JP6168062B2 - 色変換装置、画像形成装置及び色変換方法 - Google Patents
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Description
本発明は、色変換装置、画像形成装置及び色変換方法に関する。
画像の色変換処理に係り、写真と文字等、異なる色変換処理が求められる複数の要素に対して個別に設けられた色変換用のルックアップテーブル(Look Up Table:LUT)を全て有し、色変換処理の対象となる要素に対応したLUTを色変換情報として用いて色変換処理を行う画像処理装置が知られている(例えば、特許文献1)。
ところで、近年、画像形成装置による画像形成の速度向上に伴い、画像形成に際して行われる画像の色変換処理についても一層の高速化が求められている。
色変換処理を高速化する一般的な方法として、色変換処理を行う色変換装置を複数設けて、画像を構成する複数の画素に対して複数の色変換処理装置により並列で色変換処理を行う方法がある。
色変換処理を高速化する一般的な方法として、色変換処理を行う色変換装置を複数設けて、画像を構成する複数の画素に対して複数の色変換処理装置により並列で色変換処理を行う方法がある。
しかしながら、特許文献1に記載されているような従来の画像処理装置は、複数のLUTを記憶するための記憶領域を必要とする。このような画像処理装置を並列処理のために複数設けた場合、複数の画像処理装置の各々が複数のLUTを有することから、膨大なデータ容量(以下、単に「容量」と記載)を有する記憶領域が必要となってしまう。
一方、容量の低減を目的として、一の画像処理装置が有する複数のLUTの各々のデータ量を削減した場合、LUTの情報量が低減することから、色変換後の色の階調性が低下する等、LUTを用いた色変換の精度が低下してしまう。
一方、容量の低減を目的として、一の画像処理装置が有する複数のLUTの各々のデータ量を削減した場合、LUTの情報量が低減することから、色変換後の色の階調性が低下する等、LUTを用いた色変換の精度が低下してしまう。
本発明は、色変換処理に必要な色変換情報を記憶するための記憶領域の容量の低減と、単に色変換情報の情報量を削減した場合に比してより精度の高い色変換処理とを両立した色変換装置、画像形成装置及び色変換方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明による色変換装置は、二以上の所定行の画像データを入力する入力手段と、前記所定行の画像データに含まれる画素の色を変換する色変換処理を並列して行う複数の色変換手段と、前記所定行の画像データを構成する各画素に設定されて各画素の属性を示す属性情報を取得する取得手段と、前記属性情報に基づいて、前記複数の色変換手段による色変換処理後の所定行の画像データに含まれる画素を再度変換する再変換処理を行う再変換手段と、を備え、前記複数の色変換手段の各々は、色変換前の画素の色と色変換後の画素の色との対応関係に係る情報を含む色変換情報を用いて前記色変換処理を行い、前記複数の色変換手段のうち少なくとも一の色変換手段は、一の色変換情報を用いて前記色変換処理を行い、他の色変換手段は、前記一の色変換情報の情報量より少ない情報量を持つ他の色変換情報を用いて色変換処理を行い、前記再変換手段は、前記属性情報が所定の属性情報の場合に、前記所定行の画像データに含まれる所定の画素領域内で前記一の色変換情報を用いて色変換処理が行われた画素で、当該所定の画素領域内で前記他の色変換情報を用いて色変換処理が行われた画素を変換することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の色変換装置であって、前記属性情報は、自然画を構成する画素を示す自然画情報を含み、前記再変換手段は、前記自然画情報を含む属性情報が前記所定の属性情報として前記所定の画素領域に含まれる全ての画素に設定されている場合、当該所定の画素領域内において、前記一の色変換情報を用いて色変換処理が行われた画素で、前記他の色変換情報を用いて色変換処理が行われた画素を置換することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の色変換装置であって、前記複数の色変換手段による前記色変換処理の前に、前記所定行の画像データに含まれる複数の画素どうしの間で画素を入れ替える入替手段と、前記複数の色変換手段による前記色変換処理の後であって前記再変換手段による前記再変換処理の前に、前記入替手段により色が入れ替えられた画素どうしの対応関係に応じて、前記入替手段により色が入れ替えられた画素どうしの間で画素を再度入れ替える再入替手段と、を備え、前記入替手段により画素が入れ替えられる画素のうち一方の画素の色変換処理は、前記一の色変換情報を用いて行われ、他方の画素の色変換処理は、前記他の色変換情報を用いて行われることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の色変換装置であって、前記入替手段は、前記所定行の画像データに含まれる複数画素により構成される単位領域内に含まれる各画素の属性情報に基づいて、入れ替えられる画素を決定することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の色変換装置であって、前記属性情報は、画像の輪郭を構成する画素を示すエッジ情報又は文字画像を構成する画素を示す文字情報のいずれか一方を含み、前記再変換手段は、前記エッジ情報又は前記文字情報を含む属性情報が前記所定の画素領域に含まれる一以上の画素に設定されている場合、当該所定の画素領域に対して前記再変換処理を行わないことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の色変換装置であって、前記属性情報は、画像の輪郭を構成する画素を示すエッジ情報又は文字画像を構成する画素を示す文字情報の少なくともいずれか一方と、自然画を構成する画素を示す自然画情報と、を含み、前記再変換手段は、前記単位領域内における前記エッジ情報又は前記文字情報を含む属性情報が設定された画素と前記自然画情報を含む属性情報が設定された画素との位置関係が特定位置関係にある場合には、前記エッジ情報又は前記文字情報を含む属性情報が前記所定の画素領域に含まれる一以上の画素に設定されている場合でも、当該所定の画素領域に対して前記再変換処理を行うことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の色変換装置であって、前記他の色変換情報は、前記一の色変換情報に含まれる色変換前の画素の色と色変換後の画素の色との対応関係の一部分であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の色変換装置であって、前記複数の色変換手段は、前記所定行の画像データの各行に含まれる画素の色を変換する色変換処理を行単位で並列して行うことを特徴とする。
請求項9に記載の発明による画像形成装置は、前記所定行以上の画像データを取得する画像取得手段と、前記画像取得手段により取得された画像データに含まれる画素の色を変換する請求項1から8のいずれか一項に記載の色変換装置と、前記色変換装置により画素の色が変換された画像データに基づいて、画像を形成する画像形成手段と、を備えることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、色変換装置による色変換方法であって、二以上の所定数の行の画像データを入力するステップと、前記所定数の行の画像データに含まれる画素の色を変換する色変換処理を並列して行う色変換ステップと、所定行の画像データを構成する各画素に設定されて各画素の属性を示す属性情報を取得する取得ステップと、前記属性情報に基づいて、前記複数の色変換手段による色変換処理後の所定行の画像データに含まれる画素を再度変換する再変換処理を行う再変換ステップと、を有し、前記色変換ステップでは、色変換前の画素の色と色変換後の画素の色との対応関係に係る情報を含む色変換情報を用いて前記色変換処理を行い、前記色変換ステップにおいて並列で行われる色変換処理のうち少なくとも一の色変換処理で一の色変換情報を用い、他の色変換処理で前記一の色変換情報の情報量より少ない情報量を持つ他の色変換情報を用い、前記再変換ステップでは、前記属性情報が所定の属性情報の場合に、前記所定行の画像データに含まれる所定の画素領域内で前記一の色変換情報を用いて色変換処理が行われた画素で、当該所定の画素領域内で前記他の色変換情報を用いて色変換処理が行われた画素を変換することを特徴とする。
本発明によれば、色変換処理に必要な色変換情報を記憶するための記憶領域の容量の低減と、単に色変換情報の情報量を削減した場合に比してより精度の高い色変換処理とを両立することができる。
以下に、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態である画像形成装置1の主要構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、制御部10、画像処理部20、画像形成部30、操作入力部40等を備える。
画像形成装置1は、パーソナル・コンピューター(PC)等のホスト装置2から入力された画像データを取得する。また、画像形成装置1は、取得された画像データに対して、画像処理部20により画像処理を施す。そして、画像形成装置1は、画像処理が施された画像データに基づいて、画像形成部30により記録媒体に画像を形成する。
図1は、本発明の第1実施形態である画像形成装置1の主要構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、制御部10、画像処理部20、画像形成部30、操作入力部40等を備える。
画像形成装置1は、パーソナル・コンピューター(PC)等のホスト装置2から入力された画像データを取得する。また、画像形成装置1は、取得された画像データに対して、画像処理部20により画像処理を施す。そして、画像形成装置1は、画像処理が施された画像データに基づいて、画像形成部30により記録媒体に画像を形成する。
制御部10は、例えば、CPU11、RAM12、ROM13、不揮発性メモリー14等を有する。制御部10のCPU11は、ROM13や不揮発性メモリー14から処理内容に応じた各種のソフトウェア・プログラムやデータ等を読み出して実行することで、画像形成装置1の動作に係る各種の処理を行う。
また、制御部10は、各種のインターフェース(I/F)を有する。具体的には、制御部10は、ホスト装置2と画像形成装置1とを接続するためのホストI/F15や、操作入力部40と制御部10とを接続するための操作入力I/F16、画像形成部30と制御部10とを接続するためのエンジンI/F17等を有する。制御部10は、例えば、ホストI/F15を介して接続されたホスト装置2から画像データを取得することで、画像取得手段として機能する。
また、制御部10は、各種のインターフェース(I/F)を有する。具体的には、制御部10は、ホスト装置2と画像形成装置1とを接続するためのホストI/F15や、操作入力部40と制御部10とを接続するための操作入力I/F16、画像形成部30と制御部10とを接続するためのエンジンI/F17等を有する。制御部10は、例えば、ホストI/F15を介して接続されたホスト装置2から画像データを取得することで、画像取得手段として機能する。
画像処理部20は、画像形成装置1に入力された画像データに各種の画像処理を施す。
具体的には、画像処理部20は、例えば、図2に示すように、解凍処理部21、色変換部22、階調変換処理部23、スクリーン処理部24等を有する。画像処理部20は、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の集積回路である。また、画像処理部20が有する各部の機能は、これらの集積回路に実装された機能である。
具体的には、画像処理部20は、例えば、図2に示すように、解凍処理部21、色変換部22、階調変換処理部23、スクリーン処理部24等を有する。画像処理部20は、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の集積回路である。また、画像処理部20が有する各部の機能は、これらの集積回路に実装された機能である。
解凍処理部21は、データの圧縮処理が施された画像データ(例えば、CMYK画像データ)を解凍する。
色変換部22は、解凍処理部21により解凍された画像データに含まれる画素の色を変換する。色変換部22による処理の詳細は後述する。
階調変換処理部23は、色変換部22により色変換処理が施された画像データに含まれる複数の色(例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K))の各々に対して個別に所定の階調変換処理を施す。所定の階調変換処理として、例えば、モノクロ2階調変換処理やグレースケール変換処理等が挙げられる。
スクリーン処理部24は、階調変換処理部23により階調変換処理が施された画像データに対して所定のスクリーン処理を施す。所定のスクリーン処理として、例えば、誤差拡散法や、AMスクリーニング、FMスクリーニング(ストキャスティックスクリーニング)等が挙げられる。
色変換部22は、解凍処理部21により解凍された画像データに含まれる画素の色を変換する。色変換部22による処理の詳細は後述する。
階調変換処理部23は、色変換部22により色変換処理が施された画像データに含まれる複数の色(例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K))の各々に対して個別に所定の階調変換処理を施す。所定の階調変換処理として、例えば、モノクロ2階調変換処理やグレースケール変換処理等が挙げられる。
スクリーン処理部24は、階調変換処理部23により階調変換処理が施された画像データに対して所定のスクリーン処理を施す。所定のスクリーン処理として、例えば、誤差拡散法や、AMスクリーニング、FMスクリーニング(ストキャスティックスクリーニング)等が挙げられる。
画像形成部30は、画像処理部20により画像処理が施された画像データに基づいて、記録媒体に画像を形成する。即ち、画像形成部30は、色変換部22により画素の色が変換された画像データに基づいて、画像を形成する画像形成手段として機能する。
具体的には、画像形成部30は、例えば、図示は省略するが、記録媒体として備蓄された用紙を用紙トレイから引き出して搬送する搬送部、搬送部により搬送される用紙に対してインクを吐出するノズルを有するヘッド部、画像データに応じてヘッド部を駆動する駆動部、画像が形成された用紙を排出する排出部、ヘッド部にインクを供給する供給部、ヘッド部のノズルをクリーニングするためのクリーニング部等を有する。
具体的には、画像形成部30は、例えば、図示は省略するが、記録媒体として備蓄された用紙を用紙トレイから引き出して搬送する搬送部、搬送部により搬送される用紙に対してインクを吐出するノズルを有するヘッド部、画像データに応じてヘッド部を駆動する駆動部、画像が形成された用紙を排出する排出部、ヘッド部にインクを供給する供給部、ヘッド部のノズルをクリーニングするためのクリーニング部等を有する。
操作入力部40は、ユーザの操作に応じて、画像形成装置1の動作に係る各種の入力を行う。
具体的には、操作入力部40は、例えば、図示は省略するが、タッチパネル方式の入力表示装置や、データの選択、送り操作等を行うための上下左右移動キーや各種機能キー等を備え、ユーザにより押下されたキーの押下信号やマウスの操作信号を制御部10のCPU11に出力する。
具体的には、操作入力部40は、例えば、図示は省略するが、タッチパネル方式の入力表示装置や、データの選択、送り操作等を行うための上下左右移動キーや各種機能キー等を備え、ユーザにより押下されたキーの押下信号やマウスの操作信号を制御部10のCPU11に出力する。
次に、画像処理部20の色変換部22により行われる処理について説明する。
図3は、第1実施形態の色変換部22による処理の流れを示すイメージ図である。
色変換部22は、入力部221、入力バッファー222、色変換処理部223、中間バッファー224、属性取得部225、再変換部226等を有する。
図3は、第1実施形態の色変換部22による処理の流れを示すイメージ図である。
色変換部22は、入力部221、入力バッファー222、色変換処理部223、中間バッファー224、属性取得部225、再変換部226等を有する。
入力部221は、二以上の所定行の画像データを入力する入力手段として機能する。
具体的には、入力部221は、例えば、解凍処理部21により解凍された画像データを構成するX画素×Y画素の画素領域から、a画素×b画素の画素領域単位で画像データを順次抽出し、入力バッファー222に書き込む。ここで、X≧a、Y≧bである。
具体的には、入力部221は、例えば、解凍処理部21により解凍された画像データを構成するX画素×Y画素の画素領域から、a画素×b画素の画素領域単位で画像データを順次抽出し、入力バッファー222に書き込む。ここで、X≧a、Y≧bである。
なお、X画素×Y画素の画素領域において、X方向に沿う方向を行方向とし、Y方向に沿う方向を列方向とする。即ち、入力部221は、X方向に沿って並ぶa[個]の画像データを、b[行]抽出し、入力バッファー222に書き込む。第1実施形態では、(a,b)=(1,4)であるが、一例であってこれに限られるものでない。
また、図3では、X画素×Y画素の画素領域内における各画素の位置を「m(y)(x)」として示している。例えば、「m11」の画素は、Y方向について上から1番目(y=1)、X方向について左から1番目(x=1)の画素である。
また、図3では、X画素×Y画素の画素領域内における各画素の位置を「m(y)(x)」として示している。例えば、「m11」の画素は、Y方向について上から1番目(y=1)、X方向について左から1番目(x=1)の画素である。
色変換処理部223は、入力バッファー222に書き込まれたa画素×b画素の画素領域に対応する画像データに含まれる各画素の色を変換する。
具体的には、色変換処理部223は、入力部221により入力された画像データの行数(b)に対応するよう設けられた複数の色変換処理部からなる。第1実施形態の場合、b=4であることから、色変換処理部223は、4行の画像データの各行に対して個別に設けられた四つの色変換処理部223a、223b、223c、223dを有する。四つの色変換処理部223a、223b、223c、223dは、各行の画像データに含まれる画素の色を変換する色変換処理を行単位で並列して行う複数の色変換手段として機能する。
具体的には、色変換処理部223は、入力部221により入力された画像データの行数(b)に対応するよう設けられた複数の色変換処理部からなる。第1実施形態の場合、b=4であることから、色変換処理部223は、4行の画像データの各行に対して個別に設けられた四つの色変換処理部223a、223b、223c、223dを有する。四つの色変換処理部223a、223b、223c、223dは、各行の画像データに含まれる画素の色を変換する色変換処理を行単位で並列して行う複数の色変換手段として機能する。
また、色変換処理部223は、色変換処理が施された画像データを中間バッファー224に書き込む。
なお、図3では、「m(y)(x)」の画素に対して色変換処理が施された画素を「n(y)(x)」として示している。
なお、図3では、「m(y)(x)」の画素に対して色変換処理が施された画素を「n(y)(x)」として示している。
また、複数の色変換手段の各々は、色変換前の画素の色と色変換後の画素の色との対応関係に係る情報を含む色変換情報を用いて色変換処理を行う。
具体的には、四つの色変換処理部223a、223b、223c、223dの各々は、色変換テーブルを用いて色変換処理を行う。色変換テーブルは、色変換前の画素の色(第1値)と色変換後の画素の色(第2値)とを対応付けるためのデータである。色変換テーブルは、例えば、色変換前の画素がとりうる全ての色のうち、サンプリングにより抽出された一部の色について、第1値と第2値との対応関係を示す情報(以下、「パターン情報」と記載)を含む。四つの色変換処理部223a、223b、223c、223dの各々は、色変換テーブルに含まれるパターン情報に基づいて、所定の補間処理を行って第1値に対応する第2値を算出する。そして、四つの色変換処理部223a、223b、223c、223dの各々は、算出結果に基づいて、入力バッファー222に書き込まれた第1値に対応する第2値を取得する。
具体的には、四つの色変換処理部223a、223b、223c、223dの各々は、色変換テーブルを用いて色変換処理を行う。色変換テーブルは、色変換前の画素の色(第1値)と色変換後の画素の色(第2値)とを対応付けるためのデータである。色変換テーブルは、例えば、色変換前の画素がとりうる全ての色のうち、サンプリングにより抽出された一部の色について、第1値と第2値との対応関係を示す情報(以下、「パターン情報」と記載)を含む。四つの色変換処理部223a、223b、223c、223dの各々は、色変換テーブルに含まれるパターン情報に基づいて、所定の補間処理を行って第1値に対応する第2値を算出する。そして、四つの色変換処理部223a、223b、223c、223dの各々は、算出結果に基づいて、入力バッファー222に書き込まれた第1値に対応する第2値を取得する。
また、複数の色変換手段のうち少なくとも一の色変換手段は、一の色変換情報を用いて色変換処理を行い、他の色変換手段は、一の色変換情報と異なる他の色変換情報を用いて色変換処理を行う。
例えば、図4の線L1上に付された×印の数が示すように、色変換処理部223aに用いられる色変換テーブル(第1色変換テーブル)に含まれる各色のパターン情報の数(分割数)は16である。また、線L1上に付された黒点の数が示すように、色変換処理部223b、223c、223dに用いられる色変換テーブル(第2色変換テーブル)に含まれる各色の分割数は6である。
また、線L1が示すように、第1色変換テーブルに含まれるパターン情報と第2色変換テーブルに含まれるパターン情報は共に、同一の色変換パターンに含まれるパターン情報である。例えば、第1色変換テーブルは各色、0、17、34、51、68、85、102、119、136、153、170、187、204、221、238、255の値を取る第1値に対応するパターン情報を含む。一方、第2色変換テーブルは各色、0、51、102、153、204、255の値を取る第1値に対応するパターン情報を含む。即ち、他の色変換情報(第2色変換テーブル)は、一の色変換情報(第1色変換テーブル)に含まれる色変換前の画素の色と色変換後の画素の色との対応関係の一部分である。逆に言えば、第1色変換テーブルは、第2色変換テーブルに含まれる第1値と第2値との対応関係を全て含む。また、色変換テーブルを用いた色変換処理における色の階調の多少は、パターン情報の数の多少に対応するので、第1色変換テーブルは、第2色変換テーブルに比して、情報量(第2値により示される色変換後の画素の色の階調数)がより多く、第2色変換テーブルは、第1色変換テーブルに比して、情報量がより少ないこととなる。
例えば、図4の線L1上に付された×印の数が示すように、色変換処理部223aに用いられる色変換テーブル(第1色変換テーブル)に含まれる各色のパターン情報の数(分割数)は16である。また、線L1上に付された黒点の数が示すように、色変換処理部223b、223c、223dに用いられる色変換テーブル(第2色変換テーブル)に含まれる各色の分割数は6である。
また、線L1が示すように、第1色変換テーブルに含まれるパターン情報と第2色変換テーブルに含まれるパターン情報は共に、同一の色変換パターンに含まれるパターン情報である。例えば、第1色変換テーブルは各色、0、17、34、51、68、85、102、119、136、153、170、187、204、221、238、255の値を取る第1値に対応するパターン情報を含む。一方、第2色変換テーブルは各色、0、51、102、153、204、255の値を取る第1値に対応するパターン情報を含む。即ち、他の色変換情報(第2色変換テーブル)は、一の色変換情報(第1色変換テーブル)に含まれる色変換前の画素の色と色変換後の画素の色との対応関係の一部分である。逆に言えば、第1色変換テーブルは、第2色変換テーブルに含まれる第1値と第2値との対応関係を全て含む。また、色変換テーブルを用いた色変換処理における色の階調の多少は、パターン情報の数の多少に対応するので、第1色変換テーブルは、第2色変換テーブルに比して、情報量(第2値により示される色変換後の画素の色の階調数)がより多く、第2色変換テーブルは、第1色変換テーブルに比して、情報量がより少ないこととなる。
なお、図4では、8[bit](0〜255)により表される所定の1色のパターン情報を模式的に示しているが、実際の色変換テーブルは、複数の色(例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K))のパターン情報の組み合わせに応じた情報量を有するLUTである。色変換テーブルの情報量は、各色の分割数(例えば、16又は6)と、色数(例えば、CMYKの4色)に対応する。例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色に対応する色変換テーブルの場合、第1色変換テーブルは16の4乗(16^4=65536パターン)に対応する情報量を含み、第2色変換テーブルは6の4乗(6^4=1296パターン)に対応する情報量を含む。なお、図3では、16の4乗に対応する情報量を含む第1色変換テーブルを用いて色変換を行う色変換処理部223aについて「16^4色変換」と記載している。また、6の4乗に対応する情報量を含む第2色変換テーブルを用いて色変換を行う色変換処理部223b、223c、223dについて「6^4色変換」と記載している。
また、第1実施形態では、一つのパターン情報のデータサイズが各色1[byte]の4色分で4[byte]であることから、第1色変換テーブルのデータサイズD1は下記の式(1)により表され、第2色変換テーブルのデータサイズD2は下記の式(2)により表される。
D1=4[byte]×16^4=262,144[byte]…(1)
D2=4[byte]× 6^4= 5,184[byte]…(2)
また、第1実施形態では、一つのパターン情報のデータサイズが各色1[byte]の4色分で4[byte]であることから、第1色変換テーブルのデータサイズD1は下記の式(1)により表され、第2色変換テーブルのデータサイズD2は下記の式(2)により表される。
D1=4[byte]×16^4=262,144[byte]…(1)
D2=4[byte]× 6^4= 5,184[byte]…(2)
属性取得部225は、所定行の画像データを構成する各画素に設定された属性情報を取得する取得手段として機能する。
具体的には、属性取得部225は、入力バッファー222に書き込まれたa画素×b画素の画素領域に対応する画像データを構成する各々の画素に設定された属性情報を読み出して取得する。
具体的には、属性取得部225は、入力バッファー222に書き込まれたa画素×b画素の画素領域に対応する画像データを構成する各々の画素に設定された属性情報を読み出して取得する。
ここで、属性取得部225により取得される属性情報について説明する。
属性情報とは、各画素に設定された情報であって、画像データ内でその画素により構成される画像(例えば、写真等の自然画、フォント等による文字、これらの境目となる輪郭等)を示す情報である。具体的には、属性情報は、例えば、画素が「エッジ(E)」又は「イメージ(I)」のいずれであるかを示す情報として、各画素に設定されている。「エッジ(E)」の属性情報は、画像の輪郭を構成する画素を示す属性情報であり、隣接するいずれかの画素との間に所定以上の色値の差がある画素に対して設定される。また、「イメージ(I)」の属性情報は、自然画を構成する画素を示す属性情報であり、隣接するいずれの画素との間にも所定以上の色値の差がない画素に対して設定される。
図3は、入力バッファー222に書き込まれた(a,b)=(1,4)の画素領域内に含まれる全ての画素(m11、m21、m31、m41)に「イメージ(I)」の属性情報が設定されている例を示している。
属性情報とは、各画素に設定された情報であって、画像データ内でその画素により構成される画像(例えば、写真等の自然画、フォント等による文字、これらの境目となる輪郭等)を示す情報である。具体的には、属性情報は、例えば、画素が「エッジ(E)」又は「イメージ(I)」のいずれであるかを示す情報として、各画素に設定されている。「エッジ(E)」の属性情報は、画像の輪郭を構成する画素を示す属性情報であり、隣接するいずれかの画素との間に所定以上の色値の差がある画素に対して設定される。また、「イメージ(I)」の属性情報は、自然画を構成する画素を示す属性情報であり、隣接するいずれの画素との間にも所定以上の色値の差がない画素に対して設定される。
図3は、入力バッファー222に書き込まれた(a,b)=(1,4)の画素領域内に含まれる全ての画素(m11、m21、m31、m41)に「イメージ(I)」の属性情報が設定されている例を示している。
再変換部226は、属性取得部225により取得された属性情報が所定の属性情報の場合に、複数の色変換手段(例えば、四つの色変換処理部223a、223b、223c、223d)による色変換処理後の所定行の画像データに含まれる画素を再度変換する再変換手段として機能する。
具体的には、再変換部226は、例えば、所定の画素領域(c画素×d画素の画素領域)に含まれる全ての画素に「イメージ(I)」の属性情報が設定されている場合、当該所定の画素領域内に含まれる画素のうち、当該所定の画素領域において、第1色変換テーブルを用いて色変換処理が行われた画素で、第2色変換テーブルを用いて色変換処理が行われた画素を置換する。
具体的には、再変換部226は、例えば、所定の画素領域(c画素×d画素の画素領域)に含まれる全ての画素に「イメージ(I)」の属性情報が設定されている場合、当該所定の画素領域内に含まれる画素のうち、当該所定の画素領域において、第1色変換テーブルを用いて色変換処理が行われた画素で、第2色変換テーブルを用いて色変換処理が行われた画素を置換する。
図3に示す例では、(c,d)=(1,4)の画素領域に含まれる四つの画素(m11、m21、m31、m41)の全てに「イメージ(I)」の属性情報が設定されている。この場合、再変換部226は、第1色変換テーブルを用いて色変換処理部223aにより色変換処理が行われた画素(n11)で、第2色変換テーブルを用いて色変換処理が行われた画素(n21、n31、n41)を置換する置換処理を行う。これにより、再変換部226による再変換処理を経た四つの画素(m11、m21、m31、m41)の色は、全て第1色変換テーブルを用いて色変換処理が行われた画素(n11)の色となる。イメージ(I)の属性情報を設定された画素は、画像の輪郭や文字画像を構成する画素に比べ周囲の画素との間の色の変化が緩やかである一方、階調性が重視される。このため、階調性を重視された色変換(例えば、第1色変換テーブルを用いた色変換)がなされた近傍画素の値によって置換する。
このように、再変換部226は、所定行の画像データ(例えば、a画素×b画素の画素領域に対応する画像データ)に含まれる所定の画素領域(例えば、c画素×d画素の画素領域)内で一の色変換情報(例えば、第1色変換テーブル)を用いて色変換処理が行われた画素に基づいて、当該所定の画素領域内で他の色変換情報(例えば、第2色変換テーブル)を用いて色変換処理が行われた画素を変換する。
このように、再変換部226は、所定行の画像データ(例えば、a画素×b画素の画素領域に対応する画像データ)に含まれる所定の画素領域(例えば、c画素×d画素の画素領域)内で一の色変換情報(例えば、第1色変換テーブル)を用いて色変換処理が行われた画素に基づいて、当該所定の画素領域内で他の色変換情報(例えば、第2色変換テーブル)を用いて色変換処理が行われた画素を変換する。
一方、再変換部226は、所定の画素領域(c画素×d画素の画素領域)に含まれる一以上の画素に「エッジ(E)」の属性情報が設定されている場合、当該所定の画素領域に対して再変換処理を行わない。
図5に示す例では、(c,d)=(1,4)の画素領域に含まれる四つの画素(m12、m22、m32、m42)のうち、一つの画素(m12)に「エッジ(E)」の属性情報が設定されている。この場合、再変換部226は、当該画素領域に対して再変換処理を行わない。よって、四つの画素(m12、m22、m32、m42)の色は、四つの色変換処理部223a、223b、223c、223dの各々による色変換処理後の画素(n12、n22、n32、n42)の色となる。
図5に示す例では、(c,d)=(1,4)の画素領域に含まれる四つの画素(m12、m22、m32、m42)のうち、一つの画素(m12)に「エッジ(E)」の属性情報が設定されている。この場合、再変換部226は、当該画素領域に対して再変換処理を行わない。よって、四つの画素(m12、m22、m32、m42)の色は、四つの色変換処理部223a、223b、223c、223dの各々による色変換処理後の画素(n12、n22、n32、n42)の色となる。
再変換部226は、再変換処理を行った場合、再変換処理後のa画素×b画素の画素領域に対応する画像データを階調変換処理部23に出力する。また、再変換部226は、再変換処理を行わなかった場合、中間バッファー224に書き込まれたa画素×b画素の画素領域に対応する画像データをそのまま階調変換処理部23に出力する。
以上、第1実施形態の画像形成装置1によれば、属性取得部225により取得された画素の属性情報が自然画情報である場合に、再変換部226が、所定行の画像データに含まれる所定の画素領域内で一の色変換情報(例えば、第1色変換テーブル)を用いて色変換処理が行われた画素で、当該所定の画素領域内で他の色変換情報(例えば、第2色変換テーブル)を用いて色変換処理が行われた画素を変換するので、一の色変換情報を用いた色変換処理により得られた画素を、当該一の色変換情報を用いていない色変換手段により色変換処理が施された画素に対しても適用することができることから、色変換処理に用いられる色変換情報量が異なることによる色変換処理の結果の差異を、再変換手段による再変換によりなくすことができる。即ち、複数の色変換情報(例えば、色変換のための複数のLUT)を複数の色変換手段の各々に記憶させなくとも、いずれかの色変換手段に記憶された一の色変換情報を用いた色変換処理により得られた画素の色に基づいて、所定行の画像データに含まれる画素を再変換することができる。よって、全ての色変換手段が一の色変換情報を有する必要がなくなり、全ての色変換手段が一の変換情報を有した場合に比して、色変換情報を記憶するための容量を低減することができる。また、当該一の色変換情報により得られる色変換の精度で、所定行の画像データに含まれる画素の色変換を行うことができる。このように、第1実施形態の画像形成装置1によれば、色変換処理に必要な色変換情報の記憶のための記憶領域の容量の低減と色変換の精度とを両立することができる。
例えば、第1実施形態において、式(1)、(2)により示した各種の色変換テーブルのデータサイズの総計は、D1+3×D2=277,696[byte]である。仮に、四つの色変換処理部223a、223b、223c、223dが全て第1色変換テーブルを有していた場合、そのデータサイズの総計は、1,048,576[byte]となる。即ち、第1実施形態の色変換部22が有する色変換テーブルのデータサイズは、四つの色変換処理部223a、223b、223c、223dの全てに第1色変換テーブルを用いるよう設計した場合に比して、約26[%]に収まっており、色変換テーブルを記憶するために必要となる容量が低減されている。その一方で、第1実施形態の画像形成装置1によれば、第1色変換テーブルを用いない色変換処理部223b、223c、223dにより色変換処理が行われる行の画像データに含まれる画素についても、再変換部226による再変換処理により色の階調性を確保することができ、色変換処理に必要な色変換情報の記憶のための記憶領域の容量の低減と色変換の精度とを両立することができる。
また、再変換部226は、自然画情報を含む属性情報(例えば、「イメージ(I)」の属性情報)が所定の画素領域(c画素×d画素の画素領域)に含まれる全ての画素に設定されている場合、当該所定の画素領域内において、情報量がより多い一の色変換情報(例えば、第1色変換テーブル)を用いて色変換処理が行われた画素で、当該一の色変換情報と異なる他の色変換情報(例えば、第2色変換テーブル)を用いて色変換処理が行われた画素を置換するので、所定の画素領域内の全ての画素に対して、より多階調な色変換処理の結果が得られる一の色変換情報を用いた色変換処理の結果を適用することができることから、全ての色変換手段により一の色変換情報を記憶させなくとも、複数の色変換手段の各々により色変換が施される各行の画素をより多階調な色変換処理の結果に基づいて再変換することができ、色変換処理に必要な色変換情報の記憶のための記憶領域の容量の低減と色変換の精度とを両立することができる。
また、再変換部226は、エッジ情報を含む属性情報(例えば、「エッジ(E)」の属性情報)が所定の画素領域に含まれる一以上の画素に設定されている場合、当該所定の画素領域に対して再変換処理を行わないので、画像の輪郭を構成する画素の色を保持することができる。ここで、画像の輪郭を構成する画素は、隣接する他の属性情報を設定された画素との色の差異が明らかであることがより重要であることから、階調性よりも解像度がより重要とされる。このことから、エッジ情報を含む属性情報が設定された画素が所定の画素領域に含まれる場合、当該所定の画素領域に対して再変換処理を行わないことで、エッジ情報が設定された画素と当該画素に隣接する他の画素との色の差異を保持することができ、画像の輪郭を構成する画素を含む画素領域に係る色変換の精度を確保することができる。
また、他の色変換情報(第2色変換テーブル)は、一の色変換情報(第1色変換テーブル)に含まれる色変換前の画素の色と色変換後の画素の色との対応関係の一部分であるので、一の色変換情報に含まれる色変換前の画素の色と色変換後の画素の色との対応関係の一部分を間引くことで他の色変換情報が得られることから、一の色変換情報に必要となる色変換前の画素の色と色変換後の画素の色との対応関係さえ準備すれば複数の色変換情報を作成することができ、色変換情報の作成に係る手間を低減させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態による画像形成装置は、色変換部22による色変換処理の詳細を除いて、第1実施形態による画像形成装置1と同様の構成であるので、色変換部22以外の説明を省略する。また、第2実施形態における色変換部22の説明に係り、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態による画像形成装置は、色変換部22による色変換処理の詳細を除いて、第1実施形態による画像形成装置1と同様の構成であるので、色変換部22以外の説明を省略する。また、第2実施形態における色変換部22の説明に係り、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
図6は、第2実施形態の色変換部22による処理の流れを示すイメージ図である。
第2実施形態における色変換部22は、第1実施形態にて説明した入力部221、入力バッファー222、色変換処理部223、中間バッファー224、属性取得部225、再変換部226に加えて、更に、画素入替部227、入替情報保持部228、再入替部229等を備える。
第2実施形態における色変換部22は、第1実施形態にて説明した入力部221、入力バッファー222、色変換処理部223、中間バッファー224、属性取得部225、再変換部226に加えて、更に、画素入替部227、入替情報保持部228、再入替部229等を備える。
画素入替部227は、複数の色変換手段(例えば、四つの色変換処理部223a、223b、223c、223d)による色変換処理の前に、所定行の画像データのうち、異なる行の画像データ間で画素を入れ替える入替手段として機能する。
具体的には、画素入替部227は、図6に例示するように、入力バッファー222に書き込まれた八つの画素のうち、色変換処理部223aに対応する行の画素(例えば、m12)の色と、色変換処理部223cに対応する行の画素(例えば、m31)とを入れ替える入替処理を行う。
ここで、画素入替部227による入替処理は、色変換処理の前に行われることから、入替の対象となった二画素は、入替後の行に対応する色変換部により色変換処理が行われることとなる。よって、図6に例示するように、入替処理前に色変換処理部223cに対応する行の画素であった「m31」の画素について、色変換処理部223aにより第1色変換テーブルを用いた色変換処理後が行われて「n31」が得られ、入替処理前に色変換処理部223aに対応する行の画素であった「m12」の画素について、色変換処理部223cにより第2色変換テーブルを用いた色変換処理後が行われて「n12」が得られる。このように、画素入替部227により画素が入れ替えられる異なる行の画像データのうち一方の行の画像データ(例えば、m31)の色変換処理は、第1色変換テーブルを用いて行われ、他方の行の画像データ(例えば、m12)の色変換処理は、第2色変換テーブルを用いて行われる。
具体的には、画素入替部227は、図6に例示するように、入力バッファー222に書き込まれた八つの画素のうち、色変換処理部223aに対応する行の画素(例えば、m12)の色と、色変換処理部223cに対応する行の画素(例えば、m31)とを入れ替える入替処理を行う。
ここで、画素入替部227による入替処理は、色変換処理の前に行われることから、入替の対象となった二画素は、入替後の行に対応する色変換部により色変換処理が行われることとなる。よって、図6に例示するように、入替処理前に色変換処理部223cに対応する行の画素であった「m31」の画素について、色変換処理部223aにより第1色変換テーブルを用いた色変換処理後が行われて「n31」が得られ、入替処理前に色変換処理部223aに対応する行の画素であった「m12」の画素について、色変換処理部223cにより第2色変換テーブルを用いた色変換処理後が行われて「n12」が得られる。このように、画素入替部227により画素が入れ替えられる異なる行の画像データのうち一方の行の画像データ(例えば、m31)の色変換処理は、第1色変換テーブルを用いて行われ、他方の行の画像データ(例えば、m12)の色変換処理は、第2色変換テーブルを用いて行われる。
第2実施形態では、入力バッファー222から色変換処理部223にデータが渡されるまでに、画素入替部227による入替処理のため二つ分のa画素×b画素の画像データを記憶するための入力バッファー222が設けられる。この場合、画素入替部227により、二つ分の入力バッファーに記憶されたa画素×b画素の画像データのうち、先に入力された一つ分のa画素×b画素の画像データの入替処理が行われ、当該入替処理と同一のタイミングで、入力部221によりもう一つ分のa画素×b画素の画像データの書き込みが行われる。係る入力バッファー222の構成はあくまで一例であってこれに限られるものでない。例えば入力バッファーにFIFOを用い構成することも可能である。
また、第2実施形態において、属性取得部225は、画素入替部227により読み出されたa画素×b画素の画素領域に含まれる各画素の属性情報を取得する。
また、第2実施形態において、属性取得部225は、画素入替部227により読み出されたa画素×b画素の画素領域に含まれる各画素の属性情報を取得する。
入替情報保持部228は、画素入替部227により入れ替えられた画素どうしの対応関係を保持する。具体的には、入替情報保持部228は、図示しないレジスタ等を備え、画素入替部227により入れ替えられた画素を示す情報を保持する。
なお入替情報保持部228としては、上述のような構成で具体的に説明しているが、画素入替部227で入れ替えられた画素の位置と再入替部229に入力された画素の位置との対応関係が予め管理されている形、例えば所定画素領域の特定画素位置(上記説明では「m12」と「m31」の画素)が常に交換対象位置として決定して動作するような場合には再入替部229では特に入替情報保持部228の情報を参照する必要はなく、入替が可能である。
なお入替情報保持部228としては、上述のような構成で具体的に説明しているが、画素入替部227で入れ替えられた画素の位置と再入替部229に入力された画素の位置との対応関係が予め管理されている形、例えば所定画素領域の特定画素位置(上記説明では「m12」と「m31」の画素)が常に交換対象位置として決定して動作するような場合には再入替部229では特に入替情報保持部228の情報を参照する必要はなく、入替が可能である。
再入替部229は、複数の色変換手段(例えば、四つの色変換処理部223a、223b、223c、223d)による色変換処理の後であって再変換部226による再変換処理の前に、入替情報保持部228により保持された対応関係に応じて、画素入替部227により色が入れ替えられた画素どうしの間で画素を再度入れ替える再入替手段として機能する。
具体的には、再入替部229は、入替情報保持部228により保持された対応関係で対応付けられている二画素、即ち、画素入替部227により入れ替えられた二画素に対応する画素であって、色変換処理が施された画素を、それぞれ画素入替部227による入替処理前の位置に対応する位置に戻す再入替処理を行う。ここで、再入替処理の対象となる二画素は、色変換処理後の画素であることから、例えば、入替処理で入れ替えられた画素が「m31」の画素と「m12」の画素であった場合、再入替処理の対象となる画素は、図6に示すように、「m31」の画素と「m12」の画素の色変換処理後の画素である「n31」の画素と「n12」の画素となる。この場合、再入替処理により、「n31」の画素が、色変換処理部223cの行に対応する位置に戻り、「n12」の画素が、色変換処理部223aの行に対応する位置に戻る。
具体的には、再入替部229は、入替情報保持部228により保持された対応関係で対応付けられている二画素、即ち、画素入替部227により入れ替えられた二画素に対応する画素であって、色変換処理が施された画素を、それぞれ画素入替部227による入替処理前の位置に対応する位置に戻す再入替処理を行う。ここで、再入替処理の対象となる二画素は、色変換処理後の画素であることから、例えば、入替処理で入れ替えられた画素が「m31」の画素と「m12」の画素であった場合、再入替処理の対象となる画素は、図6に示すように、「m31」の画素と「m12」の画素の色変換処理後の画素である「n31」の画素と「n12」の画素となる。この場合、再入替処理により、「n31」の画素が、色変換処理部223cの行に対応する位置に戻り、「n12」の画素が、色変換処理部223aの行に対応する位置に戻る。
また、再入替部229は、例えば、中間バッファー224と再変換部226との間に介在して、中間バッファー224から色変換処理後のa画素×b画素の画素領域を読み出して、読み出された画素領域に対して再入替処理を行い、再入替処理後のa画素×b画素の画素領域を再変換部226に渡す。即ち、第2実施形態では、再変換部226は、再入替部229による再入替処理が行われたa画素×b画素の画素領域に対応する画像データに含まれる各画素に対する処理を行う。
第2実施形態の再変換部226は、第1の実施形態と異なる所定の画素領域(e画素×f画素の画素領域)に含まれる全ての画素に「イメージ(I)」の属性情報が設定されている場合、当該所定の画素領域内に含まれる画素のうち、当該所定の画素領域において、第1色変換テーブルを用いて色変換処理が行われた画素で、第2色変換テーブルを用いて色変換処理が行われた画素を置換する。
図6に示す例では、(e,f)=(2,2)の画素領域に含まれる四つの画素(m31、m41、m32、m42)の全てに「イメージ(I)」の属性情報が設定されている。この場合、再変換部226は、第1色変換テーブルを用いて色変換処理部223aにより色変換処理が行われた画素(n31)で、第2色変換テーブルを用いて色変換処理が行われた画素(n41、n32、n42)を置換する置換処理を行う。これにより、再変換部226による再変換処理を経た四つの画素(m31、m41、m32、m42)の色は、全て第1色変換テーブルを用いて色変換処理が行われた画素(n31)の色となる。
また、第2実施形態の再変換部226は、第1の実施形態と異なる所定の画素領域(e画素×f画素の画素領域)に含まれる一以上の画素に「エッジ(E)」の属性情報が設定されている場合、当該所定の画素領域に対して再変換処理を行わない。
図6に示す例では、(e,f)=(2,2)の画素領域に含まれる四つの画素(m11、m21、m12、m22)のうち、二つの画素(m11、m12)に「エッジ(E)」の属性情報が設定されている。この場合、再変換部226は、当該画素領域に対して再変換処理を行わない。よって、四つの画素(m11、m21、m12、m22)の色は、色変換処理部223a、223b、223c、223dの各々による色変換処理後の画素(n11、n21、n12、n22)の色となる。
言い換えれば、第2実施形態の再変換部226は、再変換処理の処理単位となる所定の画素領域が異なる点を除いて、第1実施形態の再変換部226と同様の処理を行う。
図6に示す例では、(e,f)=(2,2)の画素領域に含まれる四つの画素(m11、m21、m12、m22)のうち、二つの画素(m11、m12)に「エッジ(E)」の属性情報が設定されている。この場合、再変換部226は、当該画素領域に対して再変換処理を行わない。よって、四つの画素(m11、m21、m12、m22)の色は、色変換処理部223a、223b、223c、223dの各々による色変換処理後の画素(n11、n21、n12、n22)の色となる。
言い換えれば、第2実施形態の再変換部226は、再変換処理の処理単位となる所定の画素領域が異なる点を除いて、第1実施形態の再変換部226と同様の処理を行う。
以上、第2実施形態の画像形成装置によれば、画素入替部227により画素が入れ替えられる異なる行の画像データのうち一方の行の画像データの色変換処理は、一の色変換情報(例えば、第1色変換テーブル)を用いて行われ、他方の行の画像データの色変換処理は、他の色変換情報(例えば、第2色変換テーブル)を用いて行われるので、入替処理が行われないと仮定した場合に他の色変換情報を用いた色変換処理が行われる画素に対して、一の色変換情報を用いた色変換処理を行うことができる。また、画素入替部227により色が入れ替えられた画素どうしの間で、再入替部229が画素を再度入れ替えるので、一の色変換情報を用いた色変換手段(例えば、色変換処理部223a)による色変換処理で得られた画素の色を、他の色変換情報を用いて色変換処理を行う色変換手段(例えば、色変換処理部223c)に対応する行に適用することができることとなる。このように、第2実施形態の画像形成装置によれば、一の色変換情報による色変換処理の結果を複数の行に適用することができることから、一の色変換処理の結果を画像データに含まれる全画素領域により満遍なく適用することができることとなり、画像データに対して2次元的により最適な色変換処理を行うことができる。
例えば、第1実施形態で再変換を行った場合に、四行に跨る一列の画素(例えば、m11、m21、m31、m41)の画素が同一の色(例えば、n11)になっていたことにより、Y方向の画像の解像度が再変換前の1/4になっていたことに対して、第2実施形態では、縦方向の解像度を再変換前の1/2とすることができる。例えば、色変換前の画像データの解像度が1200[dpi]×1200[dpi]であった場合、第1実施形態では、再変換が行われた所定の画素領域の解像度が1200[dpi]×300[dpi]となる。一方、第2実施形態では、再変換が行われた所定の画素領域の解像度が600[dpi]×600[dpi]となり、縦横により均等な再変換結果を得ることができる。なお、第1、第2実施形態のいずれにおいても、「エッジ(E)」の属性情報が設定された画素を含む所定の画素領域の解像度は、1200[dpi]×1200[dpi]となり、もとの解像度を下げることなく維持することができる。
なお、本発明の実施の形態は、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、第2実施形態の画素入替部227は、所定行の画像データ(例えば、a画素×b画素の画素領域に対応する画像データ)に含まれる複数画素により構成される単位領域内に含まれる各画素の属性情報に基づいて、色が入れ替えられる画素を決定するようにしてもよい。
具体的には、画素入替部227は、例えば、図7に示すように、入力バッファー222に書き込まれた二行分の画像データを含む画素領域を単位領域とし、当該単位領域内に含まれる各画素の属性情報に基づいて、色が入れ替えられる画素を決定するようにしてもよい。
具体的には、画素入替部227は、例えば、図7に示すように、入力バッファー222に書き込まれた二行分の画像データを含む画素領域を単位領域とし、当該単位領域内に含まれる各画素の属性情報に基づいて、色が入れ替えられる画素を決定するようにしてもよい。
図7は、(a,b)=(2,2)の単位領域内に含まれる四つの画素(m11、m21、m12、m22)に対して、四つの色変換処理部223a、223b、223c、223dにより並列して色変換処理を行う場合の一例を示す図である。ここで、四つの色変換処理部223a、223b、223c、223dは、それぞれ、当該単位領域内の左上、左下、右上、右下の色変換処理を行うものとする。
仮に、画素入替部227による画素の入替が行われない場合、図7に示す単位領域の左上の「m11」の画素に対して色変換処理部223aによる色変換処理(16^4色変換)が施されることとなる。ここで、「m11」の画素に設定されている属性情報は、「エッジ(E)」の属性情報である。一方、当該単位領域内には、「m21」、「m22」のように、「イメージ(I)」の属性情報が設定されている画素がある。この場合、画素入替部227は、属性取得部225から単位領域内の各画素の属性情報を取得し、「イメージ(I)」の属性情報が設定されている画素に対して色変換処理部223aによる色変換処理が施されるよう画素を入れ替える。具体的には、画素入替部227は、例えば、「m11」の画素と「m21」の画素とを入れ替える。
仮に、画素入替部227による画素の入替が行われない場合、図7に示す単位領域の左上の「m11」の画素に対して色変換処理部223aによる色変換処理(16^4色変換)が施されることとなる。ここで、「m11」の画素に設定されている属性情報は、「エッジ(E)」の属性情報である。一方、当該単位領域内には、「m21」、「m22」のように、「イメージ(I)」の属性情報が設定されている画素がある。この場合、画素入替部227は、属性取得部225から単位領域内の各画素の属性情報を取得し、「イメージ(I)」の属性情報が設定されている画素に対して色変換処理部223aによる色変換処理が施されるよう画素を入れ替える。具体的には、画素入替部227は、例えば、「m11」の画素と「m21」の画素とを入れ替える。
また、再変換部226は、単位領域内における「エッジ(E)」の属性情報が設定された画素と「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素との位置関係が特定位置関係にある場合には、「エッジ(E)」の属性情報が所定の画素領域に含まれる一以上の画素に設定されている場合でも、当該所定の画素領域に対して再変換処理を行う。
具体的には、再変換部226は、「イメージ(I)」の属性情報が設定されている画素が行方向又は列方向に沿って隣接している場合、再変換処理を行う。図7に示す例の場合、「イメージ(I)」の属性情報が設定されている「m21」、「m22」の画素が行方向に沿って隣接している。この場合、再変換部226は、色変換処理部223aによる色変換処理が施された「m21」の画素で「m22」の画素を置換する。これにより、色変換部22による色変換の精度をより高めることができる。
具体的には、再変換部226は、「イメージ(I)」の属性情報が設定されている画素が行方向又は列方向に沿って隣接している場合、再変換処理を行う。図7に示す例の場合、「イメージ(I)」の属性情報が設定されている「m21」、「m22」の画素が行方向に沿って隣接している。この場合、再変換部226は、色変換処理部223aによる色変換処理が施された「m21」の画素で「m22」の画素を置換する。これにより、色変換部22による色変換の精度をより高めることができる。
図7に示す単位領域内の画素の入替や再変換処理は、あくまで一例であってこれに限られるものでない。他の例について、図8を参照して説明する。
図8は、第2色変換テーブルを用いて色変換処理を行う二つの色変換処理部223c、223dにより色変換処理が施される二行分の画像データを含む画素領域を単位領域とした場合に、当該単位領域内に含まれる各画素に設定される属性情報の組み合わせパターン等を示している。
例えば、当該所定の位置の画素の属性情報が「イメージ(I)」の属性情報でない場合に、画素の入替を行うようにしてもよい。具体的には、図8のパターンP2、P7、P9、P10、P12〜P14に示すように、画素入替部227は、画素の入替が行われない場合により多い情報量の色変換情報を用いた色変換処理(例えば、16^4色変換)が施されることとなる所定の位置の画素(例えば、図7に示す単位領域の左上の「m11」の画素)に設定された属性情報が「イメージ(I)」の属性情報でなく、単位領域内の別の画素のいずれかに「イメージ(I)」の属性情報が設定されている場合に、「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素のうち、いずれか一つの画素を入替対象の画素として、所定の位置の画素と入れ替えるようにしてもよい。
また、図8のパターンP3〜P6、P8、P11、P15に示すように、画素入替部227は、所定の位置の画素に設定された属性情報が「イメージ(I)」の属性情報であった場合に、画素の入替を省略してもよいし、「イメージ(I)」の属性情報が設定されている画素のいずれかと所定の位置の画素とを入れ替えてもよい。また、図8のパターンP1に示すように、全ての画素に「イメージ(I)」の属性情報が設定されている場合や、パターンP16に示すように、単位領域内に「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素が存在しない場合に、画素の入替を省略してもよい。
図8は、第2色変換テーブルを用いて色変換処理を行う二つの色変換処理部223c、223dにより色変換処理が施される二行分の画像データを含む画素領域を単位領域とした場合に、当該単位領域内に含まれる各画素に設定される属性情報の組み合わせパターン等を示している。
例えば、当該所定の位置の画素の属性情報が「イメージ(I)」の属性情報でない場合に、画素の入替を行うようにしてもよい。具体的には、図8のパターンP2、P7、P9、P10、P12〜P14に示すように、画素入替部227は、画素の入替が行われない場合により多い情報量の色変換情報を用いた色変換処理(例えば、16^4色変換)が施されることとなる所定の位置の画素(例えば、図7に示す単位領域の左上の「m11」の画素)に設定された属性情報が「イメージ(I)」の属性情報でなく、単位領域内の別の画素のいずれかに「イメージ(I)」の属性情報が設定されている場合に、「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素のうち、いずれか一つの画素を入替対象の画素として、所定の位置の画素と入れ替えるようにしてもよい。
また、図8のパターンP3〜P6、P8、P11、P15に示すように、画素入替部227は、所定の位置の画素に設定された属性情報が「イメージ(I)」の属性情報であった場合に、画素の入替を省略してもよいし、「イメージ(I)」の属性情報が設定されている画素のいずれかと所定の位置の画素とを入れ替えてもよい。また、図8のパターンP1に示すように、全ての画素に「イメージ(I)」の属性情報が設定されている場合や、パターンP16に示すように、単位領域内に「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素が存在しない場合に、画素の入替を省略してもよい。
このように、所定行の画像データに含まれる複数画素により構成される単位領域(例えば、入力バッファー222に書き込まれたに行分の画像データを含む画素領域)内に含まれる各画素の属性情報に基づいて、色が入れ替えられる画素を決定することで、属性情報に基づいて、一の色変換情報(例えば、一の色変換テーブル)を用いて色変換処理が行われることがより望ましいとされた画素を色が入れ替えられる画素とすることができ、色変換の精度をより高めることができる。
また、再変換部226は、単位領域内における「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素と「エッジ(E)」の属性情報が設定された画素との位置関係に基づいて、再変換処理を行うか否かを決定するようにしてもよい。
具体的には、再変換部226は、例えば、上記と同様の単位領域(図8参照)において、二つ以上の「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素が隣接している場合に、当該二つ以上の「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素のうち一つの画素に対して第1色変換テーブルを用いて色変換処理が行われた画素で全ての「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素を置換するようにしてもよい。
具体的には、再変換部226は、例えば、上記と同様の単位領域(図8参照)において、二つ以上の「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素が隣接している場合に、当該二つ以上の「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素のうち一つの画素に対して第1色変換テーブルを用いて色変換処理が行われた画素で全ての「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素を置換するようにしてもよい。
例えば、図8に示すパターンのうち、「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素を含むパターン(パターンP1〜P15)の場合、画素入替部227による入替処理を経て、「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素のうち一つの画素に対して、色変換処理部223aにより第1色変換テーブルを用いて色変換処理が行われる。
ここで、パターンP1のように、単位領域内の四つの画素が全て「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素である場合、当該単位領域内の画素領域は、輪郭等により区切られることのない自然画に含まれる画素領域であり、連続する画素領域にて同一又は類似する色の画素が並んでいる画素領域であると推定される。この場合、再変換部226は、色変換処理部223aにより第1色変換テーブルを用いて色変換処理が行われた一つの画素で、他の三つの画素を置換する。
また、パターンP2〜P5のように、単位領域内で「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素の数が三つである場合、パターンP1の場合と同様、三つの画素は、輪郭等により区切られることのない自然画に含まれる画素領域であると推定される。この場合、再変換部226は、色変換処理部223aにより第1色変換テーブルを用いて色変換処理が行われた一つの画素で、他の二つの画素を置換する。
また、パターンP8〜P11のように、二つの「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素と、二つの「エッジ(E)」の属性情報が設定された画素が単位領域内にあって、二つの「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素がX方向又はY方向について隣接している場合、パターンP1〜P5の場合と同様、二つの画素は、輪郭等により区切られることのない自然画に含まれる画素領域であると推定される。この場合、再変換部226は、色変換処理部223aにより第1色変換テーブルを用いて色変換処理が行われた一つの画素で、他の一つの画素を置換する。
ここで、パターンP1のように、単位領域内の四つの画素が全て「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素である場合、当該単位領域内の画素領域は、輪郭等により区切られることのない自然画に含まれる画素領域であり、連続する画素領域にて同一又は類似する色の画素が並んでいる画素領域であると推定される。この場合、再変換部226は、色変換処理部223aにより第1色変換テーブルを用いて色変換処理が行われた一つの画素で、他の三つの画素を置換する。
また、パターンP2〜P5のように、単位領域内で「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素の数が三つである場合、パターンP1の場合と同様、三つの画素は、輪郭等により区切られることのない自然画に含まれる画素領域であると推定される。この場合、再変換部226は、色変換処理部223aにより第1色変換テーブルを用いて色変換処理が行われた一つの画素で、他の二つの画素を置換する。
また、パターンP8〜P11のように、二つの「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素と、二つの「エッジ(E)」の属性情報が設定された画素が単位領域内にあって、二つの「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素がX方向又はY方向について隣接している場合、パターンP1〜P5の場合と同様、二つの画素は、輪郭等により区切られることのない自然画に含まれる画素領域であると推定される。この場合、再変換部226は、色変換処理部223aにより第1色変換テーブルを用いて色変換処理が行われた一つの画素で、他の一つの画素を置換する。
一方、パターンP6、P7のように、二つの「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素と、二つの「エッジ(E)」の属性情報が設定された画素が単位領域内にあって、二つの「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素がX方向又はY方向について隣接していない場合、二つの画素は、輪郭等により区切られた画素領域であると推定されることから、二つの「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素が互いに全く異なる色である可能性がある。この場合、再変換部226は、再変換処理を行わず、各々の画素に対して行われた色変換処理後の色のままとする。
また、パターンP12〜P15のように、単位領域内で「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素が一つである場合、当該一つの画素については色変換処理部223aにより第1色変換テーブルを用いて色変換処理が行われるが、当該一つの画素で置換する対象となる他の画素(「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素)が存在しないこととなる。この場合、再変換部226は、再変換処理を行わず、各々の画素に対して行われた色変換処理後の色のままとする。
また、パターンP16のように、単位領域内で「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素が一つもない場合、階調がより重視される画素である「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素に係る考慮が不要となる。この場合、再変換部226は、再変換処理を行わず、各々の画素に対して行われた色変換処理後の色のままとする。
また、パターンP12〜P15のように、単位領域内で「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素が一つである場合、当該一つの画素については色変換処理部223aにより第1色変換テーブルを用いて色変換処理が行われるが、当該一つの画素で置換する対象となる他の画素(「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素)が存在しないこととなる。この場合、再変換部226は、再変換処理を行わず、各々の画素に対して行われた色変換処理後の色のままとする。
また、パターンP16のように、単位領域内で「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素が一つもない場合、階調がより重視される画素である「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素に係る考慮が不要となる。この場合、再変換部226は、再変換処理を行わず、各々の画素に対して行われた色変換処理後の色のままとする。
このように、単位領域内におけるエッジ情報を含む属性情報(例えば、「エッジ(E)」の属性情報)が設定された画素と自然画情報を含む属性情報(例えば、「イメージ(I)」の属性情報)が設定された画素との位置関係に基づいて、再変換処理を行うか否かを決定することで、単位領域内における自然画情報を含む属性情報が設定された画素の連続の有無を考慮して再変換処理を行うか否かを決定することができ、色変換部22による色変換の精度をより高めることができる。
なお、図8を参照して説明した、入替処理の対象となる画素の決定や再変換処理の実施の有無の決定等の仕組みが採用される場合、当該仕組みは、色変換部22による処理のルーチンとして予め組み込まれる。
また、図7、図8に示す例はあくまで一例であってこれに限られるものでない。例えば、図7、図8に示す例では、第1、第2実施形態にて色変換処理部223c、223dにより色変換処理が施されている二行分の画像データの属性情報を画素入れ替えに用いていないが、当該二行分の画像データの属性情報を更に追加して、入替処理の対象となる画素の決定や再変換処理の実施の有無の決定等を行うようにしてもよい。
また、図7、図8に示す例はあくまで一例であってこれに限られるものでない。例えば、図7、図8に示す例では、第1、第2実施形態にて色変換処理部223c、223dにより色変換処理が施されている二行分の画像データの属性情報を画素入れ替えに用いていないが、当該二行分の画像データの属性情報を更に追加して、入替処理の対象となる画素の決定や再変換処理の実施の有無の決定等を行うようにしてもよい。
また、図8のパターンP2〜P5のように、単位領域内で隣接する三つの画素に「イメージ(I)」の属性情報が設定されている場合、隣接する「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素の数が多い画素を入替対象の画素としてもよい。即ち、図8のパターンP2〜P5の場合、L字を描くように連続する三つの「イメージ(I)」の属性情報が設定された画素のうち、L字の角に位置する画素を入替対象の画素としてもよい。この場合、自然画を構成する複数の画素のうち、より中間に位置する画素の色で他の画素を置換することができることとなるので、再変換部226による置換前後の色をより近似な色とすることができ、色変換の精度をより高めることができる。
この他、上記の各実施形態では、第1色変換テーブルが第2色変換テーブルに含まれるパターン情報を全て含んでいるが、一例であってこれに限られるものでない。例えば、第2色変換テーブルに含まれるパターン情報のうち、第1色変換テーブルに含まれないパターン情報があってもよい。
また、上記の各実施形態では、色変換情報の違いとして情報量の異なる色変換情報を例にとって説明しているが、必ずしもこれに限定されない。例えば、複数の色再現特性(具体的には、自然画再現に適した階調性重視の色変換特性や、文字再現に適した色再現特性等)の各々に対応し、それぞれ情報量が異なる色変換情報を用いてもよい。この場合、より情報量が少ない色変換情報が、他の色変換情報となる。
また、複数の色変換手段に用いられる色変換情報は、画素の属性情報に対応したものであってもよい。例えば、自然画情報を含む属性情報が設定された画素に対する色変換処理のための色変換情報と、エッジ情報を含む属性情報が設定された画素に対する色変換処理のための色変換情報と、を用いてもよい。この場合、例えば、複数の色変換手段のうち少なくとも一つの色変換手段(例えば、色変換処理部223a)が、自然画情報を含む属性情報が設定された画素に対する色変換処理のための色変換情報を用い、他の色変換手段(例えば、色変換処理部223b、223c、223d)が、エッジ情報を含む属性情報が設定された画素に対する色変換処理のための色変換情報を用いるようにしてもよい。さらに、自然画情報を含む属性情報が設定された画素に対して少なくとも一つの色変換手段により色変換処理を行うように画素を入れ替えるようにしてもよい。
また、上記の各実施形態では、色変換情報の違いとして情報量の異なる色変換情報を例にとって説明しているが、必ずしもこれに限定されない。例えば、複数の色再現特性(具体的には、自然画再現に適した階調性重視の色変換特性や、文字再現に適した色再現特性等)の各々に対応し、それぞれ情報量が異なる色変換情報を用いてもよい。この場合、より情報量が少ない色変換情報が、他の色変換情報となる。
また、複数の色変換手段に用いられる色変換情報は、画素の属性情報に対応したものであってもよい。例えば、自然画情報を含む属性情報が設定された画素に対する色変換処理のための色変換情報と、エッジ情報を含む属性情報が設定された画素に対する色変換処理のための色変換情報と、を用いてもよい。この場合、例えば、複数の色変換手段のうち少なくとも一つの色変換手段(例えば、色変換処理部223a)が、自然画情報を含む属性情報が設定された画素に対する色変換処理のための色変換情報を用い、他の色変換手段(例えば、色変換処理部223b、223c、223d)が、エッジ情報を含む属性情報が設定された画素に対する色変換処理のための色変換情報を用いるようにしてもよい。さらに、自然画情報を含む属性情報が設定された画素に対して少なくとも一つの色変換手段により色変換処理を行うように画素を入れ替えるようにしてもよい。
また、上記のエッジ情報を含む属性情報(例えば、「エッジ(E)」の属性情報)に代えて、文字画像を構成する画素を示す文字情報を含む属性情報(例えば、「文字(C)」の属性情報)を用いるようにしてもよい。また、エッジ情報と文字情報を一実施形態内に混在させてもよい。この場合、例えば、複数の色変換手段のうち少なくとも一つの色変換手段(例えば、色変換処理部223a)が、自然画情報を含む属性情報が設定された画素に対する色変換処理のための色変換情報を用い、少なくとも一つの色変換手段と異なる色変換手段(例えば、色変換処理部223b)が、エッジ情報を含む属性情報が設定された画素に対する色変換処理のための色変換情報を用い、他の色変換手段(例えば、色変換処理部223c、223d)が、文字情報を含む属性情報が設定された画素に対する色変換処理のための色変換情報を用いるようにしてもよい。さらに、自然画情報を含む属性情報が設定された画素に対して少なくとも一つの色変換手段により色変換処理を行い、エッジ情報を含む属性情報が設定された画素に対して少なくとも一つの色変換手段と異なる色変換手段により色変換処理を行い、文字情報を含む属性情報が設定された画素に対して他の色変換手段と異なる色変換手段により色変換処理を行うように画素を入れ替えるようにしてもよい。
また、複数の色変換手段は、画像形成時のインク吐出量を決定するための色変換情報を用いるようにしてもよい。具体的には、例えば、記録媒体上に吐出されたインクの吸収性や、インクの硬化時間、記録媒体上に吐出されて形成されたインクの層の厚み等を制御することを目的として設定されたインクの吐出量制限値を考慮して作成された色変換情報を用いてもよい。
また、上記の各実施形態における各種の具体的な記載はあくまで一例であり、適宜変更可能である。
例えば、上記の各実施形態における(a,b)の具体的な値(c,d)や(e,f)も適宜変更可能である。同様に、複数の色変換手段の数や、複数の色変換手段に用いられる色変換情報の種類の総数、各々の色変換手段が有するパターン情報の数、画像形成に用いられる色の数や色空間、画像形成部30による具体的な画像形成の仕組み等、各種の具体的な内容は本発明の特徴を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記の各実施形態における(a,b)の具体的な値(c,d)や(e,f)も適宜変更可能である。同様に、複数の色変換手段の数や、複数の色変換手段に用いられる色変換情報の種類の総数、各々の色変換手段が有するパターン情報の数、画像形成に用いられる色の数や色空間、画像形成部30による具体的な画像形成の仕組み等、各種の具体的な内容は本発明の特徴を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明は、画像形成に際して行われる画像の色変換処理を実施する色変換装置及び画像形成装置として利用可能性がある。
1 画像形成装置
10 制御部(画像取得手段)
20 画像処理部
22 色変換部(色変換装置)
30 画像形成部(画像形成手段)
221 入力部(入力手段)
222 入力バッファー
223、223a、223b、223c、223d 色変換処理部(色変換手段)
224 中間バッファー
225 属性取得部(取得手段)
226 再変換部(再変換手段)
227 画素入替部(入替手段)
229 再入替部(再入替手段)
10 制御部(画像取得手段)
20 画像処理部
22 色変換部(色変換装置)
30 画像形成部(画像形成手段)
221 入力部(入力手段)
222 入力バッファー
223、223a、223b、223c、223d 色変換処理部(色変換手段)
224 中間バッファー
225 属性取得部(取得手段)
226 再変換部(再変換手段)
227 画素入替部(入替手段)
229 再入替部(再入替手段)
Claims (10)
- 二以上の所定行の画像データを入力する入力手段と、
前記所定行の画像データに含まれる画素の色を変換する色変換処理を並列して行う複数の色変換手段と、
前記所定行の画像データを構成する各画素に設定されて各画素の属性を示す属性情報を取得する取得手段と、
前記属性情報に基づいて、前記複数の色変換手段による色変換処理後の所定行の画像データに含まれる画素を再度変換する再変換処理を行う再変換手段と、を備え、
前記複数の色変換手段の各々は、色変換前の画素の色と色変換後の画素の色との対応関係に係る情報を含む色変換情報を用いて前記色変換処理を行い、
前記複数の色変換手段のうち少なくとも一の色変換手段は、一の色変換情報を用いて前記色変換処理を行い、他の色変換手段は、前記一の色変換情報の情報量より少ない情報量を持つ他の色変換情報を用いて色変換処理を行い、
前記再変換手段は、前記属性情報が所定の属性情報の場合に、前記所定行の画像データに含まれる所定の画素領域内で前記一の色変換情報を用いて色変換処理が行われた画素で、当該所定の画素領域内で前記他の色変換情報を用いて色変換処理が行われた画素を変換することを特徴とする色変換装置。 - 前記属性情報は、自然画を構成する画素を示す自然画情報を含み、
前記再変換手段は、前記自然画情報を含む属性情報が前記所定の属性情報として前記所定の画素領域に含まれる全ての画素に設定されている場合、当該所定の画素領域内において、前記一の色変換情報を用いて色変換処理が行われた画素で、前記他の色変換情報を用いて色変換処理が行われた画素を置換することを特徴とする請求項1に記載の色変換装置。 - 前記複数の色変換手段による前記色変換処理の前に、前記所定行の画像データに含まれる複数の画素どうしの間で画素を入れ替える入替手段と、
前記複数の色変換手段による前記色変換処理の後であって前記再変換手段による前記再変換処理の前に、前記入替手段により色が入れ替えられた画素どうしの対応関係に応じて、前記入替手段により色が入れ替えられた画素どうしの間で画素を再度入れ替える再入替手段と、を備え、
前記入替手段により画素が入れ替えられる画素のうち一方の画素の色変換処理は、前記一の色変換情報を用いて行われ、他方の画素の色変換処理は、前記他の色変換情報を用いて行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の色変換装置。 - 前記入替手段は、前記所定行の画像データに含まれる複数画素により構成される単位領域内に含まれる各画素の属性情報に基づいて、入れ替えられる画素を決定することを特徴とする請求項3に記載の色変換装置。
- 前記属性情報は、画像の輪郭を構成する画素を示すエッジ情報又は文字画像を構成する画素を示す文字情報のいずれか一方を含み、
前記再変換手段は、前記エッジ情報又は前記文字情報を含む属性情報が前記所定の画素領域に含まれる一以上の画素に設定されている場合、当該所定の画素領域に対して前記再変換処理を行わないことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の色変換装置。 - 前記属性情報は、画像の輪郭を構成する画素を示すエッジ情報又は文字画像を構成する画素を示す文字情報の少なくともいずれか一方と、自然画を構成する画素を示す自然画情報と、を含み、
前記再変換手段は、前記単位領域内における前記エッジ情報又は前記文字情報を含む属性情報が設定された画素と前記自然画情報を含む属性情報が設定された画素との位置関係が特定位置関係にある場合には、前記エッジ情報又は前記文字情報を含む属性情報が前記所定の画素領域に含まれる一以上の画素に設定されている場合でも、当該所定の画素領域に対して前記再変換処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の色変換装置。 - 前記他の色変換情報は、前記一の色変換情報に含まれる色変換前の画素の色と色変換後の画素の色との対応関係の一部分であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の色変換装置。
- 前記複数の色変換手段は、前記所定行の画像データの各行に含まれる画素の色を変換する色変換処理を行単位で並列して行うことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の色変換装置。
- 前記所定行以上の画像データを取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段により取得された画像データに含まれる画素の色を変換する請求項1から8のいずれか一項に記載の色変換装置と、
前記色変換装置により画素の色が変換された画像データに基づいて、画像を形成する画像形成手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 色変換装置による色変換方法であって、
二以上の所定数の行の画像データを入力するステップと、
前記所定数の行の画像データに含まれる画素の色を変換する色変換処理を並列して行う色変換ステップと、
所定行の画像データを構成する各画素に設定されて各画素の属性を示す属性情報を取得する取得ステップと、
前記属性情報に基づいて、前記複数の色変換手段による色変換処理後の所定行の画像データに含まれる画素を再度変換する再変換処理を行う再変換ステップと、を有し、
前記色変換ステップでは、色変換前の画素の色と色変換後の画素の色との対応関係に係る情報を含む色変換情報を用いて前記色変換処理を行い、
前記色変換ステップにおいて並列で行われる色変換処理のうち少なくとも一の色変換処理で一の色変換情報を用い、他の色変換処理で前記一の色変換情報の情報量より少ない情報量を持つ他の色変換情報を用い、
前記再変換ステップでは、前記属性情報が所定の属性情報の場合に、前記所定行の画像データに含まれる所定の画素領域内で前記一の色変換情報を用いて色変換処理が行われた画素で、当該所定の画素領域内で前記他の色変換情報を用いて色変換処理が行われた画素を変換することを特徴とする色変換方法。
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