JP6152281B2 - パターン検査方法及びパターン検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パターン検査方法及びパターン検査装置に関する。例えば、レーザ光や電子ビームを照射してパターン像の光学画像を取得してパターンを検査する検査装置及び方法に関する。
近年、大規模集積回路(LSI)の高集積化及び大容量化に伴い、半導体素子に要求される回路線幅はますます狭くなってきている。これらの半導体素子は、回路パターンが形成された原画パターン(マスク或いはレチクルともいう。以下、マスクと総称する)を用いて、いわゆるステッパと呼ばれる縮小投影露光装置でウェハ上にパターンを露光転写して回路形成することにより製造される。よって、かかる微細な回路パターンをウェハに転写するためのマスクの製造には、微細な回路パターンを描画することができる電子ビームを用いたパターン描画装置を用いる。かかるパターン描画装置を用いてウェハに直接パターン回路を描画することもある。或いは、電子ビーム以外にもレーザビームを用いて描画するレーザビーム描画装置の開発が試みられている。
そして、多大な製造コストのかかるLSIの製造にとって、歩留まりの向上は欠かせない。しかし、1ギガビット級のDRAM(ランダムアクセスメモリ)に代表されるように、LSIを構成するパターンは、サブミクロンからナノメータのオーダーになろうとしている。歩留まりを低下させる大きな要因の一つとして、半導体ウェハ上に超微細パターンをフォトリソグラフィ技術で露光、転写する際に使用されるマスクのパターン欠陥があげられる。近年、半導体ウェハ上に形成されるLSIパターン寸法の微細化に伴って、パターン欠陥として検出しなければならない寸法も極めて小さいものとなっている。そのため、LSI製造に使用される転写用マスクの欠陥を検査するパターン検査装置の高精度化が必要とされている。
一方、マルチメディア化の進展に伴い、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)は、500mm×600mm、またはこれ以上への液晶基板サイズの大型化と、液晶基板上に形成されるTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)等のパターンの微細化が進んでいる。従って、極めて小さいパターン欠陥を広範囲に検査することが要求されるようになってきている。このため、このような大面積LCDのパターン及び大面積LCDを製作する時に用いられるフォトマスクの欠陥を短時間で、効率的に検査するパターン検査装置の開発も急務となってきている。
検査手法としては、拡大光学系を用いてリソグラフィマスク等の試料上に形成されているパターンを所定の倍率で撮像した光学画像と、設計データ、あるいは試料上の同一パターンを撮像した光学画像と比較することにより検査を行う方法が知られている。例えば、パターン検査方法として、同一マスク上の異なる場所の同一パターンを撮像した光学画像データ同士を比較する「die to die(ダイ−ダイ)検査」や、パターン設計されたCADデータをマスクにパターンを描画する時に描画装置が入力するための装置入力フォーマットに変換した描画データ(設計パターンデータ)を検査装置に入力して、これをベースに設計画像データ(参照画像)を生成して、それとパターンを撮像した測定データとなる光学画像とを比較する「die to database(ダイ−データベース)検査」がある。かかる検査装置における検査方法では、試料はステージ上に載置され、ステージが動くことによって光束が試料上を走査し、検査が行われる。試料には、光源及び照明光学系によって光束が照射される。試料を透過あるいは反射した光は光学系を介して、センサ上に結像される。センサで撮像された画像は測定データとして比較回路へ送られる。比較回路では、画像同士の位置合わせの後、測定データと参照データとを適切なアルゴリズムに従って比較し、一致しない場合には、パターン欠陥有りと判定する。
かかるパターン検査を行う際、試料の検査領域全体を短冊状の複数のストライプ領域に分割して、ストライプ領域上を検査光で長手方向に走査(スキャン)することでストライプ領域内のパターンの欠陥の有無を検査している。その際、隣り合うストライプ領域を次の検査対象として順に検査を進めていく。昨今のパターンの微細化に伴い、検査光として使用される深紫外(DUV)光の光強度を強く(大きく)する必要がある。そのため、検査対象となったストライプ領域はレーザ光による走査(スキャン)によって加熱されてしまう。よって、同じストライプ領域を2回検査すると、1回目に取得される画像と加熱後の2回目に取得される画像とで特性がまったく異なってしまう。かかる熱の影響は、当該ストライプだけでなく、隣接するストライプ領域にも影響を及ぼす。通常、隣り合うストライプ領域は、境界での欠陥検出漏れを無くすために互いに少し重なって設定されている。そのため、検査対象ストライプ領域の走査によって、隣のストライプ領域の一部をも走査してしまうことになる。そのため、熱の影響を受け、隣のストライプ領域の検査においても高精度な画像の取得が困難になってしまうといった問題がある。
また、今後さらにパターンの微細化が進むと、DUV光源では解像限界を超えてしまうため、DUV光源よりも解像度が高い電子ビームを用いた検査装置が必要となる。電子ビームでストライプ領域上を長手方向に走査(スキャン)すると、検査対象となったストライプ領域には電子のチャージアップが生じてしまう。よって、同じストライプ領域を2回検査すると、1回目に取得される画像とチャージアップ後の2回目に取得される画像とがまったく異なってしまう。かかるチャージアップの影響は、当該ストライプだけでなく、隣接するストライプ領域にも影響を及ぼす。上述したように、隣り合うストライプ領域は、境界での欠陥検出漏れを無くすために互いに少し重なって設定されている。そのため、検査対象ストライプ領域の走査によって、隣のストライプ領域の一部をも走査してしまうことになる。そのため、チャージアップの影響を受け、隣のストライプ領域の検査においても高精度な画像の取得が困難になってしまうといった問題がある。
ここで、電子ビームで検査する検査装置に関連する技術として、ストライプ領域の検査を行うに当たって、ストライプ領域の短手の幅方向にむかって電子ビームを一筆書きのように走査することでストライプ領域内の1つのラインの画像を得る検査装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。かかる検査装置では、ライン走査を繰り返し往復させ、同じラインの往路走査と復路走査とによって画像取得と正に帯電した領域のディスチャージ等を行うとする技術である。
特開2009−192345号公報
上述したように、対象ストライプ領域の検査(スキャン)によって、隣のストライプ領域の画像が乱れてしまうといった問題があった。しかし、かかる問題を解決できる十分な手法が確立されていなかった。
そこで、本発明は、かかる問題点を克服し、レーザ光或いは電子ビームの走査によってストライプ領域単位で画像を取得する際に、隣のストライプ領域の影響を排除することが可能な検査装置および方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様のパターン検査方法は、
検査チャンバ内で、複数の図形パターンが形成された露光用マスク基板の検査領域が、それぞれ隣り同士で一部が重なり合うように短冊状に仮想分割された複数のストライプ領域のうち、それぞれ隣り合うストライプ領域を含まない第1のストライプ領域群の各々に対して、レーザ光或いは電子ビームを用いて、当該ストライプ領域の長手方向に向かって当該ストライプ領域内に配置される図形パターンの画像を取得する工程と、
第1のストライプ領域群のすべてのストライプ領域に対してパターンの画像を取得した後で露光用マスク基板を冷却する工程と、
前記第1のストライプ領域群のすべてのストライプ領域に対してパターンの画像を取得し、かつ第1のストライプ領域群のすべてのストライプ領域に対してパターンの画像を取得した後で露光用マスク基板を冷却した後、検査チャンバ内で、前記複数のストライプ領域の第1のストライプ領域群を除く残りのストライプ領域群のうち、それぞれ隣り合うストライプ領域を含まない第2のストライプ領域群の各々に対して、レーザ光或いは電子ビームを用いて、当該ストライプ領域の長手方向に向かって当該ストライプ領域内に配置される図形パターンの画像を取得する工程と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の他の態様のパターン検査方法は、
複数の図形パターンが形成された試料の検査領域が、それぞれ隣り同士で一部が重なり合うように短冊状に分割された複数のストライプ領域のうち、それぞれ隣り合うストライプ領域を含まない第1のストライプ領域群の各々に対して、レーザ光或いは電子ビームを用いて、当該ストライプ領域の長手方向に向かって当該ストライプ領域内に配置される図形パターンの欠陥を検査する工程と、
第1のストライプ領域群のすべてのストライプ領域に対してパターンの欠陥を検査した後、試料を冷却する工程と、
冷却後、複数のストライプ領域の第1のストライプ領域群を除く残りのストライプ領域群のうち、それぞれ隣り合うストライプ領域を含まない第2のストライプ領域群の各々に対して、レーザ光或いは電子ビームを用いて、当該ストライプ領域の長手方向に向かって当該ストライプ領域内に配置される図形パターンの欠陥を検査する工程と、
を備えたことを特徴とする。
また、第2のストライプ領域群のすべてのストライプ領域に対してパターンの欠陥を検査した後、試料を再度冷却する工程と、
再度冷却後、複数のストライプ領域の第1と第2のストライプ領域群を除く残りのストライプ領域群のうち、それぞれ隣り合うストライプ領域を含まない第3のストライプ領域群の各々に対して、レーザ光或いは電子ビームを用いて、当該ストライプ領域の長手方向に向かって当該ストライプ領域内に配置される図形パターンの欠陥を検査する工程と、
をさらに備えても好適である。
また、試料は、検査チャンバ内にて第1のストライプ領域群のすべてのストライプ領域に対してパターンの欠陥を検査した後、検査チャンバから搬出され、第2のストライプ領域群の各々に対してパターンの欠陥を検査する前に、前記検査チャンバに搬入されると好適である。
本発明の一態様のパターン検査装置は、
レーザ光或いは電子ビームを用いて、複数の図形パターンが形成された露光用マスク基板のパターン欠陥検査が行われる検査チャンバと、
検査チャンバの外部に配置され、露光用マスク基板の冷却を行う冷却部と、
検査チャンバ内で、露光用マスク基板の検査領域が、それぞれ隣り同士で一部が重なり合うように短冊状に仮想分割された複数のストライプ領域のうち、それぞれ隣り合うストライプ領域を含まない第1のストライプ領域群のすべてのストライプ領域に対してパターンの画像が取得された場合に、冷却部により冷却が行われた露光用マスク基板を、複数のストライプ領域の第1のストライプ領域群を除く残りのストライプ領域群のうち、それぞれ隣り合うストライプ領域を含まない第2のストライプ領域群の画像を取得するために検査チャンバに搬入するように搬送系を制御する制御回路と、
を備えたことを特徴する。
本発明の他の態様のパターン検査装置は、
レーザ光或いは電子ビームを用いて、複数の図形パターンが形成された試料のパターン欠陥検査が行われる検査チャンバと、
検査チャンバの外部に配置され、試料からの放電を行う放電部と、
を備えたことを特徴する。
本発明によれば、隣り合うストライプ領域同士の検査について、一方の検査の影響を他方に及ぼすことを低減或いは回避できる。よって、隣り合うストライプ領域同士においてともに高精度な検査ができる。
実施の形態1におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。 実施の形態1における検査装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1における検査方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1における検査領域を説明するための概念図である。 実施の形態1における検査装置内の搬送経路を示す上面概念図である。 実施の形態1における走査手順の一例を示す図である。 実施の形態1における走査手順の他の一例を示す図である。 実施の形態2におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。 実施の形態2における検査装置の構成を示す概念図である。 実施の形態2における検査方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態2における検査装置内の搬送経路を示す上面概念図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。図1において、試料、例えばマスクに形成されたパターンの欠陥を検査する検査装置100は、検査部150、制御系回路160(制御部)、搬出入口(I/F)130、ロードロックチャンバ131、ロボットチャンバ140、及び冷却チャンバ146を備えている。検査部150は、光源103と検査チャンバ151を有している。
検査チャンバ151内には、照明光学系170、移動可能に配置されたXYθテーブル102、拡大光学系104、及びフォトダイオードアレイ105(センサの一例)が配置される。XYθテーブル102上には、試料101が配置されている。搬出入口130内には、試料101を搬送する搬送ロボット141が配置されている。ロボットチャンバ140内には、試料101を搬送する搬送ロボット142が配置されている。また、搬出入口130とロードロックチャンバ131とロボットチャンバ140と検査チャンバ151とのそれぞれの境界には、ゲートバルブ132,134,136が配置される。試料101として、例えば、ウェハにパターンを転写する露光用のマスク基板が含まれる。また、このマスク基板には、検査対象となる複数の図形によって構成されたパターンが形成されている。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成部分について記載している。検査装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれても構わないことは言うまでもない。また、搬送ロボット141,142は、エレベータ機構や回転機構など機械的な機構であれば構わない。
図2は、実施の形態1における検査装置の構成を示す概念図である。図2において、検査部150は、さらに、センサ回路106、ストライプパターンメモリ123、及びレーザ測長システム122を備えている。制御系回路160では、コンピュータとなる制御計算機110が、バス120を介して、位置回路107、比較回路108、参照回路112、搬送制御回路113、テーブル制御回路114、磁気ディスク装置109、磁気テープ装置115、フレシキブルディスク装置(FD)116、CRT117、パターンモニタ118、及びプリンタ119に接続されている。また、センサ回路106は、ストライプパターンメモリ123に接続され、ストライプパターンメモリ123は、比較回路108に接続されている。また、XYθテーブル102は、X軸モータ、Y軸モータ、θ軸モータにより駆動される。XYθテーブル102は、ステージの一例となる。
検査装置100では、光源103、XYθテーブル102、照明光学系170、拡大光学系104、フォトダイオードアレイ105、及びセンサ回路106により高倍率の検査光学系が構成されている。また、XYθテーブル102は、制御計算機110の制御の下にテーブル制御回路114により駆動される。X方向、Y方向、θ方向に駆動する3軸(X−Y−θ)モータの様な駆動系によって移動可能となっている。これらの、Xモータ、Yモータ、θモータは、例えばステップモータを用いることができる。XYθテーブル102は、XYθ各軸のモータによって水平方向及び回転方向に移動可能である。そして、XYθテーブル102の移動位置はレーザ測長システム122により測定され、位置回路107に供給される。
複数の図形パターンが形成された被検査試料となるフォトマスク101は、後述するように搬送制御回路113によって制御された搬送動作によってXYθテーブル102上に載置される。そして、フォトマスク101に形成されたパターンには、適切な光源103から、検査光となる紫外域以下の波長の光(例えば、DUV光)が照明光学系170を介して照射される。フォトマスク101を透過した光は拡大光学系104を介して、フォトダイオードアレイ105に光学像として結像し、入射する。フォトダイオードアレイ105として、例えば、TDI(タイム・ディレイ・インテグレーション)センサ等を用いると好適である。
図3は、実施の形態1における検査方法の要部工程を示すフローチャート図である。図3において、実施の形態1における検査方法は、ストライプ分割工程(S100)と、搬入工程(S102)と、検査(1)工程(S104)と、搬出工程(S106)と、冷却工程(S108)と、搬入工程(S112)と、検査(2)工程(S114)と、いう一連の工程を実施する。ここでは、複数の検査ストライプ20を2つのグループ(ストライプ領域群)に分ける場合を示している。また、後述するように複数の検査ストライプ20を3つのグループに分ける場合には、さらに、搬出工程(S116)と、冷却工程(S118)と、搬入工程(S122)と、検査(3)工程(S124)と、いう一連の工程を実施する。
ストライプ分割工程(S100)として、複数の図形パターンが形成された試料の検査領域を短冊状に複数のストライプ領域に分割する。
図4は、実施の形態1における検査領域を説明するための概念図である。試料101の検査領域10(検査領域全体)は、図4に示すように、例えばY方向に向かって、スキャン幅Wの短冊状の複数の検査ストライプ20(小領域、およびストライプ領域の一例)に仮想的に分割される。その際、隣り合う検査ストライプ20同士は、互いに一部が重なり合うように設定されている。重複部分は例えば数画素分の領域にすると好適である。後述するように、検査装置100では、検査ストライプ20毎に画像を取得していくが、隣り合う検査ストライプ20間の境界付近の画像取得漏れを防ぐために隣り合う検査ストライプ20は、互いに一部が重なり合っている。
搬入工程(S102)として、試料101を検査チャンバ151内に搬入する。具体的には、以下のように動作する。
図5は、実施の形態1における検査装置内の搬送経路を示す上面概念図である。搬出入口130(オートローダ上)に配置された試料101は、ゲートバルブ132を開けた後、搬送ロボット141によりロードロックチャンバ131内のステージに搬送される。そして、ゲートバルブ132を閉めた後、ゲートバルブ134を開けて、搬送ロボット142によりロボットチャンバ140を介して検査チャンバ151内のXYθテーブル102上に搬送される。
検査(1)工程(S104)として、試料101がXYθテーブル102上に載置されて、ゲートバルブ136を閉めた後、XYθテーブル102上の試料101上に形成されたパターンの検査が実施される。ここでは、複数の検査ストライプ20のうちの第1グループの検査ストライプ20群(第1のストライプ領域群)についての検査(1巡目の走査)(1巡目の画像取得)が実施される。
図6は、実施の形態1における走査手順の一例を示す図である。まず、複数の検査ストライプ20のうちの第1グループの検査ストライプ20群を設定する。第1グループの検査ストライプ20群は、それぞれ隣り合うストライプ領域を含まない検査ストライプ20群S1,S3,S5,・・・によって構成される。図6の例では、複数の検査ストライプ20のうち、例えば、1つ置きごとの検査ストライプ20の集合を第1グループの検査ストライプ20群に設定する。逆の残りの1つ置きごとの検査ストライプ20の集合を第2グループの検査ストライプ20群S2,S4,S6,・・・に設定する。
そして、第1グループの検査ストライプ20群の各々に対して、レーザ光を用いて、当該ストライプ領域の長手方向(X方向)に向かって当該ストライプ領域内に配置される図形パターンの欠陥を検査する。ここでは、第1グループの検査ストライプ20群が連続的に走査されるようにXYθテーブル102の動作が制御される。XYθテーブル102の移動によってフォトダイオードアレイ105が相対的にX方向に連続移動しながら光学画像が取得される。フォトダイオードアレイ105では、図4に示されるようなスキャン幅Wの光学画像を連続的に撮像する。言い換えれば、センサの一例となるフォトダイオードアレイ105は、XYθテーブル102(ステージ)と相対移動しながら、検査光を用いてフォトマスク101に形成された複数の図形パターンの光学画像を撮像する。実施の形態1では、1つの検査ストライプ20(例えば、S1)における光学画像を撮像した後、Y方向に同じグループの次の検査ストライプ20(例えば、S3)の位置まで移動して今度は逆方向に移動しながら同様にスキャン幅Wの光学画像を連続的に撮像する。すなわち、往路と復路で逆方向に向かうフォワード(FWD)−バックフォワード(BWD)の方向で撮像を繰り返す。
ここで、撮像の方向は、フォワード(FWD)−バックフォワード(BWD)の繰り返しに限るものではない。同じグループの各検査ストライプ20について一方の方向から撮像してもよい。例えば、FWD−FWDの繰り返しでもよい。或いは、BWD−BWDの繰り返しでもよい。
フォトダイオードアレイ105上に結像されたパターンの像は、フォトダイオードアレイ105の各受光素子によって光電変換され、更にセンサ回路106によってA/D(アナログ・デジタル)変換される。そして、検査ストライプ毎にストライプパターンメモリ123に画素データが格納される。その後、画素データは、位置回路107から出力されたXYθテーブル102上におけるフォトマスク101の位置を示すデータと共に比較回路108に送られる。測定データは例えば8ビットの符号なしデータであり、各画素の明るさの階調(光量)を表現している。
一方、参照画像作成工程として、参照回路112は、磁気ディスク装置109から制御計算機110を通して、検査対象グループの各検査ストライプ20について順に設計データを読み出す。そして、読み出されたフォトマスク101の設計データを2値ないしは多値のイメージデータに変換して、参照データ(参照画像)を作成する。参照データは、画素毎に例えば8ビットの符号なしデータであり、各画素の明るさの階調(光量)を表現している。参照データは、所定のサイズの画像になるように生成される。そして、参照データは比較回路108に送られる。
そして、比較工程として、比較回路108(比較部)は、検査ストライプ20毎にストライプパターンメモリ123から測定データ(光学画像)を入力する。ストライプ分の測定データは、所定のサイズの画像になるように分割される。他方、参照回路112から参照データ(参照画像)を入力する。
そして、所定のサイズの画像分の対応する測定データと参照データとの位置合わせを行なう。そして、測定データの各画素データと参照データの参照画素データとを所定のアルゴリズムに従って画素毎に比較し、欠陥の有無を判定する。例えば、測定データと参照データとにおける画素値の差が閾値内かどうかで判定する。そして、比較された結果は出力される。比較された結果は、例えば、磁気ディスク装置109、磁気テープ装置115、FD116、CRT117、パターンモニタ118、或いはプリンタ119に出力される。或いは、外部に出力されても構わない。
以上のようにして、第1グループの検査ストライプ20群について、まずは、パターンの欠陥を検査する。以上の検査(1)工程(S104)によって、第1グループの検査ストライプ20群はレーザ光によって加熱されている。例えば、200mWのDUV光が照射される。照射密度が高いと重なり部分の温度も上がるので、第1グループの検査ストライプ20群と隣り合う検査ストライプ20についても重なり部分の温度が上がっている。よって、かかる状態で、第1グループの各検査ストライプ20の隣の検査ストライプ20の走査(スキャン)を行ったのでは隣の検査ストライプ20で得られる画像特性が異なってしまう。そこで、実施の形態1では、検査(2)工程(S114)を実施する前に、試料101を一旦冷却する。
搬出工程(S106)として、第1グループの検査ストライプ20群のすべての検査ストライプ20に対してパターンの欠陥を検査が終了すると、ゲートバルブ136を開けて、検査チャンバ151のXYθテーブル102から搬送ロボット142により試料101をロボットチャンバ140内に移動(搬出)する。そして、ゲートバルブ136を閉めた後、冷却チャンバ146内のステージに試料101を搬送する。
冷却工程(S108)として、冷却チャンバ146(冷却部の一例)内において、試料101を冷却する。冷却機構として、例えば、窒素(N)供給回路143(冷却部の一例)から窒素(N)ガスを試料101面上に供給する。これにより、試料101面上を冷却する。冷却の際、走査が実施された第1グループの検査ストライプ20群上にだけNガスが供給されるように制御するとなおよい。なお、かかる場合、隣の検査ストライプ20の重なり部分も供給対象であることは言うまでもない。冷却ガスは、Nガスに限るものではなく、パターンに影響を与えないガスであればその他のガスでも構わない。例えば、Nガスの他に、希ガス属の各元素ガスなど好適である。試料101を冷却することで、第1グループの検査ストライプ20群を走査したことに起因する熱を排除できる。
搬入工程(S112)として、試料101を冷却後、冷却チャンバ146内のステージから搬送ロボット142により試料101をロボットチャンバ140内に移動(搬出)する。そして、ゲートバルブ136を開けて、検査チャンバ151のXYθテーブル102に試料101を搬送(搬入)する。
上述した例では、冷却のために、あえて冷却チャンバ146を設けたが、これに限るものではない。搬送中に冷却してもよい。或いは、積極的に冷却動作を行わずに搬送時間を制御することによって試料101から放熱してもよい。なお、実施の形態1では、検査チャンバ151内で冷却することを排除するわけではない。しかし、検査チャンバ151から搬出した方が確実に冷却でき、より好適である。
検査(2)工程(S114)として、試料101がXYθテーブル102上に載置されて、ゲートバルブ136を閉めた後、XYθテーブル102上の試料101上に形成されたパターンの検査(2)が実施される。ここでは、複数の検査ストライプ20のうちの第2グループの検査ストライプ20群(第2のストライプ領域群)についての検査(2巡目の走査)(2巡目の画像取得)が実施される。
そして、第2グループの検査ストライプ20群S2,S4,S6,・・・の各々に対して、レーザ光を用いて、当該ストライプ領域の長手方向(X方向)に向かって当該ストライプ領域内に配置される図形パターンの欠陥を検査する。ここでは、第2グループの検査ストライプ20群が連続的に走査されるようにXYθテーブル102の動作が制御される。検査手法は、第1グループの検査ストライプ20群に対する方法と同様である。言い換えれば、1つの検査ストライプ20(例えば、S2)における光学画像を撮像した後、Y方向に同じグループの次の検査ストライプ20(例えば、S4)の位置まで移動して今度は逆方向に移動しながら同様にスキャン幅Wの光学画像を連続的に撮像する。すなわち、往路と復路で逆方向に向かうフォワード(FWD)−バックフォワード(BWD)の方向で撮像を繰り返す。
以上のように、図6の例では、試料101の検査領域全体を分割した複数の検査ストライプ20について、1巡目の走査として1つ置きの各検査ストライプ20をレーザ光で走査する。1巡目の走査後、冷却させる。そして、2巡目の走査として残った1つ置きの各検査ストライプ20をレーザ光で走査する。これにより、隣の検査ストライプ20の走査により生じた熱の影響を排除できる。よって、2巡目の画像取得の際に1巡目の走査による熱の影響を排除できる。
図7は、実施の形態1における走査手順の他の一例を示す図である。図6の例では、複数の検査ストライプ20を1つ置きにグループ化したが、これに限るものではない。図7では、2つ置きにグループ化する例について説明する。まず、複数の検査ストライプ20のうちの第1グループの検査ストライプ20群を設定する。第1グループの検査ストライプ20群は、それぞれ隣り合うストライプ領域を含まない検査ストライプ20群S1,S4,S7,・・・と2つ飛ばしされた検査ストライプ群によって構成される。また、第2グループの検査ストライプ20群は、それぞれ隣り合うストライプ領域を含まない検査ストライプ20群S2,S5,S8,・・・と2つ飛ばしされた検査ストライプ群によって構成される。また、第3グループの検査ストライプ20群は、それぞれ隣り合うストライプ領域を含まない検査ストライプ20群S3,S6,S9,・・・と2つ飛ばしされた検査ストライプ群によって構成される。
そして、上述したストライプ分割工程(S100)から検査(2)工程(S114)までの各工程を実施した後、さらに、さらに、搬出工程(S116)と、冷却工程(S118)と、搬入工程(S122)と、検査(3)工程(S124)とを実施する。なお、検査(1)工程(S104)では、1つ飛ばしの検査ストライプ20群S1,S3,S5,・・・ではなく、2つ飛ばしの検査ストライプ20群S1,S4,S7,・・・に対して実施される。同様に、検査(2)工程(S114)では、1つ飛ばしの検査ストライプ20群S2,S4,S6,・・・ではなく、2つ飛ばしの検査ストライプ20群S2,S5,S8,・・・に対して実施される。
搬出工程(S116)として、第2グループの検査ストライプ20群のすべての検査ストライプ20に対してパターンの欠陥を検査が終了すると、ゲートバルブ136を開けて、検査チャンバ151のXYθテーブル102から搬送ロボット142により試料101をロボットチャンバ140内に移動(搬出)する。そして、ゲートバルブ136を閉めた後、冷却チャンバ146内のステージに試料101を搬送する。
冷却工程(S118)として、冷却チャンバ146内において、試料101を冷却する。冷却手法は、冷却工程(S108)と同様である。
搬入工程(S122)として、試料101を冷却後、冷却チャンバ146内のステージから搬送ロボット142により試料101をロボットチャンバ140内に移動(搬出)する。そして、ゲートバルブ136を開けて、検査チャンバ151のXYθテーブル102に試料101を搬送(搬入)する。
検査(3)工程(S124)として、試料101がXYθテーブル102上に載置されて、ゲートバルブ136を閉めた後、XYθテーブル102上の試料101上に形成されたパターンの検査(3)が実施される。ここでは、複数の検査ストライプ20のうちの第3グループの検査ストライプ20群(第3のストライプ領域群)についての検査(3巡目の走査)(3巡目の画像取得)が実施される。
そして、第3グループの検査ストライプ20群S3,S6,S9,・・・の各々に対して、レーザ光を用いて、当該ストライプ領域の長手方向(X方向)に向かって当該ストライプ領域内に配置される図形パターンの欠陥を検査する。ここでは、第3グループの検査ストライプ20群が連続的に走査されるようにXYθテーブル102の動作が制御される。検査手法は、第2グループの検査ストライプ20群に対する方法と同様である。言い換えれば、1つの検査ストライプ20(例えば、S3)における光学画像を撮像した後、Y方向に同じグループの次の検査ストライプ20(例えば、S6)の位置まで移動して今度は逆方向に移動しながら同様にスキャン幅Wの光学画像を連続的に撮像する。すなわち、往路と復路で逆方向に向かうフォワード(FWD)−バックフォワード(BWD)の方向で撮像を繰り返す。
以上のように、図7の例では、試料101の検査領域全体を分割した複数の検査ストライプ20について、1巡目の走査として2つ置きの各検査ストライプ20をレーザ光で走査する。1巡目の走査後、冷却させる。そして、2巡目の走査として残った検査ストライプ20のうち2つ置きの各検査ストライプ20をレーザ光で走査する。2巡目の走査後、再度冷却させる。そして、3巡目の走査として残った2つ置きの各検査ストライプ20をレーザ光で走査する。これにより、隣の検査ストライプ20の走査により生じた熱の影響を排除できる。よって、2巡目の画像取得の際に1巡目の走査による熱の影響を排除できる。3巡目の画像取得の際に2巡目の走査(及び1巡目の走査)による熱の影響を排除できる。
そして、全検査ストライプの検査が終了した後、ゲートバルブ136を開けて、検査チャンバ151のXYθテーブル102から搬送ロボット142により試料101をロボットチャンバ140内に移動する。そして、ゲートバルブ136を閉めた後、ゲートバルブ134を開けて、搬送ロボット142により試料101はロードロックチャンバ131内のステージに搬送される。そして、ゲートバルブ134を閉めた後、ゲートバルブ132を開けて、搬送ロボット141により試料101は搬出入口130に搬出される。
以上のように、実施の形態1では、隣り合う検査ストライプ20同士を別々のグループに分けて、グループ毎にレーザ光で走査し、かつ各グループの走査間に試料を冷却する。これにより、隣の検査ストライプ20の走査により生じた熱の影響を排除できる。特に、隣の検査ストライプ20との重なり合う部分に生じた熱を排除できる。よって、画像取得の際に熱の影響を排除できる。
実施の形態1によれば、隣り合うストライプ領域同士の検査について、一方の検査の影響を他方に及ぼすことを低減或いは回避できる。よって、隣り合うストライプ領域同士においてともに高精度な検査ができる。
実施の形態2.
上述した実施の形態1では、レーザ光を用いて検査ストライプ20上を走査したが、実施の形態2では、電子ビームを用いて検査する場合について説明する。
図8は、実施の形態2におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。図8において、試料、例えばマスクに形成されたパターンの欠陥を検査する検査装置300は、検査部250、制御系回路260(制御部)、搬出入口(I/F)130、ロードロックチャンバ131、ロボットチャンバ140、冷却チャンバ146、放電チャンバ148、及び真空ポンプ171を備えている。検査部250は、電子鏡筒210と検査チャンバ212を有している。電子鏡筒210内には、電子銃201、投影レンズ202、偏向器204、検出器205、及び、対物レンズ206が配置される。検査チャンバ212内には、移動可能に配置されたXYθテーブル208が配置される。XYθテーブル208上には、試料101が配置されている。試料101として、例えば、ウェハにパターンを転写する露光用のマスク基板が含まれる。また、このマスク基板には、検査対象となる複数の図形によって構成されたパターンが形成されている。
搬出入口130内には、試料101を搬送する搬送ロボット141が配置されている。ロボットチャンバ140内には、試料101を搬送する搬送ロボット142が配置されている。真空ポンプ171は、バルブ172を介してロボットチャンバ140内の気体を排気する。これにより、ロボットチャンバ140内は真空雰囲気に維持される。また、真空ポンプ171は、バルブ174を介して検査チャンバ212内の気体を排気する。これにより、検査チャンバ212内は真空雰囲気に維持される。また、搬出入口130とロードロックチャンバ131とロボットチャンバ140と検査チャンバ212とのそれぞれの境界には、ゲートバルブ132,134,136が配置される。
ここで、図8では、実施の形態2を説明する上で必要な構成部分について記載している。検査装置300にとって、通常、必要なその他の構成が含まれても構わないことは言うまでもない。また、搬送ロボット141,142は、エレベータ機構や回転機構など機械的な機構であれば構わない。
図9は、実施の形態2における検査装置の構成を示す概念図である。図9において、検査部250は、さらに、センサ回路207、ストライプパターンメモリ123、及びレーザ測長システム122を備えている。制御系回路160では、コンピュータとなる制御計算機110が、バス120を介して、位置回路107、比較回路108、参照回路112、搬送制御回路113、テーブル制御回路114、磁気ディスク装置109、磁気テープ装置115、フレシキブルディスク装置(FD)116、CRT117、パターンモニタ118、及びプリンタ119に接続されている。また、センサ回路207は、ストライプパターンメモリ123に接続され、ストライプパターンメモリ123は、比較回路108に接続されている。また、XYθテーブル208は、X軸モータ、Y軸モータ、θ軸モータにより駆動される。XYθテーブル208は、ステージの一例となる。
検査装置300では、電子銃201、投影レンズ202、偏向器204、検出器205、及び、対物レンズ206及びセンサ回路207により、高倍率の検査光学系が構成されている。また、XYθテーブル208は、制御計算機110の制御の下にテーブル制御回路114により駆動される。X方向、Y方向、θ方向に駆動する3軸(X−Y−θ)モータの様な駆動系によって移動可能となっている。これらの、Xモータ、Yモータ、θモータは、例えばステップモータを用いることができる。XYθテーブル208は、XYθ各軸のモータによって水平方向及び回転方向に移動可能である。そして、XYθテーブル208の移動位置はレーザ測長システム122により測定され、位置回路107に供給される。
複数の図形パターンが形成された被検査試料となるフォトマスク101は、後述するように搬送制御回路113によって制御された搬送動作によってXYθテーブル208上に載置される。そして、電子銃201から放出された電子ビーム200は、投影レンズ202によって投影される。そして、対物レンズ206によって焦点を合わせられた電子ビームは、フォトマスク101上の所望の位置に照射される。電子ビーム200の照射によってフォトマスク101の検査領域面からは反射電子或いは2次電子が発生して、かかる反射電子或いは2次電子が検出器205によって検出される。検出器205として、例えば、複数の検出素子が配列されたラインセンサ、或いは2次元センサを用いると好適である。例えば、電子ビーム用のTDI(タイム・ディレイ・インテグレーション)センサ等を用いるとより好適である。TDIセンサを用いることで画素データが蓄積されるので誤差を平均化できる。
図10は、実施の形態2における検査方法の要部工程を示すフローチャート図である。図10において、実施の形態1における検査方法は、ストライプ分割工程(S100)と、搬入工程(S102)と、検査(1)工程(S104)と、搬出工程(S106)と、冷却工程(S108)と、放電工程(S110)と、搬入工程(S112)と、検査(2)工程(S114)と、いう一連の工程を実施する。ここでは、複数の検査ストライプ20を2つのグループ(ストライプ領域群)に分ける場合を示している。また、後述するように複数の検査ストライプ20を3つのグループに分ける場合には、さらに、搬出工程(S116)と、冷却工程(S118)と、放電工程(S120)と、搬入工程(S122)と、検査(3)工程(S124)と、いう一連の工程を実施する。実施の形態2において、以下、特に説明しない内容は、実施の形態1と同様である。
ストライプ分割工程(S100)の内容は実施の形態1と同様である。なお、検査ストライプ20の短手方向の幅は、電子ビーム200のサイズに合わせてもよいし、電子ビーム200のサイズの数倍のサイズでもよい。このように電子ビーム200のサイズは、複数画素分の領域を一度に照射できるサイズにすると好適である。但し、これに限るものではなく、1画素分のサイズであっても構わない。
搬入工程(S102)として、試料101を検査チャンバ212内に搬入する。実施の形態1と同様、搬出入口130(オートローダ上)に配置された試料101は、ゲートバルブ132を開けた後、搬送ロボット141によりロードロックチャンバ131内のステージに搬送される。そして、ゲートバルブ132を閉めた後、ゲートバルブ134を開けて、搬送ロボット142によりロボットチャンバ140を介して検査チャンバ212内のXYθテーブル208上に搬送される。
図11は、実施の形態2における検査装置内の搬送経路を示す上面概念図である。搬出入口130(オートローダ上)に配置された試料101は、ゲートバルブ132を開けた後、搬送ロボット141によりロードロックチャンバ131内のステージに搬送される。そして、ゲートバルブ132を閉めた後、ゲートバルブ134を開けて、搬送ロボット142によりロボットチャンバ140を介して検査チャンバ151内のXYθテーブル102上に搬送される。
検査(1)工程(S104)として、試料101がXYθテーブル208上に載置されて、ゲートバルブ136を閉めた後、XYθテーブル208上の試料101上に形成されたパターンの検査が実施される。ここでは、複数の検査ストライプ20のうちの第1グループの検査ストライプ20群(第1のストライプ領域群)についての検査(1巡目の走査)(1巡目の画像取得)が実施される。
図6に示したように、複数の検査ストライプ20のうち、例えば、1つ置きごとの検査ストライプ20の集合を第1グループの検査ストライプ20群に設定する。逆の残りの1つ置きごとの検査ストライプ20の集合を第2グループの検査ストライプ20群S2,S4,S6,・・・に設定する。
そして、第1グループの検査ストライプ20群の各々に対して、電子ビーム200を用いて、当該ストライプ領域の長手方向(X方向)に向かって当該ストライプ領域内に配置される図形パターンの欠陥を検査する。ここでは、第1グループの検査ストライプ20群が連続的に走査されるようにXYθテーブル208の動作が制御される。XYθテーブル208の移動によって電子ビーム200の照射位置が相対的にX方向に連続移動しながら検出器205によって検出画像が取得される。検出器205では、図4に示されるようなスキャン幅Wの光学画像を連続的に撮像する。言い換えれば、センサの一例となる検出器205は、XYθテーブル208(ステージ)と相対移動しながら、電子ビームを用いてフォトマスク101に形成された複数の図形パターンの光学画像を撮像する。実施の形態1では、1つの検査ストライプ20(例えば、S1)における光学画像を撮像した後、Y方向に同じグループの次の検査ストライプ20(例えば、S3)の位置まで移動して今度は逆方向に移動しながら同様にスキャン幅Wの光学画像を連続的に撮像する。すなわち、往路と復路で逆方向に向かうフォワード(FWD)−バックフォワード(BWD)の方向で撮像を繰り返す。
ここで、撮像の方向は、フォワード(FWD)−バックフォワード(BWD)の繰り返しに限るものではない。同じグループの各検査ストライプ20について一方の方向から撮像してもよい。例えば、FWD−FWDの繰り返しでもよい。或いは、BWD−BWDの繰り返しでもよい。
なお、電子ビーム200のサイズが検査ストライプ20の短手方向の幅よりも小さい場合には、XYθテーブル208が移動しながら、偏向器204によって検査ストライプ20の短手方向に電子ビームが走査される。これにより、検査ストライプ20の短手方向の全画素分の情報を検出できる。
検出器205に検出されたパターンの像は、検出器205の各検出素子によって増幅され、更にセンサ回路206によってA/D(アナログ・デジタル)変換される。そして、検査ストライプ毎にストライプパターンメモリ123に画素データが格納される。その後、画素データは、位置回路107から出力されたXYθテーブル208上におけるフォトマスク101の位置を示すデータと共に比較回路108に送られる。測定データは例えば8ビットの符号なしデータであり、各画素の明るさの階調(光量)を表現している。
そして、比較工程として、比較回路108(比較部)によって、測定データの各画素データと参照データの参照画素データとを所定のアルゴリズムに従って画素毎に比較し、欠陥の有無を判定する。
以上のようにして、第1グループの検査ストライプ20群について、まずは、パターンの欠陥を検査する。以上の検査(1)工程(S104)によって、第1グループの検査ストライプ20群は電子ビームによって加熱されている。さらに、電子ビームによってチャージアップされている。よって、かかる状態で、第1グループの各検査ストライプ20の隣の検査ストライプ20の走査(スキャン)を行ったのでは隣の検査ストライプ20で得られる画像が乱れてしまう。よって、検査(2)工程(S114)を実施する前に、試料101を一旦冷却すると共に放電する。
搬出工程(S106)として、第1グループの検査ストライプ20群のすべての検査ストライプ20に対してパターンの欠陥を検査が終了すると、検査チャンバ212のXYθテーブル208から搬送ロボット142により試料101をロボットチャンバ140内に移動(搬出)する。そして、ゲートバルブ136を閉めた後、冷却チャンバ146内のステージに試料101を搬送する。
冷却工程(S108)として、冷却チャンバ146(冷却部の一例)内において、試料101を冷却する。試料101を冷却することで、第1グループの検査ストライプ20群を走査したことに起因する熱を排除できる。そして、冷却後は、冷却チャンバ146から搬送ロボット142により試料101をロボットチャンバ140内に移動(搬出)する。そして、放電チャンバ148内のステージに試料101を搬送する。
放電工程(S110)として、放電チャンバ148(放電部の一例)内において、試料101の検査領域にチャージアップした電位を放電する。試料101を放電することで、第1グループの検査ストライプ20群を走査したことに起因する負の電位を排除できる。放電チャンバ148内には、放電機構として、イオナイザ149(放電部、或いは除電部)が配置される。イオナイザ149により、検査ストライプ20に帯電した電位を電気的に中和し、除電(放電)する。
搬入工程(S112)として、試料101を冷却および放電後、放電チャンバ148内のステージから搬送ロボット142により試料101をロボットチャンバ140内に移動(搬出)する。そして、ゲートバルブ136を開けて、検査チャンバ212のXYθテーブル208に試料101を搬送(搬入)する。冷却ガスによる冷却チャンバ146やロボットチャンバ140内の圧力上昇については、真空ポンプ171による排気によって調整すればよい。
検査(2)工程(S114)として、試料101がXYθテーブル208上に載置されて、ゲートバルブ136を閉めた後、XYθテーブル102上の試料101上に形成されたパターンの検査(2)が実施される。ここでは、複数の検査ストライプ20のうちの第2グループの検査ストライプ20群(第2のストライプ領域群)についての検査(2巡目の走査)(2巡目の画像取得)が実施される。
そして、第2グループの検査ストライプ20群S2,S4,S6,・・・の各々に対して、電子ビームを用いて、当該ストライプ領域の長手方向(X方向)に向かって当該ストライプ領域内に配置される図形パターンの欠陥を検査する。ここでは、第2グループの検査ストライプ20群が連続的に走査されるようにXYθテーブル208の動作が制御される。検査手法は、第1グループの検査ストライプ20群に対する方法と同様である。
以上のように、図6の例では、試料101の検査領域全体を分割した複数の検査ストライプ20について、1巡目の走査として1つ置きの各検査ストライプ20を電子ビームで走査する。1巡目の走査後、冷却および放電(除電)させる。そして、2巡目の走査として残った1つ置きの各検査ストライプ20をレーザ光で走査する。これにより、隣の検査ストライプ20の走査により生じた熱や帯電した電位の影響を排除できる。よって、2巡目の画像取得の際に1巡目の走査による熱や帯電した電位の影響を排除できる。
また、図7に示したように、2つ置きにグループ化してもよいことは言うまでもない。第1グループの検査ストライプ20群は、それぞれ隣り合うストライプ領域を含まない検査ストライプ20群S1,S4,S7,・・・と2つ飛ばしされた検査ストライプ群によって構成される。また、第2グループの検査ストライプ20群は、それぞれ隣り合うストライプ領域を含まない検査ストライプ20群S2,S5,S8,・・・と2つ飛ばしされた検査ストライプ群によって構成される。また、第3グループの検査ストライプ20群は、それぞれ隣り合うストライプ領域を含まない検査ストライプ20群S3,S6,S9,・・・と2つ飛ばしされた検査ストライプ群によって構成される。
そして、上述したストライプ分割工程(S100)から検査(2)工程(S114)までの各工程を実施した後、さらに、さらに、搬出工程(S116)と、冷却工程(S118)と、放電工程(S120)と、搬入工程(S122)と、検査(3)工程(S124)とを実施する。なお、検査(1)工程(S104)では、1つ飛ばしの検査ストライプ20群S1,S3,S5,・・・ではなく、2つ飛ばしの検査ストライプ20群S1,S4,S7,・・・に対して実施される。同様に、検査(2)工程(S114)では、1つ飛ばしの検査ストライプ20群S2,S4,S6,・・・ではなく、2つ飛ばしの検査ストライプ20群S2,S5,S8,・・・に対して実施される。
搬出工程(S116)として、第2グループの検査ストライプ20群のすべての検査ストライプ20に対してパターンの欠陥を検査が終了すると、ゲートバルブ136を開けて、検査チャンバ212のXYθテーブル102から搬送ロボット142により試料101をロボットチャンバ140内に移動(搬出)する。そして、ゲートバルブ136を閉めた後、冷却チャンバ146内のステージに試料101を搬送する。
冷却工程(S118)として、冷却チャンバ146内において、試料101を冷却する。冷却手法は、冷却工程(S108)と同様である。
放電工程(S120)として、放電チャンバ148(放電部の一例)内において、試料101の検査領域にチャージアップした電位を放電する。放電方法は、放電工程(S110)と同様である。
搬入工程(S122)として、試料101を冷却後、放電チャンバ148内のステージから搬送ロボット142により試料101をロボットチャンバ140内に移動(搬出)する。そして、ゲートバルブ136を開けて、検査チャンバ212のXYθテーブル208に試料101を搬送(搬入)する。冷却ガスによる冷却チャンバ146やロボットチャンバ140内の圧力上昇については、真空ポンプ171による排気によって調整すればよい。
検査(3)工程(S124)として、試料101がXYθテーブル208上に載置されて、ゲートバルブ136を閉めた後、XYθテーブル102上の試料101上に形成されたパターンの検査(3)が実施される。ここでは、複数の検査ストライプ20のうちの第3グループの検査ストライプ20群(第3のストライプ領域群)についての検査(3巡目の走査)(3巡目の画像取得)が実施される。
そして、第3グループの検査ストライプ20群S3,S6,S9,・・・の各々に対して、電子ビームを用いて、当該ストライプ領域の長手方向(X方向)に向かって当該ストライプ領域内に配置される図形パターンの欠陥を検査する。ここでは、第3グループの検査ストライプ20群が連続的に走査されるようにXYθテーブル208の動作が制御される。検査手法は、第2グループの検査ストライプ20群に対する方法と同様である。
以上のように、実施の形態2によれば、隣の検査ストライプ20の走査により生じた熱や帯電電位の影響を排除できる。よって、2巡目の画像取得の際に1巡目の走査による熱や帯電電位の影響を排除できる。3巡目の画像取得の際に2巡目の走査(及び1巡目の走査)による熱や帯電電位の影響を排除できる。
そして、全検査ストライプの検査が終了した後、ゲートバルブ136を開けて、検査チャンバ212のXYθテーブル208から搬送ロボット142により試料101をロボットチャンバ140内に移動する。そして、ゲートバルブ136を閉めた後、ゲートバルブ134を開けて、搬送ロボット142により試料101はロードロックチャンバ131内のステージに搬送される。そして、ゲートバルブ134を閉めた後、ゲートバルブ132を開けて、搬送ロボット141により試料101は搬出入口130に搬出される。
以上のように、実施の形態2では、隣り合う検査ストライプ20同士を別々のグループに分けて、グループ毎にレーザ光で走査し、かつ各グループの走査間に試料を冷却する。これにより、隣の検査ストライプ20の走査により生じた熱や帯電電位の影響を排除できる。よって、画像取得の際に熱や帯電電位の影響を排除できる。
実施の形態2によれば、実施の形態1と同様、隣り合うストライプ領域同士の検査について、一方の検査の影響を他方に及ぼすことを低減或いは回避できる。特に、隣の検査ストライプ20との重なり合う部分に生じた熱や帯電電位を排除できる。よって、隣り合うストライプ領域同士においてともに高精度な検査ができる。
以上の説明において、「〜回路」或いは「〜工程」と記載したものは、電子回路等のハードウェアで構成することができる。或いは、コンピュータで動作可能なプログラムにより構成することができる。或いは、ソフトウェアとなるプログラムだけではなく、ハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実施させても構わない。或いは、ファームウェアとの組合せでも構わない。また、プログラムにより構成される場合、プログラムは、磁気ディスク装置、磁気テープ装置、FD、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録される。例えば、演算制御部を構成するテーブル制御回路114、参照回路112、比較回路108等は、電気的回路で構成されていても良いし、制御計算機110によって処理することのできるソフトウェアとして実現してもよい。また電気的回路とソフトウェアの組み合わせで実現しても良い。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、実施の形態では、照明光学系170として、透過光を用いた透過照明光学系を示したが、これに限るものではない。例えば、反射光を用いた反射照明光学系であってもよい。或いは、透過照明光学系と反射照明光学系とを組み合わせて、透過光と反射光を同時に用いてもよい。また、実施の形態では、測定データと設計データから作成した参照画像とを比較するダイ−データベース検査を行っているが、これに限るものではない。同じパターンが形成されたフォトマスクを用いて、測定データ同士を比較するダイ−ダイ検査を行ってもよい。
また、実施の形態2において、冷却と放電の両方を行っているが、いずれか一方だけでも構わない。両方実施する場合に比べれば効果の精度は下がるが、一方だけでもある程度の効果を発揮できる。
また、上述した例は、検査ストライプのグループ化の際、1つ置き或いは2つ置きと規則的に振り分けたが、これに限るものではない。それぞれ隣り合う検査ストライプを同じグループ内に含まなければ、ランダムに振り分けても構わない。また、グループの数は、4つ以上であってもよい。各グループの検査間で、冷却および/或いは放電をそれぞれ行えばよい。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、検査装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全てのパターン検査装置及びパターン検査方法は、本発明の範囲に包含される。
10 検査領域
20 検査ストライプ
100,300 検査装置
101 フォトマスク
102,208 XYθテーブル
103 光源
104 拡大光学系
105 フォトダイオードアレイ
106,207 センサ回路
107 位置回路
108 比較回路
109 磁気ディスク装置
110 制御計算機
112 参照回路
113 オートローダ制御回路
114 テーブル制御回路
115 磁気テープ装置
116 FD
117 CRT
118 パターンモニタ
119 プリンタ
120 バス
122 レーザ測長システム
123 ストライプパターンメモリ
130 搬出入口
131 ロードロックチャンバ
140 ロボットチャンバ
146 冷却チャンバ
148 放電チャンバ
149 イオナイザ
150,250 検査部
151,212 検査チャンバ
160,260 制御系回路
170 照明光学系
171 真空ポンプ
201 電子銃
202 投影レンズ
204 偏向器
205 検出器
206 対物レンズ
210 電子鏡筒

Claims (4)

  1. 検査チャンバ内で、複数の図形パターンが形成された露光用マスク基板の検査領域が、それぞれ隣り同士で一部が重なり合うように短冊状に仮想分割された複数のストライプ領域のうち、それぞれ隣り合うストライプ領域を含まない第1のストライプ領域群の各々に対して、レーザ光或いは電子ビームを用いて、当該ストライプ領域の長手方向に向かって当該ストライプ領域内に配置される図形パターンの画像を取得する工程と、
    前記第1のストライプ領域群のすべてのストライプ領域に対してパターンの画像を取得した後で前記露光用マスク基板を冷却する工程と、
    前記第1のストライプ領域群のすべてのストライプ領域に対してパターンの画像を取得し、かつ前記第1のストライプ領域群のすべてのストライプ領域に対してパターンの画像を取得した後で前記露光用マスク基板を冷却した後、前記検査チャンバ内で、前記複数のストライプ領域の第1のストライプ領域群を除く残りのストライプ領域群のうち、それぞれ隣り合うストライプ領域を含まない第2のストライプ領域群の各々に対して、レーザ光或いは電子ビームを用いて、当該ストライプ領域の長手方向に向かって当該ストライプ領域内に配置される図形パターンの画像を取得する工程と、
    を備えたことを特徴とするパターン検査方法。
  2. 前記第2のストライプ領域群のすべてのストライプ領域に対してパターンの画像を取得した後、前記複数のストライプ領域の第1と第2のストライプ領域群を除く残りのストライプ領域群のうち、それぞれ隣り合うストライプ領域を含まない第3のストライプ領域群の各々に対して、レーザ光或いは電子ビームを用いて、当該ストライプ領域の長手方向に向かって当該ストライプ領域内に配置される図形パターンの画像を取得する工程と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項記載のパターン検査方法。
  3. 前記露光用マスク基板は、検査チャンバ内にて前記第1のストライプ領域群のすべてのストライプ領域に対してパターンの欠陥を検査した後、前記検査チャンバから搬出され、前記第2のストライプ領域群の各々に対してパターンの欠陥を検査する前に、前記検査チャンバに搬入されることを特徴とする請求項1又は2記載のパターン検査方法。
  4. レーザ光或いは電子ビームを用いて、複数の図形パターンが形成された露光用マスク基板のパターン欠陥検査が行われる検査チャンバと、
    前記検査チャンバの外部に配置され、前記露光用マスク基板の冷却を行う冷却部と、
    前記検査チャンバ内で、前記露光用マスク基板の検査領域が、それぞれ隣り同士で一部が重なり合うように短冊状に仮想分割された複数のストライプ領域のうち、それぞれ隣り合うストライプ領域を含まない第1のストライプ領域群のすべてのストライプ領域に対してパターンの画像が取得された場合に、前記冷却部により冷却が行われた前記露光用マスク基板を、前記複数のストライプ領域の第1のストライプ領域群を除く残りのストライプ領域群のうち、それぞれ隣り合うストライプ領域を含まない第2のストライプ領域群の画像を取得するために前記検査チャンバに搬入するように搬送系を制御する制御回路と、
    を備えたことを特徴するパターン検査装置。
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