JP6162138B2 - 染色用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、染色用組成物に係り、より詳しくは、同一の個数の炭素数を有するエーテル系(ether type)非イオン界面活性剤及びエーテル系オイル、そしてこれらと同一の個数の炭素数を有するアルコールを含んで、発色力に優れるとともに、刺激臭や目の痛みなどが軽減した染色用組成物に関する。
人の毛髪などを含むケラチン繊維は、染色用組成物、具体的には酸化染色用組成物の酸化縮合反応によって発色(染色)できる。一般に、このような染色用組成物は、大韓民国登録特許第10-0757028号などに提示されたように、酸化染料前駆体、カプラー、アルカリ剤を含む第1剤と、酸化剤を含む第2剤とに構成され、使用の際に第1剤と第2剤とを混合して用いる。
前記酸化染料前駆体とカプラーが毛髪中に浸透し、酸化縮合反応を通じて結合することで発色をするようになる。この過程で第1剤に含まれたアルカリ剤(アンモニアなど)が第2剤に含まれた酸化剤(過酸化水素など)のペルヒドロキシ(perhydroxy)陰イオンの生成を促進し、これらが染料の酸化反応及びメラニン分解作用を引き起こすことで発色及び脱色効果を奏するようにする。
しかし、前記のように酸化剤のペルヒドロキシ陰イオンが染料の酸化及びメラニン分解作用をするが、所望しない副反応として酸化剤同士が反応してラジカルを形成し、形成されたラジカルが毛髪のタンパク質を分解し損傷を与えることで毛髪のツヤを落とし且つ発色力を低下させる。また、第1剤に含まれるアルカリ剤が酸化反応を促進させるため、主にアンモニアなどが用いられているが、この種のアルカリ剤の揮発する性質のため、刺激臭を発生させるという問題を持っている。さらには、アルカリ剤によるpHの増加は頭皮の痛みや目の痛みを誘発する。
前記した問題を改善するために種々の方法が試みられている。例えば、大韓民国公開特許第10-2005-0074860号では、ホスフェート系界面活性剤を含有させることで、ホスフェート系界面活性剤による多層ラメラ(multi−lamella)液晶構造の形成によって酸化染料前駆体とカプラーとの反応を遅らせることで発色力を高める方法が提示されている。しかし、これでは、アルカリ剤と硫黄化合物による刺激臭や目の痛みについては特別な対応策が提示できていない。
前記刺激臭や目の痛みに関して、水相(連続相)に存在するアルカリ剤をミセル(micelle)、ベジクル、またはエマルジョンの内相に存在させたり、エマルジョンの粘硬度を極めて高くしたりした場合、刺激臭や目の痛みを軽減することができる。
しかしながら、水相(連続相)をミセルの内相として入れたW/O型では、水相とともに存在する染料などが内相に一緒に存在するようになり、毛髪への物質伝達(密着力)が阻害されることから、発色力が低下するという問題点がある。また、粘硬度を非常に高めた場合、毛髪への塗布を行ない難くなり、さらには、染料などの物質の伝達がされ難くなるため、発色力が低下する。
大韓民国登録特許第10-0757028号 大韓民国公開特許第10-2005-0074860号
そこで、本発明は、毛髪などのケラチン繊維との物質伝達が容易となるため優れた発色力を保持しながら、刺激臭や目の痛みなどが軽減した染色用組成物を提供することをその目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、
エーテル系非イオン界面活性剤と、
エーテル系オイル、及び
アルコールと、を含む染色用組成物を提供する。
このとき、好適な具現例に従い、前記エーテル系非イオン界面活性剤と、エーテル系オイル、及びアルコールとは、同一の個数の炭素数を有する。
また、前記エーテル系非イオン界面活性剤は、エチレンオキサイドを有する界面活性剤から選ばれ、且つ、エチレンオキサイドのモル数が異なる2種以上のものであってよい。
さらに、前記エーテル系非イオン界面活性剤は、2種以上の界面活性剤から選ばれ、且つ、HLB 10未満のものとHLB 10以上のものを含むことが好ましい。
また、前記エーテル系非イオン界面活性剤は、ポリエチレンオキサイドアルキルエーテルから選ばれ、前記エーテル系オイルは、ポリプロピレンオキサイドアルキルエーテルから選ばれることが好ましい。
本発明によれば、エーテル系非イオン界面活性剤と、エーテル系オイル、及びアルコールとを含み、多層ラメラ(multi−lamella)液晶構造を形成し且つ毛髪などのケラチン繊維との物質伝達が容易となるため、優れた発色力を保持しながら、特に刺激臭や目の痛みなどが改善する効果を奏する。
また、本発明による安定した3次元ラメラ構造の形成により、組成物の安定度が向上し、且つエアロゾルタイプのものを製造する際に用いられるガスの相溶性を高めることができる。
本発明の実施例に係る第1剤組成物の偏光顕微鏡写真(100倍)である。 本発明の実施例に係る第1剤組成物の偏光顕微鏡写真(100倍)である。 本発明の実施例に係る第1剤組成物の偏光顕微鏡写真(100倍)である。 本発明の実施例に係る第1剤組成物の偏光顕微鏡写真(100倍)である。 本発明の実施例に係る第1剤組成物及びこれを含むエアロゾルタイプの組成物の安定度を観察した写真である。
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明に係る染色用組成物は、通常のように第1剤と第2剤とを含み、使用の際に第1剤と第2剤とを混合して用いる酸化染色用組成物から構成されるものであってよい。このとき、前記第1剤は、酸化染料前駆体、カプラー、及びアルカリ剤を含み、前記第2剤は、酸化剤を含んでいてよい。
そして、本発明に従い、エーテル系(ether type)非イオン界面活性剤と、エーテル系オイル、及びアルコールとをさらに含む。このとき、前記エーテル系非イオン界面活性剤と、エーテル系オイル、及びアルコールとは、同一の個数の炭素数を有することが好ましい。具体的に、前記エーテル系非イオン界面活性剤、エーテル系オイル、及びアルコールは、炭素鎖を有し、炭素鎖に含まれた炭素の個数は同一であることが好ましい。
前記エーテル系非イオン界面活性剤、エーテル系オイル、及びアルコールは、第1剤及び第2剤から選ばれる少なくとも一方以上に含まれていてよい。具体的に、本発明に係る染色用組成物は、エーテル系非イオン界面活性剤、エーテル系オイル、及びアルコールを含み、これらの3種の成分がいずれも第1剤に含まれていてよく、または第2剤に含まれていてよい。また、前記3種の成分のいずれもが第1剤及び第2剤の両方に含まれていてもよい。さらには、前記3種の成分のうちの1種以上が第1剤に含まれ、残りの成分が第2剤に含まれていてもよい。すなわち、本発明における前記3種の成分は、第1剤及び第2剤から選ばれる少なくとも一方にいずれもまたは一部が含まれ、染色の際(使用時)に最終組成物に3種の成分のいずれもが含まれていればよい。好ましくは、第1剤及び第2剤から選ばれる少なくとも一方は、前記3種の成分をいずれも含む組成を有していたほうがよい。
前記3種の成分、すなわちエーテル系非イオン界面活性剤、エーテル系オイル、及びアルコールは、前述したように同一の炭素数を有することが好ましく、このとき、前記3種の成分は同一の炭素数の炭素鎖として、例えば、アルキル基やアリール基を有する。より具体的に、前記エーテル系非イオン界面活性剤とエーテル系オイルは、同一の炭素数の炭素鎖として主鎖にアルキル基を有するエーテル系化合物から選ばれていてよく、また、前記アルコールは、同一の炭素数の炭素鎖として主鎖にアルキル基やアリール基を有する高級アルコールから選ばれていてよい。
前記エーテル系非イオン界面活性剤は、界面活性剤の中からもエーテル系オイル及びアルコールと同一の炭素数の炭素鎖を有するエーテル系化合物から選ばれ、好ましくは、分子内にエチレンオキサイド(EO;ethylene oxide)を有する界面活性剤から選ばれる。このとき、エーテル系非イオン界面活性剤は、エチレンオキサイド(EO)を有する界面活性剤を2種以上選んで用い、特にエチレンオキサイド(EO)のモル数が異なる2種以上を選んで混合して用いることが好ましい。このように、エチレンオキサイド(EO)のモル数が異なる2種以上を選んで用いた場合、多層ラメラ(multi−lamella)液晶構造の形成に有利であるため発色力が改善され、且つ、刺激臭や目の痛みなどの改善に有効である。
前記エーテル系非イオン界面活性剤は、好適な具現例に従い、ポリエチレンオキサイドアルキルエーテルを用いていてよい。なお、ポリエチレンオキサイドアルキルエーテルを用いるが、エチレンオキサイド(EO)のモル数が異なる2種以上を用いることが好ましい。例えば、エチレンオキサイド(EO)のモル数が0.2モル以上且つ10モル未満のポリエチレンオキサイドステアリルエーテルと、エチレンオキサイド(EO)のモル数が10モル以上且つ40モル以下のポリエチレンオキサイドステアリルエーテルを用いていてよい。
また、前記エーテル系非イオン界面活性剤は、エーテル系オイル及びアルコールと同一の炭素数の炭素鎖を有する2種以上の界面活性剤から選ばれ、HLB(Hydrophile Lipophile Balance)10未満のものと、HLB 10以上のものを含んでいてよい。すなわち、エーテル系非イオン界面活性剤の中から2種以上を用い、この中でも少なくとも一つはHLBが10未満のもの、少なくとも一つはHLBが10以上のものであってよい。エーテル系非イオン界面活性剤は、例えば、HLB 2以上且つ10未満のものと、HLB 10以上且つ30以下のものを含んでいてよい。このように、エーテル系非イオン界面活性剤が、HLB 10以下のものとHLB 10以上のものとに分けられて含まれた場合、発色力がより向上し、且つ刺激臭や目の痛みなどの改善に有利である。このような点を考慮するとき、前記エーテル系非イオン界面活性剤は、HLB 10未満のものとHLB 10以上のものを2〜2.5:1〜1.5の重量比で含むことがより好ましい。すなわち、HLB 10未満のもの:HLB 10以上のもの=2〜2.5:1〜1.5の重量比がより好ましい。
さらには、前記エーテル系オイルは、化粧品や染毛剤分野においてオイルとして用いられる化合物から選んで単独または混合して用いることができ、且つ前記エーテル系非イオン界面活性剤及びアルコールと同一の炭素数を有するエーテル系化合物であれば特に制限されない。エーテル系オイルは、好ましくは、ポリプロピレンオキサイドアルキルエーテルから選ばれていてよく、より具体的には、ポリプロピレンオキサイドステアリルエーテルを用いていてよい。
また、前記アルコールは、化粧品や染毛剤分野において用いられるものなどから選ばれていてよく、且つエーテル系非イオン界面活性剤及びエーテル系オイルと同一の炭素数の炭素鎖を有するアルコール類であれば特に制限されない。アルコールは、高級アルコールとして、例えば、炭素数12以上の脂肪族または芳香族アルコールを用いていてよい。具体的に例を挙げると、アルコールは、炭素数14〜22の高級アルコールから選ばれるものであってよく、特に限定するものではないが、セチルアルコール及びセテアリルアルコールから選ばれる少なくとも一つを用いていてよい。
本発明によれば、前記3種の成分、すなわち同一の炭素数を有するエーテル系非イオン界面活性剤、エーテル系オイル、及びアルコールを含み、これらが多層ラメラ(multi−lamella)液晶構造を形成し、水相に存在する染料、アルカリ剤、酸化剤(過酸化水素など)などを一部捕集する。すなわち、O/Wエマルジョンを形成しながら水相の一部をエマルジョンの内相と外相に分布させる。これにより、ケラチン繊維(毛髪)の脱色と染料のケラチン繊維(毛髪)中への浸透が促進され、発色に優れているだけでなく、アンモニアと硫黄化合物などの即刻的な揮発を防止することで刺激臭や目の痛みなどが改善される。
具体的に、前記エーテル系非イオン界面活性剤とこれと同一の炭素数を有するアルコール(高級アルコール)とが乳化して膜を形成し、前記形成された膜に同一の炭素数を有するエーテル系オイルが位置するようになることで幾重の膜(多層ラメラ)が形成される。これにより水相と油相とが幾重の膜の間に層を異にして位置するようになる。その結果、本発明によれば、ケラチン繊維(毛髪)との密着感(物質伝達)が向上することで優れた発色力を保持しながらも、刺激性物質の揮発が防止されることで刺激臭や目の痛みなどの刺激が軽減する。
また、前記のように幾重の膜を有する3次元ラメラ構造が形成されることで組成物自体の安定度が向上する。さらには、これを用いて本発明の一実施例に係るエアロゾルタイプのものを製造する際、エアロゾルの内部に充填される噴射剤としての、内圧によって液化する液化ガスなどを内相に最も効率よく担持することができるため、液化ガスの相溶性も効果的に高めることができる。このような液化ガスとしては、プロパンガス、ブタンガス、プロパンとブタンとの混合ガスなどのLPG類、及びジメチルエーテル(DME:dimethyl ether)などが挙げられるが、必ずしもこれらに限定されるものではない。そして、エアロゾルタイプのものを製造する際、組成物と噴射剤とは組成物の容器内部での粘度と噴射度合いに応じてその含量を調節していてよく、例えば、組成物とLPG(プロパン:ブタン=30:70)は、70〜98:30〜2、80〜95:20〜5、90〜95:10〜5程度の重量比で混合して用いていてよい。
さらには、特に限定するものではないが、前記エーテル系非イオン界面活性剤は、本発明に係る染色用組成物の総重量に対して0.01〜30重量%の範囲で含まれていてよい。また、前記エーテル系オイルは、本発明に係る染色用組成物の総重量に対して0.01〜30重量%の範囲で含まれていてよく、前記アルコール(高級アルコール)の場合も、本発明に係る染色用組成物の総重量に対して0.01〜30重量%の範囲で含まれていてよい。このような含量で組成された場合、発色力、刺激臭や目の痛みの改善に有効である。
好適な具現例に従い、本発明に係る染色用組成物は、前記3種の成分以外に、発色力の向上のための付加成分として、ホスフェート系界面活性剤をさらに含んでいてよい。ホスフェート系界面活性剤がさらに含まれた場合、発色力がより向上する。このようなホスフェート系界面活性剤としては、好ましくは、アルキルホスフェートエステル及びアルコキシレートホスフェートエステルなどから選ばれる少なくとも一つを用いていてよく、これらが含有された場合、発色力の改善効果がさらに高められる。特に限定するものではないが、前記ホスフェート系界面活性剤は、本発明に係る染色用組成物の総重量に対して0.01〜20重量%の範囲で含まれていてよい。また、ホスフェート系界面活性剤は、第1剤及び第2剤から選ばれる少なくとも一方に含まれていてよい。
上述したように、本発明に係る染色用組成物は、酸化染料前駆体、カプラー、及びアルカリ剤を含む第1剤と、酸化剤を含む第2剤とからなり、同一の個数の炭素数を有するエーテル系非イオン界面活性剤、エーテル系オイル、及びアルコールを含んでなることが好ましい。より好ましくは、前記したようにホスフェート系界面活性剤をさらに含む。また、本発明に係る染色用組成物は、中性乃至アルカリ性を有していてよく、具体的には、pH7〜12を有していてよい。
前記酸化染料前駆体、カプラー、アルカリ剤、及び酸化剤は、特に制限されず、これらは通常に用いられるものを用いていてよい。
前記酸化染料前駆体は、例えば、o−アミノフェノール、p−アミノフェノール、塩酸トルエン−2,5−ジアミン、塩酸p−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、硫酸p−フェニレンジアミン、硫酸p−メチルアミノフェノール、硫酸o−アミノフェノール、硫酸p−アミノフェノール、硫酸トルエン−2,5−ジアミン及び硫酸p−フェニレンジアミンなどから選ばれる少なくとも一つを用いていてよい。酸化染料前駆体は、好ましくは、前記挙げられたものから選ばれる2種以上であってよい。また、酸化染料前駆体は、第1剤組成物の総重量に対して、例えば、0.001〜5.0重量%の範囲で用いていてよい。
前記カプラーは、酸化染料前駆体と混合使用されて毛髪に多様な色調を呈するようなものであればよい。特に限定するものではないが、カプラーは、例えば、2−メチル−5−ヒドロキシエチルアミノフェノール、p−アミノ−o−クレゾール、m−アミノフェノール、塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノール、塩酸m−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、α−ナフトール、レゾルシノール、及び2−メチルレゾルシノールなどから選ばれる少なくとも一つを用いていてよい。カプラーは、好ましくは、前記挙げられたものから選ばれる2種以上であってよい。さらに、カプラーは、第1剤組成物の総重量に対して、例えば、0.001〜5.0重量%の範囲で用いていてよい。
前記アルカリ剤は、通常のアルカリ性物質を用いていてよく、例えば、アンモニア、モノエタノールアミン、アルギニン、アミノメチルプロパノール、イソプロパノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどから選ばれる少なくとも一つを用いていてよい。さらに、アルカリ剤は、第1剤に水溶液状に混合されていてよく、本発明の効果を損なわない範囲内で用いられていてよい。アルカリ剤は、第1剤組成物の総重量に対して、例えば、0.1〜10.0重量%の範囲で用いていてよい。アルカリ剤は、例えば、25〜30重量%のアンモニア水を用いる場合、第1剤組成物の総重量に対して、0.5〜40重量%の量で用いていてよい。
前記酸化剤は、酸化染料前駆体を酸化させ得るものであれば特に制限されず、例えば、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属ブロメート、フェリシアニド、過ホウ酸塩、及び過硫酸塩などからなる群より選ばれる少なくとも一つを用いていてよい。酸化剤は、好ましくは、過酸化水素を用いていてよく、第2剤に水溶液状に混合されていてよい。さらに、酸化剤は、第2剤組成物の総重量に対して、例えば、0.1〜10.0重量%の範囲で用いていてよい。また、酸化剤は、例えば、35重量%の濃度の過酸化水素水を用いる場合、第2剤組成物の総重量に対して、0.3〜30重量%の量で用いていてよい。
また、本発明に係る染色用組成物は、本発明の目的を阻害しない範囲内で通常に用いられる直接染料(direct dyes)をさらに含んでいてよい。このような直接染料としては、例えば、アリアノル(Arianol)染料、p−ニトロ−o−フェニレンジアミン、ニトロ−p−フェニレンジアミン、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、塩酸ニトロ−p−フェニレンジアミン、ピクラミン酸、及びその他、植物性染料であるヘンナ(Henna)などから選ばれるものであってよい。
さらには、本発明に係る染色用組成物は、染毛剤に通常に用いられる成分や添加剤を含んでいてよい。例えば、酸化防止剤、金属封鎖剤、溶剤、界面活性剤、粘増剤、香料、及びコンディショニング剤などを含んでいてよく、これらは、染毛剤に通常に用いられ得るものから選ばれるものであってよい。そして、これらは、第1剤に含まれていてよい。
例えば、前記酸化防止剤としては、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、三級ブチルヒドロキノン、及びトコフェロール類などが挙げられ、金属封鎖剤としては、EDTA、EDTAナトリウム(Na−EDTA)、及びペンテト酸5ナトリウムなどが挙げられ、溶剤としては、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、及びジエチレングリコールなどが挙げられる。そして、界面活性剤としては、通常の陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、または非イオン性界面活性剤などを用いていてよく、粘増剤としては、高級アルコール、非イオン性重合体、及び陰イオン性重合体などを用いていてよく、コンディショニング剤としては、陽イオン性重合体、四級アンモニウム塩、及びシリコンなどを用いていてよい。
また、前記第2剤の場合であっても、染毛剤で通常に用いられる成分を本発明の効果を損なわない範囲内でさらに含んでいてよい。特に限定するものではないが、第2剤には、パラフィン、硬質流動イソパラフィン、高級脂肪アルコール、高級脂肪酸エステルなどの油剤;陽イオン性及び/または非イオン性界面活性剤;フェナセチンなどの安定化剤;及びリン酸などのpH調整剤などから選ばれる少なくとも一つの成分がさらに含まれていてよい。
さらには、本発明に係る染色用組成物は、上述した成分以外に、第1剤及び/または第2剤に通常のように水をさらに含んでいる。水は、イオン交換水、蒸留水などの精製水を用いることが好ましく、また、水の含有量は特に限定されず、前記各成分を充分に溶解または分散することができる量であればよい。
前記組成物は、局所適用に好適なあらゆる剤形で提供可能である。例えば、溶液、エマルジョン、クリーム、懸濁液、固体、ゲル、粉末、ペースト、フォーム(foam)、またはエアロゾル組成物の剤形で提供可能である。このような剤形の組成物は、当該分野における通常の方法にて製造されていてよい。
以上で説明した本発明に係る染色用組成物は、ケラチン繊維の発色(染色)の用途として有用であり、より具体的には、人の毛髪に適用される染毛剤として有用である。そして、通常のように、前記第1剤と第2剤とを染色の直前に混合してから、毛髪に塗布し、所定時間の経過後に洗浄する通常の染毛方法にて用いられていてよい。
以下、本発明の実施例及び比較例を例示する。
下記の実施例は例示的なものであって、これらは本発明の理解を助けるために提供されるものであるに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
[実施例及び比較例]
<第1剤の製造例>
下記の[表1]に表すような成分及び含量で、次のようにして第1剤組成物を製造した。
先ず、水相としては、精製水、EDTA二ナトリウム(Na−EDTA)、エリソルビン酸、硫酸ナトリウム、プロピレングリコール、及び染料などを入れて75℃まで加温し溶解した。そして、油相としては、セテアリルアルコール、セチルアルコール、ミネラルオイル、ポリエチレンオキサイドステアリルエーテル、ポリプロピレンオキサイドステアリルエーテル、ジセチルホスフェート、及びセテス−20ホスフェートなどを入れて75℃まで加温し溶解した。このとき、下記の[表1]に表すように、各製造例によって成分が異なるようにした。
次いで、前記水相と油相とを混合し、乳化した後、40℃まで冷却させた。そして、これに強アンモニア水(28wt%)及び調合香料をさらに入れて均一に混合し、第1剤組成物を製造した。
<第2剤の製造例>
下記の[表2]に表すような成分及び含量で、次のようにして第2剤組成物を製造した。
先ず、水相としては、精製水、EDTA二ナトリウム(Na−EDTA)、リン酸ナトリウム、リン酸、スズ酸ナトリウム、及びラウリル硫酸ナトリウムなどを入れて75℃まで加温し溶解した。そして、油相としては、セテアリルアルコール、セチルアルコール、ポリエチレンオキサイドステアリルエーテル、ポリプロピレンオキサイドステアリルエーテルなどを入れて75℃まで加温し溶解した。このとき、下記の[表2]に表すように、各製造例によって成分が異なるようにした。
次いで、前記水相と油相とを混合し、乳化した後、40℃まで冷却させた。そして、これに過酸化水素水(35wt%)をさらに入れて均一に混合し、第2剤組成物を製造した。
一方、添付の図1〜図4は、前記第1剤の製造例に従う組成物(エマルジョン)の偏光顕微鏡写真(100倍)を示すものである。図1は製造例1−1の写真で、図2は製造例1−3の写真である。そして、図3は製造例1−5の写真で、図4は製造例1−7の写真である。
添付の図面に示すように、同一の個数の炭素数を有するエーテル系非イオン界面活性剤(ポリエチレンオキサイドステアリルエーテル)、エーテル系オイル(ポリプロピレンオキサイドステアリルエーテル)、及び高級アルコール(セテアリルアルコール、セチルアルコール)のいずれもを含む製造例1−1(図1)及び製造例1−5(図3)の場合が、いずれもを含まない製造例1−3(図2)及び製造例1−7(図4)よりも大きさの大きな多層ラメラ(multi−lamella)液晶構造が多く生成されることを確認することができた。また、ホスフェート界面活性剤をさらに含む製造例1−5(図3)の場合、多層ラメラ液晶構造がより多く生成されることを確認することができた。
また、製造例1−3(図2)と製造例1−7(図4)とを比べてみると、エーテル系非イオン界面活性剤を用いるに際し、エチレンオキサイド(EO)のモル数が異なる2種のエーテル系非イオン界面活性剤(ポリエチレンオキサイドステアリルエーテル)を用いた製造例1−3(図2)の場合が、それを含まない製造例1−7(図4)に比べて液晶構造が著しく示されることが分かる。
したがって、多層ラメラ液晶構造を形成するにあたって、前記3種の成分を一緒に混合して乳化させるのが好ましいことが分かった。すなわち、前記3種の成分をいずれも第1剤に、またはいずれも第2剤に含ませて乳化させるのが多層ラメラ液晶構造の形成に有効であることが分かった。また、エーテル系非イオン界面活性剤は、エチレンオキサイド(EO)のモル数が異なる2種以上を用いるのが好ましいことが分かった。
[実験例1]発色力の評価
前記各製造例に従う第1剤と第2剤とを1:1の重量割合で混合した。このとき、下記の[表3]に表すように、各実施例及び比較例によって異なる第1剤と第2剤を用いた。そして、各実施例及び比較例に従う酸化染色用組成物に対し、発色力を評価するために第1剤と第2剤とを混合し、直ちに実験用黒色の人毛髪(黒毛)に塗布し、通常の染毛剤放置時間である30分間放置した。その後、シャンプーで洗ってから乾燥させた。そして、乾燥後の毛髪に対する発色力(染着性)を色差計の明度値から評価し、その結果を下記の[表4]に表した。このとき、下記の[表3]の結果において明度値(L)が低いほど発色性(染着性)に優れていることを意味する。
前記[表3]に表すように、同一の個数の炭素数を有するエーテル系非イオン界面活性剤(ポリエチレンオキサイドステアリルエーテル)、エーテル系オイル(ポリプロピレンオキサイドステアリルエーテル)、及び高級アルコール(セテアリルアルコール、セチルアルコール)のいずれもを含む場合のほうが、それらのうちの1種以上の成分を含まない場合に比べて優れた発色力を有することが分かる。より具体的に、第1剤と第2剤から選ばれる少なくとも一つに前記3種の成分を含み、最終の混合組成において前記3種の成分のいずれもを含む場合のほうが、1種以上の成分を含まない場合よりも高い発色力を示すことが分かった。
例えば、実施例5(製造例1-3+製造例2-1)と比較例1(製造例1-3+製造例2-2)とを比べてみると、他の成分は同一であるが、エーテル系オイル(ポリプロピレンオキサイドステアリルエーテル)をさらに含む実施例5の場合のほうが、前記エーテル系オイル(ポリプロピレンオキサイドステアリルエーテル)を含まない比較例1よりも優れた発色力を有することが分かった。他の例として、実施例6(製造例1-4+製造例2-1)と比較例2(製造例1-4+製造例2-2)、実施例11(製造例1-7+製造例2-1)と比較例3(製造例1-7+製造例2-2)の場合にも同様である。
また、ホスフェート系界面活性剤をさらに含む場合、発色力がさらに改善することが分かった。例えば、実施例1(製造例1-1+製造例2-1)と実施例7(製造例1-5+製造例2-1)とを比べてみると、他の成分は同一であるが、ホスフェート系界面活性剤(ジセチルホスフェート、セテス−20ホスフェート)をさらに含む実施例7のほうが、それを含まない実施例1よりも向上した発色力を示すことが分かった。他の例として、実施例3(製造例1-2+製造例2-1)と実施例9(製造例1-6+製造例2-1)の場合にも同様である。
さらには、エーテル系非イオン界面活性剤を用いるに際し、エチレンオキサイド(EO)のモル数が異なる2種のエーテル系非イオン界面活性剤(ポリエチレンオキサイドステアリルエーテル)を用いた場合のほうが、それを用いない場合よりも向上した発色力を有することが分かった。例えば、実施例5(製造例1-3+製造例2-1)と実施例11(製造例1-7+製造例2-1)とを比べてみると、他の成分は同一であるが、エチレンオキサイド(EO)のモル数が異なる2種のエーテル系非イオン界面活性剤(ポリエチレンオキサイドステアリルエーテル)を混合使用した実施例5の場合のほうが、1種のエーテル系非イオン界面活性剤(ポリエチレンオキサイドステアリルエーテル)を用いた実施例11よりも発色力が高く評価されることが分かった。他の例として、実施例6(製造例1-4+製造例2-1)と実施例12(製造例1-8+製造例2-1)の場合にも同様である。
[実験例2]刺激臭及び目の痛みの評価
各実施例及び比較例に従う酸化染色用組成物に対し、刺激臭や目の痛みの強さを調べるために、第1剤と第2剤とを混合してから、1分経過後に5名の香料専門パネルを対象にして、下の基準に従い刺激臭や目の痛みの強さを評価し、これらの平均を下記の[表4]に表した。
前記[表4]に表すように、同一の個数の炭素数を有するエーテル系非イオン界面活性剤(ポリエチレンオキサイドステアリルエーテル)、エーテル系オイル(ポリプロピレンオキサイドステアリルエーテル)、及び高級アルコール(セテアリルアルコール、セチルアルコール)のいずれもを含む実施例の場合のほうが、それらのうちの1種以上の成分を含まない比較例よりも刺激臭や目の痛みの強さが軽減することが分かった。
[実験例3]安定度の評価
下記の[表5]及び[表6]に表された成分及び含量で、次のようにして第1剤組成物1−9〜1−20を製造した。
先ず、水相としては、精製水、EDTA二ナトリウム(Na−EDTA)、エリソルビン酸、硫酸ナトリウム、及び染料などを入れて75℃まで加温し溶解した。そして、油相としては、セテアリルアルコール、ポリエチレンオキサイドステアリルエーテル、ポリプロピレンオキサイドステアリルエーテル、及び界面活性剤を組み合わせて入れて75℃まで加温し溶解した。このとき、前記[表5]〜[表6]に表すように、各製造例によって成分が異なるようにした。
次いで、前記水相と油相とを混合し、乳化した後、40℃まで冷却させた。そして、これにエタノールアミン及び調合香料をさらに入れて均一に混合することで第1剤組成物をそれぞれ製造した。
最後に、前記組成物をLPG(プロパン:ブタン=30:70)と共にPET容器に、組成物:LPG=90〜95:10〜5の重量比で混合し気密に充填して、エアロゾルタイプのものに製造した。
そして、LPGとの混合前と後における各組成物の安定度を観察し、図5に示した。
図5に示すように、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(21mol)を含む製造例1−10、1−14、及び1−18のほうが、最も高い安定度を示した。これらのうちでも同一の炭素数を有するエーテル系非イオン界面活性剤(ポリエチレンオキサイドステアリルエーテル)及びエーテル系オイル(ポリプロピレンオキサイドステアリルエーテル)を含む製造例1−18のほうが、最も優れた安定度を示した。これは、同一の炭素数を有するエーテル系非イオン界面活性剤とエーテル系オイルによって生成されるラメラ構造によって組成物の安定度が向上し、LPGを内相に最も効率的に担持することができるからである。

Claims (7)

  1. 酸化染料前駆体、カプラー、及びアルカリ剤を含む第1剤と、酸化剤を含む第2剤とを含むことを特徴とする染色用組成物であって、
    前記第1剤及び第2剤は、エーテル系非イオン界面活性剤と、
    エーテル系オイル、及び
    アルコールと、を含み、
    前記アルコールは、セテアリルアルコール、及びセチルアルコールであり、
    前記エーテル系非イオン界面活性剤及びエーテル系オイルは、アルキル基を有し、前記アルキル基は、前記アルコールと同一の個数の炭素数を有し、
    前記エーテル系非イオン界面活性剤は、エチレンオキサイドを有する界面活性剤から選ばれ、且つ、エチレンオキサイドのモル数が異なる2種以上のものであり、
    前記エーテル系非イオン界面活性剤は、ポリエチレンオキサイドステアリルエーテルであり、
    前記エーテル系オイルは、ポリプロピレンオキサイドステアリルエーテルであり、
    前記組成物は、糖アルコールを含まず、
    前記エーテル系非イオン界面活性剤、エーテル系オイル、及びアルコールは、多層ラメラ(multi−lamella)液晶構造を形成するものである染色用組成物。
  2. 前記染色用組成物は、ホスフェート系界面活性剤をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の染色用組成物。
  3. 前記エーテル系非イオン界面活性剤は、2種以上の界面活性剤から選ばれ、且つ、HLB 10未満のものとHLB 10以上のものを含むことを特徴とする請求項に記載の染色用組成物。
  4. 前記エーテル系非イオン界面活性剤は、HLB 10未満のものとHLB 10以上のものとを2〜2.5:1〜1.5の重量比で含むことを特徴とする請求項に記載の染色用組成物。
  5. 前記組成物は、溶液、エマルジョン、クリーム、懸濁液、固体、ゲル、粉末、ペースト、フォーム(foam)、またはエアロゾルの剤形を有することを特徴とする請求項に記載の染色用組成物。
  6. 前記エアロゾル剤形は噴射剤を含むことを特徴とする請求項に記載の染色用組成物。
  7. 前記噴射剤は、プロパンガス、ブタンガス、プロパンとブタンとの混合ガス、及びジメチルエーテルからなる群より選ばれる1種以上のものであることを特徴とする請求項に記載の染色用組成物。
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