JP7286432B2 - 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置において、画素信号を高速かつ低消費電力で読み出す技術に関するものである。
近年、撮像素子の多画素化が進んでおり、それに伴い、画素信号の読み出し時間が長くなる傾向がある。そのため、読み出しの高速化が求められている。
例えば、特許文献1では各画素列に複数の垂直出力線を設け、各画素列の列方向の互いに異なる1つ置きの画素、または複数置きの画素を、各垂直出力線に接続することにより、複数画素を並列に読み出し、高速に読み出しを行う技術が開示されている。
特開2000-324397号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、高速に画素信号を読み出すことができる一方で、各画素列の垂直出力線の数が増加するため、接続する定電流回路が増加し、消費電力が増加してしまう。特に、ライブビュー撮影時の消費電力の増加は撮影可能な枚数に大きく影響する。
また、各画素列の垂直出力線が増加すると、垂直出力線に起因する画素信号へのオフセットやゲインばらつきを補正する補正回路の規模が増加する。撮像素子の後段の補正回路が垂直出力線の増加に対応できない場合は、撮像素子に補正回路を搭載する必要がある。この場合、補正値を記憶するためのメモリも併せて搭載する必要があり、メモリのリード・ライトによる電力も増加し、益々消費電力が増加してしまう。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、画素信号の高速な読み出しと消費電力の低減を両立することを可能にした撮像装置を提供することである。
本発明に係わる撮像装置は、複数の画素が行列状に配列された画素部と、前記画素部の第1の行数の画素の信号を同時に読み出すことが可能な読み出し手段と、前記第1の行数の画素の信号を同時に補正することが可能な第1の補正手段と、前記第1の行数よりも少ない第2の行数の画素の信号を同時に補正することが可能な第2の補正手段と、前記読み出し手段により前記第1の行数の画素の信号を同時に読み出し、前記第1の補正手段により前記第1の行数の画素の信号を同時に補正する第1のモードと、前記読み出し手段により前記第2の行数の画素の信号を同時に読み出し、前記第2の補正手段により前記第2の行数の画素の信号を同時に補正する第2のモードとを切り替える制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、画素信号の高速な読み出しと消費電力の低減を両立することを可能にした撮像装置を提供することができる。
本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルカメラの構成を示すブロック図。 第1の実施形態における固体撮像素子の構成を示す図。 第1の実施形態における単位画素の回路構成例を示す図。 第1の実施形態における読み出し部の回路構成例を示す図。 第1の実施形態における読み出し部のタイミングチャート。 第1の実施形態におけるライブビュー撮影中の静止画撮影のタイミングチャート。 第2の実施形態における読み出し部の構成図。 第2の実施形態における読み出し部のタイミングチャート。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルカメラ100の構成を示すブロック図である。
図1において、デジタルカメラ100は、固体撮像素子101と、信号処理部106と、RAM110と、ROM111と、表示部115と、記録部114と、システム制御部112と、操作部113とを備える。撮影レンズ116は、デジタルカメラ100の本体に対して着脱可能であってもよいし固定されていてもよい。撮影レンズ116は、被写体の光学像を固体撮像素子101の撮像面に結像させる。
固体撮像素子101は、そのチップ内に、画素部102、読み出し部103、第1補正部104、補正値メモリ105、制御部204を備える。画素部102は、撮像面に入射した光学像を光電変換して画素信号を生成する。制御部204は、画素部102からの画素信号の読み出しを制御する。読み出し部103は、画素部102で光電変換して生成された画素信号をAD変換する。なお、読み出し部103は、読み出しを高速化するため、4行同時に読み出すことが可能な構成とする。詳細については後述する。
第1補正部104は、4行同時に読み出した画素信号に対して、読み出し部103に起因するオフセットやゲインを4行同時に補正可能な補正回路を備える。第1補正部104は、後述する固体撮像素子101の後段の信号処理部106に4行同時に補正可能な補正回路を備えていない場合に必要となる。補正値メモリ105は、第1補正部104で補正処理を行う際に必要な補正値を格納する。固体撮像素子101によって生成された撮像信号は、信号処理部106に供給される。
信号処理部106は、固体撮像素子101のチップ外に設けられ、第2補正部107、画像処理部108、メモリ制御部109を備える。第2補正部107は、固体撮像素子101から出力される撮像信号に対し第1補正部104と同様の補正処理を1行分のみ行うことができる構成とする。つまり、第2補正部107は4行同時に補正できる構成は備えていない。
画像処理部108は、第1補正部104または第2補正部107によって補正処理が施された撮像信号に対して、現像処理、データ圧縮処理等を施す。メモリ制御部109は、補正値メモリ105、後述のRAM110を制御する。
ROM(Read Only Memory)111は、ファームウェアや第1補正部104または第2補正部107で使用される補正値を記憶する。ROM111としては、例えばフラッシュメモリ等が用いられる。RAM(Random Access Memory)110は、画像データ等を一時的に記憶する。また、RAM110は、ROM111に記憶された第1補正部104または第2補正部107で使用される補正値を一時的に記憶する。
表示部115は、固体撮像素子101による撮影によって取得された画像を表示する。また、表示部115は、各種設定情報等を表示することができる。記録部114には、不図示の記録媒体が備えられている。記録媒体は、記録部114から着脱可能であってもよいし着脱不能であってもよい。具体的には、半導体メモリを備えたメモリカード等が用いられる。記録部114には、画像データ等が記録される。操作部113は、撮影者による撮影の指示を受け付ける。システム制御部112は、デジタルカメラ100の全体の制御を司る。
図2は、本実施形態における固体撮像素子101の構成を示す図である。
固体撮像素子101は、第1基板201と第2基板202から成る積層構造を有する。第1基板201は、単位画素203が行列状に配列された画素アレイである画素部102と、画素を制御する制御部204とを備える。
ここで画素部102は、光電変換素子と複数のトランジスタからなる画素回路を含む、一般的なCMOS撮像素子の画素部と同等の構成である。詳細は、図3の画素部の回路構成例を用いて後述する。また、制御部204は、画素部102の信号を読み出すために必要な制御回路であり、詳細は、図4の読み出し回路の構成例を用いて説明する。
第2基板202は、垂直出力線205を介して画素部102の信号をAD変換するAD変換部207とAD変換結果を一時的に記憶するCDSメモリ206とを含む読み出し部103と、前述の第1補正部104と補正値メモリ105とを備える。
図3は、本実施形態における単位画素203の回路構成例を示す図である。
単位画素203は、位相信号と撮像信号を出力可能であり、マイクロレンズ301、位相信号と撮像信号を蓄積するために分割されたフォトダイオード(以下PD)302a,302b、転送スイッチ303a,303b、フローティングディフュージョン(以下FD)304、増幅MOSアンプ305、行選択スイッチ306、リセットスイッチ307を備えて構成される。PD302a,302bは、入射する光に応じた電荷を蓄積する。
転送スイッチ303a,303bは、そのゲート端子にそれぞれ入力される転送パルスPTXa,PTXbによって駆動され、PD302a,302bに蓄積された電荷を、共通のFD304に転送する。FD304は、電荷を一時的に蓄積するとともに、蓄積した電荷を電圧信号に変換する電荷電圧変換部として機能する。
増幅MOSアンプ305は、後述する定電流回路401と合わせてソースフォロアとして機能し、そのゲートにはFD304で電荷電圧変換された信号が入力される。行選択スイッチ306は、そのゲートに入力される行選択パルスPSELによって駆動され、そのドレインが増幅MOSアンプ305に接続され、そのソースが垂直出力線205に接続されている。
行選択パルスPSELがアクティブレベル(ハイレベル)となった行選択スイッチ306は、導通状態になり、対応する増幅MOSアンプ305のソースが垂直出力線205に接続される。垂直出力線205は複数の単位画素203で共有され、後述する定電流回路401と接続される。
リセットスイッチ307は、そのドレインが電源線VDDに接続され、そのゲートに入力されるリセットパルスPRESによって駆動されて、FD304に蓄積されている電荷を除去する。ここで増幅MOSアンプ305は、リセットパルスPRESによってFD304がリセットされた状態の場合にはリセット信号を垂直出力線205に対して出力する。
また、転送パルスPTXaまたはPTXbによって、PD302a,302bに蓄積された電荷のうち、PD302aまたはPD302bの一方(一部)の電荷の転送が行われた場合には、一方のPDの光電変換信号を含む位相信号を出力する。
また、転送パルスPTXaまたはPTXbによって、PD302a,302bに蓄積された電荷のうち、PD302a,302bの両方の電荷の転送が行われた場合には、単位画素203の有する全てのPDの光電変換信号を含む撮像信号を出力する。
図4は、本実施形態における読み出し部103の回路構成例を示す図である。
画素部102には、単位画素203が行列状に配列されている。垂直出力線205は列毎に複数本配置されている。本実施形態においては、列毎に4本(同時に読み出される行数分)配置されている例を示している。4本それぞれの垂直出力線205は垂直方向に4画素ごとの画素と接続されている。
垂直出力線205には、定電流回路401が接続されており、単位画素203内の行選択スイッチ306を介して接続された増幅MOSアンプ305と合わせてソースフォロワとして機能する。この時、FD304の信号電位が垂直出力線205の電位に反映される。
AD変換部207を構成する比較器402は、一方に垂直出力線205から出力されたFD304の信号電位、他方に漸次変化する参照信号Vrampが入力され、これらの比較結果を出力する。参照信号Vrampは制御部204から出力される。カウンタ回路403は基準クロックCLKが入力され、基準クロックCLKに基づいてアップカウントまたはダウンカウントを行う。また、カウンタ回路403は比較器402から出力される比較結果に応じてカウントの停止を行い、これらの動作によってAD変換を行う。なお、本実施形態におけるAD変換方式は、上記のようなスロープ型AD変換方式に限定されるものではなく、他のAD変換方式を適用することも可能である。
CDS回路404は、比較器402、カウンタ回路403によってAD変換されたリセット信号を保持し、その後AD変換された位相信号、撮像信号からリセット信号を減算処理する。CDSメモリ206は、CDS回路404の減算結果を記憶する。
以上の定電流回路401、比較器402、カウンタ回路403、CDS回路404、CDSメモリ206で読み出し部103が構成される。この読み出し部103は各垂直出力線205に対して設けられ、画素部102の各列に対して4つ設けられている。つまり、垂直出力線205と読み出し部103は、水平画素数の4倍の数だけ設けられている。
補正値メモリ105は、ROM111からRAM110に展開された補正値を一時的に記憶する。第1補正部104は補正値メモリ105に記憶された補正値を用いてCDSメモリ206に記憶された位相信号、及び撮像信号に補正処理を施す。ここで、補正処理は垂直出力線205に起因するオフセット及びゲインのバラツキを補正するため、垂直出力線205それぞれにオフセット補正値、ゲイン補正値が必要となる。つまり、水平画素数の4倍の補正値が必要になる。
以上のように、読み出し部103は4行同時に位相信号及び、撮像信号を読み出し、第1補正部104において4行同時に補正することにより、高速な読み出しが可能となる。また、4行同時に読み出さず1行ずつ読み出し、1行ずつ第1補正部104または信号処理部106の第2補正部107で補正することも可能である。
4行同時に読み出す場合は、1行の場合に比べ読み出し速度を4倍早めることができる一方、定電流回路401や比較器402、カウンタ回路403、CDS回路404、CDSメモリ206で構成される読み出し部103の消費電力は4倍増える。加えて第1補正部104で補正を行うため、補正値メモリ105で電力を消費する。
つまり、4行を同時に読み出し、補正することにより読み出しを高速化できる。読み出しを高速化できると、静止画撮影時のローリングシャッタ歪を低減することができる。一方で、消費電力については増加してしまうという問題がある。そこで、ローリング歪を低減したい静止画撮影時は4行同時に読み出す。そして、消費電力を低減したいライブビュー撮影等の読み出しを高速化する必要がない場合は、読み出し部103での同時読み出し行数は1行とし、信号処理部106の第2補正部107で補正する。
図5は、ライブビュー撮影時の同時読み出し行数の違いによる消費電力の違いを示した図である。図5(a)は、4行同時に読み出し、第1補正部104で補正した場合の1フレームのタイミングチャートである。図5(b)は、同時に複数行を読み出さず1行を読み出し、信号処理部106の第2補正部107で補正した場合の1フレームのタイミングチャートである。
読み出し部103は、図5(a)の時刻T1から、1回の読み出しで4行同時に位相信号及び撮像信号を読み出す動作を開始する。この時の読み出し部103の単位時間当たりの消費電力をW1Aとする。
4行同時に読み出すため、補正は、4行同時に補正可能な第1補正部104を用いて行う。第1補正部104は、読み出した4行分の位相信号及び撮像信号を補正するために、補正値メモリ105に記憶された補正値を読み出す。この時の補正値メモリ105の単位時間あたりの消費電力をW2とする。なお、次のフレームで必要となる補正値が変わる場合には、RAM110から補正値を補正値メモリ105に書き込むため、書き込みによる電力も消費する。例えば、ISO感度毎に補正値が用意されている場合、ISO感度の変更を操作部113で受け付ける度に補正値メモリ105に補正値を書き込む。第1補正部104の消費電力は、読み出し部103や補正値メモリ105よりも十分小さいため、ここでは考慮しないものとする。
図5(a)の時刻T2Aで全ての位相信号及び撮像信号の読み出しを完了すると、読み出し部103はスタンバイ状態へ遷移する。このスタンバイ状態の読み出し部103の単位時間当たりの消費電力をW3とする。読み出し部103がスタンバイ状態であっても、補正値メモリ105は次のフレームで必要となる補正値が変わる場合には書き込み処理を行うため、単位時間当たりの消費電力をW2とする。なお、補正値が変わらず書き込みを行わなくとも、次のフレームの補正のために補正値を保持するための電力が必要となる。
時刻T1から1フレーム分の時間が経過した時刻T3において、読み出し部103は次のフレームを読み出すため、スタンバイ状態を解除して時刻T1の状態に戻り、以降同様の動作を繰り返す。
次に図5(b)は、1行を読み出し、信号処理部106の第2補正部107で補正処理を行う場合のタイミングチャートである。
読み出し部103は、時刻T1から1回の読み出しで1行分の位相信号及び撮像信号を読み出す動作を開始する。この時の読み出し部103の単位時間当たりの消費電力をW1Bとする。
図5(a)では4行同時に読み出し部103が動作するのに対し、図5(b)の読み出しは1行であるため、図5(b)のW1Bは図5(a)のW1Aの約1/4倍となる。補正処理は同時に読み出す行が1行であるため、信号処理部106の第2補正部107で補正することができる。従って、補正値メモリ105への電源やクロック供給を停止できるため、補正値メモリ105での電力消費は発生しない。なお、第2補正部107の消費電力は、読み出し部103や補正値メモリ105よりも十分小さいため、第1補正部104の消費電力と同様に考慮しないものとする。
図5(b)の時刻T2Bで全ての位相信号及び撮像信号の読み出しを完了すると、読み出し部103はスタンバイ状態へ遷移する。時刻T1から時刻T2Bまでの時間は、図5(a)の時刻T1から時刻T2Aまでの時間の約4倍となる。これは読み出し部103で同時に読み出す行数が1/4となるためである。時刻T2Bから時刻T3までは図5(a)と同様であるため、説明を省略する。
ここで、4行同時に読み出した図5(a)と、1行読み出しの図5(b)の1フレームでのトータルの消費電力を比較する。読み出し部103の単位時間あたりの消費電力は4行読み出しの場合に比べ、1行読み出しは1/4倍である。一方で読み出しにかかかる時間は4行読み出しの場合に比べ、1行読み出しは4倍である。従って、1フレームで消費する読み出し部103の消費電力は、4行読み出し時と1行読み出し時とで差はない。
補正値メモリ105については、4行読み出し時の消費電力は、単位時間当たりの消費電力がW2の状態が1フレーム間続く。一方、1行読み出し時は補正値メモリ105の電源及びクロックを停止しているため、電力は消費しない。従って、読み出し部103の同時読み出し行数が1行の場合は4行の場合に比べ、補正値メモリ105で消費する電力を低減することができる。
図6は、ライブビュー撮影中の静止画撮影のタイミングチャートである。ここで、静止画撮影(STILL)時に4行同時読み出しによりローリング歪を低減し、ライブビュー撮影(LV)時に高速の4行同時読み出しと、低消費電力の1行読み出しを切り替えることにより低消費電力を実現する例について説明する。
信号SW1は、操作部113に配置された撮影動作を指示するレリーズボタンの半押しでLowレベルとなる信号であり、静止画の撮影準備動作を指示する信号である。信号SW2は、レリーズボタンの全押しでLowレベルとなる信号であり、静止画の撮影を指示する信号である。信号SW1、信号SW2共に、レリーズボタンの操作がなされるとLowレベルになるものとする。
信号VDはライブビュー撮影の1フレーム単位を示す。図6では、ライブビューのフレームV1の途中で信号SW1がLowレベルになり、静止画の撮影準備が指示され、フレームV2の途中で信号SW2がLowレベルになり、静止画の撮影が指示されるものとする。
まず、フレームV1の開始時点では、信号SW1、SW2共にHiレベルであるため、1フレーム前にPD302a,302bで蓄積された電荷を、読み出し部103の1行読み出し動作により読み出し、信号処理部106の第2補正部107で補正する。これによりライブビュー撮影の消費電力を低減する。1フレーム前に蓄積した電荷の読み出しと並行して、次フレームの蓄積を開始するために、リセットパルスPRESにより1行読み出しのタイミングでFD304のリセットを順次開始する。フレームV1の途中で信号SW1がLowレベルになったことを検出すると、読み出した位相信号に基づいてAFを開始する。
フレームV2では、フレームV1と同様にフレームV1で蓄積した電荷を読み出し部103の1行読み出し動作で読み出し、信号処理部106の第2補正部107で補正する。フレームV2の読み出し途中で信号SW2がLowレベルになったことを検出すると、次のフレームV3の読み出し動作がライブビューの4行読み出し動作となるよう設定する。ライブビューの4行読み出し動作とするのは、後述のフレームV3のライブビュー読み出しを4行で高速に行い、静止画の蓄積時間を確保するためである。
フレームV3では、フレームV2で蓄積された電荷を4行読み出しの高速読み出し動作により読み出す。なお、フレームV2では次のフレームの蓄積を開始するためにライブビューの1行読み出しのタイミングでリセットを既に開始しているので、各行でFD304のリセットと読み出しの間の蓄積時間が異なる。この場合は、信号処理部106の画像処理部108で行毎の蓄積時間の違いを補正する。フレームV3に限らず同時に読み出す行数が変化し、各行でFD304のリセットと読み出しの間の蓄積時間が異なる場合も同様に信号処理部106の画像処理部108で行毎の蓄積時間の違いを補正する。フレームV3の読み出しと並行して、フレームV4で静止画撮影に切り替えるため、静止画の4行読み出しタイミングに合わせてリセットを開始する。ライブビュー撮影では例えば、垂直方向の複数の画素を加算することにより読み出しを高速化し、次のフレームまで読み出し部103をスタンバイ状態にすることで消費電力を低減している。一方、静止画は解像度の劣化を避けるため、垂直方向に画素を加算することなく、全ての行を読み出す。
フレームV4の読み出しでは、ライブビュー撮影用の4行読み出し動作から静止画用の4行読み出し動作に切り替える。静止画の読み出しでは、ローリング歪を低減するために高速の4行読み出しを行い、第1補正部104で補正する。読み出した画像を信号処理部106の画像処理部108で静止画像として現像するとともに、ライブビュー画像としても現像する。
現像したライブビュー画像をフレームV4で表示する一方で、現像した静止画像は記録部114に記録する。これによりライブビュー表示と静止画撮影を同時に実行することができる。静止画撮影の読み出しを完了した後のフレームV5では、信号SW1、SW2が共にHiレベルとなるため、1行読み出しによるライブビュー撮影を行い、消費電力を低減する。
以上により、静止画のローリング歪を低減しながらライブビュー撮影の消費電力を低減することができる。
なお、上記の説明では、同時に4行の画素信号を読み出し、それらの4行の画素信号を同時に補正するモードと、1行のみの画素信号を読み出し、その1行の画素信号を補正するモードを切り替えるように説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、4行以外の第1の行数の画素信号を読み出して、それらを同時に補正するモードと、第1の行数よりも少ない1行以外の複数行(第2の行数)の画素信号を読み出して、それらを同時に補正するモードとを切り替えるようにしてもよい。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、ライブビュー撮影においてフレーム毎に同時読み出し行数を切り替えることにより、消費電力を低減する例について説明した。
本実施形態では、フレーム内で同時読み出し行数を切り替える例について説明する。具体的には、オートフォーカス(以下AF)に使用する位相信号を高速に読み出し、撮像信号を低消費電力で読み出すことにより、AFを高速に実行しながらライブビュー撮影の消費電力を低減する。
図7は、画素部102の位相信号と画素信号の読み出し動作を説明する図である。読み出し部103の構成は図4の構成と同様であるため、説明を省略する。
画素部102は、第1領域701と第2領域702を有する。第1の実施形態では全ての領域で撮像信号と位相信号の両方を読み出していたが、本実施形態では第2領域は撮像信号のみ読み出し、第1領域は画像信号とAFに使用する位相信号の両方を読み出す。位相信号を読み出す行を間引くことにより、読み出しを更に高速化することができる。
制御部204はまず、画素部102の読み出し制御を行い、行単位で第1領域701の撮像信号と位相信号を読み出す。つまり、第2領域702をスキップして第1領域701を先に読み出す。この時、読み出し部103では4行同時に読み出しを行い、第1補正部104で補正することにより高速読み出しを行う。
続いて、第1領域701の読み出しを完了した後、先頭行に戻り第2領域702の撮像信号のみを読み出す。この時、読み出し部103では1行読み出しを行い、信号処理部106の第2補正部107で補正することにより消費電力を低減する。
図8は第1領域701及び第2領域702の読み出しと消費電力の関係を示したタイミングチャートである。
図8において、読み出し部103は、時刻T1から4行同時に第1領域701の位相信号及び撮像信号の読み出しを開始する。第1領域701は位相信号を含むため、AFの開始を早めるために、4行同時読み出しによる高速読み出しを行う。この時の読み出し部103の単位時間当たりの消費電力をW1Aとする。これは図5(a)の場合と同じである。4行同時に読み出すため、補正は、4行同時に補正可能な第1補正部104で行う。第1補正部104は、読み出した4行分の位相信号及び撮像信号を補正するために、補正値メモリ105に記憶された補正値を読み出す。この時の補正値メモリ105の単位時間あたりの消費電力は図5(a)と同様のW2とする。
図8の時刻T2において、第1領域701全ての位相信号及び撮像信号の読み出しを完了すると、続いて読み出し部103は第2領域702の読み出しを開始する。第2領域702は撮像信号のみ読み出す。位相信号を読み出す必要がないので、消費電力を低減するために読み出し部103は1行ごとに読み出す。この時の読み出し部103の単位時間当たりの消費電力をW4とする。
第2領域702を読み出す際の読み出し部103の消費電力W4は、第1領域701を読み出す場合の消費電力と比べ、同時に読み出す行数が1/4倍である上に、位相信号を読み出さないため、単位時間当たりの消費電力は約1/8となる。補正処理は同時に読み出す行が1行であるため、信号処理部106の第2補正部107で補正することができる。従って、補正値メモリ105への電源やクロック供給を停止することができるため、補正値メモリ105での電力消費は発生しない。
図8の時刻T3において、第2領域702の全ての撮像信号の読み出しを完了すると、読み出し部103はスタンバイ状態へ遷移する。時刻T1から1フレーム分の時間が経過した時刻T4において、読み出し部103は次のフレームを読み出すため、スタンバイ状態を解除し時刻T1の状態に戻り、以降同様の動作を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態によれば、AFに使用する位相信号を含む第1領域701を高速に読み出すことでAFの開始を早めることができる一方で、位相信号を含まない第2領域702は消費電力を低減して読み出すことが可能となる。
なお、上記の実施形態では、第1領域は画像信号とAFに使用する位相信号の両方を読み出すように説明したが、位相信号のみを読み出すようにしてもよい。
(他の実施形態)
また本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し実行する処理でも実現できる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現できる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:デジタルカメラ、101:固体撮像素子、102:画素部、103:読み出し部、104:第1補正部、105:補正値メモリ、106:信号処理部、107:第2補正部

Claims (16)

  1. 複数の画素が行列状に配列された画素部と、
    前記画素部の第1の行数の画素の信号を同時に読み出すことが可能な読み出し手段と、
    前記第1の行数の画素の信号を同時に補正することが可能な第1の補正手段と、
    前記第1の行数よりも少ない第2の行数の画素の信号を同時に補正することが可能な第2の補正手段と、
    前記読み出し手段により前記第1の行数の画素の信号を同時に読み出し、前記第1の補正手段により前記第1の行数の画素の信号を同時に補正する第1のモードと、前記読み出し手段により前記第2の行数の画素の信号を同時に読み出し、前記第2の補正手段により前記第2の行数の画素の信号を同時に補正する第2のモードとを切り替える制御手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記読み出し手段は、前記画素部のそれぞれの画素列に前記第1の行数と同じ数の垂直出力線を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1の補正手段及び前記第2の補正手段は、前記垂直出力線ごとの画素信号のオフセットまたはゲインを補正することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記垂直出力線ごとの画素信号のオフセットまたはゲインを補正するための補正値を記憶する記憶手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記制御手段は、前記第2のモードに切り替えた場合には、前記記憶手段への電源またはクロックの供給を停止することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、前記画素部により静止画を撮影する場合は、前記第1のモードに切り替え、前記画素部によりライブビュー画像を撮影する場合は、前記第2のモードに切り替えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 撮影動作を指示する操作手段をさらに備え、前記制御手段は、前記操作手段により撮影準備動作が指示された場合は、前記第1のモードに切り替え、前記操作手段により撮影準備動作が指示されていない場合は、前記第2のモードに切り替えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記第1の行数は、4行であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記第2の行数は、1行であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記画素は、1つのマイクロレンズと複数の光電変換素子とを有し、該複数の光電変換素子のうちの一部の光電変換素子の信号である位相信号と、前記複数の光電変換素子のうちの全ての光電変換素子の信号を加算した撮像信号とを出力可能であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記画素部は、前記位相信号のみ、または前記位相信号と前記撮像信号とを読み出す第1の領域と、前記撮像信号のみを読み出す第2の領域とを有し、前記制御手段は、前記第1の領域の画素信号を読み出す場合には、前記第1のモードに切り替え、前記第2の領域の画素信号を読み出す場合には、前記第2のモードに切り替えることを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
  12. 前記画素部と、前記読み出し手段と、前記第1の補正手段とが、撮像素子のチップ内に設けられ、前記第2の補正手段が、前記撮像素子のチップ外に設けられていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記画素部が第1の基板に配置され、前記読み出し手段が第2の基板に配置されていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の撮像装置。
  14. 複数の画素が行列状に配列された画素部と、前記画素部の第1の行数の画素の信号を同時に読み出すことが可能な読み出し手段と、前記第1の行数の画素の信号を同時に補正することが可能な第1の補正手段と、前記第1の行数よりも少ない第2の行数の画素の信号を同時に補正することが可能な第2の補正手段と、を備える撮像装置を制御する方法であって、
    前記読み出し手段により前記第1の行数の画素の信号を同時に読み出し、前記第1の補正手段により前記第1の行数の画素の信号を同時に補正する第1のモードと、前記読み出し手段により前記第2の行数の画素の信号を同時に読み出し、前記第2の補正手段により前記第2の行数の画素の信号を同時に補正する第2のモードとを切り替える制御工程を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  15. 請求項14に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  16. 請求項14に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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