JP6150039B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通常の走行よりも走行用動力の必要割合が高い運転を行う走行優先モードを備えた車両用空調装置に関する。
車両用の空調装置では、車両のエンジンで駆動される圧縮機により冷媒が圧縮され、圧縮機で圧縮された冷媒が蒸発器に送られ、冷媒の蒸発により送風空気が冷却されることで冷房運転が実施される。一方、通常の走行よりも走行用動力の必要割合が高い運転を行う走行優先モード、例えば、加速時に高い加速性能を確保した運転を行うスポーツモードを有する車両が知られている。
スポーツモードが選択された運転時に空調装置を使用すると、走行用動力の必要割合が高いにも拘わらず、圧縮機の駆動にエンジンの動力が使用され、走行用の動力の一部が制限されて所望の走行性能が得られない(体感できない)虞があった。
このため、スポーツモードでの走行の際には、空調装置を使用しないことを選択する運転者が少なからず存在するのが実情であった。つまり、スポーツモードでの走行の際には、空調装置をオフにして圧縮機を停止し、エンジンの駆動力を走行用動力に使用して所望の走行性能を得ることを優先している運転者が存在するのが実情であった。
このような状況から、空調装置の圧縮機の負荷のパターンを車両の加速度合いに応じて設定し、車両の加速時に圧縮機の吐出容量を変更する技術が知られている(特許文献1)。特許文献1の技術では、圧縮機の負荷が車両の加速度合いに応じて適切に制御され、圧縮機の駆動に対するエンジンの動力の使用が最小限に抑制され、車両の加速性能と空調装置の冷房能力を両立させることができる。
しかし、スポーツモードでの走行の際に、空調装置の圧縮機の吐出容量を変更してエンジンの駆動力の使用を最小限に抑制しても、走行用の動力の一部が制限されることは解消できず、所望の走行性能が得られない(体感できない)虞を解消することはできない状況であった。一方で、スポーツモードでの走行であっても、冷房能力が要求される際には、圧縮機を駆動させているのが実情であった。
特開2003−80935号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、通常の走行よりも走行用動力の必要割合が高い運転を行う走行優先モードの場合に圧縮機を停止させても、冷房能力を確保することができる車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の車両用空調装置は、車両のエンジンにより駆動される圧縮機と、前記圧縮機により圧縮された冷媒が送られ、前記冷媒の蒸発により送風空気を冷却する蒸発器と、通常の走行よりも走行用動力の必要割合が高い運転を行う走行優先モードが選択された際に、前記エンジンによる前記圧縮機の駆動を停止する空調停止手段と、前記走行優先モードが選択された状態で、前記エンジンへの燃料の供給が停止された際に、前記空調停止手段により停止された前記圧縮機の駆動停止を解除して駆動させる空調停止解除手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、走行優先モードが選択された際に、空調停止手段により、エンジンによる圧縮機の駆動を停止して走行用の動力が制限されることをなくし、エンジンへの燃料の供給が停止された際には、即ち、アクセルを離してエンジンブレーキを使用した際には、空調停止解除手段により圧縮機の駆動を許容して冷媒を圧縮して冷房能力を確保する。
これにより、通常の走行よりも走行用動力の必要割合が高い運転を行う走行優先モードの場合に圧縮機を停止させても、冷房能力を確保することが可能になる。
アクセルを離して燃料の供給が停止されている時に(エンジンブレーキを使用している時に)、圧縮機の容量を増やして積極的に動作させ、空調装置の圧縮機を有効に使用して冷房能力を確保する技術が、例えば、特開2007−269218号公報に開示されている。しかし、この技術は、アクセルを踏み込んでいる時に圧縮機を停止させる技術ではなく、通常の走行よりも走行用動力の必要割合が高い運転を行う走行優先モードが選択された際に、圧縮機を原則的に停止させて走行用の動力が制限されることをなくす本願発明の技術とは異なる。
そして、請求項2に係る本発明の車両用空調装置は、請求項1に記載の車両用空調装置において、前記空調停止手段は、前記エンジンによる前記圧縮機の駆動を停止した際に、前記蒸発器の温度が所定の温度以下であることが検出された場合、前記送風空気を供給することを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、圧縮機の駆動を停止させても、蒸発器の温度が低い場合には、送風空気を流通させて冷風を供給して冷房状態を維持することができる。
また、請求項3に係る本発明の車両用空調装置は、請求項1もしくは請求項2に記載の車両用空調装置において、前記送風空気の前記蒸発器への流通量を制御する送風量制御手段を備え、前記送風量制御手段は、前記空調停止解除手段により前記圧縮機を駆動させた際に、前記蒸発器を流通した前記送風空気の全てを冷風にするように前記送風空気の流通を制御することを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、圧縮機の駆動を許容した際に、蒸発器を流通した送風空気の全てが冷風となるように制御するので、冷房能力を最大限とすることができる。
また、前記送風空気の供給量を制御する供給量制御手段を備え、前記供給量制御手段は、前記空調停止解除手段により前記圧縮機を駆動させた際に、前記蒸発器への前記送風空気の供給量が設定範囲で最大になるように前記送風空気の供給量を制御することができる。また、前記供給量制御手段で制御される、前記送風空気の設定範囲で最大供給量を、前記送風空気を供給するための送風手段の能力の最大供給量とすることができる。
これにより、圧縮機を駆動させた際に、蒸発器を流通する送風空気を設定の最大量で流通させるので、冷却風を十分に確保することができる。例えば、ブロアファンの風量が設定されていた場合には、設定の量(設定範囲の最大量)の空気を送風する。また、圧縮機を駆動させた際に、送風手段の能力の最大供給量で送風空気を流通させるので、最大量の冷却風を確保することができる。例えば、ブロアファンの風量が自動に設定されていた場合には、ブロアファンの最大能力で空気を送風する。
また、請求項4に係る本発明の車両用空調装置は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車両用空調装置において、前記エンジンの回転速度を検出する回転速度検出手段を備え、前記空調停止解除手段は、前記回転速度検出手段により燃料供給停止が終了するエンジン回転速度以上であることを条件に、前記圧縮機を駆動させることを特徴とする。
また、請求項5に係る本発明の車両用空調装置は、請求項4に記載の車両用空調装置において、前記空調停止解除手段は、前記回転速度検出手段により前記圧縮機の吐出容量が最小となる回転速度以上であれば前記車両の運転状況により算出された吐出容量を前記圧縮機の吐出容量として前記圧縮機を駆動させ、前記吐出容量が最小となる回転速度未満かつ前記燃料供給停止が終了するエンジン回転速度以上であれば最少容量の吐出容量を前記圧縮機の吐出容量として前記圧縮機を駆動させ、前記燃料供給停止が終了するエンジン回転速度未満の場合には前記圧縮機の駆動を停止することを特徴とする。
また、請求項6に係る本発明の車両用空調装置は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の車両用空調装置において、前記空調停止手段は、前記車両の変速段が所定時間継続してニュートラル位置にある時に、前記走行優先モードが選択されていないと判断することを特徴とする。
請求項6に係る本発明では、変速段が所定時間継続してニュートラル位置にある時には、走行優先モードにはない、及び、走行優先モードの準備状態にはないとされ、通常の空調制御として圧縮機の駆動が実行される。
本発明の車両用空調装置は、通常の走行よりも走行用動力の必要割合が高い運転を行う走行優先モードの場合に圧縮機を停止させても、冷房能力を確保することが可能になる。
本発明の一実施例に係る車両用空調装置の概略系統図である。 車両用空調装置の運転状況を説明するフローチャートである。 車両用空調装置の運転状況を説明するフローチャートである。
図1に基づいて車両用空調装置を説明する。図1には本発明の一実施例に係る車両用空調装置の全体を説明する概略系統を示してある。
図に示すように、空調ケース1の端部には送風手段としてのブロア2が備えられ、車両の外気もしくは内気がブロア2により空調ケース1内に供給される。ブロア2の下流側の空調ケース1内には蒸発器3(冷房用熱交換器)が備えられ、冷凍サイクルを循環する冷媒が蒸発器3で蒸発される。蒸発器3にはブロア2から送風空気が送られ、冷媒の蒸発により蒸発器3で送風空気が冷却される。
冷凍サイクルには凝縮器4が備えられ、蒸発器3からの冷媒が圧縮機5で昇圧されて凝縮器4に送られる。圧縮機5は可変容量型の圧縮機であり、車両の運転状況により吐出容量を可変に制御することができる。圧縮機5で昇圧された冷媒は凝縮器4で凝縮された後、膨張弁6で膨張されて蒸発器3に送られる。圧縮機5は車両のエンジン7からの動力が伝達されて駆動され、空調用スイッチ(A/Cスイッチ)8がオンにされた際に、エンジン7の動力が圧縮機5に伝達される。
蒸発器3の下流側の空調ケース1には暖房用熱交換器11が備えられ、暖房用熱交換器11にはエンジン7の冷却水が循環される。蒸発器3と暖房用熱交換器11の間には送風量制御手段としてのダンパ12が備えられ、ダンパ12の開閉により、蒸発器3で冷やされた冷却風の暖房用熱交換器11への流通量が調整される。
例えば、ダンパ12を閉じた状態では(図の状態では)、蒸発器3で冷やされた冷却風の全てが冷風となるように制御され、吹き出し口から吹出される。ダンパ12の開き状態により暖房用熱交換器11を流通する冷却風の量が調整され、所定の温度に制御されて吹き出し口から吹出される。
ブロア2の駆動、圧縮機5へのエンジン7の動力の伝達(圧縮機5の駆動)、ダンパ12の開閉駆動は、エアコンECU(ECU)15からの指令により制御される。ECU15には、A/Cスイッチ8の情報(要望温度の情報を含む)が入力される。A/Cスイッチ8の信号に基づいて、圧縮機5の駆動、及び、ダンパ12の開閉駆動が制御される。
また、ブロア2の駆動は、エアコンECU(ECU)15からの指令により制御され、ECU15には、ブロアスイッチ16の情報(要望風量の情報を含む)が入力される。ブロアスイッチ16の信号に基づいてブロア2の駆動が制御される。ブロアスイッチ16にはオート位置が選択可能となっており、要望風量を手動で設定して選択する位置と、オート位置とが選択される。
尚、上述した実施例は、オートエアコンを搭載した例を挙げて説明してあるが、所望の風量を手動で操作して設定するマニュアルエアコンを搭載した車両を適用することも可能である。この場合、ブロアスイッチ16にはオート位置は設定されていない。
ECU15には、エンジン7の回転速度検出手段17の信号、変速段スイッチ18の信号が入力され、エンジン7の回転速度、及び、ニュートラルの状況が把握される。また、ECU15には、蒸発器3の温度検出手段21の信号、燃料供給手段22の信号が入力され、蒸発器3の温度、及び、燃料供給停止(エンジンブレーキ作動)の状況が把握される。
そして、車両は、通常の走行よりも走行用動力の必要割合が高い運転を行う走行優先モード(スポーツモード)を有している。スポーツモードを選択するためのスポーツモードスイッチ25が設けられ、スポーツモードスイッチ25がオンにされることで、通常の走行よりも走行用動力の必要割合が高い運転が実行される。スポーツモードスイッチ25の情報はECU15に入力される。
上記構成の車両用空調装置では、A/Cスイッチ8がオンにされると、エンジン7の動力により圧縮機5が駆動され、冷媒が圧縮機5で昇圧されて凝縮器4に送られる。昇圧された冷媒は凝縮器4で凝縮された後、膨張弁6で膨張されて蒸発器3に送られる。ブロア2から蒸発器3に空気が送られ、冷媒の蒸発により蒸発器3で送風空気が冷却される。
A/Cスイッチ8で調整・設定された温度に基づき、ダンパ12が開閉し、蒸発器3で冷却された(蒸発器3を通過した)送風空気の一部(または全部)が暖房用熱交換器11を流通し、送風空気が所望の温度に調整されて吹き出し口から吹出される。
図2、図3に基づいて上述した車両用空調装置の具体的な制御の例を説明する。図2、図3には車両用空調装置の運転状況を説明するフローチャートを示してある。
図に示した実施例は、スポーツモードスイッチ25が操作された際の制御であり、通常の走行よりも走行用動力の必要割合が高い運転を行うスポーツモードが選択された場合に、可能な限り冷房能力を確保した状態で圧縮機を停止させ、走行性能と冷房性能の両立を企図したものとなっている。
図2に示すように、処理がスタートすると、即ち、A/Cスイッチ8がオンにされると、ステップS1でスポーツモードスイッチ25がオンになっているか否かが判断される。ステップS1でスポーツモードスイッチ25がオンになっていない、即ち、スポーツモードスイッチ25がオフにされて通常の走行のモードであると判断された場合、図3のステップS31に移行し、圧縮機5が駆動される通常のエアコン制御が実施される(A)。
図2に示すように、ステップS1でスポーツモードスイッチ25がオンになっていると判断された場合、ステップS2で燃料供給が停止されているか否かが判断される。即ち、エンジンブレーキが作動している状態か否かが判断される。ステップS2で燃料供給が停止されていない、即ち、エンジンブレーキが作動していないと判断された場合、図3のステップS32に移行し、変速段に応じた処理が実行される(B)。
詳細は後述するが、ステップS1でスポーツモードスイッチ25がオンになっていると判断され、ステップS2で燃料供給が停止されていないと判断され、変速段に応じた処理が実行される場合、車両が走行している状態であれば、エンジン7による圧縮機5の駆動が停止される(空調停止手段)。
図2に示すように、ステップS2で燃料供給が停止されている、即ち、エンジンブレーキが作動していると判断された場合、ステップS3以降の処理に進み、スポーツモードスイッチ25がオンであっても、エンジン回転速度に応じて、原則的に、圧縮機5を駆動してエアコンを作動させる制御が実施される。
ステップS3ではブロアスイッチ16がオートであるか否かが判断され、ステップS3でブロアスイッチ16がオートであると判断された場合、ステップS4でブロア2の風量を最大に設定する。ステップS3でブロアスイッチ16がオートではないと判断された場合、ステップS5で、ブロアスイッチ16により調整された風量になるようにブロア2の駆動が制御される。マニュアルエアコンに適用した場合、ステップS3、ステップS4、ステップS5の判断が省略され、ブロアスイッチ16で選択された風量に設定される。
尚、ステップS2で燃料供給が停止されていると判断された後、ブロアスイッチ16の状態に拘わらずブロア2の風量を最大に設定することも可能である。つまり、上述した実施例では、送風空気の設定範囲の最大供給量を、ブロアスイッチ16で調整されている状態(設定範囲)の供給量(最大供給量)としているが、送風空気の設定範囲の最大供給量として、ブロア2の能力の最大供給量とすることも可能である。
図2の処理に戻り、ステップS4でブロア2の風量を最大に設定した後、もしくは、ステップS5でブロアスイッチ16により調整された風量に設定した後、ステップS6でエンジン回転速度Neがエンジン回転速度Ne1以上か否かが判断される。エンジン回転速度Ne1は、圧縮機5の吐出容量が最小となる回転速度とされている。ステップS6でエンジン回転速度Neがエンジン回転速度Ne1以上であると判断された場合、ステップS7で、算出された吐出容量を圧縮機5の吐出容量とする。
尚、実施例では、圧縮機5として、車両の運転状況により吐出容量を可変に制御することができる可変容量型の圧縮機を適用しているが、吐出容量が固定された固定容量型の圧縮機を適用することも可能である。この場合、ステップS6、ステップS7、ステップS8、ステップS9、ステップS11の判断が省略され、圧縮機の吐出容量は固定容量とされる。
ステップS6でエンジン回転速度Neがエンジン回転速度Ne1以上ではない(エンジン回転速度Ne1未満である)と判断された場合、ステップS8でエンジン回転速度Neがエンジン回転速度Ne2以上か否かが判断される。エンジン回転速度Ne2は、減速時の燃料供給停止が終了するエンジン回転速度とされている。ステップS8でエンジン回転速度Neがエンジン回転速度Ne2以上であると判断された場合、ステップS9で、最少容量の吐出容量を圧縮機5の吐出容量とする。
つまり、スポーツモードが選択された状態で(ステップS1)、燃料供給が停止された際に(ステップS2)、燃料供給停止が終了するエンジン回転速度Ne2以上であることを条件に、圧縮機5駆動させている(空調停止解除手段:ステップS7、ステップS8)。
ステップS7、もしくは、ステップS9で圧縮機5の吐出容量を設定した後、ステップS10でダンパ12を最大の開度にしてリターンとなる。つまり、蒸発器3を通過した送風空気が暖房用熱交換器11を流通しない状態にダンパ12の開閉を制御し、蒸発器3を流通した送風空気の全てを冷風にするように送風空気の流通が制御される。
車両の運転でエンジンブレーキの状態の割合は多くないが、圧縮機5を駆動して少ない時間であってもエアコンを作動させる際には、ブロアスイッチ16がオートの時にステップS4でブロア2の風量を最大に設定し、ステップS10でダンパ12を最大の開度にすることで、可能な限り低い温度の多くの冷風を供給して冷房能力を確保することができる。
ステップS8でエンジン回転速度Neがエンジン回転速度Ne2以上ではないと判断された場合、即ち、エンジン回転速度Neが減速時の燃料供給停止が終了するエンジン回転速度Ne2に満たないと判断された場合、ステップS11で圧縮機5の駆動がオフにされてリターンとなる。
ステップS1でスポーツモードスイッチ25がオンになっていないと判断された場合、図3のステップS31に移行し(A)、圧縮機5が駆動される通常のエアコン制御が実施されて、図2に移行してリターンとなる(C)。また、ステップS2で燃料供給が停止されていないと判断された場合、図3のステップS32に移行する(B)。
図3に示すように、ステップS32では、変速段がN(ニュートラル)状態である時間が判断され、ステップS32でN(ニュートラル)状態がTn秒に満たないと判断された場合、ステップS33で圧縮機5の駆動がオフにされる。つまり、車両が走行する状態にあると判断され、エンジン7による圧縮機5の駆動が停止される(空調停止手段)。
ステップS32でN(ニュートラル)状態がTn秒以上であると判断された場合、スポーツモードがオンであっても、燃料が噴射され状態で、変速段がN(ニュートラル)状態にあると判断され、ステップS31に移行して通常のエアコン制御が実施される。つまり、変速段がN(ニュートラル)である時間が一定以上継続(Tn秒以上継続)している場合は、スポーツ走行状態にない、もしくは、スポーツ走行の準備状態(スタート前等)ではないと判断され、通常のエアコン制御が実施される。
ステップS33で圧縮機5の駆動がオフにされた後、ステップS34でブロアスイッチ16がオートであるか否かが判断される。ステップS34でブロアスイッチ16がオートではないと判断された場合、ステップS35で、ブロアスイッチ16により調整された風量になるようにブロア2の駆動が制御され、図2に移行してリターンとなる(C)。
ステップS34でブロアスイッチ16がオートであると判断された場合、ステップS36で蒸発器3の温度Teが所定の低温度Te0よりも低いか否かが判断される。所定の低温度Te0は、送風空気が蒸発器3を流通した際に吹き出し口から吹出される空気が冷気を感じられる状態の温度(冷風が供給できる上限温度)とされている。
ステップS36で蒸発器3の温度Teが所定の低温度Te0(冷風が供給できる上限温度)よりも低いと判断された場合、ステップS37で、蒸発器3の温度Teに応じた風量が算出されて算出された風量になるようにブロア2の作動が制御され、図2に移行してリターンとなる(C)。
圧縮機5がオフになっても蒸発器3はしばらくの間低温の状態が維持されているので、ブロア2が作動されて送風空気の供給が許容される。このため、圧縮機5の駆動を停止させても、蒸発器3の温度が低い場合には、送風空気を流通させて冷風を供給して冷房状態を維持することができる。
尚、ステップS37の処理の後に、図2のステップS12で説明した、ダンパ12を最大の開度にする処理を実行することも可能である。これにより、圧縮機5が停止されていても、低い温度の多くの冷風を供給することができる。
ステップS36で蒸発器3の温度Teが所定の低温度Te0以上であると判断された場合、低温の状態が維持されていないとされ、ステップS38でブロア2の作動が停止され、図2に移行してリターンとなる(C)。
つまり、蒸発器3の温度Teに応じた風量を算出してブロア2の作動を制御しているので、処理を繰り返すことで、所定の低温度Te0(冷風が供給できる上限温度)に達するまで送風空気の量を徐々に減らすようにブロア2を制御し、冷風が供給できる上限温度以上になったらブロア2を停止させることができる。
これにより、蒸発器3の温度Teに基づいて冷却が有効に行えると共に、冷たくない空気の吹出しを防止することができる。
上述した車両用空調装置は、スポーツモードスイッチ25がオンになっている場合、エンジン7による圧縮機5の駆動が停止されるので、通常の走行よりも走行用動力の必要割合が高い運転であってもエンジン7の動力を走行動力とすることができ、走行性能を損なうことがない。
そして、燃料の供給が停止されるエンジンブレーキの作動時に、ブロア2の風量を最大に設定すると共に、ダンパ12を最大の開度にし、可能な限り低い温度の多くの冷風を供給して冷房能力を確保することができる。
また、圧縮機5の駆動が停止している時であっても、蒸発器3の温度が低い場合には、送風空気を流通させて冷却空気を供給することができ、冷房能力を確保することができる。
このため、通常の走行よりも走行用動力の必要割合が高い運転を行うスポーツモードの場合に、走行性能を維持するためにエアコン用の圧縮機5を停止させても、冷房能力を確保することが可能になる。
本発明は、車両用空調装置の産業分野で利用することができる。
1 空調ケース
2 ブロア
3 蒸発器
4 凝縮器
5 圧縮機
6 膨張弁
7 エンジン
8 空調用スイッチ(A/Cスイッチ)
11 暖房用熱交換器
12 ダンパ
15 エアコンECU(ECU)
16 ブロアスイッチ
17 回転速度検出手段
18 変速段スイッチ
21 温度検出手段
22 燃料供給手段
25 運転モードスイッチ

Claims (6)

  1. 車両のエンジンにより駆動される圧縮機と、
    前記圧縮機により圧縮された冷媒が送られ、前記冷媒の蒸発により送風空気を冷却する蒸発器と、
    通常の走行よりも走行用動力の必要割合が高い運転を行う走行優先モードが選択された際に、前記エンジンによる前記圧縮機の駆動を停止する空調停止手段と、
    前記走行優先モードが選択された状態で、前記エンジンへの燃料の供給が停止された際に、前記空調停止手段により停止された前記圧縮機の駆動停止を解除して駆動させる空調停止解除手段とを備えた
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載の車両用空調装置において、
    前記空調停止手段は、
    前記エンジンによる前記圧縮機の駆動を停止した際に、前記蒸発器の温度が所定の温度以下であることが検出された場合、前記送風空気を供給する
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1もしくは請求項2に記載の車両用空調装置において、
    前記送風空気の前記蒸発器への流通量を制御する送風量制御手段を備え、
    前記送風量制御手段は、
    前記空調停止解除手段により前記圧縮機を駆動させた際に、前記蒸発器を流通した前記送風空気の全てを冷風にするように前記送風空気の流通を制御する
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車両用空調装置において、
    前記エンジンの回転速度を検出する回転速度検出手段を備え、
    前記空調停止解除手段は、
    前記回転速度検出手段により燃料供給停止が終了するエンジン回転速度以上であることを条件に、前記圧縮機を駆動させる
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項4に記載の車両用空調装置において、
    前記空調停止解除手段は、
    前記回転速度検出手段により前記圧縮機の吐出容量が最小となる回転速度以上であれば前記車両の運転状況により算出された吐出容量を前記圧縮機の吐出容量として前記圧縮機を駆動させ、前記吐出容量が最小となる回転速度未満かつ前記燃料供給停止が終了するエンジン回転速度以上であれば最少容量の吐出容量を前記圧縮機の吐出容量として前記圧縮機を駆動させ、前記燃料供給停止が終了するエンジン回転速度未満の場合には前記圧縮機の駆動を停止する
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の車両用空調装置において、
    前記空調停止手段は、
    前記車両の変速段が所定時間継続してニュートラル位置にある時に、前記走行優先モードが選択されていないと判断する
    ことを特徴とする車両用空調装置。
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