JP6169999B2 - 携帯用装置およびその組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、いわゆるスマートキーシステムなどに使用される携帯用装置およびその組立方法に関する。
特許文献1に、スマートキーシステムに使用される携帯用装置に関する発明が記載されている。この携帯用装置は、内部に電子回路を有しており、自動車に搭載された送受信装置との間で信号を送受信できるようになっている。ケースに複数の押釦が配列しており、これを操作することで、自動車のドアロックやロック解除などを遠隔操作で行うことができる。
この携帯用機器には、エンジンを手動で始動するために、または内蔵されている電池の寿命が切れたときのように内部の電子回路が動作しなくなったときのために、手動操作用のキープレートが設けられている。
ケースの内部にピンが設けられ、キープレートの基部がピンに回動自在に支持されている。ピンの外周にトーションバネが設けられており、このトーションバネによって、キープレートはケースから突出する方向へ回動付勢されている。前記ピンにはリリースボタンがピンの軸方向へ摺動自在に装着されているとともに、リリースボタンとケースの底面との間にバネが挟まれており、バネによって、リリースボタンは、その先端部がケースから突出できるように付勢されている。
キープレートは、ケースの内部に収納された状態で、リリースボタンでロックされる。キープレートを使用するときには、ケースから露出しているリリースボタンの先端部を押圧する。この押圧操作によって、キープレートのロックが解除され、トーションバネの弾性力によって、キープレートがケースから突出する姿勢まで回動させられる。
特開2011−80325号公報
特許文献1に記載された携帯用装置は、ケースが下ケースと上ケースとに分離されており、前記ピンは下ケースに設けられている。
この携帯用装置を組み立てるときは、下ケースに設けられたピンに、2つのバネと、キープレートとさらにリリースボタンを組み込み、リリースボタンを押してバネを圧縮させた状態で、上ケースを下ケースに重ね、上ケースに形成された穴に、リリースボタンの先端部を位置合わせしながら、上ケースと下ケースとを固定することが必要である。
この組立作業では、バネとリリースボタンが下ケースと上ケースとの間に挟まれるため、リリースボタンの先端部を上ケースの穴に位置合わせして、2つのケースを組み合わせるのが非常に難しく、組立作業が非効率的である。
また、全ての部材が、下ケースのピンに対して上方から垂直に組み込まれる構造であるため、複数の部材が上下方向に重なることになって、上下方向の寸法を短くするのが困難である。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、組立作業を容易に行えるようにするとともに、薄型化にも寄与できる構造の携帯用装置およびその製造方法を提供することを目的としている。
第1の本発明は、ハウジングの内部に形成された回動空間に、ロータが回動自在に支持されている携帯用装置において、
前記ハウジングが、前記回動空間と連通する側方開口部と、前記回動空間を挟んで上下に対向する下部支持壁部ならびに上部支持壁部とを有し、前記上部支持壁部に、上方開口部ならびに前記上方開口部を前記側方開口部に解放させる切欠き部が形成されており、
前記ロータには、上方へ突出して前記ロータと係合する操作ピンと、前記ロータの下部にて前記ロータを回転自在に支持する軸体と、前記操作ピンと前記軸体とに掛止されて捻じり弾性力を発揮するコイルばねとが装着され、
前記ロータは、前記操作ピンと前記軸体ならびに前記コイルばねが装着された状態で、前記側方開口部から前記回動空間に向けて、ロータの回転中心となる軸中心線と交差する向きに装着され、前記軸体が前記下部支持壁部に支持され、前記操作ピンが前記上方開口部内に配置されることを特徴とするものである。
本発明の携帯用装置は、ロータに操作ピンと軸体とコイルばねを組み込んだ状態で、軸中心線と直交する向きでハウジング内に差し込むことで、ロータをハウジング内に回動自在に装着することができる。そのため、ロータと操作ピンと軸体ならびにコイルばねの組み込み作業を短時間で確実に行うことが可能となり、組立作業の効率化をはかることができる。
本発明では、前記軸体は、前記ロータの下部において前記軸中心線に沿って進退自在に支持され、前記下部支持壁部に軸支持凹部が形成されており、前記軸体の下部分が前記軸支持凹部の内部に装着され、前記軸体の上部分で、前記ロータが回動自在に支持されているものとして構成できる。
本発明の携帯用装置は、前記軸支持凹部には、前記軸支持嵌合部と、前記軸支持嵌合部から前記側方開口部に延びる軸支持案内部とが形成されており、前記軸体の前記下部分は、前記軸支持案内部で回転を規制されながら前記軸支持嵌合部に導かれて装着され、前記コイルばねの弾性力によって前記下部分と前記軸支持嵌合部とが凹凸嵌合して、前記軸体の回転が規制されているものが好ましい。
上記のように、ハウジングの下部支持壁部に、軸支持嵌合部と軸支持案内部とが形成されていると、ロータを装着するときに、軸体を軸支持嵌合部に確実に導いて嵌合させることが可能になる。
本発明では、前記ハウジングは、前記軸支持嵌合部が形成されている部分と、前記軸支持案内部が形成されている部分とが別体に形成され、別体のハウジングが組み合わされているものであってもよい。
本発明の携帯用装置は、前記操作ピンと共にロータが前記軸中心線を支点として回動させられたときに、前記コイルばねの捻じり弾性力によって、前記ロータに回動復帰力が与えられるものとなる。
本発明は、前記ハウジングに第2のハウジングが装着され、前記第2のハウジングに、前記操作ピンを露出させる穴と、前記ロータが所定の回動姿勢となったときに、前記コイルばねで押されている前記操作ピンをロックするロック嵌合部とが形成されており、前記ハウジングに露出している前記操作ピンの先部が押されると、前記ロック嵌合部のロックが外れ、前記コイルばねの捻じり弾性力によって、前記ロータが初期姿勢に回動復帰させられるものである。
上記構造では、操作ピンを組み込んだロータをハウジングに組み込んだ状態で、第2のハウジングを取り付けることで組立が完了し、第2のハウジングの取付けの際に、指で操作ピンなどを押さえることなどが不要である。
本発明は、前記ロータにキーが固定されており、ロータが前記初期姿勢のときに前記キーが前記ハウジングの外部に位置し、前記ロータが前記ロック嵌合部でロックされているときに、前記キーが前記ハウジングに収納されるものとして使用される。
第2の本発明は、ハウジングの内部に形成された回動空間に、ロータを回動自在に支持させる携帯用装置の組立方法において、
前記ハウジングに、前記回動空間と連通する側方開口部と、前記回動空間を挟んで上下に対向する下部支持壁部ならびに上部支持壁部とを形成して、前記上部支持壁部に、上方開口部ならびに前記上方開口部を前記側方開口部に解放させる切欠き部とを形成し、
前記ロータに、上方へ突出して前記ロータと係合する操作ピンと、前記ロータの下部にて前記ロータを回転自在に支持する軸体と、前記操作ピンと前記軸体とに掛止されて捻じり弾性力を発揮するコイルばねとを装着し、
前記ロータを、前記操作ピンと前記軸体ならびに前記コイルばねが装着された状態で、前記側方開口部から前記回動空間に向けて、ロータの回転中心となる軸中心線と交差する向きに装着して、前記軸体を前記下部支持壁部に支持ささて、前記操作ピンを前記上方開口部内に配置することを特徴とするものである。
本発明の携帯用装置の組立方法は、前記軸体を、前記ロータの下部において前記軸中心線に沿って進退自在に支持させ、前記下部支持壁部に形成された軸支持凹部に前記軸体の下部分を装着させ、前記軸体の上部分で、前記ロータを回動自在に支持するものが好ましい。
本発明の携帯用装置の組立方法は、前記ロータに対して、前記操作ピンと前記コイルばねならびに前記軸体を下側から順番に装着することができる。
上記方法では、前記操作ピンと前記コイルばねならびに前記軸体を同じ方向から組み込むことができるので、組立作業を容易に行うことができる。
本発明の携帯用装置の組立方法は、前記軸支持凹部に、前記軸支持嵌合部と、前記軸支持嵌合部から前記側方開口部に延びる軸支持案内部とを形成し、前記軸体の前記下部分を、前記軸支持案内部で回転を規制させながら前記軸支持嵌合部に導いて、前記コイルばねの弾性力によって前記下部分を前記軸支持嵌合部に凹凸嵌合させて、前記軸体の回転を規制するものが好ましい。
本発明の携帯用装置の組立方法は、前記軸支持案内部で前記軸体を前記軸支持嵌合部に導くときに、前記操作ピンと前記ロータとを、前記軸体の軸中心線を中心として回転させて、前記コイルばねに初期捩じりを与え、前記軸体が前記軸支持嵌合部に嵌合し、前記ロータが前記回転空間に装着された初期姿勢となったときに、前記ロータに初期回転付勢力が付与されるものが好ましい。
上記の携帯用装置の組立方法では、操作ピンと軸体とコイルばねを組み込んだロータをハウジングに装着するときに、操作ピンを手で保持して側方へスライドさせ、このときに捩じりを与えることで、組立完了時に前記ロータに初期回転付勢力を与えることができる。
本発明は、前記第2のハウジングに、前記操作ピンが露出する穴と、前記ロータが前記初期姿勢から前記コイルばねの捻じり弾性力が増加する向きに回転させたときに、前記コイルばねで押されている前記操作ピンをロックするロック嵌合部とを形成し、前記第2のハウジングを前記ハウジングに装着する際に、前記操作ピンの先部を前記穴から露出させるものが好ましい。
本発明の携帯用装置およびその製造方法では、ロータに操作ピンと軸体ならびにコイルばねを組み込んだ状態で、そのままハウジングに対して組み込むことが可能であり、組立作業を短時間で確実に行うことが可能になる。
また、操作ピンを保持してハウジング内へスライドさせ、このときに捻じりを与えることで、ロータが装着された初期姿勢で、ロータに対して初期回転付勢力を与えることができる。
本発明の第1の実施の形態の携帯用装置を示す斜視図、 図1に示す携帯用装置の主要部品を示す部分分解斜視図、 図2のロータをIII線で切断した断面図、 ロータに操作ピンが装着された状態を示す斜視図、 第1のハウジングにロータを組み込む作業を示す図2におけるV線の切断断面図、 第1のハウジングにロータを側方へスライドさせて組み込む作業を示す図2におけるV線の切断断面図、 操作ピンと軸体ならびにコイルばねが装着されたロータが第1のハウジングに組み込まれ、さらに第2のハウジングが装着された状態を示す図5と同じ部分を示す断面図、 操作ピンと軸体ならびにコイルばねが装着されたロータが第1のハウジングに組み込まれた状態を示す図2におけるVIII線の切断断面図、 (A)(B)は、ロータをハウジングに側方から装着するときに、操作ピンを捻って初期回転付勢力を与える操作を示す部分平面図、 第2のハウジングの天井部と操作ピンとの対向部を下側から見た部分分解斜視図、 ハウジングからキーを突出させ収納させる動作を示す車載用装置の平断面図、 本発明の第2の実施の形態のハウジングの構造を示す分解斜視図、 本発明の第3の実施の形態のハウジングに形成された軸支持凹部と軸体を示す分解斜視図、 第3の実施の形態のハウジングを分割した状態を示す斜視図、
図1に示す携帯用装置1は、自動車のスマートキーシステムを構成するものであり、運転者が所持することで、自動車のドアのロックやロック解除さらにはエンジンスタートが可能になる。
携帯用装置1は、人の手で保持できる大きさのハウジング2を有している。ハウジング2はX方向が幅方向であり、Y方向が前後方向、Z方向が上下方向である。
ハウジング2は第1のハウジング3と第2のハウジング4とが組み合わされて構成されている。第1のハウジング3と第2のハウジング4は共に合成樹脂製であり、両ハウジングの接合部は凹凸嵌合により容易に離脱しないように固定される。第1のハウジング3は下部ハウジングまたは下部ケースであり、第2のハウジング4は上部ハウジングまたは上部ケースである。
ハウジング2の内部に回路基板が収納されている。回路基板には、送受信回路と、自動車に搭載された送受信機との間でのIDを一致させるID確認回路、さらにスイッチ回路などが実装されている。図1に示すように、第2のハウジング4には3個の押圧操作部5が設けられている。押圧操作部5が押されることで前記スイッチ回路が動作する。押圧操作部5を操作することで、自動車のドアのロックやドアのロック解除などの操作信号が送信される。
図1に示すように、ハウジング2の先部に回動機構10が設けられている。回動機構10にはロータ11が設けられ、ロータ11にキー12が固定されている。ロータ11は金属製でありダイキャスト成形法によって形成されている。キー12も金属製であり、ロータ11とキー12とがねじ止めやカシメ加工などで強固に固定されている。なお、本発明ではロータ11とキー12とが一体に形成されて、ロータ11がキー12の一部分であってもよい。
図11に示すように、ロータ11は軸中心線Oを支点として回動する。ロータ11はα方向へ回動した状態が初期姿勢であり、キー12がハウジング2の外部に突出している。図1に示すように第1のハウジング3には、その側面3aに開口する収納凹部6が形成されている。図11に示すように、ロータ11がβ方向へ回動すると収納姿勢となり、キー12が収納凹部6に収納される。
通常は、ロータ11を収納姿勢へ回動させて、キー12をハウジング2の内部に収納した状態で携帯用装置1が携帯され、自動車に搭載された送受信機との間で高周波を使用した通信が行われる。キー12でエンジンを始動するときや、ハウジング2の内部に保持されているバッテリーの供給電力が低下するなどして、自動車の送受信機との間の通信が不能となったときは、ロータ11を初期姿勢に回動させ、キー12を突出させてドアのロック解除などが手動で操作できるようにする。
図2に、回動機構10の詳細が部分分解斜視図として図示されている。
図2に示すように、第1のハウジング3に回動空間7が形成されている。第1のハウジング3に下部支持壁部7bと上部支持壁部7cが一体に形成されており、下部支持壁部7bと上部支持壁部7cとの間に前記回動空間7が形成されている。回動空間7は前記収納凹部6と連通している。第1のハウジング3の側面3aには、下部支持壁部7bと上部支持壁部7cとの間に側方開口部7aが開口し、前端面3bでは、同じく下部支持壁部7bと上部支持壁部7cとの間に前方開口部7dが開口している。側方開口部7aと前方開口部7dは互いに連続しており、且つ回動空間7に連通している。
図2に示すように、回動空間7の下部支持壁部7bに軸支持凹部20が形成されている。軸支持凹部20は下部支持壁部7bを上下に貫通していない有底の凹部である。
軸支持凹部20には、軸支持嵌合部20aと軸支持案内部20bとが連続して形成されている。軸支持嵌合部20aは回動空間7の内方に位置し、軸支持案内部20bは、前記軸支持嵌合部20aと連続して、側面3aに接近する位置まで延びている。
軸支持嵌合部20aには、半円形の周壁部21と、底部22と、前後方向(Y方向)に対向して幅方向(X方向)へ平行に延びる一対の嵌合リブ23,23とが形成されている。嵌合リブ23,23と底部22との間に嵌合凹部が形成されている。
軸支持案内部20bは、X2側の端部に側壁部27を有し、軸支持案内部20bと第1のハウジング3の側面3aとの間に少し距離が空けられている。軸支持案内部20bには、前後方向(Y方向)に対向して幅方向(X方向)へ平行に延びる一対の案内リブ25,25が形成されている。案内リブ25,25は、嵌合リブ23,23よりもやや上方(Z2方向)に位置しており、案内リブ25,25と嵌合リブ23,23との間に傾斜部26,26が形成されている。
図2に示すように、上部支持壁部7cには上下に貫通する上方開口部9aが形成されている。上方開口部9aは切欠き部9bを有して円形穴の一部が除去された構造であり、上方開口部9aは、前記切欠き部9bを通じて側方開口部7aに開放されている。上方開口部9aの中心と軸支持嵌合部20aの中心は、同軸上に位置し、共に軸中心線Oに一致している。
図2に示すように、ロータ11に軸穴13が開口している。軸穴13は、ロータ11の下面11aと上面11bに開口するように上下に貫通して形成されている。
図2に、軸穴13の上部開口部(Z2側の開口部)の形状、すなわちロータ11の上面11bに解放されている開口部の形状が示されている。軸穴13の上部開口部には、円形の支持穴部13cが形成されており、支持穴部13cの下側に連結凹部13eが形成されている。連結凹部13eは、互いに対向して前後方向(Y方向)へ延びるように一対設けられている。軸穴13の上方開口部には、支持穴部13cに連続する逃げ凹部13d,13dが形成されている。逃げ凹部13d,13dは、連結凹部13e,13eと直交する向きに形成されている。
図3には、軸穴13の下部開口部(Z1側の開口部)の形状、すなわちロータ11の下面11aに解放されている開口部の形状が示されている。軸穴13の下部開口部には、円形の軸摺動穴13aと、この軸摺動穴13aに連続してX1−X2方向に延長された逃げ凹部13b,13bとが形成されている。下部開口部の逃げ凹部13b,13bと、図2に示す上方開口部の逃げ凹部13d,13dは上下方向(Z方向)において同じ位置に形成されている。
図2に示すように、回動機構10に操作ピン16が設けられている。操作ピン16は操作釦として機能するものであり、金属材料によってダイキャスト成形法などの手段で形成されている。
操作ピン16は円筒部16aを有している。図6ないし図8の断面図に示すように、円筒部16aの内部には保持空間16bが形成され、その中心部に下向きの支持突起16cが一体に形成されている。支持突起16cには上下方向に延びる細幅の掛止溝16dが一体に形成されている。
図2に示すように、操作ピン16には、円筒部16aの下部から両側方へ突出する連結突起16e,16eが一体に形成されている。また、円筒部16aの上部から両側方に突出するロック突起16f,16fが一体に形成されている。連結突部16e,16eの突出方向と、ロック突起16f,16fの突出方向は互いに交差している。操作ピン16の上端部16gは中央部が上向き(Z2向き)に突出する滑らかな突曲面形状である。
図2に示すように、回動機構10に圧縮コイルばね15が設けられている。圧縮コイルばね15は、巻き線部15aを形成している線ばね材の下端部により下部掛止端部15bが形成され、線ばね材の上端部により上部掛止端部15cが形成されている。下部掛止端部15bは、巻き線部15aの外側へ向けて折り曲げられており、上部掛止端部15cは、巻き線部15aの内方に向けて折り曲げられている。圧縮コイルばね15は、上下方向(Z方向)へ圧縮させたときに伸び方向へ弾性復元力を発揮するとともに、下部掛止端部15bと上部掛止端部15cに対して巻き中心線回りの互いに逆向きの力が与えられたときに、捻じり復帰弾性力を発揮するトーションばねとしても機能する。
図6ないし図8の断面図に示すように、圧縮コイルばね15の上端部は、操作ピン16の保持空間16bに挿入され、上部掛止端部15cが掛止溝16dに挿入されて掛止される。
図2と図3に示すように、圧縮コイルばね15の下側からロータ11の軸穴13に軸体14が下から装着される。軸体14は合成樹脂製である。軸体14は上部分h1と下部分h2とに区分される。上部分h1には軸支持部14aが形成されており、その外周面は円柱外面である。軸支持部14aの直径は、図3に示すロータ11の下部の軸摺動穴13aに最小の隙間を介して回動自在に挿入できるように設定されている。上部分h1には、支持凹部14dが形成されその中心部に上向きに突出する支持突起14eが一体に形成されている。また、支持凹部14dから外周面に開放される掛止溝14fが上下方向に延びて形成されている。
軸体14の下部分h2は嵌入部14bである。嵌入部14bは外周面が円柱外面であり、その下端部に一対の嵌合凹部14g,14gが形成され。嵌合凹部14g,14gで挟まれた部分が嵌合突部14hとなっている。嵌合凹部14g,14gは、第1のハウジング3に形成された軸支持案内部20bの一対の案内リブ25,25と、軸支持嵌合部20aの一対の嵌合リブ23,23とに嵌合できる寸法に形成されている。また、嵌合突部14hは、軸支持嵌合部20aに形成された嵌合リブ23,23と底部22との間の嵌合凹部に嵌合できる寸法に形成されている。
図2に示すように、第2のハウジング4には、第1のハウジング3に組み合わされて固定されたときに、回動空間7の側方開口部7aに重ならないようにするための逃げ凹部4bが形成されている。また、第2のハウジング4の上面部4aに上下に貫通する操作穴17が形成されている。
図10に、第2のハウジング4の上面部4aの下面側の構造が示されている。上面部4aの内面には、ロック機構部18が設けられている。ロック機構部18は、上面部4aの内面において操作穴17の両側に延びるロック嵌合部18a,18aと、ロック嵌合部18a,18aよりも下方(Z連結突部1方向)に位置する摺動面18b,18bとを有している。
次に、携帯用装置1の組立方法を説明する。
図2に示すように、第1のハウジング3と第2のハウジング4とが分離された状態で、複数の部品を第1のハウジング3に組み付ける作業によって回動機構10の組立を完了させることができる。
組立作業の最初の工程では、図2と図4に示すように、ロータ11の軸穴13に、操作ピン16と圧縮コイルばね15ならびに軸体14が順番に装着される。
図2に示すように、操作ピン16は、上端部16gを上向きにして、ロータ11の軸穴13に下側から挿入される。操作ピン16の円筒部16aを、図3に示す軸摺動穴13aと図2に示す支持穴部13cに挿入し、操作ピン16から突出する一対のロック突起16f,16fを、図3に示す下側の逃げ凹部13b,13bと、図2に示す上側の逃げ凹部13d,13dに通過させる。これにより、図4に示すように、ロック突起16f,16fがロータ11の上面11bよりも上方へ突出させられ、一対の連結突部16e,16eが軸穴13の内部に形成された連結凹部13e,13eに嵌合させられて、操作ピン16とロータ11とが一体に回転できる状態に連結される。
図2に示すように、操作ピン16に続いて、圧縮コイルばね15が下側からロータ11の軸穴13内に装着される。図5に示すように、圧縮コイルばね15の上端部は、操作ピン16の円筒部16aの内部に形成された保持空間16bの内部に挿入され、上部掛止端部15cが保持空間16b内の掛止溝16dに掛止される。
さらに、圧縮コイルばね15の下側から、軸体14がロータ11の下部の軸摺動穴13a内に挿入される。図5に示すように、軸体14の支持突起14eは圧縮コイルばね15の内部に挿入され、圧縮コイルばね15の下部掛止端部15bが、軸体14の掛止溝14fに掛止される。
図4に示すように、操作ピン16と圧縮コイルばね15ならびに軸体14がロータ11に組み込まれたら、図5に示すように、このロータ11を、第1のハウジング3に形成された側方開口部7aから回動空間7の内部に向けて軸中心線Oと直交する向きに装着する。このとき、軸体14の下部に形成された嵌合凹部14g,14gがロータ11の装着方向であるX方向へ平行に向くように、軸体14の方向を決め、指や治具で軸体14を軸穴13内に押し込んで下面11aから突出しないようにしながら、ロータ11を側方開口部7aからX1方向へ装着する。
図6に示すように、ロータ11が側方開口部7aから挿入された直後に、圧縮コイルばね15の伸長方向の反発力によって、軸体14の下部分h2の嵌入部14bが、軸支持凹部20の軸支持案内部20bの内部に入り込み、軸体14の嵌合凹部14g,14gが案内リブ25,25と嵌合する。嵌入部14bが、ロータ11の下面11aから突出して軸支持案内部20bに嵌合するため、軸体14が軸支持凹部20から飛び出ることがなく、その後のロータ11の装着作業を行いやすくなる。
ロータ11は、下面11aと上面11bが、下部支持壁部7bと上部支持壁部7cとで上下から挟まれた状態で、回動空間7内に装着される。この装着過程で、ロータ11から上方に突出している操作ピン16が、上部支持壁部7cに形成された切欠き部9bを通過して上方開口部9aの内部に挿入される。
ロータ11がX1方向へ送り込まれるときに、軸体14の嵌合凹部14g,14gが軸支持案内部20bの案内リブ25,25を摺動し、傾斜部26,26を経て、嵌合リブ23,23に嵌合される状態に至る。その結果、図7と図8に示すように、軸体14の下部分h2の嵌入部14bが、軸支持嵌合部20aの内部に入り込み、軸体14の下端の嵌合突部14hが、嵌合リブ23,23の間の嵌合凹部に凹凸嵌合して、軸体14が下部支持壁部7bの軸支持嵌合部20aに回転できないように保持される。
図8の状態では、圧縮コイルばね15によって操作ピン16が上向きに付勢され、操作ピン16の連結突部16e,16eが、軸穴13の上部に形成された連結凹部13e,13eに押し付けられている。また、圧縮コイルばね15によって、軸体14が軸支持嵌合部20a内に押し付けられている。軸支持嵌合部20aの嵌合リブ23,23は軸支持案内部20bの案内リブ25,25よりも低い位置に形成されているので、軸体14がX2方向へ容易に戻ることがない。この状態で、圧縮コイルばね15と操作ピン16ならびに圧縮コイルばね15が簡単に離脱できないように第1のハウジング3に保持される。
ロータ11を、図6の状態から図8の状態に装着する過程で、図9(A)(B)に示すように、ロータ11にβ方向の回動力を与えることが必要である。
図6に示すように、軸体14の嵌合凹部14g,14gが軸支持案内部20bの案内リブ25,25に嵌合したときに、ロータ11と操作ピン16から指を離すと、圧縮コイルばね15が自由状態に戻ろうとする復帰弾性力によって、図9(A)に示すように、操作ピン16とロータ11は互いに一体となってX方向に対して時計方向(α方向)へやや回動した斜めの姿勢となる。
ロータ11を回動空間7内に装着する操作では、図9(A)の状態から、ロータ11の上方に突出している操作ピン16を指で保持し、β方向へ回転させながらX1方向へ移動させる。操作ピン16とロータ11とは互いに嵌合しているため、操作ピン16と共にロータ11がX1方向へ送り込まれるとともに、操作ピン16と一体となっているロータ11もβ方向へ回転させられる。
軸体14の下端の嵌合突部14hは、案内リブ25,25と嵌合リブ23,23に挟まれるため、軸体14は回転が規制されながらX1方向へ送り込まれる。したがって、操作ピン16をβ方向へ回動させると、軸体14と操作ピン16との間に掛止されている圧縮コイルばね15に捻じり変形が与えられ、ロータ11と操作ピン16に対してα方向へ戻そうとする弾性復帰力が作用し続ける。
ロータ11をX1方向へ装着する過程で、操作ピン16をβ方向へ回動させることで、軸体14の嵌合突部14hが、軸支持凹部20の軸支持嵌合部20a内に嵌合した時点で、図9(B)に示すように、ロータ11の側面11cを、第1のハウジング3のストッパ部7eに当接させて、回動空間7内でロータ11を初期姿勢で装着することができる。この初期姿勢では、圧縮コイルばね15が捻じり変形させられているため、ロータ11にα方向への初期回転付勢力が作用する。初期回転付勢力によって、ロータ11が、第1のハウジング3内でがたつくことなく保持される。
以上のように、回動機構10の組立作業は、ロータ11に操作ピン16と圧縮コイルばね15ならびに軸体14を下側から装着した後に、ロータ11を第1のハウジング3の回動空間7へ向けてX1方向へ挿入するだけでよい。軸体14の下部の嵌合突部を案内リブ25,25の間に嵌着させた後は、操作ピン16を保持し、ロータ11と共に、β方向へ回動させながらX1方向へ送り込むことで、装着を完了することができる。
第1のハウジング3に回動機構10が組み込まれた後に、第1のハウジング3の上に第2のハウジング4が被せられ、第1のハウジング3と第2のハウジング4とが凹凸嵌合などによって互いに固定される。
第2のハウジング4が装着されると、図1と図7に示すように、操作ピン16の上端部16gが、第2のハウジング4に形成された操作穴17を経てハウジング表面に露出する。キー12が前方(Y2方向)へ延び出ている初期姿勢では、操作ピン16の上部に設けられたロック突起16f,16fが、図10に示す第2のハウジング4の上面部4aの内面に形成されたロック嵌合部18a,18aに嵌合する。第2のハウジング4が装着されるときに、ロック突起16f,16fはやや下側へ押し下げられ、ロック突起16f,16fは圧縮コイルばね15の弾性力によってロック嵌合部18a,18aに押し付けられる。
携帯用装置1の内部回路が正常に動作しているときに、車両のドアのロックやロック解除操作を行うときは、キー12を第1のハウジング3の収納凹部6に収納した状態で、図1に示す押圧操作部5を操作することで、無線送信によりドアの鎖錠機構が動作させられる。
キー12を収納する操作では、手でキー12を保持してβ方向へ回動させると、キー12ならびにロータ11と共に操作ピン16もβ方向へ回動する。操作ピン16は、下側が軸体14によって軸支され、上部が操作穴17に支持されることで軸中心線Oを中心として回転させられる。
初期姿勢では操作ピン16に形成されたロック突起16f,16fが、図10に示す第2のハウジング4に形成されたロック嵌合部18a,18aに嵌合しているが、ロータ11と共に操作ピン16がβ方向へ回動させられると、ロック突起16f,16fが側壁18c,18cを乗り超えて、操作ピン16がZ1方向へ下降し、ロック突起16f,16fとロック嵌合部18a,18aとのロックが外れ、ロック突起16f,16fが、摺動面18b,18bの表面で回動できるようになる。
上記のロック解除動作を滑らかに行うためには、図10に示されているロック嵌合部18a,18aの側壁18c,18cに傾斜面を形成しておくことが好ましい。
キー12とロータ11がβ方向へ回動させられ、これと共に操作ピン16がβ方向へ回動すると、圧縮コイルばね15がトーションばねとして機能し、ロータ11とキー12をα方向へ回動させようとする付勢力が作用し続ける。
キー12をハウジング2内の収納凹部6内に収納させると、ロータ11と共に回動する操作ピン16が初期姿勢から180度回動し、ロック突起16f,16fがロック嵌合部18a,18aに一致する。操作ピン16は圧縮コイルばね15の力でZ2方向へ押されているため、ロック突起16f、16fがロック嵌合部18a,18aに嵌合し、キー12が収納凹部6に収納された収納姿勢でロータ11が回動しないようにロックされる。
エンジンを始動するとき、または電池の消耗などによりハウジング2内の回路が正常に動作せず、遠隔操作による自動車のドロック解除などができなくなったときは、図1に示すように第2のハウジング4の表面に現れている操作ピン16の上端部16gを指で押す。操作ピン16はZ1方向へ下降し、ロック突起16f,16fとロック嵌合部18a,18aの嵌合が外れ、トーションばねとして機能している圧縮コイルばね15の弾性力で、ロータ11とキー12がα方向へ回動させられ、図1と図11に示すように、キー12がハウジング2から突出する。そして、ロック突起16f,16fがロック嵌合部18a,18aに嵌合して、キー12がハウジング2から突出した状態で、ロータ11が再び軽くロックされた状態となる。
図12には、本発明の第2の実施の形態の携帯用装置を構成するハウジング102が示されている。ハウジング102は、第1のハウジング103と、第2のハウジング104と第3のハウジング105とが組み合わされて構成されている。第2のハウジング104は、図2などに示した第2のハウジング4と同じものであるため、図12では、図示が省略されている。
図12に示す実施の形態では、図2に示した第1のハウジング3の機能が、別体の第1のハウジング103と第3のハウジング105とで分担されている。すなわち、第3のハウジング105に軸支持嵌合部120aが形成され、第1のハウジング103に軸支持案内部120bが形成され、軸支持嵌合部120aと軸支持案内部120bとで軸支持凹部120が形成されている。
第3のハウジング105では、軸支持嵌合部120aに、一対の嵌合リブ123,123がX方向へ平行に延びて形成されている。第1のハウジング103では、軸支持案内部120bに一対の案内リブ125,125が形成されている。第1のハウジング103に開口部103aが形成されており、第1のハウジング103の下に第3のハウジング105が装着されると、開口部103aに軸支持嵌合部120aが現れ、さらに軸支持案内部120bのX2側の端部に、第3のハウジング105に形成された側壁部127が対向し、図2に示す軸支持凹部20と同等の構造に組み立てられる。
図12に示す嵌合リブ123,123が図2に示す嵌合リブ23,23に相当し、案内リブ125,125が案内リブ25,25に相当し、側壁部127が側壁部27に相当する。
図12に示すハウジング102では、軸支持凹部120が、2つの別々のハウジング103,105に形成されているため、成形が容易であり、軸支持嵌合部120aと軸支持案内部120bを高精度に形成することが可能である。
図13には、本発明の第3の実施の形態の携帯用装置を構成する第1のハウジング203と、第1のハウジング203の軸支持凹部220に装着される軸体214が示されている。ロータ11と圧縮コイルばね15などは、第1の実施の形態と同じである。
図13に示す第1のハウジング203は、下部支持壁部207bと上部支持壁部207cの間に回動空間207が形成されており、回動空間207は側方開口部207aに開放されている。下部支持壁部207bには軸支持凹部220が形成されている。上部支持壁部207cには、上方開口部209aと切欠き部209bとが形成されている。
軸支持凹部220は、軸支持嵌合部220aと軸支持案内部220bとが連続して構成されている。軸支持案内部220bには案内底部225が形成され、軸支持嵌合部220aには嵌合底部222が形成されている。嵌合底部222は案内底部225よりも一段低く形成されている。そして、軸支持嵌合部220aと軸支持案内部220bのY方向の開口幅寸法がほぼ一致しており、その寸法がW1である。
軸体214は、支持凹部214dと支持突起214eと掛止溝214fが形成されている。軸体214の外周形状は、上部分が軸支持部214aとなっており、ロータ11は、この軸支持部214aに回転自在に支持されている。軸支持部214aよりも下部分には、嵌合凹部214g,214gによって幅寸法が細く形成された嵌合突部214hが形成されている。
軸体214の下部分に形成された嵌合突部214hの幅寸法W2は、前記軸支持凹部220の幅寸法W1にほとんど隙間なく嵌合できる大きさに形成されている。また、軸支持案内部220bの案内底部225の深さ寸法は、嵌合突部214hの上下方向の寸法Hよりも浅く形成されている。
図13に示す第3の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、ロータ11に操作ピン16と圧縮コイルばね15と軸体214とが装着された状態で、これらが、側方開口部207aから回動空間207に装着される。このとき、軸体214の下部分の嵌合突部214hが軸支持案内部220bに嵌合する。ロータ11がX1方向へ押し込まれると、軸体214の嵌合突部214hが、案内底部225上を摺動して、嵌合底部222に導かれ、嵌合突部214hが軸支持嵌合部220aに回転することなく、またX2方向へ容易に戻ることなく嵌合される。
図13に示す第1のハウジング203は、さらに図14に示すように、下部に第3のハウジング205が分離されて形成され、第1のハウジング203と第3のハウジング205が組み合わされて、図13に示す回動空間207と軸支持凹部220とが形成されるものであってもよい。
図14に示す例では、第1のハウジング203の下部支持壁部207bに、軸支持嵌合部220aと軸支持案内部220bの開口内壁と、案内底部225とが形成されており、第3のハウジング205に、軸支持嵌合部220aに配置される嵌合底部222が形成されている。さらに、第3のハウジング205に、軸支持案内部220bのX2側の端部となる側壁部227が形成されている。
1 携帯用装置
2 ハウジング
3 第1のハウジング
4 第2のハウジング
7 回動空間
7a 側方開口部
7b 下部支持壁部
7c 上部支持壁部
10 回動機構
11 ロータ
12 キー
13 軸穴
13a 軸摺動穴
13b 逃げ凹部
13c 支持穴部
13d 逃げ凹部
13e 連結凹部
14 軸体
14a 軸支持部
14b 嵌入部
14f 掛止溝
14g 嵌合凹部
14h 嵌合突部
15 圧縮コイルばね
15b下部掛止端部
15c 上部掛止端部
16 操作ピン
16d 掛止溝
16e 連結突部
16f ロック突起
18 ロック機構部
18a ロック嵌合部
20 軸支持凹部
20a 軸支持嵌合部
20b 軸支持案内部
23 嵌合リブ
25 案内リブ
O 軸中心線
h1 上部分
h2 下部分

Claims (13)

  1. ハウジングの内部に形成された回動空間に、ロータが回動自在に支持されている携帯用装置において、
    前記ハウジングが、前記回動空間と連通する側方開口部と、前記回動空間を挟んで上下に対向する下部支持壁部ならびに上部支持壁部とを有し、前記上部支持壁部に、上方開口部ならびに前記上方開口部を前記側方開口部に解放させる切欠き部が形成されており、
    前記ロータには、上方へ突出して前記ロータと係合する操作ピンと、前記ロータの下部にて前記ロータを回転自在に支持する軸体と、前記操作ピンと前記軸体とに掛止されて捻じり弾性力を発揮するコイルばねとが装着され、
    前記ロータは、前記操作ピンと前記軸体ならびに前記コイルばねが装着された状態で、前記側方開口部から前記回動空間に向けて、前記ロータの回転中心となる軸中心線と交差する向きに装着され、前記軸体が前記下部支持壁部に支持され、前記操作ピンが前記上方開口部内に配置されることを特徴とする携帯用装置。
  2. 前記軸体は、前記ロータの下部において前記軸中心線に沿って進退自在に支持され、前記下部支持壁部に軸支持凹部が形成されており、前記軸体の下部分が前記軸支持凹部の内部に装着され、前記軸体の上部分で、前記ロータが回動自在に支持されている請求項1記載の携帯用装置。
  3. 前記軸支持凹部には、軸支持嵌合部と、前記軸支持嵌合部から前記側方開口部に延びる軸支持案内部とが形成されており、
    前記軸体の前記下部分は、前記軸支持案内部で回転を規制されながら前記軸支持嵌合部に導かれて装着され、前記コイルばねの弾性力によって前記下部分と前記軸支持嵌合部とが凹凸嵌合して、前記軸体の回転が規制されている請求項2記載の携帯用装置。
  4. 前記ハウジングは、前記軸支持嵌合部が形成されている部分と、前記軸支持案内部が形成されている部分とが別体に形成され、別体のハウジングが組み合わされている請求項3記載の携帯用装置。
  5. 前記操作ピンと共に前記ロータが前記軸中心線を支点として回動させられたときに、前記コイルばねの捻じり弾性力によって、前記ロータに回動復帰力が与えられる請求項1ないし4のいずれかに記載の携帯用装置。
  6. 前記ハウジングに第2のハウジングが装着され、前記第2のハウジングに、前記操作ピンを露出させる操作穴と、前記ロータが所定の回動姿勢となったときに、前記コイルばねで押されている前記操作ピンをロックするロック嵌合部とが形成されており、
    前記ハウジングに露出している前記操作ピンの先部が押されると、前記ロック嵌合部のロックが外れ、前記コイルばねの捻じり弾性力によって、前記ロータが初期姿勢に回動復帰させられる請求項1ないし5のいずれかに記載の携帯用装置。
  7. 前記ロータにキーが固定されており、ロータが前記初期姿勢のときに前記キーが前記ハウジングの外部に位置し、前記ロータが前記ロック嵌合部でロックされているときに、前記キーが前記ハウジングに収納される請求項6記載の携帯用装置。
  8. ハウジングの内部に形成された回動空間に、ロータを回動自在に支持させる携帯用装置の組立方法において、
    前記ハウジングに、前記回動空間と連通する側方開口部と、前記回動空間を挟んで上下に対向する下部支持壁部ならびに上部支持壁部とを形成して、前記上部支持壁部に、上方開口部ならびに前記上方開口部を前記側方開口部に解放させる切欠き部とを形成し、
    前記ロータに、上方へ突出して前記ロータと係合する操作ピンと、前記ロータの下部にて前記ロータを回転自在に支持する軸体と、前記操作ピンと前記軸体とに掛止されて捻じり弾性力を発揮するコイルばねとを装着し、
    前記ロータを、前記操作ピンと前記軸体ならびに前記コイルばねが装着された状態で、前記側方開口部から前記回動空間に向けて、前記ロータの回転中心となる軸中心線と交差する向きに装着して、前記軸体を前記下部支持壁部に支持させて、前記操作ピンを前記上方開口部内に配置することを特徴とする携帯用装置の組立方法。
  9. 前記軸体を、前記ロータの下部において前記軸中心線に沿って進退自在に支持させ、前記下部支持壁部に形成された軸支持凹部に前記軸体の下部分を装着させ、前記軸体の上部分で、前記ロータを回動自在に支持する請求項8記載の携帯用装置の組立方法。
  10. 前記ロータに対して、前記操作ピンと前記コイルばねならびに前記軸体を下側から順番に装着する請求項9記載の携帯用装置の組立方法。
  11. 前記軸支持凹部に、軸支持嵌合部と、前記軸支持嵌合部から前記側方開口部に延びる軸支持案内部とを形成し、
    前記軸体の前記下部分を、前記軸支持案内部で回転を規制させながら前記軸支持嵌合部に導いて、前記コイルばねの弾性力によって前記下部分を前記軸支持嵌合部に凹凸嵌合させて、前記軸体の回転を規制する請求項9または10記載の携帯用装置の組立方法。
  12. 前記軸支持案内部で前記軸体を前記軸支持嵌合部に導くときに、前記操作ピンと前記ロータとを、前記軸体の軸中心線を中心として回転させて、前記コイルばねに初期捩じりを与え、前記軸体が前記軸支持嵌合部に嵌合し、前記ロータが前記回転空間に装着された初期姿勢となったときに、前記ロータに初期回転付勢力が付与される請求項11記載の携帯用装置の組立方法。
  13. 前記第2のハウジングに、前記操作ピンが露出する穴と、前記ロータが前記初期姿勢から前記コイルばねの捻じり弾性力が増加する向きに回転させたときに、前記コイルばねで押されている前記操作ピンをロックするロック嵌合部とを形成し、
    前記第2のハウジングを前記ハウジングに装着する際に、前記操作ピンの先部を前記穴から露出させる請求項12記載の携帯用装置の組立方法。
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