JP2016092792A - 撮像装置 - Google Patents

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大嶋 孝治
Koji Oshima
孝治 大嶋
石井 美絵
Mie Ishii
美絵 石井
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Abstract

【課題】1フレーム内で、撮影画像の取得と焦点検出を高速に行わせるとともに、焦点検出用の信号を元にした画像のノイズの影響を抑制できる撮像装置を提供する。【解決手段】マイクロレンズそれぞれに複数の光電変換部が対応するように構成され、マイクロレンズに対応する前記複数の光電変換部からの撮像信号を加算して読み出す第一の駆動と、複数の光電変換部それぞれから撮像信号を読み出す第二の駆動を1フレーム中に混在させ、第二の駆動で読み出された複数の光電変換部からの撮像信号を加算された撮像信号が所定出力値以下の場合にノイズ低減処理を行う。【選択図】図9

Description

本発明は、CMOS撮像素子などを用いた撮像装置、及びその制御方法に関する。
近年、撮像装置に用いられるCMOS撮像素子については、多機能化が進んでおり、通常の撮影画像用として光強度分布等の信号のみならず、焦点検出を可能とさせる機能を有するものが提案されている。
特許文献1は、撮像素子による焦点検出の機能として瞳分割方式を用いるものである。1つのマイクロレンズに対応する単位画素のフォトダイオード(以下、PD)を2つに分割すると共に、各PDが撮像レンズの異なる瞳面の光を受光するように構成し、2つのPDの出力を比較することによって焦点検出を可能とさせている。また、2つのPDの出力については、画素レベルでの加算が可能であり、加算して1つの画素信号として読み出すことで撮像用信号を得ることが可能である。
特許文献2は、瞳分割方式に加え、分割された2つのPDの出力信号について、それぞれ異なる複数の垂直出力線に出力する構成にすることで、同時読み出しを可能として焦点検出を高速に行わせると共に、2つのPDの出力信号を合算するデジタル加算処理機能を有することにより、焦点検出に用いる信号と通常の撮影画像に用いる信号の双方を、1フレーム内で高速に読み出すことを可能とさせている。
特開2001−124984号公報 特開2014−72541号公報
ところで、特許文献1のように各画素が複数のPDを有する場合、全PDの信号を読み出すのに必要な時間が長くなり、フレームレートが下がってしまうという問題がある。特許文献2では、複数の垂直出力線を備えると共に、撮像素子内にデジタル加算処理回路を有するため、回路規模が増大してしまう。1フレームの読み出し時間の短縮方法としては、焦点検出に使用する画素を限定する方法もある。例えば、焦点検出処理に使用する行のみ、単位画素内の分割PDの信号をそれぞれ読み出し、焦点検出処理に使用しない行は、分割PDの信号を加算して画像生成用の信号のみを読み出すことで読み出し時間の増大を抑制することも可能である。
この際、撮影画像としては、焦点検出用として読み出された分割PD個々の出力信号についても、撮影画像用の画素信号として扱えるように1画素データとして合成する事が望ましい。しかしながら、一般的には、一度読み出した出力信号を後から合成させるとノイズが増加することが知られている。このため、上記混在させた駆動では、撮影画像用として通常の画素レベルで合成された撮影画像信号と、後から合成された撮影画素信号とでノイズ差がついた撮影画像となってしまう。特に、行単位等で混在させた駆動を行った場合など、一方向のライン上のノイズ差がついたものとなって現れるため、画像ノイズとして目立ったものとなる。
そこで、本発明は、1フレーム内で、撮影画像の取得と焦点検出を高速に行わせるとともに、焦点検出用の信号を元にした画像のノイズの影響を抑制することで、画像劣化を抑制し好適な画像を生成可能な撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、撮像素子と、該撮像素子から読み出された信号を処理して画像を生成する画像処理手段を有する撮像装置であって、前記撮像素子の有する複数マイクロレンズに対して、1マイクロレンズそれぞれに複数の光電変換部が対応するように構成され、前記撮像素子は、前記複数の光電変換部から撮像信号を読み出すための、前記マイクロレンズに対応する前記複数の光電変換部からの前記撮像信号を加算して読み出して前記画像処理手段に入力する第一の駆動と、前記複数の光電変換部それぞれから前記撮像信号を読み出して前記画像処理手段に入力する第二の駆動を選択可能な選択駆動手段により、1フレーム中に混在して駆動され、前記画像処理手段は、前記第二の駆動で読み出された前記複数の光電変換部からの撮像信号を加算する手段と、前記読み出された撮像信号からノイズを低減するノイズ低減処理手段を備え、該ノイズ低減処理手段は、前記読み出した撮像信号のうち、前記第二の駆動で読み出された前記複数の光電変換部からの撮像信号を加算する手段により加算された撮像信号に対して、所定出力値以下の際に、ノイズ低減処理を行うことを特徴とする。
また、前記ノイズ低減手段は、前記第二の駆動で読み出された前記複数の光電変換部からの撮像信号を加算する手段により加算された撮像信号に対して、該撮像信号が得られる画素の上下方向に位置する同色隣接画素から前記第一の駆動により読みだされた撮像信号とのフィルタ処理によりノイズ低減化することを特徴とする。
また、前記ノイズ低減手段によるフィルタ処理は、メディアンフィルタ処理により行われることを特徴とする。
本発明によれば、分割された画素を有する撮像素子を備える撮像装置において、撮影画像の取得と焦点検出を1フレーム内にて行わせるようにして撮影画像を得る場合においても、焦点検出用として分割画素毎の画素信号をもとに合成して得られた撮影画像信号に対してノイズ低減処理を行うことで、画像に対するノイズの影響を抑制し、画像劣化を抑制した好適な画像を生成可能な撮像装置を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る固体撮像装置の全体ブロック図。 撮像素子の画素配置図。 撮像レンズの射出瞳から出た光束が単位画素に入射する概念図。 撮像素子の構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る撮像素子の画素回路及び列回路を説明する図。 本発明の実施形態に係る撮像素子の第一の駆動における信号読み出し動作例を示すタイミングチャート。 本発明の実施形態に係る撮像素子の第二の駆動における信号読み出し動作例を示すタイミングチャート。 本発明の実施形態に係る撮像素子の第一と第二の駆動を混在させた読み出し例を示す概念図。 本発明の実施形態に係る画像処理回路内の一部を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る撮像素子の画像処理駆動制御のフローチャート。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
[実施例1]
図1は本発明の代表的な実施形態を示す撮像装置100のブロック図である。図1において、101は撮影レンズ、112はレンズ絞り、102はマイクロレンズアレイ、103は撮像素子である。撮影レンズ101を通過した光は撮影レンズ101の焦点位置近傍に結像する。マイクロレンズアレイ102は複数のマイクロレンズ113から構成されており、撮影レンズ101の焦点位置近傍に配置されることで、撮影レンズ101の異なる瞳領域を通過した光を瞳領域ごとに分割して出射する機能を有する。撮像素子103はCMOSイメージセンサやCCDイメージセンサに代表される固体撮像素子である。
1つのマイクロレンズ113に対して複数の画素が対応するように配置されることで、マイクロレンズ113で瞳領域ごとに分割して出射された光を、分割情報を保ったまま受光し、データ処理可能な画像信号に変換する機能を有する。104はアナログ信号処理回路(AFE)、105はデジタル信号処理回路(DFE)である。アナログ信号処理回路104は、撮像素子103から出力される画像信号に対して相関二重サンプリング処理、信号増幅、基準レベル調整、A/D変換処理等を行う。デジタル信号処理回路105は、アナログ信号処理回路104から出力される画像信号に対して基準レベル調整等のデジタル画像処理を行う。
106は画像処理回路、107はメモリ回路、108は記録回路である。画像処理回路106はデジタル信号処理回路105から出力された画像信号に対して後述するA像、B像の相関演算や焦点検出、またA像とB像の画像信号を合成してA+B像信号として撮像画像信号とするための合成処理や、ノイズ低減のためのメディアンフィルタ処理等の所定の画像処理や欠陥補正等を施す。メモリ回路107および記録回路108は、画像処理回路106から出力された画像信号等の一時記憶や記録保持する不揮発性メモリあるいはメモリカード等の記録媒体である。
109は制御回路、110は操作回路、111は表示回路である。制御回路109は撮像素子103や画像処理回路106等の撮像装置全体を統括的に駆動・制御する。操作回路110は撮像装置100に備え付けられた操作部材からの信号を受け付け、制御回路109に対してユーザーの命令を反映する。表示回路111は撮影後の画像やライブビュー画像、各種設定画面等を表示する。
本実施例の撮像装置における撮影レンズ101、マイクロレンズアレイ102および撮像素子103の関係と、画素の定義、および瞳分割方式による焦点検出の原理を説明する。図2は撮像素子203(図1の103)およびマイクロレンズアレイ(図1の102)を図1の光軸Z方向から観察した図である。本実施例では、マイクロレンズアレイ102を形成する個々のマイクロレンズ201(図1の113)を1つの画素と定義し、これを単位画素200とする。また、1つのマイクロレンズ201に対して複数の分割画素201が対応するように配置されている。なお、本実施例では単位画素200には分割画素201がX軸方向に2個あり、それぞれ201A、201Bと定義する。
図3は撮影レンズ304(図1の101)から出射された光が1つのマイクロレンズ305(図1の113)を通過して撮像素子300(図1の103)で受光される様子を光軸Zに対して垂直方向(Y軸方向)から観察した図である。302、303は撮影レンズの射出瞳を表す。306はレンズ絞りである。射出瞳を通過した光は、光軸Zを中心として単位画素300に入射する。図3に示すように瞳領域302を通過する光束はマイクロレンズ305を通して301Aで受光され、瞳領域303を通過する光束はマイクロレンズ305を通して301Bで受光される。したがって、301Aと301Bはそれぞれ撮影レンズの射出瞳の異なる領域の光を受光している。
このように瞳分割された301Aの信号をX軸方向に並ぶ複数の単位画素300から取得し、これらの出力信号群で構成した被写体像をA像とする。同様に瞳分割された301Bの信号をX軸方向に並ぶ複数の単位画素300から取得し、これらの出力信号群で構成した被写体像をB像とする。A像とB像に対して相関演算を実施し、像のずれ量(瞳分割位相差)を検出する。さらに像のずれ量に対して撮影レンズ304の焦点位置と光学系から決まる変換係数を乗じることで、画面内の任意の被写体位置に対応した焦点位置を算出することができる。ここで算出された焦点位置情報を元に撮影レンズ304のフォーカスを制御することで撮像面位相差AFが可能となる。
また、A像信号とB像信号との足し合わせをA+B像信号とすることで、このA+B像信号を通常の撮影画像に用いることができる。
図4は撮像素子103の構成を示すブロック図である。撮像素子103は複数の単位画素400が行列状に配置されており、光学系により結像された光学像を受光する。なお、単位画素は、前述で説明したように複数の分割画素により構成される。図4においては単位画素400を4行4列の計16個として図示するが、実際は数百万、数千万の単位画素400で構成される。各単位画素は、垂直出力線401に画素信号を出力する。電流源402は各垂直出力線に接続される。403は読み出し回路であり、垂直出力線毎の列回路により構成され、垂直走査回路407によって選択される画素の信号を読み出す。
垂直出力線401に出力された画素信号は、読み出し回路403に転送され、読み出回路403で読み出された画素信号は、水平走査回路404の駆動により、水平出力線405、出力アンプ回路406を介して撮像素子の外部に順次出力される。407は垂直走査回路であり、各行ごとに接続される信号線408を介して行を選択・駆動する。なお、図4において、信号線409は0行目しか記載していないが、実際には各行に配線されている。
図5はCMOS撮像素子103の画素回路及び読み出し回路の一例を示す図である。単位画素500は、分割画素となるフォトダイオード(PD)501A、501Bを有する。PD501A、501Bは撮影レンズによって結像された光学像を受けて電荷を発生し、蓄積する。502A及び502Bは転送スイッチであり、MOSトランジスタで構成されている。504はフローティングディフュージョン(以下、FD)である。FD504は転送スイッチ502Aと502Bと接続されている。PD501Aで蓄積された電荷は転送スイッチ502Aを介してFD504に転送される。
PD501Bで蓄積された電荷は、同様に、転送スイッチ502Bを介してFD504に転送される。FD504はリセットスイッチ503とソースフォロワアンプ(以下、SF)505と接続している。更に、SF505は選択スイッチ506と接続している。FD504に転送された電荷は、一時的に保持されるとともに電圧に変換されて、SF505から出力される。なお、リセットスイッチ503及びSF505のドレインが基準電位VDDを共有している。リセットスイッチ503は、FD504の電位、及び転送スイッチ502A、ないし502Bを介してPD501A、501Bの電位をVDDにリセットする。
選択スイッチ506は、SF505から出力された画素信号を垂直出力線507にそれぞれ出力する。転送スイッチ502Aは信号線PTXA、転送スイッチ502Bは信号線PTXB、リセットスイッチ503は信号線PRES、選択スイッチ506は信号線PSELに、それぞれ接続されており、上記の各信号線は垂直走査回路402によって制御される。508は定電流源である。
続いて列読み出し回路509の回路構成を説明する。510はクランプ容量C0である。511はフィードバック容量Cf、512はオペアンプ、513は基準電圧Vrefを供給する基準電源、514はフィードバック容量Cfの両端をショートさせるためのスイッチである。スイッチ514はC0リセット信号PC0Rで制御される。515、516は信号電圧を保持するための容量であり、515を容量CTS、516を容量CTNとする。
517、518は容量への書き込みを制御するスイッチである。スイッチ517はPTS信号で制御され、スイッチ518はPTN信号で制御される。519、520は水平走査回路521(図4の404)からの信号を受け、それぞれ水平出力線522、523を介して、出力アンプ524に信号を出力するためのスイッチである。スイッチ519、520はそれぞれ水平走査回路521のPHS信号、PHN信号で制御される。
図6、図7は本実施例における撮像素子103の画像信号の読み出し動作例を示すタイミングチャートである。図6は分割画素からのA像信号、B像信号を画素レベルにて合成を行いA+B像信号とし、撮影画像用の画素信号として出力を行う駆動タイミングチャートである。図7は分割画素からそれぞれA像信号、B信号を個々に読み出し、焦点検出用の画素信号として出力を行う駆動タイミングチャートである。なお、本例では、1フレーム中において、焦点検出用の駆動と撮影画像用の駆動とを行毎にて選択した異なる駆動が混在して行われる。これによりフレーム間を跨ぐことなく、焦点検出と撮影画像の双方の画素信号について高速に読み出される。
図中、HD信号は1行の単位画素信号の読出しを行う毎にローレベルからハイレベルになるものであり、HD信号がローレベルからハイレベルに変化する毎にPSEL信号は行順次にハイレベルに変化するものとする。また、各パルス信号はハイレベルで対応するトランジスタをオンさせる。
図6のタイミングチャートを用いて、撮影画像の画素信号読み出し動作について詳細に説明する。始めに、時刻T=t0からt1にかけて、HD信号が期間にHiからLoなり、PRESがHiの状態で、FD504をリセットする(T=t0)。
時刻T=t1でPTXA、PTXBをHiとし、PD501A、501Bをリセットする。T=t2でPTXA、PTXBをLoとし、PD501A、501Bの電荷蓄積を開始する。蓄積開始後T=t3でPSELをHiとし、SF505を動作状態とする。
T=t4でPRESをLoとすることでFD504のリセットを解除する。このときのFD504の電位を垂直出力線507にリセット信号レベル(ノイズ成分)として読み出し、列読み出し回路509に入力する。
列読み出し回路509において、T=t5でPC0RをLoとしオペアンプ512の基準電圧Vref出力バッファを解除し、T=t6、t7でPTNをHi、Loとしスイッチ518を動作させることで容量CTN516にリセット信号レベルを書き込む。
次に、T=t8、t9でPTXA、PTXBをHi、LoとしてPD501A、501Bに蓄積された光電荷をFD504に転送する。この動作により分割されたPDの電荷がFD504にて合成され、1画素分となるA+B像の光電荷がF504に転送されたこととなる。
この際、電荷量に応じたFD504の電位変動が垂直出力線507に光信号レベル(光成分+ノイズ成分)として読み出され、列読み出し回路509に入力される。列読み出し回路509において、T=t10、t11でPTSをHi、Loとしスイッチ517を動作させることで容量CTS515に光信号レベルを書き込む。
なお、CTS515、CTN516に信号を書き込む際、クランプ容量C0510とフィードバック容量Cf511の比に応じた反転ゲインがかかり出力される。その後、T=t12でPRESをHiとし、FD504をリセット状態にする。
次に、水平転送期間となるT=t13〜t14の間にCTS515、CTN516に保持された信号を水平走査回路521により読み出す。
T=t13〜t14の間に、列読み出し回路509ごとに順次PHS、PHNをHi、Loとしスイッチ519、520を動作させることでCTS515、CTN516に保持された信号は水平出力線522、523を通り、出力アンプ524で差動信号レベル(光成分)として出力される。
以上のように読み出された画素信号は、分割されたA像とB像の画素信号が合成されたA+B像信号として1画素の信号となり、撮影画像用の画素信号として用いることができる。
次に図7のタイミングチャートを用いて、焦点検出用の画素信号読み出し動作について詳細に説明する。T=t20からt27は、上述した撮影画像用の駆動モード時のt0からt7と同じ動作であるため、説明は割愛する。
T=t28、t29でPTXAをHi、LoとしてPD501Aに蓄積された光電荷をFD504に転送する。これによりA像のみのPD501Aでの電荷量に応じたFD504の電位変動が、垂直出力線507に光信号レベル(光成分+ノイズ成分)として読み出され、読み出し回路509に入力される。読み出し回路509において、T=t30、t31でPTSをHi、Loとしスイッチ517を動作させることで容量CTS515に光信号レベルを書き込む。その後、T=t32でPRESをHiとし、FD504をリセット状態にする。次に、T=t33〜t34の間は水平転送期間であり、図6にて説明したt13〜t14と同動作になるため説明は割愛する。
ここまでの駆動動作により、A像の画素信号が1行分読み出されることになり、出力アンプ524から差動信号レベル(光成分)としてA像の画素信号が出力される。A像の画素信号が1行分出力された後、T=t34において、PRESをLoとし、FD504をリセット状態から解除する。T=t35、t36でPTNをHi、Loとしスイッチ518を動作させることで容量CTN516にリセット信号レベルを書き込む。
次に、T=t8、t9でPTXBをHi、Loとして501Bに蓄積された光電荷をFD504に転送する。これによりB像のみのPD501Bでの電荷量に応じたFD504の電位変動が、垂直出力線507に光信号レベル(光成分+ノイズ成分)として読み出され、読み出し回路509に入力される。読み出し回路509において、T=t39、t40でPTSをHi、Loとしスイッチ517を動作させることで容量CTS515に光信号レベルを書き込む。その後、T=t41でPRESをHiとし、FD504をリセット状態にする。次に、T=t42〜t42の間は水平転送期間であり、図6にて説明したt13〜t14と同動作になるため説明は割愛する。
ここまでの駆動動作により、B像の画素信号の1行分読み出されることになる。以上の駆動動作により、A像の画像信号、B像の画像信号がそれぞれ、読み出されることになり、焦点検出用の画像信号として用いることができ、A像とB像に対する相関演算を施すことで、距離情報を取得することができる。また、このように読み出されたA像の画像信号と、B像の画像信号は、画像処理回路106の合成処理回路601にて合成処理することにより、1画素分の画素信号として撮影画像用として利用することができる。
図8は本実施例の撮像素子103の画素領域における、焦点検出用の駆動、撮影画像用の駆動の双方を混在させた駆動で画素出力し、画像を生成することを説明する図である。なお、撮像素子103の各行は、予め駆動方法が決められており、制御回路109により各行の駆動が選択されるよう制御が行われる。
各行は、それぞれが選択された駆動による読み出しを示しており、先頭1行は焦点検出用の駆動による読み出し、続く3行は撮影画像用の駆動による読み出しによるものである。また、最終行まで上記の駆動が繰り返して行われるものを示したものである。なお、焦点検出用の駆動、撮像画像用の駆動は、それぞれ上述で説明した図6、図7のタイミングチャートに従うことで実施可能である。
図9は画像処理回路106の一部回路について示したブロック図である。図7に示したタイミングチャートの駆動により読み出された撮影画像用の画素信号は、そのまま画像生成回路603へ入力され、撮影画像信号として画像処理回路106内の不図示のメモリに一旦記憶される。一方、図6に示したタイミングチャートの駆動により読み出された焦点検出用の画素信号は、A像信号、B像信号それぞれA+B像合成処理回路601へ入力され、A+B像信号として合成された後、画像生成回路603へ入力され、撮影画像信号として画像処理回路106内の不図示のメモリに一旦記憶される。
また、A像信号、B像信号はそれぞれ焦点検出回路602にも入力される。焦点検出回路602においては、A像信号とB像信号を基に相関演算が行われ、ここで算出された焦点位置情報を基に撮影レンズ301のフォーカスが制御されることになり撮像面位相差AFが行われることになる。ノイズ低減処理回路604では、撮影画像信号に対してノイズ低減処理が施され、ノイズが低減化された画像データが生成される。
図10は図8で説明したように焦点検出用と撮影画像用を混在させて駆動する際の、撮像装置100における画像処理回路106内のノイズ低減処理回路604で行われるノイズ低減処理動作を示すフローチャートである。まず、ステップS101にて、撮像素子103の各行に対して焦点検出用の駆動、撮影画像用の駆動が混在する駆動が行われ、焦点検出用の画素信号、撮影画像用の画素信号が読み出され、画像処理回路106に入力される。画像処理回路106内では、撮影画像用の画素信号はそのまま撮影画像信号とし、焦点検出用の画素信号は、A+B像の合成された撮影画像信号として一時記憶される。
ステップS102では、一時記憶されている撮影画像信号を画像生成回路603へ読み出すとともに、焦点検出用の画素信号から生成されたA+B像の画像信号については、以降のステップにて、ノイズ低減化処理の判断およびその処理が開始される。なお、ノイズ低減化処理については、焦点検出用の駆動により得られた画素信号を対象にするものであり、通常の撮影画像用の駆動により得られた画素信号については行われない。これは、焦点検出用の画素信号は、合成することで撮像画像用の画素信号と同じ1画素の信号となるが、合成により撮像素子に発生していたノイズも足し合され、増加してしまうからである。
ステップS103では、焦点検出用の画素信号から生成されたA+B像の画像信号に対して、所定値以下の出力値であるか否かの判断が行われ、所定値以下であればステップS104にてノイズ低減化処理が行われる。ここで、ノイズの影響による画像の低下は、光信号が少ない低光量側で目立つことから、上記ノイズが画像に支配的となる目立つ条件下において、ノイズ低減化処理を行わせるものである。なお本例においては、撮像装置100における露光量の適正レベルとなる出力値に対して、1/4以下となるレベルの出力値においてノイズ低減化処理が行われる。
ステップS104にてノイズ低減化処理が行われる。画像処理回路106において、ノイズ低減化処理すると判断された焦点検出用の画素出力からのA+B像の画像信号に対し、上下方向にて同色隣接画素であり、通常の撮影画像用の駆動が行われる画素との出力値を用いてメディアンフィルタ処理によるノイズ低減化処理が行われる。同メディアンフィルタ処理によるノイズ低減化処理は、駆動の選択が行単位にて行われることから同様に行単位にて行われるものとなる。
これにより行単位でのライン上として目立つノイズの低減化が図られる。また、通常の撮影画素用の駆動による画素出力を含めたメディアンフィルタ処理とする理由は、ノイズが増えていない画素出力を含めることで、よりノイズの影響を排他したノイズ低減化処理となるからである。
以上説明した、焦点検出用に分割画素を別々に読み出しする駆動と、撮影画像用に分割画素を合成して読み出す駆動が混在するような撮影画像において、焦点検出用の画素信号から生成された撮像画像信号の出力値が所定値以下となるノイズが目立つ条件下においても、とくに行毎のライン上となるようなノイズの低減化を図ることができ、画質劣化を低減化した画像を提供できる。
100 固体撮像装置、101 撮像レンズ、102 マイクロレンズアレイ、
103 CMOS撮像部、104 AFE、105 DFE、106 画像処理回路、
107 メモリ回路、108 記録回路、109 制御回路、110 操作回路、
111 表示回路、112 マイクロレンズ、113 レンズ絞り、
601 A+B像合成処理回路、602 焦点検出回路、603 画像生成回路、
604 ノイズ低減処理回路

Claims (3)

  1. 撮像素子と、該撮像素子から読み出された信号を処理して画像を生成する画像処理手段を有する撮像装置であって、
    前記撮像素子の有する複数マイクロレンズに対して、1マイクロレンズそれぞれに複数の光電変換部が対応するように構成され、
    前記撮像素子は、前記複数の光電変換部から撮像信号を読み出すための、前記マイクロレンズに対応する前記複数の光電変換部からの前記撮像信号を加算して読み出して前記画像処理手段に入力する第一の駆動と、
    前記複数の光電変換部それぞれから前記撮像信号を読み出して前記画像処理手段に入力する第二の駆動を選択可能な選択駆動手段により、1フレーム中に混在して駆動され、
    前記画像処理手段は、前記第二の駆動で読み出された前記複数の光電変換部からの撮像信号を加算する手段と、前記読み出された撮像信号からノイズを低減するノイズ低減処理手段を備え、
    該ノイズ低減処理手段は、前記読み出した撮像信号のうち、前記第二の駆動で読み出された前記複数の光電変換部からの撮像信号を加算する手段により加算された撮像信号に対して、所定出力値以下の際に、ノイズ低減処理を行うことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記ノイズ低減手段は、前記第二の駆動で読み出された前記複数の光電変換部からの撮像信号を加算する手段により加算された撮像信号に対して、該撮像信号が得られる画素の上下方向に位置する同色隣接画素から前記第一の駆動により読みだされた撮像信号とのフィルタ処理によりノイズ低減化することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記ノイズ低減手段によるフィルタ処理は、メディアンフィルタ処理により行われることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
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