JP6168394B2 - アンテナ装置 - Google Patents
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すなわち、特許文献2に記載のアンテナのように、アンテナ素子や受動素子(インダクタやコンデンサ等)の実装部品をフレキシブル基板等の薄い基板に設置したアンテナの場合、基板が薄いために基板自体を支持又は補強する必要が生じることがある。例えば、図11に示すように、薄い基板本体2に台座となる樹脂等の補強板105を貼り付ける方法が用いられているが、アンテナ素子や受動素子の実装部品4A,4Bを基板本体2に実装すると、全体がさらに厚くなってしまい、薄型化が困難になってしまう不都合があった。
また、実装部品4A,4Bが露出しており、落下衝撃等によって脱落するおそれがあるなど信頼性の問題が生じていた。このため、図12の(a)(b)に示すように、露出している実装部品4A,4Bを保護用のテープ102や樹脂103で覆ってケース101に直接接触しないようにする方法も考えられるが、さらに厚みが増大してしまう。また、保護用の部材や材料の追加が必要になると共に、アンテナ性能への影響が大きくなってしまう不都合があった。
すなわち、このアンテナ装置では、凹部の底面に、実装部品に接触する凸部が形成されているので、凸部で実装部品を下方から押さえて安定して支持することができ、信頼性を向上させることができる。
すなわち、このアンテナ装置では、凹部の底面に、実装部品に接触する部品保護シートが設置されているので、部品保護シートで実装部品を下方から押さえて安定して支持することができ、信頼性を向上させることができる。なお、部品保護シートを設けても、凹部内だけであるため、全体の厚さが増えず、アンテナ性能への影響も最低限に抑えられる。
すなわち、このアンテナ装置では、基板本体の裏面に、裏面保護シートが貼り付けられているので、ケース等に基板本体が直接接触せずに信頼性を向上させることができる。なお、基板本体の裏面には実装部品が無いため、裏面保護シートを薄くすることができると共に、アンテナ性能への影響も最小限に抑えられる。
すなわち、このアンテナ装置では、実装部品が、誘電体,磁性体材料又はこれらを混合した複合材料で形成されアンテナエレメントに接触した状態で凹部内に設けられているので、アンテナエレメントが凹部内の誘電体,磁性体材料又はこれらを混合した複合材料に接触していることで、波長短縮効果が得られ、小型化や高性能化を図ることが可能になる。
本発明のアンテナ装置によれば、補強板が、基板本体の表面に貼り付けられると共に表面に実装部品を収納する凹部が形成されているので、落下による直接的な衝撃等を受け難く、高い信頼性を確保することができると共に、アンテナ性能の劣化を最小限に抑えつつ薄型化を図ることができる。
また、このアンテナ装置1は、基板本体2の表面に補強板5が貼り付けられていると共に、基板本体2が貼り付けられた補強板5の面に実装部品4A,4Bを収納する凹部5a,5bが形成されている。
上記アンテナエレメント3は、図2の(a)に示すように、例えば逆L字状にパターン形成されており、途中に誘電体アンテナのアンテナ素子である実装部品4Aと、インダクタ等の受動素子である実装部品4Bとが半田材等で実装されて接続されている。すなわち、実装部品4A,4Bをエレメントの一部として接続している。なお、アンテナエレメント3の形状は、上記パターン形状の他に種々の形状が採用可能であると共に、実装部品4A,4Bの接続位置や実装数も種々のものが採用可能である。
なお、アンテナエレメント3への給電方法としては、アンテナエレメント3の一部(給電点)に給電用のパッド部を設け、板状金属等によるバネ接点を介してパッド部と回路基板(図示略)とを電気的に接続して給電したり、ピンプローブによって給電点に接続して給電したり、同軸ケーブルによって給電点に接続して給電したりする方法が採用可能である。
なお、補強板5を構成する材料として、樹脂材の他に、誘電体,磁性体材料又はこれらを混合した複合材料などの絶縁材料を用いても構わない。この場合、アンテナエレメント3が、補強板5の誘電体,磁性体材料又はこれらを混合した複合材料に接触していることで、波長短縮効果などが得られ、小型化や薄型化を図ることが可能になる。
上記貼り付けの際、基板本体2の表面(下面)と補強板5の表面(上面)とは、両面テープ又は接着材を用いて接着、固定する。なお、この際の両面テープとしては、弾力性のあるポリウレタン系、ポリエチレン系の基材にアクリル系の粘着剤を塗布したもの等が採用可能である。
この裏面保護シート22は、絶縁性の柔軟な保護テープであって、例えばテフロン(登録商標)、フッ素樹脂等の粘着テープや、ポリエステルの基材にアクリル系の粘着剤を塗布したテープ等が採用可能である。
この第3実施形態では、実装部品4A,4Bの高さよりも凸部35aの分だけ深く凹部5a,5bを形成し、実装部品4A,4Bが凹部5a,5b内に収納された状態で、凸部35aの上部が実装部品4A,4Bに当接するように設定されている。
このように第3実施形態のアンテナ装置31では、凹部5a,5bの底面に、実装部品4A,4Bに接触する凸部35aが形成されているので、凸部35aで実装部品4A,4Bを下方から押さえて安定して支持することができ、信頼性を向上させることができる。
この部品保護シート42は、絶縁性の柔軟な保護テープであって、例えばテフロン(登録商標)、フッ素樹脂等の粘着テープや、ポリエステルの基材にアクリル系の粘着剤を塗布したテープ等が採用可能である。
すなわち、第5実施形態では、凹部5a,5b内に誘電体,磁性体材料又はこれらを混合した複合材料で形成されたチップ状の実装部品52が埋め込まれており、その上面がアンテナエレメント53の所定箇所に面接触している。
上記実装部品52とされる誘電体としては、セラミックス、ガラス等による一般的な誘電体材料が採用可能である。なお、用途に応じて小型化と低コスト化とを両立させるために、比誘電率として4以上の誘電体材料であることが望ましい。
また、実装部品52とされる磁性体材料としては、フェライト等の一般的な磁性体材料が採用可能である。
Claims (5)
- 絶縁性の基板本体と、前記基板本体の表面に金属箔でパターン形成されたアンテナエレメントと、前記アンテナエレメントに接続された実装部品と、前記基板本体を支持する絶縁性の補強板とを備え、
前記基板本体の表面に前記補強板が貼り付けられていると共に、前記基板本体が貼り付けられた前記補強板の面に前記実装部品を収納する凹部が形成され、
前記基板本体が、フレキシブル基板又はプリント基板であり、
前記補強板が、波長短縮効果を有する誘電体、磁性体材料又はこれらを混合した複合材料で形成され、
前記アンテナエレメントが、前記補強板に接触していることを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項1に記載のアンテナ装置において、
前記凹部の底面に、前記実装部品に接触する凸部が形成されていることを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項1又は2に記載のアンテナ装置において、
前記凹部の底面に、前記実装部品に接触する部品保護シートが設置されていることを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のアンテナ装置において、
前記基板本体の裏面に、裏面保護シートが貼り付けられていることを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載のアンテナ装置において、
前記実装部品が、誘電体,磁性体材料又はこれらを混合した複合材料で形成され前記アンテナエレメントに接触した状態で前記凹部内に設けられていることを特徴とするアンテナ装置。
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