JP7330684B2 - 固体撮像素子およびその制御方法、撮像装置、プログラム - Google Patents

固体撮像素子およびその制御方法、撮像装置、プログラム Download PDF

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本発明は、瞳分割された複数の光電変換部を有する単位画素が行列状に複数配列された画素部を有する固体撮像素子およびその制御方法、撮像装置、プログラムに関する。
従来、CMOS型等の固体撮像素子の画素部から信号を読み出す際に、AD変換を複数回行ってから加算または加算平均することで、信号に対するランダムノイズを抑制する手法が知られている。例えば、特許文献1では、画素の出力信号を複数回連続でAD変換し、AD変換した結果を加算することにより、読み出した信号に含まれるランダムノイズを抑制している。
特開2012-4727号公報
ところで、撮影光学系の瞳を分割し、1つのマイクロレンズに対し、光電変換部である複数のフォトダイオード(PD)を有する単位画素が行列状に複数配列された画素部を有する固体撮像素子が知られている。このような画素構成の固体撮像素子では、1画素あたりのPDの数に応じて信号の読み出し時間が増加する。そのため、PDの出力信号のそれぞれに対しAD変換を複数回行うとすると、信号の取得速度が著しく低下するおそれがあるという問題があった。
本発明は、信号の取得速度の低下を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、撮影光学系を瞳分割した光が入射する複数の光電変換部を有する単位画素が、行列状に複数配列された画素部と、前記単位画素の出力信号を参照信号と比較する比較手段、前記比較手段による比較結果に応じてカウントを行うカウンタ手段、および、前記カウンタ手段によるカウント値を平均化する平均化手段、を備えた読み出し手段と、前記画素部前記単位画素の各々における前記複数の光電変換部のうち一部の光電変換部の出力信号である第1信号に対して前記比較手段による比較および前記カウンタ手段によるカウントをそれぞれ1回のみ行い、前記カウンタ手段によるカウント値を前記平均化手段により平均化しないように前記読み出し手段を制御し、前記画素部の前記単位画素の各々における前記複数の光電変換部の全部の出力信号を加算した信号である第2信号に対して前記比較手段による比較および前記カウンタ手段によるカウントをそれぞれ複数回行い、前記カウンタ手段による複数回分のカウント値を前記平均化手段により平均化するように前記読み出し手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、信号の取得速度の低下を抑制することができる。
固体撮像素子の構成を示す回路図である。 単位画素の構成を示す回路図である。 カメラシステムのブロック図である。 第1の信号読み出し動作を示すタイミングチャートである。 第2の信号読み出し動作を示すタイミングチャートである。 画素アレイ部の読み出し動作を説明する図である。 第3の信号読み出し動作を示すタイミングチャートである。 第4の信号読み出し動作を示すタイミングチャートである。 画素アレイ部の読み出し動作を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像素子の構成を示す回路図である。撮像部1(図3)は、例えば、デジタルカメラ等の撮像装置に適用される。撮像部1は、例えば、CMOS型固体撮像素子を含む。この固体撮像素子は、画素部としての画素アレイ部100、変換部としてのAD変換回路20を有する。画素アレイ部100は、単位画素10が行列状に複数配列されて構成される。
図2は、単位画素10の構成を示す回路図である。図2に示すように、単位画素10は、レンズ部1001(図3)(撮影光学系)を瞳分割した光が入射する複数の光電変換部としてフォトダイオード(以下、PDと記す)12(12a、12b)を有する。また、単位画素10は、マイクロレンズ11、転送スイッチ13a、13b、フローティングディフュージョン(以下、FDと記す)14、増幅MOSアンプ15、行選択スイッチ16、リセットスイッチ17を有する。
PD12a、12bは、撮影光学系を通して入射する光に応じた電荷を発生させる。PD12a、12bは、それぞれ、転送スイッチ13a、13bを介してFD14に接続されている。転送スイッチ13a、13bは、そのゲート端子にそれぞれ入力される転送パルスPTXa、PTXbによって駆動され、PD12a、12bで発生した電荷をFD14に転送する。FD14は、転送された電荷を一時的に蓄積するとともに、蓄積した電荷を電圧信号に変換する。
増幅MOSアンプ15は、定電流回路22(図1)と協働してソースフォロワとして機能する。増幅MOSアンプ15のゲートには、FD14で電荷を電圧に変換された信号が入力される。行選択スイッチ16は、そのゲートに入力される行選択パルスPSELによって駆動される。行選択スイッチ16のドレインは増幅MOSアンプ15に接続され、行選択スイッチ16のソースは垂直出力線21に接続されている。行選択パルスPSELがアクティブレベル(ハイレベル)となった行選択スイッチ16は導通状態になり、対応する増幅MOSアンプ15のソースが垂直出力線21に接続される。垂直出力線21は複数の単位画素10で共有され、定電流回路22、信号増幅回路23(図1)と接続される。
リセットスイッチ17のドレインは電源線VDDに接続される。リセットスイッチ17は、そのゲートに入力されるリセットパルスPRESによって駆動されて、FD14に蓄積されている電荷を除去する。増幅MOSアンプ15は、リセットパルスPRESによってFD14がリセットされた状態においては、リセット信号を垂直出力線21に対して出力する。また、増幅MOSアンプ15は、転送パルスPTXaまたはPTXbによって、PD12a、12bで発生した電荷のうち一方の電荷の転送が行われた場合には、一方のPD12の光電変換信号を含む位相信号を出力する。また、増幅MOSアンプ15は、転送パルスPTXaまたはPTXbによって、PD12a、12bで発生した電荷の両方の転送が行われた場合には、次のように動作する。すなわち、増幅MOSアンプ15は、単位画素10が有するすべてのPD(ここではPD12aおよびPD12b)の光電変換信号を含む撮像信号を出力する。
図1で、撮像部1が有する信号読み出し回路を説明する。画素アレイ部100には、単位画素10が行列上に配列され、列ごとに垂直出力線21が共有されている。垂直出力線21に対応し、定電流回路22、信号増幅回路23、比較器24、カウンタ回路25、平均化回路26およびCDS回路27が、画素アレイ部100の列ごとに設けられている。各垂直出力線21に対応する構成は共通するので、1つの垂直出力線21に着目して説明する。垂直出力線21には、定電流回路22が接続されている。定電流回路22は、行選択スイッチ16を介して接続された増幅MOSアンプ15と協働してソースフォロワとして機能する。この際、FD14の信号電位が垂直出力線21の電位に反映される。
信号増幅回路23は、垂直出力線21の信号にゲインをかけるアンプであり、読み出し制御回路30から出力されるゲイン設定信号Gainによりゲイン設定を変更可能である。なお、信号増幅回路23は低ノイズ化の観点で有用であるが、必須でない。比較器24の一方の端子には、信号増幅回路23から出力された信号が入力され、他方の端子には、漸次変化する参照信号Vrampが入力される。比較器24は、これらの信号の比較結果を出力する。参照信号Vrampは読み出し制御回路30から出力される。
AD変換回路20は、比較器24、カウンタ回路(CNT)25および平均化回路26により構成される。AD変換回路20は信号増幅回路23からのアナログ信号をデジタル信号に変換する。カウンタ回路25は、入力された基準クロックCLKに従ってアップカウントまたはダウンカウントを行う。また、カウンタ回路25は、比較器24から出力される比較結果に応じてカウントの停止または開始を行う。これらの動作によってAD変換が実現される。なお、AD変換方式は、上記のようなスロープ型AD変換方式に限定されるものではなく、他のAD変換方式を採用可能である。カウンタ回路25は、カウントの停止後、カウント値を保持したままカウントを再開することにより、AD変換を連続して複数回実施し、カウント値を累積していくことが可能である。平均化回路26は、比較器24およびカウンタ回路25によってAD変換されたカウント値と、AD変換を連続して行った回数とから、AD変換1回あたりの平均値を算出する。なお、AD変換が1回であった場合は、平均化回路26は、カウント値をそのまま平均値として出力する。
CDS回路27は、比較器24、カウンタ回路25によってAD変換され、平均化回路26によって平均化されたリセット信号を保持する。その後、CDS回路27は、AD変換され平均化された位相信号および撮像信号のそれぞれからリセット信号を減算処理する。水平転送メモリ28は、画素アレイ部100の各列のCDS回路27の減算結果を取得し、順次、撮像部1の外部へ出力する。
図3は、撮像部1を搭載した撮像装置としてのカメラシステムのブロック図である。レンズ部1001は被写体の光学像を撮像部1に結像させる。レンズ駆動部1002によってズーム制御、フォーカス制御、絞り制御などが実施される。シャッタ駆動部1004がメカニカルシャッタ1003を制御することで、メカニカルシャッタ1003は撮像部1の露光、遮光を制御する。信号処理回路1005は、撮像部1から出力される画像信号に各種の補正やデータ圧縮、広ダイナミックレンジ画像を得るための複数画像の合成処理等を行う。撮影モード・タイミング発生部1006は、撮像部1、信号処理回路1005に、撮影モード指示信号、各種タイミング信号を出力する。メモリ部1007は、画像データを一時的に記憶するためのメモリとして機能する。全体制御演算部1008は各種演算を行うと共に、カメラシステム全体を制御する。媒体I/F部1009は、記録媒体1010に対して記録または読み出しを行うためのインターフェースである。記録媒体1010は、着脱可能な半導体メモリであり、画像データを記録する。表示部1011は各種情報や撮影画像を表示するデバイスである。
次に、撮影時のカメラシステムの動作について説明する。カメラシステムのメイン電源がオンにされると、コントロール系(撮影モード・タイミング発生部1006や全体制御演算部1008等)の電源がオンされ、更に信号処理回路1005などの撮像系回路の電源がオンされる。そして、図示しないレリーズボタンが押されると、撮影動作が開始される。
撮影モード・タイミング発生部1006は、撮像部1に対して撮影指示を行う。撮影動作が終了すると、撮像部1から出力された信号は信号処理回路1005に入力される。ここで、撮像信号は、PD12aに蓄積された電荷の信号である位相信号Aと、PD12bに蓄積された電荷の信号である位相信号Bとの和に相当する。信号処理回路1005は、入力された位相信号Aを撮像信号から減算することにより位相信号Bを算出する。その後、撮像信号は信号処理回路1005で画像処理され、全体制御演算部1008からの指示によりメモリ部1007に画像データとして書き込まれる。メモリ部1007に書き込まれた画像データは、全体制御演算部1008からの制御により媒体I/F部1009を介して記録媒体1010に記録される。あるいは、メモリ部1007に書き込まれた画像データは、図示しない外部I/F部を介して直接にコンピュータ等に転送されてもよい。
一方で、位相信号A、位相信号Bは、信号処理回路1005で必要に応じてノイズ低減処理された後、全体制御演算部1008に送られる。全体制御演算部1008は、位相信号A、位相信号Bを相関演算にかけることにより、レンズ部1001のピント位置の駆動量を算出し、レンズ駆動部1002に対して駆動量を出力する。レンズ駆動部1002は、入力された駆動量を元にレンズ部1001を動作させ、ピント位置を変更する。
画素アレイ部100から出力される信号のAD変換回路20による読み出しに関し、撮像部1は少なくとも1つの読み出しモードを有する。本実施の形態では、制御手段としての読み出し制御回路30は、第1の読み出しモードで、読み出し手段としてのAD変換回路20を制御する。
図4は、第1の読み出しモードによる第1の信号読み出し動作を示すタイミングチャートである。AD変換回路20は、「第1動作」、「第2動作」を実施可能である。ここで、信号読み出し動作における「第1動作」、「第2動作」を定義する。第1動作は、画素アレイ部100における単位画素10の各々における複数のPD12のうち一部(PD12a)の信号である位相信号A(第1信号)を読み出すと共にこの位相信号AをAD変換する動作である。第2動作は、単位画素10の各々における複数のPD12の全部(PD12a、12b)の信号を加算した信号である撮像信号(第2信号)を読み出すと共にこの撮像信号をAD変換する動作である。第1の読み出しモードでは、読み出し制御回路30は、画素アレイ部100における全ての単位画素10から出力される信号の読み出しに際し、第2動作を複数回連続して実施させると共に、第2動作の回数より少ない回数だけ第1動作を実施させる。第2動作の実施回数は、図4の例では2回であり、第1動作の実施回数は、図4の例では1回である。
図4を参照して第1の信号読み出し動作を説明する。図2に示す行選択パルスPSEL、リセットパルスPRES、転送パルスPTXa、PTXbは、読み出し制御回路30(図1)から画素アレイ部100に入力される。以下、n行目の単位画素10に関するパルスには(n)を添える。
時刻t1で、行選択パルスPSEL(n)が“H”となると、n行目の単位画素10は各々対応する垂直出力線21に対して信号を出力する。時刻t1ではまた、リセットパルスPRES(n)が“H”となることで、FD14の不要電荷が排され、FD14の電位がリセットされた後にリセットパルスPRES(n)は“L”となる。この時、n行目の単位画素10はリセット信号を垂直出力線21に対して出力する。リセット信号は静定時間をかけて垂直出力線21に反映され、信号増幅回路23を経て比較器24に入力される。
時刻t2で、読み出し制御回路30は、漸次変化する比較信号Vrampを比較器24に対して出力する。時刻t2ではまた、基準クロックCLKがカウンタ回路25に入力されることで、カウンタ回路25はカウントを開始し、これにより、リセット信号に関するAD変換が開始される。その後、比較信号Vrampがリセット信号を下回る時刻t3になると、比較器24は出力Compを反転させる。カウンタ回路25は、比較器24の出力Compが反転するとカウント動作を一旦停止する。時刻t4にて、比較信号Vrampが第1の所定の電位になると、比較信号Vrampは初期値にリセットされると共に、基準クロックCLKが停止する。
時刻t5では、時刻t2と同様に、読み出し制御回路30が漸次変化する比較信号Vrampを比較器24に対して出力する。時刻t5ではまた、基準クロックCLKがカウンタ回路25に入力されることで、カウンタ回路25はカウントを再開し、これによりAD変換が再開される。その後、比較信号Vrampがリセット信号を下回る時刻t6になると、比較器24は出力Compを反転させる。カウンタ回路25は比較器24の出力Compが反転するとカウント動作を停止する。時刻t7にて、比較信号Vrampが第1の所定の電位になると、比較信号Vrampは初期値にリセットされると共に、基準クロックCLKが停止する。
時刻t2から時刻t7にかけて、リセット信号のAD変換が2回行われることで、カウンタ回路25のカウント値はAD変換2回分のカウント値が累積された値となる。なお、AD変換を3回以上行う場合は、AD変換が所望の回数となるよう、時刻t5~t7の動作を続けて繰り返す。
時刻t8で、転送パルスPTXa(n)が“H”となると、PD12aに蓄積された電荷がFD14に転送される。その後、転送パルスPTXa(n)が“L”となると、n行目の単位画素10から位相信号Aが垂直出力線21に対して出力される。位相信号Aは静定時間をかけて垂直出力線21に反映される。時刻t8ではまた、カウンタリセット信号RSTが“H”となり、各列のカウンタ回路25は平均化回路26に対してカウント値を出力した後、カウント値をリセットする。カウンタリセット信号RSTは読み出し制御回路30から入力される。平均化回路26は、AD変換の回数に応じて、入力されたカウント値の平均値を算出することで、AD変換1回あたりのリセット信号のAD変換結果を求め、CDS回路27に対して出力する。CDS回路27は、AD変換されたリセット信号を保持する。
時刻t9で、読み出し制御回路30は漸次変化する比較信号Vrampを比較器24に対して出力する。時刻t9ではまた、基準クロックCLKがカウンタ回路25に入力されることでカウンタ回路25はカウントを開始し、これにより位相信号Aに関するAD変換が開始される。その後、比較信号Vrampが位相信号Aを下回る時刻t10になると、比較器24は出力Compを反転させる。カウンタ回路25は比較器24の出力Compが反転するとカウント動作を停止する。時刻t11にて、比較信号Vrampが第2の所定の電位になると、比較信号Vrampは初期値にリセットされると共に、基準クロックCLKが停止する。位相信号AのAD変換の回数は1回であり、以降、AD変換は行われない。従って、時刻t9~t11では第1動作が1回実施される。
時刻t12では、転送パルスPTXa(n)、PTXb(n)が“H”となることで、PD12a、12bに蓄積された各電荷がFD14に転送される。その後、転送パルスPTXa(n)、PTXb(n)が“L”となることで、n行目の単位画素10から撮像信号が垂直出力線21に対して出力される。上述したように、撮像信号はPD12aに蓄積された電荷の信号である位相信号Aと、PD12bに蓄積された電荷の信号である位相信号Bの和に相当する。撮像信号は静定時間をかけて垂直出力線21に反映される。時刻t12ではまた、カウンタリセット信号RSTが“H”となることで、各列のカウンタ回路25は平均化回路26に対してカウント値を出力した後、カウント値をリセットする。
平均化回路26は、AD変換の回数に応じて、入力されたカウント値の平均値を算出する。ただし、ここでは位相信号AのAD変換回数は1回であるので、平均化回路26は、入力されたカウント値をそのままCDS回路27に対して出力する。CDS回路27は、AD変換された位相信号Aから、時刻t8で保持したリセット信号を減算し、その減算結果を水平転送メモリ28に出力する。水平転送メモリ28は、CDS回路27の減算結果を各列から取得し、順次、後段へ出力する。
時刻t13では、読み出し制御回路30は、漸次変化する比較信号Vrampを比較器24に対して出力する。時刻t13ではまた、基準クロックCLKがカウンタ回路25に入力されることでカウンタ回路25はカウントを開始し、これにより、撮像信号に関するAD変換が開始される。その後、比較信号Vrampが撮像信号を下回る時刻t14になると、比較器24は出力Compを反転させる。カウンタ回路25は比較器24の出力Compが反転するとカウント動作を一旦停止する。時刻t15にて、比較信号Vrampが第2の所定の電位になると、比較信号Vrampは初期値にリセットされると共に、基準クロックCLKが停止する。
時刻t16では、読み出し制御回路30は、漸次変化する比較信号Vrampを比較器24に対して出力する。時刻t16ではまた、基準クロックCLKがカウンタ回路25に入力されることでカウンタ回路25はカウントを再開する。その後、比較信号Vrampが撮像信号を下回る時刻t17になると、比較器24は出力Compを反転させる。カウンタ回路25は比較器24の出力Compが反転するとカウント動作を停止する。時刻t18にて、比較信号Vrampが第2の所定の電位になると、比較信号Vrampは初期値にリセットされると共に、基準クロックCLKが停止する。従って、時刻t13~t18では第2動作が2回繰り返される。
時刻t13から時刻t18にかけて、撮像信号のAD変換が2回行われることで、カウンタ回路25のカウント値はAD変換2回分のカウント値が累積された値となる。なお、AD変換を3回以上行う場合は、AD変換が所望の回数となるよう、時刻t16~t18の動作を続けて繰り返す。
時刻t19では、行選択パルスPSEL(n)が“L”となることで、n行目の単位画素10は各々対応する垂直出力線21と切断される。時刻t19ではまた、カウンタリセット信号RSTが“H”となることで、各列のカウンタ回路25は平均化回路26に対してカウント値を出力した後、カウント値をリセットする。平均化回路26は、AD変換の回数に応じて、入力されたカウント値の平均値を算出することで、AD変換1回あたりの撮像信号のAD変換結果を求め、CDS回路27に対して出力する。CDS回路27は、AD変換された撮像信号から、時刻t8にて保持したリセット信号を減算し、その減算結果を水平転送メモリ28に出力する。水平転送メモリ28は、CDS回路27の減算結果を各列から取得し、順次、後段へ出力する。
ところで、PD12b単体の信号に相当する位相信号Bは、撮像部1の後段にある信号処理回路1005(図3)によって、撮像信号から位相信号Aが減算されることで算出される。
第1の読み出し動作では、リセット信号と撮像信号についてはAD変換を2回行い、加算して平均化することでランダムノイズが抑制される。これに対し、位相信号AについてはAD変換を1回しか実施しないので、AD変換を2回以上行った場合と比べて信号の取得速度が向上している。一方で、位相信号は撮像信号に比べてランダムノイズが低減されない。しかし、位相信号は、カメラシステムにおいて、主にオートフォーカス(AF)に用いられるなど、カメラシステム内部で使用される信号である。従って、位相信号については、隣接する複数の単位画素10の信号により加算平均処理を行ったり、ノイズフィルタ処理を行ったりといった別途の処理でノイズ低減が可能であるので、これらの別途の処理を適用すればよい。
このように、リセット信号、撮像信号のAD変換を複数回行うことにより良好な画質を得つつ、位相信号のAD変換回数を撮像信号のAD変換より少なくすることで読出速度の低下を抑制可能となる。特に、撮像部1をカメラシステムに搭載することで、良好な画質を得ながら同時にAFも行い、それらを高フレームレートで実現することが可能となる。
本実施の形態によれば、第1の読み出しモードにより、位相信号のAD変換(第1動作)の回数を、撮像信号のAD変換(第2動作)の連続回数(2回)より少なくするので、信号の取得速度の低下を抑制することができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、画素アレイ部100における全部の単位画素10からの信号読み出しに対して、第1の読み出しモードを適用した。これに対し本発明の第2の実施の形態では、画素アレイ部100における一部の単位画素10からの信号読み出しに対して第1の読み出しモードを適用し、他の単位画素10からの信号読み出しに対しては第2の読み出しモードを適用する。本実施の形態では、第1の実施の形態に対し、画素アレイ部100が有する複数の単位画素10のうち、AFに用いる位相信号を読み出す単位画素10の数を削減することにより、信号取得速度を一層向上させる。
図5は、第2の読み出しモードによる第2の信号読み出し動作を示すタイミングチャートである。図6は、画素アレイ部100の読み出し動作を説明する図である。
図6に示すように、読み出し制御回路30は、行単位で第1の読み出し動作または第2の読み出し動作のいずれかを行うことが可能である。撮像部1は、第1の読み出しモードおよび第2の読み出しモードを有する。本実施の形態では、読み出し制御回路30は、第1の読み出しモードおよび第2の読み出しモードを併用してAD変換回路20を制御する。具体的には、読み出し制御回路30は、画素アレイ部100の画素領域を分けた第1グループの単位画素10から出力される信号の読み出しに際し、第1の読み出しモードによる第1の読み出し動作でAD変換回路20を制御する。また、読み出し制御回路30は、第1グループとは異なる第2グループの単位画素10から出力される信号の読み出しに際し、第2の読み出しモードによる第2の読み出し動作でAD変換回路20を制御する。ここで、第2の読み出しモードは、第2動作を複数回連続して実施させると共に第1動作を実施させない読み出しモードである。図5で、第2の読み出しモードによる第2の信号読み出し動作を説明する。
第2の信号読み出し動作は、一部を除き第1の信号読み出し動作(図4)と同等であるので、異なる点を主に説明する。第2の信号読み出し動作は、第1の信号読み出し動作における時刻t8~t11の動作を省いた動作に相当する。言い換えれば、時刻t21~t27における動作は、第1の信号読み出し動作の時刻t1~t7における動作と同等であり、時刻t28~t35における動作は、第1の信号読み出し動作の時刻t12~t19における動作と同等である。
第2の信号読み出し動作は、第1の信号読み出し動作に比し、位相信号Aを取得する動作が省かれることで、信号の読み出し速度が向上する。しかし、単位画素10から出力される信号の読み出しを第2の信号読み出し動作だけで実施したとすると、AFに必要な位相信号を取得できない。そこで読み出し制御回路30は、画素アレイ部100が有する複数の単位画素10のうちの一部(第1グループ)については、第2の信号読み出し動作ではなく第1の読み出し動作を行う。これにより、AFに用いる位相信号の読み出しを確保してAFを実現する。
図6において、列読み出し回路200は、図1に示された、各列に設けられた複数の定電流回路22、信号増幅回路23、比較器24、カウンタ回路25、平均化回路26、CDS回路27および水平転送メモリ28を有する。第1グループの単位画素10と第2グループの単位画素10とは、行単位で分かれていて、列方向に交互に位置する。全行とも第1の読み出し動作を行う第1の実施の形態に比し、本実施の形態では、位相信号の読み出しをしない単位画素10が存在する分、1フレームあたりの読み出し速度が向上する。AFに用いる位相信号を読み出す行が少なくなるため、AFの追従性よりもフレームレートを優先したい場合や、AFを行う測距範囲が狭い場合に特に有効である。
本実施の形態によれば、第1および第2の読み出しモードが併用され、第2グループの単位画素10から出力される信号の読み出しは、第2の読み出しモードによる第2の読み出し動作で制御される。従って、信号の取得速度の低下を一層抑制することができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態を図7~図9を参照して説明する。第2の実施の形態において、第1の読み出しモードと第2の読み出しモードとでは1行あたりの読み出し時間が異なるため、動く被写体を撮像した場合に不自然なローリング歪みが発生する可能性がある。そこで、本実施の形態では、1行あたりの読み出し時間を行同士で極力共通にする手法を採用する。本実施の形態では、画素アレイ部100における一部の単位画素10からの信号読み出しに対して第3の読み出しモードを適用し、他の単位画素10からの信号読み出しに対しては第4の読み出しモードを適用する。
図7は、第3の読み出しモードによる第3の信号読み出し動作を示すタイミングチャートである。図8は、第4の読み出しモードによる第4の信号読み出し動作を示すタイミングチャートである。図9は、画素アレイ部100の読み出し動作を説明する図である。
図9に示すように、読み出し制御回路30は、行単位で第3の読み出し動作または第4の読み出し動作のいずれかを行うことが可能である。撮像部1は、第3の読み出しモードおよび第4の読み出しモードを有する。本実施の形態では、読み出し制御回路30は、第3の読み出しモードおよび第4の読み出しモードを併用してAD変換回路20を制御する。具体的には、読み出し制御回路30は、第1グループの単位画素10から出力される信号の読み出しに際し、第3の読み出しモードによる第3の読み出し動作でAD変換回路20を制御する。また、読み出し制御回路30は、第2グループの単位画素10から出力される信号の読み出しに際し、第4の読み出しモードによる第4の読み出し動作でAD変換回路20を制御する。
ここで、第3の読み出しモードは、第1動作および第2動作を共に同じ所定の回数だけ実施させるモードである。第4の読み出しモードは、第2動作を所定の回数の2倍の回数だけ連続して実施させると共に、第1動作を実施させないモードである。図7、図8で、第3、第4の読み出しモードによる第3、第4の信号読み出し動作を説明する。
図7に示すように、第3の信号読み出し動作は、一部を除き第1の信号読み出し動作(図4)と同等であるので、異なる点を主に説明する。第3の信号読み出し動作の時刻t41~t51における動作は、第1の信号読み出し動作の時刻t1~t11における動作と同等である。時刻t52において、転送パルスPTXa(n)、PTXb(n)が“H”となると、PD12a,12bに蓄積された電荷がFD14に転送される。その後、転送パルスPTXa(n)、PTXb(n)が“L”となることで、n行目の単位画素10から撮像信号が垂直出力線21に対して出力される。撮像信号は静定時間をかけて垂直出力線21に反映される。時刻t52ではまた、カウンタリセット信号RSTが“H”となることで、各列のカウンタ回路25は平均化回路26に対してカウント値を出力した後、カウント値をリセットする。
平均化回路26では、AD変換の回数に応じて、入力されたカウント値の平均値を算出する。ただし、ここでは位相信号AのAD変換回数は1回であるので、平均化回路26は、入力されたカウント値をそのままCDS回路27に対して出力する。CDS回路27は、AD変換された位相信号Aから、時刻t48で保持したリセット信号を減算し、その減算結果を水平転送メモリ28に出力する。水平転送メモリ28は、CDS回路27の減算結果を各列から取得し、順次、後段へ出力する。
時刻t53では、読み出し制御回路30は、漸次変化する比較信号Vrampを比較器24に対して出力する。時刻t53ではまた、基準クロックCLKがカウンタ回路25に入力されることでカウンタ回路25はカウントを開始し、これにより、撮像信号に関するAD変換が開始される。その後、比較信号Vrampが撮像信号を下回る時刻t54になると、比較器24は出力Compを反転させる。カウンタ回路25は比較器24の出力Compが反転するとカウント動作を一旦停止する。時刻t55にて、比較信号Vrampが第2の所定の電位になると、比較信号Vrampは初期値にリセットされると共に、基準クロックCLKが停止する。ここで第3の読み出しモードでは、撮像信号のAD変換の回数は1回であり、以降、AD変換は行われない。従って、時刻t53~t55では第2動作が1回実施される。
時刻t56では、行選択パルスPSEL(n)が“L”となることで、n行目の単位画素10は各々対応する垂直出力線21と切断される。時刻t56ではまた、カウンタリセット信号RSTが“H”となることで、各列のカウンタ回路25は平均化回路26に対してカウント値を出力した後、カウント値をリセットする。平均化回路26は、AD変換の回数に応じて、入力されたカウント値の平均値を算出する。ただし、ここでは位相信号AのAD変換回数は1回であるので、平均化回路26は、入力されたカウント値をそのままCDS回路27に対して出力する。CDS回路27は、AD変換された撮像信号から、時刻t48にて保持したリセット信号を減算し、その減算結果を水平転送メモリ28に出力する。水平転送メモリ28は、CDS回路27の減算結果を各列から取得し、順次、後段へ出力する。
図8に示すように、第4の信号読み出し動作は、撮像信号のAD変換回数が同じであれば、第2の信号読み出し動作(図5)と同等となる。図8では、第4の信号読み出し動作を第3の信号読み出し動作と対比するために、時刻の間隔が図5と異ならせた箇所がある。図8については図7と対比して説明する。
第3の読み出しモード(図7)では、位相信号AのAD変換が1回行われ、その後、撮像信号のAD変換が1回行われる。これに対し、第4の読み出しモードでは、位相信号Aの取得を行わない代わりに、撮像信号のAD変換を1回増やして計2回行う。これにより、位相信号Aと撮像信号のAD変換回数の合計が、第3の読み出しモードと同じ2回になる。
図8において、図7の時刻t48に対応する時刻t68では、転送パルスPTXa(n)に加えて、転送パルスPTXb(n)も“H”となることで、PD12a、12bに蓄積された電荷がFD14に転送される。これにより、時刻t69~t71では、位相信号Aではなく、撮像信号のAD変換が行われる。時刻t52に対応する時刻t72では、カウンタリセット信号RSTが“H”とはならず“L”に維持されることで、カウンタ回路25はカウント値を保持する。従って、以降の時刻t73~t75では、撮像信号の2回目のAD変換が行われる。従って、時刻t69~t75では第2動作が2回繰り返される。
時刻t56に対応する時刻t76では、カウンタリセット信号RSTが“H”となることで、各列のカウンタ回路25は平均化回路26に対してカウント値を出力した後、カウント値をリセットする。平均化回路26は、AD変換回数に応じて、入力されたカウント値の平均値を算出することで、AD変換1回あたりの撮像信号のAD変換結果を求め、CDS回路27に対して出力する。
図9に示すように、第1グループの単位画素10と第2グループの単位画素10とは、行単位で分かれていて、列方向に交互に位置する。本実施の形態では、第4の読み出し動作と第3の読み出しモードとで、AD変換回数の合計が同じであるので、第2の読み出しモードと比較して、行同士で読み出し時間を揃えやすくなっている。ところで、第3の読み出しモードで取得された撮像信号は、第4の読み出しモードで取得された撮像信号と比べてランダムノイズが低減されていない。そのため、信号処理回路1005(図3)で、第3の読み出しモードで取得された撮像信号のノイズ低減処理を行うのが望ましい。
本実施の形態によれば、第3、第4の読み出しモードのいずれも、AD変換回数の合計を、最低限の2回とすることができるので、信号の取得速度の低下を一層抑制することができる。また、第4の読み出し動作と第3の読み出しモードとで、AD変換回数の合計を同じにできるので、信号取得の所要時間を行同士で揃えることが可能となる。従って、動く被写体を撮像した場合に不自然なローリング歪みを抑制可能となる。
なお、第2、第3の実施の形態において、読み出し制御回路30は、行単位で画素アレイ部100の読み出しモードを切り替えるとした。しかし、制御配線を増やすことで、様々な切り替えパターンに対応できるようにしてもよい。すなわち、各グループは、行単位の単位画素群に限定されない。
なお、上記各実施の形態を組み合わせてもよい。従って、信号の取得速度の低下を抑制する観点からは、読み出し制御回路30は、次のようにAD変換回路20を制御してもよい。読み出し制御回路30は、画素アレイ部100における少なくとも一部の単位画素10から出力される信号の読み出しに際し、第2動作を複数回連続して実施させる。それと共に、読み出し制御回路30は、第2動作の回数より少ない回数だけ第1動作を実施させるかまたは第1動作を実施させない。
従って、各読み出しモードにおける第1動作や第2動作の回数は例示に限定されない。例えば、第1、第2の実施の形態における第1の読み出しモードにおいて、第2動作は3回以上でもよく、第1動作は1回に限定されず、第2動作の回数より少なければよい。また、第2の実施の形態における第2の読み出しモードにおいて、第2動作は3回以上でもよい。また、第3の実施の形態における第3の読み出しモードにおいて、第1動作および第2動作の同じ所定の回数は3回以上でもよい。そして、信号取得の所要時間を行同士で揃える観点からは、第4の読み出しモードにおいて、第2動作の回数は所定の回数の2倍であればよい。2倍であるのは、瞳分割されるPDの数が2個だからである。なお、瞳分割されるPDの数は3個以上でもよい。仮に瞳分割されたPDの数が3個であれば、第4の読み出しモードにおいて、第2動作の回数は所定の回数の3倍としてもよい。
なお、第2、第3の実施の形態において、画素アレイ部100の画素領域を分けたグループの数は3以上であってもよい。そして、グループの数が3以上の場合、第2の実施の形態では、複数のグループのうち少なくとも1つに第1の読み出しモードを適用すると共に、他のグループに第2の読み出しモードを適用すればよい。また、第3の実施の形態では、複数のグループのうち少なくとも1つに第3の読み出しモードを適用すると共に、他のグループに第4の読み出しモードを適用すればよい。
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
10 単位画素
12 PD
20 AD変換回路
30 読み出し制御回路
100 画素アレイ部

Claims (7)

  1. 撮影光学系を瞳分割した光が入射する複数の光電変換部を有する単位画素が、行列状に複数配列された画素部と、
    前記単位画素の出力信号を参照信号と比較する比較手段、前記比較手段による比較結果に応じてカウントを行うカウンタ手段、および、前記カウンタ手段によるカウント値を平均化する平均化手段、を備えた読み出し手段と、
    前記画素部前記単位画素の各々における前記複数の光電変換部のうち一部の光電変換部の出力信号である第1信号に対して前記比較手段による比較および前記カウンタ手段によるカウントをそれぞれ1回のみ行い、前記カウンタ手段によるカウント値を前記平均化手段により平均化しないように前記読み出し手段を制御し、前記画素部の前記単位画素の各々における前記複数の光電変換部の全部の出力信号を加算した信号である第2信号に対して前記比較手段による比較および前記カウンタ手段によるカウントをそれぞれ複数回行い、前記カウンタ手段による複数回分のカウント値を前記平均化手段により平均化するように前記読み出し手段を制御する制御手段と、
    有することを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記制御手段は、前記画素部における第1グループの単位画素から前記第1信号および前記第2信号を出力するように制御し、前記画素部における前記第1グループとは異なる第2グループの単位画素から前記第1信号を出力せずに前記第2信号のみを読み出すように制御することを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記制御手段は、前記第1グループの単位画素から出力される信号の読み出しに際し、前記第2信号に対して前記比較手段による比較および前記カウンタ手段によるカウントをそれぞれ1回のみ行い、前記カウンタ手段によるカウント値を前記平均化手段により平均化しないように前記読み出し手段を制御し、前記第2グループの単位画素から出力される信号の読み出しに際し、前記第2信号に対して前記比較手段による比較および前記カウンタ手段によるカウントをそれぞれ複数回行い、前記カウンタ手段による複数回分のカウント値を前記平均化手段により平均化するように前記読み出し手段を制御することを特徴とする請求項に記載の固体撮像素子。
  4. 前記第1グループと前記第2グループとは、前記画素部における行単位で分けられることを特徴とする請求項またはに記載の固体撮像素子。
  5. 撮影光学系を瞳分割した光が入射する複数の光電変換部を有する単位画素が、行列状に複数配列された画素部と、
    前記単位画素の出力信号を参照信号と比較する比較手段、前記比較手段による比較結果に応じてカウントを行うカウンタ手段、および、前記カウンタ手段によるカウント値を平均化する平均化手段、を備えた読み出し手段と、を有する固体撮像素子の制御方法であって、
    前記画素部前記単位画素の各々における前記複数の光電変換部のうち一部の光電変換部の出力信号である第1信号に対して前記比較手段による比較および前記カウンタ手段によるカウントをそれぞれ1回のみ行い、前記カウンタ手段によるカウント値を前記平均化手段により平均化しないように前記読み出し手段を制御し、前記画素部の前記単位画素の各々における前記複数の光電変換部の全部の出力信号を加算した信号である第2信号に対して前記比較手段による比較および前記カウンタ手段によるカウントをそれぞれ複数回行い、前記カウンタ手段による複数回分のカウント値を前記平均化手段により平均化するように前記読み出し手段を制御することを特徴とする固体撮像素子の制御方法。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の固体撮像素子を備えることを特徴とする撮像装置。
  7. コンピュータを、請求項1乃至のいずれか1項に記載の固体撮像素子の前記制御手段として機能させるためのプログラム。
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