JP6165073B2 - 孔内導入装置用操作部及び孔内導入装置 - Google Patents

孔内導入装置用操作部及び孔内導入装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6165073B2
JP6165073B2 JP2014017614A JP2014017614A JP6165073B2 JP 6165073 B2 JP6165073 B2 JP 6165073B2 JP 2014017614 A JP2014017614 A JP 2014017614A JP 2014017614 A JP2014017614 A JP 2014017614A JP 6165073 B2 JP6165073 B2 JP 6165073B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressing
gripping
unit
user
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014017614A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015144625A (ja
Inventor
靖生 船越
靖生 船越
健司 田島
健司 田島
星野 勇気
勇気 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2014017614A priority Critical patent/JP6165073B2/ja
Publication of JP2015144625A publication Critical patent/JP2015144625A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6165073B2 publication Critical patent/JP6165073B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Description

この発明は、孔内に挿入部を導入するための孔内導入装置用操作部及び孔内導入装置に関する。
例えば特許文献1に開示されている内視鏡などの孔内導入装置の操作部の把持部には、例えば送気送水ボタンや、吸引ボタン等の流体制御用の押圧ユニットが、挿入部の湾曲部を湾曲させるためのノブの回動軸に対して直交する方向に配設されている。この孔内導入装置の押圧ユニットの押圧部は、ノブの回動軸に対して直交する方向に押圧方向軸を有し、コイルバネ等のバネ付勢力に抗して押圧される。
例えば特許文献2に開示されている内視鏡などの孔内導入装置の操作部の把持部には、流体制御用の押圧ユニットが挿入部の湾曲部を湾曲させるためのノブから離隔した位置に配設され、かつ、押圧ユニットの押圧部の押圧方向軸がノブの回動軸に対して直交する方向に対して傾斜した状態に配設されている。
特開平7−108036号公報 実開平5−84301号公報
特許文献1に開示されている孔内導入装置は、押圧方向軸に沿って押圧部を押圧する際、押圧部の押し込み操作に対し付勢力による反力を抑えるために、把持部をしっかりと把持する必要がある。このため、孔内導入装置のユーザが繰り返し押圧部を押し込む作業を行うと、把持した手(特に親指)に負荷がかかるのを防止することは難しい。
特許文献2に開示された孔内導入装置の押圧部を押圧する際、操作部の把持部が孔内導入装置用操作部の上方から見て反時計回りに回転し、すなわち、把持部が手から離れる方向に力が加えられる。特許文献2に開示された押圧部を操作する場合、把持部が手から離れる方向への力に対抗するため、特許文献1に開示された押圧部を操作する場合よりもさらに把持部をしっかりと把持する必要がある。
ユーザが把持部を把持しながら押圧部を押し込む作業を行っても、把持部をしっかりと把持する必要性を低減させ、把持した手に負荷をかけ難く、ユーザを疲労させ難い孔内導入装置用操作部及び孔内導入装置が望まれている。
この発明は、ユーザが把持部を把持しながら押圧部を押し込む作業を行っても、把持部をしっかりと把持する必要性を低減させ、把持した手に負荷をかけ難く、ユーザを疲労させ難い孔内導入装置用操作部及び孔内導入装置を提供することを目的とする。
この発明の一態様に係る孔内導入装置用操作部は、挿入部が接続され、前記挿入部により長手軸が規定されるとともに、前記長手軸に略直交し互いに略反対方向の第1法線を規定することにより第1及び第2面を横切る第1仮想線、及び、前記長手軸に略直交するとともに前記第1仮想線に略直交し互いに略反対方向の第2法線を規定することにより第3及び第4面を横切る第2仮想線が規定されるとともに、前記長手軸周りの周方向に沿って互いに隣接する前記第2面及び第4面でユーザに把持される把持面を形成する筒状の把持部と、前記把持部の外側のうち前記第3面に設けられ、押圧解除位置に付勢され前記第1面の前記第1法線に対して前記筒状の把持部の前記長手軸周りの周方向に鋭角の状態に押圧方向軸が規定される押圧部を有する押圧ユニットを備える切替部とを有し、前記押圧部の前記押圧方向軸を前記把持面に向かって仮想的に延長したとき、前記押圧方向軸と前記把持面との交点は、前記把持面を形成する前記第2面及び前記第4面の一方にあり、かつ、前記ユーザが前記把持面を把持した状態での手の親指の付け根と人差し指の付け根との間の位置にある
この発明によれば、ユーザが把持部を把持しながら押圧部を押し込む作業を行っても、把持部をしっかりと把持する必要性を低減させ、把持した手に負荷をかけ難く、ユーザを疲労させ難い孔内導入装置用操作部及び孔内導入装置を提供することができる。
図1(A)は第1実施形態に係る内視鏡(孔内導入装置)を右側から見た状態を示す概略図であり、図1(B)は第1実施形態に係る内視鏡(孔内導入装置)を正面から見た状態を示す概略図である。 図2は第1実施形態に係る内視鏡(孔内導入装置)の送気・送水ユニット、吸引ユニットを示す概略図である。 図3は第1実施形態に係る内視鏡(孔内導入装置)の操作部の第2ボタンユニットを上方から見た状態を示す概略図である。 図4は第1実施形態に係る内視鏡(孔内導入装置)の操作部を左手で把持し第2ボタンユニットのボタン(吸引ボタン)を押圧しようとする状態を上方から見た概略図である。 図5は第2実施形態に係る内視鏡(孔内導入装置)の操作部の第1スイッチを上方から見た状態を示す概略図である。
以下、図面を参照しながらこの発明を実施するための形態について説明する。
まず、第1実施形態について図1から図4を用いて説明する。
図1(A)及び図1(B)に示すように、この実施形態では、孔内導入装置として内視鏡10を例にして説明する。
内視鏡(孔内導入装置)10は、孔内に挿入される挿入部12と、ユーザの片手(具体的には左手)で把持されて挿入部12を含む内視鏡10を適宜に操作するのに用いられる操作部(孔内導入装置用操作部)14とを有する。操作部14は、挿入部12の基端部に配置されている。挿入部12の長手軸Lは挿入部12の中心軸上にあるものとする。挿入部12及び操作部14は、共通の長手軸L上にある。操作部14は、内視鏡10を制御する図示しない制御ユニットに接続されるユニバーサルコード16を含む。
図2に示すように、内視鏡10はその内部に孔内を照明する公知の照明光学系22、及び、照明光学系22で照明された孔内を撮像して観察する公知の観察光学系24を有する。この実施形態では、内視鏡10はさらに、観察光学系24の対物レンズ24aを洗浄したり対物レンズ24aへの付着物を除去するために送気・送水する送気・送水ユニット(送気・送液ユニット)26を有するとともに、生体組織や血液等を吸引する吸引ユニット28を有する。
送気・送水ユニット26は、第1シリンダ32と、第1シリンダ32に連結された送気・送水用管路34a,34b,36a,36bと、第1シリンダ32の長手軸(押圧方向軸)Dに沿って押圧される押圧ユニットとしての第1ボタンユニット(押圧弁ユニット)38とを有する。第1ボタンユニット(押圧ユニット)38は、後述するボタン54を押圧方向軸Dに沿って押圧した状態で送気機能及び送液機能を発揮する送気・送液ユニット26に配設されている。第1ボタンユニット(押圧ユニット)38は、把持部82の内側に配設された流体管路34a,34b,36a,36bに接続されている。第1シリンダ32の構造、第1シリンダ32に対する送気・送水用管路34a,34b,36a,36bの連結状態、及び、第1ボタンユニット38自体の構造は公知であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
吸引ユニット28は、第2シリンダ42と、第2シリンダ42に連結された吸引用管路44,46と、第2シリンダ42の長手軸(押圧方向軸)Dに沿って押圧される押圧ユニットとしての第2ボタンユニット(押圧弁ユニット)48とを有する。すなわち、押圧ユニット48は、後述するボタン54を押圧方向軸Dに沿って押圧した状態で吸引機能を発揮する吸引ユニット28に配設されている。第2ボタンユニット(押圧ユニット)48は、把持部82の内側に配設された流体管路44,46に接続されている。吸引用管路44は分岐された分岐管路44aを有する。分岐管路44aの端部は処置具入口(鉗子口)50に接続されている。第2シリンダ42の構造、第2シリンダ42に対する吸引用管路44,46の連結状態、及び、第2ボタンユニット48自体の構造は公知であるので、ここでの詳細な説明を省略する。
第1及び第2ボタンユニット38,48の概略的な構造(後述する台座52に対するボタン54及び付勢体56の構造)は略同一である。このため、代表して、第2ボタンユニット48について図3を用いて簡単に説明する。
図3に示すように、第2ボタンユニット48は、台座52と、押圧部としてのボタン(吸引ボタン)54とを有する。ボタン54は台座52に対して離隔するようにコイルバネ等の付勢体56(図4参照)で付勢されている。ボタン54は押圧方向軸Dに沿って押圧解除位置と押圧位置との間を移動可能である。ボタン54は通常は押圧解除位置にあり、付勢力に抗して押圧方向軸Dに沿って押圧することにより押圧位置に移動可能である。なお、第2ボタンユニット48の台座52は第2シリンダ42に対して着脱可能である。すなわち、第2ボタンユニット48は第2シリンダ42に対して着脱可能である。
ここで、図1(A)及び図1(B)に示すように、挿入部12は、その先端部から基端部に向かって順に、先端硬質部72と、湾曲部74と、可撓性を有する管状体76とを有する。管状体76は、いわゆる軟性内視鏡の挿入部の可撓管のように可撓性を有するものが用いられることが好適であるが、例えばステンレス合金材等の金属材製で可撓性がない硬質管が用いられても良い。
図1(A)及び図1(B)に示すように、操作部14は、挿入部12が接続され、接続された挿入部12により長手軸Lが規定される筒状の把持部82と、把持部82の外側に設けられ、挿入部12の湾曲部74を湾曲させるための入力操作が行われる入力軸Rを有する湾曲操作入力部としての第1及び第2ノブ84a,84bと、各種の切り替えを行う切替部86とを有する。図3に示すように、後述する非把持面112に設けられている。第1ノブ84a及び第2ノブ84bは入力軸Rの同軸上に配設されている。第1ノブ84aは湾曲部74をU方向及びD方向に湾曲させるのに用いられる。第2ノブ84bは湾曲部74をR方向及びL方向に湾曲させるのに用いられる。
なお、入力軸Rは、後述する第1仮想線IA1及び第1法線N1に略平行である。
切替部86は、上述した押圧ユニットとしての第1及び第2ボタンユニット38,48と、把持部82の外側に配設された複数の、ここでは第1から第4スイッチ92,94,96,98とを有する。第1から第4スイッチ92,94,96,98は、押圧されることにより機能が切り替えられる。
図1(B)に示すように、第1ボタンユニット38は第2ボタンユニット48の下側に配設されている。第1スイッチ92は把持部82のうち第2ボタンユニット48の上側の隣接した位置に配置されている。第2スイッチ94、第3スイッチ96及び第4スイッチ98は第2ボタンユニット48から徐々に離された状態に、後述する上端キャップ118に配置されている。例えば、第3スイッチ96は把持部82の上端面に配置されていることが好ましい。第4スイッチ98は、第2スイッチ94が配設された面とは反対側の面に配設されていることが好ましい。
図2に示すように、第1スイッチ92はユニバーサルコード16の内部に挿通される信号線93を介して電気的に接続される図示しないコントローラにより適宜の機能が設定されるとともに、押圧されることにより適宜の機能を発揮する。図示しないが、第2から第4スイッチ94,96,98についても、第1スイッチ92の信号線93と同様に、ユニバーサルコード16の内部に挿通される信号線を介して図示しないコントローラにそれぞれ電気的に接続される。このため、第2から第4スイッチ94,96,98についてもそれぞれ適宜の機能が設定されるとともに、押圧されることにより適宜の機能を発揮する。
なお、第1スイッチ92の一例として、観察光学系24で観察される像を静止させるのに用いられる。また、第4スイッチ98は一例として、観察光学系24で撮像される像を撮影するのに用いられる。このように、第1から第4スイッチ92,94,96,98は、押圧部が押圧されることにより、それぞれ設定された機能が切り替えられる。
図1(A)及び図1(B)に示すように、把持部82は、第1把持部(上側把持部)102と、第2把持部(下側把持部)104とを有する。操作部14の第2把持部104は、長手軸Lに沿って第1把持部102よりも挿入部12に近接した位置にある。
図3に示すように、把持部82の第1把持部102は、外周面として、長手軸L周りの周方向に、ノブ84a,84bが回動可能に配設されユーザに把持されることが稀であり、すなわちユーザに把持されることが少ない非把持面(第1面)112と、非把持面112に隣接し切替部86の押圧ユニット38,48,92が配設される押圧ユニット配置面(第2面)114と、非把持面112及び押圧ユニット配置面114に隣接し殆どの場合にユーザに把持され、すなわちユーザに把持されることが多い把持面116とを有する。第1把持部102はさらに、上端に、第2から4スイッチ94,96,98が配設された上端キャップ118を有する。図3及び図4に示すように、把持面116は、押圧ユニット配置面114に隣接しユーザの掌(左手の掌)で支持される第1把持面(ユニバーサルコード配置面)122と、第1把持面122に隣接するとともに非把持面112に隣接しユーザの同じ手の掌(左手の掌)で支持される第2把持面(ユーザ対向面)124とを有する。把持部82は、把持面116でユーザに把持される。すなわち、第1把持部102は第1把持面122及び第2把持面124でユーザに把持される。
第1把持部102はユニバーサルコード16が延出されるユニバーサルコード用コネクタとして形成された支持部128を有する。具体的には、第1把持部102は、第1把持面122に、ユーザの左手の親指の付け根と人差し指の付け根との間で支持される支持部128を有する。支持部128は、第1把持面122に対して膨出された状態に形成されている。
支持部128は、ユニバーサルコード16をユーザに向けて延出するとともに、ユニバーサルコード16を延出する向きを規定している。図4に示すように、ユニバーサルコード16の中心軸CUは、長手軸Lに対してねじれの位置にある。そして、ユニバーサルコード16の中心軸CU(延出方向)は、長手軸Lに近接するほど挿入部12に対して離隔している。すなわち、図1(A)及び図1(B)に示すように長手軸Lを鉛直方向に配置したとき、支持部128に近接するほど中心軸CUが上側の位置となる。
そして、図4に示すように、支持部128は、ユーザの左手LHの例えば人差し指IFから親指の付け根にかけて、手の甲を含む部位に載置されて、操作部14をその部位等で支持することができる。
非把持面112と押圧ユニット配置面114との間の境界、押圧ユニット配置面114と把持面116との間の境界、及び、把持面116と非把持面112との間の境界はそれぞれ、両者を連続させる滑らかな曲面に形成されている。また、第1把持面122と第2把持面124との間の境界も、両者を連続させる滑らかな曲面に形成されている。第1把持部102は、長手軸L周りの外周面が、非把持面112、押圧ユニット配置面114、把持面116(第1把持面122及び第2把持面124)が協働することにより略矩形状の環状に形成されている。
ここで、非把持面(第1面)112と第1把持面(第2面)122とは互いに略反対方向に法線N1が向けられ、押圧ユニット配置面(第3面)114と第2把持面(第4面)124とは互いに略反対方向に法線N2が向けられている。法線N1,N2は互いに直交する状態又は略直交する状態に向けられている。なお、非把持面112、押圧ユニット配置面114、第1把持面122、第2把持面124はいずれも平面であっても曲面であっても良い。このため、非把持面112、押圧ユニット配置面114、第1把持面122、第2把持面124のうち、採る位置により法線N1,N2の向きは異なるが、互いに略反対方向に向けられていることに変わりはない。
図1(A)及び図1(B)に示すように、第2把持部104は、外周面として、長手軸L周りの周方向に、第2把持面124に連続的に配置されたユーザ対向面(第5面)132と、グリップ面(第6面)134とを有する。グリップ面134は長手軸Lに対する横断面が略U字状に形成されている。すなわち、第2把持部104は、長手軸Lに直交する周方向の外周面が、ユーザ対向面132及びグリップ面134が協働することにより環状に形成されている。なお、グリップ面134のうち、挿入部12に近接する位置には、図2に示すチャンネルとしての管路44a,44を通して先端硬質部72の例えば先端面から処置具を突出させるための処置具入口50(図2参照)が形成されている。処置具入口50は非把持面112の法線N1と押圧ユニット配置面114の法線N2との間に開口を有するように形成されている。処置具入口50は、非把持面112の法線N1と、第1及び第2ボタンユニット38,48のボタン54の押圧方向軸Dとの間に開口を有するように形成されている。
なお、第1把持部102の第2把持面124と、第2把持部104のユーザ対向面132との境界は、両者が略平面状など、段差なく連続するように形成されていることが好ましい。
ユーザが内視鏡10の第1及び第2把持部102,104を片手(左手)で把持したとき、第2把持面124及びユーザ対向面132がユーザの正面に対向し得る。第2把持面124及びユーザ対向面132がユーザの正面に対向した状態で、第1把持部102のうち非把持面112がユーザの右側に配置される右側面として形成され、第1把持面122がユーザの左側に配置される左側面として形成される。なお、第1把持部102の押圧ユニット配置面114は第2把持面124とは法線N2が互いに略反対方向に向けられており、すなわち裏面にある。なお、押圧ユニット配置面114は、第2把持部104のグリップ面134のうちユーザ対向面132とは反対側にあり、グリップ面134に対して長手軸Lに対して径方向外方に突出した位置にある。このため、押圧ユニット配置面114だけでなく、非把持面112及び第1把持面122の一部により、グリップ面134に対して長手軸Lに対して径方向外方に段差140により突出した突出部142が形成されている。すなわち、第1把持部102の非把持面112、押圧ユニット配置面114及び第1把持面122と、第2把持部104のグリップ面134との間には段差140が形成されている。なお、第2把持部104の外周の周方向長さ(長手軸Lの軸周りの周長さ)について、第1把持部102の外周の周方向長さよりも短く形成されている。
すなわち、第1把持部102は、挿入部12により長手軸Lが規定されるとともに、長手軸Lに略直交し互いに略反対方向の第1法線N1を規定することにより非把持面(湾曲操作体配置面)112及び第1把持面(ユニバーサルコード配置面)122を横切る第1仮想線IA1、及び、長手軸Lに略直交するとともに第1仮想線IA1に略直交し互いに略反対方向の第2法線N2を規定することにより押圧ユニット配置面114及び第2把持面(ユーザ対向面)124を横切る第2仮想線IA2が規定されるとともに、長手軸L周りの周方向に沿って互いに隣接する第1把持面(ユニバーサルコード配置面)122及び第2把持面(ユーザ対向面)124でユーザに把持される把持面116を形成する。
そして、上述したように、第1把持部102の非把持面112すなわち突出部142には、切替部86の第1ボタンユニット38、第2ボタンユニット48及び第1スイッチ92が配設されている。
図3に示すように、この実施形態に係る第2ボタンユニット48のボタン(押圧部)54の押圧方向軸Dは、押圧ユニット配置面114(第1及び第2ノブ84a,84bの入力軸R(非把持面112に対する第1法線N1に略平行))に対して、入力軸Rに直交する第2仮想線IA2(押圧ユニット配置面114に対する第2法線N2に略平行)よりも小さい鋭角の角度αに規定されている。すなわち、ボタン54の押圧方向軸Dは、筒状の把持部82(第1把持部102)の長手軸L周りの周方向に角度αのような鋭角の状態に規定される。言い換えると、切替部86の第2ボタンユニット48のボタン54は、把持部82の外側のうち押圧ユニット配置面114に設けられ、押圧解除位置に付勢され第1仮想線IA1に平行な第1法線N1に対して直交する位置よりも筒状の把持部82の長手軸L周りの周方向に鋭角αの状態に押圧方向軸Dが規定されている。すなわち、押圧方向軸Dは、非把持面112の第1法線N1に対して把持部102の長手軸L周りの周方向に鋭角αの状態にある。さらに言い換えると、第2ボタンユニット(押圧ユニット)48のボタン54が押圧解除位置から押圧位置に移動させる際の押圧方向軸Dと押圧ユニット配置面114とのなす角のうち、非把持面112に近接する側が鋭角α(第1把持面122に近接する側が鈍角)で、押圧方向軸Dの仮想的な延長線が第2把持面124のうち第1把持面122に向かって近接するように、第2ボタンユニット(押圧ユニット)48の押圧方向軸Dが規定されている。
ここで、ボタン54の押圧方向軸Dを第1把持部102の内部を通して把持面116まで仮想的に延長したとき、把持面116に対する交点P1は、非把持面112の第1法線N1すなわち第1仮想線IA1に略直交しボタン54を通る第2仮想線IA2が把持面116に交差する位置(交点P0)よりも非把持面112に対して遠位の位置にある。ここでは、押圧方向軸Dは、第2把持面124のうち第1把持面122に近接する位置、又は、第1把持面122と第2把持面124との境界付近に向かっている。すなわち、把持面116に対する交点P1は、第2把持面124のうち第1把持面122に近接する位置、又は、第1把持面122と第2把持面124との境界付近にある。なお、把持面116に対する交点P1は、第1把持面122にあっても良い。このとき、交点P1は、第2把持面124に近接する位置にあることが好ましい。
次に、この実施形態に係る内視鏡10の作用について、図1から図4を用いて説明する。ここでは、主に、第2ボタンユニット48のボタン54を操作する際の作用について説明する。第1ボタンユニット38の作用も同様であるので、説明を省略する。
把持部82は、ユーザの左手LHの親指Tの付け根と人差し指IFの付け根との間で支持される支持部128を有する。第1把持部102の第2把持面124及び第2把持部104のユーザ対向面(第5面)132をユーザに正対するように配置した状態で、ユーザの左手LHの人差し指IFの上に支持部128を載置する。このとき、実際には、支持部128は、ユーザの手LHの親指Tの付け根と人差し指IFの付け根との間から手の甲にかけての位置で支持される。そして、ユニバーサルコード16の下面を親指Tの付け根付近で支持する。すなわち、ユニバーサルコード16は、ユーザの手の親指Tの付け根と人差し指IFの付け根との間から手の甲にかけての位置で支持される。
親指Tをユニバーサルコード16の下側を通して第2把持面124又はノブ84a,84bに配置する。このため、親指Tをノブ84a,84bに載置してノブ84a,84bを入力軸Rの軸周りに回動させることができる。一方、人差し指IF及び中指MFは第1ボタンユニット38及び第2ボタンユニット48を操作可能な位置にある。また、人差し指IFは、第1スイッチ92を操作可能な位置にある。
なお、ユーザの左手LHの掌のうち親指Tの拇指球は、第1把持面122及び第2把持面124の境界付近かつ、ユーザ対向面132及びグリップ面134の左側面にある。このような状態で、ユーザは、その左手LHで操作部14の第1及び第2把持部102,104を握る。
この状態で、ユーザは図示しない右手で挿入部12を保持して、体腔等の孔内に挿入部12の先端硬質部72を押し込んで、挿入部12の先端硬質部72から管状体76を挿入していく。
例えば大腸等の孔内を肛門側から奥側の例えば横行結腸等に向かって挿入部12を挿入していく際、U方向及びD方向に湾曲部74を湾曲させる。このとき、ユーザは右手で把持した挿入部12を長手軸Lの軸周りに回動させたり、左手LHで把持した操作部14の第1ノブ84aを適宜の方向に回動させる作業を繰り返して、挿入部12を手前側から奥側に向かって挿入していく。
第1把持部102の第2把持面124及び第2把持部104のユーザ対向面132をユーザの正面に配置した状態で、第1ノブ84aを左手LHの親指Tで上から下に向かって入力軸Rの軸周りに回動させれば湾曲部74はU方向に湾曲する。UD湾曲操作ノブ84aを親指Tで下から上に向かって入力軸Rの軸周りに回動させれば湾曲部74はD方向に湾曲する。第2ノブ84bを左手LHの親指Tで上から下に向かって入力軸Rの軸周りに回動させれば湾曲部74はR方向に湾曲する。第2ノブ84bを親指Tで下から上に向かって入力軸Rの軸周りに回動させれば湾曲部74はL方向に湾曲する。すなわち、操作部14の第1及び第2ノブ84a,84bが操作されることにより湾曲部74の湾曲状態が変更される。
湾曲部74をU方向又はD方向に湾曲させた状態を保持する場合、中指MF又は薬指RFの指腹を第1ボタンユニット38に載置した状態から移動させて、第1ノブ84aを保持する。第1ノブ84aの位置を保持することによって、湾曲部74をU方向又はD方向に湾曲させた状態を保持することができる。
ここで、この実施形態に係る内視鏡10の操作部14では、第1ボタンユニット38及び第2ボタンユニット48のボタン54を第1仮想線IA1に対して直交する第2仮想線IA2よりも鋭角αに傾けている。このため、ボタン54(特に第1ボタンユニット38のボタン54)上の中指MF又は薬指RFはボタン54が第2仮想線IA2上に押圧方向軸を有する場合よりも、第1ノブ84aに近接している。図3に示すように、従来のボタンの上面に対して接線T0を引いたときの第1ノブ84aと接線T0との間の距離D0は、本実施形態のボタン54の上面に対して接線T1を引いたときの第1ノブ84aと接線T1との間の距離D1よりも大きい。すなわち、本実施形態に係るボタン54と第1ノブ84aとの間の距離D1は、第2仮想線IA2に沿って押圧方向軸Dが存在する場合よりも短い状態に配置可能である。また、本実施形態の第1ノブ84aは、長手軸Lを中心として、ボタン54の上面の接線T1又は接線T1に近い方向に存在している。このため、長手軸Lを中心として中指MFや薬指RFを伸ばして第1ノブ84aを保持する際に、ボタン54に対する移動距離を小さくするとともに、中指MFや薬指RFをボタン54に載置した状態から第1ノブ84aへの移動を容易にすることができる。
第2ボタンユニット48のボタン54を付勢体56の付勢力に抗して台座52に向かって人差し指IFで押圧する場合、主に、PIP関節を動かすとともにDIP関節を動かす。PIP関節及びDIP関節を動かすとき、人差し指IFの指先の指腹FPの法線方向は第2把持面124の法線N2から第1把持面122の法線N1に向かって変化していく。すなわち、ボタン54を押圧する際、人差し指IFの指先の指腹FPの法線方向(押圧方向D)は親指Tと人差し指IFとの間の水かき付近に向けられる。このとき、ボタン54の押圧方向軸Dを把持面116、すなわち、第1及び第2把持面122,124に向かって仮想的に延長したとき、その交点P1は、第1及び第2把持面122,124の一方(図3中では第2把持面124)にあり、かつ、左手LHとの交点は、ユーザが把持面116を把持した状態での左手LHの親指Tの付け根と人差し指IFの付け根との間の位置にある(図4参照)。このため、ユーザは人差し指IFの指先で、第2仮想線IA2に沿う方向よりも、この実施形態のボタン54の押圧方向軸Dに沿うような方向、又は、押圧方向軸Dに近接する方向に力を付加し易い。したがって、ボタンが第2仮想線IA2に沿って押圧方向軸を有するボタンユニットよりも、この実施形態に係る第2ボタンユニット48は、効率的にボタン54を押圧することができる。すなわち、ユーザはボタン54の押圧力を効率的にボタン54に付加することができる。
そして、実際にボタン54が押圧されると、付勢体56により台座52を押圧し、すなわち、把持部82を押圧方向軸Dに向かって移動させようとする。このため、人差し指IFの指先の指腹FPによりボタン54が押圧されると、把持部82の把持面116が、親指Tと人差し指IFとの間の水かき付近に押し当てられる。このように、把持部82の把持面116が親指Tと人差し指IFとの間の水かき付近に押し当てられると、ボタン54が付勢体56の付勢力に抗して台座52に近接する。
このようにボタン54を押圧した際、自然に把持部82が親指Tと人差し指IFとの間の水かき付近から左手LHの掌付近に押し当てられる。このため、ボタン54を操作する際、ボタンの押圧に対して親指Tの位置を維持しようとするなど、把持部82をしっかりと把持しようとする必要がない。そして、従来の内視鏡のように、ボタンを押圧した際、親指Tに大きな負荷がかけられ易くなるのを防止することができる。
また、押圧方向軸Dは、ボタン54を押圧方向軸Dに沿って押圧したときに、支持部128をユーザの左手LHの親指Tの付け根と人差し指IFの付け根との間に押し付ける方向に向けられている。このため、支持部128の存在によっても、ボタン54を操作する際、ボタンの押圧に対して親指Tの位置を維持しようとするなど、把持部82をしっかりと把持しようとする必要がない。
さらに、支持部128から延出され、ユーザの左手LHの親指Tの付け根と人差し指IFの付け根との間から左手の甲にかけての位置で支持されるユニバーサルコード16の存在によっても、ボタン54を操作する際、ボタンの押圧に対して親指Tの位置を維持しようとするなど、把持部82をしっかりと把持しようとする必要がない。
この実施形態に係る内視鏡10の操作部14によれば、ボタン54を押圧する際、親指Tと人差し指IFとの間の水かき付近から掌にかけての部位に負荷がかけられるので、親指Tへの負荷を大きく減少させることができる。
したがって、この実施形態に係る内視鏡10の操作部14によれば、ユーザが把持部82を把持しながらボタン54を押し込む作業を行っても、把持部82をしっかりと把持する必要性を低減させ、把持した手LHに負荷をかけ難く、ユーザを疲労させ難くすることができる。
特に、医療機器としての内視鏡10等の孔内導入装置は、細かな作業を行う際の操作経験が重要である。このため、内視鏡10は、ユーザから操作感を極力変更したくないという要望がある。この実施形態によれば、ユーザの操作感を維持しつつ、ボタン54を押し込む作業を行う際に把持した手に負荷がかかり難い内視鏡10を提供することができる。
また、図1(A)に示すように、第2ボタンユニット48のボタン54が配設された押圧ユニット配置面114の法線N2は、長手軸Lを鉛直方向に配置したときに、水平方向よりもやや上向きとなっている。このため、ボタン54を押圧したとき、水平方向よりもやや下向きに力が作用する。したがって、支持部128が親指Tと人差し指IFとの間の水かき付近に押し当てられるように力が作用する。このため、ボタン54を操作する際、把持部82をしっかりと把持しようとする必要性を低減させることができる。
この実施形態では操作部14がユニバーサルコード16を有する例について説明したが、ユニバーサルコード16は必ずしも必要ではない。一方、ユニバーサルコード16を不要としても、把持部82を把持する際に安定して把持するのを補助するため、ユーザの親指Tと人差し指IFとの間の水かき付近に押し当てられて支持される支持部128は形成されていることが好ましい。
なお、この実施形態における第1ボタンユニット38のボタン54及び第2ボタンユニット48のボタン54の押圧方向軸Dは、同一であっても、異なっていても良いが、いずれにしても両者の非把持面112に対する角度が鋭角であることが好ましい。
次に、第2実施形態について図5を用いて説明する。この実施形態は第1実施形態の変形例であって、第1実施形態で説明した部材と同一の部材又は同一の機能を有する部材には極力同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
なお、この実施形態では、図1から図4で説明した非把持面112は、第1及び第2ノブ84a,84bが配置されない湾曲操作体非配置面として形成されている。一方、図1から図4で説明した第2把持面124は、把持面として形成されているだけでなく、湾曲操作体配置面としても形成されている。
図5に示すように第1スイッチ(押圧ユニット)92の押圧部92aの押圧方向軸Dが第2仮想線IA2に対して傾斜した例について説明する。この実施形態に係る第1スイッチ92は水密状態に押圧ユニット配置面114に固定されている。第1スイッチ92は例えば樹脂材で形成され自己復元性を有し、人差し指IFで押圧部92aを押圧した後、押圧を解除したときに図5に示す形状に自動的に復帰する。もちろん、第1スイッチ92の内部にコイルバネ等の付勢体が配設されていることも好適である。
押圧部92aの押圧方向軸Dは、押圧ユニット配置面114に対して、第2法線N2に平行な第2仮想線IA2よりも小さい鋭角の角度βに規定されている。押圧部92aの押圧方向軸Dは、非把持面112の第1法線N1に対して把持部102の長手軸L周りの周方向に鋭角βの状態に規定されている。すなわち、押圧部92aの押圧方向軸Dは、筒状の把持部82(第1把持部102)の長手軸L周りの周方向に角度βのような鋭角の状態に規定される。言い換えると、第1スイッチ(押圧ユニット)92の押圧部92aが押圧解除位置から押圧位置に移動させる際の押圧方向軸Dと押圧ユニット配置面114とのなす角のうち、非把持面(湾曲操作体非配置面)112に近接する側が鋭角β(第1把持面122に近接する側が鈍角)で、押圧方向軸Dの仮想的な延長線が第1把持面122に向かうように、第1スイッチ92の押圧方向軸Dが規定されている。切替部86の第1スイッチ92の押圧部92aは、把持部82の外側に設けられ、押圧解除位置に付勢され法線N1に対して直交する位置(法線N2に平行な位置)よりも筒状の把持部82の長手軸L周りの周方向に鋭角βの状態に押圧方向軸Dが規定されている。
ここで、押圧部92aの押圧方向軸Dを第1把持部102の内部を通して把持面116まで仮想的に延長したとき、把持面116に対する交点P2は、第1仮想線IA1すなわち非把持面112の第1法線N1に直交し押圧部92aを通る第2仮想線IA2が把持面116に交差する位置(交点P0)よりも非把持面112に対して遠位の位置にある。
具体的には、この実施形態では、押圧部92aの押圧方向軸Dを把持面116に向かって仮想的に延長したとき、その交点P2は、把持面116を形成する第1把持面(ユニバーサルコード配置面)122にあり、かつ、ユーザが把持面116を把持した状態での手の親指の付け根と人差し指の付け根との間の位置にある。
次に、この実施形態に係る内視鏡10の作用について、図5を用いて簡単に説明する。
第1実施形態で説明したように、ユーザは、その左手LHで操作部14の第1及び第2把持部102,104を握る。このとき、ユーザの左手LHの人差し指IFは、第1スイッチ92を操作可能な位置にある。
押圧部92aを人差し指IFで押圧する場合、第1実施形態のボタン54を押圧するのと同様に、主に、PIP関節を動かすとともにDIP関節を動かす。PIP関節及びDIP関節を動かすとき、人差し指IFの指先の指腹FPの法線方向は第2把持面124の法線N2から第1把持面122の法線N1に向かって変化していく。すなわち、押圧部92aを押圧する際、人差し指IFの指先の指腹FPの法線方向は親指Tと人差し指IFとの間の水かき付近に向けられる。このため、ユーザは人差し指IFの指先で、第2仮想線IA2に沿う方向よりも、この実施形態の押圧部92aの押圧方向軸Dに沿うような方向、又は、押圧方向軸Dに近接する方向に力を付加し易い。したがって、押圧部が第2仮想線IA2に沿って押圧方向軸を有する第1スイッチよりも、この実施形態に係る第1スイッチ92は、効率的に押圧部92aを押圧することができる。すなわち、ユーザは押圧部92aの押圧力を効率的に押圧部92aに付加することができる。
そして、実際に押圧部92aが押圧されると、把持部82を押圧方向軸Dに向かって移動させようとする。このため、把持部82の把持面116が、人差し指IFの指先の指腹FPは親指Tと人差し指IFとの間の水かき付近に押し当てられる。したがって、把持部82の把持面116が親指Tと人差し指IFとの間の水かき付近に押し当てられると、押圧部92aが押圧ユニット配置面114に近接する。
このように押圧部92aを押圧した際、自然に把持部82が親指Tと人差し指IFとの間の水かき付近に押し当てられる。このため、押圧部92aを操作する際、親指Tの位置を維持しようとするなど、把持部82をしっかりと把持しようとする必要がない。そして、従来の内視鏡のように、第1スイッチの押圧部を押圧した際、親指Tだけに大きな負荷がかけられ易くなるのを防止することができる。
したがって、この実施形態に係る内視鏡10の操作部14によれば、ユーザが把持部82を把持しながら第1スイッチ92の押圧部92aを押し込む作業を行っても、把持部82をしっかりと把持する必要性を低減させ、把持した手LHに負荷をかけ難く、ユーザを疲労させ難くすることができる。
特に、医療機器としての内視鏡10等の孔内導入装置は、細かな作業を行う際の操作経験が重要である。このため、内視鏡10は、ユーザから操作感を極力変更したくないという要望がある。この実施形態によれば、ユーザの操作感を維持しつつ、押圧部92aを押し込む作業を行う際に把持した手に負荷がかかり難い内視鏡10を提供することができる。
また、図1(A)に示すように、第1スイッチ92の押圧部92aが配設された押圧ユニット配置面114の法線N2は、長手軸Lを鉛直方向に配置したときに、水平方向よりもやや上向きとなっている。このため、押圧部92aを押圧したとき、水平方向よりもやや下向きに力が作用する。したがって、支持部128が親指Tと人差し指IFとの間の水かき付近に押し当てられるように力が作用する。このため、押圧部92aを操作する際、把持部82をしっかりと把持しようとする必要がない。
ところで、この実施形態では、非把持面112に配置された第1及び第2ノブ84a,84bの代わりに、第2把持面(ユーザ対向面)124に配置され中立軸(入力軸)Rが規定された湾曲操作入力部としてのジョイスティック184を操作することにより湾曲部74を湾曲させるものとして説明する。ジョイスティック184の代わりに第1及び第2ノブ84a,84bを用いても良いことはもちろんである。
ジョイスティック184が中立軸R上にある場合、湾曲部74は真っ直ぐの状態にある。ジョイスティック184を中立軸Rに対して移動させたときの湾曲部74の動作は適宜に設定可能である。例えば、第2把持面(ユーザ対向面)124をユーザに対して正対させ、操作部14を上側、挿入部12を下側に鉛直方向に長手軸Lを配置した状態で、例えばジョイスティック184を把持部82の上側に移動させると湾曲部74がU方向に湾曲し、下側に移動させると湾曲部74がD方向に湾曲し、左側(第1把持面(ユニバーサルコード配置面)122に近接する側)に移動させると湾曲部74がL方向に湾曲し、右側(非把持面112に近接する側)に移動させると湾曲部74がR方向に湾曲する。
また、この実施形態では第1スイッチ92を角度βの状態に傾斜させた例について説明したが、第1スイッチ92が角度βに傾斜するだけでなく、第1実施形態で説明したボタンユニット38,48が角度αに傾斜していることが好適である。なお、角度βは角度αと同一であることも好適である。
この実施形態では、内視鏡10の例について説明したが、内視鏡10から照明光学系及び観察光学系が除去された孔内導入装置が形成されることも好適である。
これまで、いくつかの実施形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
10…内視鏡(孔内導入装置)、12…挿入部、14…操作部、16…ユニバーサルコード、38…第1ボタンユニット、48…第2ボタンユニット、52…台座、54…ボタン、56…付勢体、82…把持部、84a…第1ノブ、84b…第2ノブ、86…切替部、92…第1スイッチ、92a…押圧部、102…第1把持部、104…第2把持部、112…非把持面、114…押圧ユニット配置面、116…把持面、118…上端キャップ、122…第1把持面、124…第2把持面、128…支持部、132…ユーザ対向面、134…グリップ面、140…段差、142…突出部、N1,N2…法線、P0,P1…交点。

Claims (15)

  1. 挿入部が接続され、前記挿入部により長手軸が規定されるとともに、前記長手軸に略直交し互いに略反対方向の第1法線を規定することにより第1及び第2面を横切る第1仮想線、及び、前記長手軸に略直交するとともに前記第1仮想線に略直交し互いに略反対方向の第2法線を規定することにより第3及び第4面を横切る第2仮想線が規定されるとともに、前記長手軸周りの周方向に沿って互いに隣接する前記第2面及び第4面でユーザに把持される把持面を形成する筒状の把持部と、
    前記把持部の外側のうち前記第3面に設けられ、押圧解除位置に付勢され前記第1面の前記第1法線に対して前記筒状の把持部の前記長手軸周りの周方向に鋭角の状態に押圧方向軸が規定される押圧部を有する押圧ユニットを備える切替部と
    備え、
    前記押圧部の前記押圧方向軸を前記把持面に向かって仮想的に延長したとき、前記押圧方向軸と前記把持面との交点は、前記把持面を形成する前記第2面及び前記第4面の一方にあり、かつ、前記ユーザが前記把持面を把持した状態での手の親指の付け根と人差し指の付け根との間の位置にある、孔内導入装置用の操作部。
  2. 前記押圧部の前記押圧方向軸を前記把持面まで仮想的に延長したときの前記把持面に対する交点は、前記第1面の第1法線に略直交し前記押圧部を通る第2仮想線が前記把持面に交差する位置よりも前記第1面に対して遠位の位置にある、請求項1に記載の操作部。
  3. 前記把持部は、前記第2面に、前記ユーザの手の親指の付け根と人差し指の付け根との間で支持される支持部を有し、
    前記押圧方向軸は、前記押圧部を前記押圧方向軸に沿って押圧したときに、前記支持部を前記ユーザの手の親指の付け根と人差し指の付け根との間に押し付ける方向に向けられている、請求項1に記載の操作部。
  4. 前記把持部の前記支持部から延出され、前記ユーザの手の親指の付け根と人差し指の付け根との間から手の甲にかけての位置で支持されるユニバーサルコードをさらに具備する請求項3に記載の操作部。
  5. 前記押圧ユニットは、前記把持部の内側に配設された流体管路に接続されている、請求項1に記載の操作部。
  6. 前記押圧ユニットは、前記押圧部を前記押圧方向軸に沿って押圧した状態で吸引機能を発揮する吸引ユニットに配設されている、請求項5に記載の操作部。
  7. 前記押圧ユニットは、前記押圧部を前記押圧方向軸に沿って押圧した状態で送気機能及び送液機能を発揮する送気・送液ユニットに配設されている、請求項5に記載の操作部。
  8. 前記切替部は、前記押圧ユニットとして、前記押圧部が押圧されることにより機能が切り替えられるスイッチを有する、請求項1に記載の操作部。
  9. 前記把持部のうち、前記第1面に設けられ、前記挿入部の湾曲部を湾曲させるための入力操作が行われ前記第1面の前記第1法線に略平行な入力軸を有し、前記押圧部との間の距離が前記第2仮想線に沿って前記押圧方向軸が存在する場合よりも短い状態に配置可能である湾曲操作入力部をさらに具備する、請求項1に記載の操作部。
  10. 請求項9に記載の操作部と、
    前記操作部の前記湾曲操作入力部が操作されることにより湾曲状態が変更される湾曲部を有する挿入部と
    を具備する孔内導入装置。
  11. 互いに略反対方向に第1法線が向けられる第1及び第2面と、前記第1及び第2面間にそれぞれ配設され互いに略反対方向に第2法線が向けられる第3及び第4面とを有しユーザに前記第2面及び前記第4面で把持される筒状の把持部と、
    前記第1面及び前記第4面の一方に配設され挿入部の湾曲部を湾曲させるために湾曲操作を入力する湾曲操作入力部と、
    前記第3面に配設され、前記ユーザに操作されることにより押圧位置と押圧解除位置とが切り換えられ、前記押圧解除位置から前記押圧位置に移動させる際の押圧方向軸と前記第3面とのなす角のうち、前記第1面に近接する側が鋭角で、前記押圧方向軸の仮想的な延長線が前記第4面のうち前記第2面に近接する位置に向かう、前記第2面と前記第4面との境界付近に向かう、又は、前記第2面に向かう、押圧部を有する押圧ユニットと
    を具備する孔内導入装置用の操作部。
  12. 前記把持部は、ユーザの手の親指の付け根と人差し指の付け根との間で支持される支持部を有し、
    前記押圧方向軸は、前記押圧部を前記押圧方向軸に沿って押圧したときに、前記支持部を前記ユーザの手の親指の付け根と人差し指の付け根との間に押し付ける方向に向けられている、請求項11に記載の操作部。
  13. 前記押圧ユニットは、前記把持部の内側に配設された流体管路に接続されている、請求項11に記載の操作部。
  14. 前記押圧ユニットは、前記押圧部が押圧されることにより機能が切り替えられるスイッチを有する、請求項11に記載の操作部。
  15. 請求項11に記載の操作部と、
    前記操作部の前記湾曲操作入力部が操作されることにより湾曲状態が変更される湾曲部を有する挿入部と
    を具備する孔内導入装置。
JP2014017614A 2014-01-31 2014-01-31 孔内導入装置用操作部及び孔内導入装置 Active JP6165073B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014017614A JP6165073B2 (ja) 2014-01-31 2014-01-31 孔内導入装置用操作部及び孔内導入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014017614A JP6165073B2 (ja) 2014-01-31 2014-01-31 孔内導入装置用操作部及び孔内導入装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015144625A JP2015144625A (ja) 2015-08-13
JP6165073B2 true JP6165073B2 (ja) 2017-07-19

Family

ID=53889284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014017614A Active JP6165073B2 (ja) 2014-01-31 2014-01-31 孔内導入装置用操作部及び孔内導入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6165073B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59883Y2 (ja) * 1979-12-26 1984-01-11 オリンパス光学工業株式会社 内視鏡
JPH084001Y2 (ja) * 1989-06-07 1996-02-07 オリンパス光学工業株式会社 内視鏡
JP2555097Y2 (ja) * 1992-04-15 1997-11-19 富士写真光機株式会社 内視鏡
JPH06304122A (ja) * 1993-04-23 1994-11-01 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡装置
JPH08299255A (ja) * 1995-05-10 1996-11-19 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡
JP4356041B2 (ja) * 1999-03-05 2009-11-04 フジノン株式会社 内視鏡の手元操作部構造
JP2006149879A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡の操作部
JP2006218155A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Pentax Corp 電子内視鏡及び電子内視鏡用ユニバーサルチューブの折れ止め構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015144625A (ja) 2015-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10231605B2 (en) Endoscope
JP6006455B2 (ja) 内視鏡装置
US11160441B2 (en) Endoscope operation portion and endoscope
JP6395973B1 (ja) 内視鏡操作部およびこれを具備する内視鏡
US20190053690A1 (en) Endoscope
JP2003305002A (ja) 内視鏡
JP2006000406A (ja) 内視鏡及び内視鏡用湾曲操作補助部材
CN107427194A (zh) 内窥镜
JP5869186B2 (ja) 孔内導入装置用の操作部及び孔内導入装置
JP6165073B2 (ja) 孔内導入装置用操作部及び孔内導入装置
US10478050B2 (en) Operation device for into-bore introduction device, and into-bore introduction device
JP6042797B2 (ja) 孔内導入装置用操作部及び孔内導入装置
WO2014203607A1 (ja) 導入装置、内視鏡装置
JP2016052422A (ja) 内視鏡湾曲操作機構
JP2004141331A (ja) 内視鏡操作装置
US20240237880A1 (en) An endoscope with an ergonomic handle
JP2024031457A (ja) 内視鏡操作部及び内視鏡
US20230248212A1 (en) Endoscope
JP2019041885A (ja) 内視鏡
JP6219008B1 (ja) 内視鏡
JP6010265B1 (ja) 内視鏡
WO2022243465A1 (en) An endoscope with an ergonomic handle
JP2017035319A (ja) 内視鏡装置
JP2015112420A (ja) 挿入機器
JP2009279292A (ja) 内視鏡

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20150525

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170620

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6165073

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250