20bを生成して、外部端末装置105に送信する。
外部端末装置105は、浴室暖房換気乾燥装置1から送信された通知情報D20bを受信すると、図8のステップSB6で、通知情報D20bに基づき図11に示す運転確認画面105hを表示して、外部端末装置105での操作に応じた処理の実行の有無を選択させる。
図11に示す運転確認画面105hでは、運転が可能であることを通知すると共に、選択された運転モードの確認を促す文言や図等の確認誘導画像105iと、選択された運転モードを実行するか否かを選択させる確認ボタン105jが表示される。
外部端末装置105は、通知情報D20bに対応して表示した運転確認画面105hで、確認ボタン105jが操作されると、操作に応じた処理の実行の有無を選択した確認情報D30を送信する。
浴室暖房換気乾燥装置1は、通知情報D20bに対応した運転確認画面105hでの操作で外部端末装置105から送信された確認情報D30を受信する。浴室暖房換気乾燥装置1は、確認情報D30で処理の実行が選択されている場合、図8のステップSB7で、指示情報D10で指示された外部端末装置105での操作に応じて、換気ファン11、循環ファン12及びヒータ13を制御する。
これに対し、浴室暖房換気乾燥装置1は、確認情報D30で処理の非実行が選択されていると、図8のステップSB8で、指示情報D10で指示された外部端末装置105での操作を無効とし、指示情報D10で指示された外部端末装置105での操作に応じた制御を実行しない。
上述したように、外部端末装置105から受信した浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器を制御する指示情報D10に対し、外部端末装置105での操作に応じた処理の実行の有無を確認させることで、操作者が設備機器の近くにいない場合であっても、操作の内容を確認させて、運転の有無等を判断させることができる。
これに対し、設備機器が設置された室内の状態等によっては、設備機器の運転が不要な場合があるが、操作者が設備機器の近くにいない場合、室内の状態を認識することができない。
例えば、浴室暖房換気乾燥装置1であれば、浴室201内の温度が入浴に適した温度であるにも関わらず、暖房運転モードを選択して暖房運転が行われる可能性がある。また、浴室201内が十分乾燥しているにも関わらず、換気運転モードを選択して換気運転が行われる可能性がある。
これにより、設備機器が設置された場所の状態によらず不必要な運転が行われる等、無駄な電力消費が発生する虞があった。
そこで、上述したように、外部端末装置105から受信した浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器を制御する指示情報D10に対し、設備機器の設置場所の温度や湿度等の環境情報を取得し、予め設定されている運転条件情報と環境情報に基づき、運転の可否を判断することで、運転に適さない環境であれば、外部端末装置105での操作を無効として、運転を実行しない。
これに対し、設備機器の設置場所の環境が運転に適する環境であれば、外部端末装置105での操作の内容を通知する通知情報D20bを外部端末装置105に送信して、外部端末装置105での操作に応じた処理の実行の有無を確認させる。
そして、外部端末装置105での操作の内容が確認されて確認情報D30を受信すると、外部端末装置105での操作に応じて浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器が運転される。
このように、設備機器の設置場所の環境が運転に適さない環境であれば、外部端末装置105での操作を無効として、運転を実行せず、設備機器の設置場所の環境が運転に適する環境であれば、外部端末装置105を操作した操作者に、操作内容を確認させる通知を外部端末装置105を用いて行うことで、設備機器では、設備機器の設置場所の状態に応じて、操作者が意図した運転を行うことができる。
これにより、外部端末装置105で遠隔操作をする操作者が、設備機器の近くにいない場合であっても、設備機器の設置場所の状態を認識でき、設備機器の設置場所の状態に応じた運転の有無を選択できるので、設備機器の設置場所を、遠隔操作で操作者の所望する環境にすることができる。また、設備機器の無駄な運転が抑制され、消費電力を抑制することができる。
本例では、設備機器である浴室暖房換気乾燥装置1が設置された浴室201の温度を検出し、浴室201の温度に応じて運転の可否の判断を行うようにしたが、浴室201の湿度に応じて運転の可否の判断を行うようにしても良い。
また、浴室201内に人が居るかどうか検出して、人の有無で運転の可否の判断を行うようにしても良い。例えば、人感センサで浴室201内での人の動きを検出し、人の有無を通知情報D20bで通知するようにしても良い。また、浴室201の照明スイッチの状態をセンサで検出し、照明の点灯の有無に基づき人の有無を通知情報D20bで通知するようにしても良い。
このように、浴室201内の人の有無を外部端末装置105に通知することで、人が居る場合は、運転をしない等の判断を行うことができる。
なお、上述した実施の形態では、設備機器の設置場所の環境情報等に応じて、外部端末装置105での操作に対して運転の可否を判断することとしたが、設定温度の変更等、運転に伴わない状態の変更の可否を判断することとしても良い。
また、上述した実施の形態では、設備機器の設置場所の環境情報等に応じて運転の可否等、状態の変更の可否を判断し、状態の変更に適する状態であれば、操作者が操作内容の確認を行って状態の変更の実行の有無等を判断することとした。これに対し、状態の変更に適する状態であれば、外部端末装置105からの指示情報D10で指示された操作を、操作者の確認によらず実行しても良い。
更に、運転の可否等、状態の変更の可否を判断する図12に示す運転条件情報では、操作者の操作、サービスマンの操作等により、閾値を変更可能としても良い。また、閾値を1つとせず、温度と湿度の組み合わせ等、複数の環境情報の組み合わせとしても良い。
また、閾値に上限値と下限値を持たせ、上限値と下限値の間では、操作者に運転の可否等を判断させても良い。例えば、設備機器の設置場所の温度Tが所定のm(℃)以上では、運転を不可とし、設置場所の温度Tがm>T>n(℃)であれば、操作者に温度を通知して運転の可否を判断させ、設置場所の温度Tがn(℃)未満であれば運転を可能とするといった制御を行っても良い。
更に、環境情報と他の条件を組み合わせても良い。例えば、温度と人の有無で運転の可否等を判断しても良く、例えば、設備機器の設置場所の温度が所定のn(℃)未満で、人が居ない場合は運転を可能とするといった制御を行っても良い。
図13は、外部端末装置での操作による設備機器の制御を制限する動作の他の例を示すフローチャートである。図13のステップSC1で、上述した外部端末装置105での操作で浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器の運転が開始されると、操作対象となった例えば浴室暖房換気乾燥装置1では、図13のステップSC2で、運転タイマを起動する。
浴室暖房換気乾燥装置1は、図13のステップSC3で、運転開始後、外部端末装置105、あるいは操作部14での操作が行われず、所定の運転停止時間が経過したと判断すると、図13のステップSC4で運転を停止する。
外部端末装置105での運転開始後、外部端末装置105の故障、電池切れ、通信障害等で遠隔操作が不可能な状態になると、運転の停止や変更が行えない。予め操作者の操作でタイマの設定が行われていれば、設定時間で運転を停止することもできるが、タイマの設定が行われていなければ、運転が継続される。
そこで、外部端末装置105での操作による運転開始の指示に対して、予め操作者の操作でタイマの設定が行われていなくても、所定の運転停止時間経過時に操作がなければ運転を停止する。これにより、外部端末装置105での運転開始後、外部端末装置105での操作が不可能になっても、運転を停止することができる。なお、運転停止時間は、運転モード毎に設定されていても良く、例えば、ヒータを使用する暖房運転等は、ヒータを使用しない運転と比較して、運転停止時間を短く設定すると良い。
図14は、外部端末装置での操作による設備機器の制御を制限する動作の他の例を示すフローチャートである。図14のステップSD1で、外部端末装置105での操作で運転開始時刻及び運転停止時刻の設定、運転時間の設定等が行われてタイマの設定が行われる。そして、設備機器は、図14のステップSD2で、タイマの設定に基づき運転が行われる。
例えば、上述した指示情報D1でタイマの設定が行われると、浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器では、外部端末装置105に設定されたタイマ情報を通知情報D2で外部端末装置105に通知する。あるいは、外部端末装置105で、アプリケーションとしてタイマ情報が予めインストールされる。
本例では、外部端末装置105で設定可能な運転時間が、操作部14での操作で設定可能な運転時間より短く設定される。図15は、タイマ情報の一例を示すデータテーブルである。図15に示すように、外部端末装置105での操作で設定可能な運転時間が、操作部14での操作で設定可能な運転時間より短く設定される。また、ヒータを使用する暖房運転等は、ヒータを使用しない運転と比較して、運転時間が短く設定される。
外部端末装置105でタイマを設定して運転開始後、外部端末装置105の故障、電池切れ、通信障害等で遠隔操作が不可能な状態になると、運転の停止や変更が行えない。そこで、操作者が設備機器の近くに居ない状況では、タイマによる運転時間を制限することで、運転の停止や変更が行えない場合でも、運転を停止することができる。
なお、外部端末装置105でのタイマの設定は、操作部14での操作で設定された時間に対して一律の割合で減少させても良い。例えば、操作部14での操作で設定可能な時間に対して1/2にする、1時間短縮する、あるいは、前回、操作部14での操作で設定された運転時間を記憶しておき、前回の設定時間に対して1/2にする、1時間短縮する等の制御を行っても良い。
また、操作部14での操作で設定可能な時間、あるいは、前回、操作部14での操作で設定された運転時間を上限値とし、任意の時間を設定できるようにしても良い。
図16は、外部端末装置での操作による設備機器の制御を制限する動作の他の例を示すフローチャートである。浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器、あるいは、主制御機器102では、操作に承認を要求する外部端末装置105と、操作に承認を要求しない外部端末装置105と、承認の操作の権限を持つ外部端末装置105が予め登録される。
外部端末装置105には、それぞれ端末識別情報、あるいは、操作者を特定する操作者識別情報が付与され、操作に承認を要求する外部端末装置105と、操作に承認を要求しない外部端末装置105と、承認の操作の権限を持つ外部端末装置105が、各種識別情報で認識される。
浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器、あるいは、主制御機器102は、外部端末装置105で操作が行われて指示情報D1を受信すると、図16のステップSE1で、操作が行われた外部端末装置105の識別情報を取得して、承認が必要であるか否かを判断する。
浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器、あるいは、主制御機器102は、操作が行われた外部端末装置105が、承認が必要であると判断すると、図16のステップSE2で、承認の権限を持つ外部端末装置105に、承認の有無を要求する通知情報D2を送信する。
浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器、あるいは、主制御機器102は、図16のステップSE3で、承認の権限を持つ外部端末装置105により承認が許可されると、図16のステップSE4で、承認が必要である外部端末装置105での操作に基づく運転を開始する。
浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器、あるいは、主制御機器102は、図16のステップSE3で、承認の権限を持つ外部端末装置105により承認が許可されないと、図16のステップSE5で、承認が必要である外部端末装置105での操作を無効とする。
上述した操作に承認を要求する外部端末装置105と、操作に承認を要求しない外部端末装置105と、承認の操作の権限を持つ外部端末装置105の設定は、主制御機器102では、外部端末装置105を特定して、操作可能な外部端末装置105として登録する。また、承認の操作の権限を持つ外部端末装置105を特定して登録する。更に、登録した各外部端末装置105に対して、承認の権限を持つ外部端末装置105に承認を求めるか否かを設定する。
浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器では、運転操作が操作部14で行われたか外部端末装置105で行われたかを、例えば、指示情報D1で送信される識別情報等により識別する。そして、主制御機器102との間で外部端末装置105を識別する識別情報を送受し、操作が行われた外部端末装置105が、操作の承認が必要であるか否かを判断する。
ここで、外部端末装置105での承認の有無の設定は、外部端末装置105を所定のグループに分類し、グループを識別する識別情報を付与して、グループ毎に設定を行っても良い。図17は、外部端末装置の承認の有無を設定したグループの一例を示すデータテーブルである。
図17に示すように、外部端末装置105による操作時に、他の外部端末装置105に承認を求めるか否か、他の外部端末装置105から承認を求められるか否か等の条件で、外部端末装置105を複数のグループに分け、外部端末装置105を設備機器管理システム100に登録する際には、いずれかのグループに割り当てる。
なお、外部端末装置105の登録は、所定の操作によりグループへの機能割付けモードへ移行し、グループを選択し、承認の条件を選択、決定できるようにすると良い。そして、外部端末装置105による操作時には、図17に示すグループに応じて承認の要求の有無を判断する。
ここで、上述した実施の形態では、外部端末装置105毎に操作の承認の有無を設定することとしたが、外部端末装置105毎に操作が行える運転等の項目を制限しても良い。
外部端末装置105毎での操作が行える運転の設定は、主制御機器102では、外部端末装置105を特定して、操作可能な外部端末装置105として登録する。また、登録した各外部端末装置105に対して、操作を可能とする運転を設定する。
浴室暖房換気乾燥装置1等の設備機器では、運転操作が操作部14で行われたか外部端末装置105で行われたかを、例えば、指示情報D1で送信される識別情報等により識別する。そして、主制御機器102との間で外部端末装置105を識別する識別情報を送受し、外部端末装置105で行われた操作が、外部端末装置105に対して許可した操作であるか否かを判断する。
ここで、外部端末装置105での操作の許可の設定は、外部端末装置105を所定のグループに分類し、グループを識別する識別情報を付与して、グループ毎に設定を行っても良い。図18は、外部端末装置での操作の許可・不許可を設定したグループの一例を示すデータテーブルである。
図18に示すように、外部端末装置105により操作可能な運転毎に、外部端末装置105を複数のグループに分け、外部端末装置105を設備機器管理システム100に登録する際には、いずれかのグループに割り当てる。
なお、外部端末装置105の登録は、所定の操作によりグループへの機能割付けモードへ移行し、グループを選択し、承認の条件を選択、決定できるようにすると良い。そして、外部端末装置105による操作時には、図18に示すグループに応じて操作の可否を判断する。
ここで、上述した承認の可否と操作可能な運転の可否の判断を組み合わせて行うこととしても良い。
これにより、例えば、親が持つ外部端末装置105と子供が持つ外部端末装置105で操作可能な項目を異ならせる、あるいは、子供が持つ外部端末装置105での操作を制限でき、子供による不用意な遠隔操作を制限することができる。
さて、賃貸住宅等で、賃貸人が持つ外部端末装置105を設備機器管理システム100に登録して遠隔操作を行えるようにすると、賃貸人が退去したあとであっても、設備機器の遠隔操作が可能となる恐れがある。
そこで、設備機器管理システム100に登録された賃貸人の外部端末装置105に関する情報を、賃貸住宅の大家、あるいは管理会社等の管理者ができるようにする。あるいは、設備機器管理システム100に登録された過去の賃貸人の外部端末装置105を識別し、該当する外部端末装置105での操作、再登録を不許可とする。
例えば、賃貸住宅の管理者が、設備機器管理システム100で主制御機器102等に登録された過去の賃貸人の外部端末装置105を削除する所定の操作コードが設定され、操作コードの入力で、登録情報を削除可能とする。
操作コードの入力は、例えば、数字でも良いし、複数のボタンを操作する順番、同時に押すか否か等でもよい。また、管理者用の外部端末装置で行えるようにしてもよい。さらに、機械的な鍵を利用し、鍵の位置で操作コードが入力されるようにしても良い。また、鍵で開閉が制限されるケースの中に、管理者用の操作端末を設けて操作が行えるようにしても良い。
また、操作部14に登録された過去の賃貸人の外部端末装置105を、専用のリセットボタン、あるいは、数字の入力、複数のボタンを操作する順番、同時に押すか否か等の所定の操作で削除可能とする機能を設ける。更に、設備機器あるいは主制御機器102に、登録された外部端末装置105に対して操作を有効とする、あるいは無効とする、登録を削除する機能を設ける。また、電源を切ることで、登録情報が削除されるようにしても良い。
更に、外部端末装置105での操作履歴情報を記録し、前回の操作から一定時間が経過すると、操作者が変更されたと判断して、該当する外部端末装置105での操作を無効としても良い。