JP6150264B1 - 自動車用運転補助装置及びその取付方法 - Google Patents

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Abstract

一般の自動車に対し容易に取り付けることが可能な自動車用運転補助装置及びその取付方法を提供する。自動車用運転補助装置(10)は、手動操作部材(17)により手動ブレーキ操作が行われた場合にブレーキペダル押圧部材(15)が自動車前方に動いてブレーキペダル(21)を押圧し、手動操作部材(17)により手動アクセル操作が行われた場合にアクセルペダル押圧部材(16)が自動車前方に動いてアクセルペダル(22)を押圧する。ブレーキペダル押圧部材(15)及びアクセルペダル押圧部材(16)はベースプレート(18)に設けられている。ベースプレート固定部材(19)は、フロア(13)の上に置かれたベースプレート(18)が所定位置から移動することを防止するために、ベースプレート(18)を下方向に押し付けるとともに、ダッシュボード(69)を上方向に押し付けた状態で、ベースプレート(18)をフロア(13)に固定させる。

Description

本発明は、自動車のブレーキペダル及びアクセルペダルの手動操作を可能にして、下肢の不自由な人でも自動車を運転できるようにした自動車用運転補助装置及びその取付方法に関する。
下肢の不自由な人が自動車を運転するために、ブレーキペダル及びアクセルペダルを足で踏み込む代わりに、それらを手動で操作できるようにした自動車の運転補助装置(以下、自動車用運転補助装置という)が知られている(特許文献1)。
特許文献1には、ブレーキペダルを押圧するブレーキペダル押圧部材を構成するブレーキペダル押圧用アームと、アクセルペダルを押圧するアクセルペダル押圧部材を構成するアクセルペダル押圧用アームと、各アームを手動で操作するための手動操作レバーとを備えた自動車用運転補助装置が記載されている。ブレーキペダル押圧用アーム、アクセルペダル押圧用アーム、及び手動操作レバーは、運転席のフロア上に設けられたベースプレートに着脱自在に取り付けられている。このため、上記各部材をベースプレートから取り外すことにより、健常者と自動車を共用することが可能とされている。
特許第4154496号
特許文献1の装置では、ベースプレートがフロア上を移動することを防止するために、フロアに特殊な加工を施すなどして、ベースプレートをフロアに予め取り付けている。一般に普及している自動車はフロアが未加工であるから、フロアを加工する技術を持った技師でなければ、ベースプレートをフロアに取り付けることは困難である場合が多い。このため、一般の自動車には、自動車用運転補助装置を取り付けることは難しい。
本発明は、一般の自動車に対し容易に取り付けることが可能な自動車用運転補助装置及びその取付方法を提供することを目的とする。
本発明の自動車用運転補助装置は、自動車のブレーキ操作及びアクセル操作を手動で行うための手動操作部材と、ブレーキペダルを押圧するためのブレーキペダル押圧部材と、アクセルペダルを押圧するためのアクセルペダル押圧部材と、ブレーキペダル押圧部材及びアクセルペダル押圧部材が設けられており、運転席側のフロアの上に置かれるベースプレートと、ベースプレートをフロア側の第1方向に押し付けるとともに、ダッシュボードを第1方向とは反対の第2方向に押し付けた状態で、ベースプレートをフロアに固定するベースプレート固定部材とを備える。
ベースプレート固定部材は、上面及び下面を有し、上下方向への長さの調整が可能な伸縮部材と、伸縮部材を一定の長さに伸長させて、下面をベースプレートに押し付けるとともに、上面をダッシュボードに押し付けた状態で、伸縮部材を一定の長さに固定する長さ固定部材とを有することが好ましい。
ベースプレートにおけるベースプレート固定部材の位置を決めて、ベースプレート固定部材がベースプレート上で移動することを防止する位置決め部材を有することが好ましい。
フロアに対するベースプレートの傾きを調節するための傾き調節部材を有することが好ましい。
ベースプレートは、矩形形状をしており、長手方向が自動車の幅方向に沿うようにフロアに配されており、位置決め部材は、長手方向に沿って2つ以上設けられていることが好ましい。
ベースプレートは、矩形形状をしており、長手方向が自動車の幅方向に沿うようにフロアに配されており、傾き調節部材は、長手方向に沿って2つ以上設けられていることが好ましい。
本発明の自動車用運転補助装置の取付方法は、手動操作部材でブレーキペダル押圧部材を操作してブレーキペダルを押圧するとともに、手動操作部材でアクセルペダル押圧部材を操作してアクセルペダルを押圧する自動車用運転補助装置を自動車に取り付ける取付方法であって、ブレーキペダル押圧部材及びアクセルペダル押圧部材が設けられたベースプレートを運転席側のフロアの上に置く第1の工程と、第1の工程後、ベースプレートをフロア側の第1方向に押し付けるとともに、ダッシュボードを第1方向とは反対の第2方向に押し付けるベースプレート固定部材により、ベースプレートをフロアに固定する第2の工程とを含む。
本発明の自動車用運転補助装置及びその取付方法によれば、一般の自動車に対し容易に取り付けることができる。
自動車用運転補助装置が取り付けられた自動車の運転席を示す斜視図である。 自動車用運転補助装置の正面側斜視図である。 アーム回転機構を説明する説明図である。 ギヤカバーを説明する説明図である。 手動操作部材の構成を説明する説明図である。 手動操作部材の長さ調整を説明する説明図である。 手動操作部材とブレーキ用アームとの連結を説明する説明図である。 ベースプレートを下側から見た斜視図である。 ベースプレートに取り付けられた各部材を説明する説明図である。 アクセル規制部材を説明する説明図である。 位置決め部材を説明する説明図である。 図11におけるXII−XIIに沿う要部断面図である。 ベースプレート固定部材でベースプレートをフロアに固定した状態を説明する説明図である。 ベースプレート固定部材の斜視図である。 自動車用運転補助装置の取付手順を説明する説明図である。 自動車用運転補助装置の取付手順を説明する説明図である。 自動車用運転補助装置の取付手順を説明する説明図である。 手動ブレーキ操作を説明する説明図である。 手動アクセル操作を説明する説明図である。 自動車用運転補助装置の別の取付手順を説明する説明図である。 グリップ部の変形例を示す斜視図である。 グリップ部の別の変形例を示す斜視図である。
図1において、本発明の自動車用運転補助装置10は、下肢の不自由な身体障害者が自動車11を運転するために、運転席12側のフロア13に取り付けて使用される。
図2において、自動車用運転補助装置10は、ブレーキペダル押圧部材15と、アクセルペダル押圧部材16と、手動操作部材17と、ベースプレート18と、ベースプレート固定部材19とを備える。自動車用運転補助装置10を使用することにより、自動車11の幅方向W(以下、単に幅方向という)に並んで設けられているブレーキペダル21及びアクセルペダル22を足で踏み込む代わりに、手動操作部材17を手で操作して自動車のブレーキ操作及びアクセル操作を手動で行うことが可能である。
本実施形態では、手動操作部材17を初期位置Nから自動車11の前方側(以下、単に前方側という)のB方向へ押し込む操作を手動ブレーキ操作とし、手動操作部材17を初期位置NからB方向とは反対、すなわち自動車11の後方側(以下、単に後方側という)のA方向へ引っ張る操作を手動アクセル操作とする。手動ブレーキ操作が行われた場合は、ブレーキペダル押圧部材15が前方側に動いてブレーキペダル21を押圧する。手動アクセル操作が行われた場合は、アクセルペダル押圧部材16が前方側に動いてアクセルペダル22を押圧する。なお、手動操作部材17が初期位置Nにある場合には、手動ブレーキ操作と手動アクセル操作が行われない状態、すなわち、ニュートラルの状態とされる。
ブレーキペダル押圧部材15は、ブレーキ用アーム15aと、ブレーキ用ローラー15bとを有する。ブレーキ用アーム15aは、ブレーキ用ローラー15bを回転自在に支持している。ブレーキ用アーム15aは、手動ブレーキ操作が行われた場合には、ブレーキ用ローラー15bを前方側へ移動させる。ブレーキ用ローラー15bは、自動車用運転補助装置10をフロア13に取り付けた状態ではブレーキペダル21と当接する。ブレーキ用ローラー15bは、手動ブレーキ操作に応じて、ブレーキペダル21上を転動し、ブレーキペダル21を押圧する。なお、ブレーキ用ローラー15bの直径は、フルブレーキを行った場合でもブレーキ用ローラー15bがブレーキペダル21上から脱落しないように設計されている。ブレーキ用ローラー15bの直径は、6.0〜7.0cmであることが好ましく、例えば6.3cmである。
アクセルペダル押圧部材16は、アクセル用アーム16aと、アクセル用ローラー16bとを有する。アクセル用アーム16aは、アクセル用ローラー16bを回転自在に支持している。アクセル用アーム16aは、手動アクセル操作が行われた場合には、アクセル用ローラー16bを前方側へ移動させる。アクセル用ローラー16bは、自動車用運転補助装置10をフロア13に取り付けた状態ではアクセルペダル22と当接する。アクセル用ローラー16bは、手動アクセル操作に応じて、アクセルペダル22上を転動し、アクセルペダル22を押圧する。なお、アクセル用ローラー16bの直径は、アクセル全開とした場合でもアクセル用ローラー16bがアクセルペダル22上から脱落しないように設計されている。アクセル用ローラー16bの直径は、6.0〜7.0cmであることが好ましく、例えば6.3cmである。
ブレーキ用アーム15aとアクセル用アーム16aは、アーム回転機構24(本発明の「回転機構」に相当する)によって、互いに異なる方向へ作動される。
図3に示すように、アーム回転機構24は、第1の回転軸25と、第2の回転軸26と、第1の歯車27と、第2の歯車28と、第1〜第3の軸支持プレート29〜31とを有している。なお、図3では、ブレーキ用アーム15aとアクセル用アーム16aとアーム回転機構24の関係がわかりやすいように、手動操作部材17、ベースプレート固定部材19、及び後述するアクセル規制部材53を省略している。
第1の回転軸25は、ブレーキ用アーム15aに設けられた回転軸用挿通孔(図示せず)に挿通されている。第1の回転軸25とブレーキ用アーム15aとは、ネジ(図示せず。本発明の「角度固定部材」に相当する)などで固定されている。ネジを外すことで、ブレーキ用アーム15aは、アーム回転機構24とは独立して、ベースプレート18に対する角度θ1(図10参照)が調整可能である。一方、ネジで固定することで、ブレーキ用アーム15aを所望の角度に固定することが可能である。
第1の回転軸25は、一端が第1の軸支持プレート29に軸支され、他端が第2の軸支持プレート30に軸支され、その途中が第3の軸支持プレート31に形成された開口(図示せず)に挿通されている。なお、第1〜第3の軸支持プレート29〜31は、後述するベースプレート18の長手方向に沿って立設されている。
第2の回転軸26は、アクセル用アーム16aに設けられた回転軸用挿通孔(図示せず)に挿通されている。第2の回転軸26とアクセル用アーム16aとは、ネジ32(本発明の「角度固定部材」に相当する)で固定されている。ネジ32を外すことで、アクセル用アーム16aは、アーム回転機構24とは独立して、ベースプレート18に対する角度θ2(図10参照)が調整可能である。一方、ネジ32で固定することで、アクセル用アーム16aを所望の角度に固定することが可能である。
第2の回転軸26は、一端が第3の軸支持プレート31に軸支され、他端が第2の軸支持プレート30に軸支されている。第2の回転軸26は、例えば、第1の回転軸25よりも後方側であり、かつ、ベースプレート18に対し高い位置に配されている(図2参照)。
第1の歯車27は、第1の回転軸25にネジなどで固定されており、第1の回転軸25と一体となって回転する。
第2の歯車28は、第2の回転軸26にネジなどで固定されており、第2の回転軸26と一体となって回転する。第2の歯車28は、第1の歯車27に対応する位置に配されており、第1の歯車27と噛合する。
第1の歯車27と第2の歯車28とが噛合することにより、第1の回転軸25と第2の回転軸26とは、互いに反対方向へ回転することが可能とされている。このため、例えば、第1の回転軸25がX方向へ回転した場合は、第2の回転軸26がX方向とは反対のY方向へ回転する(図18参照)。このとき、ブレーキ用アーム15aは、第1の回転軸25を中心としてX方向へ回転し、アクセル用アーム16aは、第2の回転軸26を中心としてY方向へ回転する。
なお、本実施形態では、手動ブレーキ操作、すなわち、手動操作部材17がB方向へ操作された場合に、ブレーキ用アーム15a及び第1の回転軸25がX方向へ回転し、アクセル用アーム16a及び第2の回転軸26がY方向へ回転する(図18参照)。一方、手動アクセル操作、すなわち、手動操作部材17がA方向へ操作された場合に、ブレーキ用アーム15a及び第1の回転軸25がY方向へ回転し、アクセル用アーム16a及び第2の回転軸26がX方向へ回転する(図19参照)。
図4に示すように、アーム回転機構24は、第1の歯車27と第2の歯車28との間に異物が入り込むことを防止するためのギヤカバー33(本発明の「カバー部材」に相当する)を有する。ギヤカバー33は、少なくとも第1の歯車27及び第2の歯車28の周囲を覆うように配置され、第2の軸支持プレート30及び第3の軸支持プレート31に対し、例えばネジで固定される。アクセル用アーム16aがY方向へ回転することを許容するため、ギヤカバー33には、前方側から後方側にかけて切り欠き33aが形成されている。アクセル用アーム16aの角度θ2の調整を行う場合は、この切り欠き33aを介してネジ32の締緩作業を行うことが可能とされている。
図5に示すように、手動操作部材17は、グリップ部42と、第1のロッド43と、第2のロッド44と、長さ調節部材45と、連結部46とを有している。グリップ部42は、例えば、幅方向Wに沿って延びる円柱形状をしており、運転者が手で握る部分である。
第1のロッド43は、円筒または円柱形状をしており、一端が、グリップ部42の幅方向Wの途中(例えば、ほぼ中間部分)に接続されている。第1のロッド43の他端は自由端である。第1のロッド43には、後述する長さ調節部材45のネジ部材48と螺合するネジ穴43aが形成されている。
第2のロッド44は、円筒形状をしており、内径が第1のロッド43の外径よりも大きくされている。第2のロッド44は、一端から、第1のロッド43の他端が挿入可能とされている。第2のロッド44には、後述するネジ部材48を挿通するための開口44aが形成されている。開口44aは、第2のロッド44の軸方向に伸びている。
長さ調節部材45は、手動操作部材17の長さを調節するためのものである。長さ調節部材45は、挟持部材47と、ネジ部材48とで構成される。
挟持部材47は、第2のロッド44とネジ部材48との間に配される。挟持部材47には、ネジ部材48を挿通するための開口47aが形成されている。
ネジ部材48は、第1のロッド43を第2のロッド44に挿入した状態で、挟持部材47の開口47a及び第2のロッド44の開口44aを介して、第1のロッド43のネジ穴43aに螺合される。
ネジ部材48が締められた場合は、第1のロッド43と挟持部材47とにより第2のロッド44が挟持される。これにより、第2のロッド44に対する第1のロッド43の移動が規制され、手動操作部材17の長さが固定とされる。
一方、図6に示すように、ネジ部材48が緩められた場合は、第2のロッド44に対する第1のロッド43の移動が開口44aの範囲内で許容され、手動操作部材17の長さを調整することが可能とされる。
図7に示すように、連結部46は、2枚の平板46aを有し、これら2枚の平板46aによって手動操作部材17とブレーキ用アーム15aとを連結する。平板46aの一端は、手動操作部材17の他端と固定されている。平板46aの他端は、ブレーキ用アーム15aに挿通された連結軸46bに対して回転可能に軸支されている。これにより、手動操作部材17が自動車11の高さ方向、すなわち上下方向(以下、単に上下方向という)に多少動いたとしても、その上下方向に動く力が連結部46で吸収され、ブレーキ用アーム15aに直接加わる力が軽減される。また、手動操作部材17を持ち上げることにより、運転者が運転席12へ容易に乗り降りすることが可能である。
図8に示すように、ベースプレート18は、矩形形状をした平面部18aと、平面部18aの4辺からほぼ垂直に立設した4つの側面部18bとで構成される。すなわち、ベースプレート18は、下面が開口した箱形をしている。ベースプレート18は、平面部18aの長手方向が自動車11の幅方向Wに沿うように、フロア13に配される。ベースプレート18を配置する向きは、手動ブレーキ操作及び手動アクセル操作を可能とするために、ブレーキペダル押圧部材15がブレーキペダル21に対応し、アクセルペダル押圧部材16がアクセルペダル22に対応する向きとされる。
図9に示すように、平面部18aの上面には、アーム回転機構24と、操作ガイド部材52と、アクセル規制部材53と、ベースプレート固定部材19を位置決めするための位置決め部材54とが設けられている。平面部18aの下面には、フロア13に対するベースプレート18の傾きを調節するための傾き調節部材66が設けられている(図8参照)。
操作ガイド部材52は、手動操作部材17をベースプレート18から一定の高さに支持するとともに、手動操作部材17が幅方向Wへ動くことを規制することで、手動操作部材17をA方向またはB方向へ確実に操作できるようにガイドする。すなわち、操作ガイド部材52は、手動操作部材17を、手動ブレーキ操作または手動アクセル操作の操作方向に従ってガイドする。操作ガイド部材52は、基台56と、ロッド支持部57とを有する。
基台56は、ベースプレート18に対し、例えばボルト及びナットなどで固定されている。基台56は、ブレーキペダル押圧部材15と対向する板状の平板部56aを有する。平板部56aには、後述するロッド支持部57の取付部材60を挿通するための開口58が形成されている。開口58は、上下方向に延びており、例えば幅方向Wに沿って2つ並んでいる。
ロッド支持部57は、平板形状をしており、上端に切り欠き部57aを有する。この切り欠き部57aに第2のロッド44が支持される。ロッド支持部57の下端側には、取付部材60が設けられている。
取付部材60は、基台56の両開口58に対応する位置にそれぞれ2つずつ、合計4つ設けられている。取付部材60は、例えば、ネジである。ネジの頭部は、開口58を通らないように、少なくとも開口58の幅方向Wの長さよりも大きくされる。このため、取付部材60を開口58に通した状態で締めた場合には、基台56とロッド支持部57とが一体に固定される。すなわち、基台56に対するロッド支持部57の移動が規制される。
一方、取付部材60が緩められた場合には、開口58の範囲内でロッド支持部57の移動が許容される。このようにロッド支持部57の高さを調節可能とすることにより、運転者の身長などに合わせて、グリップ部42を所定の高さに調節することができる。なお、図9は、ロッド支持部57の高さを最大とした形態を示している。
図10に示すように、アクセル規制部材53は、手動アクセル操作が行われ、アクセルペダル押圧部材16がX方向(すなわち、アクセルペダル22側)へ回転した場合に、その角度θ2が一定の角度以上となることを規制する。アクセル規制部材53は、支柱62と、回転規制部63とを有する。
支柱62は、操作ガイド部材52とブレーキ用アーム15aとの間に配され、ベースプレート18に対し、例えばボルト及びナットなどで固定されている(図9参照)。支柱62は、ブレーキ用アーム15aに対応する平板部62aを有している。この平板部62aに回転規制部63が取り付けられている。
回転規制部63は、手動アクセル操作によりブレーキ用アーム15aがY方向へ回転し、ブレーキ用アーム15aの角度θ1が所定の角度となった場合に、ブレーキ用アーム15aと当接する。これにより、ブレーキ用アーム15aのY方向への回転が規制され、手動操作部材17をA方向へ引っ張ることができなくなり、アクセル用アーム16aのX方向への回転も規制される。すなわち、手動操作部材17がA方向に操作され、ブレーキ用アーム15aがY方向へ回転する一方で、アクセル用アーム16aがX方向へ回転し、ブレーキ用アーム15aが回転規制部63と当接した場合に、ブレーキ用アーム15aのY方向への回転が規制されたことに伴って、アクセル用アーム16aのX方向への回転が規制される。回転規制部63は、例えばネジであり、軸回転することにより前後方向への移動が可能とされている。この回転規制部63の位置を調整することにより、アクセル用アーム16aのX方向への回転を規制する角度(一定の角度)が調整可能である。
図11に示すように、位置決め部材54は、ベースプレート18の上面において、前方側に、例えばネジで固定されている。位置決め部材54は、ベースプレート18の長手方向、すなわち、自動車11の幅方向Wに沿って2つ配列されている。これにより、ベースプレート固定部材19を車種に応じた適切な位置に取り付けることが可能とされる。
位置決め部材54は、ベースプレート固定部材19の位置を決めて、ベースプレート固定部材19がベースプレート18上で移動することを防止する。位置決め部材54は、ベースプレート固定部材19の外形に応じて開口が形成された枠形状をしている。本実施形態では、後述するベースプレート固定部材19の台座72が円筒形状をしているため、開口は円形とされている。位置決め部材54に形成された開口に台座72が嵌合されることにより位置決めが行われる(図14参照)。
図12に示すように、傾き調節部材66は、例えばネジであり、ベースプレート18に形成された開口67に軸66aが挿通され、2つのナット68でベースプレート18を上下から挟み込むようにして取り付けられる。傾き調節部材66は、両ナット68を緩め、軸回転させることにより、上下方向への移動が可能とされる。具体的には、傾き調節部材66は、頭部66bが、側面部18bの下端以下に退避した退避位置と、側面部18bの下端よりも下方に突出した突出位置との間で変位自在とされている。これにより、フロア13に対するベースプレート18の傾きを調節することが可能とされている。傾き調節部材66は、ベースプレート18の長手方向、すなわち、自動車11の幅方向Wに沿って2つ配列されている(図8参照)。
図13に示すように、ベースプレート固定部材19は、フロア13の上に置かれたベースプレート18が所定位置から移動することを防止するために、ベースプレート18とダッシュボード69とを突っ張ることにより、ベースプレート18をフロア13に押し付けて固定させる。
図14に示すように、ベースプレート固定部材19は、伸縮部材70と、長さ固定部材71とを有している。伸縮部材70は、上下方向への長さの調整が可能とされている。伸縮部材70は、台座72と、軸部材73と、当接部材74とで構成されている。
台座72は、ベースプレート18に対しほぼ垂直に起立して配される。台座72は、上面72aに開口72bが形成された円筒形状をしている。台座72の下面72cは、位置決め部材54を介して、ベースプレート18の平面部18aと当接する。なお、台座72の下面72cは、本発明の伸縮部材における「下面」に対応する。
軸部材73は、円筒または円柱形状をしており、外径が台座72の内径(すなわち、開口72bの直径)より小さくされている。軸部材73は、軸方向の一端が開口72bから台座72内に挿入され、軸方向に沿って移動自在に支持される。
当接部材74は、軸部材73の他端に接続される接続部74aを有する。接続部74aは、例えば接着剤やネジなどにより軸部材73の他端と固定される。当接部材74の上面74bは、ベースプレート18をフロア13に固定させる際に、ダッシュボード69と当接する。上面74bは、例えばウレタンやゴムなどの弾性部材により形成されており、ダッシュボード69と当接した場合に、ダッシュボード69の形状に応じて弾性変形する。当接部材74の上面74bは、本発明の伸縮部材における「上面」に対応する。
長さ固定部材71は、台座72に設けられており、伸縮部材70の長さを固定する。長さ固定部材71は、例えば、ネジであり、締められた場合に、台座72に対する軸部材73の移動を規制し、緩められた場合に、台座72に対する軸部材73の移動を許容する。
図15〜図17を参照しながら、自動車用運転補助装置10を運転席12のフロア13に取り付ける取付手順を説明する。
図15に示すように、まず、ブレーキペダル押圧部材15がブレーキペダル21に対応し、アクセルペダル押圧部材16がアクセルペダル22に対応するように、ベースプレート18がフロア13の上に載せ置かれる。そして、この状態でブレーキ用ローラー15bをブレーキペダル21と当接させる。
図16に示すように、アクセル用アーム16aと第2の回転軸26とを固定しているネジ32を外し、アーム回転機構24とは独立して、アクセル用アーム16aの角度θ2を調整可能な状態にする。次に、アクセル用アーム16aを、第2の回転軸26を中心として、X方向(すなわち、アクセルペダル22側)に回転させる。そして、アクセル用ローラー16bをアクセルペダル22に当接させる。この状態で、ネジ32によって、アクセル用ローラー16bと第2の回転軸26とを固定する。すなわち、アクセルペダル押圧部材16を、アクセルペダル22と当接する角度に固定する。なお、アクセル用ローラー16bは、アクセルペダル22に直接当接させるのではなく、アクセル用ローラー16bとアクセルペダル22との間に一定の隙間を持たせた状態で、アクセル用ローラー16bと第2の回転軸26とを固定するようにしても良い。
次に、図17に示すように、ベースプレート固定部材19の伸縮部材70を伸長させ、上面74bをダッシュボード69に当接させる。さらに伸縮部材70を一定の長さに伸長させることにより、ベースプレート18をフロア13側の下方向Dn(本発明の「第1方向」に対応する。)に押し付けるとともに、ダッシュボード69を上方向Up(本発明の「第2方向」に対応する。)に押し付ける。具体的には、台座72の下面72cをベースプレート18に押し付けるとともに、当接部材74の上面74bをダッシュボード69に押し付ける。そして、この状態で、長さ固定部材71により伸縮部材70を一定の長さに固定する。これにより、運転席12のフロア13に自動車用運転補助装置10が強固に取り付けられる。なお、長さ固定部材71により伸縮部材70の長さの固定を解除することで、伸縮部材70が短縮され、自動車用運転補助装置10をフロア13から容易に取り外すことができる。
このように自動車用運転補助装置10がフロア13に固定された状態で、運転者は、手動操作部材17を操作することにより、自動車11の運転を行うことが可能となる。運転者が手動操作部材17を操作していない場合、すなわち、手動操作部材17が初期位置Nにある場合は、ニュートラル状態であり、ブレーキ用ローラー15bがブレーキペダル21と当接し、アクセル用ローラー16bがアクセルペダル22と当接しているが、各ペダル21,22はともに非押圧とされている。
図18に示すように、手動操作部材17が前方側のB方向に押し込まれ、手動ブレーキ操作が行われると、ブレーキ用アーム15aが第1の回転軸25を中心としてX方向に回転し、ブレーキ用ローラー15bが回転しながらブレーキペダル21を押圧する。これにより、自動車11の制動が可能とされる。このとき、アクセル用アーム16aは、第2の回転軸26を中心としてY方向に回転し、アクセル用ローラー16bがアクセルペダル22から離れる。
一方、図19に示すように、手動操作部材17が後方側のA方向に引っ張られ、手動アクセル操作が行われると、ブレーキ用アーム15aが第1の回転軸25を中心としてY方向に回転し、ブレーキ用ローラー15bがブレーキペダル21から離れる。これと連動して、アクセル用アーム16aは、第2の回転軸26を中心としてX方向に回転し、アクセル用ローラー16bが回転しながらアクセルペダル22を押圧する。これにより、自動車11の加速が可能とされる。
以上のように、下肢の不自由な運転者が自動車11を運転する場合に、ベースプレート18とダッシュボード69との間でベースプレート固定部材19を伸長させて突っ張らせることにより、自動車用運転補助装置10をフロア13に容易かつ強固に取り付けることができる。また、自動車用運転補助装置10は、ベースプレート固定部材19を伸長させるだけで取り付けが可能なので、車種を選ばず、汎用性が高い。さらに、自動車用運転補助装置10は、取り付けに要する時間が短時間で済むという効果もある。また、ベースプレート固定部材19を縮めるだけで自動車用運転補助装置10を容易に取り外すことができるため、健常者と自動車11を共用する場合にも有効である。
また、ベースプレート18に対するブレーキ用アーム15aの角度θ1またはアクセル用アーム16aの角度θ2が調整可能とされているため、手動でブレーキ操作及びアクセル操作を行わない場合において、ブレーキペダル押圧部材15とブレーキペダル21との位置関係、またはアクセルペダル押圧部材16とアクセルペダル22との位置関係を車種に応じて調整することができる。さらに、ブレーキ用ローラー15bをブレーキペダル21に当接させるとともに、アクセル用ローラー16bをアクセルペダル22に当接させることにより、手動ブレーキ操作及び手動アクセル操作の切り替え操作時の応答性が良好である。なお、アクセル用ローラー16bとアクセルペダル22との間に一定の隙間を持たせること、またはブレーキ用ローラー15bとブレーキペダル21との間に一定の隙間を持たせることも可能であるため、運転者が所望する応答性を発揮させることもできる。
なお、図20に示すように、自動車11の車種によっては、フロア90が傾斜するように設計されたものもある。例えば、フロア90は、自動車11の前方に向かうほど高くなる傾斜部を有する場合がある。このように傾斜したフロア90にベースプレート18が置かれ、そのベースプレート18をベースプレート固定部材19で固定させるためは、ベースプレート18の上面とダッシュボード69の下面とをほぼ平行にする必要がある。この場合に、傾き調節部材66を突出位置とし、フロア90に対するベースプレート18の傾きを調節することにより、ベースプレート18をベースプレート固定部材19で確実に固定することができる。
なお、上記実施形態では、グリップ部42は自動車11の幅方向Wに沿って延びる円柱形状とされているが、グリップ部の形状はこれに限られない。例えば、図21に示すように、グリップ部92は、自動車11の上方に延びる円柱形状をしたものであっても良い。この場合は、第1のロッド93は、例えば、一端が自動車11の上方に湾曲したL字形状とされ、グリップ部92の下端と接続される。このようなグリップ部92は、運転者が握り易く、手動ブレーキ操作及び手動アクセル操作時に力を入れ易いので、操作性を向上させるという観点では好ましい。
また、図22に示すように、グリップ部94は、自動車11の幅方向Wに沿って延びる第1円柱部94aと、第1円柱部94aの幅方向Wのほぼ中間部分から上方に延びる第2円柱部94bとで構成されたものであっても良い。このようなグリップ部94は、自動車11の後退や停車などを行うために左右の手を入れ替えて握ることが容易であるため、操作性を向上させるという観点ではより好ましい。
なお、上記実施形態では、ブレーキ用アーム15aとアクセル用アーム16aの両方を、アーム回転機構24とは独立して、ベースプレート18に対する角度を調整可能としているが、ブレーキ用アーム15aまたはアクセル用アーム16aのうち少なくとも一方について、ベースプレート18に対する角度が調整可能としても良い。
なお、ブレーキペダル21とアクセルペダル22との間の距離が車種によって異なる場合に備えて、ブレーキ用アーム15aを自動車11の幅方向Wへ移動可能に構成しても良い。例えば、第1の回転軸25とブレーキ用アーム15aとを固定させているネジを外すことで、ブレーキ用アーム15aの幅方向Wにおける位置が調整可能である。そして、ネジで固定することで、ブレーキ用アーム15aを幅方向Wにおける所望の位置に固定することが可能である。ブレーキ用アーム15aを自動車11の幅方向Wへ移動可能に構成することに代えてまたは加えて、アクセル用アーム16aを幅方向Wへ移動可能に構成しても良い。その方法は、ブレーキ用アーム15aの場合と同様である。
なお、上記実施形態では、位置決め部材54は、ベースプレート固定部材19の台座72の外形に合わせて円形の開口が形成された枠形状をしているが、これに代えて、ベースプレート18の長手方向、すなわち、自動車11の幅方向Wに沿って延びる楕円形の開口が形成された枠形状をしたものであっても良い。この場合は、ベースプレート固定部材19の位置を幅方向Wへ微調整することが可能である。また、位置決め部材54は、3つ以上設けても良い。位置決め部材54を設ける位置については、自動車11の前方側だけでなく、後方側であっても良い。
なお、当接部材74の上面74bの面積については、適宜設定することが可能である。例えば、ベースプレート固定部材19によりベースプレート18とダッシュボード69とを突っ張らせる際に、上面74bがダッシュボード69を押し付ける力を分散させるという観点では、上面74bの面積は、ダッシュボード69の範囲内で可能な限り大きいことが好ましい。こうすることで、ベースプレート固定部材19の押し付けによりダッシュボード69に生じる撓みを抑制することができるため、ベースプレート18をベースプレート固定部材19で確実に固定することができる。
なお、上記実施形態のように1つのベースプレート固定部材19を用いる場合は、ベースプレート固定部材19を設ける位置によってはベースプレート18が動くことがあるため、ベースプレート18が動かないような最適な位置にベースプレート固定部材19を設ける必要がある。このようにベースプレート18が動くことを確実に防止するために、ベースプレート固定部材19の位置を工夫する他、ベースプレート固定部材19の数を2以上に増やしても良い。ベースプレート固定部材19の数を増やす場合は、ベースプレート固定部材19の数に合わせて位置決め部材54を設け、それぞれ嵌合させることが好ましい。
なお、ベースプレート18の大きさについては、適宜設定することが可能である。例えば、ブレーキペダル21及びアクセルペダル22の押圧を妨げない程度に、ベースプレートを各ペダル側(自動車11の前方側)に広げても良い。逆に、ベースプレートを運転席12側(自動車11の後方側)に広げても良い。ベースプレートを運転席12側に広げた場合には、運転席12付近のフロア13がベースプレートで覆われるため、片脚が不自由な身体障害者が運転する際に、もう一方の脚でベースプレートが押さえられ、ベースプレートをより強固に固定することが可能である。このようにベースプレートを大きくする場合は、図13等に示すような大きくしない場合のベースプレート18に対し、例えば、2〜3倍程度の大きさとすることが好ましい。
なお、上記実施形態では、運転者が手動操作部材17を操作する際に操作ガイド部材52でA方向またはB方向へガイドしているが、実際にはA方向またはB方向だけでなくフロア13側の下方向にも力が加えられることがある。この場合、手動操作部材17の操作により生じるフロア13側の下方向への力が操作ガイド部材52を介してベースプレート18に伝達すると、ベースプレート18が振動して位置が動くことがある。これに備えて、操作ガイド部材52には、フロア13側の下方向への力を吸収するための振動吸収機構を設けても良い。振動吸収機構は、例えば、バネなどの弾性部材で構成される。振動吸収機構は、例えば、操作ガイド部材52の基台56に設けられ、ベースプレート18に対する操作ガイド部材52の上下方向への移動を可能とすることにより、振動を吸収する。こうすることで手動操作部材17の操作によりベースプレート18の位置が動くことを確実に防止できる。
10 自動車用運転補助装置
15 ブレーキペダル押圧部材
16 アクセルペダル押圧部材
17 手動操作部材
18 ベースプレート
19 ベースプレート固定部材
24 アーム回転機構(回転機構)
32 ネジ(角度固定部材)
33 ギヤカバー(カバー部材)
52 操作ガイド部材
53 アクセル規制部材
54 位置決め部材
66 傾き調節部材
70 伸縮部材
71 長さ固定部材

Claims (7)

  1. 自動車のブレーキ操作及びアクセル操作を手動で行うための手動操作部材と、
    ブレーキペダルを押圧するためのブレーキペダル押圧部材と、
    アクセルペダルを押圧するためのアクセルペダル押圧部材と、
    前記ブレーキペダル押圧部材及び前記アクセルペダル押圧部材が設けられており、運転席側のフロアの上に置かれるベースプレートと、
    前記ベースプレートを前記フロア側の第1方向に押し付けるとともに、ダッシュボードを前記第1方向とは反対の第2方向に押し付けた状態で、前記ベースプレートを前記フロアに固定するベースプレート固定部材とを備える自動車用運転補助装置。
  2. 前記ベースプレート固定部材は、
    上面及び下面を有し、上下方向への長さの調整が可能な伸縮部材と、
    前記伸縮部材を一定の長さに伸長させて、前記下面を前記ベースプレートに押し付けるとともに、前記上面を前記ダッシュボードに押し付けた状態で、前記伸縮部材を前記一定の長さに固定する長さ固定部材とを有する請求項1に記載の自動車用運転補助装置。
  3. 前記ベースプレートにおける前記ベースプレート固定部材の位置を決めて、前記ベースプレート固定部材が前記ベースプレート上で移動することを防止する位置決め部材を有する請求項1または2に記載の自動車用運転補助装置。
  4. 前記フロアに対する前記ベースプレートの傾きを調節するための傾き調節部材を有する請求項1から3のいずれか1項に記載の自動車用運転補助装置。
  5. 前記ベースプレートは、矩形形状をしており、長手方向が前記自動車の幅方向に沿うように前記フロアに配されており、
    前記位置決め部材は、前記長手方向に沿って2つ以上設けられている請求項3に記載の自動車用運転補助装置。
  6. 前記ベースプレートは、矩形形状をしており、長手方向が前記自動車の幅方向に沿うように前記フロアに配されており、
    前記傾き調節部材は、前記長手方向に沿って2つ以上設けられている請求項4に記載の自動車用運転補助装置。
  7. 手動操作部材でブレーキペダル押圧部材を操作してブレーキペダルを押圧するとともに、前記手動操作部材でアクセルペダル押圧部材を操作してアクセルペダルを押圧する自動車用運転補助装置を自動車に取り付ける取付方法であって、
    前記ブレーキペダル押圧部材及び前記アクセルペダル押圧部材が設けられたベースプレートを運転席側のフロアの上に置く第1の工程と、
    前記第1の工程後、前記ベースプレートを前記フロア側の第1方向に押し付けるとともに、ダッシュボードを前記第1方向とは反対の第2方向に押し付けるベースプレート固定部材により、前記ベースプレートを前記フロアに固定する第2の工程とを含む自動車用運転補助装置の取付方法。
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