JP6170462B2 - 光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6170462B2
JP6170462B2 JP2014081150A JP2014081150A JP6170462B2 JP 6170462 B2 JP6170462 B2 JP 6170462B2 JP 2014081150 A JP2014081150 A JP 2014081150A JP 2014081150 A JP2014081150 A JP 2014081150A JP 6170462 B2 JP6170462 B2 JP 6170462B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
annular wall
optical scanning
scanning device
motor
polygon mirror
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014081150A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015200853A (ja
Inventor
信宏 福間
信宏 福間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2014081150A priority Critical patent/JP6170462B2/ja
Publication of JP2015200853A publication Critical patent/JP2015200853A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6170462B2 publication Critical patent/JP6170462B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Description

本発明は、光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置に関する。
従来より、例えば電子写真方式の画像形成装置等に搭載される光走査装置は知られている(例えば、特許文献1参照)。この光走査装置は、光源から出射された光ビームを偏向走査させるポリゴンミラーと、ポリゴンミラーにより偏向走査された光ビームを被走査体に結像させるfθレンズとを有している。ポリゴンミラーは、ポリゴンモーターの回転軸に固定されている。ポリゴンモーターはIC基板に取付けられている。上記fθレンズとポリゴンミラーとポリゴンモーターとIC基板とは樹脂製のハウジング内に収容されている。fθレンズ及びIC基板は、このハウジングの底壁部に接着剤やボルトにより固定されている。
特開2007−78999号公報
しかしながら近年、光走査装置の小型化が進む中、ハウジング内の空間容積が小さくならざるを得ない状況にある。このため、ポリゴンモーターの発熱によりハウジング内の温度が短時間で急激に上昇してfθレンズ(結像レンズ)が熱変形するという問題がある。この結果、該光走査装置を搭載した画像形成装置では、色ずれ等の画像不良を生じるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ハウジング内に収容された回転多面鏡の駆動用モーターの発熱により、ハウジング内に収容された結像レンズが熱変形するのを防止する。
本発明に係る光走査装置は、上下方向に延びる回転軸を有するモーターと、該モーターの回転軸に固定され、光源から出射された光ビームを偏向走査させる回転多面鏡と、該回転多面鏡にて偏向走査された光ビームを被走査面に結像させる結像レンズと、上記モーター及び上記回転多面鏡及び上記結像レンズを収容するハウジングと、を備えている。
そして、上記モーターを駆動する駆動ICが実装されていて当該モーター固定されたIC基板と、上記IC基板の下面に当接するヒートシンクとをさらに備え、上記ヒートシンクは、上記IC基板の下面に対向する板状部と、該板状部の下面から突出する放熱用のフィン部とを有し、上記ハウジングには、上記モーター及び上記回転多面鏡が収容される空間と上記結像レンズが収容される空間とを区画するべく、平面視で上記モーターを囲むように形成された中空環状の環状壁が設けられ、上記環状壁には、上記回転多面鏡への入射光及び反射光が通過可能な光通過開口が形成されており、上記環状壁は、その下端からの高さが所定高さ以下の部分では中空部の断面積が一定とされる一方、その下端からの高さが該所定高さを超える部分では、上側ほど中空部の断面積が増加するように構成され、上記ハウジングは、上側に開放して上記モーター及び上記回転多面鏡及び上記結像レンズを収容するケース体と、該ケース体の上側を覆う蓋部とを有し、上記蓋部は、上記環状壁の上側を通り且つ冷却風が流通するダクト部を有しており、上記環状壁の上端部は、上記蓋部のダクト部の側壁に当接しており、上記蓋部のダクト部における上記環状壁の上端が当接する部分よりも内側の部分は、該当接部分よりも外側の部分に比べて放熱性が高くなるように構成され、上記ケース体の底壁部における上記IC基板に対応する箇所には開口部が形成され、上記開口部は、上記ヒートシンクの水平板部によって下側から閉塞され、上記環状壁の下端部は、上記ケース体の底壁部の開口部から露出する上記ヒートシンクの板状部に当接している。
この構成によれば、モーターの回転に伴いモーター側から結像レンズ側へと向かう空気流を上記環状壁により妨げることができる。したがって、モーターの発熱により温まった高温の空気流が結像レンズ側に向かうのを抑制することができる。延いては、モーターの発熱による結像レンズの熱変形を抑制することが可能となる。また、環状壁には光が通過可能な開口部が形成されているので、回転多面鏡への入射光及び反射光の光路が阻害されることもない。
ここで、上記環状壁内の中空部の体積が小さいと中空部の温度が過度に上昇する。したがって、折角、環状壁によってモーター側から結像レンズ側に向かう空気流を遮っても、環状壁の壁面からの伝熱により結像レンズが熱変形してしまう虞がある。また、光通過開口から漏れ出る空気流の温度も高くなるため結像レンズの熱変形が生じ易い。
これに対して、上記構成では、環状壁の下端からの高さが所定高さを超える部分においては、中空部の水平断面積を上側ほど増加させる(つまり環状壁を上側に向かって拡形させる)ようにした。これにより、中空部の体積を極力大きくとって、モーターの発熱による中空部の温度上昇を抑制することができる。延いては、環状壁の壁面からの伝熱や光通過開口から漏出する空気流により結像レンズが熱変形するのを抑制することができる。
上記環状壁における上記所定高さ以下の部分では中空部の断面積が一定とされているので、ケース体の底壁部に配置されるレンズ類(例えば結像レンズ)の配置スペースが環状壁によって阻害されることもない。
さらに上記構成によれば、モーターの発熱により暖まった環状壁の内側の空気の熱を、上記ダクト部における環状壁が当接する部分よりも内側の部分から効率良く放熱することができる。しかも、ダクト部内には冷却風が流通するようになっているので、ダクト部を設けない場合に比べて、環状壁の内側の空気の熱をより一層効率良く放熱することができる。
上記環状壁は、その下端からの高さが該所定高さを超える部分は、上側に向かって主走査方向及び主走査方向に直交する方向の双方に広がるように形成されていることが好ましい。
上記蓋部における上記環状壁の上端が当接する部分よりも内側の部分は、開口部に薄板状部材を嵌め込むことにより形成されていることが好ましい。
この構成によれば、モーターの発熱により暖まった環状壁の内側の空気の熱を、上記蓋部の開口部に嵌め込まれた薄板状部材を介して効率良く放熱することができる。
上記薄板状部材は、ポリエチレンフタラート樹脂又はアルミニウム材からなることが好ましい。
この構成によれば、薄板状部材としてポリエチレンフタラート樹脂を用いることで、安価な構成により蓋部の放熱性を高めることができる。また、薄板状部材として放熱性に優れたアルミニウムを使用することで、環状壁の内側の空気の熱を効率良く放熱することができる。
上記所定高さは、上記回転多面鏡の上面が位置する高さよりも大きいことが好ましい。
この構成によれば、環状壁の拡形部分を、回転多面鏡の上面が位置する高さよりも上側に形成することができる。よって、回転多面鏡の周囲に設けられるレンズ類の設置スペースが環状壁によって阻害されることもない。
本発明に係る画像形成装置は、上記光走査装置を備えている。
この構成によれば、結像レンズの熱変形を抑制することができる。延いては、画像形成装置による印刷画像の画質を向上させることが可能となる。
本発明によれば、ハウジング内に収容された回転多面鏡の駆動用モーターの発熱により、ハウジング内に収容された結像レンズが熱変形するのを防止することができる。
図1は、参考形態における光走査装置を備えた画像形成装置を示す概略の縦断面図である。 図2は、光走査装置のハウジングの蓋部を取外した状態を示す斜視図である。 図3は、ハウジングの蓋部を示す斜視図である。 図4は、光走査装置の内部構造を示す縦断面図である。 図5は、環状壁の光通過開口の周辺を拡大して示す斜視図である。 図6は、実施形における光走査装置の蓋部を示す斜視図である。 図7は、実施形における光走査装置の蓋部を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態及び参考形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
参考形態》
図1は、参考形態における画像形成装置1を示している。この画像形成装置1は、タンデム方式のカラープリンターであって、中間転写ベルト7と、1次転写部8及び2次転写部9と、定着部11と、2つの光走査装置4と、4つの画像形成ユニット16a〜16dと、第一〜第四用紙搬送部21〜24とを備えている。
画像形成装置1の本体2の内部下方には、給紙カセット3が配置されている。給紙カセット3は、その内部に印刷前のカットペーパー等の用紙(図示省略)を積載して収容している。そして、この用紙は、図1において給紙カセット3の左上方に向けて、1枚ずつ分離して送り出される。
第一用紙搬送部21は、給紙カセット3の側方に設けられている。第一用紙搬送部21は、本体2の左側面に沿って配置されている。そして、第一用紙搬送部21は、給紙カセット3から送り出された用紙を受け取り、その用紙を本体2の左側面に沿って上方の2次転写部9へ搬送する。
給紙カセット3の右側方には、手差し給紙部5が設けられている。手差し給紙部5には、給紙カセット3に入っていないサイズの用紙や、厚紙、或いはOHPシート等が載置される。そして、手差し給紙部5の左方には第二用紙搬送部22が設けられている。第二用紙搬送部22は、手差し給紙部5から第一用紙搬送部21まで略水平に延びて第一用紙搬送部21に合流している。そして、第二用紙搬送部22は、手差し給紙部5から送り出された用紙等を受け取って第一用紙搬送部21へ搬送する。
各光走査装置4は、第二用紙搬送部22の上方に配置されている。ここで、画像形成装置1は、外部から送信された画像データを受信する。この画像データは一時記憶部(図示省略)に記憶された後、必要に応じて各光走査装置4に送られる。各光走査装置4は、画像データに基づいて制御されたレーザー光をシアン、マゼンタ用の画像形成ユニット16a,16b又はイエロー、ブラック用の画像形成ユニット16c,16dへ向けて照射する。
画像形成ユニット16a〜16dは、2つの光走査装置4の上方に設けられている。各画像形成ユニット16a〜16dはそれぞれ、感光体ドラム10a〜10dを有している。各感光体ドラム10a〜10dのそれぞれに対して、帯電器20a〜20d、現像装置30a〜30d及びクリーニング装置40a〜40dが設けられている。クリーニング装置40a〜40dは、感光体ドラム10a〜10dの周面をクリーニングするために設けられている。
各画像形成ユニット16a〜16dの上方には、無端状の中間転写ベルト7が設けられている。中間転写ベルト7は、複数のローラーに巻き掛けられており、図示しない駆動装置によって回転駆動されるようになっている。
4つの画像形成ユニット16a〜16dは、図1に示すように、中間転写ベルト7に沿って一列に配置されており、シアン、マゼンタ、イエロー、又はブラックのトナー像をそれぞれ形成する。すなわち、各画像形成ユニット16a〜16dでは、光走査装置4によって感光体ドラム10a〜10dの周面10にレーザー光を照射して原稿画像の静電潜像を形成し、現像装置30a〜30dによってこの静電潜像を現像することによって各色のトナー像が形成される。
1次転写部8a〜8dは、各画像形成ユニット16a〜16dの上方にそれぞれ配置されている。1次転写部8a〜8dは、画像形成ユニット16a〜16dにより形成されたトナー像を中間転写ベルト7表面に1次転写する1次転写ローラー80a〜80dを有している。1次転写ローラー80a〜80dには、転写バイアス電源(図示省略)より転写バイアスが印加されている。各画像形成ユニット16a〜16dのトナー像は、1次転写ローラー80a〜80dに印加された転写バイアスによって、所定のタイミングで中間転写ベルト7に転写される。そうして、中間転写ベルト7の表面には、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。
2次転写部9は、中間転写ベルト7の左側方に配置された2次転写ローラー18を有している。2次転写ローラー18は、転写バイアス電源により転写バイアスが印加されている。2次転写ローラー18は、中間転写ベルト7との間で用紙Pを挟持する。そうして、中間転写ベルト7上のトナー像は、2次転写ローラー18に印加された転写バイアスによって用紙Pへ転写されるようになっている。
定着部11は、2次転写部9の上方に設けられている。2次転写部9と定着部11との間には、トナー像が2次転写された用紙Pを定着部11へ搬送する第三用紙搬送部23が形成されている。
定着部11は、各々回転する加熱ローラー182と、加圧ローラー181とを有している。そして、定着部11は、加熱ローラー182と加圧ローラー181とにより用紙Pを挟持することで、用紙Pに転写されたトナー像を加熱及び加圧して用紙Pに定着させるようになっている。
定着部11の上方には、分岐部27が設けられている。定着部11から排出された用紙Pは、両面印刷を行わない場合、分岐部27から画像形成装置1の上部に形成された用紙排出部28に排出される。分岐部27から用紙排出部28に向かって用紙Pが排出されるその排出口部分は、スイッチバック部29としての機能を果たす。両面印刷を行う場合には、このスイッチバック部29において、定着部11から排出された用紙Pの搬送方向が切り替えられる。
−光走査装置の詳細−
シアン、マゼンタ用の光走査装置4とイエロー、ブラック用の光走査装置4は、同じ構造を有しており、図2に示すように、各光走査装置4は、ポリゴンミラー41と、ポリゴンミラー41に向けてレーザー光を出射する一対の光源44L,44Rとを有している。ポリゴンミラー41は、側面に6つの反射面を有する正六角柱状をなしている。ポリゴンミラー41は、光源44L,44Rから出射された光ビームを偏向走査させる。以下の説明において、光ビームの主走査方向を光走査装置4の前後方向と定義し、光ビームの副走査方向を光走査装置4の高さ方向と定義し、主走査方向及び副走査方向の双方に直交する方向を光走査装置4の左右方向と定義する。
上記ポリゴンミラー41は、矩形箱状のハウジング43内に収容されている。ハウジング43は、上側に開放する有底のケース体43a(図2参照)と、ケース体43aの上側を覆う蓋部43b(図3参照)とを有している。ケース体43aの前側壁には、上記一対の光源44L,44Rが取付けられている。一対の光源44L,44Rは、左右方向に間隔を空けて配置されている。
上記ケース体43aの4つの側壁部の外壁面にはそれぞれ、一対の係合突起43tが形成されている。上記蓋部43bの4つの辺部にはそれぞれ、下側に突出する一対の突出片43uが形成されており、各突出片43uには、上記係合突起43tに係合する係合孔43fが形成されている。蓋部43bは、係合孔43fをケース体43aの係合突起43tに係合させることでケース体43aに装着される。
図4に示すように、上記ポリゴンミラー41は、ポリゴンモーター42の出力軸の先端部に固定されている。そして、ポリゴンミラー41は、ポリゴンモーター42により回転駆動される。ポリゴンモーター42は、基板49及びヒートシンク50を介してケース体43aの底壁部に取付けられている。基板49は、前後方向に長い矩形板状をなしている。基板49の上面には、駆動IC48が実装されている。基板49の下面側には、ヒートシンク50が設けられている。ヒートシンク50は、水平板部50a、突出ボス部50b及びフィン部50cを有している。水平板部50aは、前後方向に長い板状をなしている。水平板部50aは、ケース体43aの底壁部の中心部に形成された開口部43vを下側から塞ぐように該ケース体43aに取付けられている。突出ボス部50bは、水平板部50aの上面から突出して基板49の下面に当接している。フィン部50cは、水平板分50aの下面に形成されている。フィン部50cは、左右方向に間隔を空けて並ぶ複数の縦板部により構成されている。
図2に戻って、上記ケース体43aの底壁部におけるポリゴンミラー41の左右両側にはそれぞれ、第1fθレンズ45L,45R、及び第2fθレンズ46L,46Rが取付けられている。第2fθレンズ46L,46Rは、ポリゴンミラー41の軸心位置から見て、第1fθレンズ45L,45Rよりも外側に配置されている。
ポリゴンミラー41の周囲には中空環状の環状壁47が設けられている。環状壁47は、平面視で(ポリゴンモーター42の回転軸方向から見て)ポリゴンモーター42及びポリゴンミラー41を囲むように形成されている。環状壁47は、ハウジング43内の空間を空間S1と空間S2とに区画している。空間S1内には、ポリゴンミラー41及びポリゴンモーター42及び基板49等が収容されて、空間S2内には、第1fθレンズ45R,45L及び第2fθレンズ46R,46L等の光学系が収容されている。
環状壁47は、ハウジング43(つまりケース体43a及び蓋部43b)とは別体で形成されている。環状壁47は、図4に示すように、その下端からの高さが所定高さH以下の部分では中空部(空間S1)の水平断面の断面積及び断面形状が一定になるように形成されている。一方、環状壁47は、その下端からの高さが該所定高さHを超える部分では、上側ほど中空部の断面積が増加するように構成されている。すなわち、環状壁47の上端部は上側に向かって拡径している。本参考形態では、上記所定高さHは、ポリゴンミラー42の上面が位置する高さよりも大きい。
環状壁47の上端部は、蓋部43bに形成された開口部43g(図4参照)の周縁に当接している。開口部43gは、平面視で前後方向に延びる矩形状に形成されている。開口部43gには、薄板状部材55が嵌め込まれている。該薄板状部材55は蓋部43bの一部を構成している。薄板状部材55の肉厚は、蓋部43bにおける開口部43gよりも外側部分の肉厚よりも小さい。こうすることで、蓋部43bにおける環状壁47との当接部よりも内側の部分の放熱性を、該当接部よりも外側の部分に比べて高くするようにしている。本参考形態では、薄板状部材55は、PET(ポリエチレンテレフタラート)樹脂により構成されている。
環状壁47の下端部は、ヒートシンク50の水平板部50aの上面に当接している(図4参照)。環状壁47は、平面視で(ポリゴンモーター42の回転軸方向から見て)ポリゴンミラー41、ポリゴンモーター42及び基板49を囲むように形成されている。
図2及び図5に示すように、環状壁47の前側端部の左右の角部には、スリット状の光通過開口47fL,47fR(図5では左側の光通過開口47fLのみを示す)が形成されている。両光通過開口47fL,47fRは、環状壁47における高さ方向の中間部に形成されている。左側の光通過開口47fLは、環状壁47の前側壁47cの左側端部から左側壁47aの前側端部に亘って形成されている。右側の光通過開口47fRは、環状壁47の前側壁47cの右側端部から右側壁47bの前端部に亘って形成されている。光通過開口47fL,47fRは、ポリゴンミラー41への入射光及び反射光が通過可能に構成されている。
以上のように構成された光走査装置4の動作について説明する。画像形成時には、ポリゴンモーター42によりポリゴンミラー41が回転駆動される。そして、回転するポリゴンミラー41に向けて光源44L,44Rより光ビームが出射される。2本の光ビームは、不図示の入射光学系を通って光通過開口47fL,47fRからポリゴンミラー41の反射面に入射して、該ポリゴンミラー41により偏向走査される。偏向走査された光ビームは、光通過開口47fL,47fRを通過後、第1fθレンズ45L,45R及び第2fθレンズ46L,46Rを通過する。該光ビームは、第1fθレンズ45L,45R及び第2fθレンズ46L,46Rによって等速度運動に変換され、その後、不図示の反射ミラーにより折り返されて各感光体ドラム10a〜10dの周面に結像される。
このように、画像形成時にはポリゴンモーター42が作動するので、ポリゴンモーター42や駆動IC48が発熱する。この発熱により暖まった高温の空気は、ポリゴンモーター42の回転により該モーター42側から第1fθレンズ45L,45R側に向かって流れる。このため、環状壁47を有さない従来の光走査装置4では、この高温の空気流によって第1fθレンズ45L,45Rや、第2fθレンズ46L,46Rが熱変形する虞がある。
これに対して上記参考形態では、ポリゴンモーター42の回転に伴い該モーター42側から第1fθレンズ45L,45R側へと向かう高温の空気流を環状壁47により妨げることができる。したがって、ポリゴンモーター42や駆動IC48の発熱による第1fθレンズ45L,45Rや第2fθレンズ46L,46Rの熱変形を抑制することが可能となる。また、上記環状壁47には光通過開口47fL,47fRが形成されているので、ポリゴンモーター42への入射光ビーム及び反射光ビームの光路が環状壁47により阻害されることもない。
ここで、上記環状壁47の内側の空間S1(中空部)の体積が小さいと該空間S1の温度が過度に上昇する。したがって、折角、環状壁47によってポリゴンモーター42側から第1fθレンズ45L,45R側に向かう空気流を遮っても、環状壁47の側壁47a〜47dからの伝熱や、光通過開口47fL,47fRから漏れ出る空気流の熱により、第1fθレンズ45L,45Rや第2fθレンズ46L,46Rが熱変形してしまう虞がある。
これに対して上記参考形態では、環状壁47の下端からの高さが所定高さHを超える部分においては、空間S1の水平断面積を上側ほど増加させるようにした。これにより、環状壁47の内側の空間S1の体積を極力大きくとって、ポリゴンモーター42の発熱による空間S1の温度上昇を抑制することができる。延いては、環状壁47の側壁47a〜47dからの伝熱や光通過開口47fL,47fRから漏出する空気流の熱により、第1fθレンズ45L,45Rや第2fθレンズ46L,46Rが熱変形するのを確実に抑制することができる。一方、上記環状壁47における上記所定高さH以下の部分では空間S1の水平断面積が一定とされているので、第1fθレンズ45L,45R等、ハウジング43の底壁部に取付けられるレンズ類の設置スペースを十分に確保することができる。
また、上記参考形態では、蓋部43bにおける環状壁47との当接部よりも内側の部分は、開口部43gに薄板状部材55を嵌め込むことにより形成されている。これによれば、蓋部43bにおける環状壁47との当接部よりも内側の部分では、該当接部よりも外側の部分に比べて肉厚が薄い分、放熱性が高くなる。したがって、ポリゴンモーター42の発熱により暖まった環状壁47の内側の空気の熱を効率良く放熱することができる。延いては、環状壁47の内側の空気の温度を低く抑えて、第1fθレンズ45L,45Rや第2fθレンズ46L,46Rの熱変形を確実に抑制することができる。
また、上記参考形態では、薄板状部材55として、PET樹脂を用いるようにしたので、安価な構成により蓋部43bの放熱性を高めることができる。
上記参考形態では、上記所定高さHは、ポリゴンミラー41の上面が位置する高さよりも大きい。
これによれば、環状壁47の拡径部分を、ポリゴンミラー41の上面が位置する高さよりも上側に形成することができる。よって、ポリゴンミラーの周囲に設けられるレンズ類の設置スペースが環状壁47によって阻害されることもない。
そして、上記画像形成装置1は、上記光走査装置4を備えているので、第1fθレンズ45L,45Rや第2fθレンズ46L,46Rの熱変形に起因する画像の色ずれを防止することができる。延いては、印刷画像の画質を向上させることができる。
《実施形
図6及び図7は、実施形を示している。この実施形は、蓋部43bがダクト部56を有する点で上記参考とは異なる。尚、図3と同じ構成部分には同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
ダクト部56は、環状壁47の上側を通るように形成されている。ダクト部56内の冷却流路51は、平面視で(ポリゴンモーター42の回転軸方向から見て)上記環状壁47の内側の空間S1を通っている。冷却風路51には、送風ファン53によって前側から後側へと向かう空気流(冷却風)が形成される。ダクト部56の下面には開口部43gが形成されており、環状壁47の上端は、この開口部43gの周縁に当接している。この開口部43gには薄板状部材55が嵌め込まれている。薄板状部材55の肉厚は、平面視で、ダクト部56(蓋部43bの一部)における開口部43gよりも外側部分の肉厚よりも小さい。こうすることで、蓋部43bにおける環状壁47との当接部よりも内側の部分の放熱性を、該当接部よりも外側の部分に比べて高くするようにしている。
したがって、環状壁47の内側の空間S1内の熱を薄板状部55から放熱させて冷却風路51内の空気流によって外部に逃がすことができる。よって、環状壁47の内側の空間S1の温度を低く抑えることができる。よって、上記参考と同様の作用効果をより一層確実に得ることができる。
《他の実施形態》
上記参考形態及び実施形態では、上記所定高さHは、ポリゴンミラー41の上面の高さよりも大きいとされているが、これに限ったものではない。すなわち、所定高さHは、ポリゴンミラー41の上面の高さより小さくてもよい。
上記参考形態及び実施形態では、上記薄板状部材55はPET樹脂により構成されているが、これに限ったものではなく、例えばアルミニウムにより構成されていてもよい。これにより、薄板状部材55の放熱性を高めて環状壁47の内側の空間S1の温度を極力低く抑えることができる。
上記参考形態及び実施形態では、光走査装置4は、ポリゴンミラー42を挟んで左右両側に走査光学系を配置したいわゆる対向走査式を採用しているが、これに限ったものではなく、ポリゴンミラー42の左右方向の片側のみに走査光学系を有する構成であってもよい
以上説明したように、本発明は、光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置に有用である。
H 所定高さ
S1 空間
S2 空間
1 画像形成装置
4 光走査装置
10a 感光体ドラム(被走査体)
10b 感光体ドラム(被走査体)
10c 感光体ドラム(被走査体)
10d 感光体ドラム(被走査体)
41 ポリゴンミラー(回転多面鏡)
42 ポリゴンモーター(モーター)
43 ハウジング
43a ケース体
43b 蓋部
44 環状壁
45L 第1fθレンズ(結像レンズ)
45R 第1fθレンズ(結像レンズ)
47 環状壁
47L 光通過開口(開口部)
47R 光通過開口(開口部)
51 冷却風路(第1冷却風路)

Claims (6)

  1. 上下方向に延びる回転軸を有するモーターと、該モーターの回転軸に固定され、光源から出射された光ビームを偏向走査させる回転多面鏡と、該回転多面鏡にて偏向走査された光ビームを被走査体に結像させる結像レンズと、上記モーター及び上記回転多面鏡及び上記結像レンズを収容するハウジングと、を備えた光走査装置であって、
    上記モーターを駆動する駆動ICが実装されていて当該モーターが固定されたIC基板と、
    上記IC基板の下面に当接するヒートシンクとをさらに備え、
    上記ヒートシンクは、上記IC基板の下面に対向する板状部と、該板状部の下面から突出する放熱用のフィン部とを有し、
    上記ハウジングには、上記モーター及び上記回転多面鏡が収容される空間と上記結像レンズが収容される空間とを区画するべく、平面視で上記モーターを囲むように形成された中空環状の環状壁が設けられ、
    上記環状壁には、上記回転多面鏡への入射光及び反射光が通過可能な光通過開口が形成されており、
    上記環状壁は、その下端からの高さが所定高さ以下の部分では中空部の断面積が一定とされる一方、その下端からの高さが該所定高さを超える部分では、上側ほど中空部の断面積が増加するように構成され
    上記ハウジングは、上側に開放して上記モーター及び上記回転多面鏡及び上記結像レンズを収容するケース体と、該ケース体の上側を覆う蓋部とを有し、
    上記蓋部は、上記環状壁の上側を通り且つ冷却風が流通するダクト部を有しており、
    上記環状壁の上端部は、上記蓋部のダクト部の側壁に当接しており、
    上記蓋部のダクト部における上記環状壁の上端が当接する部分よりも内側の部分は、該当接部分よりも外側の部分に比べて放熱性が高くなるように構成され、
    上記ケース体の底壁部における上記IC基板に対応する箇所には開口部が形成され、
    上記開口部は、上記ヒートシンクの水平板部によって下側から閉塞され、
    上記環状壁の下端部は、上記ケース体の底壁部の開口部から露出する上記ヒートシンクの板状部に当接している、光走査装置。
  2. 請求項1記載の光走査装置において、
    上記環状壁は、その下端からの高さが該所定高さを超える部分が、上側に向かって主走査方向及び主走査方向に直交する方向の双方に広がるように形成されている、光走査装置。
  3. 請求項1又は2記載の光走査装置において、
    上記蓋部における上記環状壁の上端が当接する部分よりも内側の部分は、開口部に薄板状部材を嵌め込むことにより形成されている、光走査装置。
  4. 請求項記載の光走査装置において、
    上記薄板状部材は、ポリエチレンテレフタラート樹脂又はアルミニウムからなる、光走査装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の光走査装置において、
    上記所定高さは、上記回転多面鏡の上面が位置する高さよりも大きい、光走査装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の光走査装置を備えた画像形成装置。
JP2014081150A 2014-04-10 2014-04-10 光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置 Expired - Fee Related JP6170462B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014081150A JP6170462B2 (ja) 2014-04-10 2014-04-10 光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014081150A JP6170462B2 (ja) 2014-04-10 2014-04-10 光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015200853A JP2015200853A (ja) 2015-11-12
JP6170462B2 true JP6170462B2 (ja) 2017-07-26

Family

ID=54552127

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014081150A Expired - Fee Related JP6170462B2 (ja) 2014-04-10 2014-04-10 光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6170462B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6600768B2 (ja) * 2015-09-07 2019-11-06 コニカミノルタ株式会社 走査光学装置及び画像形成装置
WO2017203843A1 (ja) * 2016-05-25 2017-11-30 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0354913U (ja) * 1989-10-03 1991-05-28
JP2001208997A (ja) * 2000-01-28 2001-08-03 Ricoh Co Ltd 光走査装置
US20060086494A1 (en) * 2004-10-23 2006-04-27 Samsung Electronics Co., Ltd. System using radiation of far infrared ray for heat release
JP5487796B2 (ja) * 2008-08-25 2014-05-07 株式会社リコー 光走査装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015200853A (ja) 2015-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6170462B2 (ja) 光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置
JP6460035B2 (ja) 光偏向装置及びこれを備えた光走査装置並びに画像形成装置
JP2009198889A (ja) 光走査装置
CN101655604B (zh) 图像形成装置的光扫描装置
JP6170461B2 (ja) 光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置
US8842148B2 (en) Image forming device with fins having increasing height
JP4884035B2 (ja) 光書き込み装置
US10425550B2 (en) Optical scanning device with duct for heat dissipation, and image forming device having the same
JP5255795B2 (ja) 画像形成装置
JP5061178B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
US9304471B2 (en) Image forming apparatus, discharge tray used in image forming apparatus
JP5297597B2 (ja) 走査光学装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP6248916B2 (ja) 光走査装置及びそれを備えた画像形成装置
JP6465312B2 (ja) 光走査装置に搭載される光源駆動回路基板、及び光走査装置
JP6600768B2 (ja) 走査光学装置及び画像形成装置
JP5145378B2 (ja) 走査光学装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP6358073B2 (ja) 光走査装置及びそれを備えた画像形成装置
JP6241567B2 (ja) 光走査装置、画像形成装置
JP5996142B1 (ja) 画像形成装置
JP5028344B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2016112697A (ja) 光走査装置及びそれを備えた画像形成装置
JP5978410B2 (ja) 画像形成装置
JP5265607B2 (ja) 光走査装置及び光走査装置が組み込まれた画像形成装置
JP2015141213A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2008310142A (ja) 走査光学装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6170462

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees