JP6154410B2 - ミスト及び粉塵類の捕集装置 - Google Patents
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Description
吸引管に接続されたターボファンを備えたミスト及び粉塵類の捕集装置が開示されている。
本発明はかかる点に鑑み、上記した形式のミスト及び粉塵類の捕集装置の電力消費量を可及的に抑制することを目的とする。
空気吸入口を形成した導入室と、導入室に連通する中間室と、上端開口が中間室に連通するとともに、下端開口に排出管が接続される分離室を順に連結して構成したタンクと、
中間室に設けた回転軸と、
回転軸に軸心方向に沿って固定した複数枚の円盤型の回転ブラシと、
回転軸を回転駆動して回転ブラシを回転させるブラシ駆動モータと、
分離室に開口する吸引管と、
クーラントタンクのクーラント液を注水パイプから所定圧力で導入室タンク内に吐出する注水ポンプと
吸引管に接続された吸引ファンを備え、
加工機の稼動時に加工機に供給されるクーラント液から発生するミスト及びワークから発生する粉塵類を含む空気を吸引ファンの作動により導入室の空気吸引口からタンク内に吸引し、
注水パイプで回転ブラシに注水しながら、ブラシ駆動モータで回転ブラシを回転させ、吸引した空気中のミスト及び粉塵類を水分とともに遠心力で中間室の内面に叩き付けて分離し、
中間室でミスト及び粉塵類が分離した空気を吸引管を通してタンクの外部に排出し、
分離したミスト及び粉塵類を含む水分を分離室の下端開口に接続された排出管からタンクの外部に排出するように構成したミスト及び粉塵類の捕集装置であって、
加工機に供給されるクーラント液の供給量に基いて、供給量が多いときは高速回転し、供給量が少ないときは低速回転するように、前記吸引ファンの回転速度を調整する制御手段を備えたことを特徴とする。
前記制御手段が、加工機に供給されるクーラント液の供給量に基いて、供給量が多いときは高速回転し、供給量が少ないときは低速回転するように、前記ブラシ駆動モータの回転速度を調整することを特徴とする。
このように、クーラント液の供給量、ひいてはミストの発生量の大小に応じて吸引ファンの回転速度を調整するので、捕集装置の電力消費量を抑制できる。
このように、クーラント液の供給量、ひいてミストの発生量の大小に応じてブラシ駆動モータの回転速度を調整するので、捕集装置の電力消費量をより一層抑制できる。
また、図8に示すように、第2隔壁板38の中心部には嵌合穴38aが形成されるとともに、嵌合穴38aを中心とする同心円状に4つの周辺開口38bが形成されている。各周辺開口38bは円弧形に形成されている。そして、第1隔壁板37の中心開口37aと第2隔壁板38の嵌合穴38aに回転軸30が回転可能に挿通されている。
(1)研磨機50には、鉄系や非鉄系のワークが研磨加工されるとき、クーラントタンク52のクーラント液が注水ポンプ53によってクーラント液供給パイプ54に圧送され、クーラント液供給パイプ54に接続されているノズル(図示略)から研磨機50のワーク及び砥石に向けて噴射される。これにより、クーラント液の一部がミストとなってワークや砥石を囲む研磨機50の閉鎖空間中に拡散する。図4に示すように、この閉鎖空間と、捕集装置10の空気吸入管26とはダクト51を介して連通している。
(2)そこで、捕集装置10の運転がされると、ターボファン42の作動によってタンク20内が負圧に保持されるので、(1)で発生したミストは、周囲の空気と一緒に空気吸入口21bから導入室タンク21に吸い込まれる。同時に、研磨機50のクーラントタンク52のクーラント液が注水ポンプ53によって注水パイプ27から所定圧力で導入室タンク21内に吐出する。
(3)導入室タンク21に流入した空気は中間室タンク22内に流入する。中間室タンク22では、ブラシ駆動モータ15によって回転軸30が回転され、第1隔壁板37の中心開口37aと第2隔壁板38の周辺開口38bを通る曲折した空気の流れが形成され、回転ブラシ33の表面に広く当るので、中間室タンク22に流入する空気には回転ブラシ33及び振り切り部材35から強い旋回作用を受ける。そのため空気中のミストが遠心力で中間室タンク22の内面に叩き付けられて空気から分離し、内面を伝って分離室タンク23へと降下する。
(4)分離室タンク23へ降下したミストは漏斗部23bから排出管40を通ってクーラントタンク52へ戻される。ついで、分離室タンク23に流入した空気は、吸引管39を通ってデミスタ装置43に流入し、ここで空気中に残留しているミストが分離され、分離したミストがドレンパイプ45を通ってクーラントタンク52へ戻される。そして、空気は排気サイレンサ44を通って機外へ排出される。
ブレーカをオン(ステップ100)にし、捕集装置10の運転スイッチをオン(ステップ101)にすると、捕集装置10が運転・停止待機状態(ステップ102)に設定される。
このように、クーラント液の供給量、ひいてはミストの発生量の大小に応じてターボファン駆動モータ41とブラシ駆動モータ15の回転速度を調整するので、捕集装置の電力消費量を抑制できる。
とりわけ、ターボファン駆動モータの電力消費量は回転速度の3乗に比例するため、ターボファン駆動モータの減速により大幅な省エネが可能となる。
また、本実施例ではターボファン駆動モータ41とブラシ駆動モータ15が高低2段階のいずれか一方の回転速度で運転されるように制御しているが、流量センサ61の出力信号に基づいてターボファン駆動モータ41とブラシ駆動モータ15の回転速度を漸増又は漸減するように制御することも可能である。
15…ブラシ駆動モータ
20…タンク
21…導入室タンク
21b…空気吸入口
22…中間室タンク
23…分離室タンク
23b…排出口
27…注水パイプ
30…回転軸
33…回転ブラシ
39…吸引管
41…ターボファン駆動モータ
42…ターボファン
50…加工機(研磨機)
52…クーラントタンク
53…クーラントポンプ
60…制御装置
61…流量センサ
Claims (2)
- 空気吸入口を形成した導入室と、導入室に連通する中間室と、上端開口が中間室に連通するとともに、下端開口に排出管が接続される分離室を順に連結して構成したタンクと、
中間室に設けた回転軸と、
回転軸に軸心方向に沿って固定した複数枚の円盤型の回転ブラシと、
回転軸を回転駆動して回転ブラシを回転させるブラシ駆動モータと、
分離室に開口する吸引管と、
クーラントタンクのクーラント液を注水パイプから所定圧力で導入室タンク内に吐出する注水ポンプと、
吸引管に接続された吸引ファンを備え、
加工機の稼動時に加工機に供給されるクーラント液から発生するミスト及びワークから発生する粉塵類を含む空気を吸引ファンの作動により導入室の空気吸引口からタンク内に吸引し、
注水パイプで回転ブラシに注水しながら、ブラシ駆動モータで回転ブラシを回転させ、吸引した空気中のミスト及び粉塵類を水分とともに遠心力で中間室の内面に叩き付けて分離し、
中間室でミスト及び粉塵類が分離した空気を吸引管を通してタンクの外部に排出し、
分離したミスト及び粉塵類を含む水分を分離室の下端開口に接続された排出管からタンクの外部に排出するように構成したミスト及び粉塵類の捕集装置であって、
加工機に供給されるクーラント液の供給量に基いて、供給量が多いときは高速回転し、供給量が少ないときは低速回転するように、前記吸引ファンの回転速度を調整する制御手段を備えたことを特徴とするミスト及び粉塵類の捕集装置。 - 前記制御手段が、加工機に供給されるクーラント液の供給量に基いて、供給量が多いときは高速回転し、供給量が少ないときは低速回転するように、前記ブラシ駆動モータの回転速度を調整することを特徴とする請求項1に記載のミスト及び粉塵類の捕集装置。
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