JP6171520B2 - 制動灯制御装置 - Google Patents

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本発明は、車両に搭載されるブレーキランプ等の制動灯の点灯を制御する制動灯制御装置に関する。
車両に搭載される制動灯は、ブレーキペダルが操作されたときに点灯して、車両が制動していることを後続車両に知らせる。即ち、制動灯とバッテリ等の電源とを接続する電気接続路上に、切り替え用リレー回路、及びブレーキ操作に連動して作動するブレーキスイッチを備え、ブレーキペダルが操作された場合に、制動灯に電力が供給されて該制動灯が点灯する。
また、従来より、先行車両追従走行制御(ACC制御;Adaptive Cruise Control)や、車両挙動制御(VDC制御;Vehicle Dynamic Control)、及びレーン逸脱防止制御(LDP制御;Lane Departure Prevention)等の機能を備えた車両が普及しつつあり、このような制御が実行される場合には、ブレーキペダルの操作に関係無く、自動ブレーキ操作によって制動灯が点灯することがある。
ここで、ACC制御のように、車両の速度を制御する機能を備えるものであれば、制動操作が生じるので、該ACC制御の制動操作に応じて制動灯を点灯させる必要がある。これに対し、VDC制御やLDP制御は、車両の向きを制御することを主眼としているので、車両速度を減速させる制御は行われない。
しかし、VDC制御やLDP制御が実施されているときにおいて、ブレーキ液圧が変動することがあり、このブレーキ液圧の変動がブレーキペダルのストローク動作を招いてしまうことがある。つまり、車両の制動操作が行われていないにも関わらず、ブレーキペダルがストローク動作し、ひいては制動灯が点灯するという問題が生じる。
このような問題を解決するために、例えば、特開2010−264824号公報(特許文献1)に開示されたものが知られている。該特許文献1では、VDC制御或いはLDP制御が行われている際には、切り替えスイッチの動作により、電源と制動灯の間の電気接続路を遮断することが開示されている。
また、昨今において、急減速を伴う制動時に、この状況を後続車両に知らせるために、制動灯を明滅させる制御を行うESS機能を備える車両が普及しつつある。ESS機能は、ブレーキ操作等により車両に制動が加えられ、減速度が所定値以上となった場合(即ち、車両速度が急激に減速する場合)には、制動灯を明滅させることにより、その旨を後続車両に知らせる。
そして、制動灯制御装置に、上記のESS機能を搭載する場合には、できるだけ新たな部品を追加することなく既存の部品のみで対処することが望まれるので、例えば、電源端子とブレーキスイッチとの間に介置された切り替え用リレー回路を周期的にオン、オフ動作させることにより、制動灯を明滅させることが提案されている。
特開2010−264824号公報
しかしながら、上述したように、切り替え用リレー回路を周期的にオン、オフ動作させると、制動灯の電源側端子の電圧が、オン、オフ動作に連動して高レベル、低レベルと、交互に変動することになる。
その際、ESS機能により制動灯を明滅させる制御に対して、制動灯のオン、オフ動作を検出する制御部が小刻みなブレーキ操作が行われたものと誤判定してしまい、安定した制動制御ができなくなってしまうという問題が発生する。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、制動灯が明滅動作する場合においても、小刻みなブレーキ操作が行われたものと誤判定することを防止できる制動灯制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本願発明は、ブレーキペダルの操作に応じてオン、オフが切り替えられる制動灯スイッチと、電源と制動灯スイッチとの間のオン、オフを切り替える切り替えスイッチを備える。更に、制動灯スイッチと、制動灯との間の任意の点を検出点として設定したとき、検出点と制動灯との間、または、制動灯の前記検出点とは反対側となる回路に設けられた明滅用スイッチと、明滅用スイッチを周期的にオン、オフ動作させる制動灯制御部、及び検出点の電圧を検出する制動制御部を備える。更に、制動灯制御部は、明滅用スイッチが周期的にオン、オフ動作した回数をカウントするカウント手段を備え、所定の車両条件下にて、カウント手段にてカウントした回数が予め設定したカウント閾値を超えた場合には、明滅用スイッチを常時オンとし、切り替えスイッチを周期的にオン、オフ動作させる。
本発明に係る制動灯制御装置では、制動灯が明滅動作する場合でも、検出点の電圧はほぼ一定値となるので、小刻みなブレーキ操作が行われているものと誤判定することを防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る制動灯制御装置、及びその周辺機器の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る制動灯制御装置の、制動制御部及びその周辺機器のの詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る制動灯制御装置の、制動灯制御部の詳細な構成を示すブロック図である。 比較例に係る制動灯制御装置の、各信号の時系列的な変化を示すタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態に係る制動灯制御装置の、各信号の時系列的な変化を示すタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係る制動灯制御装置、及びその周辺機器の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る制動灯制御装置の、各信号の時系列的な変化を示すタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態に係る制動灯制御装置の、制動灯制御部の詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る制動灯制御装置の、各信号の時系列的な変化を示すタイミングチャートである。 本発明の第4実施形態に係る制動灯制御装置、及びその周辺機器の構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る制動灯制御装置の、各信号の時系列的な変化を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態の説明]
図1は、本発明の第1実施形態に係る制動灯制御装置、及びその周辺機器の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、この制動灯制御装置は、車両に搭載されたブレーキペダル4の操作、及び車両に搭載される各種の制御機構(詳細は後述)により、制動灯31(例えば、ブレーキランプ)の点灯、消灯を制御するものである。そして、本実施形態では、車両の走行中に急ブレーキがかけられ、ESS(Emergency Stoplamp System)が作動して制動灯31が自動的に明滅動作する場合に、該制動灯31に通じる電線の電源側に設定した検出点(図1に示す検出点T1)の電圧変動を抑制することにより、制動制御部25が、小刻みなブレーキ操作が行われたものと誤判定することを防止する。以下、詳細に説明する。
図1に示す制動制御装置は、ACCリレー回路11と、点灯用リレー回路12(切り替えスイッチ)と、制御用リレー回路13、及び明滅用リレー回路14(明滅用スイッチ)を備えている。また、ブレーキペダル4の操作により、接続、開放が切り替えられるノーマリオープン型のブレーキスイッチSW1(制動灯スイッチ;以下、「スイッチSW1」と略す)と、このスイッチSW1と連動して作動するノーマリクローズ型のブレーキスイッチSW2(以下、「スイッチSW2」と略す)を有している。
点灯用リレー回路12は、リレーコイル12c及びリレー接点12aを有しており、通常時(リレーコイル12cの非通電時)にはリレー接点12aは、端子12p側に接続され、リレーコイル12cの通電時には端子12q側に接続される。また、リレーコイル12cの一端はイグニッション端子21(電源)に接続され、他端は制動灯制御部24に接続されている。そして、該制動灯制御部24の制御により、リレーコイル12cの通電、非通電が制御される。また、リレー接点12aは、バッテリ端子22(電源)に接続され、端子12pは、スイッチSW1を介して検出点T1に接続されている。ここで、検出点T1は、スイッチSW1(制動灯スイッチ)と制動灯31との間の任意の点である。
ACCリレー回路11は、リレーコイル11c及びリレー接点11aを有しており、通常時にはリレー接点11aは開放され、リレーコイル11cの通電時には端子11pと端子11qが接続されるように切り替わる。また、リレーコイル11cの一端はイグニッション端子21に接続され、他端は、ACC制御部23に接続されている。そして、該ACC制御部23の制御によりリレーコイル11cの通電、非通電が制御される。また、端子11pはバッテリ端子22に接続され、端子11qは検出点T1に接続されている。従って、リレーコイル11cが通電した場合には、検出点T1の電圧はバッテリ端子22の電圧と等しくなる。
制御用リレー回路13は、リレーコイル13c及びリレー接点13aを有しており、通常時には、端子13pと13qは開放され、リレーコイル11cの通電時には、端子13pと13qが接続されるように切り替わる。また、リレーコイル13cの一端は、イグニッション端子21に接続され、他端は制動灯制御部24に接続されている。そして、該制動灯制御部24の制御によりリレーコイル13cの通電、非通電が制御される。
明滅用リレー回路14は、リレーコイル14c及びリレー接点14aを有しており、該リレー接点14aは、通常時には端子14p側に接続され、リレーコイル14cの通電時には、端子14q側に接続されるように切り替わる。また、リレーコイル14cの一端はイグニッション端子21に接続され、他端は制動灯制御部24に接続されている。そして、該制動灯制御部24の制御によりリレーコイル14cの通電、非通電が制御される。また、リレー接点14aは制動灯31に接続され、端子14pは検出点T1に接続されている。
制動灯31は、例えば、発光ダイオードであり、アノード、カソード間に電圧が供給された際に点灯する。
スイッチSW1は、2つのノーマリオープン型の接点SW1a1及びSW1a2を備えており、ブレーキペダル4の踏み込み量が所定量に達した場合には、各接点SW1a1、SW1a2が接続される。また、接点SW1a1の一端は端子12pに接続され、他端は、検出点T1に接続されている。更に、接点SW1a2の一端はバッテリ端子22に接続され、他端は抵抗Rを介してグランドに接地され、且つ、左右輪選択制動制御部26に接続されている。
スイッチSW2は、ノーマリクローズ型の接点SW2aを備えており、ブレーキペダル4の踏み込み量が上記の所定量に達した場合には、接点SW2aは開放される。また、接点SW2aの一端は、イグニッション端子21に接続され、他端は左右輪選択制動制御部26、及び制動制御部25に接続されている。
また、本実施形態に係る制動灯制御装置は、検出点T1の電圧を検出しこの電圧に基づいて車両の制動を制御する制動制御部25、及び制動灯31の点灯を制御する制動灯制御部24を備えている。なお、図1に示すACC制御部23、及び左右輪選択制動制御部26は、後述の図2に示すように、制動制御部25に含まれる構成要素である。
更に、ブレーキペダル4は、制動装置10に接続されており、該制動装置10の制御により車両に搭載される車輪が制動される。
なお、以下ではリレー接点が接続されることを「オン」と称し、リレー接点が開放されることを「オフ」と称することにする。
図2は、制動制御部25及びその周辺機器の構成を示すブロック図であり、以下、図2を参照して制動制御部25の詳細な構成について説明する。制動制御部25は、ACC(Adaptive Cruise Control)を実行するACC制御部23と、左右輪選択制動制御部26を含んでおり、車両走行時の制動を制御する。
左右輪選択制動制御部26は、例えば、車両挙動制御VDCやレーン逸脱防止制御LDP等の、車両の減速を伴わずに車両に所定のヨーモーメントを付与して車両の制動装置10を制御する。また、左右輪選択制動制御部26が作動しているときには、ヨーモーメント制御要求信号を制動灯制御部24に出力する。
ACC制御部23は、先行車両の走行に合わせて自動的に自車両の走行速度を制御し、必要に応じて自車両の走行を制動する(ブレーキをかける)ように制御する。即ち、先行車両の走行状態に応じて車両に搭載されるエンジン制御部17に制御信号を出力し、その一方で制動装置10に制動信号を出力する。また、ACC制御部23が作動しているときには、ACC要求信号を制動灯制御部24に出力する。
更に、該ACC制御部23より制動信号(ブレーキをかける信号)が出力されているときには、図1に示すリレーコイル11cを通電する制御が行われる。即ち、ACC制御により自車両が制動された場合には、リレーコイル11cを通電させることにより、バッテリ端子22の電圧を検出点T1に供給し、制動灯31を点灯させる(このとき、明滅用リレー回路14は、オンとされている)。
次に、制動灯制御部24について説明する。図3は、制動灯制御部24及びその周辺機器の詳細な構成を示すブロック図である。図3に示すように、制動灯制御部24は、リレー駆動処理部32と、ブレーキ操作判定部33と、明滅制御部36と、を備えている。
リレー駆動処理部32は、2つのオア回路OR1,OR2と、リレー38とを備えている。オア回路OR1の2つの入力端子はそれぞれ制動制御部25に接続され、出力端子はリレー38の入力端子に接続されている。そして、制動制御部25よりヨーモーメント制御要求信号が出力された際に、この信号がオア回路OR1の2つの入力端子に供給される。なお、2系統の入力は、冗長化を目的としている。
また、オア回路OR2の一方の入力端子は、制動制御部25に接続され、他方の入力端子は、ブレーキ操作判定部33に接続されている。そして、制動制御部25よりACC要求信号が出力された場合には、この信号がオア回路OR2の一方の入力端子に供給され、ブレーキ操作判定部33よりブレーキ操作判定信号X1が出力された場合には、この信号がオア回路OR2の他方の入力端子に供給される。そして、オア回路OR2の出力端子は、リレー38に接続されている。
従って、オア回路OR2の出力信号が「L」の場合には、オア回路OR1の出力信号がリレー38を介して後段側に出力される。具体的には、図1に示した点灯用リレー回路12及び制御用リレー回路13に出力される。反対に、オア回路OR2の出力信号が「H」とされた場合には、オア回路OR1の出力信号はリレー38の後段側に出力されない。
ブレーキ操作判定部33は、左右輪選択制動作動状態検出部34、及びBP動作検出器35と接続されている。なお、該左右輪選択制動作動状態検出部34、及びBP動作検出器35は、図1に示す制動装置10に含まれる構成要素である。
BP動作検出器35は、ブレーキペダル4の動作を検出する。具体的には、ブレーキペダル4のストロークを検出し、或いはマスタシリンダ液圧を検出する。そして、この検出結果を示す信号をブレーキ操作判定部33に出力する。
左右輪選択制動作動状態検出部34は、図2に示した左右輪選択制動制御部26による制動の有無を示す信号をブレーキ操作判定部33に出力する。
ブレーキ操作判定部33は、左右輪選択制動制御部26による制動の有無を示す信号、及び、ブレーキペダル4が動作しているか否かを示す信号に基づいて、以下に示す(イ)、(ロ)のいずれかの条件が成立した場合に、ブレーキ操作判定信号X1を出力する。
(イ)BP動作検出器35より、BP操作信号が出力され、且つ、左右輪選択制動作動状態検出部34にて作動が検出されない場合には、ブレーキ操作判定信号X1を出力する。
(ロ)BP動作検出器35より、BP操作信号が出力され、且つ、左右輪選択制動作動状態検出部34にて作動が検出された場合には、更に、BP操作信号と左右輪選択制動作動状態検出部34による作動検出信号との対応関係を検出し、この対応関係が所定度合い以上である場合には、ブレーキ操作判定信号X1を出力する。
そして、上記(イ)、(ロ)の条件によりブレーキ操作判定信号X1が出力された場合、或いは、制動制御部25よりACC要求信号が出力された場合には、オア回路OR2の出力が「H」となるので、リレー38がオフとなる。それ以外の場合には、リレー38はオンとなる。従って、リレー38がオンとされ、且つ、ヨーモーメント制御要求信号が出力されている場合には、図1に示す点灯用リレー回路12のリレーコイル12cが通電し、且つ制御用リレー回路13のリレーコイル13cが通電する。
また、図3に示す明滅制御部36は、外部よりESS信号が与えられた場合(所定の車両条件下となった場合)には、周期的にオン、オフを繰り返す駆動信号を、図1に示す明滅用リレー回路14のリレーコイル14cに出力する。上述したように、ESS信号は、車両の減速度が大きい場合(急ブレーキがかけられた場合)に出力される信号であり、該ESS信号が与えられた際に、リレー接点14aを周期的にオン、オフ動作させることにより、制動灯31を明滅させることができる。
ここで、上述した制動制御部25、及び制動灯制御部24は、例えば、中央演算ユニット(CPU)や、RAM、ROM、ハードディスク等の記憶手段からなる一体型のコンピュータとして構成することができる。
なお、本発明の実施形態は、二輪駆動モードと四輪駆動モードを切り替えて走行する機能を備えた車両に適用されている。このような駆動モードを切り替える機能を備えた車両では、急制動が加えられた際には、車両の荷重が前方に強くかかるため、後輪の荷重が減少してホイールロックし易くなる。特に四輪駆動のように、前輪、後輪が駆動系で連結された状態で急制動すると、摩擦ブレーキ以外の制動力が後輪に加わり、より一層ホイールロックし易くなるため、急制動時には四輪駆動モードから二輪駆動モードへ切り替えて前後輪の駆動系を切り離すことが行われている。
四輪駆動モードと二輪駆動モードの切り替えは、制動が発生したことを検知して行われる。具体的には、制動灯が点灯することと連動して駆動モードを切り替える制御が行われる。
次に、第1実施形態に係る制動灯制御装置の動作について説明する。
[通常時の動作]
通常時(ACC、VDC、LDPの制御が行われていない場合)には、図2に示した左右輪選択制動制御部26は、ヨーモーメント制御要求信号を出力しない。従って、図3に示すオア回路OR1の出力は「L」であり、オア回路OR2の出力に関係なく、リレー38の出力は「L」である。従って、図1に示すリレーコイル12c、及びリレーコイル13cは通電されない。従って、リレー接点12aはオン、リレー接点13aはオフとなる。従って、ブレーキペダル4の操作に連動して、制動灯31の点灯、消灯が切り替えられ、更に、この操作に連動してスイッチSW2のオン、オフが切り替えられる。つまり、ブレーキペダル4が踏まれた場合には、制動灯31が点灯し、且つ、スイッチSW2がオンとなって左右輪選択制動制御部26への電力供給が停止される。
[ACC制御により車両が減速される場合]
図1、図2に示すACC制御部23により、車両の制動制御が行われ、車両が減速する場合には、該ACC制御部23は、図1に示すACCリレー回路11のリレーコイル11cを通電する。これにより、リレー接点11aがオンとなり、制動灯31に電流が流れるので、該制動灯31が点灯する。即ち、ブレーキペダル4の操作に関係無く、ACC制御部23の制御信号により、制動灯31の点灯、消灯が切り替えられる。勿論、ブレーキペダル4が操作された場合には、制動灯31は点灯する。
[左右輪選択制動制御部による制御が行われる場合]
上述した(イ)、(ロ)の条件に基づき、下記(1)〜(3)に示す全ての条件が成立した場合には、リレーコイル12c、リレーコイル13cを通電する。
(1)運転者によりブレーキペダル4が操作されていない。
(2)ACC制御により減速を目的とする制御が行われていない。
(3)車両挙動制御(VDC)や車線逸脱防止制御(LDP)等の左右輪選択制動制御が行われている。
そして、上記の条件により、点灯用リレー回路12のリレーコイル12cが通電すると、リレー接点12aがオフとされる。従って、ブレーキペダル4の挙動で制動灯31が点灯することが回避される。つまり、VDCやLDP等の車両の制動を伴わない制御が行われている場合に、ブレーキの液圧の変動が生じてブレーキストロークが変化した場合等において、制動灯31が点灯することを防止できる。
更に、制御用リレー回路13のリレーコイル13cが通電すると、リレー接点13aがオンとなるので、上記のようにブレーキストロークが変化してスイッチSW2がオフとされた場合でも、このスイッチSW2と並列に接続された制御用リレー回路13のリレー接点13aがオンとされるので、左右輪選択制動制御部26にイグニッション端子21からの電力が供給され、作動を継続させることができる。
[ESSが作動した場合]
次に,本実施形態の特徴的な内容である、ESSが作動した場合の動作について説明する。運転者がブレーキペダル4を踏み込んで車両を制動させ、このときの減速度が予め設定した閾値減速度よりも大きい場合(急ブレーキである場合)には、ESSが作動して制動灯を明滅させることにより、急ブレーキがかかっていることを後続車両に認識させる。
即ち、図3に示したように、制動灯制御部24にESS信号が入力された場合には、明滅制御部36は、明滅用リレー回路14のリレーコイル14cを周期的に通電させる。これによりリレー接点14aが周期的にオン、オフを繰り返す。また、リレー接点12aはオンとされ、スイッチSW1の各接点SW1a1、SW1a2はオンとされているので、制動灯31は、リレー接点14aの周期的なオン、オフの繰り返しにより、明滅することになる。
[検出点T1の電圧変化について]
図1に示すように、明滅用リレー回路14の電源側端子と制動制御部25は、検出点T1で電気的に接続されている。そして、制動制御部25は、検出点T1の電圧に基づいて、車両が制動されているか否か(ブレーキがかかっているか否か)を判断している。つまり、検出点T1の電圧が高い場合(バッテリ電圧の場合)には、制動灯31が点灯している(つまり、ブレーキがかかっている)と判断し、反対に、検出点T1の電圧が低い場合(グランド電圧の場合)には、制動灯31が消灯している(つまり、ブレーキがかかっていない)と判断する。この判断結果は、前述したように、車両の二輪駆動モードと四輪駆動モードを切り替えるための判断基準として用いられる。
一方、検出点T1は、明滅用リレー回路14の電源(バッテリ端子22)側に設けられている。従って、ESSが作動して、明滅用リレー回路14のリレー接点14aが周期的にオン、オフを繰り返した場合には、該リレー接点の電源側である検出点T1の電圧は変化せず、ほぼ一定の電圧値となる。つまり、検出点T1の電圧は、バッテリ端子22の電圧が維持される。従って、制動灯31が明滅した場合であっても、制動制御部25で検出される検出点T1の電圧はほぼ一定であるから、制動制御部25において、小刻みなブレーキ操作が行われたものと誤判定することを防止できる。換言すれば、検出点T1とグランドとの間に、明滅用リレー回路14、及び制動灯31が設けられるので、制動灯31を明滅させた場合でも、検出点T1の電圧を一定値に維持することができる。
以下、検出点T1の電圧を一定に維持できることについて、比較例と対比しながら説明する。
[比較例に係る各信号の説明]
ここで、本実施形態のように、検出点T1と制動灯31との間に明滅用リレー回路14を設置せずに、例えば、点灯用リレー回路12のリレー接点12aを周期的にオン、オフ動作させることを、比較例として考える。即ち、ESS信号が入力された場合に、リレー接点12aをオン、オフ動作させることでも、制動灯31を明滅させることができる。
この場合の、各信号の変化を図4のタイミングチャートに示す。図4において、(a)は運転者によるブレーキ操作、(b)はESS作動信号、(c)は点灯用リレー回路12の駆動状態、(d)は検出点T1の電圧(制動制御部25による制動灯31の検出状態)、(e)は制動灯31の点灯状態、そして(f)はT/F状態(二輪駆動、四輪駆動を切り替えるトランスファの状態)を示している。
いま、図4(a)に示すように、時刻t1にて運転者がブレーキペダル4を踏み込み、更に図4(b)に示すように時刻t2にてESSが作動すると、図4(c)に示すようにリレーコイル12cの通電、非通電が切り替えられて、リレー接点12aが周期的にオン、オフを繰り返す。従って、制動灯31は、図4(e)に示すように周期的に明滅することとなる。また、検出点T1の電圧は図4(d)に示すように周期的に変化するので、この電圧が制動制御部25にて検出される。
つまり、制動制御部25は、周期的に制動、非制動が繰り返されているものと判断するので、図4(f)に示すように二輪駆動モードと四輪駆動モードが小刻みに切り替えられることになり、車両の制動制御が安定しなくなる。
つまり、車両制動時は、二輪駆動モードの方が制動の安定性が良いので、四輪駆動モードで走行している場合において制動操作が行われた場合(ブレーキペダル4が踏まれた場合等)には、二輪駆動モードに切り替える制御が行われる。しかし、上記の場合には、制動、非制動が小刻みに切り替えられるので、これに連動して二輪駆動モード、四輪駆動モードが切り替えられると、前述のように制動制御の安定性が低下してしまう。
[第1実施形態に係る各信号の説明]
本実施形態では、上述の比較例とは異なり、図1に示したように、検出点T1よりもグランド側に明滅用リレー回路14を設けて、制動灯31の明滅を制御している。図5は、本実施形態に係る各信号の変化を示すタイミングチャートである。図5において、(a)は運転者によるブレーキ操作、(b)はESS作動信号、(c)は点灯用リレー回路12の駆動状態、(d)は明滅用リレー回路14の駆動状態、(e)は検出点T1の電圧(制動制御部25による制動灯31の検出状態)、(f)は制動灯31の点灯状態、そして(g)はT/F状態(二輪駆動、四輪駆動を切り替えるトランスファの状態)を示している。
いま、図5(a)に示すように、時刻t1にて運転者がブレーキペダル4を踏み込み、更に図5(b)に示すように時刻t2にてESSが作動すると、図5(d)に示すようにリレーコイル14cの導通、非道通が切り替えられて、リレー接点14aが周期的にオン、オフを繰り返す。従って、制動灯31は、図5(f)に示すように周期的に明滅することとなる。この際、図5(c)に示すように、点灯用リレー回路12のリレーコイル12cは通電せず、リレー接点12aはオン状態を維持する。また、検出点T1の電圧は図5(e)に示すように時刻t1で高いレベルとなりその後一定値となるので、この一定電圧が制動制御部25にて検出される。
つまり、制動制御部25は、一定値となる電圧を検出することとなるので、継続的にブレーキがかけられているものと判断する。従って、二輪駆動モードと四輪駆動モードが小刻みに切り替えられることはなく、図5(g)に示すように、ESS作動時には、二輪駆動モードで車両が制動制御されることとなる。その結果、安定した制動が可能となる。
このようにして、本発明の第1実施形態に係る制動灯制御装置では、スイッチSW1と、制動灯31との間の任意の点を検出点T1とし、この検出点T1と制動灯31との間に明滅用リレー回路14が設けられる。そして、ESS信号が与えられた場合には、該明滅用リレー回路14を周期的にオン、オフ動作させることにより、制動灯31を明滅させる。この際、検出点T1の電圧はほぼ一定の電圧値に維持されることになるので、この検出点T1の電圧が小刻みに変動することを防止できる。つまり、ブレーキペダル4の操作によらない制動灯31の周期的な点灯、消灯に対して、小刻みなブレーキ操作が行われたと誤判定することを防止できる。従って、この検出点T1で検出される電圧を用いて、二輪駆動モードと四輪駆動モードとの切り替え制御を行う場合に、二輪駆動モードと四輪駆動モードが頻繁に切り替えられるという問題の発生を回避することができる。
また、既存の制動灯制御装置に、明滅用リレー回路14を追加するという極めて少ない部品の追加により、ESS機能に対応した制動灯31の明滅動作を実行することができるので、部品点数を削減することができ、低コスト化、省スペース化を図ることができる。
なお、上述した実施形態では、図1に示したように、明滅用リレー回路14を、検出点T1と制動灯31との間に設ける構成としたが、本発明はこれに限定されず、明滅用リレー回路14を、制動灯31とグランドとの間に設けても同様の効果を得ることができる。即ち、明滅用リレー回路14は、検出点T1と制動灯31との間、または、制動灯31の検出点T1とは反対側となる回路に設けることができる。
[第2実施形態の説明]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図6は、第2実施形態に係る制動灯制御装置の構成を示すブロック図である。図6に示すように、第2実施形態に係る制動灯制御装置は、前述の図1に示した第1実施形態に係る制動灯制御装置と対比して一部が相違している。以下、相違点について説明する。
第2実施形態では、図1に示したACCリレー回路11を備えていない点、及び点灯用リレー回路12の端子12q(切り替えスイッチがオフ時の接点位置を示す端子側)と、明滅用リレー回路14の端子14q(明滅用スイッチがオフ時の接点位置を示す端子側)が電気的に導通している点、の2つの点で相違している。それ以外の構成は、同一であるので、同一符号を付して構成説明を省略する。
そして、前述の第1実施形態では、ACC制御により車両を制動させる場合には、図1に示したリレーコイル11cを通電させ、リレー接点11aをオンとすることにより、制動灯31を点灯させるように制御した。これに対して、第2実施形態では、ACC制御により車両を制動させる場合には、点灯用リレー回路12のリレーコイル12cを通電させ、リレー接点12aを端子12q側に接続させる。更に、明滅用リレー回路14のリレーコイル14cを通電させてリレー接点14aを端子14q側に接続させる。その結果、制動灯31に電流が流れて、該制動灯31が点灯することとなる。こうすることにより、ACC制御により車両が制動する場合において、制動灯31を点灯させることができる。
また、前述した第1実施形態と同様に、ESS信号が与えられた場合には、リレー接点12aは、端子12p側に接続されるので、明滅用リレー回路14のリレーコイル14cを周期的に通電させることにより、制動灯31を明滅させることができる。
次に、第2実施形態に係る各信号の変化について、図7に示すタイミングチャートを参照して説明する。図7において、(a)は運転者によるブレーキ操作、(b)はACCによる制動制御の状態、(c)はESS作動信号、(d)は点灯用リレー回路12の駆動状態、(e)は明滅用リレー回路14の駆動状態、(f)は制動灯31の点灯状態を示している。
いま、図7(b)に示すように、時刻t11にてACCによる制動がオンとなると、図7(d)、(e)に示すように、リレーコイル12c及びリレーコイル14cが共に通電し、上述したように、点灯用リレー回路12のリレー接点12aは端子12qに接続され、明滅用リレー回路14のリレー接点14aは端子14qに接続される。従って、図7(f)に示すように、制動灯31が点灯する。
その後、図7(a)に示すように、時刻t12にて運転者がブレーキペダル4を踏み込むと、図7(b)に示すように、ACCによる制動が解除される。従って、図7(d)、(e)に示すようにリレーコイル12c、及びリレーコイル14cの通電が停止する。
その後、図7(c)に示すように、時刻t13にて、ESSが作動すると、図7(e)に示すようにリレーコイル14cが周期的に通電され、リレー接点14aが周期的にオン、オフを繰り返す。従って、制動灯31は、図7(f)に示すように周期的に明滅することとなる。つまり、ESSが作動した場合には、制動灯31が明滅して、後続車両に急ブレーキが生じていることを報知する。
この際、検出点T1の電圧は前述した第1実施形態と同様に一定値となるので、この一定電圧が制動制御部25にて検出される。従って、前述した第1と同様に、制動制御部25は一定値となる電圧を検出することとなるので、継続的にブレーキがかけられているものと判断し、二輪駆動モードと四輪駆動モードが小刻みに切り替えられることが回避されることとなる。
このようにして、本発明の第2実施形態に係る制動灯制御装置においても、前述した第1実施形態と同様に、スイッチSW1と、制動灯31との間の任意の点を検出点T1とし、この検出点T1と制動灯31との間に明滅用リレー回路14が設けられる。そして、ESS信号が与えられた場合には、該明滅用リレー回路14を周期的にオン、オフ動作させることにより、制動灯31を明滅させる。従って、第1実施形態と同様の効果を達成することができる。
また、ACC制御等、ブレーキペダル4が踏み込まれていないときに制動灯31を点灯させる制御を行う際に、点灯用リレー回路12と明滅用リレー回路14の両方を作動させることにより、ブレーキスイッチSW1を経由せずに制動灯31を点灯させることができる。従って、図1に示したACCリレー回路11を省略でき、前述した第1実施形態よりも一層の部品点数の削減、低コスト化、及び省スペース化を図ることが可能となる。
なお、第1実施形態と同様に、制動灯31のグランド側となる回路に明滅用リレー回路14を設ける構成とすることも可能である。
[第3実施形態の説明]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。装置構成は、前述した図1と同様である。また、第3実施形態では、制動灯制御部24の構成が第1実施形態と相違する。以下、図8を参照して、第3実施形態に係る制動灯制御部24について説明する。第3実施形態では、制動灯制御部24にカウンタ37(カウント手段)が設けられている。
カウンタ37は、明滅制御部36の制御により、明滅用リレー回路14のリレー接点14aをオン、オフ動作した回数(駆動回数)をカウント値として計数する。そして、このカウント値が予め設定したカウント閾値を超えた場合には、明滅用リレー回路14のリレーコイル14cを通電させない。つまり、常時オンとする。その代わりに、点灯用リレー回路12のリレーコイル12cを周期的に通電させる。従って、明滅用リレー回路14のリレー接点は継続してオン状態とされ、且つ、点灯用リレー回路12のリレー接点12aが、周期的にオン、オフを繰り返すので、制動灯31を明滅動作させることができる。以下、この動作を、図9に示すタイミングチャートを参照して説明する。
図9において、(a)は運転者によるブレーキ操作、(b)はESS作動信号、(c)は制動灯31の点灯状態、(d)は明滅用リレー回路14の駆動回数、(e)は点灯用リレー回路12の駆動回数、(f)は告知信号の出力を示している。
図9(a)に示すように、時刻t21にて運転者によりブレーキペダル4が操作され、且つ図9(b)に示すように、ESS作動信号が与えられた場合には、前述した第1実施形態で示したように、明滅用リレー回路14が周期的にオン、オフ動作するので、図9(c)に示すように、制動灯31が明滅する。
この際、図8に示したカウンタ37は、オン、オフの駆動回数をカウントする。そして、図9(d)に示すように、時間経過に伴ってカウント値が増加し、カウント閾値TH1に達した場合には、明滅制御部36は、明滅用リレー回路14のリレー接点14aを継続的なオン状態とする。その結果、図9(c)に示すように時刻t22にて制動灯31が継続した点灯状態となる。
その後、明滅制御部36は、図9(e)に示すように、時刻t23にて点灯用リレー回路12のリレー接点12aを周期的にオン、オフ動作させる。その結果、図9(c)に示すように、制動灯31は、再度明滅することとなる。また、時刻t22の時点で、運転者への告知信号を出力する。即ち、明滅用リレー回路14の駆動回数(カウント値)がカウント閾値TH1に達した場合には、該明滅用リレー回路14が寿命となっていることを運転者に告知する。これにより、運転者は、明滅用リレー回路14が劣化していることを認識し、速やかにメンテナンス作業に取りかかることができる。
このようにして、第3実施形態に係る制動灯制御装置では、明滅用リレー回路14の駆動回数をカウントし、このカウント値が予め設定したカウント閾値TH1に達した場合には、該明滅用リレー回路14によるオン、オフ動作を停止させ、点灯用リレー回路12をオン、オフ動作させることにより、制動灯31を明滅させる。従って、明滅用リレー回路14が経年劣化により作動しなくなるという懸念がある場合に、事前にこれを交換することが告知されるので、故障が発生する前の段階で確実にメンテナンスや交換作業等を行うことができる。また、明滅用リレー回路14の診断処理を不要とすることもできる。
[第4実施形態の説明]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。図10は、第4実施形態に係る制動灯制御装置の構成を示すブロック図である。図10に示すように、第4実施形態に係る制動灯制御装置は、前述の図6に示した第2実施形態に係る制動灯制御装置と対比して、点灯用リレー回路、及び明滅用リレー回路がそれぞれ2個ずつ直列に配置されている点で相違する。即ち、2つの点灯用リレー回路12,15が直列的に配置され、2つの明滅用リレー回路14,16が直列的に配置されている。即ち、それぞれのリレーが冗長化して配置されている。
点灯用リレー回路15は、リレーコイル15cと、リレー接点15aと、端子15p、15qを備えている。また、明滅用リレー回路16は、リレーコイル16cと、リレー接点16aと、端子16p、16qを備えている。
そして、第4実施形態では、2つのリレーを連動して作動させる。即ち、点灯用リレー回路12を作動させるときには、これに連動して点灯用リレー回路15を作動させ、明滅用リレー回路14を作動させるときには、これに連動して明滅用リレー回路16を作動させる。このような構成とすることにより、一方のリレー回路が故障して接点が閉固着(オン状態での固着)した場合でも、他方のリレー回路が作動することにより、リレー回路の動作を正常に行うことができる。以下、この動作を図11に示すタイミングチャートを参照して説明する。
図11は、第4実施形態に係る各信号の変化を示すタイミングチャートであり、(a)は運転者によるブレーキ操作、(b)はESS作動信号、(c)は制動灯31の点灯状態、(d)は明滅用リレー回路14の駆動状態、(e)は明滅用リレー回路16の駆動状態を示している。
そして、図11(a)に示す時刻t31にてブレーキが操作され、図11(b)に示す時刻t32にてESS作動信号が供給された場合には、図11(d)、(e)に示すように、各明滅用リレー回路14,16のリレーコイル14c,16cが周期的に通電する。従って、図11(c)に示すように、制動灯31は明滅する。
いま、時刻t33にて、図11(d)に示すように一方のリレーコイル14cが通電しているにも拘わらず、リレー接点14aがオンとされない場合が生じた場合には、他方のリレーコイル16cが周期的にオン、オフを繰り返すことにより、制動灯31を明滅させることができる。
このように、一方の明滅用リレー回路14(または、16)の接点が閉固着した場合でも、他方の明滅用リレー回路16(または、14)が作動することにより、制動灯31を確実に明滅させることができることとなる。
このようにして、第4実施形態に係る制動灯制御装置では、明滅用リレー回路を2個直列接続するので、冗長性を持たせることができ、一方の回路が故障した場合でも他方の回路が作動することにより、制動灯31を確実に明滅させることができる。
更に、点灯用リレー回路を2個直列接続するので、冗長性を持たせることができ、一方の回路が故障した場合でも他方の回路が作動することにより、制動灯31を確実に明滅させることができる。
なお、上記した第4実施形態では、2つの点灯用リレー回路12,15を直列に配置し、2つの明滅用リレー回路14,16を直列に配置する例について説明したが、直列配置する個数は2個に限らず3個以上とすることもできる。即ち、複数個直列に接続することも可能である。
以上、本発明の制動灯制御装置を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
本発明は、制動灯を明滅動作させる際に、不必要な電圧変動を抑制することに利用することができる。
4 ブレーキペダル
10 制動装置
11 ACCリレー回路
12 点灯用リレー回路(切り替えスイッチ)
13 制御用リレー回路
14 明滅用リレー回路(明滅用スイッチ)
15 点灯用リレー回路
16 明滅用リレー回路
17 エンジン制御部
21 イグニッション端子
22 バッテリ端子
23 ACC制御部
24 制動灯制御部
25 制動制御部
26 左右輪選択制動制御部
31 制動灯
32 リレー駆動処理部
33 ブレーキ操作判定部
34 左右輪選択制動作動状態検出部
35 BP動作検出器
36 明滅制御部
37 カウンタ(カウント手段)
38 リレー
SW1,SW2 ブレーキスイッチ(制動灯スイッチ)
T1 検出点

Claims (4)

  1. 車両に搭載される制動灯を制御する制動灯制御装置において、
    電源と前記制動灯との間に設けられ、ブレーキペダルの操作に応じてオン、オフが切り替えられる制動灯スイッチと、
    前記電源と制動灯スイッチとの間のオン、オフを切り替える切り替えスイッチと、
    前記制動灯スイッチと、前記制動灯との間の任意の点を検出点として設定したとき、前記検出点と前記制動灯との間、または、前記制動灯の前記検出点とは反対側となる回路に設けられた明滅用スイッチと、
    所定の車両条件下にて前記明滅用スイッチを周期的にオン、オフ動作させる制動灯制御部と、
    前記検出点の電圧を検出する制動制御部と、を備え、
    前記制動灯制御部は、
    前記明滅用スイッチが周期的にオン、オフ動作した回数をカウントするカウント手段を備え、
    前記所定の車両条件下にて、前記カウント手段にてカウントした回数が予め設定したカウント閾値を超えた場合には、前記明滅用スイッチを常時オンとし、前記切り替えスイッチを周期的にオン、オフ動作させること
    を特徴とする制動灯制御装置。
  2. 車両に搭載される制動灯を制御する制動灯制御装置において、
    電源と前記制動灯との間に設けられ、ブレーキペダルの操作に応じてオン、オフが切り替えられる制動灯スイッチと、
    前記電源と制動灯スイッチとの間のオン、オフを切り替える切り替えスイッチと、
    前記制動灯スイッチと、前記制動灯との間の任意の点を検出点として設定したとき、前記検出点と前記制動灯との間、または、前記制動灯の前記検出点とは反対側となる回路に設けられた明滅用スイッチと、
    所定の車両条件下にて前記明滅用スイッチを周期的にオン、オフ動作させる制動灯制御部と、
    前記検出点の電圧を検出する制動制御部と、を備え、
    前記切り替えスイッチを、複数個直列に接続すること
    を特徴とする制動灯制御装置。
  3. 前記明滅用スイッチを、複数個直列に接続することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の制動灯制御装置。
  4. 前記切り替えスイッチがオフ時の接点位置を示す端子と、前記明滅用スイッチがオフ時の接点位置を示す端子を導通させたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の制動灯制御装置。

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