JP6151968B2 - おむつ用補助シート - Google Patents
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Description
例えば、使い捨ておむつは、使用者の股側に透過性のある不織布などを配置してなる表面材と、外側に尿の透過を防止する防水シートと、表面材と防水シートとで挟まれ、表面材から透過してきた尿を吸収する吸収性ポリマー等からなる吸収体とを有している。このおむつでは、吸収体が排泄の速度に対応して素早く尿を吸収できず、また、股とおむつとの間に隙間ができ易いことから、脚周りの間から尿が漏れるという所謂横漏れを防止する構造を有している。
例えば、特許文献1では、その図2に示されるように、おむつの幅方向の縁部にサイドフラップ4,5を設けて尿を堰き止め、横からの尿漏れを防止している。
また、特許文献2では、その図1に示されるように、幅方向の中心に向かって開口したポケット1aを有し、このポケット1aで軟便を捕捉して横漏れを防止するようにしている。
なお、特許文献1や2ではサイドフラップ又はポケットを設けているが、これはあくまでも横漏れ防止のための機構であり、この軟便や尿の表面材への付着状態を防止するようなものではない。
特許文献1では、たとえ幅方向への尿の流動が阻止されて、横漏れが抑えられてとしても、軟便や尿は長手方向に拡がってしまうし、そもそもプリーツが適切に立った状態でないと、幅方向の軟便や尿の流動を上手く阻止することができず、やはり軟便や尿の拡がりを実際に抑制することは難しい。
また、特許文献2では、ポケット1aを有しているが、このようなポケット1aでは、多量の軟便や尿を収容することが不可能で、ポケット1aから軟便や尿が溢れ出てしまうし、たとえ収容できたとしても、ポケット1aに液体が滲んで身体に接触するため、不快感は避けられない。
そこで、本発明は、排泄後の軟便や尿が身体に触れることを可及的に回避して、排泄後の気持ち悪さを解消するおむつ用補助シートを提供することを目的とする。
ここで、本発明のおむつ補助用シートでは、少なくともシートの周縁を除く領域に、厚み方向を切断した複数の切断部を有し、互いに隣接する切断部どうしの間に、排泄物が付着することでおむつ側に落ち込むように変位する変位部が形成されている。従って、排泄物が変位部に付着して所要の重量になると、変位部はシートとおむつとの間の所定の空間に落ち込んで、変位部に付着した排泄物がそれ以上シートの表面に拡がることを有効に防止できる。
しかも、切断部どうしの間が変位部であるため、この変位部がおむつ側に落ち込むと、その落ち込んだ変位部の両端にある切断部から排泄物をおむつ側に落とすことができる。従って、変位部の中の排泄物が充満して溢れ出るようなことも有効に防止されている。
そして、このような変位部は間隔をあけて複数配置されている。このため、排泄物の量がある程度多くても、複数の変位部でシートの表面への拡がりを防止でき、さらに、例えば大きな変位部を一つ形成するのに比べて、変位部どうしの間の領域が身体に当接して、落ち込んだ変位部と身体とが当接してしまう事態を防止できる。
以上のようにして、軟便や尿が付着した表面が身体に触れる領域を小さくして、使用者に与える不快感を軽減することできる。また、このように軟便や尿が身体に触れる領域が小さくなった結果、例えば、横向きで寝た状態の使用者の肌を軟便や尿が伝わることも抑制でき、従って、所謂横漏れ防止効果も有効に発揮される。
従って、例えば変位部を他の部材で形成する等の煩わしい製造方法を用いることなく、容易におむつ用補助シートを形成できる。すなわち、例えば一枚のシートを長手方向に沿って折ることでプリーツ状に形成し、そこに切断部となる切れ目を幅方向に沿って複数入れて、例えば2つの切断部おきに襞部を固着するだけで、簡単に複数の変位部が間隔をあけて形成できる。
なお、この場合の変位部は、排泄物の重みを契機としてプリーツ状の折り目が広がることで、おむつ側に変位するが、本構成では、プリーツ状に折られた襞部は固着部を有するため、排泄物が付着していないプリーツ状の折り目までが無用に広がって、おむつ側に変位してしまう事態も有効に防止できる。
そうすると、変位部がおむつ側に落ち込んで、その変位部に隣接した固着部を有する領域が落ち込まずに残っても、その残った襞部の角部が角丸形状となる。従って、当該落ち込まずに残った部分が身体に当たる際、肌へ刺激を与えないようにすることができる。
そうすると、尿が排泄される領域では、変位部は尿が付着すると相対的に直ぐに落ち込むように変位して、表面に拡がり易い尿を速やかにおむつ側に移動させることができる。また、相対的に面積が大きい大便変位部は、大きな大便を受け入れ易くなる。従って、尿と大便(軟便も含む)の双方とも身体に付着する面積を減らして、より使用感を高めることができる。
そうすると、シートの股の間に対応する領域を、弾性体の力で身体側に向かって凸となるように湾曲させることができ、これにより股に近接させ易いおむつ用補助シートを形成することができる。従って、装着時において、本シートとおむつとの間に所定の空間を形成し易く、変位部をおむつ側に落ち込み易くすることができる。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
また、以下の図において、同一の符号を付した箇所は同様の構成である。
この補助シート20は、図1及び図2に示すように一方向に長いシート状であり、その幅方向Xを股CRの幅方向に沿わせると共に、長手方向Yの一方の端部20Aを下腹部側に、他方の端部20Bを腰部側に配置し、その後、おむつ10を装着して使用するようになっており、これにより、おむつ10とその使用者HMの股CRとの間に配置される。
以下、本発明の補助シート20を詳細に説明する前に、おむつ10と身体との関係、及び補助シート20の使用方法などについて、先に説明する。
このようなおむつ10は、使用者HMの下腹部や臀部のカーブに合わせて装着され、これに対して、股CRの部分は上側に凸となるように湾曲しているため、通常、股CRとの間に空間Sが生じる。
また、寝た状態で過ごすことが多い高齢者や病人等の被介護者は、筋肉がやせて垂れ下がった臀部に従っておむつ10も垂れ下がり、股CRとの間に隙間が生じることが多い。また、当該被介護者は、筋肉の委縮により太もも周り等はやせ細るが、鼠蹊部の内転筋5は残るため、内腿から股CRの周辺7にかけて凹状の窪みが生じ、その窪みとおむつ10との間にも隙間が生じることも多い。このため、被介護者は健常者に比べて、おむつ10と股CRとの間に空間Sがより生じ易くなっている。
なお、本発明の補助シート20は高齢者・介護用のおむつに限られず、乳幼児用おむつにも用いることができる。
具体的には、装着する際は、寝た状態において、補助シート20を被介護者の股CRにあてがってから、おむつ10を履くようにする。これでも、寝た状態で過ごすことが多い被介護者が使用者である場合は、補助シート20とおむつ10との間に所要の空間Sを形成できる。
また、図の補助シート20では、一方の端部20A及び他方の端部20Bをおむつ10と使用者HMとで挟持可能なように、使用時における前後方向の長さLを有している。このため、おむつ10が身体に密着する下腹部側と腰部側に両端部20A,20Bを配置し、その後、おしめ10を履けば、一方の端部20Aを下腹部側に、他方の端部20Bを腰部側にそれぞれ固定できる。従って、使用者HMが動いたとしても、補助シート20を股CRの近くに保持し易くなる。
さらに、両端部20A,20Bの外側(使用者HMと反対側)にホットメルト接着剤や面ファスナー(不図示)等の貼着部を設け、これをおむつ10の不織布からなる表面材14に着脱可能に取り付けるようにすると好ましく、これにより、動きの激しい乳幼児等が使用者HMであっても、補助シート20を股CRの近くにより保持し易くなる。
次に、本発明の第1の実施形態に係る補助シートを、主に図3〜図5を用いて詳細に説明する。
図3〜図5は第1の実施形態に係る補助シート20であって、図3は装着時における身体側の面である平面図、図4(a)は図3のB−B概略断面図、図4(b)は図4(a)の変位部が落ち込んだ状態図、図5(a)は図3の長手方向中央付近のC−C概略断面図、図5(b)は図5(a)の変位部が落ち込んだ状態図である。なお、図3では、理解の便宜のため、変位部を平行斜線で図示している。
これらの図の補助シート20は、肌触りの良い材料を用いるのが好ましく、そのような材料として、起毛立ちし難い不織布を用いることができる。不織布には、親水処理又は疎水処理をした繊維不織布のどちらも使用することができ、例えばポリオレフィン系、ポリエステル、アクリル等をサーマルボンド法やスパンボンド法、スパンレース法等でバインダーを使わずに融着して形成される。
この補助シート20の長手方向Yの寸法(以下、「長さ寸法」という)、及び短手方向Xの寸法(以下、「幅寸法」という)は男女別、年齢別、体格別によって決めればよい。
なお、図3の補助シート20は平面視が略長方形状であるが、本発明の形状はこれに限られるものではなく、例えば、図3の一点鎖線の図に示されるように、下腹部側の端部20A及び/又は腰部側の端部20Bの幅寸法を、股に配置される中央部20Cの幅寸法に比べて大きくし、これによりおむつ10と身体との間に挟まれる面積を大きくして、補助シート20の好ましい装着位置を保持し易くしてもよい。
また、図の襞部32は、身体側に配置される面20dでは、襞部32の返し部32bである先端部が幅方向Xの中心CLを向いている。これにより、通常、尿や軟便は先ず中央部に排泄されることから、尿や軟便は襞部32の中に入って溜まり易くなり、その結果、襞部32に形成された変位部40を、溜められた重量でおむつ10側に落ち込み易くなる。
なお、幅方向Xの両端部のプリーツ状の襞部32−5には変位部40がなく、この襞部32−5は変位を目的とするものではなく、単に尿や軟便を堰き止める機能を有するだけである。
また、各襞部32は上述のように2つの折り目でプリーツ状に形成されているが、本発明はこれに限られず、例えば4つ以上の偶数個の折り目により形成されてもよい。
図4(a)に示すように、各襞部32の長さX1は例えば約4〜14mmであり、各襞部32が略寝た状態において、幅方向Xで互いに隣接する襞部32どうしに間隔X3が設定されている。この間隔X3は無ければ襞部32どうしが重なって好ましくないが、大き過ぎても変位部40どうしの間隔が大きくなってしまうため好ましくない。そこで、中心CLを挟んで対向する襞部32−3と襞部32−4の間隔X2を除き、間隔X3は例えば約2〜12mmとされている。
なお、中心CL付近の互いに対向する襞部32−3と襞部32−4の間隔X2は例えば約5〜16mmであり、X3<X2となっている。
また、図3に示すように、襞部32は、後述する変位部40の変位以外では開かないように、長手方向Yの両端部(使用時の前後)が接着剤18等でとめられている。
このようにして、各襞部32に複数の切断部30が形成され、互いに隣接する切断部30,30どうしの間が変位部40となる。本実施形態の場合、変位部40の長手方向Yの両側を挟む2つの切断部30,30どうしの間隔Y1は約4〜20mmとされている。
これにより、図4(b)、図5(b)、図6、及び図7に示すように、変位部40に排泄物URが付着すると、変位部40は排泄物URの重みにより、おむつ10側に落ち込むように変位し、変位部40の両端の切断部30,30、及びその切断部30で画される孔HRから、付着した軟便や尿等の排泄物URがおむつ10側に落ち、おむつ10はその尿や軟便の液体を吸収することになる。
なお、図の各襞部32における変位部40は、襞部32の長さX1に略対応して約4〜14mm程度の落ち込み可能な寸法Z1を有しており、好ましくは変位した後の底部40aがおむつ10に接触するようになっている。これにより、おむつ10の繊維が密集した表面材14が、その毛細管現象により変位部40に付いた軟便等を積極的に吸収することができる。
そして、変位部40は落ち込んでいるので、身体に接触する恐れが少なく、排泄物URが少なくとも大量に付着していないために落ち込んでいない部分だけが身体に接触することになる。
また、図3及び図5に示すように、切断部30は幅方向Xに略沿っているが、本発明はこれに限られるものではなく、幅方向Xの成分をもって斜めに切れ目を入れてもよい。
但し、幅方向Xで互いに隣接する襞部32どうしの関係では、互いに切断部30の位置をずらして配置するのが好ましい。例えば、図3の襞部32−1と、この襞部32−1に幅方向Xで隣接する襞部32−2に示すように、長手方向Yの位置をずらして切断部30を配置するとよい。これにより、上述したように、幅方向Xに互いに隣接する襞部32どうしの間隔X3が小さくても、切れ目である切断部30どうし(例えば図3の30−1と30−2)がつながってしまう事態を有効に回避できる。なお、図では、幅方向Xの中心CLを挟んだ左右の襞部32−1,32−2の間隔X2は間隔X3に比べて大きいため、襞部32−3,32−4における切断部30は、長手方向Yの位置が同様とされている。
具体的には、図4の一点鎖線で囲った部分拡大図に示すように、襞部32は厚み方向Zの互いに対向する面24a,24bどうし、及び面24c,24dどうしが固着した固着部24を有し、これにより、襞部32の固着部24を有する部分の周辺は、襞部32が開かない(折り目32a,32bが広がらない)ようになっている。そして、図3に示すように、この固着部24と変位部40とが切断部30を間に挟みながら交互に配置されている(換言すれば、固着部24は2つの切断部30おきに形成されている。)。
なお、図4(a)の固着部24は、プリーツ状の襞部32を形成した後に、上下面をコテ等で押さえて熱で不織布を溶着することで形成されており、襞部32の厚み方向Zの全体が固着している。
以上のようにして、プリーツ状の襞部32の全体が開いたり、尿や軟便URが付着していない部分が変位部40に引きずられて、連続的に落ち込んだりする事態を防止している。
さらに、このように軟便や尿が付着した表面が身体に触れる領域が小さくなった結果、例えば、横向きで寝た状態の被介護者等の肌を軟便や尿が伝わることも抑制でき、従って、所謂横漏れ防止効果も有効に発揮される。
次に、本発明の上記第1の実施形態の第1の変形例について図8、図9を用いて説明する。
図8は当該第1の変形例に係る補助シート50であって、図3の部分に対応した部分拡大図である。この図の補助シート50が図1〜図7の補助シート20と異なるのは、切断部30の形状のみである。
すなわち、固着部24と変位部40との間の切断部30は、装着時の股側における襞部32の先端部(返し部)32bに対応する部分30aが、平面視において、隣接する固着部24側に曲がった角丸形状となっている。換言すれば、ドット状の固着部24がある領域SEの両端の切断部30,30は、襞部32の先端部(返し部)32bに向かうに従って、徐々に互いに接近している。
本第1の変形例は以上のように構成されており、このため、図9に示すように、変位部40がおむつ側に落ち込んでも、落ち込まずに残った領域SEにおける襞部32の先端部32bの角部は、身体に接触しても刺激を和らげることができる。
次に、本発明の上記第1の実施形態の第2の変形例について図10、図11を用いて説明する。
図10は当該第2の変形例に係る補助シート60であって、図3の部分に対応した部分拡大図である。この図の補助シート60が図1〜図7の補助シート20と異なるのは、切断部30の形状のみである。
すなわち、切断部30は平面視において波型形状を有している。この波型形状はプリーツ状の襞部32を形成した後、その襞部32にジグザグに切れ目を入れて形成すればよい。なお、波型形状は、切断部30の一部にのみ形成されても構わないが、本変形例では切断部30の全体が波型形状とされている。
本第2の変形例は以上のように構成されており、このため、図11に示すように、変位部40がおむつ側に落ち込んで、その落ち込んだ変位部40の両端にある切断部30から軟便等がおむつ側に落ちる際、波型形状が契機となって、おむつ側に落ち易くなる。従って、いち早く軟便等をおむつに移動させて、変位部40から排泄物が身体側に溢れ出ることを有効に回避できる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る補助シートついて図面を用いて説明する。
図12は当該第2の実施形態に係る補助シート70の平面図である。なお、図12では、理解の便宜のため、変位部40を平行斜線で図示している。
この図の補助シート70が第1の実施形態に係る補助シート20と主に異なるのは、変位部40の面積である。
すなわち、変位部40は、肛門周辺である大便が排泄される領域に配置された大便変位部42と、尿道の出口周辺である尿が排泄される領域に配置された尿変位部43とを有している。なお、図の補助シート70は男性用であり、長手方向Yの中心部を境に、一方の端部20A側が尿変位部43、他方の端部20B側が大便変位部42とされているが、本発明はこれに限られるものではない。
次に、本発明の第3の実施形態に係る補助シートついて図面を用いて説明する。
図14及び図15は当該第3の実施形態に係る補助シート80であり、図14はその概略斜視図、図15は図14のF−F概略断面図である。なお、図14は手前側が凸となるように湾曲した図であり、上述した固着部などは省略して図示している。
これらの図の補助シート80が第1の実施形態に係る補助シート20と異なるのは、湾曲したシート状とされている点である。
すなわち、補助シート80の本体であるシート21は、少なくとも、装着時における股の間に対応するG−G領域であって、股の幅方向(図15の左右方向)の両端部80a,80bに、装着時の前後方向(シート21の長手方向Y)に沿って、ゴム紐等の弾性体77が設けられている。
この弾性体77は、シート21を拡げた状態において(図3のような状態)、長手方向Yの中心部に向かって張力を発揮するようになっている。
従って、頭部側に向かって凸となる股であっても、補助シート80を股に近接して装着させ易くし、おむつとの間に所要の空間S(図1参照)を形成し易くすることができる。
例えば、本発明の補助シートと共に用いられるおむつは使い捨ておむつに限られず、例えば、布おむつであってもよい。
また、上記好ましい実施形態では、一枚のシートを長手方向に沿って折ることでプリーツ状の襞部を形成しているが、本発明はこれに限られず、短手方向に沿って折ることでプリーツ状の襞部を形成してもよい。
また、上記好ましい実施形態では、プリーツ状の襞部を利用して変位部を形成しているが、本発明はこれに限られず、例えば、不織布シートをアコーデオン状に折り、このアコーデオン状の折った方向に沿って適宜複数の切断部が形成された第一の不織布と、この第一の不織布とは別の不織布シートであって、複数の貫通孔が形成された第二の不織布とを重ね合わせ、前記貫通孔から露出するアコーデオン状の部分を変位部にするようにしてもよい。
Claims (6)
- おむつとその使用者の股との間に配置されるシートであり、
少なくとも前記シートの周縁を除く領域に、厚み方向を切断した複数の切断部を有し、
互いに隣接する前記切断部どうしの間に、前記股からの排泄物が付着することで前記おむつ側に落ち込むように変位する変位部が形成され、
前記変位部は間隔をあけて複数配置されており、
前記シートは、プリーツ状に折られた襞部を有し、この襞部の全幅を切るようにして、厚み方向全体を切った複数の切れ目を入れて前記複数の切断部が形成されており、
前記襞部は厚み方向が固着した固着部を有し、この固着部と前記変位部とが前記切断部を間に挟みながら交互に配置されるようになっている
ことを特徴とするおむつ用補助シート。 - 前記固着部はドット状であることを特徴とする請求項1に記載のおむつ用補助シート。
- 前記固着部と前記変位部との間の前記切断部は、装着時の前記股側における前記襞部の先端部に対応する部分が、平面視において、隣接する前記固着部側に曲がった角丸形状となっていることを特徴とする請求項2に記載のおむつ用補助シート。
- 前記切断部は平面視において波型形状を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のおむつ用補助シート。
- 前記変位部は、大便が排泄される領域に配置された大便変位部と、尿が排泄される領域に配置された尿変位部とを有し、
前記尿変位部は前記大便変位部に比べて平面視における面積が小さい
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のおむつ用補助シート。 - 前記シートは、少なくとも、装着時における股の間に対応する領域であって、股の幅方向の両端部には、装着時の前後方向に沿って、前記シートを拡げた状態で張力を発揮するように弾性体が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のおむつ用補助シート。
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