JP6151213B2 - 反響消去装置、反響消去方法、プログラム - Google Patents
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Description
yl(k)=a(k)+b(k)…(式1)
と表すことができる。
yl'(k)=a(k)+sw(k)b(k)…(式2)
と表される信号を周波数領域で推定していることになる。式2をさらに書き換えると、
yl'(k)=a(k)+sw(k)b(k)
=[0.5+0.5sw(k)][a(k)+b(k)]+[0.5-0.5sw(k)][a(k)-b(k)]
=[0.5+0.5sw(k)]yl(k)+[0.5-0.5sw(k)]yc(k)…(式3)
となる。但し0.5+0.5sw(k)= 0.5sin(π/L)+0.5(図9),0.5-0.5sw(k)= 0.5-0.5sin(π/L)(図11)であるから、推定値yl’(k)は、図9の形状の窓をかけたyl(k)と、図11の形状の窓をかけたyc(k)との和として表される。このため、図3の構成では、推定対象であるyl(k)にかけられたのと同じ形状の窓を、入力信号dに適用するために、直流サイン窓かけ部130が必要となる。
以下に、偶数成分窓かけ補正部132の具体的な実現方法について説明する。例えば、偶数成分窓かけ補正部132は、偶数番目の要素の配列Y(0),Y(2),...,Y(2L-2)を一旦、L点の逆離散周波数変換によって時間信号の配列に変換し、そこで、サイン窓sw(k)を適用(窓かけ補正)した後、再び、離散周波数変換によって、周波数領域に変換したものを所望の信号配列として取得することが出来る。しかしながらこの手順に従うと、演算量の増加が避けられない。そのため、偶数成分窓かけ補正部132を、周波数領域において、直接等価な処理を実行するように構成してもよい。厳密に等価な処理としては、偶数成分窓かけ補正部132は、サイン窓sw(k)を離散周波数変換してなる信号配列と、偶数番目の離散周波数に対応する係数からなる配列Y(0),Y(2),...,Y(2L-2)との巡回畳込を実行すればよい。ただし、この場合も、巡回畳込みに要する演算量は依然として大きい。そこで、本実施例では、偶数成分窓かけ補正部132は、サイン窓sw(k)を離散周波数変換してなる信号配列の要素のうち、その大きさが大きい順にK個の要素のみを用いて偶数番目の離散周波数に対応する係数からなる配列との巡回畳込を実行する(S132)。なお、Lはフレーム長(サンプル配列の要素数)である。Lは、サイン窓sw(k)の長さ(係数の数)に相当する。KをK<Lを充たす整数とする。KはLの10分の1程度とすれば好適である。本実施例の反響消去装置1は、偶数成分窓かけ補正部132が上述のように、K個の要素に限り巡回畳込を実行することで、演算量の増加を抑えながら、精度の高い近似を実現することができる。
以下に、誤差補正付偶奇成分分割型インパルス応答周波数特性推定部133の実現方法について説明する。
He(l)=He(l)+Xe*(l)Fe(E(l))
Ho(l)=Ho(l)+jXo*(l)Fo(E(l))…(式4)
とインパルス応答の離散周波数特性の推定値を更新する(S133)。ここで、Fe(E(l))は、誤差E(l) (l=0,1,…,L-1)の配列に対して、近似的に離散周波数を0.5ポイントシフトさせる作用を含む。この作用は、Lより小さい長さのフィルタと誤差E(l) (l=0,1,…,L-1)の配列の巡回畳込によって実現される。離散周波数を0.5ポイントシフトさせる作用は、偶数番目の合成信号周波数特性の配列に、偶数成分窓かけ補正部132を適用することにより、偶数番目の合成信号周波数特性の配列を0.5ポイントシフトさせることと整合させる効果がある。さらに、0.5ポイントシフトされた誤差の配列に対して、時間領域で配列の両端を抑圧する窓かけと等価な効果を持つ周波数領域のフィルタを作用させてもよい。これにより、偶数成分窓かけ補正部132において、時間領域でサイン窓をかける効果を周波数領域で近似的に実現することによる歪みの影響が、時間領域において、主に、配列の両端に現れる問題に対処することができる。
参照信号周波数特性保持部101は、2L点の時間領域の参照信号配列を直接、離散周波数変換してもよい。また、2L点の時間領域の参照信号配列を、前半のL点と後半のL点の2つに分割し、両者の各要素の和として構成されるL点の配列を離散周波数変換して、偶数番目の周波数領域の配列を得、前半のL点と後半のL点の2つに分割された両者の各要素の差を離散周波数が0.5ポイントシフトされるように変調窓を乗じた後に、L点の離散周波数変換を施すことで、奇数番目の周波数領域の配列を得てもよい。
本発明の反響消去装置は、サイン窓を適用して周波数変換された入力信号から、精度高く反響信号を消去可能とするために、反響信号の周波数領域での信号配列の推定値の情報を含む合成信号周波数特性から、所望の情報のみを周波数領域において的確に抽出する構成を実現している。
Claims (8)
- 音響再生装置と音響収音装置との間のインパルス応答の離散周波数変換係数の推定値と、前期音響再生装置に与える再生信号に相当する参照信号の配列の離散周波数変換係数と、を対応する離散周波数毎に乗算して合成信号周波数変換係数を生成する合成信号周波数特性生成部と、
前期音響収音装置からの入力信号から有限要素数のサンプル配列を得、前記サンプル配列の要素数(フレーム長)を半周期とするサイン関数からなるサイン窓を前記サンプル配列に乗算するサイン窓かけ部と、
前記合成信号周波数変換係数からなる配列において最も低い離散周波数を偶数番目の配列の最初の係数として、前記合成信号周波数変換係数からなる配列中の奇数番目の離散周波数に対応する係数からなる配列を逆離散周波数変換した結果の虚数部と、所定の配列を逆離散周波数変換した結果とが等しくなるような、前記所定の配列を奇数成分虚数配列として抽出する奇数成分虚数部抽出部と、
前記合成信号周波数変換係数からなる配列中の偶数番目の離散周波数に対応する係数からなる配列に、前記サイン窓を時間領域において適用した場合と等価な周波数領域の処理を実行して偶数成分窓かけ補正配列を取得する偶数成分窓かけ補正部と、
前記奇数成分虚数配列と、前記偶数成分窓かけ補正配列を加算する加算部と、
、
前記サイン窓を乗算した入力信号の配列を離散周波数変換して、窓かけ後の信号の離散周波数変換係数の配列を取得する窓かけ後離散周波数変換部と、
前記加算された配列を、前記窓かけ後の信号の離散周波数変換係数の配列から減算する周波数領域減算部と、
前記減算された配列を誤差として、前記誤差を最小化するように、前記参照信号の離散周波数変換係数の配列の偶数番目の成分と奇数番目の成分のそれぞれに対応する前記インパルス応答の離散周波数変換係数の推定値を生成する誤差補正付偶奇成分分割型インパルス応答周波数特性推定部と、
前記減算された配列、あるいは前記減算された配列に所定の信号処理を施した配列を逆離散周波数変換して、時間領域の信号配列を取得する信号処理後逆離散周波数変換部と、
前記時間領域の信号配列に前記サイン窓を乗算するサイン窓かけ重畳部と、
を含む反響消去装置。 - 請求項1に記載の反響消去装置であって、
前記偶数成分窓かけ補正部が、
前記サイン窓を離散周波数変換してなる信号配列と、前記偶数番目の離散周波数に対応する係数からなる配列との巡回畳込を実行する
反響消去装置。 - 請求項1に記載の反響消去装置であって、
Lを前記フレーム長とし、KをK<Lを充たす整数とし、
前記偶数成分窓かけ補正部が、
前記サイン窓を離散周波数変換してなる信号配列の要素のうち、その大きさが大きい順にK個の要素のみを用いて前記偶数番目の離散周波数に対応する係数からなる配列との巡回畳込を実行する
反響消去装置。 - 請求項3に記載の反響消去装置であって、
前記Kを前記Lの10分の1とする
反響消去装置。 - 音響再生装置と音響収音装置との間のインパルス応答の離散周波数変換係数の推定値と、音響再生装置に与える再生信号に相当する参照信号の配列の離散周波数変換係数と、を対応する離散周波数毎に乗算して合成信号周波数変換係数を生成する合成信号周波数特性生成ステップと、
前期音響収音装置からの入力信号から有限要素数のサンプル配列を得、前記サンプル配列の要素数(フレーム長)を半周期とするサイン関数からなるサイン窓を前記サンプル配列に乗算するサイン窓かけステップと、
前記合成信号周波数変換係数からなる配列において最も低い離散周波数を偶数番目の配列の最初の係数として、前記合成信号周波数変換係数からなる配列中の奇数番目の離散周波数に対応する係数からなる配列を逆離散周波数変換した結果の虚数部と、所定の配列を逆離散周波数変換した結果とが等しくなるような、前記所定の配列を奇数成分虚数配列として抽出する奇数成分虚数部抽出ステップと、
前記合成信号周波数変換係数からなる配列中の偶数番目の離散周波数に対応する係数からなる配列に、前記サイン窓を時間領域において適用した場合と等価な周波数領域の処理を実行して偶数成分窓かけ補正配列を取得する偶数成分窓かけ補正ステップと、
前記奇数成分虚数配列と、前記偶数成分窓かけ補正配列を加算する加算ステップと、
前記サイン窓を乗算した入力信号の配列を離散周波数変換して、窓かけ後の信号の離散周波数変換係数の配列を取得する窓かけ後離散周波数変換ステップと、
前記加算された配列を、前記窓かけ後の信号の離散周波数変換係数の配列から減算する周波数領域減算ステップと、
前記減算された配列を誤差として、前記誤差を最小化するように、前記参照信号の離散周波数変換係数の配列の偶数番目の成分と奇数番目の成分のそれぞれに対応する前記インパルス応答の離散周波数変換係数の推定値を生成する誤差補正付偶奇成分分割型インパルス応答周波数特性推定ステップと、
前記減算された配列、あるいは前記減算された配列に所定の信号処理を施した配列を逆離散周波数変換して、時間領域の信号配列を取得する信号処理後逆離散周波数変換ステップと、
前記時間領域の信号配列に前記サイン窓を乗算するサイン窓かけ重畳ステップと、
を含む反響消去方法。 - 請求項5に記載の反響消去方法であって、
前記偶数成分窓かけ補正ステップが、
前記サイン窓を離散周波数変換してなる信号配列と、前記偶数番目の離散周波数に対応する係数からなる配列との巡回畳込を実行する
反響消去方法。 - 請求項5に記載の反響消去方法であって、
Lを前記フレーム長とし、KをK<Lを充たす整数とし、
前記偶数成分窓かけ補正ステップが、
前記サイン窓を離散周波数変換してなる信号配列の要素のうち、その大きさが大きい順にK個の要素のみを用いて前記偶数番目の離散周波数に対応する係数からなる配列との巡回畳込を実行する
反響消去方法。 - コンピュータを、請求項1から4の何れかに記載の反響消去装置として機能させるためのプログラム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014091388A JP6151213B2 (ja) | 2014-04-25 | 2014-04-25 | 反響消去装置、反響消去方法、プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014091388A JP6151213B2 (ja) | 2014-04-25 | 2014-04-25 | 反響消去装置、反響消去方法、プログラム |
Publications (2)
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JP2015211323A JP2015211323A (ja) | 2015-11-24 |
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Family Applications (1)
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JP2014091388A Active JP6151213B2 (ja) | 2014-04-25 | 2014-04-25 | 反響消去装置、反響消去方法、プログラム |
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