JP6157904B2 - 太陽電池モジュール部材の構成部材回収方法およびそのシステム - Google Patents

太陽電池モジュール部材の構成部材回収方法およびそのシステム Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池モジュール部材の構成部材回収方法およびそのシステムに関する。
近年、太陽光を電気に変換する太陽電池が普及している。それとともに、太陽電池を構成する太陽電池モジュールに関する研究および開発も著しく進んでいる。その結果、太陽電池モジュールの生産量は世界規模で増加している。
その一方、近年、太陽電池の分野においても、産業廃棄物の削減および資源の再利用という観点から、太陽電池モジュールを構成する部材を回収する技術も強く求められている。この技術としては、例えば特許文献1に記載の技術が挙げられる。
この技術は、CIS系薄膜と呼ばれる銅(Copper)、インジウム(Indium)およびセレン(Selenium)の3つを主要元素としつつ、インジウムの一部がガリウム(Gallium)に置き換えられた薄膜を光吸収膜として使用した太陽電池モジュールに関するものである。特許文献1においては、当該薄膜は、ガラス基板とカバーガラスに挟まれる形で封止材により封止されている。
特許文献1の技術は、CIS系薄膜太陽電池モジュールを構成部材ごとに分離していく技術である。具体的に言うと、フレームなどの周辺部材を除去する前処理工程を行った後、封止材を熱処理により軟化させてカバーガラスを水平方向に押して分離または垂直方向に引き上げて分離し、カバーガラスを回収している(例えば特許文献1の[0037])。その後、窓層(n型半導体)およびバッファー層を溶解させたり、光吸収層を機械的に除去したり、各々の構成部材の回収に必要な工程を行っている。
特開2004−186547号公報
特許文献1に記載の技術は、確かに、太陽電池モジュールから構成部材を回収することができる。しかしながら、この方法では、多くの作業量と作業時間が必要となる。その上、構成部材の回収の際の品位の低下のおそれもある。
その原因が、カバーガラスの回収工程にある。まず、特許文献1に記載の技術は、各構成部材を順次除去ないし回収する技術である。それを示すがごとく、特許文献1に記載の技術においては、「カバーガラスを水平方向に押して分離」および「カバーガラスを引き上げ」という言葉が示すように、可能な限りカバーガラスが割れないようにカバーガラスの分離を行っている。別の言い方をすると、カバーガラスとガラス基板とが混ざらないようにしている。つまり、各構成部材が混ざりあうことなく構成部材の回収を行っている。
確かに、特許文献1に記載の技術ならば、各構成部材を混ぜ合わせずに構成部材の回収が行えるため、回収された構成部材の品位は向上するように見える。ただその一方で、構成部材の数ごとに除去ないし回収工程が必要となる。その結果、多くの作業量と作業時間が必要となる。
また、カバーガラスの回収について言うと、カバーガラスの回収の段階においては、太陽電池モジュールは、フレームなどの周辺部材を除去する前処理工程を経ている。そのため、カバーガラスおよびガラス基板にひびが入っている場合が大半である。そうなると、カバーガラス回収工程において、カバーガラスが割れてしまい、カバーガラスの回収率が低下してしまう。更に、ガラス基板も割れることにより、カバーガラスおよびガラス基板が混ざってしまい、カバーガラスのみを回収することが困難となる。また、特許文献1におけるガラス基板にはCIS系薄膜が付着している。そのため、ガラス基板にカバーガラスが混ざることにより、特許文献1の技術だと回収された構成部材の品位が向上するはずなのに、回収物の回収率を大きく低下させてしまい、更には回収物となる構成部材(例えば特許文献1におけるCIS系薄膜)の品位を大きく低下させてしまうことも考えられる。
本発明は、高品位な構成部材の回収を高い回収率で実現することができ、しかも構成部材の回収に係る作業を大幅に簡略可能とする太陽電池モジュール部材の構成部材回収方法およびそのシステムを提案することを課題とするものである。
上記の課題を解決すべく、本発明者は鋭意検討を行った。その結果、本発明者は、特許文献1に記載の技術のような「各構成部材が混ざりあうことのない構成部材の回収」とは真逆の手段を想到した。つまり、ガラス基板部材とカバーガラス部材とを、両者ともガラスという特性を利用し、割れた状態で混じり合わせた状態から構成部材を回収するという手法を想到した。そして、割れた状態の両者を篩にかけ、両者の厚みの違いを利用して両者を篩い分けるという知見を得た。
以上の知見に基づいて成された本発明の態様は、以下の通りである。
本発明の第1の態様は、
ガラス基板部材と、
前記ガラス基板部材とは異なる厚みを有し且つ前記ガラス基板部材を覆うカバーガラス部材と、
を構成部材として有する太陽電池モジュール部材から少なくとも一つの構成部材を回収する太陽電池モジュール部材の構成部材回収方法において、
互いに分離され且つ割れた状態となった前記ガラス基板部材および前記カバーガラス部材に対し、前記ガラス基板部材と前記カバーガラス部材との間の厚みの相違を用いて篩分けを行うことにより、前記ガラス基板部材と前記カバーガラス部材とを分別するカバーガラス部材分別工程を有する、太陽電池モジュール部材の構成部材回収方法である。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載の発明において、
前記太陽電池モジュール部材は、前記カバーガラス部材分別工程の前に予め、別の構成部材の除去が行われたものであり、且つ、前記ガラス基板部材と前記カバーガラス部材とを固着させる固着部材を有しており、
前記カバーガラス部材分別工程の前に、前記太陽電池モジュール部材を熱処理することにより、前記固着部材による固着状態を解くとともに前記ガラス基板部材および前記カバーガラス部材を割れた状態にして、前記ガラス基板部材と前記カバーガラス部材とを分離させる分離工程を更に有する。
本発明の第3の態様は、第2の態様に記載の発明において、
前記分離工程後かつ前記カバーガラス部材分別工程前に、前記ガラス基板部材および前記カバーガラス部材を含むガラス部材と当該ガラス部材以外の部材とを篩分けにより分別するガラス部材分別工程を更に有する。
本発明の第4の態様は、第1ないし第3のいずれかの態様に記載の発明において、
前記カバーガラス部材分別工程においてはスリット型の開口を有する篩を用いる。
本発明の第5の態様は、第4の態様に記載の発明において、
前記篩においては、天地方向における天の方向の開口の方が、天地方向における地の方向の開口よりも幅が広い。
本発明の第6の態様は、
ガラス基板部材と、
前記ガラス基板部材とは異なる厚みを有し且つ前記ガラス基板部材を覆うカバーガラス部材と、
を構成部材として有する太陽電池モジュール部材から少なくとも一つの構成部材を回収する太陽電池モジュール部材の構成部材回収システムにおいて、
互いに分離され且つ割れた状態となった前記ガラス基板部材および前記カバーガラス部材に対し、前記ガラス基板部材と前記カバーガラス部材との間の厚みの相違を用いて篩分けを行うことにより、前記ガラス基板部材と前記カバーガラス部材とを分別するカバーガラス部材分別手段を有する、太陽電池モジュール部材の構成部材回収システムである。
本発明の第7の態様は、第6の態様に記載の発明において、
前記太陽電池モジュール部材は、別の構成部材の除去が行われたものであり、且つ、前記ガラス基板部材と前記カバーガラス部材とを固着させる固着部材を有しており、
前記太陽電池モジュール部材を熱処理することにより、前記固着部材による固着状態を解くとともに前記ガラス基板部材および前記カバーガラス部材を割れた状態にして、前記ガラス基板部材と前記カバーガラス部材とを分離させる分離手段を更に有する。
本発明の第8の態様は、第7の態様に記載の発明において、
前記ガラス基板部材および前記カバーガラス部材を含むガラス部材と当該ガラス部材以外の部材とを篩分けにより分別するガラス部材分別手段を更に有する。
本発明の第9の態様は、第6ないし8のいずれかの態様に記載の発明において、
前記カバーガラス部材分別手段はスリット型の開口を有する篩である。
本発明の第10の態様は、第9の態様に記載の発明において、
前記篩においては、天地方向における天の方向の開口の方が、天地方向における地の方向の開口よりも幅が広い。
本発明によれば、高品位な構成部材の回収を高い回収率で実現することができ、しかも構成部材の回収に係る作業を大幅に簡略可能とする。
本実施形態における太陽電池モジュール部材の概要を示す断面図である。 本実施形態における太陽電池モジュール部材の回収システムの概要を示す図である。 本実施形態におけるカバーガラス部材分別手段の概要を示す断面図である。 本実施形態における太陽電池モジュール部材の回収方法を示すフローチャートである。 本実施例における重量分布率、カバーガラス品位およびカバーガラス回収率を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、次の順序で説明を行う。
1.太陽電池モジュール部材の構成部材回収システム
1−A)太陽電池モジュール部材の基本的構成
1−B)回収システムの構成
2.太陽電池モジュール部材の構成部材回収方法
2−A)前処理工程
2−B)ガラス基板部材とカバーガラス部材とを分離させる分離工程
2−C)ガラス部材分別工程
2−D)カバーガラス部材分別工程
2−E)その他
3.実施の形態による効果
4.変形例等
また、本明細書における「太陽電池モジュール部材」とは、一つの太陽電池を構成する太陽電池モジュールそのもの、または太陽電池モジュールからいくつかの構成部材が分離または付加されたもののことを指す。
「ガラス基板部材」とは、ガラス基板そのもの、またはガラス基板に対していくつかの構成部材が付加されたもののことを指す。例えば、ガラス基板にCIS系薄膜を形成したものもガラス基板部材に含まれる。また、ガラス基板の形状から変形されたものもガラス基板部材に含まれる。例えば、ガラス基板が割れた状態のものもガラス基板部材に含まれる。
「カバーガラス部材」についても、ガラス基板部材と同様とする。本実施形態においては、カバーガラスのみの場合について述べる。つまり、カバーガラス部材はカバーガラスそのものの場合について述べる。
なお、本実施形態においては、説明を簡便にするため、回収される構成部材としてカバーガラス部材に焦点を当てた例について述べる。そのため、2−D)において「カバーガラス部材」分別工程と名付けている。
また、以下に記載が無い構成については、公知の構成(例えば特許文献1に記載の構成)を一部採用しても構わない。
<1.太陽電池モジュール部材の構成部材回収システム>
1−A)太陽電池モジュール部材の基本的構成
まず、本実施形態での処理対象となる太陽電池モジュール部材1の基本的構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態における太陽電池モジュール部材1の概要を示す断面図である。なお、本発明は、ガラス基板部材2とカバーガラス部材3とを有する太陽電池モジュール部材1であれば適用可能であるが、一例として、特許文献1に記載されているCIS系の太陽電池モジュール部材1を用いて説明する。以降、単に「太陽電池モジュール部材1」とも言う。
本実施形態における太陽電池モジュール部材1は、以下の構成を有している。
まず、ガラス基板2aの上に太陽電池デバイス2bが形成されている。そして、太陽電池デバイス2b上に封止材4(本実施形態における固着部材)を設けることにより、ガラス基板2aとカバーガラス部材3との間に太陽電池デバイス2bを挟み込んで封止している。つまり、カバーガラス部材3は、ガラス基板部材2を覆うように形成されている。
ガラス基板2aにおいて太陽電池デバイス2bが形成された面に対向する面にはバックシート5が形成されており、バックシート5には電気配線用接続箱6などが適宜形成されている。そして、ガラス基板2a、太陽電池デバイス2b、封止材4およびカバーガラス部材3を有する積層体の側面を、シール材7を介してフレーム8で固定している。
太陽電池デバイス2bは、特許文献1に記載のように、ガラス基板2a側から順に、金属裏面電極、CIS系薄膜であるところの光吸収層(p型半導体)、高抵抗バッファー層および窓層(n型半導体)が設けられた複層構造を有している。各層には適宜、太陽電池モジュール部材1に必要なパターンが形成されている。
ガラス基板2aおよびカバーガラス部材3の材料としては、板状のガラスであれば構わない。一例としては、白板ガラスや青板ガラスなどの強化ガラスが挙げられる。
但し、ガラス基板部材2とカバーガラス部材3とは、互いに異なる厚さを有する必要がある。割れた状態のガラス基板部材2とカバーガラス部材3とが混じり合ったものに対し、割れたガラスの厚さの違いを利用して篩い分けるためである。詳しくは<2.太陽電池モジュール部材1の構成部材回収方法>にて後述する。なお、具体的な厚さについては、互いに異なる厚さを有し、後述のカバーガラス部材分別手段14で篩い分け可能な厚さであれば、特に限定されない。
CIS系薄膜の材料としては、太陽電池モジュール部材1に用いられるCIS系薄膜の公知の材料を使用しても構わない。一例を挙げると、Cu、In、Ga、Al、Se、Sなどから成るカルコパイライト系と呼ばれるI−III−VI族化合物を用いても構わない。
また、金属裏面電極、高抵抗バッファー層および窓層(n型半導体)については公知の材料を用いても構わない。
封止材4(固着部材)としては、太陽電池デバイス2bを封止することが可能なものならば公知の材料を使用しても構わない。例を挙げるとすると、透明なプラスチック材料で、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素系樹脂、シリコーンゴム、ポリエステル樹脂から選択される材料を使用しても構わない。ただ、エチレンビニルアセテート(EVA)は、費用および使い勝手という点で好ましい。300〜500℃の温度範囲で熱処理することで、封止材4を分解ないし除去可能だからである。
1−B)回収システムの構成
次に、本実施形態における太陽電池モジュール部材1の構成部材回収システムの構成について、図2を用いて説明する。
図2は、本実施形態における太陽電池モジュール部材1の構成部材回収システムの概要を示す図である。図2に示すように、本実施形態における太陽電池モジュール部材1の構成部材回収システムは、少なくとも以下の構成を有している。
・前処理手段11
・ガラス基板部材2とカバーガラス部材3とを分離させる分離手段12
・ガラス部材分別手段13
・カバーガラス部材分別手段14
なお、図2における白抜き矢印は、処理対象物である太陽電池モジュール部材1の流れを指す。特記の無い限り、各手段には、各手段による処理を受けた後の部材を回収するための手段(例えば回収コンベアや回収容器)を設けておくものとする。また、各手段の間(例えばガラス部材分別手段13とカバーガラス部材分別手段14との間)には、処理対象となる部材を運搬するための運搬手段(例えばベルトコンベア15)が設けられていても構わない。
前処理手段11は、太陽電池モジュール部材1に設けられた周辺部材を除去することが可能なものならば、公知の構成を用いても構わない。周辺部材としては、上記のバックシート5、電気配線用接続箱6、シール材7およびフレーム8が挙げられる。なお、ここで除去された周辺部材は、適宜、再利用される。金属製の周辺部材は、金属製錬材料として再利用され、プラスチック製の周辺部材は、燃料として再利用される。
分離手段12は、ガラス基板部材2とカバーガラス部材3とを分離させることが可能なものならば、公知の構成を用いても構わない。本実施形態においては、固着部材による固着状態を解くための分離手段12として熱処理手段を採用する。熱処理手段としては対象に対して熱処理を行えるものならば、公知の構成を用いても構わない。例えば、電気炉のような加熱炉と空気の噴射による冷却が可能な冷却室を備えた構成を採用しても構わない。つまり、前処理手段11による前処理工程を経た太陽電池モジュール部材1を熱処理手段に投入し、ガラス基板部材2とカバーガラス部材3とを固着させていた固着部材を加熱により除去する。そして、固着部材による固着状態を解く。
なお、熱処理手段による処理が行われた後、ガラス基板部材2およびカバーガラス部材3は、割れた状態となる。太陽電池モジュール部材1は前処理工程を経ているため、カバーガラスおよびガラス基板2aにひびが入っている。そのため、このひびをきっかけに、カバーガラスおよびガラス基板2aが割れる。また、ガラス基板2aに付着しているCIS系薄膜も、ガラス基板2aに付着したままガラス基板2aとともに割れる。その結果、ガラス基板部材2およびカバーガラス部材3は、互いに分離され且つ割れた状態となる。
つまり、特許文献1だと回避していたはずのカバーガラスの割れ、そしてその原因となるひびの発生となる前処理工程すらも、本実施形態においては積極的に課題の解決のために利用している。
ガラス部材分別手段13は、太陽電池モジュール部材1におけるガラス部材とそれ以外の部材とを分別することが可能なものならば、公知の構成を用いても構わない。なお、ここで言う「ガラス部材」とは、太陽電池モジュール部材1において用いられる部材であって、ガラスにより形成された部材の総称であり、ガラス基板部材2およびカバーガラス部材3を含む。以降、ガラス基板部材2およびカバーガラス部材3のことをまとめて述べるときは、単に「ガラス部材」と称する。
ガラス部材分別手段13としては、例えば、篩が挙げられる。篩の開口の形状は任意のもので構わない。ガラス部材分別手段13により、ガラス部材に比べて大きすぎる部材およびガラス部材に比べて小さすぎる部材を、分別しておく。一例を挙げると、割れたガラス部材は通過するが、割れたガラス部材よりも大きな部材は篩の上に残る程度の開口を有する篩に、太陽電池モジュール部材1をかける。そうすると、割れたガラス部材およびガラス部材に比べて小さすぎる部材が開口を通過する。その後、別の篩を用いて、割れたガラス部材を分別する。別の篩の開口は、割れたガラス部材が篩の上に残る程度の大きさに設定する。こうして、割れたガラス部材をその他の部材から分別する。この複数の篩を組み合わせた織り網を用いても構わない。なお、目開きの大きさに関しては、平面視で正方形状の目開きの一辺が1mm(以降、mm□と称する。)〜4mm□であれば好ましく、2mm□〜4mm□であるのが更に好ましい。平面視で円形状の目開きの場合、目開きの直径が上記のサイズであれば好ましい。
その後、ガラス部材であるガラス基板部材2およびカバーガラス部材3に対して、各々の部材を分別することになる。
カバーガラス部材分別手段14は、ガラス基板部材2とカバーガラス部材3との間の厚みの相違を用いて篩分けを行うことにより、ガラス基板部材2とカバーガラス部材3とを分別することが可能な篩である。この篩としては、スリット型の開口を有する篩を用いるのが好ましい。当該篩はウエッジワイヤースクリーンとも呼ばれる。
ウエッジワイヤースクリーンは、複数の長尺な金属板を数mmの間隔で配置したうえで、当該複数の金属板を固定するための別の金属棒を、当該複数の金属板に対し垂直な方向に接合させることにより構成される。
一般に用いられる篩は、目開きと呼ばれる平面視正方形または円形の開口が設けられている。その一方、ウエッジワイヤースクリーンだと、結果的に平面視矩形状の開口が設けられている。つまり、通常の篩よりも開口1つあたりの面積が大きい。そのため、ウエッジワイヤースクリーンは、本来は、目詰まりを抑制させつつ篩分けの速度を向上させるために用いられている。
しかしながら、本実施形態においては、ガラス基板部材2とカバーガラス部材3との間の厚みの相違を用いて篩分けを行う。言い換えれば、異なる厚みを有する複数のガラス部材を、ガラス部材の厚さに応じて分別するために、スリット型の開口を有する篩を用いている。
ここで、上記の「厚みの相違を用いて篩分けを行う」について説明する。
ガラス部材は脆性破壊により割れやすいけれども、ガラス部材に与えられる衝撃の度合いを調整すれば、微細な粒子状になるまで砕かれることはなく、ガラス部材がもともと有していた厚さを維持したまま割れた破片となる。そのため、スリット型の開口の短辺の長さ(以降、単に「開口の幅」とも言う。)を、ガラス基板部材2の厚さ(例えば2mm)とカバーガラス部材3の厚さ(例えば4mm)との間の値(例えば3mm)に設定すれば、ウエッジワイヤースクリーンの上にカバーガラス部材3の破片が残存し、ガラス基板部材2はスリット型の開口から落下する。しかもスリット型の開口であるため、もともとが板状だったガラス部材が開口を通過しやすい。そのため、カバーガラス部材3を分別する際の作業効率を向上させることができる。
これは、分別対象が「ガラス部材」であり、容易に割れた状態になり、破片となりつつも板状だったころの厚さを維持できることを最大限に利用するからこそ奏する効果である。
逆に言うと、ガラス部材が、もともと有していた厚さを維持できない程度に粒子状まで砕かれた場合は、本実施形態の適用が困難となる。そのため、本実施形態のガラス部材は、粒子状ではなく「割れた状態」とする必要がある。
ただ、割れた状態のガラス部材であっても、破片の中には砕かれることによりもともとの厚さよりも小さな厚さを有する破片になるものも存在すると考えられる。しかしながら、厚さが異なる複数の種類のガラス部材に衝撃を与えたとしても、厚い板状のガラス部材の破片は、薄い板状のガラス部材の破片よりも、厚さが大きくなる。結果的に、板状だったガラス部材の厚さそのものを完全に維持できない程度にガラス部材が破砕されるにしても、厚さの影響を有している程度に破砕されていれば、厚さの異なるガラス部材をウエッジワイヤースクリーンにより篩い分けることは可能であり、ひいては、本発明を適用することが可能となる。
以上を踏まえ、本明細書における「割れた状態」とは、板状だったガラス部材の厚さの影響を有したままの状態のことを指す。
また、本実施形態においては、篩における開口の幅にも特徴がある。図3は、本実施形態におけるカバーガラス部材分別手段の概要を示す断面図である。
図3に示すように、天地方向における天の方向(図3で言う上方)の開口の方が、天地方向における地の方向(図3でいう下方)の開口よりも幅が広い。
通常の篩においては、目詰まりを避けるため、また、開口を通過した対象物が早急に篩の下方へ落ちるようにするため、上方の開口の幅は狭く、且つ、下方の開口の幅は広く設定している。
しかしながら、本実施形態においては、割れたガラス部材を分別するため、あえて通常とは逆の構成を採用している。
まず、上方の開口の幅が広いと、篩を振動させた際に、ガラス部材が開口に嵌りやすくなる。図3の白抜き矢印に示すように、ガラス部材の破片がガラス部材の破片が開口に嵌ると、水平面に載置されていた破片は、破片の側面が徐々に天地方向に向くように傾きを変える。別の言い方をすると、ガラス部材の破片を側面で立ちあがらせることになる。そのまま破片は側面を下にして、篩の下方の開口へと滑り落ちる。
しかしながら、上記の厚みの例を用いて説明すると、カバーガラス部材3は4mmの厚さを有している一方、下方の開口の幅が3mmであるとすると、下方の開口にてカバーガラス部材3がつっかえることになる。それに対し、ガラス基板部材2は2mmの厚さを有しているため、下方の開口を通過する。つまり、上方の開口の幅を広くすることにより、ガラス部材のように板状の部材の破片を開口に嵌りやすくし、破片を立たせやすくする。
粒子状の物質とは異なり、ガラス部材の破片は、平面視の際のサイズが厚さに比べて大きく、篩の開口を通過しにくい。しかしながら、上記の構成を採用した篩を使用することにより、ガラス部材であっても効率よく篩い分けることが可能となる。しかも、下方の開口の幅を狭くしているため、ガラス部材におけるガラス基板部材2とカバーガラス部材3とを効率よく篩い分けることが可能となる。言い換えれば、ウエッジワイヤーの長手方向に対する垂直断面をテーパ状とするのが好ましい。
上記の構成以外にも、適宜必要となる手段を設けても構わない。
例えば、分離手段12であるところの熱処理手段に投入できないくらい太陽電池モジュール部材1が大きい場合に備え、太陽電池モジュール部材1をカットするカット手段を設けても構わない。カット手段としては、太陽電池モジュール部材1をカットすることができるものならば公知の構成を採用しても構わない。例えば、カッターを用いても構わない。
なお、カット手段による処理を受けた太陽電池モジュール部材1においては、ガラス基板部材2およびカバーガラス部材3に相当のひびが入ることになる。そのため、熱処理手段において、固着部材を加熱により除去する際に、ガラス基板部材2およびカバーガラス部材3を割れた状態とすることが可能となる。その結果、以下に説明する破砕手段による処理が不要となる。
本実施形態においては、破砕手段を別途設けても構わない。例えば、分離手段12であるところの熱処理手段に太陽電池モジュール部材1を投入して、ガラス基板部材2とカバーガラス部材3とを分離し且つ割れた状態としても、割れた破片が大きすぎることも考えられる。そうなると、先に行われるガラス部材分別手段13による処理において、ガラス部材に比べて大きすぎる構成部材へと、ガラス部材が分別されることになってしまう。そのため、熱処理手段による処理を経たガラス部材をそれ以外の部材から好適に分別できる程度にガラス部材を破砕する破砕手段を設けても構わない。破砕手段としては、ガラス部材を破砕することができるものならば公知の構成を採用しても構わない。例えば、ボールミルを用いても構わない。
但し、ここで言う「破砕」とは、ガラス部材がもともと有していた厚みを維持する程度にガラス部材を砕くことであって、厚みを維持できないような粒子状になるまで砕くことを指すものではない。
<2.太陽電池モジュール部材1の構成部材回収方法>
次に、本実施形態における太陽電池モジュール部材1の構成部材回収方法(回収工程)について、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態における太陽電池モジュール部材1の構成部材回収方法を示すフローチャートである。なお、以下の工程の内容は、1−B)回収システムの構成にて説明した内容と重複する部分もある。そのため、以下に記載が無い内容については、1−B)回収システムの構成にて説明した通りである。
2−A)前処理工程
前処理工程においては、前処理手段11により、太陽電池モジュール部材1に設けられた周辺部材を除去する。具体例を挙げると、CIS系薄膜太陽電池モジュールから、手作業にて電気配線用接続箱6を分離する。電極部分の銅リボンや半田材料はスクレーパー等により機械的に削り落して分離する。
2−B)ガラス基板部材2とカバーガラス部材3とを分離させる分離工程
分離工程においては、熱処理手段により、太陽電池モジュール部材1に熱処理を加える。前処理工程によりガラス部材にひびが入っているという助けもあり、熱処理により、ガラス基板部材2およびカバーガラス部材3は、互いに分離され且つ割れた状態となる。なお、加熱炉の加熱温度は、固着部材による固着状態を解き且つ割れた状態になるような処理を確実に行うべく好ましくは300〜500℃、更に好ましくは400℃〜500℃とする。
2−C)ガラス部材分別工程
ガラス部材分別工程においては、ガラス部材分別手段13により、太陽電池モジュール部材1におけるガラス部材とそれ以外の部材とを分別すべく、太陽電池モジュール部材1を複数の篩にかける。そして、ガラス部材に比べて大きすぎる部材およびガラス部材に比べて小さすぎる部材を、分別しておく。
なお、この段階で、割れたガラス部材を、平面視で比較的大きなものと比較的小さなものとに分別しておいても構わない。具体例を挙げると、非常に大きな目開きを有する網と非常に小さな目開きを有する網とを織り込んだ織り網を用い、ガラス部材以外の構成部材であって、ガラス部材に比べて非常に大きな構成部材および非常に小さな構成部材を分別しておく。その上で、ガラス部材に対し、比較的大きな目開きを有する網と比較的小さな目開きを有する網とを織り込んだ織り網を用い、平面視のサイズにおける篩分けを行っても構わない。
上記の構成を用いる理由としては、以下の通りである。
既に説明したように、本実施形態におけるガラス基板2aにはCIS系薄膜が付着している。そのため、ガラス基板部材2が割れるにしても、カバーガラスに比べて割れにくくなり、ガラス基板部材2の破片が大きくなりやすくなる。つまり、ガラス部材の中でも平面視で比較的大きなサイズを有するものの中には、ガラス基板部材2が多く含まれる。そのため、平面視で比較的大きなサイズを有するガラス部材に対し、後述の2−D)カバーガラス部材分別工程を行うことにより、相当量のガラス基板部材2(ひいてはCIS系薄膜)を回収することができる。ただ、結局、2−D)カバーガラス部材分別工程において厚さの違いを利用してガラス基板部材2とカバーガラス部材3とを良好に分別することが可能になることに変わりはない。
もちろん、本工程において、カバーガラス部材分別手段14のようなスリット型の開口を有する篩を用いても構わない。
2−D)カバーガラス部材分別工程
カバーガラス部材分別工程においては、カバーガラス部材分別手段14により、ガラス基板部材2とカバーガラス部材3との間の厚みの相違を用いて篩分けを行うことにより、ガラス基板部材2とカバーガラス部材3とを分別する。
2−E)その他
分離手段12であるところの熱処理手段に投入できないくらい太陽電池モジュール部材1が大きい場合、太陽電池モジュール部材1をカットするカット手段によるカット工程を行っても構わない。カット工程を行うタイミングに関しては制限されないが、2−A)前処理工程と2−B)分離工程の間に行うと、ガラス部材に多くのひびがはいることにより2−B)分離工程にてガラス部材が割れ、破砕手段による破砕工程が不要になるため好ましい。
なお、本明細書における「熱処理することにより、ガラス基板部材2およびカバーガラス部材3を割れた状態とする」という表現は、熱処理によりガラス部材が初めて割れる場合も含むし、カット手段により太陽電池モジュール部材1(ひいてはガラス部材)が分割されて既に割れた状態となったうえで熱処理によりガラス部材が更に割れる場合も含む。
また、熱処理手段による処理を経たガラス部材を、ガラス部材をそれ以外の部材から好適に分別できる程度に破砕する破砕手段による破砕工程を設けても構わない。破砕工程を行うタイミングに関しては制限されないが、固着部材によるガラス基板部材2とカバーガラス部材3との間の固着が解かれた後が好ましい。つまり、2−B)分離工程と2−C)ガラス部材分別工程との間に破砕工程を行うのが好ましい。
ところで、2−A)〜2−E)の全体または一部の工程を自動化しても構わない。
例えば、2−A)前処理工程を経た後の太陽電池モジュール部材1をホッパなどの貯蔵部に溜めておき、一定量ごとにベルトコンベア15に載せ、分離手段12へと太陽電池モジュール部材1を投入可能な構成を採用しても構わない。そして、所定の時間、2−B)分離工程を行い、分離手段12からベルトコンベア15に太陽電池モジュール部材1が排出され、太陽電池モジュール部材1ががベルトコンベア15によりガラス部材分別工程に搬送可能な構成を採用しても構わない。
それに加え、ガラス部材分別工程を行う複数の篩と、その後のカバーガラス部材分別工程を行うウエッジワイヤースクリーンを多段式に設けても構わない。つまり、太陽電池モジュール部材1に対し、ガラス部材分別工程を行うための複数の篩を通過させ、ガラス部材のみを分別し、ガラス部材に対してウエッジワイヤースクリーンによる篩い分けを行い、ガラス基板部材2とカバーガラス部材3とを分別する処理を自動で行うような構成を採用しても構わない。これらの構成を採用することにより、太陽電池モジュール部材1の回収システムの大幅な自動化および太陽電池モジュール部材1の大量処理が可能となり、作業効率が著しく向上する。
以上の工程を経て、太陽電池モジュール部材1の構成部材が回収される。なお、回収される構成部材としては、ガラス基板部材2およびカバーガラス部材3の少なくともいずれかはもちろんのこと、例えばガラス基板部材2に付着したCIS系薄膜も挙げられる。CIS系薄膜を回収する場合は、破片となったガラス基板部材2からCIS系薄膜を剥がす処理を行う。この処理については公知の手法を用いても構わず、例えば所定の薬品を用いてCIS系薄膜を剥がし、その後、CIS系薄膜を回収しても構わない。
<3.実施の形態による効果>
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
本実施形態においては、特許文献1に記載の技術のような「各構成部材が混ざりあうことのない構成部材の回収」とは真逆の手段を採用している。つまり、ガラス基板部材2とカバーガラス部材3とを、両者ともガラスという特性を利用し、割れた状態で混じり合わせた状態から構成部材を回収している。そして、割れた状態の両者を篩にかけ、両者の厚みの違いを利用して両者を篩い分けている。
その結果、可能な限りカバーガラスが割れないようにカバーガラスの分離を行う必要がなくなり、各構成部材が混ざりあうことを心配する必要が無くなり、構成部材の数ごとの除去ないし回収工程の大半が省略可能となる。
また、ガラス基板部材2とカバーガラス部材3とが割れた状態で混じりあっていたとしても、厚さの差を利用して両者を分別することが可能となる。これは、分別対象が「ガラス部材」であり、容易に割れた状態になり、破片となりつつも板状だったころの厚さを維持できることを最大限に利用するからこそ奏する効果である。これにより、仮にガラス基板2aに回収対象となる構成部材(例えばCIS系薄膜)が付着していたとしても、確実に回収対象となる構成部材を太陽電池モジュール部材1から回収することができる。
以上の通り、本実施形態によれば、高品位な構成部材の回収を高い回収率で実現することができ、しかも構成部材の回収に係る作業が大幅に簡略可能となる。
<4.変形例等>
本発明の技術的範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
(ガラス基板部材2およびカバーガラス部材3以外のガラス部材が含まれる場合)
上記の実施形態では、ガラス部材が、ガラス基板部材2およびカバーガラス部材3という2つ存在する場合について述べた。その一方で、これら以外のガラス部材が割れた状態で更に混ざり合っていても、本発明を適用し得る。この場合、例えば、一つのガラス部材が上記のカバーガラス部材分別手段14(ウエッジワイヤースクリーン)の上に残るように開口の幅を設定し、次に、ウエッジワイヤースクリーンを通過したガラス部材を、異なる開口の幅を有するウエッジワイヤースクリーンによる篩にかける。そうすると、もう一つのガラス部材が、別のウエッジワイヤースクリーンの上に残る。そして最後の一つのガラス部材は、別のウエッジワイヤースクリーンを通過する。こうして、ガラス部材を各々分別することが可能となる。
(カバーガラス部材分別手段14の開口の形状)
上記の実施形態では、カバーガラス部材分別手段14の開口がスリット型である場合を述べた。ここで言う「スリット型の開口」の形状は、平面視で長尺な開口であってもよいし、ある方向に長尺な開口があり、その開口と連通する形で、その開口に垂直な方向に複数の開口が離間して設けられた構造であってもよい。また、平面視で矩形状であっても構わないし、楕円状であっても構わない。もちろん、スリット型の開口以外の形状を採用しても構わない。結局、ガラス部材を厚さに応じて分別可能な形状の開口を有するものであれば、カバーガラス部材分別手段14として適格である。
(分離手段12が熱処理手段以外の場合)
上記の実施形態では、ガラス基板部材2とカバーガラス部材3とを分離する分離手段12として、熱処理手段を挙げた。その一方、熱処理手段以外であっても、分離手段12として使用し得る。
例えば、熱処理手段によって、ガラス基板部材2とカバーガラス部材3とを固着する固着部材を除去せず単に軟化させる場合、固着を解くための工程が必要となる。この工程としては、上記のカット工程や破砕工程が挙げられる。
カット工程の場合について詳しく言うと、熱処理工程において固着部材を軟化させた太陽電池モジュール部材1に対し、カット工程を行う。そうすると、太陽電池モジュール部材1すなわちガラス基板部材2およびカバーガラス部材3がカットされ、割れた状態となるのと同時に、カットの衝撃で固着が解かれることになる。この場合、カット工程が分離工程となり、カット手段が分離手段12となる。また、破砕工程の場合についても同様のことが言える。その場合、破砕工程が分離工程となり、破砕手段が分離手段12となる。
(分離工程等の省略化)
上記の実施形態では、ガラス基板部材2とカバーガラス部材3とを分離させる分離手段12を設け、分離工程を行う場合について述べた。その一方で、本発明の大きな特徴の一つは、「厚さの異なるガラスの破片が混ざり合った状態から、厚さの違いを利用して篩い分ける」ことである。上記の特徴を実現するためには、予め、厚さの異なるガラスの破片が混ざり合ったものを用意しておけば足りる。そのため、例えば他者が厚さの異なるガラスの破片が混ざり合ったものを用意しておき、用意されたガラスの破片に対してカバーガラス部材分別工程を行っても構わない。
また、カバーガラス部材分別工程以外の工程、および、カバーガラス部材分別手段14以外の手段についても、適宜省略可能である。
(ガラス以外の物質に対する篩い分け)
上記の実施形態では、ガラス部材に対して篩分けを行う場合について述べた。その一方で、ガラスと同様に割れが生じ得る物質からなる板状部材が複数種類混じり合ったものに対しても、本発明の技術的思想を適用し得る。例えば、シリコンウエハとカバーガラスとの組み合わせであっても、上記の篩い分けが可能であると考えられる。
上記の内容を反映させた分別方法および分別システムは、幅広く表現すると以下の通りである。
互いに異なる厚みを有し且つ互いに分離され且つ割れた状態となって混ざり合った複数種の板状部材に対し、前記板状部材における厚みの相違を用いて篩分けを行うことにより、前記板状部材を分別する分別工程を有する、分別方法。
互いに異なる厚みを有し且つ互いに分離され且つ割れた状態となって混ざり合った複数種の板状部材に対し、前記板状部材における厚みの相違を用いて篩分けを行うことにより、前記板状部材を分別する分別手段を有する、分別システム。
上記の構成は、本発明の課題と同様に、従来だと構成部材ごとに分離しなければならなかった技術に対して有効である。効果については、上記の実施形態で述べたのと同様の効果を奏する。
更に言うと、板状部材に対し非板状部材(一定の厚さを有さない塊状部材)が混じり合ったものに対しても、本発明の技術的思想を適用し得る。
上記の内容を反映させた分別方法および分別システムは、幅広く表現すると以下の通りである。
板状部材と非板状部材とが混ざり合ったものに対し、前記板状部材を割れた状態とした上で、スリット型の開口を有する篩を用いて篩分けを行うことにより、前記板状部材を分別する分別工程を有する、分別方法。
板状部材と非板状部材とが混ざり合ったものに対し、前記板状部材を割れた状態とした上で、スリット型の開口を有する篩を用いて篩分けを行うことにより、前記板状部材を分別する分別手段を有する、分別システム。
上記の構成も、本発明の課題と同様に、従来だと構成部材ごとに分離しなければならなかった技術に対して有効である。効果については、上記の実施形態で述べたのと同様の効果を奏する。具体例を挙げると、一定の厚さを有する板状部材に、コネクタ等の塊状部材が複数接続されている場合、板状部材を割れた状態にした上で、上記の実施形態の篩分けを行う。そうすると、板状部材は一定の厚みを有するままなので、スリット型の篩を通過する。その一方、塊状部材が接続されたままの部分の板状部材は、篩を通過することができない。その後、塊状部材が接続されたままの部分の板状部材から、塊状部材を適宜取り外す処理を行うことにより、作業の効率化を図ることができる。
次に実施例を示し、本発明について具体的に説明する。もちろん本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例>
1)前処理工程
CIS系太陽電池モジュール部材を3セット用意し、各々のセットからフレームおよび配線用接続箱を手作業により取り除いた。きれいに剥がれない部分はスクレーパーを用いて削り取った。その後、3セットの太陽電池モジュール部材(つまり基板ガラス3枚およびカバーガラス3枚を含む部材)に対して、カッターによりカット工程を行い次工程の電気炉に入る大きさにした。
2)分離工程
太陽電池モジュール部材を電気炉にて400℃で加熱し、封止材による基板ガラスとカバーガラスとの固着部材を除去した。その後にボールミルを用い、基板ガラスとカバーガラスの割れた破片が平面視で略矩形(約10mm×約10mm)になるまで細かく破砕した。なお、ガラス基板部材2は、厚さ1.8mm前後の青板ガラスであった。カバーカラスは厚さ3.2mm前後の白板ガラスであった。上記の破砕においては、これらの厚さが維持できる程度の衝撃に留めておいた。
3)ガラス部材分別工程
目開きが10mm□の網と目開きが2mm□の網との織り網を振動させ、篩分けを行った。なお、2mm□の網を通過した細粒群は、銀を多く含むため、製錬原料として回収した。φ10mm篩下φ2mm篩上にてガラス部材の85%を回収した。カバーガラスの品位は57.6%であった。
4)カバーガラス部材分別工程
回収したガラス部材を振動させたウエッジワイヤースクリーンに通し、篩分けを行った。ウエッジワイヤースクリーンのスリットの幅は2.35mmとし、開口の長尺方向の長さは21mmとした。
<比較例>
従来技術と同様に、1セットの太陽電池モジュール部材1に対し、加熱処理工程の後、手作業による剥ぎ取り工程、残渣処理工程を経て、1セットの太陽電池モジュール部材1からカバーガラスと基板ガラスとを分離回収した。
<結果>
本実施例において、以上の太陽電池モジュール部材1の構成部材回収方法を太陽電池モジュール部材1に適用させた結果を、図5を用いて以下に示す。
図5は、本実施例における重量分布率、カバーガラス品位およびカバーガラス回収率を示す図である。
なお、「重量分布率」は、ウエッジワイヤースクリーンの上に残存したカバーガラス部材3について言うと、カバーガラス部材分別工程を受けるガラス部材の重量に対し、ウエッジワイヤースクリーンを通過したものの重量%のことを指す。
「カバーガラス品位」は、ウエッジワイヤースクリーンの上に残存したカバーガラス部材3について言うと、ウエッジワイヤースクリーンの上に残存したものに対するカバーガラス部材3の重量%のことを指す。
「カバーガラス回収率」は、ウエッジワイヤースクリーンの上に残存したカバーガラス部材3について言うと、太陽電池モジュール部材1におけるカバーガラス部材3の重量に対し、ウエッジワイヤースクリーンの上に残存することにより回収されたカバーガラス部材3の重量%のことを指す。
なお、上記の数値を算出するために行われる、カバーガラス部材3とガラス基板部材2との分別は、目視で行った。本実施例におけるガラス基板部材2には黒色のCIS系薄膜が付着しているため、ガラス基板部材2の破片は黒く着色しているように見える。一方、カバーガラス部材3には着色した薄膜が付着していないため、カバーガラス部材3の破片は白色に見える。
図5に示すように、まず、2−C)ガラス部材分別工程において、太陽電池モジュール部材1における総重量の85%の部材をガラス部材として分別した。次に、2−D)カバーガラス部材分別工程において、ウエッジワイヤースクリーンの上に残存したものにおけるカバーガラス部材3の重量分布率は42.2%であり、ガラス基板部材2の重量分布率は0.1%だった。そして、ウエッジワイヤースクリーンの上に残存したものにおけるカバーガラス部材3のカバーガラス品位は99.8%であり、カバーガラス回収率は86.1%であった。なお、全ての工程に要した作業時間は1セットの太陽電池モジュール部材あたり11分であった。
その結果、ガラス基板部材2とカバーガラス部材3とが割れた状態で混ざり合っていたとしても、ウエッジワイヤースクリーンによって両者を良好に分別できた。
一方、従来技術である比較例では、カバーガラス部材3のカバーガラス品位は98%であり、カバーガラス回収率は90%であった。しかしながら、作業時間に関しては、以下のようになった。
・電気炉への投入 : 1分
・加熱 :30分
・カバーガラスの剥ぎ取り : 5分
・残渣処理 : 2分
合計 :38分
つまり、1セットの太陽電池モジュール部材あたりに要した時間は38分であった。その結果、実施例での処理時間に対して3倍以上も作業時間がかかってしまい、回収効率という点では実施例に及ばなかった。
1………太陽電池モジュール部材
2………ガラス基板部材
2a……ガラス基板
2b……太陽電池デバイス
3………カバーガラス部材(カバーガラス)
4………封止材
5………バックシート
6………電気配線用接続箱
7………シール材
8………フレーム
11……前処理手段
12……分離手段
13……ガラス部材分別手段
14……カバーガラス部材分別手段
15……ベルトコンベア

Claims (10)

  1. ガラス基板部材と、
    前記ガラス基板部材とは異なる厚みを有し且つ前記ガラス基板部材を覆うカバーガラス部材と、
    を構成部材として有する太陽電池モジュール部材から少なくとも一つの構成部材を回収する太陽電池モジュール部材の構成部材回収方法において、
    互いに分離され且つ板状時の厚さを維持したまま割れた状態となった前記ガラス基板部材および前記カバーガラス部材に対し、前記ガラス基板部材と前記カバーガラス部材との間の厚みの相違を用いて篩分けを行うことにより、前記ガラス基板部材と前記カバーガラス部材とを分別するカバーガラス部材分別工程を有する、太陽電池モジュール部材の構成部材回収方法。
  2. 前記太陽電池モジュール部材は、前記カバーガラス部材分別工程の前に予め、別の構成部材の除去が行われたものであり、且つ、前記ガラス基板部材と前記カバーガラス部材とを固着させる固着部材を有しており、
    前記カバーガラス部材分別工程の前に、前記太陽電池モジュール部材を熱処理することにより、前記固着部材による固着状態を解くとともに前記ガラス基板部材および前記カバーガラス部材を割れた状態にして、前記ガラス基板部材と前記カバーガラス部材とを分離させる分離工程を更に有する、請求項1に記載の太陽電池モジュール部材の構成部材回収方法。
  3. 前記分離工程後かつ前記カバーガラス部材分別工程前に、前記ガラス基板部材および前記カバーガラス部材を含むガラス部材と当該ガラス部材以外の部材とを篩分けにより分別するガラス部材分別工程を更に有する、請求項2に記載の太陽電池モジュール部材の構成部材回収方法。
  4. 前記カバーガラス部材分別工程においてはスリット型の開口を有する篩を用いる、請求項1ないし3のいずれかに記載の太陽電池モジュール部材の構成部材回収方法。
  5. 前記篩においては、天地方向における天の方向の開口の方が、天地方向における地の方向の開口よりも幅が広い、請求項4に記載の太陽電池モジュール部材の構成部材回収方法。
  6. ガラス基板部材と、
    前記ガラス基板部材とは異なる厚みを有し且つ前記ガラス基板部材を覆うカバーガラス部材と、
    を構成部材として有する太陽電池モジュール部材から少なくとも一つの構成部材を回収する太陽電池モジュール部材の構成部材回収システムにおいて、
    互いに分離され且つ板状時の厚さを維持したまま割れた状態となった前記ガラス基板部材および前記カバーガラス部材に対し、前記ガラス基板部材と前記カバーガラス部材との間の厚みの相違を用いて篩分けを行うことにより、前記ガラス基板部材と前記カバーガラス部材とを分別するカバーガラス部材分別手段を有する、太陽電池モジュール部材の構成部材回収システム。
  7. 前記太陽電池モジュール部材は、別の構成部材の除去が行われたものであり、且つ、前記ガラス基板部材と前記カバーガラス部材とを固着させる固着部材を有しており、
    前記太陽電池モジュール部材を熱処理することにより、前記固着部材による固着状態を解くとともに前記ガラス基板部材および前記カバーガラス部材を割れた状態にして、前記ガラス基板部材と前記カバーガラス部材とを分離させる分離手段を更に有する、請求項6に記載の太陽電池モジュール部材の構成部材回収システム。
  8. 前記ガラス基板部材および前記カバーガラス部材を含むガラス部材と当該ガラス部材以外の部材とを篩分けにより分別するガラス部材分別手段を更に有する、請求項7に記載の太陽電池モジュール部材の構成部材回収システム。
  9. 前記カバーガラス部材分別手段はスリット型の開口を有する篩である、請求項6ないし8のいずれかに記載の太陽電池モジュール部材の構成部材回収システム。
  10. 前記篩においては、天地方向における天の方向の開口の方が、天地方向における地の方向の開口よりも幅が広い、請求項9に記載の太陽電池モジュール部材の構成部材回収システム。
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