JP6168682B2 - 渦電流探傷プローブ及び検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、渦電流探傷プローブ及び検査方法に関する。
まず、図10にガスタービン翼の概略図を、図11に図10のB‐B断面図をそれぞれ示す。図10,11のように、ガスタービン翼41は、内部に冷却通路24を有し、ガスタービン運転中の温度上昇を低減する構造となっている。
さらに、冷却通路24には、冷却通路24とガスタービン翼41外部とを連通する微小な孔である冷却孔42が設けられている。
ガスタービン翼41は、ガスタービン運転中の熱疲労により、冷却孔42の端部にき裂が発生しやすいことが確認されている。冷却孔42は、ガスタービン翼41内部の冷却通路24に通じているため、冷却孔42のガスタービン翼41表面側端部と、冷却孔42の冷却通路24側端部とに、き裂が発生する可能性がある。さらには、当該き裂が増大し、翼破断などにつながる可能性もあり、これを防止するため、当該き裂が微小のうちに検知する必要がある。
しかしながら、冷却孔42は直径1mm程度と非常に小さいため、一般的な検査装置は冷却孔42の中に入らない。
特開2000−314727号公報
小径の円筒空間の内側からき裂を検査する方法の1つに、渦電流探傷プローブを用いる方法がある。図13は従来の渦電流探傷プローブの概略図を示している。当該図に示すように、従来の渦電流探傷プローブ14は、先端付近にコイル43が設けられており、検査対象物表面及び内部に存在する欠陥の形成状態に応じて生じる渦電流の変化に伴う磁場の変化を出力信号として取得することで、欠陥の有無を検知するものである。
図12は従来の渦電流探傷プローブによる冷却孔の冷却通路側端部の検査を表した概略図を示している。当該図に示すように、遮熱コーティング25で覆われた翼母材23にある冷却孔42に、ガスタービン翼41表面側端部のき裂(外側端部き裂22)が発生した場合、冷却通路24側端部のき裂(内側端部き裂21)も発生している可能性がある。
従来の渦電流探傷プローブ14は、冷却孔42内部に挿入され、図12中の破線矢印のように冷却孔42の軸方向に動かすことで検査を行う。
図14は、上記検査を行った際の信号強度の変化を表したグラフである。当該グラフの縦軸は信号強度を、横軸は軸方向位置をそれぞれ示し、x1は内側端部き裂中心の軸方向における位置を、x2は冷却孔42の冷却通路24側端部の軸方向における位置をそれぞれ示している。当該グラフに示すように、従来の渦電流探傷プローブ14による冷却孔42の軸方向の走査では、内側端部き裂22が微小であるとき、位置x2において冷却孔42と冷却通路24との境界で発生する信号強度の変化量が、位置x1における内側端部き裂21による信号強度の変化量よりも非常に大きくなる。そのため、位置x2における信号強度の変化量の影響が、その近傍にある位置x1にも及んでしまい、位置x1における内側端部き裂22による信号強度の変化を正確に検知することが困難である。
上記特許文献1には、円筒形のセラミック磁芯材の外周面に銅の薄膜を堆積させ、当該薄膜を螺旋状にエッチングすることでコイルを形成した渦電流探傷プローブを用いて、冷却孔内のき裂検査する技術が開示されているが、当該技術では、上述のような端部の微小なき裂の検知は困難である。
そこで本発明では、ガスタービン翼の冷却通路と外部とを連通する冷却孔などの管の内壁の傷を正確に検知することが可能となる渦電流探傷プローブを提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る渦電流探傷検査方法は、
ガスタービン翼の冷却通路と外部とを連通する冷却孔の内壁表面及び内部に存在する欠陥の形成状態に応じて生じる渦電流の変化に伴う磁場の変化を出力信号として取得する渦電流探傷検査方法であって、
コイルの中心が前記冷却孔の軸方向の長さに達しない範囲で、後端から軸方向に最長距離離れた位置に前記コイルが固定され、前記冷却孔の内壁に接しない範囲で最大径を有し、前記冷却孔に挿入される小径円筒と、前記小径円筒の前記後端に前記小径円筒と同軸上に連結され、前記冷却孔よりも大径であり、前記小径円筒を軸方向に固定する大径円筒とを有するプローブを
前記冷却孔に挿入した状態で前記軸方向には固定しつつ回転することで、前記冷却孔の軸方向端部で、前記冷却孔の周方向に、前記内壁に局所的に磁場を当てながらコイルを走査し、前記信号が一定以上変化する部分を傷として検知することを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る渦電流探傷プローブは、
ガスタービン翼の冷却通路と外部とを連通する冷却孔の内壁表面及び内部に存在する欠陥の形成状態に応じて生じる渦電流の変化に伴う磁場の変化を出力信号として取得する渦電流探傷プローブであって、
コイルの中心が前記冷却孔の軸方向の長さに達しない範囲で、後端から軸方向に最長距離離れた位置に前記コイルが固定され、前記冷却孔の内壁に接しない範囲で最大径を有し、前記冷却孔に挿入される小径円筒と、
前記小径円筒の前記後端に前記小径円筒と同軸上に連結され、前記冷却孔よりも大径であり、前記小径円筒を軸方向に固定する大径円筒とを有し、
前記冷却孔に挿入した状態で前記軸方向には固定されつつ回転することで、前記冷却孔の軸方向端部で、前記冷却孔の周方向に、前記内壁に局所的に磁場を当てながら走査す
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る渦電流探傷プローブは、
上記第2の発明に係る渦電流探傷プローブにおいて、
前記コイルは、偏心位置に固定されることを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明に係る渦電流探傷プローブは、
上記第2の発明に係る渦電流探傷プローブにおいて、
記コイルを覆い、当該コイルの磁場を局所的に開放する開口部を有する電磁シールド部材を備えることを特徴とする。
上記第1の発明に係る渦電流探傷検査方法によれば、コイルの中心がガスタービン翼の冷却通路と外部とを連通する冷却孔の軸方向の長さに達しない範囲で、後端から軸方向に最長距離離れた位置に前記コイルが固定され、前記冷却孔の内壁に接しない範囲で最大径を有し、前記冷却孔に挿入される小径円筒と、前記小径円筒の前記後端に前記小径円筒と同軸上に連結され、前記冷却孔よりも大径であり、前記小径円筒を軸方向に固定する大径円筒とを有するプローブを、前記冷却孔に挿入した状態で前記軸方向には固定しつつ回転することで、前記冷却孔の軸方向端部で、前記冷却孔の周方向に、前記内壁に局所的に磁場を当てながらコイルを走査するので、該冷却孔の内壁の傷を正確に検知することが可能となる。
上記第2の発明に係る渦電流探傷プローブによれば、コイルの中心がガスタービン翼の冷却通路と外部とを連通する冷却孔の軸方向の長さに達しない範囲で、後端から軸方向に最長距離離れた位置に前記コイルが固定され、前記冷却孔の内壁に接しない範囲で最大径を有し、前記冷却孔に挿入される小径円筒と、前記小径円筒の前記後端に前記小径円筒と同軸上に連結され、前記冷却孔よりも大径であり、前記小径円筒を軸方向に固定する大径円筒とを有し、前記冷却孔に挿入した状態で前記軸方向には固定されつつ回転することで、前記冷却孔の軸方向端部で、前記冷却孔の周方向に、前記内壁に局所的に磁場を当てながら走査すので、該冷却孔の内壁の傷を正確に検知することが可能となる。
上記第3の発明に係る渦電流探傷プローブによれば、前記コイルは、偏心位置に固定されるので、該冷却孔の内壁の傷を正確に検知することが可能となる。
上記第4の発明に係る渦電流探傷プローブによれば、記コイルを覆い、当該コイルの磁場を局所的に開放する開口部を有する電磁シールド部材を備えるので、大きなサイズのコイルを用いることが可能となり、検出能力を向上させることができる。
本発明の実施例1に係る渦電流探傷プローブによる冷却孔の冷却通路側端部の検査を表した概略図である。 軸心が小径円筒軸方向となるようにコイルが偏心位置に固定された実施例1に係る渦電流探傷プローブを説明するための、図1のA‐A断面図に相当する図である。 軸心が小径円筒径方向となるようにコイルが偏心位置に固定された実施例1に係る渦電流探傷プローブを説明するための、図1のA‐A断面図に相当する図である。 実施例1に係る渦電流探傷プローブによる冷却孔の冷却通路側端部での周方向の走査による信号強度の変化を表したグラフである。 軸心が小径円筒軸と一致するようにコイルが固定された実施例2に係る渦電流探傷プローブを説明するための、図1のA‐A断面図に相当する図である。 実施例2の電磁シールドとコイルの位置関係を示した斜視図である。 軸心が小径円筒径方向かつ中心が小径円筒軸上となるようにコイルが固定された実施例2に係る渦電流探傷プローブを説明するための、図1のA‐A断面図に相当する図である。 実施例2の電磁シールドとコイルの位置関係を示した斜視図である。 軸心が小径円筒軸と一致するようにコイルが固定された実施例2に係る渦電流探傷プローブの変形例を説明するための、図1のA‐A断面図に相当する図である。 ガスタービン翼の概略図である。 図10のB‐B断面図である。 従来の渦電流探傷プローブによる冷却孔の冷却通路側端部の走査を表した概略図である。 従来の渦電流探傷プローブの概略図である。 従来の渦電流探傷プローブの走査による信号強度の変化を表したグラフである。
以下、本発明に係る渦電流探傷プローブ及び検査方法を実施例にて図面を用いて説明する。
本発明の実施例1に係る渦電流探傷プローブについて図面を用いて説明する。図1は実施例1に係る渦電流探傷プローブによる冷却孔の冷却通路側端部の検査を表した概略図である。当該図に示すように、渦電流探傷プローブ14は、小径円筒11、大径円筒12及びコイル13を備える。当該図中の破線矢印は、渦電流探傷プローブ14による周方向の走査方向を示している。
上述の小径円筒11は、コイル13の中心が冷却孔42の軸方向の長さに達しない範囲で、後端から軸方向に最長距離離れた位置に、コイル13が固定され、冷却孔42の内壁に接しない範囲での最大径を有し、冷却孔42に挿入されるものである。
上述の大径円筒12は、小径円筒11と同軸上に連結され、冷却孔42よりも大径であり、小径円筒11を軸方向に固定するものである。
図2は、軸心が小径円筒軸方向となるようにコイルが偏心位置に固定された渦電流探傷プローブを説明するための、図1のA‐A断面図に相当する図である。当該図中の破線矢印は、渦電流探傷プローブ14の回転方向を示している(反対方向でもよい)。当該図に示すように、コイル13は、小径円筒11よりも小さい径を有し、軸心が小径円筒11の軸方向となるように、小径円筒11内部に偏心位置に固定される。
図3は、軸心が小径円筒径方向となるようにコイルが偏心位置に固定された渦電流探傷プローブを説明するための、図1のA‐A断面図に相当する図である。当該図中の破線矢印は、渦電流探傷プローブ14の回転走査方向を示している(反対方向でもよい)。当該図に示すように、コイル13は、小径円筒11よりも小さい径を有し、軸心が小径円筒11の径方向となるように、小径円筒11内部に偏心位置に固定される。
本実施例では、上記図2,3に示すように、渦電流探傷プローブ14を回転させることで、コイル13を、冷却孔42の軸方向ではなく、冷却孔42の冷却通路24側端部で周方向に走査させることが可能となり、内側端部き裂21(図1参照)を検知するものである。
図4は、上述のような渦電流探傷プローブ14による冷却孔42の冷却通路24側端部での周方向の走査による信号強度の変化を表したグラフである。当該グラフの縦軸は信号強度を、横軸は軸方向位置をそれぞれ示し、y1は内側端部き裂の周方向位置を示している。本実施例では、冷却孔42と冷却通路24との境界で発生する信号強度の変化量を排除することができるため、当該グラフに示すように、内側端部き裂21が位置y1にある場合、正確に検知することができる。
上述では、渦電流探傷プローブ14について、小径円筒11と大径円筒12とを備えることで、周方向のみの回転走査を可能とする旨を説明したが、これは人手によって渦電流探傷プローブ14を扱うことを前提としているためであり、例えば、人手ではなく、制御装置により冷却孔42の軸方向には固定しつつ回転させる制御を行うようにすれば、大径円筒12を備えなくともよい。
また、本発明の実施例1に係る渦電流探傷プローブの検査対象はガスタービンの冷却孔に限定されるものではない。
以上、本発明の実施例1に係る渦電流探傷プローブについて説明したが、換言すれば、本発明の実施例1に係る渦電流探傷プローブは、検査対象となる管の内壁表面及び内部に存在する欠陥の形成状態に応じて生じる渦電流の変化に伴う磁場の変化を出力信号として取得する渦電流探傷プローブであって、管の軸方向の磁場変化が大きい端部で、プローブを軸方向には固定されつつ回転することで、管の周方向に、内壁に局所的に磁場を当てながら走査することが可能な磁場発生源を備えるものであり、磁場発生源は、偏心位置に固定されたコイルからなるものとしてもよく、検査対象をガスタービン翼の冷却通路と外部とを連通する冷却孔としてもよい。
このようにして、本発明の実施例1に係る渦電流探傷プローブは、管の内壁の傷を正確に検知することが可能となるものである。
本発明の実施例2に係る渦電流探傷プローブについて図面を用いて説明する。図5は、軸心が小径円筒軸と一致するようにコイルが固定された渦電流探傷プローブを説明するための、図1のA‐A断面図に相当する図である。当該図中の破線矢印は、渦電流探傷プローブ14の回転方向を示している(反対方向でもよい)。本実施例では、渦電流探傷プローブ14(図1参照)は小径円筒11、大径円筒12(図1参照)、コイル31および電磁シールド32を備える。なお、小径円筒11及び大径円筒12については、実施例1と同様のため説明は省略する。
上述のコイル31は、小径円筒11よりも小さい径を有し、軸心が小径円筒11の軸と一致するように、小径円筒11内部に固定される。
上述の電磁シールド32は、コイル31の軸方向長さより長い円筒状の電磁シールドであり、小径円筒11の軸と一致するように、コイル31と小径円筒11との間に固定され、図6の斜視図にも示すように、一部に軸方向全長にわたる開口部32aを有する。
また、電磁シールド32には、パーマロイなどの高透磁率材料を用いるのが好ましい。
図7は、軸心が小径円筒径方向かつ中心が小径円筒軸上となるようにコイルが固定された実施例2に係る渦電流探傷プローブを説明するための、図1のA‐A断面図に相当する図である。この場合、コイル31と電磁シールド32の形状又は角度が変更される。
このような場合、コイル31は、小径円筒11よりも小さい径を有し、軸心が小径円筒11径方向かつ中心が小径円筒11軸上となるように、小径円筒11内部に固定される。
また、電磁シールド32は、コイル31の軸方向長さ以上の長さを有する円筒状の電磁シールドであり、小径円筒11の軸と一致するように、コイル31と小径円筒11との間に固定され、図8の斜視図にも示すように、コイル31の軸心延長線上に、軸方向全長にわたる開口部32a及び開口部32aと相対向する開口部32bを有する。
本実施例では、上記図5,7に示すように、渦電流探傷プローブ14を回転させ、開口部32a(又は開口部32aと開口部32b)で走査することで、冷却孔42の軸方向の走査ではなく、冷却孔42の冷却通路24側端部での周方向の走査を可能とし、内側端部き裂21(図1参照)を検知するものである。
上述では、コイル31と電磁シールド32とが小径円筒11に対して固定されるものと説明したが、軸心が小径円筒軸と一致するようにコイルが固定された渦電流探傷プローブ(図5,6参照)においては、電磁シールド32を小径円筒11に対して回転自在とすることで、冷却孔42に挿入された小径円筒11を停止した状態で、電磁シールド32のみを回転させて周方向の走査を行うようにしてもよい。
同じく、軸心が小径円筒軸と一致するようにコイルが固定された渦電流探傷プローブ(図5,6参照)においては、変形例として、図1のA‐A断面図に相当する図である図9に示すように、電磁シールド32に、同一材料による両端面部分(図中では片側の端面41のみ図示)を設け、端面41の開口部32aとの隣接位置に、端面開口部41aを有するものとすることにより、電磁シールド32とコイル31の軸方向の長さを一致させてもよい。
また、上述において、コイル31は、軸心が小径円筒軸と一致するように固定されるか、又は、軸心が小径円筒径方向かつ中心が小径円筒軸上となるように固定されるものとしたが、コイル31の配置はこれらに限定されるものではない。ただし、これらの配置であれば、実施例1のコイル13と比べ大きなサイズのものを用いることができる。
さらに、本発明の実施例2に係る渦電流探傷プローブの検査対象はガスタービンの冷却孔に限定されるものではない。
以上、本発明の実施例2に係る渦電流探傷プローブについて説明したが、換言すれば、本発明の実施例2に係る渦電流探傷プローブは、検査対象となる管の内壁表面及び内部に存在する欠陥の形成状態に応じて生じる渦電流の変化に伴う磁場の変化を出力信号として取得する渦電流探傷プローブであって、管の軸方向の磁場変化が大きい端部で、プローブを軸方向には固定されつつ回転することで、管の周方向に、内壁に局所的に磁場を当てながら走査することが可能な磁場発生源を備えるものであり、磁場発生源は、固定されたコイルと、コイルを覆い、コイルの磁場を局所的に開放する開口部を有する電磁シールド部材とからなるものとしてもよく、検査対象をガスタービン翼の冷却通路と外部とを連通する冷却孔としてもよい。
このようにして、本発明の実施例2に係る渦電流探傷プローブは、実施例1に係る渦電流探傷プローブに比べ、大きなサイズのコイルを用いることが可能となり、検出能力を向上させることができる。
以上、上述の実施例1,2にて、本発明に係る渦電流探傷プローブ及び検査方法を説明したが、換言すれば、本発明に係る渦電流探傷検査方法は、検査対象となる管の内壁表面及び内部に存在する欠陥の形成状態に応じて生じる渦電流の変化に伴う磁場の変化を出力信号として取得する渦電流探傷検査方法であって、管の軸方向の磁場変化が大きい端部で、プローブを軸方向には固定しつつ回転することで、管の周方向に、内壁に局所的に磁場を当てながらコイルを走査し、出力信号が一定以上変化する部分を傷として検知するものであり、検査対象をガスタービン翼の冷却通路と外部とを連通する冷却孔としてもよい。
このようにして、本発明に係る渦電流探傷プローブ及び検査方法では、管の内壁の傷を正確に検知することが可能となるものである。
本発明は渦電流探傷プローブ及び検査方法として好適である。
11 小径円筒
12 大径円筒
13,31 コイル
14 (実施例1,2の)渦電流探傷プローブ
21 内側端部き裂
22 外側端部き裂
23 翼母材
24 冷却通路
25 遮熱コーティング
32 電磁シールド
32a,32b 開口部
41 端面
41a 端面開口部
42 冷却孔
42a 冷却孔内壁
43 コイル
44 従来の渦電流探傷プローブ
51 ガスタービン翼

Claims (4)

  1. ガスタービン翼の冷却通路と外部とを連通する冷却孔の内壁表面及び内部に存在する欠陥の形成状態に応じて生じる渦電流の変化に伴う磁場の変化を出力信号として取得する渦電流探傷検査方法であって、
    コイルの中心が前記冷却孔の軸方向の長さに達しない範囲で、後端から軸方向に最長距離離れた位置に前記コイルが固定され、前記冷却孔の内壁に接しない範囲で最大径を有し、前記冷却孔に挿入される小径円筒と、前記小径円筒の前記後端に前記小径円筒と同軸上に連結され、前記冷却孔よりも大径であり、前記小径円筒を軸方向に固定する大径円筒とを有するプローブを
    前記冷却孔に挿入した状態で前記軸方向には固定しつつ回転することで、前記冷却孔の軸方向端部で、前記冷却孔の周方向に、前記内壁に局所的に磁場を当てながらコイルを走査し、前記信号が一定以上変化する部分を傷として検知することを特徴とする渦電流探傷検査方法。
  2. ガスタービン翼の冷却通路と外部とを連通する冷却孔の内壁表面及び内部に存在する欠陥の形成状態に応じて生じる渦電流の変化に伴う磁場の変化を出力信号として取得する渦電流探傷プローブであって、
    コイルの中心が前記冷却孔の軸方向の長さに達しない範囲で、後端から軸方向に最長距離離れた位置に前記コイルが固定され、前記冷却孔の内壁に接しない範囲で最大径を有し、前記冷却孔に挿入される小径円筒と、
    前記小径円筒の前記後端に前記小径円筒と同軸上に連結され、前記冷却孔よりも大径であり、前記小径円筒を軸方向に固定する大径円筒とを有し、
    前記冷却孔に挿入した状態で前記軸方向には固定されつつ回転することで、前記冷却孔の軸方向端部で、前記冷却孔の周方向に、前記内壁に局所的に磁場を当てながら走査す
    ことを特徴とする渦電流探傷プローブ。
  3. 前記コイルは、偏心位置に固定されることを特徴とする請求項2に記載の渦電流探傷プローブ。
  4. 記コイルを覆い、当該コイルの磁場を局所的に開放する開口部を有する電磁シールド部材を備えることを特徴とする請求項2に記載の渦電流探傷プローブ。
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