JP4356041B2 - 内視鏡の手元操作部構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は内視鏡の手元操作部構造に係り、特に内視鏡挿入部の湾曲部を湾曲操作する操作ノブが設けられた操作部と、該操作部に連結され術者の手で把持される把持部とからなる内視鏡の手元操作部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平9−84741号公報に開示された内視鏡のように、一般的な内視鏡の手元操作部は、操作部と把持部とから構成されている。前記操作部には、アングル操作ノブ、送気・送水ボタン、吸引ボタン等の各種操作部材が取り付けられ、これらの操作部材は、前記把持部を把持した術者の指によって操作される。
【0003】
このような内視鏡の手元操作部を図3に示す。同図は、手元操作部1の把持部2を術者の左手3で把持した状態を操作部4の後方から見た図である。同図に示す手元操作部1は、操作部4の重心5を通る鉛直軸6に対して、手首の中心軸7が距離Aだけ離れた構造であるため、操作部4の重量が親指8の付け根9部分にかかり、術者に無理な負担を強いていた。なお、上記不具合は、鉛直軸6が前記中心軸7に重なるように、操作部4の位置をずらせば解消できるが、操作部4や把持部2は、筒状に形成されてその内部に送気管、送水管、吸引管、ライトガイド、イメージガイド等の内容物が挿入されているので、操作部4の位置をずらすことは内容物を曲げることになるので内容物の配置上好ましくない。
【0004】
そこで、このような不具合を解消する手元操作部として、図4の手元操作部10が提案されている。同図に示す手元操作部10は、把持部11の外周部のうち、親指8以外の指の付け根部分が当接されるコーナ部分12が膨出形成され、このコーナ部分12の下方に形成されたテーパ面13に手3の腹を当接させるように構成されている。
【0005】
斯かる手元操作部10によれば、把持部11を手3で把持すると、手首の中心軸7が鉛直軸6に接近(a<A)するので、操作部4の重量が手3の腹14にかかるようになり、これによって、操作部4の重量を手3の甲15で支えることができる。これにより、術者の負担が軽減されるので、内視鏡の長時間操作が可能になる。なお、図3、図4上で符号16は把持部2、11の中心軸であり、符号17、18は操作部4に設けられたアングル操作ノブ、また、符号19は吸引ボタンである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図4に示した内視鏡の手元操作部10は、把持部11のコーナ部12を膨出形成した構造なので、コーナ部12とアングル操作ノブ17との距離が図3の手元操作部1と比べて長くなるという問題がある。この問題によって、前記手元操作部10では、把持部11を把持した手3の人指し指20がアングル操作ノブ17にとどきにくいという不具合が生じるので、アングル操作に支障をきたすという欠点があった。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、術者の負担を軽減することができるとともに、把持部を把持した手で操作ノブを支障なく操作することができる内視鏡の手元操作部構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、内視鏡挿入部の湾曲部を湾曲操作する操作ノブが設けられた操作部と、該操作部の先端に連結されるとともにその断面が略矩形状で筒状に形成され術者の左手で把持される把持部とからなる内視鏡の手元操作部において、前記操作部の後方から前記把持部を見たときに、把持部の左側面が前記術者の左手の腹で把持され、前記操作部に設けられる前記操作ノブは、前記操作部の右側面に設けられ、該把持部は、前記操作部に対し把持部の中心軸を中心に反時計回り方向に8度〜12度の範囲で傾斜させられて設けられていることを特徴とする。
【0009】
本発明の手元操作部によれば、操作部の後方から把持部を見たときに、把持部は、操作部に対し把持部の中心軸を中心に反時計回り方向に所定角度傾斜させられて設けられている。また、本発明によれば、把持部を術者の手で把持した際に、手の甲で操作部の重量を支えることができる角度に把持部の傾斜角度を設定している。このような把持部を術者の手で把持すると、手首の中心軸が操作部の重心を通る鉛直軸に接近するので、操作部の重量が手の腹にかかるようになり、操作部の重量を手の甲で支えることができる。これによって、術者の負担を軽減することができる。また、前記把持部には、コーナ部に膨出部が形成されていないので、把持部を把持した手の人指し指が操作ノブにとどきにくくなるという不具合は生じず、これによって、把持部を把持した手で操作ノブを支障なく操作することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る内視鏡の手元操作部構造の好ましい実施の形態を詳述する。
図1は、本実施の形態の内視鏡の手元操作部構造が適用された医療用内視鏡30を示す全体図である。
【0011】
同図に示す内視鏡30は手元操作部32を有し、この手元操作部32の先端ジョイント34には、体腔内に挿入される挿入部36が接続されている。前記挿入部36は、軟性部38、湾曲部40、先端硬質部42から構成されており、前記湾曲部40は、軟性部38内に挿通された図示しない一対のアングル操作用ワイヤを介して、手元操作部32の操作部44に設けられた一対のアングル操作ノブ46、46に連結されている。したがって、手元操作部32の把持部48を把持した術者の左手50(図2参照)によって、図1のアングル操作ノブ46、46が操作されると、前記湾曲部40が湾曲され、先端硬質部42が所望の方向に向けられる。符号52は鉗子孔であり、この鉗子孔52を介して鉗子等の処置具が挿入部36に挿入される。また、手元操作部32の操作部44には、送気・送水ボタン54、吸引ボタン56、シャッターボタン58が並設され、これらのボタン54〜58も、把持部48を把持した術者の左手50によって操作される。また、手元操作部32の操作部44には、軟性チューブ60を介してライトガイドコネクタ62が連結される。符号64はライトガイド棒である。
【0012】
ところで、本実施の形態の把持部48は図2に示すように、操作部44の後方から把持部48を見たときに、操作部44に対し把持部48の中心軸66を中心に反時計回り方向に所定角度θ(本実施の形態では約10度)傾斜させられて設けられている。
このような把持部48を術者の左手50で把持すると、手首の中心軸68が操作部44の重心70を通る鉛直軸72に接近する。これによって、操作部44の重量が左手50の腹74にかかるようになり、操作部44の重量を左手50の甲76で支えることができるようになる。
【0013】
したがって、本実施の形態の手元操作部32によれば、術者の負担を軽減することができる。また、前記把持部48には、図4に示した手元操作部10のように、把持部11のコーナ部12に膨出部が形成されていない。よって、図2に示すように、把持部48を把持した左手50の人指し指76がアングル操作ノブ46にとどかなくなるという不具合は生じず、これによって、把持部48を把持した左手50でアングル操作ノブ46を支障なく操作することができる。
【0014】
なお、本実施の形態では、把持部48の傾斜角度θを約10度に設定したが、この角度に限定されるものではなく、8度〜12度の範囲に設定することが好ましい。
また、本実施の形態では、操作部44に送気・送水ボタン54や吸引ボタン56が設けられた医療用内視鏡30の手元操作部32について説明したが、これらのボタン54、56が設けられていない、工業用内視鏡の手元操作部にも適用することができる。
【0015】
更に、本実施の形態では、操作部44にアングル操作ノブ46が設けられた内視鏡30の手元操作部32について説明したが、アングル操作ノブ46のない内視鏡の手元操作部にも適用することができる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る内視鏡の手元操作部構造によれば、操作部の後方から把持部を見たときに、把持部は、操作部に対し把持部の中心軸を中心に反時計回り方向に所定角度傾斜させられて設けられ、また、把持部の傾斜角度は、把持部を術者の手で把持した際に、手の甲で操作部の重量を支えることができる角度に設定されているので、術者の負担を軽減することができるとともに、把持部を把持した手で操作ノブを支障なく操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の内視鏡の手元操作部構造が適用された内視鏡の全体構造図
【図2】図1に示した内視鏡の手元操作部を後方からみた説明図
【図3】従来の内視鏡の手元操作部の説明図
【図4】従来の内視鏡の手元操作部の説明図
【符号の説明】
30…内視鏡、32…手元操作部、36…挿入部、44…操作部、46…アングル操作ノブ、48…把持部、50…術者の左手
Claims (1)
- 内視鏡挿入部の湾曲部を湾曲操作する操作ノブが設けられた操作部と、該操作部の先端に連結されるとともにその断面が略矩形状で筒状に形成され術者の左手で把持される把持部とからなる内視鏡の手元操作部において、
前記操作部の後方から前記把持部を見たときに、把持部の左側面が前記術者の左手の腹で把持され、前記操作部に設けられる前記操作ノブは、前記操作部の右側面に設けられ、該把持部は、前記操作部に対し把持部の中心軸を中心に反時計回り方向に8度〜12度の範囲で傾斜させられて設けられていることを特徴とする内視鏡の手元操作部構造。
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