JP6169693B2 - 次亜塩素酸およびアミノ酸を含む創傷およびびらんを治療するための製剤 - Google Patents
次亜塩素酸およびアミノ酸を含む創傷およびびらんを治療するための製剤 Download PDFInfo
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Description
a)1つまたはそれ以上のアミノ酸を含む第1の水性成分と、
b)活性ハロゲン化合物を含む第2の水性成分と、
を含む。
a)1つまたはそれ以上のアミノ酸を有する第1の成分と、活性ハロゲン化合物を有する第2の成分とを含む、上記の治療製剤を治療すべき対象の治療部位に適用することと、
b)治療製剤を治療部位に作用させるため、かつ/または治療部位に存在する部分を分解させるためにステップa)において適用された治療製剤をインキュベートすることと、
c)治療製剤および分解された部分を治療部位から除去することと、
d)場合により、ステップcを繰り返すことと、
を含む。
以下において、本発明は、例えば、炎症、感染症、膿および/または壊死を伴う、熱傷、慢性創傷および潰瘍、および瘻孔ならびに耳炎を予防および/または治療する方法によって例証することになる。瘻孔は痔瘻であってもよく、それは直腸から皮膚表面に延びている異常な経路である。
・1つまたはそれ以上のアミノ酸を含む第1の成分と、活性ハロゲン化合物を含む第2の成分とを含む本明細書に記載された治療製剤を、びらん、瘻孔、耳炎または同様のもののような治療部位に適用するステップと、
・治療製剤を治療部位において作用させ、その中に存在する部分を分解させるために上のステップにおいて適用された治療製剤をインキュベートするステップと、
・治療製剤および/または分解された部分を対象から除去するステップと、
・場合により、上のステップを繰り返すステップと、
を含む。
本明細書に上述したとおり、びらんおよび創傷は一般的であり、明らかに患者および社会へのかなりの負担となる。知られており、かつ慢性びらん、創傷および潰瘍の治癒に有効に用いることができる製剤は、たとえあっても、少ししかない。
以下、本明細書において特に記載がない場合、以下の実施例で用いた治療製剤は、水性NaOClを1〜2%(質量による)の量で含む成分1体積を、アミノ酸lys+Glu+Leu(質量比1:1:1および総アミノ酸含量0.7〜0.8質量%)、TiO2(0.04質量%)、NaCl(0.3〜0.6質量%)、Na−CMC(中程度の粘度;3質量%)、およびNaOH(質量によりpHを9.5〜10.5となるよう調整するために加えた)を含む成分1体積と混合することによって適用直前に製造した。カルボキシメチルセルロースの中程度の粘度は、400〜800(mPas)と定義される。
本発明による方法は、組み合わせて治療領域上に適用したときに化学反応が起こり、第一級ハロゲン化アミノ酸を生成する2つの液体成分を利用する。使用した成分および混合物は、本明細書において上および下に記載する。
・定規または同様のものおよびカメラ/画像を用いて測定したびらんのサイズ;
・びらん辺縁から外側の赤斑の縁までの距離をmmで測定したびらん周囲の赤斑;
・本明細書に記載された感染症または炎症を伴う慢性びらんまたは創傷のなんらかの徴候の存在、例えばポケット形成の存在;
・疼痛を1から10まで評価する、知られている疼痛の視覚評価スケール(Visual Analog pain Scale)(VAS)を用いた、治療の前、間、および後に経験した疼痛の患者調査、ここで、例えば、8はひどい疼痛である;
・びらんの知られている細菌の存在の試験(例えば、培養を用いて、治療の前および後に);および
・びらんの画像、すなわち治療の前および後に撮った画像を比較することであり、画像を比較することによって、例えば、感染症に起因する炎症反応が示される。
対象は、疾病およびアルコール乱用の長い病歴を有する74歳男性であった。この男性は真性糖尿病であり、錠剤による治療を受けたことがあり、そして受けている。また、この男性には血液循環の悪化を伴う動脈硬化症がある。この男性は脳卒中および心不全にかかったことがあり、利尿薬による治療を受けている。この男性は、10代の頃から1日40本のタバコを吸っていた。この男性には骨粗鬆症があり、何回か骨折したことがある。
第1の治療(2012−03−02、すなわち2012年3月2日)
潰瘍状態:
長さ:39mm:
幅:14mm
治療前の潰瘍の深さ:23mm
治療後の潰瘍の深さ:30mm
表面領域:562mm3
治療前の総潰瘍体積:12558mm3
治療後の総潰瘍体積:16380mm3
疼痛
治療前に患者が評価した疼痛(VASスケール):10/10
治療の間に患者が評価した疼痛(VASスケール):8/10
脚の簡単な説明:
下腿全体に紅斑があり、脚から発する強い悪臭があった。化膿滲出液も認めることができた。潰瘍を取り囲む皮膚の下にポケット形成を認めることができた。図1は、治療製剤による第1の治療前の潰瘍を示す。
第1の治療後の結果
死んだ組織の上になんら力を及ぼす必要なしに、死んだ組織を容易に除去することが可能であった。化学反応によって死んだ組織が生じて健常な組織部分から分離したようになっている。しかし、すべての死んだ組織および膿を除去することができたわけではない。治療後、死んだ組織部分の除去のため、潰瘍の体積は増加した。
潰瘍状態:
長さ:37mm
幅:12mm
治療前の潰瘍の深さ:23mm
治療後の潰瘍の深さ:26mm
表面領域:444mm3
治療前の総潰瘍体積:10212mm3
治療後の総潰瘍体積:11544mm3
疼痛
治療前に患者が評価した疼痛(VASスケール):8/10
治療の間に患者が評価した疼痛(VASスケール):6/10
脚の簡単な説明:
足のみに、なお紅斑があった。なお悪臭があったが、以前より少なかった。潰瘍は死んだ組織であふれていたが、本発明の製剤の第1の適用および死んだ組織の除去後、深さは、第1の治療におけるほど増加しなかった。表面領域は減少し、治療の間で、疼痛の減少が残っており、その後、疼痛の減少が続いた。
第2の治療後の結果
対象が経験した疼痛は軽減され、潰瘍は僅かに小さくなった。紅斑は少なくなり、ほとんどの膿および死んだ組織は容易に除去することができた。第2の治療後、悪臭はなく、潰瘍に沿った皮膚の下のポケット形成は治療前よりも少なくなった。
潰瘍状態:
長さ:36mm
幅:12mm
治療前の潰瘍の深さ:23mm
治療後の潰瘍の深さ:23mm
表面積:360mm2
治療前の総潰瘍体積:8280mm3
治療後の総潰瘍体積:8280mm3
疼痛
治療前に患者が評価した疼痛(VASスケール):3/10
治療の間に患者が評価した疼痛(VASスケール):0/10
脚の簡単な説明:
紅斑は潰瘍の辺縁に軽減さていた。悪臭はかなり少なく、滲出液の量は少なかった。
第3の治療後の結果
すべての死んだ組織は除去されており、ごく僅かな膿が残った。患者は疼痛を経験せず、任意の鎮痛剤の摂取を停止することができた。潰瘍の深さは、サイズがより深くなることはなかった。
状態潰瘍
長さ:35mm
幅:10mm
治療前の潰瘍の深さ:19mm
治療後の潰瘍の深さ:19mm
表面積:350mm2
治療前の総潰瘍体積:6650mm3
治療後の総潰瘍体積:6650mm3
疼痛
治療前に患者が評価した疼痛(VASスケール):
患者の経験2/10VAS
治療の間に患者が評価した疼痛(VASスケール):
患者の経験0/10VAS
脚の簡単な説明:
紅斑を認めることはできなかった。悪臭はごく僅かしかなかった。滲出液の量も減少しており、ポケット形成は僅かしか認められなかった。
第4の治療後の結果
培養検査は、任意の治療前に最初に認められた2種類のシュードモナス菌株の一方の菌株だけが治療前に残ったことを示した。しかし、治療前のシュードモナス菌の量は依然として高く、治療後、その数は有意に減少したが、しかし、なお同じ抗生物質耐性があった。患者は、自分の脚および足で歩くことができた。この患者は、もはや抗生物質を摂取する必要がなかった。治療後、少しの膿だけが残った。
潰瘍状態:
長さ:32mm
幅:10mm
潰瘍の深さ:15mm
表面積:288mm2
総潰瘍体積:4320mm3
疼痛
治療前に患者が評価した疼痛(VASスケール):1/10
治療の間に患者が評価した疼痛(VASスケール):0/10
脚の簡単な説明:
潰瘍によって生じる悪臭はなかった。ポケット形成はごく僅かしかなく、紅斑はなかった。
第5の治療後の結果
潰瘍では以前よりもかなり少ない滲出を認めることができた。ここで、潰瘍の包帯剤を、密着したパッドから非粘着性表面を有する緩い風通しのよい乾燥滅菌パッドおよびガーゼの使用に変更することができた。
潰瘍状態:
長さ 29mm
幅 9mm
潰瘍の深さ:13mm
表面積:261mm2
総潰瘍体積:3393mm3
疼痛
治療前に患者が評価した疼痛(VASスケール):1/10
治療の間に患者が評価した疼痛(VASスケール):0/10
脚の簡単な説明:
本発明の製剤を適用する前に、ごく僅かな膿が認められた。悪臭および観察できるポケット形成はなかった。少量の滲出液があった。
第6の治療後の結果
治療後、整形外科医院で対象に指示があり、下腿の切断を延期することが決定された。
さらにまた、整形外科医は、対象に週2回治療を受けるようにと指示した。
潰瘍状態:
長さ 28mm
幅 8mm
潰瘍の深さ:8mm
表面積:224mm2
総潰瘍体積:3393mm3
疼痛
治療前に患者が評価した疼痛(VASスケール):1/10
治療の間に患者が評価した疼痛(VASスケール):0/10
脚の簡単な説明:
紅斑なし、ポケット形成なし、悪臭なし、および少量の滲出液があった。
第7の治療の結果
以前に含まれておらず、潰瘍の写真を撮らず、結果の記録も作成しなかった人によって治療を実施した。したがって、第8の治療について述べる。
潰瘍状態:
長さ 24mm
幅 7mm
潰瘍の深さ:8mm
表面積:168mm2
総潰瘍体積:1344mm3
疼痛
治療前に患者が評価した疼痛(VASスケール):1/10
治療の間に患者が評価した疼痛(VASスケール):0/10
第8の治療後の結果
潰瘍はすっかりきれいになっており、潰瘍底に新たな赤色の肉芽組織を認めることができた。
潰瘍状態:
長さ 23mm
幅 6mm
潰瘍の深さ:7mm
表面積:138mm2
総潰瘍体積:966mm3
疼痛
治療前に患者が評価した疼痛(VASスケール):0/10
治療の間に患者が評価した疼痛(VASスケール):0/10
脚の簡単な説明:
シュードモナス菌の最小限の成長を検出することができた。ブドウ球菌は増殖を開始して最小量になった。
第9の治療後の結果
潰瘍周辺の領域を保護するため、Mano+を潰瘍に沿わせた。潰瘍が非常にきれいになったようであるため、再び週1回対象を治療すること決定し、こうしてなんら障害なしに潰瘍を治癒させることができる。
潰瘍状態:
長さ 22mm
幅 6mm
潰瘍の深さ:6mm
表面積:132mm2
総潰瘍体積:792mm3
疼痛
治療の前および後に患者が評価した疼痛(VASスケール):0/10
第10の治療後の結果
ほんの僅かな死んだ組織を、その上になんら力を及ぼす必要なしに除去した。治療後、ビタミンDを含むMano+を潰瘍に沿わせて継続した。
潰瘍状態:
長さ 18mm
幅 4mm
潰瘍の深さ:4mm
表面積:72mm2
総潰瘍体積:216mm3
疼痛
治療の前および後に患者が評価した疼痛(VASスケール):0/10
第11の治療後の結果
潰瘍は小さかった。治療後、ビタミンDを含むMano+を潰瘍に沿わせて継続した。
潰瘍状態:
長さ 12mm
幅 3mm
潰瘍の深さ:2mm
表面領域:36mm2
総潰瘍体積:72mm3
疼痛
治療の前および後の患者が評価した疼痛(VASスケール):0/10
第12の治療後の結果
治療後、ビタミンDを含むMano+を潰瘍に沿わせて継続した。潰瘍の深さは最小限であり、潰瘍は完全に治癒しそうであった。
最終治療(2012−05−18)
潰瘍状態:
治癒した
疼痛
治療の前および後の患者が評価した疼痛(VASスケール):0/10
脚の簡単な説明:
潰瘍は治癒した。図2は、最終治療後の足を示す写真であり、ここでは、除去すべき過剰の皮膚組織および瘢痕の存在を除いて、潰瘍は治癒している。
治療製剤を1回適用した後、潰瘍があった領域からはがれた過剰の皮膚をこすり落とすことができた。
最終治療後の結果
潰瘍は治癒し、瘢痕にワセリンを使用し続けることが推奨された。
対象は、骨粗鬆症であり、骨折および食欲不振による栄養不良を患っている86歳女性であった。この女性は、2011年3月に転んだことがあり、右下腿の前方を損傷して脚に創傷ができた。次いで、創傷が化膿して赤くなり、疼痛を生じた。そのため、この女性に抗生物質Heracillin(R)750mg1×3、つまり100錠剤を投与した。最初は毎日、その後、週2回、創傷を洗浄した。
第1の治療(2011−11−10)
創傷状態
長さ 65mm
幅 35mm
創傷の深さ:5mm
表面積:2275mm2
総潰瘍体積:11375mm3
疼痛
治療前に患者が評価した疼痛(VASスケール):9/10
治療中に患者が評価した疼痛(VASスケール):5/10
脚の簡単な説明
右下腿全体に紅斑があった。潰瘍から強い悪臭を発した。細菌培養は、フェノキシメチルペニシリンおよびフルクロキサシリンに耐性のブドウ球菌の存在を示した。
治療後の結果
ほとんどの死んだ組織および膿は、その上になんら力を及ぼす必要なしに除去することができ、除去の間、対象はなんら疼痛を経験しなかった。圧迫包帯は使用しなかった。治療前と比較して治療後には、経験した疼痛の減少があった。
創傷状態
長さ 40mm
幅 13mm
潰瘍の深さ:2mm
表面積:520mm2
総潰瘍体積:1040mm3
疼痛
治療前に患者が評価した疼痛(VASスケール):3/10
治療の間に患者が評価した疼痛(VASスケール):0/10
脚の簡単な説明
紅斑は創傷周辺の領域に限定された。右脚を使って歩く対象の能力が戻った。観察された滲出液の量は減少し、悪臭は少なくなった。
治療後の結果
淡黄色壊死および膿の除去した後、創傷の深さは2mmまで減少していた。創傷のサイズはかなり縮小した。
創傷状態
長さ 37mm
幅 10mm
創傷の深さ:皮膚レベルにおいて深さなし、
表面積:370mm2
疼痛
治療の前および間に患者が評価した疼痛(VASスケール):0/10
患者はなんら疼痛を経験しなかった。
脚の簡単な説明
皮膚レベルにおいて創傷の深さがなかった。さらにまた、紅斑、膿、壊死および悪臭がなかった。
治療後の結果
創傷は治癒しそうであった。
最終的な所見
創傷が治癒していたので、患者は、もはや病院に来る必要がないことがわかった。この女性は、別の問題で来院したが(2012−03−14)、創傷が治癒したようであると認めることができた。
対象は80歳の健常男性であり、長期的な投薬の必要はなかった。この男性は、2010年7月に鼠径ヘルニアの手術を受けた。この男性には、創傷の術後感染症がなかった。2011年10月に、この男性は足でドアをけった後、右第2趾に皮膚感染症を有した。この男性は、最初にHeracillin(R)750mg1×3 10日間およびKavepenin(R)1g×3 10日間の治療を受けた。
第1の治療(2011−11−14)
創傷説明
後頭部の創傷は直径50mmで茶色および黄色の厚い痂皮があった。創傷は痂皮の下に膿を含んでいた。創傷周辺の領域には紅斑および浮腫があった。
疼痛
患者が評した疼痛(VASスケール):7/10
治療により患者がなんらかの疼痛を負うことなかった。
治療を実施した後、膿および壊死を除去したところ、患者はなんら疼痛で苦しまなくなった。
創傷の説明
後頭部の創傷は直径35mmであり、黄色の薄い痂皮および少量の黄色の膿があった。紅斑および浮腫は減少していた。
疼痛
患者が評した疼痛(VASスケール):3/10
治療によって対象がなんらかの疼痛を負うことは依然としてなかった。実際、治療によって疼痛が軽減した。痂皮は容易に除去することができ、ほとんどの膿も除去することができた。
創傷説明
後頭部の創傷は直径20mmであった。創傷に膿はなかった。紅斑および浮腫は認めることができなかった。患者は、もはやなんら疼痛を患っていなかった。
疼痛
患者が評した疼痛(VASスケール):0/10
説明
治療後、創傷はすっかりきれいになっており、治癒しそうであった。
最終的な所見
治療をそれ以上行わなかった。
2011−12−02に創傷を検査し、感染症の徴候がなく乾燥していることがわかった。2011−12−14に創傷は完全に治癒した。
対象は糖尿病の72歳男性であり、錠剤およびインスリンの両方で治療を受けていた。また、対象は、腎機能不全、高血圧、以前の心筋梗塞による心不全、および以前の脳梗塞による認知機能障害を患っていた。この男性は肺結核にもかかったことがある。
第1の治療(2012−05−28)
潰瘍の説明
濃褐色の痂皮が潰瘍領域の75%を覆っていた。痂皮の下に黄色の膿および壊死組織があった。悪臭および浮腫ならびに化膿滲出液もあった。
長さ:27mm
幅:15mm
深さ:5mm
面積:405mm2
体積:2025mm3
また、小さな潰瘍が中央に認められた。
言語困難のため、疼痛評価は行わなかった。
治療製剤を2回適用し、毎回5分間インキュベートし、一部の膿および壊死組織および厚い痂皮を除去することができた。潰瘍を非粘着性の乾燥滅菌パッドで手当てし、テープで固定しなかった。
細菌培養は、R:セフォタキシム、セフタジジム、トブラマイシン、シプロフロキサシン、ピペラ(Pipera)/タゾバクタム、S:トリムサルファ(TrimSulfa)およびアミカシンに対する耐性パターンを生じる大腸菌ESBL(広域スペクトルベータ−ラクタマーゼ)の存在を示した。
対象は、疼痛がなくなり、夜間に眠ることができたので、笑顔を見せて非常に満足していた。この男性は、今、健康で幸せを感じると言った。
潰瘍の説明
濃褐色の痂皮は、潰瘍領域の1/3を覆っているだけで、膿および壊死は少なくなっていた。さらにまた、潰瘍はもはや軽い出血もなかった。また、悪臭および滲出液も少なくなっていた。
長さ:24mm
幅:12mm
深さ:3mm
面積:228mm2
体積:864mm3
治療の間、患者は疼痛を報告しなかったが、患者は、それが作用していると感じることができたと言った。
以前に中央に認められた小さな潰瘍は治癒していた。
治療製剤を適用し、9分間インキュベートし、次いで、水ですすぎ、膿および壊死を除去した。2回目の治療製剤を適用し、6.5分間インキュベートし、次いで、水ですすいだ。潰瘍を非粘着性滅菌パッドで手当てし、テープで固定した。
患者は、疼痛がなかったので、治療になお非常に満足していた。
潰瘍の説明
痂皮が残っていないだけでなく、観察された潰瘍の少し下に沿って膿および死んだ組織がなかった。悪臭がなく、滲出液が少なくなっていた。
長さ:20mm
幅:9mm
深さ:3mm
面積:180mm2
体積:540mm3
治療の間、患者は疼痛を報告しなかった。
治療製剤を2回適用し、各回5分間インキュベートし、インキュベーションの後、水ですすいだ。いくつかの膿および壊死は、なんら疼痛なしに除去することができた。潰瘍を乾燥非粘着性パッドで覆い、テープで固定した。
対象は、数年間痔瘻を患っている38歳男性であった。痔瘻は、直腸から皮膚表面に延びている異常な経路である。痔瘻は、典型的に直腸に存在する細菌に感染しており、それは、次に瘻孔の開口部となる。瘻孔の治療には、しばしば、抗生物質療法と組み合わせた外科的介入が含まれる。
対象は、原因不明のリウマチ性疾病および動脈血管の炎症と診断された36歳女性であった。対象は、両脚および両足にいくつかの球状感染性潰瘍があり、その潰瘍は直径20mm〜40mmの間で変化していた。この女性は、6年を超える間、潰瘍があった。
第1の治療
新たに製造された本発明の治療製剤を潰瘍に5分間適用し、これに続いて、対象になんら疼痛が生じないように膿および壊死を除去した。
疼痛
治療前の疼痛評価VAS:8/10
治療後の疼痛評価VAS:1/10
(第1の初回治療後の7日)
潰瘍状態:
潰瘍直径は10mm〜20mmまで縮小していた。
壊死の徴候はなく、少量の膿があった。
第2の治療適用後:
新たに製造された本発明の治療製剤を5分間適用し、その後、患者になんら疼痛を負わせることなく膿を容易に除去した。潰瘍を水ですすぎ、次いで、任意の細菌感染症の可能性を排除するため、新たに製造された製剤をさらに5分間適用した。その時点で、潰瘍は治癒しそうに見えた。
疼痛
治療前の疼痛評価VAS:2/10
治療後の疼痛評価VAS:0/10
潰瘍状態:
潰瘍は完全に治癒していたか、または最大直径10mmを有した。
膿の徴候はなかった。
治療
細菌感染症のあらゆる機会を軽減するため、治療製剤を2回適用し、各回5分間インキュベートした。
疼痛
治療前の疼痛評価VAS:0/10
治療後の疼痛評価VAS:0/10
第3の治療の1週間後、すべての潰瘍は治癒した。これらの潰瘍は、どんな治療を施してきても約6年間存在したという事実に注目される。
対象は、背部に5.5×6.6cmのサイズの感染性熱傷があった。
対象は、概して上記のような治療手順に従って本明細書に上述された治療製剤を用いた試験治療を受けることになったが、ただし、製剤を熱傷に最初に適用し、3分間インキュベートし、続いてパッドを用いて熱傷を洗浄し、再び、製剤を適用し、それを2分間インキュベートさせた。対象の報告によれば、経験が減少し、熱傷のサイズが治療3日後に3×4cmまで縮小した。新たな皮膚組織を認めることができ、膿は存在しなかった。治療製剤を再び適用したが、製剤が新たに形成された皮膚組織と接触したときに、対象が疼痛を経験したため、2分後に治療を中断した。熱傷は、治療8日後に治癒した。
治療製剤を上記のように製造した。製剤の塩素含量およびpHは、成分の混合後、1分、5分、10分、15分および60分で測定した。使用した塩素試験は、Cl2 1.005999.00、スペクトロクアント(spectroquant)(メルク)であり、分光光度計(島津160)によって557nmの波長で測定し、ここでは、混合溶液のアリコートで活性塩素を規定した。pHは、メトラー・トレド(Metler-Toledo)からのpHメーターおよびオリオン(Orion)からの電極を用いて不活性雰囲気下で測定した。結果を下の表に示し、表中、min.は分を表し、Mはモル(すなわち。リットル当たりのモル)を表す。
綿棒を膿瘍中の液体に浸し、その後、それらを以下のように治療製剤に曝露した。
1番の綿棒は、治療製剤で処理せず、参照として用いた。
2番の綿棒。治療製剤は、上記のように製造し、2番の綿棒に直ちに適用した(すなわち、1分以内に適用した)。
3番の綿棒。治療製剤を上記のように製造し、5分間放置させ、その後、これを3番の綿棒に適用した。
4番の綿棒。治療製剤を上記のように製造し、15分間放置させ、その後、これを4番の綿棒に適用した。
本明細書に上述された本発明の治療製剤は、健常な組織に損傷を与えることなく、死んだ組織を溶解し、細菌を根絶することができることを示している。
Claims (26)
- びらん、創傷、潰瘍、または瘻孔もしくは耳炎の非経口的予防および/または治療のための薬剤の製造におけるパーツのキットの使用であって、
該薬剤は治療製剤であり、
該パーツのキットが、
a.アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、ロイシン、リシンおよび/またはバリンからなる群から選択される1つまたはそれ以上のアミノ酸を含む第1の水性成分と、
b.Cl2、次亜塩素酸塩、亜塩素酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩および/または次亜塩素酸塩化合物からなる群から選択される活性塩素化合物を含む第2の水性成分と、
を含み、該第1の成分および/または該第2の成分のpHが9〜11.5である、
上記使用。 - 前記第2の水性成分が、Cl2、次亜塩素酸塩および/または次亜塩素酸塩化合物からなる群から選択される活性塩素化合物を含む、請求項1に記載の使用。
- 前記pHが、9〜11、または9〜10.5、または9.5〜10.5、または9.5〜11.5、または10〜11.5、または10.5〜11.5、または11〜11.5である、請求項1または2に記載の使用。
- 前記予防および/または治療が、疼痛緩和および/または抗菌作用を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用。
- 前記びらん、潰瘍、瘻孔または耳炎が慢性であり、炎症、感染症および/または壊死を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使用。
- 前記第2の成分の活性塩素化合物の量が0.5〜5、0.5〜3または1〜2%(質量による)である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用。
- 前記1つまたはそれ以上のアミノ酸が、グルタミン酸、ロイシンおよびリシンを含むか、またはそれらからなる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の使用。
- 前記第1の成分が前記1つまたはそれ以上のアミノ酸0.1〜1%(質量による)を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の使用。
- 前記第1の水性成分がゲル物質をさらに含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の使用。
- 前記ゲル物質が、ポリエチレングリコール(PEG)、および/もしくはカルボキシメチルセルロースおよび/もしくは多糖類物質もしくはその塩、例えばナトリウムカルボキシメチルセルロース(Na−CMC)を含むか、またはそれらである、請求項9に記載の使用。
- 前記第1の成分がゲル物質2〜4%(質量による)を含む、請求項9または10に記載の使用。
- 前記パーツのキットが、
a.グルタミン酸、ロイシンおよびリシン0.1〜1%(質量による)およびナトリウムカルボキシメチルセルロース2〜4%(質量による)を含む第1の水性成分と、
b.次亜塩素酸ナトリウム1〜2%(質量による)を含む第2の成分と、
を含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の使用。 - 第1の成分が、Ti2Oおよび/またはNaClをさらに含む、請求項1〜12のいずれか1項に記載の使用。
- びらん、創傷、潰瘍、または瘻孔もしくは耳炎の非経口的予防および/または治療のための薬剤の製造における治療製剤の使用であって、
該治療製剤が、
a.アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グルタミン、イソロイシン、ロイシン、リシンおよび/またはバリンからなる群から選択される1つまたはそれ以上のアミノ酸を含む第1の水性成分と、
b.Cl2、次亜塩素酸塩、亜塩素酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩および/または次亜塩素酸塩化合物からなる群から選択される活性ハロゲン化合物を含む第2の水性成分と、
を1:2〜2:1の体積比で、好ましくは約1:1の体積比で混合することによって得ることができ、該第1の成分および/または該第2の成分のpHが9〜11.5である、
上記使用。 - 前記第2の水性成分が、Cl2、次亜塩素酸塩および/または次亜塩素酸塩化合物からなる群から選択される活性塩素化合物を含む、請求項14に記載の使用。
- 前記治療製剤が、前記成分を一緒に混合した後、30秒以内に、かつ室温および1気圧の圧力(101325Pa)で9〜11.5、好ましくは9〜11または9〜10.5、または9.5〜10.5、または9.5〜11.5、または10〜11.5、または10.5〜11.5または11〜11.5のpHを有する、請求項14または15に記載の使用。
- 前記予防および/または治療が疼痛緩和および/または抗菌作用を含む、請求項14〜16のいずれか1項に記載の使用。
- 前記びらん、潰瘍、瘻孔または耳炎が慢性であり、炎症、感染症および/または壊死を含む、請求項14〜17のいずれか1項に記載の使用。
- 前記第1の水性成分が、グルタミン酸、ロイシンおよびリシン0.1〜1%(質量による)およびナトリウムカルボキシメチルセルロース2〜4%(質量による)を含み、そして前記第2の成分が、次亜塩素酸ナトリウム1〜2%(質量による)を含む、請求項14〜18のいずれか1項に記載の使用。
- 第1の成分が、NaClおよび/またはTi2Oをさらに含む、請求項14〜19のいずれか1項に記載の使用。
- 薬剤が、びらんの非経口的予防および/または治療のためのものである、請求項1に記載の使用。
- 薬剤が、創傷の非経口的予防および/または治療のためのものである、請求項1に記載の使用。
- 薬剤が、潰瘍の非経口的予防および/または治療のためのものである、請求項1に記載の使用。
- 薬剤が、びらんの非経口的予防および/または治療のためのものである、請求項14に記載の使用。
- 薬剤が、創傷の非経口的予防および/または治療のためのものである、請求項14に記載の使用。
- 薬剤が、潰瘍の非経口的予防および/または治療のためのものである、請求項14に記載の使用。
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