JP6168982B2 - セラミックヒータ素子の製造方法 - Google Patents
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Description
なお、各プレス型48には、複数の仮焼体18bが載置される凹部48bが列状に形成され、この凹部48bに多数の仮焼体18bを敷き詰めるように配置する。
また、積層体48aの上下には、2枚の板材49が、プレス棒42との間に、それぞれ1枚ずつ配置されている。なお、積層体48aを構成するプレス型48、及び板材49も、いずれも黒鉛製とされている。
そして、加熱コイル43により、モールド41に高周波を印加して、容器45(焼成室BC)内を加熱するとともに、板材49を介して一対のプレス棒42により、容器45(焼成室BC)内の積層体48aをプレス方向HP(上下方向)に加圧して、仮焼体18bを焼結し、本焼成を行う。
酸素が欠乏していると、窒化珪素粒子に酸素欠乏相(メリライト相(Er2Si3N4O3)やJ相(Er4Si2N2O7))が生じ易く、耐酸化性が低下する上、粒界相が安定化せず、耐熱性が低下する傾向にある。
図2に、焼成によりヒータ素子18となる未焼成成形体18aの構造を示す。なお、未焼成成形体18aは、長手方向HNに延びる角棒状(四角柱状)であり、焼成後に研磨加工されて、図1に示す丸棒状(円柱状)のヒータ素子18となる。
この未焼成成形体18aを得るには、まず、成形材料を射出成形して、焼成後に発熱抵抗体22となる抵抗体成形部22aを作製する。成形材料は、窒化珪素粉末及び炭化タングステン粉末に焼結助剤粉末等を配合した抵抗体用原料粉末と、有機バインダとを混練したコンパウンドを加熱により溶融流動化させたものである。
なお、積層体8aは、その外周部(プレス型8の周囲の四辺8ss)において、プレス型8同士の間に挟まれた仮焼体18bの側面部及び長手方向HNの端部が、上下のプレス型8の間から露出している(図4,図6参照)。
具体的には、包囲工程では、まず、積層体8aの直交方向HCの周囲全体を黒鉛シート50で包囲し、次いで、その周囲に仕切板6及び割型7をこの順に配置する。そして、これら積層体8a、黒鉛シート50、仕切板6及び割型7を一体としたものを、円筒状のモールド2内に収容する。かくして、黒鉛シート50が、積層体8aのうち直交方向HC周囲と容器5の仕切板6との間に位置し、積層体8aが容器5(モールド2、仕切板6及び割型7)で直交方向HCから包囲された形態となる。
なお、この焼結工程では、積層体8aの圧縮で、仮焼体18bの側面部及び長手方向HNの端部が、プレス型8の周囲の四辺8ssよりも直交方向HC外側に突出する(図7(a)及び図7(b)参照)。これにより、このプレス型8よりも直交方向HC外側に突出した仮焼体18bが黒鉛シート50に当接する。
表1は、焼成後のセラミックヒータ素子の耐酸化性とメリライト相ピーク強度比の関係を示す。なお、メリライト相ピーク強度比Xは、X線回折試験において、回折角2θが32°付近に現れるメリライト相の回折ピーク強度をAとし、回折角2θが27°付近に現れるβ−Si3N4結晶相の回折ピーク強度をBとし、回折角2θが34°付近及び36°付近に現れるβ−Si3N4結晶層の回折ピーク強度のうち高い方をCとしたとき、X=A/((B+C)/2)×100(%)で与えられる。セラミックヒータ素子の連続通電試験では、メリライト相ピーク強度比が高い素子では耐酸化性の性能が低下する傾向にあり、品質に問題ない閾値は5%以下である。
また、実施形態では、黒鉛製の耐熱板材として、東洋炭素社製可撓性黒鉛シートのPARMA−FOIL(商標名)を用いた黒鉛シート50を、容器5と積層体8aとの間の間隙に配置した。しかし、耐熱板材としては、この他に、パナソニック社製グラファイトシートのPGSグラファイトシート(商標名)や、カネカ社製グラファイトシートのグラフィニティ(商標名)などを用いても良い。
1,40 焼成炉
2,41 モールド(容器)
3,42 プレス棒
4,43 加熱コイル
5,45 容器
6,46 仕切板(容器)
7,47 割型(容器)
8,48 ホットプレス用成形型(プレス型)
8a,48a 積層体
8b,48b 凹部
8ss (プレス型の)四辺
9,49 板材
50 黒鉛シート(耐熱シート材)
HP プレス方向
HC 直交方向
10 グロープラグ
11 セラミックヒータ
12 主体金具
18 セラミックヒータ素子(ヒータ素子)
18a 未焼成成形体
18b 仮焼体
19 金属外筒
21 絶縁基体
21a 基体成形部
22 発熱抵抗体
22a 抵抗体成形部
23 発熱部
24,25 リード部
Claims (3)
- セラミック粉末を成形した基体成形部と上記基体成形部内に埋設された抵抗体成形部とを有する棒状の未焼成成形体を仮焼した仮焼体を、ホットプレス法によりプレス方向に圧縮しつつ焼結する、絶縁性の基体に抵抗体を埋設したセラミックヒータ素子の製造方法であって、
黒鉛製のプレス型と複数の上記仮焼体とを上記プレス方向に交互に積層して、上記プレス型同士の間に上記仮焼体を挟んだ積層体を構成する積層工程と、
上記積層体が黒鉛からなる筒状の容器で、上記プレス方向に直交する直交方向から包囲された形態とする包囲工程と、
上記積層体を上記プレス方向に圧縮しつつ、上記容器とともに加熱して、上記仮焼体を焼結する焼結工程と、を備え、
上記積層体は、
上記プレス型同士の間に挟まれた複数の上記仮焼体の一部が、上記焼結工程における圧縮によって、上記プレス型よりも上記直交方向外側に突出するように、上記プレス型間に上記仮焼体が配置されてなり、
上記包囲工程では、
黒鉛製で可撓性を有するシート状の耐熱シート材を、上記積層体のうち上記直交方向周囲と上記容器との間に位置させ、
上記焼結工程では、
上記積層体の圧縮で、上記プレス型 よりも上記直交方向外側に突出した上記仮焼体を上記耐熱シート材に当接させる
セラミックヒータ素子の製造方法。 - 請求項1に記載のセラミックヒータ素子の製造方法であって、
前記積層体は、
平面視矩形板状の前記プレス型と、このプレス型上に縦横に並べて配置した複数の四角柱状の前記仮焼体とを前記プレス方向に交互に積層した直方体状をなし、
前記焼結工程における圧縮によって、上記プレス型同士の間に挟まれた上記仮焼体の側面部または長手方向の端部が、上記プレス型の周囲の四辺よりも前記直交方向外側にそれぞれ突出するように、上記プレス型間に上記仮焼体が配置されてなる
セラミックヒータ素子の製造方法。 - 請求項2に記載のセラミックヒータ素子の製造方法であって、
前記積層体は、
前記焼結工程における圧縮によって、前記プレス型間に挟まれた隣り合う前記仮焼体の側面同士が互いに密着するように、上記プレス型間に上記仮焼体が配置されてなる
セラミックヒータ素子の製造方法。
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