JP6152465B1 - 構造物に足場を形成するための単管を前方に送り出すスライド機構 - Google Patents

構造物に足場を形成するための単管を前方に送り出すスライド機構 Download PDF

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Abstract

【課題】より安全性を向上させたスライド機構および単管の送り出し方法を提供すること。【解決手段】構造物に足場を形成するための単管を前方に送り出すスライド機構は、足場において鉛直方向に延びるように設けられた鉛直単管に対して、主面を鉛直単管に沿わせた状態で固定される第1板状部材と、第1板状部材を、鉛直単管の周方向における任意の回転位置で固定する第1固定部材と、第1板状部材の外側の主面に対して平行に固定される第2板状部材と、第2板状部材を、第1板状部材の主面に垂直な方向を中心軸とする任意の回転位置にて第1板状部材に固定する第2固定部材と、第2板状部材に固定される単管であって、第2板状部材の外側の主面に沿うようにして固定されるスライド支持管と、スライド支持管よりも径の小さな単管であって、スライド支持管内に挿通されてスライド支持管内をスライド移動するスライド管と、スライド管から、足場を形成するための新たな単管を吊り下げる第1吊下げ部材と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、構造物に足場を形成するための単管を前方に送り出すスライド機構に関する。
従来より、橋、高速道路、建築物などの構造物の足場において、足場を形成するための新たな単管を前方に送り出して足場に固定することにより、新たな足場を形成して足場を拡張する工法および部材が提案されている(例えば、特許文献1、2)。
特許文献1、2で提案される工法においては、2つの短尺の単管に1つの長尺の単管(スライド管)を挿通し、当該スライド管の先端部に足場形成用の新たな単管を接続する。この状態でスライド管を前方にスライド移動させる。スライド管により新たな単管を前方に支持するとともに、新たな単管を前方に送り出して既設の足場に固定する。このようにして固定された単管に足場板や別の単管等を取り付けて、新たな足場を拡張する。
特許第5022524号 特許第5763862号
一方で、足場においては安全性が重要視されている。特許文献1、2に開示されるようなスライド機構を含めて、安全性をより向上させることができる技術の開発が求められている。
従って、本発明の目的は、安全性を向上させることができるスライド機構を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の一態様によれば、構造物に足場を形成するための単管を前方に送り出すスライド機構であって、足場において鉛直方向に延びるように設けられた鉛直単管に対して、主面を鉛直単管に沿わせた状態で固定される第1板状部材と、第1板状部材を、鉛直単管の周方向における任意の回転位置で固定する第1固定部材と、第1板状部材の外側の主面に対して平行に固定される第2板状部材と、第2板状部材を、第1板状部材の主面に垂直な方向を中心軸とする任意の回転位置にて第1板状部材に固定する第2固定部材と、第2板状部材に固定される単管であって、第2板状部材の外側の主面に沿うようにして固定されるスライド支持管と、スライド支持管よりも径の小さな単管であって、スライド支持管内に挿通されてスライド支持管内をスライド移動するスライド管と、スライド管から、足場を形成するための新たな単管を吊り下げる第1吊下げ部材と、を備える、スライド機構を提供する。
本発明の一態様によれば、構造物に足場を形成するための単管を前方に送り出す方法であって、足場において鉛直方向に延びるように設けられた鉛直単管に対して、第1板状部材を、その主面が鉛直単管に沿うようにして、鉛直単管の周方向における任意の回転位置で固定するステップと、第2板状部材を、第1板状部材の主面に対して垂直な方向を中心軸とする任意の回転位置にて第1板状部材の外側の主面に固定するステップと、第2板状部材の外側の主面に沿うようにして、単管としてのスライド支持管を第2板状部材に固定するステップと、スライド支持管内に、スライド支持管よりも径の小さな単管であるスライド管を挿通するステップと、足場を形成するための新たな単管を、第1吊下げ部材によりスライド管から吊り下げるステップと、スライド管をスライド支持管内で前方にスライド移動させることで、第1吊下げ部材によって吊下げられている新たな単管を前方に送り出すステップと、を含む、単管の送り出し方法を提供する。
本発明のスライド機構および単管の送り出し方法によれば、安全性を向上させることができる。
実施形態1にかかるスライド機構の概略側面図 実施形態2にかかるスライド機構の概略側面図 スライド機構の概略斜視図 スライド機構の概略斜視図 スライド機構の概略分解斜視図 スライド機構の概略側面図 スライド機構による単管の送り出し方法を示すフローチャート 図7のフローチャートに沿って単管を送り出す際の順序を示す概略側面図 図7のフローチャートに沿って単管を送り出す際の順序を示す概略側面図 図7のフローチャートに沿って単管を送り出す際の順序を示す概略側面図 図7のフローチャートに沿って単管を送り出す際の順序を示す概略側面図 図7のフローチャートに沿って単管を送り出す際の順序を示す概略側面図 図7のフローチャートに沿って単管を送り出す際の順序を示す概略側面図 変形例における第2固定部材、第1板状部材および第2板状部材の概略斜視図 変形例における固定具の概略図 実施形態2におけるスライド機構の概略図 実施形態2におけるスライド機構の概略図 実施形態2におけるスライド機構の概略図 実施形態2におけるスライド機構の概略図
以下、本発明のスライド機構および単管の送り出し方法に係る実施形態1、2について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、本発明のスライド機構および単管の送り出し方法は、以下の実施形態1、2に記載した構成に限定されるものではない。
(実施形態1)
図1、図2は、実施形態1にかかるスライド機構2の概略図である。図1、図2に示すスライド機構2は、橋、高速道路、建築物などの構造物(図示せず)の足場3において、新たな足場を形成して拡張するための足場形成用単管18を前方に送り出す機構である。
図1は、足場形成用単管18が前方に送り出される前の状態を示し、図2は、足場形成用単管18が前方に送り出された後の状態を示す。
図1、図2に示すように、足場3は、複数の足場板5、水平単管7、9、鉛直単管16および固定具17などにより構成されている。足場板5は、足場3上で作業員が作業するための板である。水平単管7は、足場板5を下方から支持するように水平方向に延びるパイプである。水平単管9は、水平単管7を下方から支持するように水平単管7と交差して水平方向に延びるパイプである。鉛直単管16は、足場板5上において鉛直方向に延びるように設けられたパイプである。固定具17は、鉛直単管16を水平単管9に固定するための部材である。
このような足場3で用いられるスライド機構2は、図1、図2に示すように、第1板状部材4と、第2板状部材6と、スライド支持管8と、スライド管10と、第1吊下げ部材12と、第2吊下げ部材14とを備える。
このような構成において、スライド管10をスライド支持管8内に挿通してスライド可能な状態とする。構造物には予め、鉛直単管16が固定して据え付けられている。鉛直単管16には第1板状部材4が固定され、第1板状部材4の外側の面には第2板状部材6が固定され、第2板状部材6の外側の面にはスライド支持管8が固定されている。スライド管10は、スライド支持管8内をスライド移動可能な状態で、第1吊下げ部材12および第2吊下げ部材14を介して足場形成用単管18を吊り下げている。
この状態で、既存の足場3の上にいる1人又は複数の作業者(図示せず)がスライド管10を前方に送り出した後、足場形成用単管18を前方に送り出す。前方に送り出された足場形成用単管18を既存の足場3に接続して固定し(図2)、その上に新たな足場板や単管等を設置することにより、足場を拡張することが可能となる。
以下、スライド機構2の各構成について、図1−図6を用いて説明する。図3、図4は、スライド機構2の概略斜視図であり、図5は、スライド機構2の概略分解斜視図であり、図6は、スライド機構2の概略側面図である。
第1板状部材4は、鉛直方向に延びるように設けられた鉛直単管16に固定される板状の部材である。図3、図4などに示すように、第1板状部材4は、その主面を鉛直単管16に沿わせた状態で鉛直単管16に固定される。
図5、図6などに示すように、第1板状部材4は、一方側の主面4aと、他方側の主面4bとを有する。実施形態1における主面4aと主面4bはともに、縦方向に長い矩形状の外形を有する。一方側の主面4aは、鉛直単管16に向けて配置される側の面であり、他方側の主面4bは、主面4aとは逆側を向いている面である。第1板状部材4が鉛直単管16に固定された状態において、主面4aは内側の面であり、主面4bは外側の面である。
第1板状部材4は、主面4aおよび主面4bの長手方向が鉛直単管16の長手方向(すなわち鉛直方向)に一致するように、鉛直単管16に固定される。すなわち、第1板状部材4は縦向きに配置される(鉛直方向に沿って縦置き)。
第1板状部材4には、第1固定部材20が設けられている。第1固定部材20は、第1板状部材4を鉛直単管16に固定する部材である。実施形態1の第1固定部材20は、2つの単クランプ20a、20bにより構成されている。単クランプ20aは、主面4aにおける上側に設けられており、単クランプ20bは、同じ主面4aにおける下側に設けられている。
このような構成を有する第1固定部材20は、鉛直単管16の周方向Aにおける任意の回転位置で第1板状部材4を鉛直単管16に固定可能である。
第1板状部材4にはさらに、ボルト22aが固定されている。ボルト22aは、第1板状部材4に対して第2板状部材6を固定するための部材である。実施形態1のボルト22aは、主面4aとは逆側の主面4bの中央部(単クランプ20aと単クランプ20bの間の位置)に配置されている。
ボルト22aは、後述する第2板状部材6の開口6cを通過した状態でナット22bに螺合する。ボルト22aはナット22bとともに、第1板状部材4に第2板状部材6を固定するための第2固定部材22として機能する。
第2板状部材6は、一方側の主面6aと、他方側の主面6bとを有する。実施形態1における主面6aと主面6bはともに、横方向に長い矩形状の外形を有する。一方側の主面6aは、第1板状部材4の主面4bに向けて配置される側の面であり、他方側の主面6bは、主面6aとは逆側を向いている面である。第2板状部材6が第1板状部材4に固定された状態において、主面6aは内側の面であり、主面6bは外側の面である。
第2板状部材6は、第1板状部材4とは異なり、主面6aおよび主面6bの短手方向が第1板状部材4の長手方向(すなわち鉛直方向)に一致するように、第1板状部材4に固定される。すなわち、第2板状部材6は横向きに配置される(水平方向に沿って横置き)。
第2板状部材6の中央部には、開口6cが形成されている。開口6cは、前述した第1板状部材4に固定されたボルト22aを通過させるための貫通孔であり、円形状の断面を有する。
前述したように、ボルト22aが開口6cを通過した状態でナット22bを螺合させることにより、ボルト22aとナット22bにより第2板状部材6を挟んだ状態として、第2板状部材6を第1板状部材4に固定することができる。このような構成を有するボルト22aおよびナット22b(第2固定部材22)は、第1板状部材4の主面4bに垂直な方向(水平方向)を中心軸とする任意の回転位置(B方向)にて、第2板状部材6を第1板状部材4に固定可能である。
第2板状部材6には、第3固定部材24が固定されている。第3固定部材24は、第2固定部材6にスライド支持管8を固定する部材である。実施形態1の第3固定部材24は、4つのバンド24a−24dにより構成されている。これらのバンド24a−24dはそれぞれ、半円状に曲げられた棒状部材で構成される(例えば鉄製)。バンド24aおよびバンド24bは、開口6cに対して一方側に配置された一対のバンドを構成し、バンド24cおよびバンド24dは、開口6cに対して他方側に配置された一対のバンドを構成する。
このような構成を有する第3固定部材24は、第2板状部材6の主面6bに沿うようにしてスライド支持管8を固定する機能を有する。実施形態1では特に、第2板状部材6の長手方向と、スライド支持管8が延びる方向とが一致するようにして(すなわち水平方向)、第2板状部材6にスライド支持管8が固定される。
スライド支持管8は、前述したスライド管10をスライド可能に支持するためのパイプである。実施形態1のスライド支持管8は、中空状の単管である。スライド支持管8の内径は、スライド管10の外径よりもやや大きく設定される。また、スライド支持管8の長さは、スライド管10の長さよりも短く設定される。スライド支持管8の長さは、前述した第2板状部材6の長手方向の長さよりも長く設定される。
スライド管10は、スライド支持管8内に挿通されてスライド支持管8内をスライド移動するパイプである。スライド管10は、スライド支持管8と同様に中空状の単管である。
スライド管10には、前述した第1吊下げ部材12が取り付けられている(図1、図2)。スライド管10は、第1吊下げ部材12を介して足場形成用パイプ18を吊り下げて支持する機能を有する。
第1吊下げ部材12は、スライド管10から足場形成用単管18を吊り下げる部材である。実施形態1の第1吊下げ部材12は、スライド管10の前方側の先端部と、足場形成用単管18の前方側の先端部とを互いに接続する。
実施形態1の第1吊下げ部材12は、上側の単クランプ12aと、上側のアイナット12bと、下側の単クランプ12cと、下側のアイナット12dと、ワイヤ12eとを備える。
上側の単クランプ12aは、スライド管10を把持して固定するための部材であり、アイナット12bが取り付けられている。アイナット12bには、ワイヤ12aの一端が結合される。単クランプ12cは、足場形成用単管18を把持して固定するための部材であり、アイアナット12dが取り付けられている。下側のアイナット12dには、ワイヤ12eの他端が結合される。
足場形成用単管18には、第1吊下げ部材12に加えて第2吊下げ部材14が取り付けられている。
第2吊下げ部材14は、第1吊下げ部材14による吊下げに補強する形で足場形成用単管18を吊り下げる部材である。実施形態1の第2吊下げ部材14は、第1板状部材4の上端部から、第1板状部材4よりも上方に設けられた固定物11を経由して、足場形成用単管18に接続される。
実施形態1の固定物11は、構造物において水平方向に延在するように設けられたH鋼11aと、H鋼11aに固定された単クランプ11bと、単クランプ11bに取り付けられたチェーンリング11cとにより構成される。
実施形態1の第2吊下げ部材14は、単クランプ14aと、アイナット14bと、ワイヤ14cと、チェーン14dと、調節部材14eとを備える。
単クランプ14aは、足場形成用単管18を把持して固定するための部材である。単クランプ14aにはアイナット14bが取り付けられている。アイナット14bには、ワイヤ14cの一端が結合される。ワイヤ14cは、アイナット14bとチェーン14dの間に接続される部材である。チェーン14dは、ワイヤ14cと調節部材14eの間に接続されるとともに、固定物11のチェーンリング11cに通されることで、固定物11を経由するように設けられる。
調節部材14eは、第2吊下げ部材14の長さを調節するための部材である。調節部材14eは、固定部14e1と、伸縮部14e2と、チェーンリング14e3とを備える。固定部14e1は、第1板状部材4の上端部を挟むように固定される部材である。伸縮部14e2は、固定部14e1とチェーンリング14e3の間に設けられ、長さ方向に伸縮可能な部材である。チェーンリング14e3は、前述したチェーン14dの一端を結合するための部材である。
このような構成において、調節部材14eの伸縮部14e2を伸縮させることにより、第2吊下げ部材14の全長を調節することができる。
上記構成を有するスライド機構2を用いて足場形成用単管18を前方に送り出す方法について、図7および図8A−8Fを参照しながら説明する。図7は、実施形態1のスライド機構2による足場形成用単管18の送り出し方法を示すフローチャートである。図8A−8Fは、図7のフローチャートに沿って足場形成用単管18を送り出す際の順序を示す概略側面図である。
図7に示すように、まず、第1板状部材4を固定する(ステップS1)。具体的には、図8Aに示すように、足場3において、足場板5、水平単管7、水平単管9、鉛直単管16、固定具17、H鋼11a(固定物11)がある状態で、鉛直単管16に第1板状部材4を固定する。前述したように、第1板状部材4に設けられた第1固定部材20の単クランプ20a、20bによって鉛直単管16を把持することにより、第1板状部材4を鉛直単管16に固定する。このとき、第1板状部材4の主面4aを鉛直単管16に向けた状態で、主面4aを鉛直単管16に沿わせながら第1板状部材4を鉛直単管16に固定する。
さらにこのとき、第1板状部材4は、鉛直単管16の周方向Aにおける任意の回転位置で鉛直単管16に固定することができる。これにより、足場3の傾斜等に応じて、第1板状部材4の回転姿勢を調整することができる。
次に、第2板状部材6を固定する(ステップS2)。具体的には、図8Bに示すように、第2板状部材6を第1板状部材4に固定する。前述したように、第2板状部材6の主面6aを第1板状部材4の外側の主面4bに向けながら、第2板状部材6の開口6cに、第1板状部材4に設けられたボルト22aを挿通する。開口6cを通過し、第2板状部材6の主面6b側に突出したボルト22aに対して、ナット22bを螺合させる。ボルト22aとナット22bによる第2固定部材22により、第1板状部材4の主面4bに平行な状態で第2板状部材6を第1板状部材4に固定することができる。
このとき、第2固定部材22は、第1板状部材4の主面4bに垂直な軸であるボルト22aを中心軸とする任意の回転位置にて、第2板状部材6を第1板状部材4に固定することができる。これにより、第2板状部材6の回転姿勢を調整することができる。
次に、スライド支持管8を固定する(ステップS3)。具体的には、前述した第2板状部材6に設けられた第2固定部材24を構成するバンド24a−24dに対してスライド支持管8を挿通する。スライド支持管8を挿通した状態でバンド24a−24dを締め付けることにより、スライド支持管8が強固に固定される。
次に、スライド管10を挿通する(ステップS4)。具体的には、ステップS3により第2板状部材6に固定されたスライド支持管8の中にスライド管10を挿通する。これにより、スライド管10がスライド支持管8内をスライド移動可能な状態となる。
次に、足場形成用単管18を吊り下げる(ステップS5)。具体的には、足場形成用単管18に対して、第1吊下げ部材12および第2吊下げ部材14を取り付ける。
前述したように、第1吊下げ部材12は、スライド管10の先端部と足場形成用単管18の先端部とを接続することにより、スライド管10から足場形成用単管18を吊り下げる。
第2吊下げ部材14は、第1板状部材4の上端部に調節部材14eを固定し、第1板状部材4の上端部から固定物11を経由して、足場形成用単管18の先端部に接続する。これにより、固定物11から足場形成用単管18を吊り下げる。
次に、スライド管10および足場形成用単管18を前方に送り出す(ステップS6)。具体的には、まずスライド管10を前方に送り出す。スライド管10はスライド支持管8に挿通された状態で前方に送り出される。次に、第1吊下げ部材12および第2吊下げ部材14によって吊下げられた状態の足場形成用単管18を前方に送り出す。
このとき、既に前方に送り出しているスライド管10によって足場形成用単管18を支持しながら、足場形成用単管18を前方に送り出すことにより、足場3上の作業者(図示せず)は、足場3の先端から離れた位置で安全に作業を実施することができる。
次に、第2吊下げ部材14の長さを調節する(ステップS7)。具体的には、ステップS6で前方に送り出した足場形成用単管18の送り出し位置に応じて調節部材14eの長さを調節する。
その後、前方に送り出した足場形成用単管18を足場3に固定する。これは例えば、足場板5を下方から支持している既設の水平単管7に所定のクランプ(直交クランプ、自在クランプなど)を用いて足場形成用単管18を固定することにより足場3に固定することができる。
足場3に固定された足場形成用単管18の上には、新たな足場板(図示せず)を載置することができる。新たな足場板を設置した後、当該足場板を下方から支持するように足場形成用単管18と直行する方向に延びる水平単管(図示せず)や、鉛直方向に延びて水平単管や足場板に接続される鉛直単管(図示せず)を設置する。このようにして、足場3を拡張することができる。
足場の拡張作業が終了すると、次の新たな足場を形成するために、スライド機構2全体を前方に移動させる。その後、前述したスライド機構2による足場形成用単管18を前方に送り出す方法と同様の方法を実施することで、さらなる足場を拡張することができる。なお、上記では説明を省略したが、第1吊下げ部材12および第2吊下げ部材14によるスライド管10の把持等は作業段階に応じて適宜解除してもよく、位置を調整してもよい。
ここで、図5、図6などを参照しながら説明したように、第1板状部材4は鉛直単管16の周方向Aにおける任意の回転位置で固定可能であり、かつ、第2板状部材6は第1板状部材4のボルト22aを軸とする任意の回転位置(B方向)で固定可能である。これにより、鉛直単管16に対する第1板状部材4の回転姿勢および第1板状部材4に対する第2板状部材6の回転姿勢を調整することにより、足場形成用単管18の送り出し方向をあらゆる方向に調整することができる。これにより、足場3が設けられる現場での傾斜や高さなどに応じて、より適切な足場を拡張するように足場形成用単管18を送り出すことができるため、安全性を向上させることができる。
実施形態1のスライド機構2は、構造物に足場3を形成するための足場形成用単管18を前方に送り出すスライド機構である。スライド機構2は、第1板状部材4と、第1固定部材20と、第2板状部材6と、第2固定部材22と、スライド支持管8と、スライド管10と、第1吊下げ部材12とを備える。第1板状部材4は、足場3において鉛直方向に延びるように設けられた鉛直単管16に対して、主面4aを鉛直単管16に沿わせた状態で固定される。第1固定部材20は、第1板状部材4を、鉛直単管16の周方向Aにおける任意の回転位置で固定する。第2板状部材6は、第1板状部材4の外側の主面4bに対して平行に固定される。第2固定部材22は、第2板状部材6を、第1板状部材4の主面4bに垂直な方向を中心軸とする任意の回転位置にて第1板状部材4に固定する。スライド支持管8は、第2板状部材6に固定される単管であって、第2板状部材6の外側の主面6bに沿うようにして固定される。スライド管10は、スライド支持管8よりも径の小さな単管であって、スライド支持管8内に挿通されてスライド支持管8内をスライド移動する。第1吊下げ部材12は、スライド管10から、足場を形成するための足場形成用単管18を吊り下げる。
また実施形態1の足場形成用単管18を前方に送り出す方法は、構造物に足場3を形成するための足場形成用単管18を前方に送り出す方法である。当該方法は、足場3において鉛直方向に延びるように設けられた鉛直単管16に対して、第1板状部材4を、その主面4aが鉛直単管16に沿うようにして、鉛直単管16の周方向Aにおける任意の回転位置で固定するステップを含む。当該方法はさらに、第2板状部材6を、第1板状部材4の主面4bに対して垂直な方向を中心軸とする任意の回転位置にて第1板状部材4の外側の主面4bに固定するステップを含む。当該方法はさらに、第2板状部材6の外側の主面6bに沿うようにして、単管としてのスライド支持管8を第2板状部材6に固定する。当該方法はさらに、スライド支持管8内に、スライド支持管8よりも径の小さな単管であるスライド管10を挿通する。当該方法はさらに、足場を形成するための新たな足場形成用単管18を、第1吊下げ部材12によりスライド管10から吊り下げる。当該方法はさらに、スライド管10をスライド支持管8内で前方にスライド移動させることで、第1吊下げ部材12によって吊下げられている足場形成用単管18を前方に送り出す。
上記スライド機構2および単管の送り出し方法によれば、スライド管10をスライド支持管8内でスライド移動させることで、第1吊下げ部材12によって吊下げられた足場形成用単管18を前方に送り出して既設の足場3に固定することができる。このようにして固定された足場形成用単管18に足場板や別の単管等を取り付けて、新たな足場を拡張することができる。さらに、第1板状部材4を鉛直単管16に対して任意の回転位置で固定可能とし、かつ、第2板状部材6を第1板状部材4に対して任意の回転位置で固定可能とすることで、足場形成用単管18の送り出し方向を上下・左右のあらゆる方向に設定することができる。これにより、足場3の形状等に応じてより適切な拡張足場を形成することが可能となり、足場3における安全性を向上させることができる。
また、実施形態1のスライド機構2によれば、第1板状部材4から、第1板状部材4よりも上方に設けられた足場3の固定物11を経由して、足場形成用単管18に接続されることにより足場形成用単管18を吊り下げる第2吊下げ部材14をさらに備える。
また、実施形態1の単管送り出し方法はさらに、第1板状部材4から、第1板状部材4よりも上方に設けられた足場3の固定物11を経由して、足場形成用単管18に接続するように第2吊下げ部材14を設けるステップを含む。当該方法はさらに、足場形成用単管18を前方に送り出すステップは、第1吊下げ部材12と第2吊下げ部材14の両方によって吊下げられた足場形成用単管18を前方に送り出すステップを含む。
上記スライド機構2および単管の送り出し方法によれば、第1吊下げ部材12に加えて第2吊下げ部材14を設けることで、足場形成用単管18をより安定的に吊下げることができる。これにより、足場形成用単管18を送り出す際の安全性を向上させることができる。
また、実施形態1のスライド機構2によれば、第2吊下げ部材14は、その長さを調節可能な調節部材14eをさらに備える。
また、実施形態1の単管の送り出し方法はさらに、第2吊下げ部材14として、その長さを調節可能な第2吊下げ部材14を用い、足場形成用単管18の送り出し位置に応じて、第2吊下げ部材14の長さを調節するステップをさらに含む。
上記スライド機構2および単管の送り出し方法によれば、調節部材14eを設けることで、足場形成用単管18の送り出し位置に応じて調節部材14eの長さを調節すれば、足場形成用単管18を安定的に吊下げることができる。これにより、足場形成用単管18を送り出す際の安全性を向上させることができる。
以上、上述の実施形態1を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態1に限定されない。例えば、上記実施形態1では、足場形成用単管18を支持する構成として、第1の吊下げ部材12に加えて第2の吊下げ部材14を設ける場合について説明したが、このような場合に限らず、第2の吊下げ部材14を設けない場合であってもよい。このような場合であっても、足場形成用単管18を第1の吊下げ部材12により支持した状態で、足場形成用単管18を前方に送り出すことができる。
(第2固定部材の変形例)
また実施形態1では、第1板状部材4と第2板状部材6を互いに固定する第2固定部材22を1つのボルト22aと1つのナット22bにより構成される場合について説明したが、このような場合に限らない。第2固定部材22の変形例を図9に示す。
図9に示すように、本変形例においては、第2固定部材33、第1板状部材34および第2板状部材36の構成が、上記実施形態1のスライド機構2とは異なっている。
本変形例の第2固定部材33は、ボルト22aおよびナット22bに加えて、もう2つのボルト33a、33bおよびもう2つのナット33c、33dを備える。
第1板状部材34の主面34bには、ボルト22aに対して一方側と他方側にボルト33a、33bがそれぞれ設けられている。
第2板状部材36には、開口6cに加えて、前述したボルト33a、33bに対応する円弧状の開口36d、36eが形成されている。開口36d、36eはともに、開口6cを中心とする円弧状に開けられた開口である。
このような構成によれば、ボルト33a、22a、33bがそれぞれ開口36d、6c、36eに挿通された状態において、ボルト22aによって第2板状部材36を支持した状態において、第2板状部材36は回転可能となる。具体的には、ボルト22aを中心軸として回転可能に構成され、実施形態1と同様に第2板状部材36の回転姿勢を調整することができる。
本変形例では、3つのボルト33a、22a、33bと、3つのナット33c、22b、33dにより第2固定部材33を固定しているため、第2板状部材36をより強固に固定することができる。これにより、安全性をさらに向上させることができる。
なお、本変形例では、ボルト22aに加えて2つのボルト33a、33bを設ける場合について説明したが、それより多くのボルトを設けてもよい。あるいは、ボルト22aを設けずに、2つのボルト33a、33bのみを設けてもよい。このような場合であっても、第1板状部材34の主面34bに垂直な方向の中心軸を中心とする任意の回転位置にて、第2板状部材36を第1板状部材34に相互に固定することができる。
(固定具の変形例)
また実施形態1では、固定具17が鉛直単管16を水平単管9に固定する場合について説明したが、このような場合に限らない。固定具17の変形例を図10(a)―10(e)に示す。
本変形例の固定具50は、鉛直単管16を足場板5上に固定するための部材であって、支持部52(図10(c))と、引っ掛け部54(図10(b))とを備える。支持部52は、鉛直単管16を下方から支持するための部材である。引っ掛け部54は、支持部52に取り付けられるとともに足場板5の端縁に引っ掛けられる部材である。
図10(a)は、引っ掛け部54の側面図であり、図10(b)は、引っ掛け部54の平面図であり、図10(c)は、支持部52の平面図であり、図10(d)は、固定具50の側面図であり、図10(e)は、固定具50の正面図である。
支持部52は、第1L字部56と、第2L字部58と、単クランプ60とを備える。
第1L字部56および第2L字部58はともに、断面が大略L字状の部材であり、底面56a、58aと、背面56b、58bとをそれぞれ有する。第1L字部56と第2L字部58は互いに背面56b、58b同士が固定されている(例えば溶接)。単クランプ60は、鉛直単管16を把持するための部材である。単クランプ60は、第1L字部56と第2L字部58の背面56b、58bを貫通しながら背面56b、58bに取り付けられている。実施形態の単クランプ60は、第1L字部56側において鉛直単管16を把持し、第1L字部56の底面56a上にて鉛直単管16を支持する。
第1L字部56および第2L字部58の底面56a、58aにはともに、貫通孔56c、58cが形成されている(図10(c))。貫通孔56c、58cはともに、第1L字部56および第2L字部58におけるL字の延在方向であるA方向に延びて形成されている。これらの貫通孔56c、58cには、後述する引っ掛け部54のボルト54bが挿通される。
第1L字部56および第2L次部58の底面56a、58aにはともに、下方側に突出する突出部56d、58dが設けられている(図10(d))。突出部56d、58dはともに、第1L字部56および第2L次部58の底面56a、58aが延びる方向であるB方向に延在するように設けられている。引っ掛け部54のボルト54bが支持部52の貫通孔56c、58cに挿通された状態において、支持部52の突出部56d、58dは、引っ掛け部54のL字板54aの底面部54cと面一になる(図10(d))。
次に、引っ掛け部54について説明する。引っ掛け部54は、L字板54aと、2つのボルト54bとを備える。
L字板54aは、足場板5の長手方向であるB方向に沿ってL字状の断面が延在する板状の部材である。L字板54aは、鉛直単管16を支持する底面部54cと、底面部54cの先端から下方に突出した側面部54dとを有する。実施形態では、底面部54cと側面部54dは互いに直交するように接続される。
底面部54cを足場板5上に置いた状態で、側面部54dを足場板5の端縁に引っ掛けることで、鉛直単管16にかかる応力によって引っ掛け部54に対してC方向のモーメント力(図10(d))が加わる場合でも、固定具50および鉛直単管16を傾けることなく安定的に支持することができる。
2本のボルト54bは、底面部54cから上方に突出するように設けられている。これらのボルト54bは前述した支持部52の貫通孔56c、58cに挿通されるとともに、挿通された状態においてナット54eに螺合する(図10(a))。これにより、ボルト54bとナット54eにより第1L字部56および第2L字部58を挟んだ状態で、引っ掛け部54と支持部52とを互いに固定することができる。
このような構成において、支持部52の貫通孔56cはA方向に延在するように形成されている。よって、貫通孔56cに対するボルト54bの挿通位置をA方向に沿って調整することができる。これにより、A方向沿いの足場板5と鉛直単管16の相対的な位置に応じて適切な位置で固定具50を固定することができる。
また、上記構成によれば、足場板5と鉛直単管16以外に他の部材(例えば足場板5を支える水平単管9や、固定物11)がなくとも、足場板5上に鉛直単管16を固定することができる。これにより、足場板5と鉛直単管16以外の他の部材による制限を受けることなく鉛直単管16を固定することができ、設計の自由度を向上させることができる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2のスライド機構100について説明する。実施形態2では、主に実施形態1と異なる点について主に説明し、実施形態1と重複する記載は省略する。
図11Aに示すように、実施形態2のスライド機構100は、第1吊下げ部材12に加えて、第2吊下げ部材102、第3吊下げ部材104および第4吊下げ部材106を備える。
第2吊下げ部材102は、実施形態1の第2吊下げ部材14と同様の構成であり、単クランプ102aと、アイナット102bと、ワイヤ102cと、チェーン102dと、調節部材102eとを備える。このような構成において、チェーン102dは、鉛直単管16に取り付けられたアイナット102pに通されている。アイナット102pは、鉛直単管16を把持する単クランプ102gを介して鉛直単管16に固定されている。
第3吊下げ部材104は、実施形態1の第2吊下げ部材14と同様の構成であり、単クランプ104aと、アイナット104bと、ワイヤ104cと、チェーン104dと、調節部材104eとを備える。このような構成において、チェーン104dは、鉛直単管16に取り付けられたアイナット102fに通されている。アイナット102fは、鉛直単管16を把持する単クランプ102gを介して鉛直単管16に固定されている。
第4吊下げ部材106は、第1吊下げ部材12と同様の構成であり、上側の単クランプ106aと、上側のアイナット106bと、下側の単クランプ106cと、下側のアイナット106dと、ワイヤ106eとを備える。
調節部材102eおよび調節部材104eは、第1板状部材108の上端部に固定される。第1板状部材108は、図11Bに示すように、鉛直単管16に向けられる側(図11Bの裏側)の主面108aに、2つの単クランプ108b、108cを備える。第1板状部材108はさらに、逆側(図11Bの表側)の主面108iに、調節部材102e、104eとの接続部108d、108eを備える。第1板状部材108はさらに、主面108iに、後述する第2板状部材110と接続するためのボルト108f、108g、108hとを備える。
第2板状部材110は、図11Cに示すように、第1板状部材108に向けられる側の主面110fとは反対側の主面110iに、バンド状の固定具110a、110bを備える。第2板状部材110の中央部には、前述した第1板状部材108のボルト108f、108g、108hに係合する3つの貫通孔110c、110d、110eが形成されている。ボルト108f、108g、108hのうちのいずれかを使用することで、貫通孔110c、110d、110eのいずれかを支点として、第1板状部材108と第2板状部材110とを互いに固定することができる。その固定状態の側面図を図11Dに示す。
上記実施形態2のスライド機構100によれば、実施形態1のスライド機構2と同様の効果を奏することができる。
以上、上述の実施形態1、2および変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態1、2および変形例に限定されない。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、各実施の形態における要素の組合せや順序の変化は、本開示の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得るものである。
なお、上記様々な実施の形態および変形例のうちの任意の実施形態あるいは変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、構造物の足場形成用の単管を前方に送り出すためのスライド機構であれば適用可能である。
2 スライド機構
3 足場
4 第1板状部材
4a、4b 主面
4c 開口
5 足場板
6a、6b 主面
6c 開口
6 第2板状部材
7 水平単管
8 スライド支持管(第1単管)
9 水平単管
10 スライド管(第2単管)
12 第1の吊下げ部材
14 第2の吊下げ部材
16 鉛直単管
18 足場形成用パイプ
20 第1固定部材
20a、20b 単クランプ
22 第2固定部材
22a ボルト
22b ナット
24 第3固定部材
24a、24b、24c、24d バンド

Claims (6)

  1. 構造物に足場を形成するための単管を前方に送り出すスライド機構であって、
    足場において鉛直方向に延びるように設けられた鉛直単管に対して、主面を鉛直単管に沿わせた状態で固定される第1板状部材と、
    第1板状部材を、鉛直単管の周方向における任意の回転位置で固定する第1固定部材と、
    第1板状部材の外側の主面に対して平行に固定される第2板状部材と、
    第2板状部材を、第1板状部材の主面に垂直な方向を中心軸とする任意の回転位置にて第1板状部材に固定する第2固定部材と、
    第2板状部材に固定される単管であって、第2板状部材の外側の主面に沿うようにして固定されるスライド支持管と、
    スライド支持管よりも径の小さな単管であって、スライド支持管内に挿通されてスライド支持管内をスライド移動するスライド管と、
    スライド管から、足場を形成するための新たな単管を吊り下げる第1吊下げ部材と、を備える、
    スライド機構。
  2. 第1板状部材から、第1板状部材よりも上方に設けられた足場の固定物を経由して、新たな単管に接続されることにより新たな単管を吊り下げる第2吊下げ部材をさらに備える、請求項1に記載のスライド機構。
  3. 第2吊下げ部材は、第2吊下げ部材の長さを調節可能な調節部材をさらに備える、請求項1又は2に記載のスライド機構。
  4. 構造物に足場を形成するための単管を前方に送り出す方法であって、
    足場において鉛直方向に延びるように設けられた鉛直単管に対して、第1板状部材を、その主面が鉛直単管に沿うようにして、鉛直単管の周方向における任意の回転位置で固定するステップと、
    第2板状部材を、第1板状部材の主面に対して垂直な方向を中心軸とする任意の回転位置にて第1板状部材の外側の主面に固定するステップと、
    第2板状部材の外側の主面に沿うようにして、単管としてのスライド支持管を第2板状部材に固定するステップと、
    スライド支持管内に、スライド支持管よりも径の小さな単管であるスライド管を挿通するステップと、
    足場を形成するための新たな単管を、第1吊下げ部材によりスライド管から吊り下げるステップと、
    スライド管をスライド支持管内で前方にスライド移動させることで、第1吊下げ部材によって吊下げられている新たな単管を前方に送り出すステップと、
    を含む、単管の送り出し方法。
  5. 第1板状部材から、第1板状部材よりも上方に設けられた足場の固定物を経由して、新たな単管に接続するように第2吊下げ部材を設けるステップをさらに含み、
    新たな単管を前方に送り出すステップは、第1吊下げ部材と第2吊下げ部材の両方によって吊下げられた新たな単管を前方に送り出すステップを含む、請求項4に記載の単管の送り出し方法。
  6. 第2吊下げ部材として、その長さを調節可能な第2吊下げ部材を用い、
    新たな単管の送り出し位置に応じて、第2吊下げ部材の長さを調節するステップをさらに含む、請求項5に記載の単管の送り出し方法。
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