JP6154678B2 - 薬剤除去フィルター、薬剤除去システム、及び薬剤除去方法 - Google Patents
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Description
[第1実施形態]
(薬剤除去フィルター)
(円筒形カラム)
(粒子状活性炭)
(メッシュ)
(薬剤除去システム)
(薬剤除去方法)
(1)まず、クランプC1、C2、C3がすべて閉じていることを確認する。
(2)血液製剤バック11に接続する配管L2を配管L1にSCD接続する。
(3)クランプC1を開けて配管L1を開通させ、薬剤供給部12から配管L1を通じて薬剤を不活化用バック13に供給するとともに、血液製剤バック11から配管L2,L1を通じて血液製剤の全血を落差によって不活化用バック13に導入する。ここで、全血の代わりに、RCCとしてもよい。
(4)配管L1をクランプC1より不活化用バック13側でシールして切り、血液製剤バック11及び薬剤供給部12側の配管L1を捨てる。
(5)不活化用バック13中で薬剤及び全血を混和し、必要に応じて所定時間UV照射してからインキュベート(静置)する。インキュベート中に不活化が起こるとともに、比重差によって、比重の小さい薬剤及び血漿製剤(「plasma」ともいう)b1が不活化用バック13の上側、比重の大きい薬剤及び赤血球製剤b2が下側に分離する。ここで、全血の代わりに、RCCとした場合、plasmaではなく、血液製剤保存用液が上側に分離する。
(6)クランプC2を開けて、不活化用バック13から、上側の血漿製剤b1の少なくとも一部を、配管L3を通じて薬剤除去フィルター1に送り出し、薬剤除去フィルター1を湿潤させる(湿潤工程)。薬剤除去フィルター1でろ過された血漿製剤b1は、配管L4を通じて処理液回収バック14に回収される。
(7)続いて、不活化用バック13から、残りの血漿製剤b1、次に赤血球製剤b2を、配管L3を通じて薬剤除去フィルター1に送り出す。薬剤除去フィルター1でろ過された血漿製剤b1、及び赤血球製剤b2は、配管L4を通じて処理液回収バック14に回収される(薬剤除去工程)。
(8)クランプC3を開けて、配管L5を開通させる。
(9)処理液回収バック14の空気を、空になった不活化用バック13に配管L5を通して逃がす。
(10)クランプC2,C3を閉じる。
(11)シールして、処理液回収バック14を取り出す。
[第2実施形態]
(薬剤除去システム)
(薬剤除去方法)
(1)まず、クランプC1、C2、C4、C5、C6がすべて閉じていることを確認する。
(2)血液製剤バック11に接続する配管L2を配管L1にSCD接続する。
(3)クランプC1を開けて配管L1を開通させ、薬剤供給部12から配管L1を通じて薬剤を不活化用バック13Aに供給するとともに、血液製剤バック11から配管L2、L1を通じて全血を落差によって不活化用バック13Aに導入する。
(4)配管L1をクランプC1より不活化用バック13A側でシールして切り、血液製剤バック11及び薬剤供給部12側の配管L1を捨てる。
(5)不活化用バック13A中で薬剤及び全血を混和し、必要に応じて所定時間UV照射してからインキュベート(静置)する。インキュベート中に不活化が起こる。
(6)クランプC5及びクランプC6を開けて、生理食塩水貯留バック16の生理食塩水溶液Yを、配管L7を通じて薬剤除去フィルター1に送り出し、薬剤除去フィルター1を湿潤させる(湿潤工程)。薬剤除去フィルター1を湿潤させた生理食塩水溶液Yは、配管L6を通じて生理食塩水回収バック15に回収される。
(7)クランプC5及びクランプC6を閉じる。
(8)クランプC4を開け、不活化用バック13Aから、配管L3を通じ、薬剤及び血液製剤Bを薬剤除去フィルター1に送り出すとともに、クランプC2を順番に開け、薬剤除去フィルター1でろ過された血液製剤Bを、配管L4を通じて処理液回収バック14に順番に回収し、回収後順次、クランプC2を閉じる(薬剤除去工程)。
(9)クランプC4を閉じる。
(10)クランプC2、C4を開け、処理液回収バック14の空気を空になった不活化用バック13Aに逃がしてから、クランプC2、C4を閉じる。又は、クランプC2、C6を開け、処理液回収バック14の空気を空になった生理食塩水貯留バック16に逃がしてから、クランプC2、C6を閉じる。
(11)シールして、処理液回収バック14を取り出す。
[第3実施形態]
(薬剤除去システム)
(薬剤除去方法)
(1)まず、クランプC1、C2、C3、C4がすべて閉じていることを確認する。
(2)血液製剤バック11に接続する配管L2を配管L1にSCD接続する。
(3)クランプC1を開けて配管L1を開通させ、薬剤供給部12から配管L1を通じて薬剤を不活化用バック13Aに供給するとともに、血液製剤バック11から配管L2、L1を通じて全血を落差によって不活化用バック13Aに導入する。
(4)配管L1をクランプC1より不活化用バック13A側でシールして切り、被処理液バック11及び薬剤供給部12側の配管L1を捨てる。
(5)不活化用バック13A中で薬剤及び全血を混和し、必要に応じて所定時間UV照射してからインキュベート(静置)する。インキュベート中に不活化が起こる。
(6)クランプC2を開けて、処理液回収バック14Aから、血液製剤保存用液Zを配管L4を通じて薬剤除去フィルター1に送り出し、薬剤除去フィルター1を湿潤させる(湿潤工程)。薬剤除去フィルター1を湿潤させた血液製剤保存用液Zは、再び配管L4を通じて処理液回収バック14Aに回収される。
(7)クランプC4を開け、不活化用バック13Aから、薬剤及び全血を配管L3を通じて薬剤除去フィルター1に送り出す。薬剤除去フィルター1でろ過された全血を配管L4を通じて処理液回収バック14Aに回収する(薬剤除去工程)。
(8)クランプC3を開けて、配管L5を開通させる。
(9)処理液回収バック14Aの空気を、空になった不活化用バック13Aに配管L5を通じて逃がす。
(10)クランプC2を閉じる。
(11)シールして、処理液回収バック14Aを取り出す。
(薬剤除去率の評価)
Claims (7)
- 血液製剤中に含まれる不活化対象物を不活化する薬剤を、前記血液製剤から除去する薬剤除去フィルターであって、
前記血液製剤が導入される入口と、前記血液製剤が排出される出口とを有する筒状容器と、
前記筒状容器内に収納され、湿潤状態で前記薬剤を吸着除去可能な粒子状活性炭と、を備え、
前記粒子状活性炭は、前記筒状容器内に直径D、高さLで収容されており、L/D比が0.5以上、4.4以下であり、
前記粒子状活性炭は、粒径の平均値が0.3mm以上、2.0mm以下であり、標準偏差が0.05以上、0.35以下である、ことを特徴とする薬剤除去フィルター。 - 前記粒子状活性炭は、親水化材で被覆されている、ことを特徴とする請求項1に記載の薬剤除去フィルター。
- 請求項1又は2記載の薬剤除去フィルターと、
前記血液製剤を貯留する血液製剤貯留手段と、
前記血液製剤中の被処理液が供給される前に前記薬剤除去フィルターに供給される液体であり、且つ、前記被処理液よりも赤血球の含有量が少ない湿潤用液体を貯留する湿潤用液体貯留手段と、
前記薬剤が前記薬剤除去フィルターによって除去された前記血液製剤を回収する回収手段と、を備えていることを特徴とする、薬剤除去システム。 - 請求項1又は2記載の薬剤除去フィルターと、
前記血液製剤を貯留する血液製剤貯留手段と、
前記薬剤が前記薬剤除去フィルターによって除去された前記血液製剤を回収する回収手段と、を備え、
前記薬剤除去フィルターの前記粒子状活性炭は、前記血液製剤中の被処理液よりも赤血球の含有量が少ない湿潤用液体によって湿潤されている、ことを特徴とする薬剤除去システム。 - 血液製剤中に含まれる不活化対象物を不活化する薬剤を、前記血液製剤から除去する薬剤除去フィルターを用いた薬剤除去方法であって、
前記薬剤除去フィルターは、前記血液製剤が導入される入口と、前記血液製剤が排出される出口とを有する筒状容器と、前記筒状容器内に収納され、湿潤状態で前記薬剤を吸着除去可能な粒子状活性炭と、を備え、前記粒子状活性炭は、前記筒状容器内に直径D、高さLで収容されており、L/D比が0.5以上、4.4以下であり、前記粒子状活性炭は、粒径の平均値が0.3mm以上、2.0mm以下であり、標準偏差が0.05以上、0.35以下であり、
前記薬剤除去フィルターに、前記血液製剤中の被処理液よりも赤血球の含有量が少ない湿潤用液体を導入し、前記粒子状活性炭を湿潤状態とする湿潤工程と、
前記湿潤工程後に前記血液製剤を前記薬剤除去フィルターの前記入口から導入するとともに前記出口から排出し、前記血液製剤の薬剤を除去する薬剤除去工程とを備えていることを特徴とする薬剤除去方法。 - 血液製剤中に含まれる不活化対象物を不活化する薬剤を、前記血液製剤から除去する薬剤除去フィルターを用いた薬剤除去方法であって、
前記薬剤除去フィルターは、前記血液製剤が導入される入口と、前記血液製剤が排出される出口とを有する筒状容器と、前記筒状容器内に収納され、湿潤状態で前記薬剤を吸着除去可能な粒子状活性炭と、を備え、前記粒子状活性炭は、前記筒状容器内に直径D、高さLで収容されており、L/D比が0.5以上、4.4以下であり、且つ、前記血液製剤中の被処理液よりも赤血球の含有量が少ない湿潤用液体によって湿潤状態とされており、前記粒子状活性炭は、粒径の平均値が0.3mm以上、2.0mm以下であり、標準偏差が0.05以上、0.35以下であり、
前記薬剤除去フィルターの前記入口から前記血液製剤を導入するとともに前記出口から排出して前記血液製剤の薬剤を除去する薬剤除去工程を備えていることを特徴とする薬剤除去方法。 - 前記湿潤用液体は、前記血液製剤中の前記被処理液から分離された液体、生理食塩水溶液、または血液製剤保存用液、または抗凝固剤であることを特徴とする請求項5又は6に記載の薬剤除去方法。
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