JP6164970B2 - ロボット制御方法、ロボットシステム、プログラム、記録媒体及び部品の製造方法 - Google Patents

ロボット制御方法、ロボットシステム、プログラム、記録媒体及び部品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、配線のような長尺部材上の把持目標位置をロボットハンドに把持させるロボット制御方法、ロボットシステム、プログラム記録媒体及び部品の製造方法に関する。
ロボットシステムとしての自動組立装置の組立工程で必要になる作業の1つとして、コネクタ付きケーブルのケーブル側コネクタを、基板側コネクタに接続する作業がある。
コネクタ付きケーブルは、例えばフレキシブルフラットケーブル等のケーブルと、ケーブルの先端部に取り付けられたケーブル側コネクタとからなる。ケーブルの基端部は、基板等の部材に取り付けられている。ケーブル側コネクタの接続対象となる基板側コネクタは、例えば同じ基板や別の基板に取り付けられている。
このような場合において、ロボットハンドを有するロボットを用い、コネクタ付きケーブルのケーブル側コネクタを基板側コネクタに接続する作業を行う際には、ケーブル側コネクタ又はその手前を正確に把持する必要がある。
しかし、コネクタ付きケーブル等の可撓性を有する柔軟物の長尺部材は、曲げやねじれの変形自由度、工作精度の誤差等がある。したがって、ロボットシステムに供給されるコネクタ付きケーブルの先端部、即ちケーブル側コネクタにおいては、ケーブルの撓みにより、その位置及び姿勢が大きくばらつく。
長尺部材の先端部のばらつきが大きいと、視覚センサで長尺部材の先端部に設定した把持目標位置を撮像し、撮像結果に基づいて把持目標位置を計測する際に、視覚センサの視野範囲に長尺部材の先端部を入れることが困難であった。そこで長尺部材の把持目標位置をいきなりロボットハンドに把持させる制御を行うのではなく、まず位置及び姿勢の不定性が先端部に比べて小さい途中部位を、ロボットハンドに挟持させ、その状態でハンドを先端部へ移動させていた(特許文献1参照)。特許文献1では、長尺部材の先端部を所定範囲内に拘束し、視覚センサで所定範囲を撮像して把持目標位置の位置姿勢を計測し、別のロボットのロボットハンドに把持させて、別のロボットにより、コネクタの接続作業を行っていた。
一方、1つのロボットを用いる方法として、視覚センサを用いて把持目標位置とロボットハンドとの誤差を計測し、誤差に相当する移動量でロボットハンドを移動させて、ロボットハンドの位置を補正しているものが提案されている(特許文献2参照)。特許文献2では、ロボットハンドが把持目標位置に到達するまで、補正動作と視覚センサを用いた誤差の計測とを繰り返し行っていた。これら動作を繰り返すことで、ロボットハンドに把持目標位置を正確に把持させていた。
特許第3876234号公報 特開2007−11978号公報
しかしながら、上記特許文献1の方法では、少なくとも2つのロボットが必要であり、1つのロボットだけを用いてロボットハンドに把持目標位置を正確に把持させるのが困難であった。
また、上記特許文献2の方法では、1つのロボットで把持目標位置を正確に把持することは可能であるが、速度が遅いという問題があった。即ち、可撓性を有する長尺部材においては、ケーブルに沿うロボットハンドの挟持位置の摺動により、曲げやねじれ等の可撓変形や伸縮変形が生じ、把持目標位置が変位することがある。この把持目標位置の変位は、以前に行った補正動作が影響する。しかし、上記特許文献2では、可撓性を有する柔軟な長尺部材を考慮してなされたものではなく、上記特許文献2の方法を柔軟物の把持にそのまま適用すると、変位する把持目標位置にロボットハンドの位置を収束させるのに時間が長くかかっていた。
そこで、本発明は、柔軟物である長尺部材の把持目標位置を、迅速かつ正確にロボットハンドに把持させることを目的とするものである。
本発明は、可撓性を有する長尺部材の基端部が剛体に取り付けられた状態にあって、前記長尺部材に把持目標位置を設定し、前記基端部と前記把持目標位置との間の途中部位をロボットハンドに摺動可能に挟持させ、前記把持目標位置に近づくように前記ロボットハンドの挟持位置を摺動させ、変位する前記把持目標位置をロボットハンドに把持させるようにロボットアームを制御する制御部によるロボット制御方法において、前記制御部が、前記途中部位を、前記長尺部材の延びる長手方向に沿って摺動可能に前記ロボットハンドに挟持させる挟持工程と、前記制御部が、視覚センサに前記ロボットハンドと前記把持目標位置とを撮像させ、撮像結果に基づき、前記ロボットハンドの位置と前記把持目標位置との誤差を算出する誤差算出工程と、前記制御部が、前記ロボットハンドが前記把持目標位置に到達していない場合、補正量を算出するのが初回のときは、前記誤差算出工程にて算出した今回の誤差を用いて今回の補正量を算出し、補正量を算出するのが2回目以降のときは、前記今回の誤差、前記誤差算出工程にて算出した前回の誤差と前記今回の誤差との差分、及び前回の補正量を用いて、今回の補正量を算出する補正量算出工程と、前記制御部が、前記補正量算出工程にて算出した前記今回の補正量に基づき、前記ロボットハンドが前記長手方向に沿って移動して前記把持目標位置に近接するように前記ロボットアームを動作させる補正工程と、を備え、前記制御部が、前記ロボットハンドが前記把持目標位置に到達するまで、前記補正量算出工程、前記補正工程、前記誤差算出工程を繰り返し実行することを特徴とする。
本発明によれば、補正動作が2回目以降のときは、前回の補正動作が加味されて位置補正されるので、柔軟な長尺部材の把持目標位置を、迅速かつ正確にロボットハンドに把持させることが可能となる。
第1実施形態に係るロボットシステムによる作業対象であるワークの概略構成を示す斜視図である。 図1のコネクタ付きケーブルの先端部の位置及び姿勢がばらついた状態を例示した説明図である。 第1実施形態に係るロボットシステムの概略構成を示す説明図である。 第1実施形態に係るロボットシステムの概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係るロボット制御方法のフローチャートである。 挟持工程及び初期動作工程のロボットの動作を示す説明図である。 視覚センサの光軸方向にロボット及びワークを見た平面図である。 第1実施形態に係る補正実行割合と補正指令値の一つの軸を示す概念図である。 補正実行割合及び補正指令値を算出した結果を示す図である。 視覚センサの光軸方向にロボット及びワークを見た平面図である。 第2実施形態に係るロボット制御方法のフローチャートである。 視覚センサの光軸方向にロボット及びワークを見た平面図である。 第3実施形態に係るロボット制御方法のフローチャートである。 第4実施形態に係るロボット制御方法のフローチャートである。 第5実施形態に係るロボットシステムの動作を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るロボットシステムによる作業対象であるワークの概略構成を示す斜視図である。
図1に示すように、作業対象のワークWは、剛体としての基板15と、基板15に基端部14が取り付けられたコネクタ付きケーブル21と、剛体側コネクタであるコネクタ16とを有する。可撓性の長尺部材であるコネクタ付きケーブル21は、ケーブル11と、ケーブル11の先端部に形成されたケーブル側コネクタであるコネクタ12とを有している。つまり、コネクタ付きケーブル21の長手方向の先端部13が、コネクタ12である。ケーブル11は、例えばフレキシブルフラットケーブルである。コネクタ付きケーブル21の長手方向の基端部(つまり、ケーブル11の基端部)14は、基板15に固定されている。基板15には、コネクタ12の接続対象である基板側コネクタとしてのコネクタ16が設けられている。
このような場合において、ロボットハンドを有するロボットを用い、コネクタ12をコネクタ16に接続する作業を行うには、コネクタ12又はコネクタ12の手前を正確に把持し、コネクタ12をコネクタ16に係合(嵌合、差込み等)すればよい。しかし、一般に、ケーブル11には曲げやねじれの変形自由度、工作精度の誤差等がある。
図2は、図1のコネクタ付きケーブル21の先端部13の位置及び姿勢がばらついた状態を例示した説明図である。図2に示すように、コネクタ付きケーブル21が取り付けられた基板15を、順次ほぼ一定の位置に一定の姿勢でロボットシステムに供給しても、コネクタ12の位置及び姿勢は、符号A1,A2に示すように、大きなばらつきが生じる。
図3は、本発明の第1実施形態に係るロボットシステムの概略構成を示す説明図である。図4は、本発明の第1実施形態に係るロボットシステムの概略構成を示すブロック図である。
ロボットシステム900は、ロボット300、制御装置400、視覚センサ500、及び作業台20を備えている。制御装置400は、ロボット制御装置100と、視覚センサ制御装置200とで構成されている。
ロボット300は、多関節(例えば6関節)のロボットアーム301と、ロボットアーム301の先端に取り付けられたエンドエフェクタとしてのロボットハンド302とを有している。ロボットアーム301の基端は、不図示の架台に固定されている。
ロボットハンド302は、物体を把持することが可能に構成されており、一対のフィンガー303,304を有し、一対のフィンガー303,304の開閉動作により、物体の把持と把持解放とが可能となっている。
視覚センサ500は、不図示の天部材に固定されたカメラである。視覚センサ500は、光軸が鉛直下方向を向くように固定されている。視覚センサ500は、例えばCMOSイメージセンサやCCDイメージセンサ等の固体撮像素子を有するデジタルカメラである。視覚センサ500は、第1実施形態では単眼カメラを用いているが、視覚センサが、複眼カメラ、レーザレンジファインダ、あるいは、それらの組合せでも良い。
コネクタ付きケーブル21、コネクタ付きケーブル21が取り付けられた基板15、及びコネクタ12の接続対象となるコネクタ16を有するワークWが、不図示の供給・搬送手段により、作業台20上に順次供給される。ワークWは、作業台20上に粗い精度で位置決めされる。従って、コネクタ付きケーブル21(ケーブル11)の基端部14(根元)及びその近傍の位置は、ほぼ一定である。しかし、先端部13に近付くに連れて、ケーブル11の曲げや、ねじれなどの影響で、位置のばらつきが大きくなる。そのため、ワークWの基板15が作業台20上で位置決めされていても、先端部13の位置及び姿勢のとり得る範囲は、図2で示した符号A1,A2に示すように、広範囲にわたる。
図4に示すように、ロボットアーム301とロボットハンド302は、通信回線13b,13cでロボット制御装置100に接続され、ロボット制御装置100により制御される。視覚センサ500は通信回線13dで視覚センサ制御装置200に接続され、視覚センサ制御装置200により制御される。ロボット制御装置100と視覚センサ制御装置200とは、通信回線13aで接続されており、撮像指令及び撮像結果等の信号の送受信を行う。ロボット制御装置100は、ロボットアーム301、ロボットハンド302を制御し、視覚センサ制御装置200は、ロボット制御装置100の制御の下、視覚センサ500を制御する。
ロボット制御装置100は、コンピュータで構成されており、制御部(演算部)としてのCPU(Central Processing Unit)101を備えている。また、ロボット制御装置100は、記憶部として、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、HDD(Hard Disk Drive)104を備えている。また、ロボット制御装置100は、記録ディスクドライブ105及び各種のインタフェース107〜109を備えている。
CPU101には、ROM102、RAM103、HDD104、記録ディスクドライブ105及び各種のインタフェース107〜109が、バス106を介して接続されている。ROM102には、BIOS等の基本プログラムが格納されている。
RAM103には、ロボット動作や視覚センサ制御装置200への指令送信、視覚センサ制御装置200からの画像処理結果の受信等を制御するプログラム、関連設定値が一時的に格納される。さらに、RAM103は、CPU101による演算実行時の一時記憶用のメモリや必要に応じて設定されるレジスタ領域としても使用される。
HDD104は、CPU101の演算処理結果や外部から取得した各種データ等を記憶すると共に、CPU101にロボット制御方法の各工程を実行させるためのプログラム120を記録するものである。CPU101は、HDD104に記録(格納)されたプログラム120に基づいて各種演算処理(ロボット制御方法の各工程)を実行する。
記録ディスクドライブ105は、記録媒体としての記録ディスク800に記録された各種データやプログラム等を読み出すことができる。
インタフェース107には、視覚センサ制御装置200が接続されており、CPU101は、視覚センサ制御装置200から受信した画像処理結果等を取得することができる。また、CPU101は、インタフェース107及び視覚センサ制御装置200を介して視覚センサ500に撮像タイミングを示すトリガ信号を出力する。
インタフェース108には、ロボット300のロボットアーム301が接続されており、インタフェース109には、ロボット300のロボットハンド302が接続されている。なお、ロボット制御装置100には、不図示のモニタ(表示部)や、不図示の、書き換え可能な不揮発性メモリや外付けHDD等の外部記憶装置が接続されていている。
ロボットハンド302は、コネクタ12をコネクタ16に接続する際に、一対のフィンガー303,304間でコネクタ付きケーブル21が滑らないようにコネクタ付きケーブル21を把持できるものを採用する。また、ロボットハンド302は、コネクタ付きケーブル21の中途部位を挟むことができ、且つ、挟んだ状態でコネクタ付きケーブル21に対してロボットハンド302を滑らせながら移動することができるようにクリアランスをもった挟み量とする。
視覚センサ500は、コネクタ付きケーブル21(ケーブル11)に対してロボットハンド302が滑りながら移動した後において、ロボットハンド302とコネクタ12(把持目標位置)とを撮像可能な位置に設置されている。ロボットハンド302とコネクタ12が画角に入っていることが前提であるが、コネクタ12とコネクタ16を同時に撮像できる画角を有するものが望ましい。
図5は、第1実施形態に係るロボット制御方法のフローチャートである。図6は、図5のステップS200(挟持工程)及びステップS300(初期動作工程)のロボットの動作を示す説明図である。
CPU101は、HDD104に格納されたプログラム120を読み出して実行することにより、図5に示す各工程を実行する。まず、CPU101は、図5に示す工程を実行するに先立って、コネクタ付きケーブル21に把持目標位置Pを設定する。
第1実施形態では、把持目標位置Pをコネクタ12の中央部に設定するが、ケーブル11の先端部(コネクタ12とケーブル11との接続部分)に設定してもよい。
CPU101は、基端部14と把持目標位置Pとの間の途中部位をロボットハンド302に摺動可能に挟持させる。そして、CPU101は、把持目標位置Pに近づくようにロボットハンド302の挟持位置を摺動させ、ケーブル11の撓み等によって変位する把持目標位置Pをロボットハンド302に把持させるようにロボットアーム301を制御する。
以下、図5のフローチャートに沿って詳細に説明する。まずCPU101は、第1実施形態における把持の工程を開始する(S100)。次に、CPU101は、図6(a)に示すように、コネクタ付きケーブル21の先端部13(コネクタ12)に比べ位置及び姿勢のばらつきが小さい基端部14と把持目標位置Pとの間の途中部位にロボットハンド302を移動させる。途中部位は、例えば基端部14の近傍である。その際、ロボットハンド302の一対のフィンガー303,304の間にケーブル11が収まるようにロボットハンド302のフィンガー303,304を開いた状態にしておく。
次に、CPU101は、図6(b)に示すように、ロボットハンド302でコネクタ付きケーブル21の途中部位を挟むように制御する(S200)。つまり、CPU101は、コネクタ付きケーブル21の途中部位を、コネクタ付きケーブル21の延びる長手方向に沿って摺動可能にロボットハンド302に挟持させる(挟持工程、挟持処理)。挟み量は、ケーブル11がロボットハンド302の一対のフィンガー303,304間で移動可能なクリアランスをもった量とする。
次に、CPU101は、図6(c)に示すように、ロボットハンド302の間でケーブル11を滑らせながらコネクタ12における想定の把持目標位置Pに向かって移動させる(S300:初期動作工程、初期動作処理)。即ち、CPU101は、ステップS200にてロボットハンド302によりコネクタ付きケーブル21を挟持させた位置と把持目標位置Pとの差分を移動量(移動指令)とする。そして、CPU101は、この移動量でロボットハンド302がコネクタ付きケーブル21の長手方向に沿って移動するようにロボットアーム301を動作させる。これにより、ロボットハンド302は、把持目標位置Pに近接する。即ち、視覚センサ500により撮像可能な画角(撮像領域)に、ロボットハンド302及びコネクタ付きケーブル21における把持目標位置P(コネクタ12)が位置するように、ロボットハンド302が移動する。このステップS300では、予め教示された教示点にロボットアーム301を移動させている。即ち、ロボットハンド302に挟持させる初期の挟持位置と把持目標位置との差分を移動量とし、この移動量に基づく教示点を設定し、この教示点に基づいてロボットアーム301を動作させている。
以上の図6(a)、図6(b)及び図6(c)の動作を実行することでケーブル11の先端位置を視覚センサ500で撮像可能な一定の範囲に収めることができる。
図7は、視覚センサ500の光軸方向にロボット300及びワークWを見た平面図である。ステップS300でロボットハンド302が移動したことにより、視覚センサ500は、ロボットハンド302により挟持されている挟持位置Paと把持目標位置Pとを撮像することが可能である。したがって、CPU101は、視覚センサ500に、視覚センサ500の画角にあるロボットハンド302と把持目標位置Pとを同時に撮像させる。次に、CPU101は、視覚センサ500による撮像結果(撮像画像)を視覚センサ制御装置200から受信し、その撮像結果に基づき、ロボットハンド302の現在の位置Paと把持目標位置Pとの誤差を算出する(S400:誤差算出工程、誤差算出処理)。
CPU101は、ステップS400にて算出した今回の誤差に基づき、ロボットハンド302による挟持位置Paが把持目標位置Pに到達したか否かを判断する(S500:判断工程、判断処理)。このステップS500では、把持目標位置Pに到達しているか否かをロボット座標系で軸毎の把持目標位置Pと現在の挟持位置Paの差分から判断する。
ここで、把持目標位置Pに到達しているか否かを判断する差分には、軸毎に許容範囲が設定できることが望ましい。また、第1実施形態では、ケーブル11とロボットハンド302の干渉が補正に影響を与えるため、2回目以降の補正では、挟持位置Paと把持目標位置Pとの差分を、そのまま補正指令値として扱わない。
CPU101は、判断の結果、把持目標位置に到達している場合(S500:Yes)、ステップS900の処理(終了処理)に移行するが、把持目標位置に到達していない場合(S500:No)はステップS600の処理に移行する。つまり、CPU101は、ステップS500にて、ロボットハンド302が把持目標位置Pに到達していないと判断した場合(S500:No)、補正量(即ち補正指令値)を算出する(S600,S700:補正量算出工程、補正量算出処理)。
ここで、CPU101は、補正量(即ち補正指令値)を算出するのが初回のときは、ステップS400にて算出した今回の誤差を用いて、今回の補正量を算出する。第1実施形態では今回の誤差を、今回の補正量とする。
CPU101は、補正量を算出するのが2回目以降のときは、今回の誤差、ステップS400にて算出した前回の誤差と今回の誤差との差分、及び前回の補正量を用いて、今回の補正量を算出する。
詳述すると、第1実施形態では、コネクタ付きケーブル21の把持目標位置Pを迅速且つ正確に把持するために、ロボットハンド302とケーブル11の干渉を考慮し、下記の計算式を用い、軸毎の補正実行割合及び補正指令値(補正量)を算出する。
図8は、本発明の第1実施形態に係る補正実行割合と補正指令値の一つの軸を示す概念図である。
nは、補正動作実行回数であり、初回は1である。今回の補正量(補正指令値)をD、前回の補正量(補正指令値)をDn−1、前回の誤差をEn−1、今回の誤差をEとする。ここで、誤差は、ロボットハンド302の現在の挟持位置Paと把持目標位置Pとの差である。Rは、補正実行割合とする。また、n−1回目の補正指令値がない初回の場合は、補正実行割合Rを1とする。
図8に示すように、n−1回目に補正指令値(補正量)Dn−1を用い補正動作を実行した後、n回目の誤差Eがどの程度減少するかの割合が補正実行割合Rである。ゆえに、補正実行割合Rは、以下の式(1)で定義される。
=(En−1−E)/Dn−1・・・・(1)
補正実行割合Rを基に、実際にロボットアーム301を動作させる補正指令値(補正量)Dを算出する。補正指令値(補正量)Dの算出式は、以下の式(2)とする。
=E/R・・・・(2)
CPU101は、ステップS600では、前回、実際にロボットアーム301に指令を出力した補正指令値(前回の補正量)Dn−1と、補正を実行した後の補正結果から、軸毎に式(1)の関係式を用い、補正実行割合Rを算出する。
前回の補正指令値Dn−1、前回の誤差En−1及び補正残差(En−1−E)がない初回の場合は、補正実行割合Rを1とする。
CPU101は、ステップS700では、ステップS600で算出した補正実行割合Rを基に、実際にロボットアーム301の補正動作に用いる補正指令値(補正量)Dを、式(2)を用いて算出する。式(2)の関係式を満たすように算出した補正指令値Dは、RAM103等に保持される。ここで、初回の場合の補正指令値(補正量)Dは、今回の誤差Eである。
CPU101は、ステップS700で算出した補正指令値Dを用いて、ロボットアーム301を動作させる補正動作を実行する(S800)。詳述すると、CPU101は、ステップS700で算出した今回の補正量Dに基づき、ロボットハンド302が長手方向に沿って移動して把持目標位置Pに近接するようにロボットアーム301を動作させる(補正工程、補正処理)。つまり、CPU101は、補正量Dの分、ロボットハンド302が移動するように、ロボットアーム301の動作を制御する。
CPU101は、補正動作実行後、ステップS400の処理に移行し、再度、視覚センサ500で撮像し、ステップS500で把持目標位置Pに到達しているか否かを判断する。把持目標位置Pに到達していなければ、把持目標位置Pに到達するまでステップS600〜S500の処理を繰り返し実行する。つまり、CPU101は、ステップS500にて、ロボットハンド302が把持目標位置Pに到達したと判断するまで、ステップS600,S700,S800,S400の処理を繰り返し実行する。
CPU101は、ロボットハンド302が把持目標位置Pに到達した時点でステップS900の処理に移行し、ロボットハンド302にコネクタ付きケーブル21の把持目標位置Pをしっかり把持させる。
図9は、図7の状態から実際に誤差Eを減少せしめるために、補正実行割合Rの算出式(1)、及び補正指令値Dの算出式(2)を用い、補正実行割合R及び補正指令値Dを算出した結果を示す図である。ここで、把持目標位置との最終的な誤差の許容値は、X軸、Y軸を±0.1mm、θ方向を±0.1°と設定した。
1回目の視覚センサ500の撮像で、1回目の誤差X:5mm、Y:0mm、θ:0°であった際に、1回目の補正実行割合は初回なので補正実行割合は、X、Y、θすべてで1となる。そこで、算出式(2)を用い補正指令値を算出した結果、1回目の補正指令値がX:5mm、Y:0mm、θ:0°となる。2回目は1回目で算出した補正指令値を実行した後なので、誤差が減少し、2回目の誤差はX:2.5mm、Y:0mm、θ:0°となる。この2回目の誤差と1回目の誤差、1回目の補正指令値から算出式(1)を用い、補正実行割合を算出した結果、補正実行割合がX:0.5、Y:1、θ:1となる。そこで、補正指令値の算出式(2)を用い補正指令を算出した結果、2回目の補正指令値X:5mm、Y:0mm、θ:0°となる。3回目は2回目で算出した補正指令を実行した後なので、誤差が更に減少し、3回目の誤差はX:0.1mm、Y:0mm、θ:0°となる。3回目の誤差は設定した誤差の許容値であるX軸、Y軸が±0.1mm、θ方向が±0.1°に収まっているので、補正動作の実行は3回目で終了となる。図9では、補正動作を実行しない3回目の補正実行割合、補正指令まで求めているが、図9の3回目の補正指令は実行しないため、算出しなくともよい。
以上、CPU101が、ステップS100〜S900の各工程を実行することで、ケーブル11とロボットハンド302の干渉の影響を考慮した補正指令値を補正実行割合から算出することができ、把持目標位置Pを早く、且つ正確に把持することができる。即ち、補正動作が2回目以降のときは、前回の補正動作が加味されてロボットハンド302による挟持位置の補正がなされる。したがって、把持目標位置Pを、迅速かつ正確にロボットハンド302に把持させることが可能となる。また、1つのロボット300で把持目標位置Pを把持させることができるので、ロボット300とは別のロボットを用意しなくて済み、また、別のロボットがあったとしても、別のロボットは他の作業を行うことができる。
特に、式(1)及び式(2)に基づいて補正指令値(補正量)Dが算出されるので、補正指令値Dでロボットハンド302の挟持位置を補正することにより、より迅速かつ正確にロボットハンド302により把持目標位置を把持させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るロボットシステムの動作について説明する。なお、第2実施形態におけるロボットシステムの構成は、上記第1実施形態と同様であるが、図4に示すCPU101の動作、即ちプログラム(ロボット制御方法)120が上記第1実施形態と異なる。したがって、第2実施形態において、装置構成の説明は省略し、CPU101の動作について説明する。
図10は、視覚センサ500の光軸方向にロボット300及びワークWを見た平面図である。図10には、コネクタ付きケーブル21の個体差や、初期の位置及び姿勢のバラつきが大きい場合に、ロボットハンド302が把持目標位置Pを超えてコネクタ12の接点側に移動した状態を示している。
図11は、第2実施形態に係るロボット制御方法のフローチャートである。上記第1実施形態との差は図5のステップS300の内容である。
上記第1実施形態では、図5のステップS300で想定の把持目標位置にロボットハンド302を移動させている。しかし、想定の把持目標位置にロボットハンド302を移動させた場合、図10のコネクタ付きケーブル21に個体差や初期の位置・姿勢のバラつきがあると、その影響で理想の把持目標位置よりもコネクタ12の接点側に移動する場合がある。コネクタ付きケーブル21の基端部14から先端部13の方向に補正動作を実行した場合は、コネクタ付きケーブル21とロボットハンド302の干渉の影響で基端部14の固定端からコネクタ付きケーブル21を引っ張る方向に力が働く。しかしその反対に、コネクタ付きケーブル21の先端部13から基端部14の方向に補正動作を実行した場合は、コネクタ付きケーブル21とロボットハンド302の干渉の影響で基端部14の固定端へコネクタ付きケーブル21を縮める方向に力が働く。そのため、ケーブル11にたわみなどの変形が起こり、把持目標位置に到達するまでの図5のステップS600〜S500の繰り返し処理の実行回数が多くなる可能性がある。
これに対し、CPU101は、図11に示すように、ステップS200の後であって、ステップS400に先立って、ロボットハンド302の間でケーブル11を滑らせながらコネクタ12近傍の想定の把持目標位置の手前に移動させる(S301)。つまり、CPU101は、コネクタ付きケーブル21において把持目標位置Pよりも基端部14の側であって、途中部位と把持目標位置Pとの間にロボットハンド302の移動目標位置を設定する。そして、CPU101は、移動目標位置にロボットハンド302が移動するようにロボットアーム301を動作させる(初期動作工程、初期動作処理)。
詳述すると、CPU101は、ステップS200にてロボットハンド302によりコネクタ付きケーブル21を挟持させた位置と把持目標位置との差分よりも距離が小さい値を移動量(移動指令)とする。そして、CPU101は、該移動量に基づき、ロボットハンド302が長手方向に沿って移動して把持目標位置に近接するようにロボットアーム301を動作させる。
このステップS301では把持目標位置手前(把持目標位置よりもケーブル11の基端部14に近い位置)まで移動させ、ステップS400以降の処理を実行することで、ステップS600〜S500の繰り返し処理の実行回数を削減することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係るロボットシステムの動作について説明する。なお、第3実施形態におけるロボットシステムの構成は、上記第1実施形態と同様であるが、図4に示すCPU101の動作、即ちプログラム(ロボット制御方法)120が上記第1実施形態と異なる。したがって、第3実施形態において、装置構成の説明は省略し、CPU101の動作について説明する。
図12は、視覚センサ500の光軸方向にロボット300及びワークWを見た平面図である。図12には、補正実行割合Rが1より大きく、ロボットハンド302の間にコネクタ付きケーブル21が存在しなくなった状態を示している。
図13は、第3実施形態に係るロボット制御方法のフローチャートである。上記第1実施形態との差は、ロボット座標系で補正方向が変化した際にエラーとすることである。
上記第1実施形態において、補正実行割合Rが1を超えた場合は、図10のようにロボットハンド302が理想の把持目標位置よりもコネクタ付きケーブル21のコネクタ12の接点側に移動していることになる。その場合、図5のステップS600〜S500の繰り返し処理の実行回数が多くなる。
また、理想の把持目標位置とコネクタ付きケーブル21のコネクタ12の接点側の端の長さによっては、図12に示すように、ロボットハンド302の間にコネクタ付きケーブル21が存在しなくなることがある。そのような場合は、ロボットハンド302を把持目標位置に移動させることは不可能である。
これに対し、第3実施形態では、ステップS400にて算出した今回の誤差Eの正負の符号が、前回の誤差En−1に対して変化するか否かを判断する(S601:符号判断工程)。つまり、ステップS601では、ロボットハンド302が理想の把持目標位置よりもコネクタ12の接点側に移動したかどうかを、ロボット座標系での補正方向に変化があるか否かで判断する。
CPU101は、ステップS601にて正負の符号が変化する、つまり補正方向に変化があると判断した場合(S601:Yes)、エラーとし(S602)、ロボットアーム301の動作を強制終了する(S900:終了工程、終了処理)。
以上のステップS601,S602の処理を設けることで、把持目標位置に移動することが不可能であることを早急に検知でき、ロボット300を早急に停止することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係るロボットシステムの動作について説明する。なお、第4実施形態におけるロボットシステムの構成は、上記第1実施形態と同様であるが、図4に示すCPU101の動作、即ちプログラム(ロボット制御方法)120が上記第1実施形態と異なる。したがって、第4実施形態において、装置構成の説明は省略し、CPU101の動作について説明する。
図14は、第4実施形態に係るロボット制御方法のフローチャートである。上記第1実施形態との差は、補正実行割合Rに閾値を設け、ロボット座標系で補正方向が変化した際に、補正実行割合Rが閾値を超えないように実行することである。
上記第1実施形態では、補正実行割合Rの算出結果がいくつであっても、算出した補正実行割合Rを用いて補正指令値Dを算出し、ロボットハンド302が補正指令値Dの分移動するように実行している。上記第1実施形態では、補正実行割合Rが1を超えた場合、例えば図10に示すように、ロボットハンド302の現在の挟持位置Paが把持目標位置Pを通り過ぎ、コネクタ付きケーブル21の先端近傍まで進むことになる。よって、補正を実行する方向が、コネクタ付きケーブル21の基端部14から先端部13へ向かう方向であったのに対し、コネクタ付きケーブル21の先端部13から基端部14へ向かう方向に変化する。
コネクタ付きケーブル21の基端部14から先端部13へ向かう方向に補正動作を実行した場合は、ケーブル11とロボットハンド302の干渉の影響で、基端部14の固定端からケーブル11を引っ張る方向に力が働く。しかし、その反対に、コネクタ付きケーブル21の先端部13から基端部14へ向かう方向に補正動作を実行した場合は、ケーブル11とロボットハンド302の干渉の影響で基端部14の固定端へケーブル11を縮める方向に力が働く。そのため、ケーブル11にたわみなどの変形が起こり、ケーブル11とロボットハンド302との干渉が与える影響が不明なため、今回求めた補正実行割合Rを使用できない。
第4実施形態では、CPU101は、ステップS400にて算出した今回の誤差Eの正負の符号が、前回の誤差En−1に対して変化するか否かを判断する(S601:符号判断工程,符号判断処理)。
次に、CPU101は、ステップS601にて正負の符号が変化すると判断した場合(S601:Yes)、補正実行割合Rに対して上限の閾値を設定し、算出した補正実行割合Rが閾値を超える場合には、補正実行割合Rを閾値に変更する(S602)。この閾値は、例えば1に設定される。
以上の動作により、1度補正動作を実行することで、次回からケーブル11とロボットハンド302との干渉が与える影響を考慮した補正動作が実行できる。
つまり、ロボットハンド302の以前の補正動作によるケーブル11(コネクタ付きケーブル21)の伸縮を考慮した補正動作が可能となり、より迅速にロボットハンド302をコネクタ付きケーブル21の把持目標位置Pに位置決めすることができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係るロボットシステムの動作について説明する。なお、第5実施形態におけるロボットシステムの構成は、上記第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
図15は、第5実施形態に係るロボットシステムの動作を示す説明図である。コネクタ付きケーブル21は、コネクタ12とケーブル11との接続部分に段差がない第1面としての面31と、面31に対して反対側の第2面としての面32とを有している。面31は、変化の少ない面である。面32には、コネクタ12において補強板17が固定されている。なお、図15では、コネクタ付きケーブル21の途中部位から先端部13までを図示しており、ロボットアーム301は不図示とした。
上記第1実施形態との差は、ロボットハンド302の間にコネクタ付きケーブル21がある場合に、ロボットハンド302を面31に押しあてながら動作させることである。コネクタ付きケーブル21(ケーブル11)がある一定の復元力を有しており、段差、摩擦などの変化が大きい面や少ない面を複数有している場合に、ケーブル11の復元力を利用し、変化が少ない面にロボットハンド302を押しつける。即ち、コネクタ付きケーブル21は、図5のステップS200にて、一対のフィンガー303,304のうち一方のフィンガー303に面31が当たり、他方のフィンガー303と面32との間に間隙が形成されるように、ロボットハンド302に挟持される。つまり、コネクタ付きケーブル21の面31に、図15(a)に示すようにロボットハンド302の一方のフィンガー303を押しつける。
次に、図15(b)に示すように、把持目標位置Pにロボットハンド302を移動させることでケーブル11とロボットハンド302との干渉が与える影響を一定のものにできる。よって、図5のステップS600〜S500の繰り返し処理の実行回数を削減することができる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
上記実施形態では、視覚センサ500はロボット座標系において位置が固定されている場合について説明したが、視覚センサ500がロボットアーム301に支持されてロボット座標系において移動する場合についても本発明は適用可能である。
また、上記第1実施形態における図5に示すステップS300、上記第2実施形態における図11に示すステップS301、上記第3,第4実施形態における図13,図14に示すステップS300を省略してもよい。例えば、ステップS200においてロボットハンド302に途中部位を挟持させたときに、ロボットハンド302と把持目標位置Pとが視覚センサ500により撮像可能であれば、初期動作工程(初期動作処理)を省略することが可能である。
上記実施形態の各処理動作は具体的には制御部としてのCPU101により実行されるものである。従って上述した機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を制御装置に供給し、制御装置のコンピュータ(CPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによって達成されるようにしてもよい。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラム自体及びそのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
また、上記実施形態では、コンピュータ読み取り可能な記録媒体がHDD104であり、HDD104にプログラム120が格納される場合について説明したが、これに限定するものではない。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であれば、いかなる記録媒体に記録されていてもよい。例えば、プログラムを供給するための記録媒体としては、図4に示すROM102、記録ディスク800、不図示の外部記憶装置等を用いてもよい。具体例を挙げて説明すると、記録媒体として、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、書き換え可能な不揮発性のメモリ(例えばUSBメモリ)、ROM等を用いることができる。
また、上記実施形態におけるプログラムを、ネットワークを介してダウンロードしてコンピュータにより実行するようにしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施形態の機能が実現されるだけに限定するものではない。そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上記実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
また、上記実施形態では、コンピュータがHDD等の記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、画像処理を行う場合について説明したが、これに限定するものではない。プログラムに基づいて動作する演算部の一部又は全部の機能をASICやFPGA等の専用LSIで構成してもよい。なお、ASICはApplication Specific Integrated Circuit、FPGAはField-Programmable Gate Arrayの頭字語である。
21…コネクタ付きケーブル(長尺部材)、101…CPU(制御部)、300…ロボット、301…ロボットアーム、302…ロボットハンド、500…視覚センサ、900…ロボットシステム

Claims (12)

  1. 可撓性を有する長尺部材の基端部が剛体に取り付けられた状態にあって、前記長尺部材に把持目標位置を設定し、前記基端部と前記把持目標位置との間の途中部位をロボットハンドに摺動可能に挟持させ、前記把持目標位置に近づくように前記ロボットハンドの挟持位置を摺動させ、変位する前記把持目標位置をロボットハンドに把持させるようにロボットアームを制御する制御部によるロボット制御方法において、
    前記制御部が、前記途中部位を、前記長尺部材の延びる長手方向に沿って摺動可能に前記ロボットハンドに挟持させる挟持工程と、
    前記制御部が、視覚センサに前記ロボットハンドと前記把持目標位置とを撮像させ、撮像結果に基づき、前記ロボットハンドの位置と前記把持目標位置との誤差を算出する誤差算出工程と、
    前記制御部が、前記ロボットハンドが前記把持目標位置に到達していない場合、補正量を算出するのが初回のときは、前記誤差算出工程にて算出した今回の誤差を用いて今回の補正量を算出し、補正量を算出するのが2回目以降のときは、前記今回の誤差、前記誤差算出工程にて算出した前回の誤差と前記今回の誤差との差分、及び前回の補正量を用いて、今回の補正量を算出する補正量算出工程と、
    前記制御部が、前記補正量算出工程にて算出した前記今回の補正量に基づき、前記ロボットハンドが前記長手方向に沿って移動して前記把持目標位置に近接するように前記ロボットアームを動作させる補正工程と、を備え、
    前記制御部が、前記ロボットハンドが前記把持目標位置に到達するまで、前記補正量算出工程、前記補正工程、前記誤差算出工程を繰り返し実行することを特徴とするロボット制御方法。
  2. 前記制御部が、前記挟持工程の後であって、前記誤差算出工程に先立って、前記ロボットハンドが前記長手方向に沿って移動して前記把持目標位置に近接するように前記ロボットアームを動作させる初期動作工程を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のロボット制御方法。
  3. 前記初期動作工程では、前記制御部が、前記長尺部材において前記把持目標位置よりも前記基端部の側を前記ロボットハンドの移動目標位置とすることを特徴とする請求項2に記載のロボット制御方法。
  4. 前記補正量算出工程では、
    前記今回の補正量をD、前記前回の補正量をDn−1、前記前回の誤差をEn−1、前記今回の誤差をEとし、(En−1−E)/Dn−1を補正実行割合Rと定義したとき、
    前記制御部が、D=E/Rの関係式を満たすように、前記今回の補正量を算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のロボット制御方法。
  5. 前記制御部が、前記誤差算出工程にて算出した前記今回の誤差の正負の符号が、前記前回の誤差に対して変化した場合、前記ロボットアームの動作を強制終了する終了工程を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のロボット制御方法。
  6. 前記制御部が、前記誤差算出工程にて算出した前記今回の誤差の正負の符号が、前記前回の誤差に対して変化した場合、前記補正量算出工程では、前記補正実行割合Rに対して上限の閾値を設定することを特徴とする請求項4に記載のロボット制御方法。
  7. 前記長尺部材が、可撓性を有するケーブルの先端部にコネクタが取り付けられたコネクタ付きケーブルであり、前記把持目標位置が前記コネクタ又は前記ケーブルの先端部の位置に設定されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のロボット制御方法。
  8. 前記ロボットハンドが一対のフィンガーを有し、
    前記ケーブルが、フレキシブルフラットケーブルであり、
    前記コネクタ付きケーブルは、前記コネクタと前記ケーブルとの接続部分に段差がない第1面と、前記第1面に対して反対側の第2面とを有し、
    前記コネクタ付きケーブルは、前記挟持工程にて、前記一対のフィンガーのうち一方のフィンガーに前記第1面が当たり、前記一対のフィンガーのうち他方のフィンガーと前記第2面との間に間隙が形成されるように、前記ロボットハンドに挟持されることを特徴とする請求項7に記載のロボット制御方法。
  9. ロボットアームと、
    前記ロボットアームの先端に取り付けられたロボットハンドと、
    基端部が剛体に取り付けられた可撓性を有する長尺部材に設定した把持目標位置、及び前記ロボットハンドを撮像する視覚センサと、
    前記基端部と前記把持目標位置との間の途中部位をロボットハンドに摺動可能に挟持させ、前記把持目標位置に近づくように前記ロボットハンドの挟持位置を摺動させ、変位する前記把持目標位置をロボットハンドに把持させるようにロボットアームを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記長尺部材の途中部位を、前記長尺部材の延びる長手方向に沿って摺動可能に前記ロボットハンドに挟持させる挟持処理と、
    前記視覚センサに前記ロボットハンドと前記把持目標位置とを撮像させ、撮像結果に基づき、前記ロボットハンドの位置と前記把持目標位置との誤差を算出する誤差算出処理と、
    記ロボットハンドが前記把持目標位置に到達していない場合、補正量を算出するのが初回のときは、前記誤差算出処理にて算出した今回の誤差を用いて今回の補正量を算出し、補正量を算出するのが2回目以降のときは、前記今回の誤差、前記今回の誤差と前記誤差算出処理にて算出した前回の誤差との差分、及び前回の補正量を用いて、今回の補正量を算出する補正量算出処理と、
    前記補正量算出処理にて算出した前記今回の補正量に基づき、前記ロボットハンドが前記長手方向に沿って移動して前記把持目標位置に近接するように前記ロボットアームを動作させる補正処理と、を実行するよう構成され、
    前記制御部は、前記ロボットハンドが前記把持目標位置に到達するまで、前記補正量算出処理、前記補正処理、前記誤差算出処理を繰り返し実行することを特徴とするロボットシステム。
  10. コンピュータに、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のロボット制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
  11. 請求項10に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のロボット制御方法を用いて組み立てられることを特徴とする部品の製造方法。
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