WO2017212614A1

WO2017212614A1 - 空調機用コントローラ及び空調制御管理システム

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Publication number: WO2017212614A1
Application number: PCT/JP2016/067246
Authority: WO
Inventors: 八幡　直樹
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2016-06-09
Filing date: 2016-06-09
Publication date: 2017-12-14

Abstract

空気調和機の管理用の複数の表示項目を含む空調管理画面を表示する情報表示部と、情報表示部に空調管理画面を表示させる表示制御部と、を有する空調機用コントローラ。表示制御部は、通信端末から送信される非表示指令に応じて、該当する表示項目を非表示にするものである。

Description

空調機用コントローラ及び空調制御管理システム

　本発明は、空気調和機の制御に用いられる空調機用コントローラ及び空調制御管理システムに関する。

　空調機コントローラには、例えば、空気調和機が設置された空調対象空間の壁に取り付けられる壁取り付け型のものがある（例えば、非特許文献１参照）。非特許文献１の空調機用コントローラは、キーロックなどで操作キーを無効にする機能、又はパスワードによりメニュー画面等へのアクセスを制限する機能を有している。

ＭＥリモコン　形名ＰＡＲ－Ｆ３０ＭＥ　取扱説明書、［online］、三菱電機株式会社、［平成２８年５月１８日検索］、インターネット＜ＵＲＬ：https://dl.mitsubishielectric.co.jp/dl/ldg/wink/ssl/wink_doc/m_contents/wink/WPAC_IB/wt07128x01.pdf＞

　しかしながら、非特許文献１の空調機用コントローラは、操作キーの無効設定、及びメニュー画面等へのアクセス制限の設定を、下位階層の設定画面で行わなければならず、複数回のキー操作等を行う必要があるため、操作が煩雑であり手間がかかるという課題がある。

　本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡易な操作によって特定の操作の無効化及び特定の画面へのアクセス制限を実現する空調機用コントローラ及び空調制御管理システムを提供することを目的とする。

　本発明に係る空調機用コントローラは、空気調和機の管理用の複数の表示項目を含む空調管理画面を表示する情報表示部と、情報表示部に空調管理画面を表示させる表示制御部と、通信端末から指令を受信する無線通信部と、を有し、表示制御部は、無線通信部が通信端末から少なくとも１つの表示項目を非表示にさせる非表示指令を受信したときに、非表示指令に応じて該当する表示項目を非表示にするものである。

　本発明に係る空調制御管理システムは、空気調和機の管理用の複数の表示項目を含む空調管理画面を表示する情報表示部を有する空調機用コントローラと、空調機用コントローラと無線通信を行う通信端末と、を備えた空調制御管理システムであって、通信端末は、少なくとも１つの表示項目を非表示にさせる非表示指令を送信する制御部を有し、空調機用コントローラは、情報表示部に空調管理画面を表示させる表示制御部と、通信端末から指令を受信する無線通信部と、を有し、表示制御部は、無線通信部が非表示指令を受信したときに、非表示指令に応じて該当する表示項目を非表示にするものである。

　本発明は、通信端末から受信した非表示指令に応じて該当する表示項目を非表示にすることから、複数回のキー操作等を行う必要がないため、簡易な操作により、特定の操作の無効化及び特定の画面へのアクセス制限を実現することができる。

本発明の実施の形態に係る空調制御管理システムの構成を示す模式図である。図１の空調機用コントローラの機能的な構成を示すブロック図である。図１の通信端末の機能的な構成を示すブロック図である。図１の空調機用コントローラにおける操作キーの非表示設定反映前のＨＯＭＥ画面と、図１の通信端末におけるＨＯＭＥ画面管理用の設定画面と、を例示した説明図である。図１の空調機用コントローラにおける操作キーの非表示設定反映後のＨＯＭＥ画面を例示した説明図である。図１の空調機用コントローラにおける設定メニュー項目の非表示設定反映前のメニュー画面と、図１の通信端末における設定メニュー項目の表示管理用の設定画面と、を例示した説明図である。図１の空調機用コントローラ１における設定メニュー項目の非表示設定反映後のメニュー画面を例示した説明図である。図１の空調制御管理システムの動作を示すフローチャートである。

実施の形態．
　図１は、本発明の実施の形態に係る空調制御管理システムの構成を示す模式図である。図２は、図１の空調機用コントローラの機能的な構成を示すブロック図である。図３は、図１の通信端末の機能的な構成を示すブロック図である。図１～図３を参照して、空調制御管理システム３の全体的な構成を説明する。図１に示すように、空調制御管理システム３は、空調機用コントローラ１と、通信端末２と、により構成されている。

　空調機用コントローラ１は、例えば、空調対象空間の壁に取り付けられる壁取り付け型のコントローラであり、空気調和機（図示せず）の制御に用いられる。空調機用コントローラ１は、情報表示部１１と、タッチパネル１２と、無線通信部１３と、表示制御部１５と、記憶部１４と、を有している。

　ここで、空気調和機は、室内等の空調対象空間に設けられ、空調対象空間の空気の温度、湿度、及び清浄度などを調整するものである。空気調和機は、室内機と室外機とが別々に設けられた分離型の空調機であってもよく、室内機の機能と室外機の機能とを組み合わせた一体型の空調機であってもよい。また、空気調和機は、空調対象空間の空気と外気と入れ替える換気装置、空気中に浮遊する粉塵などを除去する空気清浄機、及び空調対象空間の空気を加湿する加湿器などであってもよい。

　情報表示部１１は、例えば液晶ディスプレイ（ｌｉｑｕｉｄ　ｃｒｙｓｔａｌ　ｄｉｓｐｌａｙ）からなり、空気調和機の管理用の複数の表示項目を含む空調管理画面を表示画面上に表示するものである。タッチパネル１２は、情報表示部１１上に重ねて配設され、タッチ操作を受け付けるものである。

　無線通信部１３は、通信端末２との間で無線通信を行うものである。無線通信部１３は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標：以下同様）、又はＷｉＦｉ（登録商標：以下同様）等の無線ＬＡＮといった任意の通信規格により無線通信を行う機能を有している。無線通信部１３は、通信端末２から指令を受信するものである。無線通信部１３は、通信端末２から、指令として、例えば、少なくとも１つの表示項目の表示／非表示設定の切り替えを指示する表示変更指令を受信するものである。ここで、表示変更指令は、少なくとも１つの表示項目を非表示にさせる非表示指令と、非表示となっている少なくとも１つの表示項目を表示させる表示指令と、を含んでいる。記憶部１４は、表示制御部１５の動作プログラム等を空調管理画面の情報と共に記憶するものである。

　表示制御部１５は、情報表示部１１に空調管理画面を表示させるものである。より具体的に、表示制御部１５は、情報表示部１１に、空調管理画面として、複数の表示項目を含む画面を表示させるものである。例えば、表示制御部１５は、複数の操作キーを含むＨＯＭＥ画面、及び複数の設定メニュー項目を含むメニュー画面などを情報表示部１１に表示させる。

　また、表示制御部１５は、無線通信部１３が通信端末２から表示変更指令を受信したときに、無線通信部１３から表示変更指令を取得するものである。そして、表示制御部１５は、表示変更指令に応じて、情報表示部１１上の空調管理画面に含まれる少なくとも１つの表示項目を表示又は非表示に切り替えるものである。例えば、表示制御部１５は、通信端末２から送信される表示変更指令が、少なくとも１つの表示項目を非表示にさせる非表示指令であれば、該当する表示項目に当該非表示指令の設定内容を反映させる。すなわち、表示制御部１５は、非表示指令に応じて、該当する表示項目を非表示に切り替える。同様に、表示制御部１５は、通信端末２から送信される表示変更指令が、非表示となっている少なくとも１つの表示項目を表示させる表示指令であれば、該当する表示項目を表示させる。

　通信端末２は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレットＰＣ、及びノートＰＣ等の携帯端末である。本実施の形態において、通信端末２は、空調機用コントローラ１の表示設定を変更させる表示変更指令を生成し送信する機能を実現させる表示管理プログラムを、公衆回線を介して外部サーバ等（図示せず）からダウンロードし、インストールしているものとする。表示管理プログラムは、管理者の操作部２２への入力操作に応じて、空調機用コントローラ１の表示設定を変更させる表示変更指令を生成して送信する機能を制御部２５に付与するアプリケーションソフトウェアである。したがって、特定のユーザである管理者は、表示管理プログラムをインストールした通信端末２により、空調機用コントローラ１の表示設定を管理することができる。

　通信端末２は、表示部２１と、操作部２２と、通信部２３と、制御部２５と、情報格納部２４と、を有している。表示部２１は、例えば液晶ディスプレイ（ｌｉｑｕｉｄ　ｃｒｙｓｔａｌ　ｄｉｓｐｌａｙ）からなり、表示管理プログラムに応じた画面情報を表示するものである。

　操作部２２は、空調機用コントローラ１の表示設定に関する入力操作を受け付けて、操作内容を示す操作信号を制御部２５へ出力するものである。図１では、通信端末２としてスマートフォンを例示しているため、操作部２２は、タッチパネルからなり、タッチ操作を受け付けるものである。もっとも、通信端末２は、タッチパネルを有しないものであってもよく、すなわち、操作部２２は、複数の物理的な操作ボタンを備え、押下された操作ボタンに応じた操作信号を制御部２５へ出力するものであってもよい。また、操作部２２は、マウス等の他のポインティングデバイスであってもよい。

　通信部２３は、無線通信部１３との無線通信を行うものである。通信部２３は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ、又はＷｉＦｉ等の無線ＬＡＮといった任意の通信規格により無線通信を行う機能を有している。情報格納部２４は、表示管理プログラム等といった制御部２５の動作プログラムを格納するものである。

　制御部２５は、表示管理プログラムに従って、表示部２１に、空調機用コントローラ１の表示設定管理用の設定画面を表示部２１に表示させるものである。例えば、制御部２５は、空調機用コントローラ１のＨＯＭＥ画面の表示設定管理用の設定画面、及び空調機用コントローラ１のメニュー画面の表示設定管理用の設定画面などを表示部２１に表示させるものである。また、制御部２５は、操作部２２に対する管理者の入力操作に応じて、空調機用コントローラ１の表示画面上における少なくとも１つの表示項目の表示／非表示の設定を行うものである。さらに、制御部２５は、空調機用コントローラ１の情報表示部１１の表示設定を変更させる表示変更指令を生成し、生成した表示変更指令を空調機用コントローラ１へ送信するものである。表示変更指令は、例えば、少なくとも１つの表示項目の表示／非表示設定の切り替えを指示するものである。すなわち、制御部２５は、表示変更指令として、少なくとも１つの表示項目を非表示にさせる非表示指令と、非表示となっている少なくとも１つの表示項目を表示させる表示指令とを生成して、空調機用コントローラ１の無線通信部１３へ送信するものである。

　図４は、図１の空調機用コントローラ１における操作キーの非表示設定反映前のＨＯＭＥ画面と、図１の通信端末２におけるＨＯＭＥ画面管理用の設定画面と、を例示した説明図である。図５は、図１の空調機用コントローラ１における操作キーの非表示設定反映後のＨＯＭＥ画面を例示した説明図である。図４及び図５に示すように、ＨＯＭＥ画面は、空気調和機の基本的な設定用の画面である。図４及び図５を参照して、表示制御部１５が行う情報表示部１１の表示設定の切替処理について説明する。

　図４において、空調機用コントローラ１の情報表示部１１は、タッチパネル１２を介して、空調管理画面としてのＨＯＭＥ画面１０１ａを表示している。図４のＨＯＭＥ画面１０１ａは、操作キーの非表示設定が反映されていない通常のＨＯＭＥ画面である。ＨＯＭＥ画面１０１ａは、表示項目のうちの操作キーとして、設定温度低下キー３１と、設定温度上昇キー３２と、運転／停止キー３３と、運転モード変更キー３４と、メニューキー３５と、を有している。設定温度低下キー３１は、設定温度を下げる操作を受け付けるものである。設定温度上昇キー３２は、設定温度を上げる操作を受け付けるものである。運転／停止キー３３は、空気調和機の運転開始及び運転停止の操作を受け付けるものである。運転モード変更キー３４は、冷房モード、ドライモード、暖房モード、自動モード、及び送風モードなどの各運転モード間における切替操作を受け付けるものである。メニューキー３５は、メニュー画面への切替操作を受け付けるものである。

　具体的には、管理者がタッチパネル１２における各操作キーの位置にタッチすると、タッチパネル１２は、タッチされた位置に応じた検出信号を表示制御部１５に出力する。表示制御部１５は、タッチパネル１２から出力された検出信号に応じて、情報表示部１１への表示内容を変更する。例えば、表示制御部１５は、管理者が設定温度低下キー３１にタッチすると設定温度を下げ、設定温度上昇キー３２にタッチすると設定温度を上げる。また、管理者がメニューキー３５にタッチすると、表示制御部１５は、ＨＯＭＥ画面１０１ａをメニュー画面に切り替えて表示させる。

　また、通信端末２の表示部２１は、タッチパネルからなる操作部２２を介して、ＨＯＭＥ画面管理用の設定画面２０１を表示している。「運転／停止」の表示は、運転／停止キー３３に対応している。「モード」の表示は、運転モード変更キー３４に対応している。「設定温度」の表示は、設定温度低下キー３１及び設定温度上昇キー３２に対応している。「メニュー」の表示は、メニューキー３５に対応している。

　図４に例示する設定画面２０１では、管理者が、各表示の左側の位置又は各表示そのものに触れる度に、各表示の左側の位置において、★マークの表示と非表示とが繰り返される。管理者は、通信端末２の設定画面２０１において、空調機用コントローラ１に表示させたい操作キーに対応する表示の隣に★マークが付されるようタッチ操作を行い、表示したい操作キーを選択する。

　制御部２５は、★マークが付された表示に対応する操作キーを表示する設定とし、★マークが付されていない表示に対応する操作キーを表示しない設定とする。そして、設定画面２０１等に設けられた送信ボタン等（図示せず）が押下されると、制御部２５は、設定内容に応じた表示変更指令を生成して、空調機用コントローラ１へ送信する。すなわち、管理者による操作キーの選択が完了し、送信ボタン等が押下されると、制御部２５は、通信部２３を介して、設定画面２０１の設定内容を示す表示変更指令を空調機用コントローラ１へ送信する。

　表示制御部１５は、無線通信部１３を介して表示変更指令を受信すると、受信した表示変更指令に応じて、情報表示部１１の画面上における少なくとも１つの操作キーを表示又は非表示に切り替える。より具体的に、表示制御部１５は、図４の設定画面２０１の設定内容を示す表示変更指令を受信した場合、情報表示部１１のＨＯＭＥ画面１０１ａを、図５に示すＨＯＭＥ画面１０１ｂに切り替える。ＨＯＭＥ画面１０１ｂは、操作キーの非表示設定が反映された後のＨＯＭＥ画面である。図５では、表示制御部１５が、設定温度低下キー３１、設定温度上昇キー３２、及びメニューキー３５を非表示に設定した場合を例示している。なお、図５では、非表示となっている各操作キーを点線で示している。そして、表示制御部１５は、タッチパネル１２上において、管理者が非表示となった操作キーの位置にタッチしても、そのタッチ操作が無効となるように設定するものである。

　ここで、図５では、ＨＯＭＥ画面１０１ｂにおいて、各操作キーが固定されている場合を例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、空調制御管理システム３は、点線で示す空いた部分、すなわち不自然に空いてしまった非表示の操作キーの部分を埋めるため、表示されている操作キーのサイズ変更を、自動で、あるいは通信端末２上において手動で行えるようにしてもよい。また、空調制御管理システム３は、非表示の操作キーの部分を埋めるために、あらかじめ登録されているデザイン画像、又はタッチパネル等によって操作されない単なる情報を、自動で、あるいは通信端末２上での操作により手動で、情報表示部１１の画面上に表示できるようにしてもよい。ここで、空調機用コントローラ１は、デザイン画像として、例えば、太陽又は雪だるまなどの単なる画像を表示してもよい。また、空調機用コントローラ１は、単なる情報として、例えば、現在の消費電力、湿度、又は天気予報などの情報を表示できるようにしてもよい。

　より具体的に、表示制御部１５は、例えば、図４の設定画面２０１の設定内容を示す表示変更指令を受信した場合、運転／停止キー３３及び運転モード変更キー３４のうちの少なくとも一方の横幅を長くすることで、非表示となるメニューキー３５の部分を埋めるようにしてもよい。また、表示制御部１５は、例えば、図４の設定画面２０１の設定内容を示す表示変更指令を受信した場合、設定温度低下キー３１及び設定温度上昇キー３２の部分のうちの一部又は全部に、現在の天気を示すデザイン画像又は現在の湿度を示す情報などを表示するようにしてもよい。

　さらに、表示管理プログラムをインストールした通信端末２は、非表示の操作キーの部分を埋めるための各種設定を受け付け、受け付けた設定内容を示す表示調整指令を空調機用コントローラ１へ送信するようにしてもよい。この場合、通信端末２は、図４のような設定画面２０１での設定終了後に、非表示部分を埋める設定用の画面を表示するようにしてもよい。そして、通信端末２は、表示調整指令を、表示変更指令に含めて空調機用コントローラ１へ送信するようにしてもよいし、表示変更指令とは別に空調機用コントローラ１へ送信するようにしてもよい。

　すなわち、表示制御部１５は、通信端末２から表示調整指令を含む表示変更指令を受信した場合、例えば、最初から運転／停止キー３３及び運転モード変更キー３４のうちの少なくとも一方のサイズを変更し、非表示となるメニューキー３５の部分を埋めるようにしてもよい。また、表示制御部１５は、通信端末２から表示調整指令を含まない表示変更指令を受信したとき、まず、図５のようにメニューキー３５等を非表示にするとよい。そして、表示制御部１５は、通信端末２から表示調整指令を受信したときに、表示中の各操作キーのサイズ変更、あるいはデザイン画像等の表示処理を行うようにしてもよい。

　以上のように、空調機用コントローラ１は、通信端末２から操作キーの表示／非表示設定を指示する表示変更指令等を受信したとき、表示変更指令等に応じた設定を反映させる。このため、管理者は、メニューキー３５を操作することなく、任意の操作キーの表示設定又は非表示設定等を行うことができる。

　図６は、図１の空調機用コントローラ１における設定メニュー項目の非表示設定反映前のメニュー画面と、図１の通信端末２における設定メニュー項目の表示管理用の設定画面と、を例示した説明図である。図７は、図１の空調機用コントローラ１における設定メニュー項目の非表示設定反映後のメニュー画面を例示した説明図である。図６及び図７に示すように、メニュー画面は、表示項目として、複数の設定メニュー項目を有している。図６及び図７を参照して、表示制御部１５が行う情報表示部１１の表示設定の切替処理について説明する。

　図６において、空調機用コントローラ１の情報表示部１１は、タッチパネル１２を介して、空調管理画面としてのメニュー画面１０２ａを表示している。図６のメニュー画面１０２ａは、設定メニュー項目の非表示設定が反映されていない通常のメニュー画面である。メニュー画面１０２ａは、表示項目のうちの設定メニュー項目として、日時設定の項目４１と、週間スケジュール設定の項目４２と、タイマ設定の項目４３と、各種設定の項目４４と、を有している。また、メニュー画面１０２ａは、表示項目のうちの操作キーとして、ホームキー４５を有している。

　日時設定の項目４１は、日時を設定する日時設定の画面への切替操作を受け付けるものである。週間スケジュール設定の項目４２は、一週間の空気調和機の運転スケジュールを設定する週間スケジュール設定画面への切替操作を受け付けるものである。タイマ設定の項目４３は、タイマに関する設定を行うタイマ設定画面への切替操作を受け付けるものである。各種設定の項目４４は、表示設定等を行う画面への切替操作を受け付けるものである。ホームキー４５は、前述したＨＯＭＥ画面への切替操作を受け付けるものである。具体的には、管理者によるタッチパネル１２上のタッチ位置に応じた検出信号に応じて、表示制御部１５が、情報表示部１１への表示内容を変更する。

　図６において、通信端末２の表示部２１は、操作部２２を介して、メニュー画面管理用の設定画面２０２を表示している。「日時設定」の表示は、日時設定の項目４１に対応している。「週間スケジュール設定」の表示は、週間スケジュール設定の項目４２に対応している。「タイマ設定」の表示は、タイマ設定の項目４３に対応している。「各種設定」の表示は、各種設定の項目４４に対応している。

　図６に例示する設定画面２０２においても、管理者が、各表示の左側の位置又は各表示そのものに触れる度に、各表示の左側の位置において、★マークの表示と非表示とが繰り返される。管理者は、通信端末２の設定画面２０２において、空調機用コントローラ１に表示させたい設定メニュー項目に対応する表示の隣に★マークが付されるようタッチ操作を行い、表示したい操作キーを選択する。

　制御部２５は、★マークが付された表示に対応する設定メニュー項目を表示する設定とし、★マークが付されていない表示に対応する設定メニュー項目を表示しない設定とする。そして、設定画面２０１等に設けられた送信ボタン等が押下されると、制御部２５は、設定内容に応じた表示変更指令を生成して、空調機用コントローラ１へ送信する。すなわち、制御部２５は、通信部２３を介して、設定画面２０１の設定内容を示す表示変更指令を空調機用コントローラ１へ送信する。

　表示制御部１５は、無線通信部１３を介して表示変更指令を受信すると、受信した表示変更指令に応じて、情報表示部１１の画面上における少なくとも１つの操作キーを表示又は非表示に切り替える。より具体的に、表示制御部１５は、図６の設定画面２０２の設定内容を示す表示変更指令を受信した場合、情報表示部１１のメニュー画面１０２ａを、図７に示すメニュー画面１０２ｂに切り替える。メニュー画面１０２ｂは、設定メニュー項目の非表示設定が反映された後のメニュー画面である。図７では、表示制御部１５が、週間スケジュール設定の項目４２及び各種設定の項目４４を非表示にした場合を例示している。なお、図７では、非表示となっている各項目を点線で示している。そして、表示制御部１５は、タッチパネル１２上において、管理者が非表示となった設定メニュー項目の位置にタッチしても、そのタッチ操作が無効となるように設定するものである。

　ここで、図７では、メニュー画面１０２ｂにおいて、設定メニュー項目の表示位置が固定されている場合を例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、点線で示す空いた部分、すなわち非表示設定の項目の部分を詰めて各項目を表示させてもよい。

　以上のように、空調機用コントローラ１は、通信端末２から設定メニュー項目の表示／非表示設定を指示する表示変更指令等を受信したとき、表示変更指令等に応じた設定を反映させる。すなわち、空調機用コントローラ１は、アクセス制限をかけたい画面に対応する設定メニュー項目を非表示にし、タッチ操作を無効とすることができる。このため、空調機用コントローラ１によれば、従来のようにパスワードを用いることなく、特定の画面へのアクセス制限を実現することができる。

　ところで、図４～図７では、通信端末２から表示変更指令を送信する際、空調機用コントローラ１に、通信端末２の設定画面に対応する画面を表示させる場合を例示したが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、空調機用コントローラ１に表示されている画面がＨＯＭＥ画面ではなくても、通信端末２からＨＯＭＥ画面に関する表示変更指令を送信すれば、表示変更指令に応じた設定をＨＯＭＥ画面に反映させることができる。同様に、例えば、空調機用コントローラ１に表示されている画面がメニュー画面ではなくても、通信端末２からメニュー画面に関する表示変更指令を送信すれば、表示変更指令に応じた設定をメニュー画面に反映させることができる。もっとも、通信端末２の設定画面に対応する画面を空調機用コントローラ１に表示させた状態で、通信端末２から表示変更指令を送信すれば、管理者は、設定の切り替わりを視認することができるため、安心感を得ることができる。

　ここで、表示制御部１５及び制御部２５は、上記の各機能を実現する回路デバイスなどのハードウェアで実現することもできるし、例えばＤＳＰ（Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｓｉｇｎａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｏｒ）等のマイコン又はＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）等の演算装置上で実行されるソフトウェアとして実現することもできる。また、記憶部１４及び情報格納部２４は、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ　Ｄｉｓｋ　Ｄｒｉｖｅ）又はフラッシュメモリ等により構成することができる。

　図８は、図１の空調制御管理システム３の動作を示すフローチャートである。図８に基づき、通信端末２と空調機用コントローラ１とが連携して行う表示／非表示設定の切替処理について説明する。

　まず、通信端末２の制御部２５は、管理者による操作を受けて、空調機用コントローラ１の表示設定管理用の設定画面を表示部２１に表示させる（ステップＳ１０１）。次いで、操作部２２は、管理者が表示項目の選択操作を行い、送信ボタン等を押下すると、管理者の選択操作の内容に応じた操作信号を制御部２５へ出力する。制御部２５は、操作部２２から出力された操作信号に応じて、少なくとも１つの表示項目の表示／非表示設定の切り替えを指示する表示変更指令を生成し、生成した表示変更指令を通信部２３を介して空調機用コントローラ１へ送信する（ステップＳ１０２）。

　次に、無線通信部１３は、通信端末２から送信された表示変更指令を受信し、表示制御部１５に受け渡す（ステップＳ１０３）。表示制御部１５は、無線通信部１３から表示変更指令を取得したとき、取得した表示変更指令に応じて、情報表示部１１上の空調管理画面に含まれる少なくとも１つの表示項目を表示又は非表示に切り替える。すなわち、表示制御部１５は、表示されている表示項目に対し、表示変更指令が、非表示設定を指示するものであれば非表示状態に切り替え、表示設定を指示するものであれば表示状態を維持する。一方、表示制御部１５は、非表示となっている表示項目に対し、表示変更指令が、表示設定を指示するものであれば表示状態に切り替え、非表示設定を指示するものであれば非表示状態を維持する（ステップＳ１０４）。そして、表示制御部１５は、非表示に設定した表示項目への操作が無効となるように設定する（ステップＳ１０５）。上記ステップＳ１０１～Ｓ１０５の一連の処理により、表示制御部１５の表示画面は、例えば、図４又は図６の状態から図５又は図７の状態に切り替えられる。

　以上のように、本実施の形態における空調機用コントローラ１は、通信端末２から受信した非表示指令に応じて、該当する表示項目を非表示にする。よって、空調機用コントローラ１によれば、複数回のキー操作等を行う必要がないため、簡易な操作により、特定の操作の無効化及び特定の画面へのアクセス制限を実現することができる。

　ところで、非特許文献１の空調機用コントローラは、操作キーの無効設定及びメニュー画面等へのアクセス制限の設定を解除する際にも、複数回のキー操作等の煩雑な操作を行う必要がある。また、従来の空調機用コントローラには、アクセス制限の解除等を行う際、操作キーの多重押し、又は基板上のＤＩＰスイッチ操作などの複雑な操作を要するものもある。この点、空調機用コントローラ１は、通信端末２から受信した表示指令に応じて、該当する表示項目を表示させる。よって、空調機用コントローラ１によれば、複数回のキー操作等といった複雑な操作を行うことなく、簡単な操作により、操作キーの無効設定及びメニュー画面等へのアクセス制限の設定などを解除することができる。すなわち、空調機用コントローラ１によれば、管理者の手間を省くことができ、利便性の向上を図ることができる。

　また、従来の空調機用コントローラは、パスワードによりメニュー画面等へのアクセスを制限している場合でも、インターネット上の情報から初期パスワード又はマスターパスワードが割り出され、設定内容を変更されることがある。なお、マスターパスワードとは、変更後のパスワードを忘れたときに使用するパスワードのことである。この点、本実施の形態における空調制御管理システム３は、管理者が表示管理プログラムを厳重に管理しさえすれば、管理者以外の者による表示管理プログラムのダウンロードを防ぐことができる。すなわち、空調制御管理システム３は、空調機用コントローラ１の表示設定の変更を実現させる表示管理プログラムをインストールした通信端末２からのみ、空調機用コントローラ１の表示設定を管理することができる。このため、空調制御管理システム３によれば、いたずらなどで設定を変更されるといった事態を回避することができ、信頼性を高めることができる。つまり、空調制御管理システム３は、キーロック又はパスワードなどを用いることなく、通信端末により簡単かつ安全に、特定の操作の無効化及び特定の画面へのアクセス制限を実現することができる。

　加えて、従来の空調機用コントローラは、キーロックなどで無効となっている操作キーも表示されるため、無効の操作キーを視認した者に、アクセス制限を解除しようとする動機を与え得る。この点、空調機用コントローラ１は、無効に設定する操作キー等を非表示にすることから、無効の操作キーを視認することができないため、いたずらなどによる設定変更を抑制することができる。

　すなわち、空調機用コントローラ１は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ等による無線通信機能を有しており、スマートフォン等の通信端末２から、表示画面上の設定項目の表示／非表示設定を行うことができる。したがって、空調機用コントローラ１は、例えば、メニューキー３５を非表示にしたり、いたずらなどで変更されたくない機能の設定メニュー項目を非表示にしたりすることで、管理者以外の者が設定内容を変更するといった事態を回避することができる。

　上記実施の形態は、空調機用コントローラ及び空調制御管理システムにおける好適な具体例であり、本発明の技術的範囲は、これらの態様に限定されるものではない。例えば、図１及び図４～図７では、無線通信部１３が空調機用コントローラ１の紙面右下部に配置されている場合を例示しているが、これに限らず、無線通信部１３は、空調機用コントローラ１の任意の位置に設けられてよい。

　また、図４及び図６では、★マークの有無によって選択状況を視認させる態様を例示したが、これに限らず、例えば、表示の白黒反転、表示の色彩変更などにより、選択状況を視認させる態様を採ってもよい。もっとも、★マーク以外の記号又は符号によって選択状況を視認させる態様を採ってもよい。

　さらに、上記実施の形態では、空調機用コントローラ１がユーザの入力操作を受け付ける手段としてタッチパネル１２を採用した例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、空調機用コントローラ１は、タッチパネル１２の代わりに、情報表示部１１上の表示項目に関連づけられた複数の物理的な操作ボタンを備え、押下された操作ボタンに応じた操作信号を表示制御部１５へ送信する表示操作部を有していてもよい。そして、表示制御部１５は、情報表示部１１上の表示項目を非表示にした場合、非表示にした表示項目に関連する操作ボタンへの操作が無効となるように設定するとよい。

　１　空調機用コントローラ、２　通信端末、３　空調制御管理システム、１１　情報表示部、１２　タッチパネル、１３　無線通信部、１４　記憶部、１５　表示制御部、２１　表示部、２２　操作部、２３　通信部、２４　情報格納部、２５　制御部、３１　設定温度低下キー、３２　設定温度上昇キー、３３　運転／停止キー、３４　運転モード変更キー、３５　メニューキー、４１　日時設定の項目、４２　週間スケジュール設定の項目、４３　タイマ設定の項目、４４　各種設定の項目、４５　ホームキー、１０１ａ、１０１ｂ　ＨＯＭＥ画面、１０２ａ、１０２ｂ　メニュー画面、２０１、２０２　設定画面。

Claims

　空気調和機の管理用の複数の表示項目を含む空調管理画面を表示する情報表示部と、
　前記情報表示部に前記空調管理画面を表示させる表示制御部と、
　通信端末から指令を受信する無線通信部と、
を有し、
　前記表示制御部は、
　前記無線通信部が通信端末から少なくとも１つの前記表示項目を非表示にさせる非表示指令を受信したときに、前記非表示指令に応じて該当する前記表示項目を非表示にするものである空調機用コントローラ。
　前記表示制御部は、
　前記無線通信部が通信端末から非表示となっている少なくとも１つの前記表示項目を表示させる表示指令を受信したときに、前記表示指令に応じて該当する前記表示項目を表示させるものである請求項１に記載の空調機用コントローラ。
　前記情報表示部上に設けられ、タッチ操作を受け付けるタッチパネルをさらに有し、
　複数の前記表示項目は、前記タッチパネルが受け付けるタッチ操作に対応づけた操作キーを含む請求項１又は２に記載の空調機用コントローラ。
　前記情報表示部上に設けられ、タッチ操作を受け付けるタッチパネルをさらに有し、
　複数の前記表示項目は、前記タッチパネルが受け付けるタッチ操作に対応づけた設定メニュー項目を含む請求項１～３の何れか一項に記載の空調機用コントローラ。
　前記表示制御部は、
　非表示にした前記表示項目への操作が無効となるように設定するものである請求項１～４の何れか一項に記載の空調機用コントローラ。
　空気調和機の管理用の複数の表示項目を含む空調管理画面を表示する情報表示部を有する空調機用コントローラと、前記空調機用コントローラと無線通信を行う通信端末と、を備えた空調制御管理システムであって、
　前記通信端末は、
　少なくとも１つの前記表示項目を非表示にさせる非表示指令を送信する制御部を有し、
　前記空調機用コントローラは、
　前記情報表示部に前記空調管理画面を表示させる表示制御部と、
　前記通信端末から指令を受信する無線通信部と、を有し、
　前記表示制御部は、
　前記無線通信部が前記非表示指令を受信したときに、前記非表示指令に応じて該当する前記表示項目を非表示にするものである空調制御管理システム。
　前記通信端末は、
　前記空調機用コントローラの表示設定の変更を実現させる表示管理プログラムをインストールしたものである請求項６に記載の空調制御管理システム。