JP6170845B2 - 工作機械のカバー構造 - Google Patents
工作機械のカバー構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6170845B2 JP6170845B2 JP2014030213A JP2014030213A JP6170845B2 JP 6170845 B2 JP6170845 B2 JP 6170845B2 JP 2014030213 A JP2014030213 A JP 2014030213A JP 2014030213 A JP2014030213 A JP 2014030213A JP 6170845 B2 JP6170845 B2 JP 6170845B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- operation mode
- cover
- workpiece
- area
- machine tool
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
Description
そのため、加工エリアの全体または一部を遮蔽するようにカバーを設置して、切りくずや切削液の飛散等を防止することが行われている。
また、このタイプの工作機械においては、上述したように2つのテーブルを交互に1つずつ作動させる通常の作動モード(以下、「第1作動モード」という。)に加えて、前後2つのテーブルに跨がって大型のワークが載置され、両テーブルが所定ストロークで同期移動させられながら、工具によってワークの加工が行われる作動モード(以下、「第2作動モード」という。)を適用しうるものも知られている(例えば下記の特許文献1、2参照)。
このような2つの作動モードを選択可能なタンデムテーブル仕様の工作機械においても、作業者に快適な作業空間を提供するためには、各作動モードにおいてワークの加工が行われる加工エリアをカバーで遮蔽して、作業者の作業空間に切りくずや切削液が飛散しないようにする必要がある。しかしながら、2つの作動モードでは、テーブルの移動範囲、すなわち、加工エリアの長さが大きく異なるため、カバーのサイズを一方の加工エリアに合わせると、テーブルの移動に支障が生じたり、遮蔽が不十分となるおそれがあるが、これらの問題を解決したカバー構造は未だ提案されておらず、実際にはカバーなしの状態で加工が行われることも少なくなかった。
また、第2作動モードにおいて、前後テーブルに大型のワークを搬入出する際には、メインカバーの退避可能な部分を退避させておくことにより、クレーン等を用いてワークの般入出を支障なく行うことができる。そして、ワーク加工時には、退避させたメインカバー部分を元の位置に戻しておくとともに、前後シャッタを開けておくことにより、大型ワークが載置された前後テーブルを、第1作動モード時よりも長い移動範囲で同期移動させながら、工具によって大型ワークの加工を行うことができると同時に、メインカバーにより、その外側でオペレーション等を行う作業者に向かって切りくずや切削液の飛沫が飛散するのが抑止されるので、快適な作業空間が確保される。
なお、以下の説明において、各図の左を「前」、同右を「後」といい、また、「左右」は前から見た場合の左右をいうものとする。
また、図示は省略したが、ベッド(2)上には、ボールねじ等の送り装置により前後方向に駆動させられるキャリアが、前テーブル(3A)と後テーブル(3B)との間に位置するように設けられている。このキャリアは、図示しない連結装置によって、前後各テーブル(3A)(3B)に分離可能に連結されるようになっている。
そして、例えば前テーブル(3A)上のワーク(W1)の加工が終了すると、前テーブル(3A)を前待機エリア(S2)まで移動させた後、キャリアを切り離す。次いで、キャリアをワーク(W1)セッティング済みの後テーブル(S3)に連結し、後テーブル(S3)を加工エリア(S1)において所定ストロークで移動させながら工具(9)によりワーク(W1)の加工を行い、その間に、前テーブル(3A)のワーク(W1)の交換作業等を行う。このように、第1作動モードでは、ワーク(W1)の交換のために機械を停止させることなく、前後2つのテーブル(3A)(3B)を交互に1つずつ駆動させることによって、ワーク(W1)の加工が効率良く行われる。
なお、前後テーブル(3A)(3B)の駆動は、上記のようなキャリアによるものに限らず、その他の公知の駆動手段を適用することも可能である。
前側カバー部(13)は、その右側部分および上側部分がテレスコピックカバー(130)によって構成されており、その左側部分が垂直板状の固定カバー(134)(図3参照)によって構成されている。テレスコピックカバー(130)は、それぞれ略倒立L形の垂直断面を有しかつ互いに重ね合わせられる3枚のカバー部材(131)(132)(133)よりなり、ベッド(2)前半部の右縁部分に沿ってのびる右レール(18)、および、固定カバー(134)の上縁部に沿うようにベッド(2)の前端付近までのびる左レール(18)に沿って、前後方向に伸縮かつ移動自在に設けられている。図3に示すように、第2作動モードにおいて、3つのカバー部材(131)(132)(133)が互いに重なり合う収縮状態となって、ベッド(2)の前端部まで移動退避させられることにより、前後テーブル(3A)(3B)の上方および右側方が大きく開放され、この開放スペースを通じて、クレーン等により前後テーブル(3A)(3B)へのワーク(W2)の搬入出が行われる。
同様に、後カバー(17)のうち後待機エリア(S3)の右側に配置された右側カバー部(171)は、その一部(171a)が他の部分よりも低くなるように形成されており、この低いカバー部分(171a)の上方スペースを通じて、第1作動モード時に後待機エリア(S3)で待機させられる後テーブル(3B)へのワーク(W1)の搬入出が行われる。上記カバー部分(171a)には、後待機エリア(S3)への作業員の出入口(170)を形成するために、ドア(172)が設けられている。
これらのメインカバー(10)および前後シャッタ(14)(15)により、加工エリア(S1)がほぼ完全に遮蔽された状態となるため、加工エリア(S1)の外側(図2の場合、加工エリア(S1)の右外側)でオペレーション等の作業を行う作業員に対して、切りくずや切削液の飛沫が飛散せず、また、霧状になった切削液を含んだ空気が周囲に流出することも抑止される。
また、一方のテーブル(3A)によるワーク(W1)の加工と平行して、他方のテーブル(3B)が待機させられた待機エリア(S3)に作業者が進入して、テーブル(3B)へのワーク(W1)のセッティング等の段取り作業を行うが、加工エリア(S1)と待機エリア(S3)とはシャッタ(15)によって隔てられているため、段取り作業を行う作業者に対しても、切りくずや切削液が飛散することがない。前後各待機エリア(S2)(S3)への作業員の出入りは、ドア(162)(172)を開くことにより前後各カバー(16)(17)に形成される出入口(160)(170)を通じて行われる。
ワーク(W1)の加工が終了したら、前後シャッタ(14)(15)を開いて、加工済みワーク(W1)が載置された一方のテーブル(3A)を待機エリア(S2)まで移動させるとともに、未加工のワーク(W1)が載置された他方のテーブル(3B)を加工エリア(S1)まで移動させた後、再び前後シャッタ(14)(15)を閉じ、それぞれのテーブル(3A)(3B)において、ワーク(W1)の加工とワーク(W1)の交換を平行して行う。
このように、第1作動モードにおいては、2つのテーブル(3A)(3B)を交互に駆動させてワーク(W1)の加工が効率よく行われるが、この実施形態の工作機械(1)では、上述したカバー構造によって、切りくずや切削液の飛散が確実に抑止され、作業者の作業環境や工場環境が快適な状態に保持される。
そして、前後テーブル(3A)(3B)を所定ストロークで同期移動させながら、工具(9)によって大型ワーク(W2)の加工を行う。
この第2作動モード時の加工エリアは、第1作動モード時の加工エリア(S1)を越えて前後待機エリア(S2)(S3)まで達するが、その主要部分はメインカバー(10)によって覆われており、また、第1作動モード時の待機エリア(S2)(S3)まで拡大した部分も、前後カバー(16)(17)によって周囲を取り囲まれている。従って、これらのカバー(10)(16)(17)により、オペレーション等の作業を行う作業員に対する切りくずや切削液の飛沫の飛散が効果的に抑止される。
ワーク(W2)の加工が終了したら、メインカバー(10)のテレスコピックカバー(130)を再び収縮させてベッド(2)前端部の退避位置まで移動させた後、加工済のワーク(W2)を前後テーブル(3A)(3B)から搬出する。
(2):ベッド
(3A):前テーブル
(3B):後テーブル
(9):工具
(10):メインカバー
(130):テレスコピックカバー(メインカバーの退避可能な部分)
(14):前シャッタ
(15):後シャッタ
(16):前カバー
(160):出入口
(162):ドア
(17):後カバー
(170):出入口
(172):ドア
(W1):ワーク
(W2):ワーク
(S1):(第1作動モード時の)加工エリア
(S2):(第1作動モード時の)前待機エリア
(S3):(第1作動モード時の)後待機エリア
Claims (3)
- 前後方向にのびるベッドと、ベッド上に前後移動可能に設けられた前テーブルおよび後テーブルと、ベッドの長さ中央付近に設けられた工具とを備えており、ワークが載置された前後いずれか一方のテーブルを、ベッドの長さ中間部において所定ストロークで移動させながら、工具によってワークの加工を行う間に、同他方のテーブルを、前記加工が行われている加工エリアに隣接してベッドの前後端部に設けられた前待機エリアおよび後待機エリアのうち一方で待機させる第1作動モードと、第1作動モードで加工されるワークよりも大きいワークが前テーブルおよび後テーブルに跨がって載置され、両テーブルを所定ストロークで同期移動させながら、工具によってワークの加工を行う第2作動モードとを適用しうる工作機械において、
第1作動モード時の加工エリアの左右両側および上側を取り囲むようにメインカバーが設けられ、メインカバーの前後端部に、第1作動モード時の加工エリアと前待機エリアおよび後待機エリアとを隔てるための前シャッタおよび後シャッタが開閉自在に設けられ、メインカバーは、第2作動モード時に前後テーブルへのワークの搬入出が可能となるように、少なくとも一部が退避可能に構成されている、工作機械のカバー構造。 - メインカバーの退避可能な部分が、前後方向に伸縮および移動可能なテレスコピックカバーよりなる、請求項1記載の工作機械のカバー構造。
- 第1作動モード時の前待機エリアの少なくとも左右両側および前側を取り囲むように前カバーが設けられ、第1作動モード時の後待機エリアの少なくとも左右両側および後側を取り囲むように後カバーが設けられ、前後各カバーは、第1作動モード時に前後各待機エリアへの出入口が形成されるように、少なくとも一部が開閉可能に構成されている、請求項1または2記載の工作機械のカバー構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014030213A JP6170845B2 (ja) | 2014-02-20 | 2014-02-20 | 工作機械のカバー構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014030213A JP6170845B2 (ja) | 2014-02-20 | 2014-02-20 | 工作機械のカバー構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015155120A JP2015155120A (ja) | 2015-08-27 |
JP6170845B2 true JP6170845B2 (ja) | 2017-07-26 |
Family
ID=54774777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014030213A Active JP6170845B2 (ja) | 2014-02-20 | 2014-02-20 | 工作機械のカバー構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6170845B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6546838B2 (ja) * | 2015-11-18 | 2019-07-17 | 株式会社アマダホールディングス | 複合加工機 |
JP6322242B2 (ja) * | 2016-09-02 | 2018-05-09 | 株式会社オーエム製作所 | 工作機械 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5320182A (en) * | 1976-08-06 | 1978-02-24 | Okuma Mach Works Ltd | Machine tool with plural tables |
JPS61265234A (ja) * | 1985-05-21 | 1986-11-25 | Murata Mach Ltd | 工作機械 |
JP2001179572A (ja) * | 1999-12-27 | 2001-07-03 | Nippei Toyama Corp | 工作機械のシャッタ装置 |
JP4844719B2 (ja) * | 2006-01-17 | 2011-12-28 | 株式会社ニイガタマシンテクノ | 工作機械のワーク洗浄装置 |
JP4897504B2 (ja) * | 2007-02-01 | 2012-03-14 | 潤治 石井 | 工作機械用カバー |
-
2014
- 2014-02-20 JP JP2014030213A patent/JP6170845B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015155120A (ja) | 2015-08-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6192430B2 (ja) | 保護カバーを有する工作機械 | |
JP5828745B2 (ja) | 工作機械 | |
JP5739480B2 (ja) | 飛散防止カバーを有する工作機械 | |
WO2015037154A1 (ja) | 立形マシニングセンタ | |
DE102011103321A1 (de) | Selbstladende Werkzeugmaschine mit vertikaler Werkzeugspindel | |
JP6604592B2 (ja) | 工作機械 | |
JP6199511B1 (ja) | 複合加工装置及び複合加工方法 | |
JP5949359B2 (ja) | ローダ装置 | |
JP2014213415A (ja) | 工作機械のドア機構 | |
DE102012004709A1 (de) | Doppelspindlige Werkzeugmaschine und Be- und Entladeverfahren | |
JP6170845B2 (ja) | 工作機械のカバー構造 | |
JP2018027612A (ja) | 複合加工装置 | |
JP6546838B2 (ja) | 複合加工機 | |
JP4671697B2 (ja) | レーザ加工機用キャビン及びキャビン内のレーザ加工機への材料搬出入方法 | |
DE102016008607B4 (de) | Robotersystem, das mit einem Unterteilungselement versehen ist, das einen Teil einer Öffnung einer Abdeckung abdeckt | |
JP2006255845A (ja) | 工作機械 | |
JP6697046B2 (ja) | 加工システム | |
JP2008296294A (ja) | パレット交換装置 | |
JP5949409B2 (ja) | 工作機械のカバー構造 | |
JP4558436B2 (ja) | 立形マシニングセンタ | |
JP6398477B2 (ja) | カバー及び工作機械 | |
JPH0811035A (ja) | 工作機械のドア装置 | |
DE112013007528T5 (de) | Werkzeugmaschine | |
JP6954599B2 (ja) | 工作機械のローダ装置及びそのカバー構造 | |
CN102773717B (zh) | 具有用于刀具主轴和工件架的整体壁的机床 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160830 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170622 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170627 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170703 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6170845 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |