以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面を用いて説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1に係る撮像装置の構成図である。図1の撮像装置100において、マウント118に撮影レンズ117が装着される。撮像素子101は、撮影レンズ117から入射された光学像を電気信号に変換する。撮像素子101から出力された電気信号は、アナログフロントエンド(以下、AFEと称する)103に入力される。AFE103は、撮像素子101から入力されるアナログ画像信号に対して、ゲイン調整や所定の量子化ビットに対応したデジタル変換を行う。タイミングジェネレータ(以下、TGと称する)102は、撮像素子101及びAFE103の駆動タイミングを制御する。
RAM108は、AFE103でデジタル変換された画像データや、後述する画像処理部109で処理された画像データを記憶するための画像データ記憶手段の機能と、後述するCPU104のワークメモリの機能を兼備する。なお、本実施例では、これらの機能をRAM108を用いて行うが、アクセス速度が十分に問題ないレベルのメモリであれば、他のメモリを適用することも可能である。ROM106は、後述するCPU104の動作プログラムを格納する。
CPU104は、撮像装置100を統括的に制御し、撮像素子101やTG102に対する動作設定等も行う。画像処理部109は、撮影画像に対する補正や圧縮等の処理を行う。また、画像処理部109では、後述する複数枚の撮影画像から視差情報を算出し、距離画像を作成する。インターフェース部110は、コネクタ112を介して接続される不揮発メモリ、ハードディスク等の外部記録媒体113に対して、静止画像データ及び動画像データなどを記録する。外部記録媒体113のインターフェース部114は、コネクタ116を介して接続される撮像装置100と記録部115との間でデータを送受信する。
なお、本実施例では、記録媒体として着脱可能な外部記録媒体を適用しているが、その他データ書き込み可能な不揮発性メモリ、ハードディスク等を内蔵した形態でもよい。
表示部107は、撮影した静止画像や動画像や、メニュー等を表示する。操作部105は、CPU104に対して操作者による撮影命令や撮影条件等の設定を行うためのものである。図2は、操作部105を示す図である。図2に示すように、操作部105は、静止画撮影スイッチ105a、動画撮影スイッチ105b、表示部に表示されるメニュー等を操作するGUI操作部105cを具備する。
図3は、本実施例において、撮像装置100の装着手段であるマウント118に装着される撮影レンズ117の一例を示す図である。マウント118には、異なる光学系である撮影レンズ117を装着可能である。撮影レンズ117は、被写体の撮像光が入射する側に光学ブロックである光学レンズ117aを水平・垂直方向に2つずつ、計4つ並べた構成になっている。なお、ここでの垂直方向は、撮像素子101の後述する垂直出力線の配線と同方向(列に沿った方向)とする。また、撮影レンズ117には、不図示の絞りや結像用レンズが配置され、撮像素子101の撮像面上には、図4に示す様な画像が投影される。なお、本実施例の撮影レンズ117は、光学レンズを水平及び垂直方向に2つずつ並べた構成であるが、この限りではない。少なくとも垂直方向に2つ以上の光学レンズを並べた構成であれば良い。
次に、撮像素子101の構成を図5〜図7を参照して説明する。図5において、撮像素子の有効画素領域には、複数の画素が2次元状に配置される。すなわち、垂直方向(列に沿った方向)に画素201a〜dが配置されるとともに、水平方向(行に沿った方向)に隣接した列に画素201e〜hが配置される。実際の撮像素子101では、例えば水平方向に3000列、垂直方向に2000行の画素が配置されるが、図5ではその一部の画素のみ示している。また、本実施例では、各行をnまたはn+kを使用して示す。なお、nは0〜999の整数であり、k=1000であるものとする。
図6は、画像201a〜hの各々の構成を示す図である。図6に示す様に、画素201a〜hの各々は、光電変換部220と信号転送部221から構成される。光電変換部220には、フォトダイオード1と転送スイッチ2が形成される。また、信号転送部221には、リセットスイッチ3、画素アンプ10、行選択スイッチ6が形成されている。そして、信号転送部221には、光電変換部220が接続されている。また、光電変換部220の転送スイッチ2のゲートは、垂直走査回路217からの行毎の制御信号PTX(n)に接続される。
第n行の信号転送部221のリセットスイッチ3のゲートは、垂直走査回路217からの行毎の制御信号PRES(n)に接続され、行選択スイッチ6のゲートは、垂直走査回路217からの行毎の制御信号PSEL(n)に接続される。他の行についても同様である。また、信号転送部221は、それぞれ撮像素子内部を縦断する垂直出力線205a〜fに、スイッチ202a〜h、スイッチ203a〜h、スイッチ204a〜hを介して接続される。上記構成が垂直方向に垂直画素数分だけ続く。
複数の垂直出力線(列出力線)205a〜fは、定電流源218a〜fに接続され、他方端がカラムアンプ206a〜fに接続される。そして、複数の画素の信号を列毎に垂直方向(列に沿った方向)に出力する。なお、図5に示すように、カラムアンプ206a〜cとカラムアンプ206d〜fとは、それぞれ有効画素領域の上下に分けて配置される。また、カラムアンプ206a〜fは、転送ゲート207a〜f、208a〜fを介してそれぞれ保持手段である保持容量209a〜f、210a〜fに接続される。
保持容量209a〜cは、水平走査回路216aからの制御信号PH1(m)、PH2(m)、PH3(m)によって駆動される出力転送スイッチ211a〜cを介して、水平出力線213aに接続される。同様にして、保持容量210a〜cは、水平走査回路216aからの制御信号PH1(m)、PH2(m)、PH3(m)によって駆動される出力転送スイッチ212a〜cを介して、水平出力線213bに接続される。保持容量209d〜fは、水平走査回路216bからの制御信号PH1(m+1)、PH2(m+1)、PH3(m+1)によって駆動される出力転送スイッチ211d〜fを介して、水平出力線213cに接続される。同様にして、保持容量210d〜fは、水平走査回路216bからの制御信号PH1(m+1)、PH2(m+1)、PH3(m+1)によって駆動される出力転送スイッチ212d〜fを介して、水平出力線213dに接続される。
水平出力線213a及び213bには、読み出しアンプ214aが接続され、水平出力線213aと水平出力線213bの差分出力に所定のゲインを乗じた信号を出力端子215aから出力する。同様に、水平出力線213c及び213dには、読み出しアンプ214bが接続され、水平出力線213cと水平出力線213dの差分出力に所定のゲインを乗じた信号を出力端子215bから出力する。
次に、走査手段としての垂直走査回路217の構成を図7に示す。図7において、行毎の選択信号を出力するレジスタ230a〜fが直列に接続されており、シフトレジスタを構成している。レジスタ230a〜fの入力は、セレクタ231a〜fにより、TG102から入力される垂直走査開始信号PVSTARTと、前行の行選択信号を選択する構成となっている。セレクタ231a〜fの切り替えは、CPU104からの設定により実行される。ANDゲート232a〜f、233a〜f、234a〜fには、それぞれレジスタ230a〜fの出力と、TG102からの制御信号PTX、PSEL、PRESが入力される。そして、ANDゲート232a〜f、233a〜f、234a〜fは、行毎の制御信号PTX(n)〜(n+k+2)、PSEL(n)〜(n+k+2)、PRES(n)〜(n+k+2)を出力する。
次に、本実施例の撮像装置100の動作制御を図8に示すフローチャートを用いて説明する。ステップS801において、撮像装置100の装着手段であるマウント118に撮影レンズ117が装着され、静止画撮影スイッチ105aまたは動画撮影スイッチ105bが押下されることで、静止画または動画の撮影が開始される。ステップS802において、CPU104は、撮影レンズ117に対して通信を開始し、撮影レンズ117からレンズ構成等の情報を受信する。そして、識別手段としてのCPU104は、マウント118に装着された光学系である撮影レンズ117の種類を識別する。ステップS803において、受信した情報に基づいて、装着された撮影レンズ117が、垂直方向に複数並べられた光学レンズを持つとCPU104により判定(識別)された場合には、ステップS804に進む。ステップS804において、CPU104は、撮像素子101に対して撮影レンズ117のレンズ構成に応じて決められた所定の設定を行なう。すなわち、識別された光学系の種類に応じて、走査手段である垂直走査回路217が、複数の画素のリセット動作または読み出し動作を変更するように制御する。
本実施例では、マウント118に装着された撮影レンズ117は、図3に示す様に垂直方向に光学レンズが2つ並んでいる。そのため、撮像素子101の0行目から999行目までは、スイッチ202a及び202bがオンになり、画素201a及び201bを含む各画素が垂直出力線205aに接続される。同様にスイッチ202e及び202fがオンになり、画素201e及び201fを含む各画素が垂直出力線205dに接続される。また、撮像素子101の1000行目から1999行目までは、スイッチ203c及び203dがオンになり、画素201c及び201dを含む各画素が垂直出力線205bに接続される。同様にスイッチ203g及び203hがオンになり、画素単位201g及び201hを含む各画素が垂直出力線205eに接続される。さらに、垂直走査回路217のシフトレジスタにおいて、0行目を示すn=0の場合のセレクタ231aはPVSTARTを選択する。また、1000行目のセレクタ231dも同様にPVSTARTを選択する。それ以外のレジスタの入力は前行のレジスタの出力に選択される。
次に、ステップS805において、画像の読み出しを開始する。図9は、垂直走査回路217内のシフトレジスタの、読み出し時またはリセット時の動作を示す図である。すなわち、走査手段としての垂直走査回路217は、複数の画素のリセット動作及び読み出し動作を制御する。まず、時刻t1_3aでは1行の読み出し単位を示すタイミング信号HDがアサートされる。読み出しまたはリセットがスタートすると、時刻t2_3aにてPVSTARTがアサートされ、続いて時刻t3_3aにてPVがアサートされる。レジスタ230a、230dの入力はPVSTARTになっているので、同時刻にレジスタ230a、230dの出力がアサートされる。その後、時刻t4_3aでPVはネゲートされ、時刻t5_3aでPVSTARTがネゲートされる。
時刻t9_3a以降も時刻t6_3aからt9_3aまでと同様の動作を繰り返し、行選択信号であるレジスタ230a〜230fの信号が1行毎に順次アサートされていく。なお、読み出しまたはリセット開始信号であるPVSTARTは、前述した設定により0行目と1000行目のレジスタに入力される。また、PVSTARTは1フレームの中で、リセットまたは読み出しのために2回入力される。リセットから読み出しまでの期間が蓄積時間となる。各レジスタの出力がアサートされると、ANDゲート232a〜f、233a〜f、234a〜fにより、各行において制御信号PTX、PSEL、PRESが有効となる。
図10は、第n行のリセット動作および読み出し動作の動作タイミングを示す図である。この図に従って各部の動作を説明する。まず、時刻t1_3bでは1行の読み出し単位を示すタイミング信号HDがアサートされる。読み出しがスタートすると、画素単位201a及び201eの垂直転送が行われる。時刻t2_3bに制御信号PSEL(n)がアクティブとなり、行選択スイッチ6がオンする。信号転送部221の画素アンプ10と、各垂直出力線に接続されている電流源でそれぞれ構成されるソース・フォロア回路が動作状態となる。時刻t3_3bにPRES(n)がアクティブになることによりリセットスイッチ3がオンとなり、信号転送部221の画素アンプ10のゲート11、つまり容量9は初期化される。即ち、垂直出力線205a及び205dには、このリセット直後の信号レベル(いわゆるダークレベル)の信号が出力される。
時刻t4_3bでPRES(n)がネゲートされた後、時刻t5_3bにPTNがアクティブになる。これにより各垂直出力線205a及び205dに接続されたカラムアンプ206a及び206dを介して、保持容量210a及び210dの各々にダークレベル出力が保持される。この後、時刻t6_3bで転送動作を完了した後、時刻t7_3bにPTX(n)をアクティブにすることで光電変換部220の転送スイッチ2がオンする。そして、フォトダイオード1に蓄積されている信号電荷を、信号転送部221の画素アンプ10で構成されるソース・フォロアのゲート11に転送する。このとき、画素アンプ10で構成されるソース・フォロア11は転送されてきた信号電荷に見合う分だけリセットレベルから電位が変動し信号レベルが確定する。
転送が十分に終了した時刻t8_3bにおいて、PTX(n)をネゲートした後、時刻t9_3bにPTSがアクティブになる。これにより、各垂直出力線205a及び205dに接続されたカラムアンプ206a及び206dを介して、信号レベルが保持容量209a及び209dに保持される。この後、時刻t10_3bでPTSをネゲートすると、転送動作が完了する。これまでの動作で、保持容量209a及び209dには画素200a及び200eの信号レベルが保持され、保持容量210a及び210dには画素200a及び200eのダークレベルが保持されている。
画素からの信号出力を終了したので、時刻t11_3bでPRES(n)をアサートした後に時刻t12_3bでPTX(n)をアサートすることにより、フォトダイオード1をリセットする。その後、時刻t13_3bでPTX(n)をネゲートし、時刻t14_3bでPRES(n)をネゲートする。以上の動作で第n行の垂直転送が終了するので、時刻t15_3bにてPSEL(n)をネゲートする。時刻t16_3b〜t17_3bにてPH1(m)及びPH1(m+1)がアクティブになる。そして、保持容量209a及び209dに格納された画素信号と、保持容量210a及び210dに格納されたダークレベルの差分が読み出しアンプ214a及び214bから出力され、その後、出力端子215a及び215bから出力される。
続いて、時刻t18_3b〜t19_3bにてPH2(m)及びPH2(m+1)がアクティブになる。そして、保持容量209b及び209eに格納された画素信号と、保持容量210b及び210eに格納されたダークレベルの差分が読み出しアンプ214a及び214bから出力され、その後、出力端子215a及び215bから出力される。ここでは特定列について記載されているが、全列の信号が同様に順次出力される。
同様にしてn+k行目の画素信号は、前述した設定により垂直出力線205b及び205e、カラムアンプ206b及び206eを介して保持容量209b及び209eに格納される。また、ダークレベルは、垂直出力線205b及び205e、カラムアンプ206b及び206eを介して保持容量210b及び210eに格納され、読み出しアンプ214a及び214bから出力され、その後、出力端子215a及び215bから出力される。
上述の動作をリセットもしくは読み出しをするために繰り返した場合の、リセットと読み出しのタイミングを図11に示す。光学系である撮像レンズ117により投影された画像101は、各光学ブロックである光学レンズに対応して領域1〜4を備えている。所定の行である0行目と1000行目から同時にリセット動作が開始され、領域1と領域3の間、または領域2と領域4の間の対応する行が順次同時にリセットされる。蓄積時間経過後に所定の行である0行目と1000行目から同時に読み出し動作が開始され、領域1と領域3の間、または領域2と領域4の間の対応する行の信号が順次同時に読み出される。この動作により、領域1と領域3の間、または領域2と領域4の間の対応する行同士の露光タイミングが同時となる。よって、撮像素子101の上下に結像された被写体像の対応する行は、露光タイミングの違いによってずれることはない。なお、複数の画像間の関係は、視差分のずれだけを持つことになる。
図8のステップS805において、撮像素子101から出力された信号はAFE103でデジタル変換され、画像処理部109に入力される。ステップS806では、画像処理部109内で画像データの並び換え処理や、複数画像間の視差情報から視差を算出するための距離画像等の生成や圧縮等の処理がなされ、ステップS807において、静止画または動画として外部記録媒体113に記録される。ステップS808において、撮影が終了されたかどうかを判定し、撮影が終了された場合にはステップS809にて撮影終了する。撮影が終了しない場合にはステップS805に戻り、再度ステップS805〜S808の撮影処理がなされる。
ステップS803において、装着された撮影レンズ117が、光学レンズが垂直方向に複数並べた構成ではないと判定された場合には、ステップS810に移行する。ステップS810では、垂直先頭行のみにPVSTARTが入力される設定が撮像素子101になされ、ステップS811〜S814にて撮影処理が行われる。この場合、撮像素子101の垂直方向における複数領域が同時に露光されることはなく、上に位置する領域から順次露光される。
本実施例で述べた構成によると、光学レンズが少なくとも垂直方向に複数並べられた交換レンズを用いて上下複数画像を撮影する際に、リセットまたは読み出しが上下の画像間で同時に行われるため、露光タイミングずれによる画像間のずれが起きない。これにより視差分のずれだけを持つ複数画像を撮影することができる。
なお、本実施例では光学レンズが4つ並べられた交換レンズについて述べたが、この限りではない。例えば図12に示す様な撮影レンズをマウント118に装着して撮影する場合、垂直出力線205c、205fを追加して使用し、PVSTARTが入力される行を3箇所にする。そして、このように制御することで、図13に示す様な上下方向で3分割された領域を同時に露光することができる。同様に、撮像素子の構成を変えることにより、図14に示す撮影レンズを用いて図15に示す様な上下方向で5分割された領域を同時に露光することも可能である。そのためには、撮像素子101内で1画素列に対し同時に2画素以上画素信号を保持する機構を持てば良い。そして、撮影レンズに並べられた光学レンズの数によって決まる垂直方向上下の2領域以上の領域について、領域毎に使用する保持機構を選択し、複数領域が同時に露光される様な構成であれば適用することができる。
すなわち、制御手段であるCPU104が、光学系である撮影レンズが有する複数の光学ブロックの位置または数に応じて、走査手段である垂直走査回路217が複数の画素のリセット動作または読み出し動作を同時に開始する行を変更するように制御すれば良い。あるいは、光学系である撮影レンズが有する複数の光学ブロックの位置または数に応じて、走査手段である垂直走査回路217が垂直出力線(列出力線)に接続される画素を変更するように制御すれば良い。さらに、光学系である撮影レンズが有する複数の光学ブロックの位置または数に応じて、撮影レンズの各光学ブロックが撮像素子に投影する各画像において、複数の画素のリセット動作または読み出し動作を順次行う行間隔を変更するように制御しても良い。
(実施例2)
以下、本発明の実施例2に係る撮像装置の動作について説明する。本実施例の撮像装置は実施例1の撮像装置と同様の構成であり、また撮影フローも実施例1と同様のため、説明を省略する。本実施例の撮像装置では、撮像素子101の構成及び動作が異なる。
以下、本実施例での撮像素子101の構成について説明する。図16、17は、実施例2における撮像素子101の構成を示す図である。図16において、撮像素子の有効画素領域には、垂直方向(列に沿った方向)に画素501a〜dが配置されるとともに、水平方向(行に沿った方向)に隣接した列に画素501e〜hが配置される。実際の撮像素子101では、例えば水平方向3000列、垂直方向に2000行の画素が配置されるが、図5ではその一部の画素のみを示している。また、本実施例では、各行をnまたはn+kを使用して示す。なお、nは0〜999の整数であり、k=1000であるものとする。なお、画素501a〜hの構成は、実施例1で述べた図6と同様であるため、説明を省略する。
第n行の信号転送部221のリセットスイッチ3のゲートは、垂直走査回路517からの行毎の制御信号PRES(n)に接続され、行選択スイッチ6のゲートは、垂直走査回路517からの行毎の制御信号PSEL(n)に接続される。他の行についても同様である。また、信号転送部221は、それぞれ撮像素子内部を縦断する垂直出力線505a及び505bに接続される。上記構成が垂直方向に垂直画素数分だけ続く。
垂直出力線505a及び505bは、定電流源518a及び518bにそれぞれ接続され、他方端がカラムアンプ506a及び506bにそれぞれ接続される。なお、カラムアンプ506aとカラムアンプ506bとは、有効画素領域の上下に分けて配置される。また、カラムアンプ506a及び506bは、転送ゲート507a及び507b、転送ゲート508a及び508bを介して、それぞれ保持容量509a及び509b、保持容量510a及び510bに接続される。
保持容量509aは、水平走査回路516aからの制御信号PH1(m)によって駆動される出力転送スイッチ511aを介して、水平出力線513aに接続される。同様にして、保持容量510aは、水平走査回路516aからの制御信号PH1(m)によって駆動される出力転送スイッチ512aを介して、水平出力線513bに接続される。保持容量509bは、水平走査回路516bからの制御信号PH1(m+1)によって駆動される出力転送スイッチ511bを介して、水平出力線513cに接続される。同様にして、保持容量510bは、水平走査回路516bからの制御信号PH1(m+1)によって駆動される出力転送スイッチ512bを介して、水平出力線513dに接続される。
水平出力線513a及び513bには、読み出しアンプ514aが接続され、水平出力線513aと水平出力線513bの差分出力に所定のゲインを乗じた信号を出力端子515aから出力する。同様に、この水平出力線513c及び513dには、読み出しアンプ514bが接続され、水平出力線513cと水平出力線513dの差分出力に所定のゲインを乗じた信号を出力端子515bから出力する。
次に、垂直走査回路517の構成を図17に示す。図17において、行毎の選択信号を出力するレジスタ530a〜fが直列に接続されており、シフトレジスタを構成している。レジスタ530a〜fの入力は、セレクタ531a〜fにより、TG102から入力される垂直走査開始信号PVSTARTと、前行の行選択信号を選択する構成となっている。セレクタ531a〜fの切り替えは、CPU104からの設定により実行される。レジスタ538の出力であるPV_MASKは、PVがアサートされるとNOTゲート537によりトグル動作をし、ANDゲート535aに入力されてPVをマスクする。この信号をPV1とする。また、PV_MASKをNOTゲート536で反転させた信号がANDゲート535bに入力され、PVをPV1と逆のタイミングでマスクする。この信号をPV2とする。
ANDゲート537a〜cには、レジスタ538の出力であるPV_MASKをNOTゲート536で反転させた信号と、レジスタ530a〜cの出力が入力される。また、ANDゲート537d〜fには、レジスタ538の出力であるPV_MASKと、レジスタ530d〜fの出力が入力される。セレクタ539a及び539bは、レジスタ530a〜c、530d〜fにそれぞれ入力する信号をセレクトする。セレクタ539a及び539bの切り替えは、CPU104からの設定により実行される。ANDゲート532a〜f、533a〜f、534a〜fには、それぞれレジスタ530a〜fの出力と、TG102からの制御信号PTX、PSEL、PRESが入力される。そして、ANDゲート532a〜f、533a〜f、534a〜fからは、行毎の制御信号PTX(n)〜(n+k+2)、PSEL(n)〜(n+k+2)、PRES(n)〜(n+k+2)が出力される。
次に、本実施例の撮像装置の動作制御について説明する。まず、撮像装置100に撮影レンズ117が装着され、静止画撮影スイッチ105aまたは動画撮影スイッチ105bが押下されることで、静止画または動画の撮影が開始される。CPU104は、レンズ117に対して通信を開始し、撮影レンズ117からレンズ構成等の情報を受信する。そして、受信した情報に基づいて、レンズ構成によって決められた所定の設定を撮像素子101に対して行なう。本実施例でも、撮影レンズ117は、図3に示す様に垂直方向に光学レンズが2つ並んでいるものとする。
垂直走査回路517のシフトレジスタにおいて、0行目を示すn=0の場合のセレクタ531aはPVSTARTを選択する。また、1000行目のセレクタ531dも同様にPVSTARTを選択する。それ以外のレジスタの入力は前行のレジスタの出力に選択される。また、セレクタ539a及び539bは、レジスタ530a〜cとレジスタ530d〜fにそれぞれPV1とPV2を入力する設定にされる。
図18は、垂直走査回路517内のシフトレジスタの、読み出しまたはリセット時の動作を示す図である。まず、時刻t1_6では1行の読み出し単位を示すタイミング信号HDがアサートされる。読み出しまたはリセットがスタートすると、時刻t2_6にてPVSTARTがアサートされ、続いて時刻t3_6にてPVがアサートされる。これによりPV_MASKはネゲートされ、PVはPV1としてマスクされずにレジスタ530aにクロックとして入力される。レジスタ530aの入力はPVSTARTになっており、かつレジスタ530aにはPV1が入力されているので、レジスタ530aの出力がアサートされる。そして行選択信号であるPVSEL(n)がアサートされる。その後、時刻t4_6でPVはネゲートされ、時刻t5_3aでPVSTARTがネゲートされる。
次に、時刻t6_6にてタイミング信号HDがアサートされ、次の行の読み出しが開始される。時刻t7_6にてPVSTARTがアサートされ、続いて時刻t8_6にてPVがアサートされる。これによりPV_MASKはアサートされ、PVはPV2としてマスクされずにレジスタ530dにクロックとして入力される。レジスタ530dの入力はPVSTARTになっており、かつレジスタ530dにはPV2が入力されているので、レジスタ530dの出力がアサートされる。そして、行選択信号であるPVSEL(n+k)がアサートされる。また、PVSEL(n)はネゲートされる。その後、時刻t9_6でPVはネゲートされ、時刻t10_6でPVSTARTがネゲートされる。
時刻t11_6にてタイミング信号HDがアサートされ、次の行の読み出しが開始される。時刻t12_6にてPVがアサートされる。これによりPV_MASKはネゲートされ、PVはPV1としてマスクされずにレジスタ530bにクロックとして入力される。レジスタ530bの入力はレジスタ530aの出力であり、レジスタ530bにはPV1が入力されているので、レジスタ530bの出力がアサートされる。そして行選択信号であるPVSEL(n+1)がアサートされる。また、PVSEL(n+k)はネゲートされる。その後、時刻t13_6でPVはネゲートされる。
時刻t14_6にてタイミング信号HDがアサートされ、次の行の読み出しが開始される。時刻t15_6にてPVがアサートされる。これによりPV_MASKはアサートされ、PVはPV2としてマスクされずにレジスタ530eにクロックとして入力される。レジスタ530eの入力はレジスタ530dの出力であり、レジスタ530eにはPV2が入力されているので、レジスタ530eの出力がアサートされる。そして行選択信号であるPVSEL(n+k+1)がアサートされる。また、PVSEL(n+1)はネゲートされる。その後、時刻t16_6でPVはネゲートされる。
時刻t17_6以降も時刻t11_6からt17_6までと同様の動作を繰り返し、行選択信号であるPVSELが1行毎に順次アサートされていく。なお、読み出しまたはリセット開始信号であるPVSTARTは、前述した設定により0行目と1000行目のレジスタに入力される。また、PVSTARTは1フレームの中で、リセットのために2回と読み出しのために2回入力される。リセットから読み出しまでの期間が蓄積時間となる。PVSEL(n)〜(n+2)がアサートされると、ANDゲート532a〜f、533a〜f、534a〜fにより、各行において制御信号PTX、PSEL、PRESが有効となる。なお、各行での読み出し動作およびリセット動作の動作タイミングは、実施例1と同様であるので説明を省略する。
上述の動作をリセットもしくは読み出しをするために繰り返した場合の、リセットと読み出しのタイミングを図19に示す。0行目、1000行目、1行目、1001行目の順でリセットがなされる。蓄積時間経過後に0行目、1000行目、1行目、1001行目の順で読み出しが開始される。この動作により領域1と領域3間、または領域2と領域4間の対応する行同士の露光タイミングが、1行の読み出し時間分しかずれないことになる。よって、撮像素子101の上下に結像された被写体像の対応する行は、露光タイミングの違いによるずれを小さくすることができる。また、本実施例によれば、実施例1と比べて規模の小さな撮像素子の回路構成で本機能を実現することができる。
撮像素子101から出力された信号はAFE103でデジタル変換され、画像処理部109に入力される。画像処理部109内では、画像データの並び換え処理や、複数画像間の視差情報から視差を算出するための距離画像等の生成や圧縮等の処理がなされ、静止画または動画として外部記録媒体113に記録される。
なお、本実施例では光学レンズが4つ並べられた交換レンズについて述べたが、この限りではない。例えば図12に示す様な交換レンズを装着して撮影する場合、次のように構成すれば良い。すなわち、撮像素子101内で、交換レンズに並べられた光学レンズの数によって決まる垂直方向上下の2領域以上について、各領域の対応する上行または下行を優先して順次リセット・読み出しを行う構成とすれば良い。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。