以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態におけるラベルプリンタ1の構成例を示すブロック図である。ラベルプリンタ1は、制御装置100と、はかり2と、印字機構部3(印字手段)と、操作部5とを備える。
はかり2は、ロードセル2aを有する。ロードセル2aは、商品の重量を計測し、商品の重量を示す信号を制御装置100に出力する。印字機構部3は、制御装置100による制御に基づいて、所定の印字フォーマットで印字データ(商品データ)をラベル用媒体に印字し、商品のラベルを発行する。
操作部5は、キー操作部7と、タッチパネル9aと、液晶表示器9bとを有する。液晶表示器9bは、タッチパネル9aと一体に構成され、制御装置100による制御に基づいて、所定の表示フォーマットで表示データ(例えば、図2〜図5の各種表示画面、商品データ)を表示する。液晶表示器9bの解像度は、例えば、640×480[ドット]である。なお、液晶表示器9bは、操作部5が備える表示器の一例であって、表示器として、液晶表示器9bに代えて、例えば、有機EL(Electro Luminescence)を用いてもよい。タッチパネル9aは、オペレータによる操作入力(例えば、液晶表示器9bに表示されている各種キーを構成するアイコン画像を押下する操作)を受け付け、操作入力に応じた信号を、制御装置100に出力する。キー操作部7は、オペレータによる操作入力を受け付け、操作入力に応じた信号を、制御装置100に出力する。キー操作部7には、数字キー(不図示)、品番キー(不図示)、発行キー(不図示)などが配置されている。
制御装置100は、ラベルプリンタ1の各部を制御する。制御装置100は、CPU20(Central Processing Unit)(制御手段)と、ロードセル制御部21と、印字制御部22と、操作制御部24と、表示制御部25と、RAM30(Random Access Memory)と、ROM40(Read Only Memory)とを有する。
ROM40は、各種情報を記憶する。例えば、ROM40は、制御プログラムを記憶する。なお、ROM40に記憶された情報のうち所定の情報(例えば、制御プログラム)は、制御装置100の電源が投入された際にRAM30に展開される(読み出される)。
RAM30は、各種情報を一時記憶する。例えば、RAM30は、ROM40から展開された制御プログラムを一時記憶する。また、例えば、RAM30は、商品ファイル、フォーマットファイルを一時記憶する。商品ファイルは、商品に関する情報(商品データ)を記憶(格納)する。商品データの一例は、商品の識別情報(商品番号)、商品の品名、商品の値段である。
フォーマットファイルの一例は、印字フォーマットに関する印字フォーマット情報を格納(記憶)する印字フォーマットファイル、表示フォーマットに関する表示フォーマット情報を格納する表示フォーマットファイルである。印字フォーマット情報には、フォーマット番号毎に、各印字項目の印字位置(印字データを印字する矩形状領域を形成(設定)するための点(始点)のX座標、Y座標)、幅データ(上記矩形状領域を形成するための上記始点からX方向、Y方向の夫々の幅)、印字向き(縦/横)、書体等が含まれる。印字フォーマットファイルは、フォーマット番号及び印字項目に対応付けて、印字位置、幅データ、印字向き、書体等を格納する。即ち、印字フォーマットファイルには、各印字フォーマット(各印字フォーマットはフォーマット番号で識別される)に含まれる複数の印字項目、該複数の印字項目の夫々の印字データの印字領域(夫々の印字項目の印字データを印字する矩形状領域)、上記夫々の印字データの印字向き、上記夫々の印字データの書体等が設定されている。表示フォーマット情報や表示フォーマットファイルについても同様である。なお、商品ファイルやフォーマットファイルは、ROM40から読み出されてRAM30に一時記憶されてもよいし、外部(ラベルプリンタ1以外の装置)から受信されてRAM30に一時記憶されてもよい。
ロードセル制御部21には、商品の重量を示す信号が、はかり2のロードセル2aから入力される。ロードセル制御部21は、ロードセル2aから入力された信号をCPU20に転送する。
印字制御部22は、CPU20による制御に基づいて印字機構部3を制御する。例えば、印字制御部22は、CPU20の制御に基づいて画像処理(例えば、印字フォーマットに基づく印字データのビットマップ処理)を実行し、印字データ(ビットマップ情報)を印字機構部3に出力することによって、印字フォーマットに従った情報(例えば、商品データ)を印字したラベルが発行されるように印字機構部3を制御する。なお、印字制御部22は、印字機構部3が上述のような処理をするように印字機構部3を制御してもよい。印字制御部22には、印字結果を示す信号が、印字機構部3から入力されてもよい。
表示制御部25は、CPU20による制御に基づいて液晶表示器9bを制御する。例えば、表示制御部25は、CPU20の制御に基づいて画像処理(例えば、表示フォーマットに基づく表示データのビットマップ処理)を実行し、表示データ(ビットマップ情報)を液晶表示器9bに出力することによって、表示フォーマットに従った情報(例えば、図2〜図5の各種表示画面、商品データ)が表示されるように液晶表示器9bを制御する。なお、表示制御部25は、液晶表示器9bが上述のような処理をするように液晶表示器9bを制御してもよい。
操作制御部24には、オペレータの操作に応じた信号が操作部5から入力される。例えば、操作制御部24には、操作部5のキー操作部7から値段を示す信号が入力される。また、操作制御部24には、操作部5のタッチパネル9aからプレビューの実行を指示するプレビュー指示信号が入力される。操作制御部24は、操作部5から入力された信号をCPU20に転送する。
CPU20は、バスを介して制御装置100の各部と接続されている。CPU20は、RAM30に展開された制御プログラムに基づいて、制御装置100の各部を制御する。
次に、液晶表示器9bに表示される情報について説明する。ラベルプリンタ1は、ラベル発行する商品に関する情報(商品データ)を各表示枠(各表示欄)に表示する値付け画面を有する。値付け画面とは、商品のラベルを発行するときなどに使用(表示)する画面である。
例えば、ある商品のラベルを発行する場合、オペレータは、値付け画面上にて、ラベルを発行する商品を特定する。例えば、キー操作部7の数字キーによる置数に続けて品番キーを押下し、ラベルを発行する商品を特定する。上記操作によって、商品ファイル中に設定されている当該品番キーに対応する商品番号の商品データが呼び出されて(読み出されて)、値付け画面上の各表示枠に表示(展開)される。続いて、オペレータは、値付け画面上の各表示枠に表示された商品データを確認し、その後、所定の操作(例えば、商品の計量や発行キーの押下)を行ってラベルを発行する。なお、値付け画面上の表示枠のうち、商品を呼び出した際に商品データが表示されなかった表示枠であって当該値付け画面上にてオペレータが商品データを新規に入力可能な表示枠、又は、商品を呼び出した際に商品データが表示された表示枠であって当該値付け画面上にてオペレータが商品データを変更可能な表示枠を、入力枠(入力欄)とも称する。
ラベルプリンタ1は、動作モードに応じて異なる値付け画面を表示する(若しくは、異なる値付け画面を表示する夫々の動作モードを有する)。例えば、ラベルプリンタ1の動作モードが計量モード(計量商品モードとも称する)であるときには計量モード用の値付け画面(図2参照。計量モード画面とも称する)を表示し(若しくは、ラベルプリンタ1は計量モード用の値付け画面を表示しているときには計量モードで動作し)、ラベルプリンタ1の動作モードが定額モード(定額商品モードとも称する)であるときには定額モード用の値付け画面(図3参照。定額モード画面とも称する)を表示し(若しくは、ラベルプリンタ1は定額モード用の値付け画面を表示しているときには定額モードで動作し)、ラベルプリンタ1の動作モードがバイカウントモードであるときにはバイカウントモード用の値付け画面(図4参照。バイカウントモード画面とも称する)を表示する(若しくは、ラベルプリンタ1はバイカウントモード用の値付け画面を表示しているときにはバイカウントモードで動作する)。なお、上記3つの動作モードは、ラベル発行に関係する(値付け画面に関係する)動作モードであって、ラベルプリンタ1は上記3つの動作モード以外の動作モードも有する。一例として、ラベルプリンタ1は、商品ファイル等々にデータを設定するための設定モードを有し、設定モードであるときには、設定モード用の画面を表示し、該画面を介して商品毎の情報(例えば値段、品名、賞味期限等)を設定する。
計量モードは、商品の単位重量当たりの値段(単価)に基づいて、値段(販売価格、総額とも称する)を決定する動作モードである。計量モードでは、販売する商品の計量値が安定し、値段(総額)が決定したときに、ラベルが発行される。即ち、計量モード用の値付け画面の表示中(単価は表示枠に表示中)に、はかり2の上に商品を置いて計量値が安定すると、制御装置100(印字制御部22)が印字機構部3を駆動させることにより、当該商品の商品データ(重量、値段(単価、総額)、品名等)を印字したラベルが発行される。
定額モードは、商品の重量に関係なく値段(総額)を決定する動作モードである。定額モードでは、値段(総額)は一定額であり、値段(総額)を決定するための計量は不要(但し、重量を印字する場合の計量は必要)である。定額モードでは、オペレータの操作によって、ラベルが発行される。即ち、定額モード用の値付け画面の表示中(総額は表示枠に表示中)に、キー操作部7の発行キーが押されると、制御装置100(印字制御部22)が印字機構部3を駆動させることにより、当該商品の商品データ(値段(総額)、品名等)を印字したラベルが発行される。
バイカウントモードは、同一商品の複数個の値段(総額)を決定する動作モードである。バイカウントモードでは、ある同一商品の複数個分の値段(総額)と、当該個数を入力する。即ち、バイカウントモードでは、重量に関係なく値段(総額)を決定するため、値段(総額)を決定するための計量は不要(但し、重量を印字する場合の計量は必要)である。即ち、バイカウントモードの値付け画面の表示中(単価、総額は表示枠に表示中)に、キー操作部7の発行キーが押されると、制御装置100(印字制御部22)が印字機構部3を駆動させることにより、当該商品の商品データ(値段(単価、総額)、品名等)を印字したラベルが発行される。例えば、オペレータが、ある商品について、バイカウントモードの値付け画面において総額600円と個数2個を入力した場合、当該値付け画面の夫々の入力枠に単価300円と総額600円とが表示され、その後、オペレータが、キー操作部7の発行キーを押下することによって、当該商品の商品データ(値段(単価、総額)、品名等)を印字したラベルが発行される。なお、オペレータが、当該商品を呼び出した際に、前回の入力値として、あるいは、予め定めた設定値として、夫々の入力枠に、単価300円と総額600円とが表示されるようにしてもよい。
各商品は、夫々の販売方法に応じて、何れかの動作モード(値付け画面)に対応付けられている。どの商品が何れの動作モード(値付け画面)であるか、即ち、商品と動作モード(値付け画面)との対応関係は、予め決められている。本実施形態では、商品ファイルに商品と動作モード(値付け画面)との対応関係が設定(記憶)されている。従って、キー操作部7の数字キーと品番キーを用いてある商品を特定すると、商品ファイルが参照されて当該商品に対応する値付け画面が特定され、液晶表示器9bに表示される。よって、商品の特定によって現在表示中の値付け画面と異なる値付け画面が特定された場合には、値付け画面が切り替わる。
図2は、計量モード用の値付け画面の一例である。計量モード用の値付け画面には、図2に示すように、品名を表示する品名欄201、総額(販売価格)を表示する総額欄202、単位重量(図2の例では100g)当たりの値段を表示する単価欄203、はかり2によって計量された商品の重量を表示する計量欄204、商品を包装しているトレーやラップ等、商品に含まれないものの重量を示す風袋欄205などの各種の表示枠や、電卓画面(後述)を表示する指示を受け付ける電卓キー210などの各種のキーが配置されている。なお、電卓キー210などの各種のキーは、タッチパネル9aを介してオペレータによる操作入力を受け付ける(定額モード用の値付け画面、バイカウントモード用の値付け画面においても同様)。
図3は、定額モード用の値付け画面の一例である。定額モード用の値付け画面には、図3に示すように、品名を表示する品名欄301、総額(販売価格)を表示する総額欄302、はかり2によって計量された商品の重量を表示する計量欄304などの各種の表示枠や、電卓画面(後述)を表示する指示を受け付ける電卓キー210などの各種のキーが配置されている。
図4は、バイカウントモード用の値付け画面の一例である。バイカウントモード用の値付け画面には、図4に示すように、品名を表示する品名欄401、総額(販売価格)を表示する総額欄402、単位数量(例えば1個)当たりの値段を表示する単価欄403、はかり2によって計量された商品の重量を表示する計量欄404、バイカウントモードでの値段が適用される商品数量を示す内容量406などの各種の表示枠や、電卓画面(後述)を表示する指示を受け付ける電卓キー210などの各種のキーが配置されている。
図5は、電卓画面の一例である。電卓画面には、図5に示すように、電卓表示部510、演算結果出力先選択部520、終了キー530、ヘルプキー540などが配置されている。電卓表示部510は、演算指示を受け付ける電卓入力キー511、演算結果を表示する演算表示欄512を有する。電卓表示部510及びCPU20は、オペレータからの入力に応じて演算を行う電卓手段に相当する。演算結果出力先選択部520は、単価(計)キー521、値段キー522、値段*計量実績ありキー523、単価(個)キー524、単価(個)*計量実績ありキー525、入力キー526を有する。単価(計)キー521、値段キー522、値段*計量実績ありキー523、単価(個)キー524、単価(個)*計量実績ありキー525は、出力先の項目に対応し、演算結果の出力先の項目の指示を受け付ける指示手段に相当する(選択キーとも称する)。終了キー530は、電卓画面を終了させる指示を受け付ける。ヘルプキー540は、電卓画面についての使い方のヘルプ画面を表示させる指示を受け付ける。
図6は、ラベルプリンタ1の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、演算結果を印字したラベルを発行する動作の一例を表している。
ステップS1:ラベルプリンタ1は、値付け画面を表示する。具体的には、操作制御部24は、値付け画面を表示させるための操作入力を、操作部5を介して受け付ける。操作制御部24は、値付け画面を表示させる指示信号を、CPU20に出力する。CPU20は、値付け画面を表示させる指示信号に基づいて、表示制御部25を介して、値付け画面を液晶表示器9bに表示させる。
ステップS2:ラベルプリンタ1は、値付け画面において電卓キー210が押下されたか否かを判定する。具体的には、CPU20は、電卓画面を表示させる指示信号を、操作制御部24から入力したか否かを判定する。なお、操作制御部24は、電卓キー210が押下された場合には、電卓画面を表示させる指示信号をCPU20に出力する。電卓キー210が押下された場合(ステップS2:YES)、ステップS3に進む。電卓キー210が押下されなかった場合(ステップS2:NO)、ステップS2に戻る。
ステップS3:ラベルプリンタ1は、電卓画面(図5参照)を表示する。具体的には、操作制御部24から電卓画面を表示させる指示信号を入力したCPU20は、表示制御部25を介して、電卓画面を液晶表示器9bに表示させる。
ステップS4:ラベルプリンタ1は、電卓画面において電卓入力キー511が押下されたか否かを判定する。具体的には、CPU20は、電卓入力キー511の各ボタン(例えば、数値、演算子)に対応する指示信号を、操作制御部24から入力したか否かを判定する。なお、操作制御部24は、電卓入力キー511の各ボタンが押下された場合には、押下されたボタンに対応する指示信号をCPU20に出力する。電卓入力キー511が押下された場合(ステップS4:YES)、ステップS5に進む。電卓入力キー511が押下されなかった場合(ステップS4:NO)、ステップS4に戻る。
ステップS5:ラベルプリンタ1は、電卓画面の演算表示欄512に演算結果を表示する。即ち、電卓入力キー511の各ボタンに対応する指示信号を操作制御部24から入力したCPU20は、指示信号に従って演算し、表示制御部25を介して、演算表示欄512に演算結果を表示させる。なお、ラベルプリンタ1は、演算結果を算出する迄の演算課程も演算表示欄512に表示してもよい。
ステップS6:ラベルプリンタ1は、電卓画面において単価(計)キー521が押下されたか否かを判定する。具体的には、CPU20は、単価(計)キー521に対応する指示信号を、操作制御部24から入力したか否かを判定する。なお、操作制御部24は、単価(計)キー521が押下された場合には、単価(計)キー521に対応する指示信号をCPU20に出力する。単価(計)キー521が押下された場合(ステップS6:YES)、ステップS7に進む。単価(計)キー521が押下されなかった場合(ステップS6:NO)、ステップS8に進む。
ステップS7:ラベルプリンタ1は、ステップS5において演算表示欄512に表示した演算結果を、計量モード画面(計量モード用の値付け画面)の単価欄203に出力する。即ち、単価(計)キー521に対応する指示信号を操作制御部24から入力したCPU20は、表示制御部25を介して、計量モード画面の単価欄203に演算結果を表示させる。そして、演算表示欄512を初期化(数値消去)した後、ステップS17に進む。
なお、単価(計)キー521の押下時において、電卓画面とともに定額モード画面(定額モード用の値付け画面)を表示していた場合には、ステップS7において、ラベルプリンタ1は、定額モード画面から計量モード画面に切り替え、単価欄203に演算結果を出力する。同様に、単価(計)キー521の押下時において、電卓画面とともにバイカウントモード画面(バイカウントモード用の値付け画面)を表示していた場合には、ラベルプリンタ1は、バイカウントモード画面から計量モード画面に切り替え、単価欄203に演算結果を出力する。つまり、ラベルプリンタ1は、選択キー(単価(計)キー521)によって指示された出力先(単価欄203)に応じて動作モード(値付け画面)を切り替え、指示された出力先に演算結果を出力する。
ステップS8:ラベルプリンタ1は、電卓画面において値段キー522が押下されたか否かを判定する。具体的には、CPU20は、値段キー522に対応する指示信号を、操作制御部24から入力したか否かを判定する。なお、操作制御部24は、値段キー522が押下された場合には、値段キー522に対応する指示信号をCPU20に出力する。値段キー522が押下された場合(ステップS8:YES)、ステップS9に進む。値段キー522が押下されなかった場合(ステップS8:NO)、ステップS10に進む。
ステップS9:ラベルプリンタ1は、ステップS5において演算表示欄512に表示した演算結果を、定額モード画面の総額欄302に出力する。即ち、値段キー522に対応する指示信号を操作制御部24から入力したCPU20は、表示制御部25を介して、定額モード画面の総額欄302に演算結果を表示させる。そして、演算表示欄512を初期化(数値消去)した後、ステップS17に進む。
なお、値段キー522の押下時において、電卓画面とともに計量モード画面を表示していた場合には、ステップS9において、ラベルプリンタ1は、計量モード画面から定額モード画面に切り替え、総額欄302に演算結果を出力する。同様に、値段キー522の押下時において、電卓画面とともにバイカウントモード画面を表示していた場合には、ラベルプリンタ1は、バイカウントモード画面から定額モード画面に切り替え、総額欄302に演算結果を出力する。つまり、ラベルプリンタ1は、選択キー(値段キー522)によって指示された出力先(総額欄302)に応じて動作モード(値付け画面)を切り替え、指示された出力先に演算結果を出力する。
ステップS10:ラベルプリンタ1は、電卓画面において値段*計量実績ありキー523が押下されたか否かを判定する。具体的には、CPU20は、値段*計量実績ありキー523に対応する指示信号を、操作制御部24から入力したか否かを判定する。なお、操作制御部24は、値段*計量実績ありキー523が押下された場合には、値段*計量実績ありキー523に対応する指示信号をCPU20に出力する。値段*計量実績ありキー523が押下された場合(ステップS10:YES)、ステップS11に進む。値段*計量実績ありキー523が押下されなかった場合(ステップS10:NO)、ステップS12に進む。
ステップS11:ラベルプリンタ1は、ステップS5において演算表示欄512に表示した演算結果を、定額モード画面の総額欄302に出力する。即ち、値段*計量実績ありキー523に対応する指示信号を操作制御部24から入力したCPU20は、表示制御部25を介して、定額モード画面の総額欄302に演算結果を表示させる。そして、演算表示欄512を初期化(数値消去)した後、ステップS17に進む。
なお、ステップS7やステップS9と同様、ラベルプリンタ1は、選択キー(値段*計量実績ありキー523)によって指示された出力先(総額欄302)に応じて動作モード(値付け画面)を切り替える。
ステップS12:ラベルプリンタ1は、電卓画面において単価(個)キー524が押下されたか否かを判定する。具体的には、CPU20は、単価(個)キー524に対応する指示信号を、操作制御部24から入力したか否かを判定する。なお、操作制御部24は、単価(個)キー524が押下された場合には、単価(個)キー524に対応する指示信号をCPU20に出力する。単価(個)キー524が押下された場合(ステップS12:YES)、ステップS13に進む。単価(個)キー524が押下されなかった場合(ステップS12:NO)、ステップS14に進む。
ステップS13:ラベルプリンタ1は、ステップS5において演算表示欄512に表示した演算結果を、バイカウントモード画面の単価欄403に出力する。即ち、単価(個)キー524に対応する指示信号を操作制御部24から入力したCPU20は、表示制御部25を介して、バイカウントモード画面の単価欄403に演算結果を表示させる。そして、演算表示欄512を初期化(数値消去)した後、ステップS17に進む。
なお、ステップS7やステップS9と同様、ラベルプリンタ1は、選択キー(単価(個)キー524)によって指示された出力先(単価欄403)に応じて動作モード(値付け画面)を切り替える。
ステップS14:ラベルプリンタ1は、電卓画面において単価(個)*計量実績ありキー525が押下されたか否かを判定する。具体的には、CPU20は、単価(個)*計量実績ありキー525に対応する指示信号を、操作制御部24から入力したか否かを判定する。なお、操作制御部24は、単価(個)*計量実績ありキー525が押下された場合には、単価(個)*計量実績ありキー525に対応する指示信号をCPU20に出力する。単価(個)*計量実績ありキー525が押下された場合(ステップS14:YES)、ステップS15に進む。単価(個)*計量実績ありキー525が押下されなかった場合(ステップS14:NO)、ステップS16に進む。
ステップS15:ラベルプリンタ1は、ステップS5において演算表示欄512に表示した演算結果を、バイカウントモード画面の総額欄402に出力する。即ち、単価(個)*計量実績ありキー525に対応する指示信号を操作制御部24から入力したCPU20は、表示制御部25を介して、バイカウントモード画面の総額欄402に演算結果を表示させる。そして、演算表示欄512を初期化(数値消去)した後、ステップS17に進む。
なお、ステップS7やステップS9と同様、ラベルプリンタ1は、選択キー(単価(個)*計量実績ありキー525)によって指示された出力先(総額欄402)に応じて動作モード(値付け画面)を切り替える。
ステップS16:ラベルプリンタ1は、電卓画面において終了キー530が押下されたか否かを判定する。具体的には、CPU20は、終了キー530に対応する指示信号を、操作制御部24から入力したか否かを判定する。なお、操作制御部24は、て終了キー530が押下された場合には、終了キー530に対応する指示信号をCPU20に出力する。て終了キー530が押下された場合(ステップS16:YES)、ステップS17に進む。終了キー530が押下されなかった場合(ステップS16:NO)、ステップS6に戻る。
ステップS17:ラベルプリンタ1は、電卓画面を消去する。即ち、ラベルプリンタ1は、終了キー530の押下時に電卓画面とともに表示していた値付け画面(即ち、演算結果を出力した値付け画面)のみを表示する。
ステップS18:ラベルプリンタ1は、商品データ(例えば、総額等)をラベル用媒体に印字し、ラベルを発行する。具体的には、ラベルプリンタ1は、電卓画面の消去後(ステップS17の終了時)に、定額モード画面、又は、バイカウントモード画面を表示している場合には、発行キーの押下によって、ラベルを発行する。また、ラベルプリンタ1は、電卓画面の消去後に、計量モード画面を表示している場合には、既に計量が完了しているときには発行キーの押下によらずにラベルが発行され、未だ計量が完了していないときには計量後に発行キーの押下によらずにラベルが発行される。そして、本フローチャートは終了する。
以上のように、ラベルプリンタ1は、オペレータからの入力に応じて演算を行う電卓手段と、電卓手段の演算結果をオペレータの指示に応じた入力枠に出力する制御手段とを備えるため、演算結果(数値)や演算結果の出力先の項目をオペレータに記憶させることなく、演算結果を本来の入力先に反映させることができる。即ち、ラベルプリンタ1によれば、実際の演算結果とは異なる数値を誤って入力することや、本来の入力先とは異なる入力先へ誤って入力することがなくなる。よって、ラベルを発行する際に演算が必要になった場合であっても、ラベルプリンタの操作ミスを低減させることができる。
また、ラベルプリンタ1は、出力先の選択に加えて、動作モード(値付け画面)の自動変更も行うため、切り替えるべき動作モードに切り替える手間もなくなる。また、切り替えるべき動作モードとは異なる動作モードに誤って切り替える心配や、切り替えるのを忘れる心配もなくなる。
また、通常時には計量商品として販売される商品を、夕方の特売の時間帯などにおいて通常時に比べ安価な定額の商品として販売するときには、一般に、店舗として最低限確保する利益を計算するため、電卓を用いて割引後の値段(総額)を算出する場合がある。このような場合に、ラベルプリンタ1は非常に便利である。即ち、ラベルプリンタ1は、図6のフローチャートに示したように、演算結果を表示(ステップS5)した後、例えば、単価(計)キー521が押下されると(ステップS6:YES)、演算結果は計量モード画面の単価欄203に出力され、値段キー522が押下されると(ステップS8:YES)、演算結果は定額モード画面の総額欄302に出力される。従って、通常時には計量商品として販売される商品について、演算結果の表示後に値段キー522を押下すれば、自動的に、計量モード画面から定額モード画面に切り替わり、その後、発行キーの押下により、通常時は計量のラベルを発行する商品について、臨時的(一時的)に定額のラベルを発行することができる。
なお、計量モード画面から定額モード画面への切り替えに際し、演算結果である値段(総額)以外の計量モード画面に表示されていた商品データ(例えば、品名等)は、そのまま、切り替え後の定額モード画面に表示(反映)される(但し、非表示設定(マスク設定)されている項目は除く)。定額モード画面から計量モード画面への切り替えや、計量モード画面からバイカウントモード画面への切り替え等、他の場合も同様である。
なお、計量モードの場合は、はかり2に商品を載せて計量値が安定するとラベルが発行されるが、出力先の選択によって計量モードから定額モードに切り替わった場合には、ラベルを発行するために発行キーの押下が必要になる。定額モード画面では、計量欄304や風袋欄の数値を非表示(マスク)し、総額欄302の数値のみが表示されるため、オペレータは計量モード画面ではなく定額モード画面を表示している旨、即ち、ラベルを発行するために発行キーの押下が必要である旨を容易に認識することができる。
また、定額モードであった商品を一時的に計量モードにする場合も同様である。例えば、図5の如く、演算結果(100)が表示された状態において、単価(計)キー521が押下された場合、図2に示すように、計量モード画面の単価欄203に単価(100円)が出力され、計量欄204や風袋欄205の数値も表示されるため、オペレータは計量モード画面を表示している旨、即ち、ラベルを発行するために計量が必要である旨を容易に認識することができる。
なお、値付け画面において当該商品の値段を変更したりモードを変更したりしても、上述のように、当該変更は一時的なものであるので、商品ファイルにおける設定データは変更しない。但し、明示的(例えば、上書きキー(非図示)の押下)によって、あるいは、非明示的に、値付け画面における上記変更を商品ファイルに反映(上書き更新)させるようにしてもよい。
なお、図6のフローチャートによれば、ある演算結果の出力先は、最初に押下された選択キーに応じて確定するが、ある演算結果の出力先を入力キー526の押下によって確定させるようにしてもよい。ある演算結果の出力先を入力キー526の押下によって確定させる態様とするときは、ある演算結果の出力先は、入力キー526の押下前に最後に押下した選択キーに応じて確定する。なお、オペレータが入力キー526を押下する際に最後に押下した選択キーを確認できるように、最後に押下した選択キーを他の選択キーと区別して表示してもよい(例えばハイライト表示してもよい)。
また、図6のフローチャートによれば、演算結果の出力後(ステップS7、ステップS9、ステップS11、ステップS13、ステップS15)に、電卓画面を消去(ステップS17)しているが、演算結果の出力後に、電卓キーを再度押下して電卓画面を表示させることなく、もう一度、演算や出力先の指示をやり直せるように、終了キー530の押下によって電卓画面を消去してもよい。
また、図6のフローチャートによれば、電卓キー210が押下された場合に、液晶表示器9bに値付け画面とともに電卓画面を表示したが、電卓キー210が押下された場合に、値付け画面に替えて電卓画面を表示してもよい。なお、電卓キー210が押下された場合に値付け画面に替えて電卓画面を表示する態様とするときは、選択キーが押下された場合に、電卓画面に替えて値付け画面を表示するとよい。即ち、選択キーが押下された場合には、表示中の電卓画面を消去し、演算結果の出力先の値付け画面を表示するとよい。
また、電卓画面上に電卓操作やラベル発行に関連する関連情報(メッセージ、通知等)を表示(報知)してもよい。例えば、図5に示すように、画面下部に、「小数点以下切り捨ての数値が表示されます」なるメッセージを表示してもよい。また、出力先毎の値の範囲(上限値、下限値)を予め設定しておくことによって、選択キーを押下したときに、演算結果が、選択キーに対応する出力先に設定されている範囲内の数値であるか否かを判定し、範囲外の数値であるときは、範囲外の数値である旨や当該範囲などを報知してもよい。
また、電卓画面上に、上述したように、演算結果を一時的ではなく以後も利用するために商品ファイルに反映(上書き)させるための上書きキー(非図示)を表示するとともに、上書きキーの押下によって商品ファイルに演算結果が上書きされる旨のメッセージを表示してもよい。なお、演算結果を商品ファイルに上書きしない場合には、上述したように、例えば、タイムセールなどで商品ファイルの数値を一時的に変更し、ラベルを発行することができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこ
の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれ
る。以下に付記を開示する。
[付記1]
本発明の一態様は、ラベル発行する商品に関する情報を各入力枠に表示する値付け画面を有するラベルプリンタにおいて、オペレータからの入力に応じて演算を行う電卓手段と、該電卓手段の演算結果の出力先の項目を指示する指示手段と、前記指示手段による前記出力先の項目の指示に応じて、前記値付け画面の前記入力枠に前記演算結果を出力する制御手段と、を備えることを特徴とするラベルプリンタである。
[付記1]のラベルプリンタによれば、演算結果が、オペレータの指示に応じて値付け画面の入力枠に出力されるので、演算結果とは異なる数値を誤って入力することや、本来の出力先とは異なる出力先へ誤って出力されることがなくなる。即ち、ラベルを発行する際に演算が必要になった場合であっても、ラベルプリンタの操作ミスを低減させることができる。
[付記2]
[付記1]のラベルプリンタは、値付けする商品の種類に応じた複数の動作モードを有し、前記制御手段は、前記指示手段により指示された出力先の項目に応じて所定の動作モードに切り替えるようにしてもよい。
[付記2]のラベルプリンタによれば、オペレータが指示した出力先の項目に応じて動作モードが適切に切り替わるので、切り替えるべき動作モードに切り替える手間もなくなる。また、切り替えるべき動作モードとは異なる動作モードに誤って切り替える心配や、切り替えるのを忘れる心配もなくなる。即ち、簡便に、正しい動作モードでラベルを発行することができるようになる。
[付記3]
[付記1]又は[付記2]のラベルプリンタにおいて、前記電卓手段と前記指示手段とを同一画面に表示させるようにしてもよい。
[付記3]のラベルプリンタによれば、同一画面に電卓手段と指示手段が表示されるので、演算結果の出力先の項目を、同一画面にて簡便に指示することができる。
[付記4]
[付記1]乃至[付記3]のいずれかのラベルプリンタにおいて、前記指示手段は、前記出力先の項目に対応する選択キーを有していてもよい。
[付記4]のラベルプリンタによれば、出力先に応じた選択キーを有するので、演算結果の出力先の項目を、選択キーを用いて簡便に指示することができる。
[付記5]
[付記1]乃至[付記4]のいずれかのラベルプリンタは、前記出力先の項目の指示に応じて前記入力枠に出力され、前記入力枠に表示されている情報を印字する印字手段を有していてもよい。
なお、上記に説明した制御装置及びプリンタを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、実行処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。