JP6167753B2 - 水田における施肥方法 - Google Patents

水田における施肥方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6167753B2
JP6167753B2 JP2013170998A JP2013170998A JP6167753B2 JP 6167753 B2 JP6167753 B2 JP 6167753B2 JP 2013170998 A JP2013170998 A JP 2013170998A JP 2013170998 A JP2013170998 A JP 2013170998A JP 6167753 B2 JP6167753 B2 JP 6167753B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fertilizer
water
liquid fertilizer
container
coated granular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013170998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015039312A (ja
Inventor
佐々木 宏
宏 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2013170998A priority Critical patent/JP6167753B2/ja
Publication of JP2015039312A publication Critical patent/JP2015039312A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6167753B2 publication Critical patent/JP6167753B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Fertilizing (AREA)

Description

本発明は、水田における施肥方法に関する。
作物の栽培において、生育途中で肥料養分を補う追肥作業は作物の収量を増加させるために不可欠な作業である。一方、近年、農業生産性の向上を目的とする圃場整備が進められており、大区画化された水田が増加する傾向にある。しかしながら、そのような大区画水田においては、慣行の動力散布機による追肥作業は多大な労力を要するものであり、省力的な追肥方法が切望されてきた。
かかる状況下、水田における省力的な追肥方法に関する検討がなされ、例えば、灌漑水を利用した水口流入施肥が知られている(例えば、特許文献1参照)。これは水溶性の高い顆粒状肥料等を直接水田の水口に投入し、灌漑水により水田全面に拡散させる技術であるが、肥料濃度の均一性が損なわれる所謂施肥むらが生じるという問題があった。
特開平7−115818号公報
本発明は、水田における施肥方法を提供することを課題とする。
本発明者は、種々検討した結果、元肥として被覆粒状肥料を施用し、追肥として液状肥料を水口流入施肥により施用する場合に、元肥として施用される被覆粒状肥料の水田単位面積当たりの窒素全量(A)と、追肥として施用される液状肥料の水田単位面積当たりの窒素全量(B)との重量比を10:1〜2:1の範囲とすることにより、施肥むらが緩和されることを見出した。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1] 水田における施肥方法であって、元肥として被覆粒状肥料を施用する工程と、追肥として液状肥料を水口流入施肥により施用する工程とを含み、元肥として施用される被覆粒状肥料の水田単位面積当たりの窒素全量(A)と、追肥として水口流入施肥により施用される液状肥料の水田単位面積当たりの窒素全量(B)との重量比が、10:1〜2:1の範囲であることを特徴とする施肥方法。
[2] 追肥として液状肥料を水口流入施肥により施用する工程が、
水田の水位を調整し、水尻を閉じる工程、
液状肥料を、容器に設けられた滴下口が下になるように水田の水口に設置する工程、
水口から水を入れる工程、
水口に設置された液状肥料が入った容器に空気穴を開ける工程、
所定量の液状肥料が容器から流出した後、さらに水口から水を入れて水位を調整する工程、及び
自然減水させる工程
を含む[1]に記載の施肥方法。
[3] 液状肥料は、包装容器がバッグインボックスの液状肥料である[2]に記載の施肥方法。
[4] 被覆粒状肥料を育苗容器へ施用する[1]〜[3]のいずれかに記載の施肥方法。
[5] 被覆粒状肥料を水田へ直接施用する[1]〜[3]のいずれかに記載の施肥方法。
[6] 被覆粒状肥料が、シグモイド型の溶出パターンである被覆粒状肥料である[1]〜[5]のいずれかに記載の施肥方法。
本発明に従って施肥を行うことにより従来の水口流入施肥における問題であった施肥むらが緩和されるため、作物の収量が増加し、品質の良好な作物を収穫することができる。すなわち、本発明により追肥作業に要する労力を軽減することができる。また、特別な施肥機の利用を必要としないため、コストの面においても有利な方法である。
本発明において水田とは、灌漑水を湛えて作物を栽培する耕地をいい、本発明は、殊に、水田での水稲の栽培における施肥方法として好適である。
本発明は、元肥として少なくとも1種の被覆粒状肥料を施用する工程を含む。本発明において被覆粒状肥料とは、各種の合成樹脂、パラフィン類、硫黄等の被覆資材で粒状肥料の表面が被覆された肥料のことで、肥料成分の溶出速度が制御されているものを意味する。施肥時の均一性の観点からは、目開き1.00mmの篩の上に残り、目開き5.66mmの篩を通過する大きさの被覆粒状肥料の使用が好ましい。
本発明においては、元肥として通常施用される肥料成分を含む被覆粒状肥料を使用することができる。かかる被覆粒状肥料としては、窒素を含み、25℃水中へ被覆粒状肥料に含有される窒素の80%が溶出するのに要する日数は、好ましくは20〜250日、より好ましくは20〜180日の範囲である被覆粒状肥料を使用する。水稲の栽培においては、前記日数が、寒冷地で栽培する場合20〜100日程度、中間地や暖地で栽培する場合80〜160日程度である被覆粒状肥料の使用が好適である。また、溶出パターンは、初期の溶出が一定期間抑制された後溶出するシグモイド型の溶出パターンである被覆粒状肥料の使用が好適である。
本発明において、元肥としての被覆粒状肥料の施用は、動力散布機や側条施肥機といった慣行の手段によって実施できる。水稲の栽培においては、移植栽培の場合、水田へ直接元肥として被覆粒状肥料を移植前または移植と同時に施用するか、育苗容器へ元肥として被覆粒状肥料を施用する。また、直播栽培の場合には、水田へ直接元肥として被覆粒状肥料を播種前または播種と同時に施用する。
水田へ直接被覆粒状肥料を施用する場合、その施用形態としては、水田に水を入れる前に動力散布機やブロードキャスターにより田の全面へ被覆粒状肥料を施用した後に耕耘を行ない全層に混和する所謂全層混和が、肥料成分の吸収効率を向上させるため好ましい。また、育苗容器へ被覆粒状肥料を施用する場合は、育苗容器内で被覆粒状肥料が均一に分布するよう培土に混和するかまたは肥料層となるよう施用する形態が、健苗育成の観点からは好ましい。なお、水稲の生育期間に必要と予測される窒素全量を予め育苗容器内へ施肥し、移植時に苗と共に水田へ持ち込む育苗箱全量施肥と呼ばれる施肥方法は、育苗容器へ専用の被覆粒状肥料を施用することにより行われる。
本発明において施用する元肥の量は、窒素として10a当たり1〜40kgであり、水稲の場合は1〜20kg、好ましくは2〜15kgである。本発明は元肥として被覆粒状肥料を施用し、その量は、前記窒素量の20重量%以上、好ましくは30重量%以上であり、被覆粒状肥料の施用量に応じて、全量が前記窒素量の範囲になるように非被覆肥料を併用する。なお、リン酸(P25)及び加里(K2O)については、それぞれ10a当たり1〜40kg、水稲の場合は1〜20kgとなるように施用され、被覆粒状肥料及び非被覆肥料のいずれを用いても良い。元肥で施用する窒素の一部または全量を育苗容器へ施肥する場合は、10a当たりの窒素量を使用する育苗容器の数で除して1容器当たりの施肥量を決定する。
本発明は、追肥として液状肥料を水口流入施肥により施用する工程を含む。前記のようにして元肥として被覆粒状肥料を施用した後、追肥が必要とされる時期に、元肥として施用される被覆粒状肥料の水田単位面積当たりの窒素全量(A)と、追肥として施用される液状肥料の水田単位面積当たりの窒素全量(B)との重量比が10:1〜2:1の範囲となるように液状肥料を水口流入施肥により施用する。
本発明においては、液体の状態の肥料を総称して液状肥料といい、液状肥料は一般に液肥とも呼ばれる。本発明における液状肥料は、無機液肥、有機液肥及び有機入り液肥を含む。無機液肥とは窒素(N)、リン(P)及びカリウム(K)の肥料三要素の少なくとも1種を主要成分として含む無機肥料の水溶液であり、有機液肥とは有機物のみを原料として製造された液状肥料である。また、有機入り液肥とは、原料のひとつとして有機物を含み、さらに無機肥料を含む液状肥料である。
本発明においては、施肥時に、液状肥料の容器からの流出量が一定になるように沈殿や結晶、固形物を含む液状肥料の使用は避け、均一な水溶液である液状肥料を使用する。また、25℃における比重が1.1〜1.5g/mLの範囲であり、粘度が1.5〜100mPa・s、より好適には1.5〜15.0mPa・sの範囲である液状肥料の使用が好ましい。液状肥料の粘度は、より具体的には、B型粘度計(東機産業株式会社製、ロータとしてLアダプタを使用)を用いて、ロータ回転数60rpm、温度25℃の条件にて測定することにより求めることができる。
追肥として通常施用される肥料成分を含む液状肥料としては、例えば、肥料三要素を主要成分として含むNPK(N−P25−K2O)成分型の液状肥料が挙げられ、市販品を用いることができる。より具体的には、窒素含量の高い下がり平型(具体例として20−2−2(N−P25−K2Oの重量比率を意味する。以下同じ。)、15−6−6)、ほぼ同じ成分含量の水平型やリン酸含量の低い谷型(具体例として10−5−8)、窒素含量の低い上がり平型(具体例として1−12−10)、リン酸含量の高い山型(具体例として7−20−0)の液状肥料を用いることができる。これらの液状肥料は通常、作物生育状況や施用時期によって選択して用いられ、例えば、水稲の栽培においては、活着肥、葉色低下に対する追肥や穂肥としては下がり平型や谷型を、分げつ肥としては山型を、籾肥や花肥としては上がり平型や山型を適宜選択することができる。
追肥として液状肥料を水口流入施肥により施用する工程は、水田の水位を調整し、水尻を閉じる工程(以下、工程2と記すことがある。)、液状肥料を、容器に設けられた滴下口が下になるように水田の水口に設置する工程(以下、工程3と記すことがある。)、水口から水を入れる工程(以下、工程4と記すことがある。)、水口に設置された液状肥料が入った容器に空気穴を開ける工程(以下、工程5と記すことがある。)、所定量の液状肥料が容器から流出した後、さらに水口から水を入れて水位を調整する工程(以下、工程6と記すことがある。)、及び自然減水させる工程(以下、工程7と記すことがある。)を含む。本発明において、工程2〜7を実施する順序としては、工程2に次いで、工程3、工程4及び工程5を実施する。工程3〜5の実施順序については、工程3の後で工程5を実施し、工程4は、工程3の前、工程3と5との間及び工程5の後の何れかの時機に実施する。そして工程3〜5を実施した後、工程6に次いで、工程7を実施する。
工程2は、土壌からの水位が略0cm(所謂ひたひた状態)になるように水田の水を抜いた後、水尻を閉じて水が抜けないようにする工程である。本工程を実施する理由は、水田の水量が多く、水位が高い状態で本工程以降の工程を実施すると施肥むらが生じやすくなるためである。また、干して土壌表面にひびが入った状態も施肥むらが生じる可能性があり、田が水を抜いて干した状態の場合には、水を入れて土壌の水分が飽和状態になった後で本工程を実施する。そして、本工程の実施により水田の水位を調整した後は、水位が変化しないうちに工程3〜7を実施する。なお、水尻を閉じる際には、小動物による孔などが畦畔にないことを確認し、水田から水が抜けないように注意する。
工程3は、液状肥料を水口から流入させて施用するための準備工程である。液状肥料は、前記の液状肥料を用いることができ、本発明においては、市販品をその包装形態のまま使用することができる。市販されている液状肥料の包装容器としては、一般的なバッグインボックス(ポリエチレン等の樹脂製の内容器と外装ダンボールケースとが組み合わされた容器)の他に樹脂製のボトルやタンク等が挙げられる。本発明においては、包装容器がバッグインボックスである液状肥料の使用が好ましい。かかる液状肥料を使用した場合の工程3について、より具体的に説明すると、通常の(またはバッグインボックスの外箱に記載されている)使用方法に従って蓋を引き出し、該蓋に設けられた穴(滴下口)が下になるように水田の水口に液状肥料を容器ごと設置する。
該蓋に滴下口がない場合には、ドリル等を用いて穴を開けて滴下口とすることができる。穴を開ける場合、所定量の液状肥料が容器から流出するのに要する時間(以下、施肥時間と記すことがある。)が2〜3時間となるように穴の大きさを調整する。穴の大きさは用いる液状肥料の性状によって適宜変更し得るが、液状肥料の容量が20kgの場合、直径を約1mmとすればよい。また、このようにして穴を開けた1つの蓋を使い回すこともできる。穴を開ける際には、千枚通し等の穴を開けるために通常用いられる工具を用いることができるが、穴の周囲に盛り上がりが生じる、蓋の表裏で穴の直径が異なる等の状態はあまり好ましくない。蓋に穴を開けることが困難な場合には、内容器に穴を開けてもよい。具体的には、外箱の一部を取り除き、蓋に穴を開ける場合と同様に、内容器に穴を開ける。このとき、内容器の穴から流出する液状肥料が外箱に染み込まないように注意する。このように予め滴下口を設けておき、該滴下口が下になるように水田の水口に液状肥料を容器ごと設置する。水田に複数の水口がある場合には、各々の水口に液状肥料を設置することが好ましい。また、水口の数より液状肥料の容器の数の方が多い場合は、ひとつの水口に複数の液状肥料を同時に設置し、施用する液状肥料の全量が容器から流出するのに要する時間が2〜3時間となるようにすることが好ましく、さらに各水口に設置する液状肥料の容器の数が同じになるようにすることが好ましい。
水田の水口に液状肥料を設置する際は、流入する灌漑水へ安定して液状肥料を滴下できるような工夫をすることが好ましい。具体的には、水口に、灌漑水の流量を調整可能なバルブが備えつけられた水田において、該バルブを囲む木やコンクリート等の枠(入水枡)の上に、間隔を置いて板を2枚並べ、その上に滴下口の位置が板の間になるように液状肥料を容器ごと設置する。または該枠の開口部の外側に、ビールケース(ビールケースのように底の全面が覆われていないケース)を底面が上になるように逆様に置き、据わりを良くしてから底面の上に、液状肥料が滴下口から灌漑水へ滴下されるように液状肥料を容器ごと設置する。
工程3において設置する液状肥料は、その量が、元肥として施用される被覆粒状肥料の水田単位面積当たりの窒素全量(A)と、追肥として施用される液状肥料の水田単位面積当たりの窒素全量(B)との重量比が10:1〜2:1の範囲となるように決定するが、省力性の観点からは、ちょうど使い切ることができる容量が包装されている液状肥料を選択することが好ましい。
工程4は水口から水を入れる工程である。後の工程6における水位が、少なくとも3cm以上、好ましくは5〜7cmの範囲になるように水を入れるが、その所定の水位になるまでの時間(以下、灌漑時間と記すことがある。)が、施肥時間より長くなるように水の流量を調整する。通常は、施肥時間を2〜3時間とし、灌漑時間を12時間以上とする。灌漑時間は施肥時間の整数倍に近づくにつれて施肥むらが生じにくくなるため、そのように調整するのが望ましい。水田に複数の水口がある場合には、各々の水口からの流量がほぼ同じになるように調整する。
工程5は、工程3において設置された液状肥料が入った容器に空気穴を開けることにより、液状肥料を滴下させる工程である。具体的には、工程3において設置された液状肥料の容器の上面(滴下口が下面にある状態での上面)に空気穴を1つ以上開ける。より具体的には、外箱とともに内容器に穴を開けるか、外箱の一部を取り除いて内容器に穴を開ける。穴は、千枚通し等の穴を開けることができる工具を用いて開ければよく、その形状は円形である必要はないが、液状肥料が開けた穴からこぼれないように注意する。工程3において液状肥料が入った容器を複数設置した場合は、各々の容器に同様に空気穴を開ける。
工程3〜5の実施順序については、前記の通り、工程3の後で工程5を実施し、工程4は、工程3の前、工程3と5との間及び工程5の後の何れかの時機に実施すればよい。ただし、工程4の実施により水口から水田に水が入り始める時機と、工程5の実施により水口に液状肥料が滴下される時機との間隔が10分以内になるように調整する。
工程6は、水田の水が所定の水位になった時機に、工程4において入れ始めた水を止める工程である。具体的には、所定量の液状肥料が容器から流出した後、水田における土壌からの水位が少なくとも3cm以上、好ましくは5〜7cmの範囲になったら水を止める。水の入れ始めから水を止めるまでは通常1日程度、水田の面積によっては1.5〜2日程度かかることもある。
本発明においては、水田に液状肥料を水口から流入させて施用した後でさらに水を流入させることにより、施肥時間と灌漑時間とが同じ場合よりも肥料成分が希釈されるため拡散され易く、施肥むらが緩和される。
工程7は、自然減水させることにより、肥料成分を土壌に吸着させる工程である。具体的には、工程6を実施した後、3〜4日間は水田への水の出し入れは行なわず、自然減水させる。
本発明は、気温の上昇等により肥効の発現期間が短縮され、追肥が必要となった場合に、水田内に人が入り込んで追肥しなければならないような大区画水田、例えば面積30a以上の平坦な水田における施肥方法として好適である。面積30a以上の水田においては、灌漑水の流量をバルブにより調整するような灌漑方式が採用されていることが多く、該方式の場合、灌漑水の流量が安定しており、バルブの開度により流量を調節できるため、工程4において、灌漑時間を調節することが容易である。減水深が3cm/日以上であるか、地表面の高低差が7cmを超える水田においては本発明の効果が十分に発揮されないため、農閑期に水田の漏水対策や均平化を行うことにより本発明を適用することができる。
水稲の栽培における好ましい施肥体系の例としては、元肥として被覆粒状肥料を育苗容器へ施用し、活着肥、分けつ肥及び実肥として液状肥料を少なくとも1回施用する施肥体系、並びに、元肥として被覆粒状肥料を直接水田へ施用し、籾肥、花肥、穂肥及び実肥として液状肥料を少なくとも1回施用する施用体系を挙げることができる。
また、本発明は水稲以外の水田で栽培する作物に適用してもよい。かかる作物としては、例えばレンコン、イグサ、クワイ、マコモタケ、ワサビが挙げられる。
以下、実施例により本発明の内容をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
まず、本発明において元肥として施用する被覆粒状肥料の例を示す。以下、特にことわりのない限り、%は重量%を意味する。
配合例1
「被覆粒状物A」(特開平10−152387号公報に記載される方法に準じて製造された(E)−(S)−1−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1−ペンテン−3−オール(以下、化合物Aと記す)を粒状肥料に担持させ、被覆資材により被覆した粒状物:N−P25−K2O−化合物A=13%−0%−16%−0.024%)16.7重量部と、「被覆粒状肥料C」(特開平9−202683号公報に記載される方法に準じて製造された「被覆尿素80日タイプ」:N−P25−K2O=42%−0%−0%、25℃水中へ被覆粒状肥料に含有される窒素の80%が溶出するのに要する日数が80日)19.8重量部と、「被覆粒状肥料E」(特開平9−202683号公報に記載される方法に準じて製造された「被覆尿素120日タイプ」:N−P25−K2O=41%−0%−0%、25℃水中へ被覆粒状肥料に含有される窒素の80%が溶出するのに要する日数が120日)15.5重量部と、「化成肥料013号」(住友化学株式会社製、N−P25−K2O=10.5%−21%−23.5%)28.0重量部と、「すずらん特号」(住友化学株式会社製、N−P25−K2O=6%−20%−20%)10.0重量部と、「17.5−45.5 りん安4号」(住友商事株式会社輸入販売、N−P25−K2O=17.5%−45.5%−0%)10.0重量部とを配合し、被覆配合肥料A 100.0重量部を得た。
配合例2
「被覆粒状肥料B」(特開平9−202683号公報に記載される方法に準じて製造された「被覆尿素20日タイプ」:N−P25−K2O=43%−0%−0%、25℃水中へ被覆粒状肥料に含有される窒素の80%が溶出するのに要する日数が20日)10.8重量部と、「被覆粒状肥料D」(特開平9−202683号公報に記載される方法に準じて製造された「被覆尿素100日タイプ」:N−P25−K2O=42%−0%−0%、25℃水中へ被覆粒状肥料に含有される窒素の80%が溶出するのに要する日数が100日)27.0重量部と、「被覆粒状肥料E」16.2重量部と、「化成肥料013号」43.0重量部と、「17.5−45.5 りん安4号」3.0重量部とを配合し、被覆配合肥料B 100.0重量部を得る。
配合例3
「被覆粒状肥料F」(特開平9−202683号公報に記載される方法に準じて製造された「被覆尿素40日タイプ」:N−P25−K2O=43%−0%−0%、25℃水中へ被覆粒状肥料に含有される窒素の80%が溶出するのに要する日数が40日)18.3重量部と、「被覆粒状肥料D」24.4重量部と、「被覆粒状肥料G」(特開平9−202683号公報に記載される方法に準じて製造された「被覆尿素140日タイプ」:N−P25−K2O=41%−0%−0%、25℃水中へ被覆粒状肥料に含有される窒素の80%が溶出するのに要する日数が140日)18.3重量部と、「被覆粒状肥料H」(特開平9−202683号公報に記載される方法に準じて製造された「被覆化成138K号100日タイプ」:N−P25−K2O=1%−3.5%−48%、25℃水中へ被覆粒状肥料に含有される加里の80%が溶出するのに要する日数が100日)9.0重量部と、「住友化成新15号」(住友化学株式会社製、N−P25−K2O=15%−15%−15%)30.0重量部とを配合し、被覆配合肥料C 100.0重量部を得る。
なお、被覆配合肥料Cは、被覆配合肥料C全量に対して窒素30%及び加里8%を含み、且つ全窒素の85%の窒素及び全加里の49%の加里をそれぞれ被覆粒状肥料として含む。
次に本発明による水稲の栽培における施肥方法についての試験例を示す。
試験例1
2012年5月に新潟県の水田(面積:1ha)へ元肥として配合例1で得られた被覆配合肥料Aを、窒素として6.3kg/10aとなるように直接施用(全層混和)した。その10日後に水稲(品種:コシヒカリ)の苗を移植した後、通常の方法により栽培を行った。
7月下旬にひたひた状態になるまで水田の水を抜いて水尻を閉じた。水口の灌漑バルブを開き、水口から水を入れ始めてから、液状肥料(商品名:田田楽10号、住友化学株式会社製、N−P25−K2O=10%−5%−8%)20kgの包装容器(バッグインボックス)の外箱の切り取り線に沿って外箱の一部を切り取り、内容器の蓋を引き出して該蓋と予めドリルで直径約1mmの穴を開けた蓋とを交換し、予め入水枡の開口部の外側(水田側)に逆様に置いておいたビールケースの底面上に、蓋が下になるように液状肥料を容器ごと設置した後、液状肥料の外箱の上面をドライバー(軸径:約5mm)で突き刺し、外箱とともに内容器に空気穴を開けた。なお、本試験を実施した水田の水口の数は2であり、各々の水口における水の流量は約240L/分であった。液状肥料の施用量は10a当たり前記液状肥料10kg(窒素として1.0kg/10a)とし、一方の水口に2箱同時に、もう一方に3箱同時に、それぞれ液状肥料を設置した。設置した全ての液状肥料が流出して容器が空になった後も、灌漑バルブを開いたままにして水を入れ続け、水位が土壌から約7cmになったところで水を止めた。液状肥料が容器から全量流出するのに要した時間は約2.5時間であり、水を入れ始めてから水位が7cmになるまでの時間は約24時間であった。その後3日間水田への水の出し入れを行わず自然減水させた後は、通常の水稲の栽培条件に保つことにより、米を収穫した。
収穫時まで生育むらは見られず、追肥として液状肥料を水口流入施肥により施用しなかった場合と比較して収量が約半俵増加した。
試験例2
本試験において、元肥としての被覆粒状肥料はシグモイド型の溶出パターンを示す、水稲育苗箱全量施肥専用被覆尿素(商品名:苗箱まかせN400−100、ジェイカムアグリ株式会社製、N−P25−K2O=40%−0%−0%、25℃水中へ被覆粒状肥料に含有される窒素の80%が溶出するのに要する日数が100日(以下、被覆尿素と記す。))を使用する。
水稲育苗箱(30cm×60cm×3cm)に肥料成分を含まない培土2kgを充填し、その上層に被覆尿素750gを施用し、その上層に催芽した種籾150gを播種し、最上層は肥料成分を含まない培土を用いて覆土する。適宜灌水して25日間育苗する。代かき後、水田の水を抜き、10a当たり20枚の苗箱を用いて水稲苗を移植する(水田への施肥量に換算すると、窒素として6.0kg/10a)。水田がひたひた状態の水位を保って水尻を閉じ、移植後、水田へ水を入れる際に、活着肥として液状肥料(商品名:田田楽15号、住友化学株式会社製、N−P25−K2O=15%−6%−6%)20kgを以下のように施用する。
液状肥料の包装容器(バッグインボックス)の外箱の切り取り線に沿って外箱の一部を切り取り、内容器の蓋を引き出して該蓋に錐で直径約1mmの穴を開け、周囲に生じたバリを削って除く。水路の堰を開いて水田に水を入れ始め、速やかに水口の前(水田側)にビールケースを逆様に置き、底面上に蓋が下になるように液状肥料を容器ごと設置した後、液状肥料の外箱の上面を開いて内容器に千枚通し(軸径:約3mm)を突き刺し、空気穴を開ける。液状肥料の施用量は10a当たり前記液状肥料10kg(窒素として1.5kg/10a)とし、水口にそれぞれ液状肥料を容器ごと設置して施用する(液状肥料が容器から全量流出するのに要する時間は約2.5時間)。設置した全ての液状肥料が流出して容器が空になった後も、堰を開いたままにして水を入れ続け、水位が土壌から約5cmになったところで水を止める。その後3日間水田への水の出し入れを行なわず自然減水させた後は、通常の水稲の栽培条件に保つことにより、米の収量が増加し、品質の良好な米を収穫することができる。
試験例3
水稲育苗箱(30cm×60cm×3cm)の底にシグモイド型の溶出パターンを示す被覆尿素1450gを施用し、その上層に肥料成分を含まない培土を1.3kg充填し、その上層に催芽した種籾150gを播種し、最上層は肥料成分を含まない培土を用いて覆土する。適宜灌水して25日間育苗する。代かき後、水田の水を抜き、10a当たり約12枚の苗箱を用いて、条間30cm×株間30cmとなるように水稲苗を移植する(水田への施肥量に換算すると、窒素として7.0kg/10a)。移植後、水田へ水を入れ、その2週間後にひたひた状態になるまで水田の水を抜いて水尻を閉じ、分げつ肥として液状肥料(商品名:田田楽7−20、住友化学株式会社製、N−P25−K2O=7%−20%−0%)20kgを以下のように施用する。
液状肥料の包装容器(バッグインボックス)の外箱の切り取り線に沿って外箱の一部を切り取り、内容器の蓋を引き出して該蓋と予めドリルで直径約1mmの穴を開けた蓋とを交換する。水田にある全ての水口の灌漑バルブを開き、各々の水口から水田に水を入れ始める。速やかに各々の入水枡の上にすのこを置き、すのこの板の間から液状肥料が滴下されるように蓋を下にして液状肥料を容器ごと設置した後、液状肥料の外箱の上面を開いて内容器にカッターナイフで空気穴を開ける。液状肥料の施用量は10a当たり前記液状肥料10kg(窒素として0.7kg/10a)とし、全ての水口にそれぞれ液状肥料を容器ごと設置して施用する(液状肥料が容器から全量流出するのに要する時間は約3時間)。設置した全ての液状肥料が流出して容器が空になった後も、灌漑バルブを開いたままにして水を入れ続け、水位が土壌から約6cmになったところで水を止める。その後4日間水田への水の出し入れを行なわず自然減水させた後は、通常の水稲の栽培条件に保つことにより、米の収量が増加し、品質の良好な米を収穫することができる。
試験例4
公知の方法により鉄粉と焼石膏とがコーティングされた種籾を得る。水田を硬めに代かきして、前記種籾を専用播種機で地表面へ条間30cm×株間18cm(坪当たり60株)として、その交点にあたる株の位置に約6〜8粒ずつかためて点播すると同時に、元肥として配合例2で得られる被覆配合肥料Bを窒素として8.1kg/10aとなるように側条施肥する。播種後しばらくは水田の水を抜いたままとし、種籾が出芽したら水田に水を入れ、中干しを強めに行った後、間断灌漑を行う。土壌の水分が飽和状態になった後、水位をひたひた状態として水尻を閉じ、幼穂形成期に穂肥として液状肥料(商品名:田田楽15号、住友化学株式会社製、N−P25−K2O=15%−6%−6%)20kgを以下のように施用する。
液状肥料の包装容器(バッグインボックス)の外箱の切り取り線に沿って外箱の一部を切り取り、内容器の蓋を引き出して該蓋と予めドリルで直径約1mmの穴を開けた蓋とを交換する。水田にある全ての水口の前(水田側)にビールケースを逆様に置き、底面上に蓋が下になるように液状肥料を容器ごと設置した後、速やかに全ての水口の灌漑バルブを開き、各々の水口から水田に水を入れ始める。そして液状肥料の外箱の上面を開いて内容器にドライバー(軸径:約5mm)を突き刺し、空気穴を開ける。液状肥料の施用量は10a当たり前記液状肥料10kg(窒素として1.5kg/10a)とし、全ての水口にそれぞれ液状肥料を容器ごと設置して施用する(液状肥料が容器から全量流出するのに要する時間は約2時間)。設置した全ての液状肥料が流出して容器が空になった後も、灌漑バルブを開いたままにして水を入れ続け、水位が土壌から約7cmになったところで水を止める。その後3日間水田への水の出し入れを行なわず自然減水させた後は、通常の水稲の栽培条件に保つことにより、米の収量が増加し、品質の良好な米を収穫することができる。
試験例5
前作に豆類を栽培していた転作水田において、水田へ元肥として配合例3で得られる被覆配合肥料Cを窒素として2.0kg/10aとなるように施用(全層混和)する。通常の方法で代かきを行い、坪当たり45株として水稲苗を移植し、栽培する。出穂35日前頃に水田の水を抜いてひたひた状態として水尻を閉じ、液状肥料(商品名:田田楽PK、住友化学株式会社製、N−P25−K2O=1%−12%−10%)20kgを以下のように施用する。
液状肥料の包装容器(バッグインボックス)の外箱の切り取り線に沿って外箱の一部を切り取り、内容器の蓋を引き出して該蓋と予めドリルで直径約1mmの穴を開けた蓋とを交換する。各々の水口の灌漑バルブを開き、水口から水を入れ始める。予め各々の入水枡の開口部の外側(水田側)に逆様に置いておいたビールケースの底面上に、蓋が下になるように液状肥料を容器ごと設置した後、液状肥料の外箱の上面を千枚通し(軸径:約3mm)で突き刺し、外箱とともに内容器に空気穴を開ける。液状肥料の施用量は10a当たり前記液状肥料20kg(窒素として0.2kg/10a)とし、全ての水口にそれぞれ液状肥料を容器ごと設置して施用する(液状肥料が容器から全量流出するのに要する時間は約2.5時間)。設置した全ての液状肥料が流出して容器が空になった後も、灌漑バルブを開いたままにして水を入れ続け、水位が土壌から約5cmになったところで水を止める。その後3日間水田への水の出し入れを行わず自然減水させた後は、通常の水稲の栽培条件に保つことにより、米の収量が増加し、品質の良好な米を収穫することができる。

Claims (5)

  1. 水田における施肥方法であって、元肥として被覆粒状肥料を施用する工程と、追肥として液状肥料を水口流入施肥により施用する工程とを含み、元肥として施用される被覆粒状肥料の水田単位面積当たりの窒素全量(A)と、追肥として水口流入施肥により施用される液状肥料の水田単位面積当たりの窒素全量(B)との重量比が、10:1〜2:1の範囲であり、
    追肥として液状肥料を水口流入施肥により施用する工程が、
    水田の水位を調整し、水尻を閉じる工程、
    液状肥料を、容器に設けられた滴下口が下になるように水田の水口に設置する工程、
    水口から水を入れる工程、
    水口に設置された液状肥料が入った容器に空気穴を開ける工程、
    所定量の液状肥料が容器から流出した後、さらに水口から水を入れて水位を調整する工程、及び
    自然減水させる工程
    を含むことを特徴とする施肥方法。
  2. 液状肥料は、包装容器がバッグインボックスの液状肥料である請求項に記載の施肥方法。
  3. 被覆粒状肥料を育苗容器へ施用する請求項1または2に記載の施肥方法。
  4. 被覆粒状肥料を水田へ直接施用する請求項1または2に記載の施肥方法。
  5. 被覆粒状肥料が、シグモイド型の溶出パターンである被覆粒状肥料である請求項1〜のいずれかに記載の施肥方法。
JP2013170998A 2013-08-21 2013-08-21 水田における施肥方法 Active JP6167753B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013170998A JP6167753B2 (ja) 2013-08-21 2013-08-21 水田における施肥方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013170998A JP6167753B2 (ja) 2013-08-21 2013-08-21 水田における施肥方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015039312A JP2015039312A (ja) 2015-03-02
JP6167753B2 true JP6167753B2 (ja) 2017-07-26

Family

ID=52693840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013170998A Active JP6167753B2 (ja) 2013-08-21 2013-08-21 水田における施肥方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6167753B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105875001B (zh) * 2016-03-31 2019-02-01 辉南县宏科水稻科研中心 水稻保蘖增穗高产用肥技术
CN115211340B (zh) * 2022-09-02 2024-04-26 顺祥食品有限公司 一种移栽水稻虾粉施用方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07115818A (ja) * 1993-10-22 1995-05-09 Nissan Chem Ind Ltd 水田への均一な施肥方法
JPH07147819A (ja) * 1993-11-26 1995-06-13 Chisso Corp 被覆粒状肥料の使用方法
JP3558677B2 (ja) * 1994-02-28 2004-08-25 チッソ旭肥料株式会社 苗床の構造及び苗の育成方法
JPH07255268A (ja) * 1994-03-25 1995-10-09 Ube Ind Ltd 水稲育苗培土
JPH08333184A (ja) * 1995-06-07 1996-12-17 Co-Op Chem Co Ltd 膨張バーミキュライトを含む水に浮遊性の肥料組成物
JP2892634B2 (ja) * 1997-07-09 1999-05-17 コープケミカル株式会社 液体施用器およびそれを用いた水田への施用方法
JP2002029870A (ja) * 2000-07-12 2002-01-29 Mitsui Touatsu Hiryo Kk 水田用肥料
JP2012235779A (ja) * 2011-04-28 2012-12-06 National Agriculture & Food Research Organization 水稲育苗箱における固形肥料施用方法、及びその利用

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015039312A (ja) 2015-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11399455B1 (en) Cast pellets for planting seeds
EP2690944B1 (en) Method of producing a multi-plant product
CN103947495A (zh) 一种水稻旱直播栽培技术
CN106818348A (zh) 一种机插稻的高产栽培方法
CN104838760A (zh) 一种防止鸡嘴荔枝裂果的方法
CN101405239B (zh) 肥料组合物、其制造方法及使用方法
JP6167753B2 (ja) 水田における施肥方法
CN104082109B (zh) 一种苗木的容器培育方法
JP2009100691A (ja) 畦畔の緑化方法
CN107548876A (zh) 一种葡萄高效种植方法
CN105660150A (zh) 一种黄山贡菊的营养钵栽培方法
RU2477945C2 (ru) Способ повышения укореняемости саженцев плодовых культур
CN109153619A (zh) 肥料组合物
KR20100105977A (ko) 인삼 육묘방법
RU2477946C2 (ru) Способ ускоренного формирования и ремонта газонов
CN105052704B (zh) 一种茶树穴盘育苗方法
JP2021126103A (ja) パイプ付栽培ボックス
CN105916806A (zh) 用于植物的根被皮和表皮区域中痕量元素时间控制释放的混合金属晶体正磷酸盐
CN107926551A (zh) 有机富晒大米的种植方法
CN108112416A (zh) 一种高钙果高效高产种植方法
Pittman¹ Growing large quantities of containerized seedlings
JP2012030978A (ja) 被覆粒状肥料、該肥料を用いた植物栽培用苗床組成物、該組成物を用いた苗の育成方法、および植物の栽培方法
CN105766528A (zh) 果树的移栽方法
CN106305201A (zh) 一种红豆杉幼苗的移栽方法
JP2008289465A (ja) 苗の育成容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170530

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170612

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6167753

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350