JP6158744B2 - 食品切断装置の切断刃清掃機構 - Google Patents
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Description
そして以上の食品切断装置は、下降させた受け台に巻きずしを載せた上で、駆動装置の駆動により受け台を上昇させて、受け台上の巻きずしを切断刃により一定長さに切断するようにしている。(特許文献1参照)
そのため従来では、前記特許文献にも記載されているように、受け台の裏面に清掃用スポンジを止め金具により取り付けて、受け台の昇降時に切断刃の表面の汚れを清掃用スポンジで拭き取るようにしている。
また例えばマヨネーズが切断刃の一部に付着した場合には、前述の清掃用スポンジではマヨネーズを拭い取るというよりも切断刃に塗り広げてしまって、切断刃に塗り広がったマヨネーズが続いて切断される次の食品の切断面に付着する不具合もある。
図において符号1で示す食品切断装置は、主として食品としての巻き寿司Fを所定長さ毎に切断するためのものである。
複数本の切断刃5は、ハウジング内に組み込まれた矩形状の保持枠50に取り付けられている。
具体的には、複数本の切断刃5は、図2にも示すように、保持枠50を構成する上枠50aと下枠50bとの間に一定間隔をおいて並行に並ぶように架け渡されている。
保持枠50及び切断刃5は、図3にも示すように、上端から下端に向かって斜め前方に傾斜して配設され、巻き寿司Fが受け台3の後記する受け部30に載せられて上方へ移動するに伴って切断刃5により切断するようにしている。
またこの受け部30の受け板31と側板32には、各切断刃5が挿通可能な複数のスリット34が設けられている。
受け台3の駆動装置4は、図3に示すように、ガイド部材2の後側においてガイド部材2の上端近く及び下端近くにそれぞれ回転自由に設けたプーリー41、42と、ハウジング10内の底部後方に配置した可逆駆動モーター43と、この可逆駆動モーター43に連動する減速機44と、この減速機44の回転軸に固定したプーリー45と、前述の3つのプーリー41・42・45に架け渡した無端ベルト46とが備えられ、可逆駆動モーター43によって無端ベルト46を所定長さ正転または逆転させることで、受け台3を所定ストローク上昇または降下させるようにしている。
この切断刃清掃機構6は、切断刃5の側面にその一端が当接する削ぎ取り面70を備えた左右一組の削ぎ取り体7a・7bと、この削ぎ取り体7a・7bを受け台3に着脱可能に取り付けるための左右一組のブラケット8a・8bが備えられている。
削ぎ取り体7a・7bは、硬質プラスチック材料、具体的にはポリアセタール樹脂から側面視台形の板状に形成され、図4にも示すように、相対向する左右側面71・72と、これら両側面71・72の一端で斜めに傾斜する削ぎ取り面70が備えられている。
また削ぎ取り体7a・7bの一方の側面71にはライン状に窪むオイル溜り73を設けている。
装着部81は、受け板片31aの上面に重合する上部装着片81aと受け板片31aの下面に重合する下部装着片81bとが備えられ、これら上部装着片81aと下部装着片81bとで、受け板片31aを弾性的に挟持するようにしている。
また取り付け片82は、前述の上部装着片81aの一端から下方に延びており、この取り付け片82には、削ぎ取り体7a・7bにおける削ぎ取り面70と鈍角で連なる側面72を重合させて、この取り付け片82に削ぎ取り体7a・7bをビス74で止めている。
なお削ぎ取り体7a・7b及びブラケット8a・8bは、左右対称に形成されている。
なお刃先P及び削ぎ取り面70が特許請求範囲の削ぎ取り部を構成する。
図において11はハウジング10の下部に開設した切断前食品の挿入口、12はハウジング10前面の作業用開口部13を開閉する前面カバー、14はハウジング10の前面上部に設けられた切断済食品の取り出し口15を開閉する上部カバーであって、この上部カバー14は、連動機構(図示せず)を介して受け台3の上昇により開動作し、受け台3の下降に伴い閉動作するようにしている。
図3に示すように下降させた受け台3の受け板31a上に巻き寿司Fを載せた上で、駆動装置4の可逆駆動モーター43を正転させて受け台3を上昇させると、受け板31上の海苔巻きは切断刃5により所定長さに切断されるとともに、上部カバー14が開くので、切断された巻き寿司Fを取り出し口15から取り出す。しかる後、駆動装置4の可逆駆動モーター43を逆転させて受け台3を挿入口11まで下降させ、受け台3に次の巻き寿司Fを載せる。
また巻き寿司Fの切断によって切断刃5の側面に付着するしゃり粒やマヨネーズ等の異物は、受け台3を取り出し口15から挿入口11まで下降させる際、切断刃5の側面に刃先Pが接触している削ぎ取り体7a・7bの削ぎ取り面70により削ぎ取られるので、切断刃5は常に清掃された状態に保たれる。
しかもブラケット8a・8bを形成するバネ板材のバネ反力により刃先Pが常時削ぎ取り体7の側面71に接触しているので、前述の清掃機能が不用意に損なわれることがない。
左右一対のメインブラケット体80a・80bは、金属製バネ板材から対称に形成され、図10にも示すように、後記するサブブラケット体80cのブラケット片840に装着する装着部810と、削ぎ取り体7a・7bの取り付け片820とが備えられている。
この取り付け片820には、図10にも示すように、削ぎ取り体7a・7bにおける削ぎ取り面70と鈍角で連なる側面72を重合させて、この取り付け片820に削ぎ取り体7a・7bをビス74で止めている。
このサブブラケット体80cは、ビス850aと蝶螺子850bから構成される止め具850により受け台3の受け板31に固定し、またメインブラケット体80a・80bは、サブブラケット体80cのブラケット片840にビス860aと袋ナット860bから構成される止め具860で固定している。
なお図中870は、サブブラケット体80cと受け板31との間に介装したスペーサ―を示す。
以上の切断刃清掃機構60にあっても、図10に示すように、サブブラケット体80cを受け台3の受け板31に固定することで、削ぎ取り体7a・7bにおける削ぎ取り面70の先端とこの削ぎ取り面70と鋭角で連なる側面71の先端で形成される刃先Pが、切断刃5の側面に弾接し、且つ削ぎ取り体7a・7bの側面71が、刃先Pから上端に向かうに従って切断刃5の側面から次第に離間するように配置される。
また巻き寿司Fの切断によって切断刃5の側面に付着するしゃり粒やマヨネーズ等の異物は、受け台3を取り出し口15から挿入口11まで下降させる際、切断刃5の側面に刃先Pが接触している削ぎ取り体7a・7bの削ぎ取り面70により削ぎ取られるので、切断刃5は常に清掃された状態に保たれる。しかもメインブラケット80a・80bを形成するバネ板材のバネ反力により刃先Pが常時削ぎ取り体7の側面71に接触しているので、前述の清掃機能が不用意に損なわれることはない。
10 ハウジング
2 ガイド部材
3 受け台
30 受け部
4 駆動装置
5 切断刃
6 切断刃清掃機構
60 切断刃清掃機構
7a 削ぎ取り体
7b 削ぎ取り体
70 削ぎ取り面
73 オイル溜り
8a ブラケット
8b ブラケット
80a メインブラケット
80b メインブラケット
80c サブブラケット
Claims (4)
- ガイド部材と、前記ガイド部材に沿って往復移動自由に設けられた受け台と、この受け台を往復移動させる駆動機構と、前記受け台の移動によりこの受け台に載せた食品を切断する切断刃とが備えられた食品切断装置における前記切断刃の清掃機構であって、硬質材料から形成されその一端が前記切断刃の側面に当接する削ぎ取り部を備えた削ぎ取り体と、この削ぎ取り体を前記受け台に着脱可能に取り付けるためのブラケットとから構成され、前記受け台の移動により、前記削ぎ取り部で切断刃に付着する異物を除去するようにしていることを特徴とする食品切断装置の切断刃清掃機構。
- ブラケットがバネ部材から構成されて、削ぎ取り体の受け台への装着に伴い、前記ブラケットを介して削ぎ取り体を切断刃に弾接させるようにしていることを特徴とする請求項1に記載の食品切断装置の切断刃清掃機構。
- ブラケットが、削ぎ取り体を取り付ける複数個のメインブラケット体と、受け台に組み付けられるサブブラケット体から構成され、前記メインブラケット体を前記サブブラケット体に着脱可能としていることを特徴とする請求項1に記載の切断刃清掃機構。
- 削ぎ取り体における切断刃との対向面にオイル溜りを設けたことを特徴とする請求項1、2または3に記載の食品切断装置の切断刃清掃機構。
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